JPH0613023Y2 - 並列型プロポーシヨニングバルブ - Google Patents

並列型プロポーシヨニングバルブ

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JPH0613023Y2
JPH0613023Y2 JP1988045308U JP4530888U JPH0613023Y2 JP H0613023 Y2 JPH0613023 Y2 JP H0613023Y2 JP 1988045308 U JP1988045308 U JP 1988045308U JP 4530888 U JP4530888 U JP 4530888U JP H0613023 Y2 JPH0613023 Y2 JP H0613023Y2
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spool
spring seat
spools
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車両用の並列型プロポーシヨニングバルブ
に関するものである。
〔従来の技術〕
並列型プロポーシヨニングバルブは、X配管(クロス配
管)されたブレーキ液2系統の中間部に介在され、並列
配置された一対のスプールを備えるものである。このよ
うな並列型プロポーシヨニングバルブでは、ブレーキ液
の一系統に液漏れ等を生じた失陥時に、他系統のスプー
ルのストロークを抑制させ、他系統の後輪側ブレーキ液
圧回路の圧力上昇率が一定比で減少する作用を解除さ
せ、適当な制動力が確保されるように構成することが望
まれる。このための従来のフエイルセーフ機構として、
例えば、特公昭58−39095号公報に開示されるも
のがある。これは、一対のスプールに係合する個別のス
プリングシートに液圧制御開始点を与えるスプリングが
それぞれ弾接し、一方のスプールに設けた第1アームの
自由端側を他方のスプリングの端部と所定の間隔をとつ
て対向させ、他方のスプールに設けた第2アームの自由
端側を一方のスプリングの端部と所定の間隔をとつて対
向させてフエイルセーフ機構が構成され、ブレーキ油圧
系統の一系統の失陥時には、正常な他系統のスプールの
ストロークに伴つて第1又は第2アームがストローク
し、その自由端部が一系統のスプリングに当接するよう
になつている。これにより、正常な他系統のスプールの
正常なストロークが抑制される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のフエイルセーフ機構を
備える並列型プロポーシヨニングバルブにあつては、第
1又は第2アームの自由端部はスプールと接触しないよ
うに構成でき、これによつて両スプールの間隔の製作公
差が吸収されるので、スプールの液封シールにこじりを
生じさせて動シール耐久性を劣化させるという不具合は
ないが、スプリングシートの他に、フエイルセーフ機構
の専用の部品として第1アーム及び第2アームを必要と
するため、構造が複雑かつ大形化せざるを得ないという
問題点があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その構成は、マスタシリンダの第1,第2液室
にそれぞれ連通する第1,第2流入ポートと、第1,第
2ホイールシリンダにそれぞれ連通する第1,第2流出
ポートとを有するシリンダ体と、該シリンダ体の第1空
間に摺動自在に嵌挿され、第1流入ポートに連通する第
1液室と、第1流出ポートに連通する第2液室とを区画
すると共に、その受圧面積差に作用する液圧により、第
1液室と第2液室との間に設けた第1バルブを開閉する
第1スプールと、該シリンダ体の第2空間に摺動自在に
嵌挿され、第2流入ポートに連通する第3液室と、第2
流出ポートに連通する第4液室とを区画すると共に、そ
の受圧面積差に作用する液圧により、第3液室と第4液
室との間に設けた第2バルブを開閉する第2スプール
と、該第1,第2バルブを解放するように、並列配置さ
れた第1,第2スプールの一端部を付勢するスプリング
とを備える並列型プロポーシヨニングバルブに於いて、
スプリングシートを一対の貫通孔を有する一個の板状体
にて形成し、第1及び第2スプールの一端側の突起部に
該貫通孔をそれぞれ係合させ、一方の突起部と貫通孔と
を所定間隙を設けた遊挿状態として、前記スプリングの
荷重を該スプリングシートに作用させると共に、他方の
突起部のみを第1又は第2スプールに螺着したボルト部
材にて形成し、該ボルト部材の軸部と貫通孔とを挿通状
態として、該スプールの一端側面とボルト部材の頭部と
の間でスプリングシートの傾動を規制し、かつ、前記一
方の突起部と貫通孔との間の所定間隙及び他方の突起部
と貫通孔との間の所定間隙の和を、第1,第2スプール
の組み付け状態での中心軸線間隔の製作公差及び非平行
度に基づく両突起部のストロークに伴う間隔の増減変化
を吸収可能な大きさに設定した並列型プロポーシヨニン
グバルブである。
〔作用〕
しかして、第1又は第2スプールが介在する一系統の液
圧回路に液漏れ等による失陥を生じた際には、マスタシ
リンダの第1又は第2液室の液圧の増大に伴つて、正常
な第2又は第1スプールのみがストロークする。その
際、一個の板状体からなるスプリングシートは、他方の
スプールの一端側面とボルト部材の頭部との間で傾動を
規制されて係合しているため、正常な第2又は第1スプ
ールのストロークに伴つて、傾動することなく(傾動規
制量が零の場合)又は所定角度範囲で傾動した後、スプ
リングの全荷重を受けた状態でストロークするようにな
る。このため、正常な第2又は第1スプールは、液圧制
御開始圧力が2倍以上に増大する。その結果、正常な液
圧系統によつて作動する第2又は第1ホイールシリンダ
に係る後輪の制動力が増大し、非失陥時と略同様の車両
減速度が得られる。
そして、一方の突起部と貫通孔との間の所定間隙及び他
方の突起部と貫通孔との間の所定間隙の和を、第1,第
2スプールの組み付け状態での中心軸線間隔の製作公差
及び非平行度に基づく両突起部のストロークに伴う間隔
の増減変化を吸収可能な大きさに設定してあるので、正
常時及び失陥時の第1,第2スプールのストロークが円
滑に得られる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
先ず、第1図を参照してこの考案の基本構造について説
明する。図中に於いて符号1は、図外の車体に固定され
る並列型プロポーシヨニングバルブのシリンダ体を示
し、タンデム型のマスタシリンダ2の第1液室2aに配
管7にて連通される第1流入ポート3と、第2液室2b
に配管8にて連通される第2流入ポート4と、右後輪の
ブレーキ装置の第1ホイールシリンダ9に配管10にて
連通される第1流出ポート5と、左後輪のブレーキ装置
の第2ホイールシリンダ11に配管12にて連通される
第2流出ポート6とを有する。また、マスタシリンダ2
の第1液室2aは、配管7から分岐する配管13にて、
左前輪のブレーキ装置のホイールシリンダ14に連通さ
れ、第2液室2bは、配管8から分岐する配管15に
て、右前輪のブレーキ装置のホイールシリンダ16に連
通されている。ここに、ブレーキ装置は、デイスクブレ
ーキ又はドラムブレーキである。
このシリンダ体1には、その底部から開口に向けて3段
階に次第に大径になる第1空間18及び第2空間18′
が並列して穿設され、これらの空間18,18′には基
本的に同一機能を有する第1スプール20及び第2スプ
ール20′がそれぞれ内蔵される。そこで、第1スプー
ル20側を主として説明し、第2スプール20′側には
符号にダツシユを付してそれらの説明は一部省略する。
すなわち、シリンダ体1には、小径部18a,中径部1
8b及び大径部18cからなる第1空間18が穿設さ
れ、大径部18cにはストツパリング21によつて抜け
止めされたスリーブ22が固定されている。
このような第1空間18に、大径部20aと小径部20
bとをかしめによつて一体化した第1スプール20が摺
動自在に嵌挿される。すなわち、第1スプール20の大
径部20aは、シールリング23を介して大径シリンダ
となる小径部18aに摺接し、第1スプール20の小径
部20bは、カツプシール24を介して小径シリンダと
なるスリーブ22の内周面に摺接し、第1流入ポート3
に連通する第1液室25と、第1流出ポート5に連通す
る第2液室26とを区画している。
また、第1スプール20には、第1液室25と第2液室
26とを連通する流路27が形成され、この流路27の
中間に位置する第1スプール20の大径部20aの一端
部周縁がバルブシート28を形成し、このバルブシート
28にバルブ29が着座する第1バルブ31が配設さ
れ、両室25,26の連通が第1バルブ31によつて遮
断されるようになつている。第1バルブ31は、第1ス
プール20が第1空間18の内端に位置する図示の状態
にて、バルブ29が、シリンダ体1に一端が固定された
ステム30に当接し、バルブスプリング41を圧縮して
バルブシート28への着座が解かれ、バルブ29とバル
ブシート28との間に解放間隙を形成している。
なお、第2流入ポート4は第3液室25′に連通し、第
2流出ポート6は第4液室26′に連通し、第2スプー
ル20′には、第3液室25′と第4液室26′とを連
通する流路27′が形成されている。
32はスプリングキヤツプであり、図外のボルトによつ
てシリンダ体1に固定され、第1,第2空間18,1
8′から突出する両スプール20,20′の一端部を覆
つている。この両スプール20,20′の第1,第2空
間18,18′から突出する一端側面20c,20′c
は支持平面を形成し、一個の板状体よりなるスプリング
シート34が、軸線方向に突出する突起部であるボルト
部材36によつてそれぞれ固定され、スプリングキヤツ
プ32とスプリングシート34との間に圧縮して介装し
た一対のスプリング35の荷重が、この一端側面20
c,20′cにそれぞれ作用している。すなわち、スプ
リングシート34には、第4図に示すように一対の貫通
孔34a,34bが穿設され、この貫通孔34a,34
bに挿入係合したボルト部材36が、それぞれ第1スプ
ール20及び第2スプール20′の一端部に螺着されて
いる。これにより、スプリングシート34の傾動は、各
スプール20,20′の一端側面20c,20′cとボ
ルト部材36の頭部内側面との間で不可能に規制されて
いる。なお、この貫通孔34a,34bの少なくとも一
方は、ボルト部材36と所定間隙を設けた遊挿状態とし
て、第1,第2スプール20,20′の中心軸線間隔の
製作公差を組み付け時に吸収できるようになつており、
図示の例では、長孔をなす貫通孔34bがボルト部材3
6と遊挿状態にある。このようにして、両スプリング3
5の弾発力が架設状態のスプリングシート34を介して
両スプール20,20′に均等に作用することにより、
両スプール20,20′に略等しい液圧制御開始点が与
えられている。
次に作用について説明する。
この基本構造例によれば、スプリングシート34の貫通
孔34a,34bの少なくとも一方は、いずれかのボル
ト部材36と遊挿状態にあるので、並列型プロポーシヨ
ニングバルブの組み付け時に、両スプール20,20′
の間隔の製作公差を吸収できる。
次に、両系統のブレーキ液圧回路が共に正常な場合、ブ
レーキペダル40を踏込めば、タンデム型のマスタシリ
ンダ2の第1液室2aのブレーキ液は、配管7,13を
経て左前輪のホイールシリンダ14に供給されて制動力
を生ずると共に、第1流入ポート3から第1液室25に
供給され、解放状態の第1バルブ31,流路27,第2
液室26及び第1流出ポート5を経て、配管10から右
後輪の第1ホイールシリンダ9に供給されて制動力を生
ずる。
一方、タンデム型のマスタシリンダ2の第2液室2bの
ブレーキ液は、配管8,15を経て右前輪のホイールシ
リンダ16に供給されて制動力を生ずると共に、第2流
入ポート4から第3液室25′に供給され、解放状態の
第2バルブ31′,流路27′第4液室26′及び第2
流出ポート6を経て、配管12から左後輪の第2ホイー
ルシリンダ11に供給されて制動力を生ずる。
この場合、タンデム型のマスタシリンダ2の両液室2
a,2bには、所定圧以上のブレーキ液が発生するの
で、液圧制御開始点に達した後、第1,第2スプール2
0,20′の面積差に作用する液圧によつて両スプール
20,20′が図上にて右方に移動し、スプリングシー
ト34を介してスプリング35が圧縮されると共に、両
バルブ29,29′が、それぞれバルブシート28,2
8′に着座する。その後、第1,第2流出ポート5,6
の液圧増加割合は、第1,第2流入ポート3,4の液圧
増加割合よりも第1,第2スプール20,20′の受圧
面積差に応じて減少し、後輪の早期ロツクを防ぐ。
一系統のブレーキ液圧回路例えば第1スプール20側の
液圧回路の液漏れ等の失陥時には、マスターシリンダ2
の第1液室2aの液圧が液圧制御開始点未満(実質的に
零)となり、第1スプール20は図示の非作動位置のま
まである。これに対し、マスターシリンダ2の第2液室
2bには正常なブレーキ液圧が発生し、液圧制御開始点
に達した後、第2スプール20′は、正常に作動し始め
る。しかしながら、第1,第2スプール20,20′
は、スプリングシート34によつて一体的に連結された
状態にあるため、第2スプール20′のストロークは、
一対のスプリング35を圧縮しつつ第1スプール20を
伴つてなされる。その結果、第2スプール20′に両ス
プリング35の全荷重が作用し、第2スプール20′の
液圧制御開始圧力は正常時の2倍以上になり、左後輪の
第2ホイールシリンダ11に正常時よりも大きな制動力
を生じさせて、正常時に近い車両減速度を発生させる。
他系統のブレーキ液圧回路の失陥時には、第2スプール
20′が非作動状態になり、第1スプール20が正常に
作動しようとするため、第1スプール20のストローク
は、一対のスプリング35を圧縮しつつ第2スプール2
0′を伴つてなされ、一系統のブレーキ液圧回路の失陥
時と同様の作用が得られる。
第2図には、この考案の第1実施例を示し、図1に示す
基本構造例と同一部分には同一符号を付してそれらの説
明は省略する。この実施例にあつては、第1スプール2
0の一端側面20cに、軸線方向に突出する突起部33
を設け、スプリングシート34の長孔をなす貫通孔34
bをこの突起部33に係合させてある。また、他方の貫
通孔34aには、ボルト36の軸部を挿通させた状態
で、スプリングシート34が、ボルト36にて第2スプ
ール20′に固定され、第2スプール20′の一端側面
20′cとボルト36の頭部内側面との間で、スプリン
グシート34の傾動は不可能に規制されている。
この実施例によれば、スプリングシート34に支持され
た一対のスプリング35の弾発力は、一端側面20c,
20′cから両スプール20,20′に作用し、基本構
造例と同様の液圧制御開始点が与えられる。そして、ス
プリングシート34の貫通孔34a又は34bと突起部
33又はボルト36とを、所定間隙を設けた遊挿状態と
することにより、両スプール20,20′の間隔の製作
公差が吸収される。また、スプリングシート34の貫通
孔34bと第1スプール20の突起部33との間隙によ
つて、第1,第2スプール20,20′の中心軸線の平
行度の製作公差が吸収される。すなわち、第1,第2ス
プール20,20′の中心軸線の平行が維持されていな
いと、両スプール20,20′のストロークに伴つて、
突起部33とボルト部材36との間隔が変動するが、こ
の変動が長孔をなす貫通孔34bによつて良好に吸収さ
れ、これによつてスプール20,20′の液封シール
(シールリング23,23′及びカツプシール24,2
4′)の動シール耐久性の劣化が防止される。なお、一
系統のブレーキ液圧回路の失陥時の作用は、第1スプー
ル20側の液圧回路の失陥時の作用のみが基本構造例と
異なり、この場合第1スプール20が図示の非作動位置
に静止したままで、第2スプール20′がスプリングシ
ート34と一体にストロークする。
第3図には、この考案の第2実施例の要部を示し、基本
構造例と同一部分には同一符号を付してそれらの説明は
省略する。この実施例にあつては、第1実施例と同様
に、第1スプール20の一端側面20cに軸線方向に突
出する突起部33が形成され、スプリングシート34の
長孔をなす貫通孔34bがこの突起部33に係合し、他
方の貫通孔34aは第2スプール20′に螺着したボル
ト部材36に遊挿状態にて係合している。そして、この
ボルト部材36には、間隔部材であるスリーブ37が環
装され、第2スプール20′の一端側面20′cとボル
ト部材36の頭部内側面との間に、スプリングシート3
4の所定範囲の傾動を許容するための間隙を形成してい
る。しかして、スプリングシート34の傾動範囲は、ス
リーブ37の長さ、つまりボルト部材36の螺合量を調
節して容易に変更できる。但し、この間隙は、一方のブ
レーキ液圧回路の失陥時に、他方のブレーキ液圧回路の
スプール20又は20′のプロポーシヨン作用を阻止で
きる範囲で形成される。
この実施例によれば、第1実施例と同様の作用が得られ
る他、第2スプール20′の一端側面20′cとボルト
部材36の頭部内側面との間の間隙により、両スプール
20,20′の中心軸線方向の製作公差、具体的には両
液圧回路が共に正常で、両スプール20,20′が液圧
制御開始点位置を採つた際の位置ずれが吸収される。
なお、この考案は、スプリング35が一個のスプリング
からなる並列型プロポーシヨニングバルブにも同様に適
用可能である。
〔考案の効果〕
以上の説明によって理解されるように、この考案によれ
ば、下記の諸効果が得られる。
(1)並列型プロポーシヨニングバルブのフエイルセー
フ機構は、スプリングの荷重を受けるスプリングシート
を、第1,第2スプールの一端側の突起部にそれぞれ係
合させて設け、スプリングシートと他方のスプールと
を、突起部であるボルト部材にて相対傾動を規制して構
成されるので、フエイルセーフ機構に特殊な形状の専用
部品を必要とせず、かつ、単一のボルト部材のみの使用
でよいので、構造が簡素である。特に、スプリングシー
トは、一対の貫通孔を有する一個の板状体にて形成する
ことができ、フエイルセーフ機構を小形かつ軽量化でき
る。
(2)第1,第2スプールの間隔及び平行度の製作公差
は、スプリングシートの貫通孔を大きめに形成し、少な
くとも一方の突起部と遊挿状態とすることにより、不具
合を何等伴うことなく容易に吸収され、スプールの液封
シールに偏荷重が作用して動シール耐久性を劣化させる
ことが防止される。
(3)フエイルセーフ機構の構成部品は両スプールに設
けるのみでよいので、製造及び組み立て公差の影響を比
較的受け難く、製造容易かつ高精度のフエイルセーフ機
構が得られる。
(4)第1,第2スプールの一端部を付勢するスプリン
グが、スプリングシートに弾性的に当接作用しているの
で、スプリングシートのガタツキが良好に抑制される。
これにより、突起部と貫通孔との間に所定間隙を設ける
ことと、スプリングシートのガタツキを抑制することと
が、良好に両立する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の基本構造例を示す断面図、第2図は
この考案の第1実施例を示す断面図、第3図はこの考案
の第2実施例の要部を示す断面図、第4図はスプリング
シートを示す図である。 1:シリンダ体,2:マスタシリンダ,2a:第1液
室,2b:第2液室,3:第1流入ポート,4:第2流
入ポート,5:第1流出ポート,6:第2流出ポート,
9:第1ホイールシリンダ,11:第2ホイールシリン
ダ,14,16:ホイールシリンダ,18:第1空間,
18′:第2空間,20:第1スプール,20′:第2
スプール,25:第1液室,25′:第3液室,26:
第2液室,26′:第4液室,27,27′:流路,3
1:第1バルブ,31′:第2バルブ,32:スプリン
グキヤツプ,33:突起部,34:スプリングシート,
34a,34b:貫通孔,35:スプリング,36:ボ
ルト部材(突起部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダの第1,第2液室にそれぞ
    れ連通する第1,第2流入ポートと、第1,第2ホイー
    ルシリンダにそれぞれ連通する第1,第2流出ポートと
    を有するシリンダ体と、該シリンダ体の第1空間に摺動
    自在に嵌挿され、第1流入ポートに連通する第1液室
    と、第1流出ポートに連通する第2液室とを区画すると
    共に、その受圧面積差に作用する液圧により、第1液室
    と第2液室との間に設けた第1バルブを開閉する第1ス
    プールと、該シリンダ体の第2空間に摺動自在に嵌挿さ
    れ、第2流入ポートに連通する第3液室と、第2流出ポ
    ートに連通する第4液室とを区画すると共に、その受圧
    面積差に作用する液圧により、第3液室と第4液室との
    間に設けた第2バルブを開閉する第2スプールと、該第
    1,第2バルブを開放するように、並列配置された第
    1,第2スプールの一端部を付勢するスプリングとを備
    える並列型プロポーシヨニングバルブに於いて、スプリ
    ングシートを一対の貫通孔を有する一個の板状体にて形
    成し、第1及び第2スプールの一端側の突起部に該貫通
    孔をそれぞれ係合させ、一方の突起部と貫通孔とを所定
    間隙を設けた遊挿状態として、前記スプリングの荷重を
    該スプリングシートに作用させると共に、他方の突起部
    のみを第1又は第2スプールに螺着したボルト部材にて
    形成し、該ボルト部材の軸部と貫通孔とを挿通状態とし
    て、該スプールの一端側面とボルト部材の頭部との間で
    スプリングシートの傾動を規制し、かつ、前記一方の突
    起部と貫通孔との間の所定間隙及び他方の突起部と貫通
    孔との間の所定間隙の和を、第1,第2スプールの組み
    付け状態での中心軸線間隔の製作公差及び非平行度に基
    づく両突起部のストロークに伴う間隔の増減変化を吸収
    可能な大きさに設定したことを特徴とする並列型プロポ
    ーシヨニングバルブ。
JP1988045308U 1988-04-05 1988-04-05 並列型プロポーシヨニングバルブ Expired - Lifetime JPH0613023Y2 (ja)

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JP1988045308U Expired - Lifetime JPH0613023Y2 (ja) 1988-04-05 1988-04-05 並列型プロポーシヨニングバルブ

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JP (1) JPH0613023Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6211720U (ja) * 1985-07-08 1987-01-24

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Publication number Publication date
JPH01148962U (ja) 1989-10-16

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