JPS5918934Y2 - 2段作動型マスタシリンダ - Google Patents
2段作動型マスタシリンダInfo
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- JPS5918934Y2 JPS5918934Y2 JP6672780U JP6672780U JPS5918934Y2 JP S5918934 Y2 JPS5918934 Y2 JP S5918934Y2 JP 6672780 U JP6672780 U JP 6672780U JP 6672780 U JP6672780 U JP 6672780U JP S5918934 Y2 JPS5918934 Y2 JP S5918934Y2
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- piston
- hole
- pressure
- auxiliary chamber
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、車両等に装着されブレーキ或はクラッチ装置
などの圧力源として用いられる2膜作動型マスクシリン
ダに関するものである。
などの圧力源として用いられる2膜作動型マスクシリン
ダに関するものである。
従来、2膜作動型マスクシリンダは、シリンダ本体に穿
設したシリンダ孔に摺動自在に挿入したピストンと、該
ピストンの側周に形成した補助室と、前記ピストンとシ
リンダ孔閉鎖端との間に形威され配管系に接続される圧
力室と、前記画室を連絡する通路に設けられ前記補助室
から前記圧力室への流体の移動は許容しその逆は阻止可
能な第1弁と、前記補助室と流体貯槽とを連通ずる通路
に設けられ、流体貯槽から前記補助室への流体の移動は
許容し所定の正圧以下で前記補助室から流体貯槽への流
体の移動を阻止する第2弁とを備えたも′のが知られて
おり、マスクシリンダを作動させる際、補助室内の圧力
が所定の圧力以下では、補助室内の圧液を圧力室に流入
させることにより、マスクシリンダからの吐出液量を太
き・くし、補助室内の圧力が所定の圧力を越えると第2
弁を開弁させて、補助室内の圧液を圧力室に流入させる
のをやめ、圧力室内の圧力の昇圧率を大きく変化させる
ようにしてI/)る。
設したシリンダ孔に摺動自在に挿入したピストンと、該
ピストンの側周に形成した補助室と、前記ピストンとシ
リンダ孔閉鎖端との間に形威され配管系に接続される圧
力室と、前記画室を連絡する通路に設けられ前記補助室
から前記圧力室への流体の移動は許容しその逆は阻止可
能な第1弁と、前記補助室と流体貯槽とを連通ずる通路
に設けられ、流体貯槽から前記補助室への流体の移動は
許容し所定の正圧以下で前記補助室から流体貯槽への流
体の移動を阻止する第2弁とを備えたも′のが知られて
おり、マスクシリンダを作動させる際、補助室内の圧力
が所定の圧力以下では、補助室内の圧液を圧力室に流入
させることにより、マスクシリンダからの吐出液量を太
き・くし、補助室内の圧力が所定の圧力を越えると第2
弁を開弁させて、補助室内の圧液を圧力室に流入させる
のをやめ、圧力室内の圧力の昇圧率を大きく変化させる
ようにしてI/)る。
しかしながら、このようなマスクシリンダでは、非作動
時に補助室或は圧力室内に残圧が発生することを防止す
るため、第2弁と並列に小通路を形威し、常時補助室と
貯槽とを連通ずるようにしており、こめためξ作動時に
補助室から圧力室に圧液を流入させる際、補助室内の圧
液の一部が常に貯槽に流入し、所定の圧力以下でのマス
クシリンダの吐出液量が若干減少するという問題がある
。
時に補助室或は圧力室内に残圧が発生することを防止す
るため、第2弁と並列に小通路を形威し、常時補助室と
貯槽とを連通ずるようにしており、こめためξ作動時に
補助室から圧力室に圧液を流入させる際、補助室内の圧
液の一部が常に貯槽に流入し、所定の圧力以下でのマス
クシリンダの吐出液量が若干減少するという問題がある
。
このため、上述の残圧を解消する手段として、第2弁を
、以下の様に構成する例が挙げられる。
、以下の様に構成する例が挙げられる。
すなわち、流体貯槽をシリンダ本体に取付けるためのね
じ部材に、その流体貯槽側に凹所を形成するとともに、
ねじ部材の螺着される筒状部の内孔とねじ部材の底面と
の間に補助室に常時連通する室を設け、ねじ部材の凹所
に弁ばねによりねじ部材の凹所底面外周側に形威した孔
をふさぐように弁体を付勢して、補助室内の圧力が所定
の正圧に達すると開弁する弁を形威し、また、前記室に
は、凹所底面中央に形威した孔をふさぐように第2の弁
体をねじ部材に向って弁ばねで付勢し、補助室内の負圧
で開弁する弁を形威し、更に、第2の弁体に、シリンダ
孔内に突出してピストンと保合可能な軸状部を設け、ピ
ストンが非作動位置に戻るとピストンの段部と軸状部と
を係合させて強制開弁させるようにする。
じ部材に、その流体貯槽側に凹所を形成するとともに、
ねじ部材の螺着される筒状部の内孔とねじ部材の底面と
の間に補助室に常時連通する室を設け、ねじ部材の凹所
に弁ばねによりねじ部材の凹所底面外周側に形威した孔
をふさぐように弁体を付勢して、補助室内の圧力が所定
の正圧に達すると開弁する弁を形威し、また、前記室に
は、凹所底面中央に形威した孔をふさぐように第2の弁
体をねじ部材に向って弁ばねで付勢し、補助室内の負圧
で開弁する弁を形威し、更に、第2の弁体に、シリンダ
孔内に突出してピストンと保合可能な軸状部を設け、ピ
ストンが非作動位置に戻るとピストンの段部と軸状部と
を係合させて強制開弁させるようにする。
しかしながら、この例では、ピストンと係合して強制開
弁させられる第2の弁体が、弁ばねにより流体貯槽側に
付勢され、シリンダ孔側に向って比較的大きく移動可能
となっているため、補助室内に負圧が発生して開弁する
際、弁ばね自体の付勢力は弁体を負圧に基く圧力差で容
易に開弁位置まで移動させなければならず小さいため、
第2の弁体が比較的大きくシリンダ孔側に移動し、この
弁体の軸状部分がピストンに当接して、ピストンと軸状
部分とが干渉し合うことになる。
弁させられる第2の弁体が、弁ばねにより流体貯槽側に
付勢され、シリンダ孔側に向って比較的大きく移動可能
となっているため、補助室内に負圧が発生して開弁する
際、弁ばね自体の付勢力は弁体を負圧に基く圧力差で容
易に開弁位置まで移動させなければならず小さいため、
第2の弁体が比較的大きくシリンダ孔側に移動し、この
弁体の軸状部分がピストンに当接して、ピストンと軸状
部分とが干渉し合うことになる。
このような干渉は、弁体がシリンダ孔側に変位した状態
でピストンと係合すると、弁ばねが必要以上に圧縮変形
させられ所期の機能を長期間にわたって維持出来ないと
いう問題のみならず、予測され得ない不祥事の原因とな
る。
でピストンと係合すると、弁ばねが必要以上に圧縮変形
させられ所期の機能を長期間にわたって維持出来ないと
いう問題のみならず、予測され得ない不祥事の原因とな
る。
本考案は、以上の問題に鑑みて威され、非作動時の残圧
発生防止と所定圧力以下での作動時の吐出液量の減少防
止とを図るとともに、各部材の干渉を防止するようにし
た2膜作動型マスクシリンダを提供することを目的とし
、この目的を遠戚するために、 前記第2弁は、前記シリンダ孔と前記流体貯槽とを各別
に連絡する第1及び第2の孔と、この第1の孔に形威さ
れ座面を流体貯槽側に向けて形威した座と、この座に流
体貯槽側から着座可能に対向して配置され前記第1の孔
を貫通して前記シリンダ孔内に突出する軸部を備えた弁
要素と、該弁要素を前記座に向って付勢する弾性装置と
、前記第2の孔のシリンダ孔側開口をふさぎ圧力差に応
じて変形可能なゴム製の板部材とを有し、前記ピストン
は、当該ピストンが復帰位置にあるとき前記軸部に係合
して前記弾性装置の付勢力に抗して前記補助室と流体貯
槽とを連絡する通路を開放させる段部を有してなるよう
にしたものである。
発生防止と所定圧力以下での作動時の吐出液量の減少防
止とを図るとともに、各部材の干渉を防止するようにし
た2膜作動型マスクシリンダを提供することを目的とし
、この目的を遠戚するために、 前記第2弁は、前記シリンダ孔と前記流体貯槽とを各別
に連絡する第1及び第2の孔と、この第1の孔に形威さ
れ座面を流体貯槽側に向けて形威した座と、この座に流
体貯槽側から着座可能に対向して配置され前記第1の孔
を貫通して前記シリンダ孔内に突出する軸部を備えた弁
要素と、該弁要素を前記座に向って付勢する弾性装置と
、前記第2の孔のシリンダ孔側開口をふさぎ圧力差に応
じて変形可能なゴム製の板部材とを有し、前記ピストン
は、当該ピストンが復帰位置にあるとき前記軸部に係合
して前記弾性装置の付勢力に抗して前記補助室と流体貯
槽とを連絡する通路を開放させる段部を有してなるよう
にしたものである。
これにより、本考案は、以下の効果を奏するものである
。
。
■ 非作動時には、ピストンの段部と弁要素の軸部とが
係合して、補助室を流体貯槽に連通させるため、補助室
に残圧を生じしめることがない。
係合して、補助室を流体貯槽に連通させるため、補助室
に残圧を生じしめることがない。
■ 作動時には、補助室と流体貯槽とを常時連通させる
小通路を設けていないので、流体貯槽への補助室からの
移動を防止でき、吐出液量を減少させることがない。
小通路を設けていないので、流体貯槽への補助室からの
移動を防止でき、吐出液量を減少させることがない。
■ 弁要素は、第1の孔に形威され座面を流体貯槽側に
向けて設けた座に向って付勢されており、換言すれば、
座を形威しである段部と係合してシリンダ孔内部側への
移動を禁止されるので、必要以上にピストンに接近する
ことがなく、ピストンとの不必要な干渉を防止できる。
向けて設けた座に向って付勢されており、換言すれば、
座を形威しである段部と係合してシリンダ孔内部側への
移動を禁止されるので、必要以上にピストンに接近する
ことがなく、ピストンとの不必要な干渉を防止できる。
■ 第2の孔をふさぐゴム製の板部材には、軸部を設け
る必要がなく、かつ、その大きさも第2の孔を閉鎖でき
ればよい大きさであるから、ピストンとの干渉は防止で
きる。
る必要がなく、かつ、その大きさも第2の孔を閉鎖でき
ればよい大きさであるから、ピストンとの干渉は防止で
きる。
以下、図例に基き、本考案の2膜作動型マスクシリンダ
について詳説する。
について詳説する。
第1図は、本考案の一実施例である2膜作動型マスクシ
リンダの側断面を示す図である。
リンダの側断面を示す図である。
図において、2膜作動型マスクシリンダは全体を1で示
され、このマスクシリンダ1は、小径孔2と大径孔3と
を有する段付孔4を穿設したシリンダ本体5を有してい
る。
され、このマスクシリンダ1は、小径孔2と大径孔3と
を有する段付孔4を穿設したシリンダ本体5を有してい
る。
段付孔4には、小径孔2に中径部6を大径孔3に大径部
7を各々摺動自在に嵌合するピストン8が配置されてお
り、このピストン8の中径部6と小径孔2の閉鎖端との
間に圧力室9が、ピストン8の小径部10の側周の大径
孔3内には補助室11が各々区画されている。
7を各々摺動自在に嵌合するピストン8が配置されてお
り、このピストン8の中径部6と小径孔2の閉鎖端との
間に圧力室9が、ピストン8の小径部10の側周の大径
孔3内には補助室11が各々区画されている。
ピストン8の小径部10には半径方向に貫通し軸方向に
延びるスリット状の開口12が穿設されており、この間
口12には、シリンダ本体5の側壁を貫通して延びるボ
ルト (図示せず)の軸状部13が嵌合している。
延びるスリット状の開口12が穿設されており、この間
口12には、シリンダ本体5の側壁を貫通して延びるボ
ルト (図示せず)の軸状部13が嵌合している。
開口12と圧力室、9とを連絡するように軸方向の孔1
4が、ピストン8の中径部6に設けてあり、この孔14
には、センターバルブ15の弁要素16が嵌入している
。
4が、ピストン8の中径部6に設けてあり、この孔14
には、センターバルブ15の弁要素16が嵌入している
。
この弁要素16は、ピストン8と小径孔2閉鎖端との間
に配置した戻しばね17のカップ状を呈するばね受け1
8の内方に位置しており、ばね受け18との間に配置し
た弁ばね19に押圧されてピストン8の右端面に形成し
た座面20に着座するよう付勢される。
に配置した戻しばね17のカップ状を呈するばね受け1
8の内方に位置しており、ばね受け18との間に配置し
た弁ばね19に押圧されてピストン8の右端面に形成し
た座面20に着座するよう付勢される。
弁要素16には、センターバルブ15が開弁じたとき開
口12と圧力室9とを連絡する通孔21が設けであると
ともに、弁要素16が軸状部13に当接したときセンタ
ーバルブ15が開弁可能になっている。
口12と圧力室9とを連絡する通孔21が設けであると
ともに、弁要素16が軸状部13に当接したときセンタ
ーバルブ15が開弁可能になっている。
ピストン8の中径部6には、圧力室9に対するダブルリ
ップ型の密封部材22とこの密封部材22に対スるバッ
クアップリング23とが装着され、大径部7には、補助
室11及び大気に対するトリプルノツプ型の密封部材2
4が装着されている。
ップ型の密封部材22とこの密封部材22に対スるバッ
クアップリング23とが装着され、大径部7には、補助
室11及び大気に対するトリプルノツプ型の密封部材2
4が装着されている。
ピストン8は、戻しばね17により左方に付勢され、左
端が板リング25を介在してストッパ26に係合可能に
なっている。
端が板リング25を介在してストッパ26に係合可能に
なっている。
27は、ブツシュロッドである。ピストン8の中径部6
の左側の肩部28の半径方向外方側に位置して、弁装置
29が設けてあり、この弁装置29は、シリンダ本体5
に一体に形成した貯槽30の内部と補助室11との連通
を制御している。
の左側の肩部28の半径方向外方側に位置して、弁装置
29が設けてあり、この弁装置29は、シリンダ本体5
に一体に形成した貯槽30の内部と補助室11との連通
を制御している。
弁装置29は、シリンダ本体5の開口に密に螺着した主
体部31を備え、この主体部31には中央に比較的大径
な弁孔32を主体部31の減径部31′をも貫通して設
けられ、この弁孔32を中心として円環状に並べて小孔
33が多数穿設しである。
体部31を備え、この主体部31には中央に比較的大径
な弁孔32を主体部31の減径部31′をも貫通して設
けられ、この弁孔32を中心として円環状に並べて小孔
33が多数穿設しである。
弁孔32には、補助室11内に突出してピストン8の肩
部28に係合可能な軸部34を有する弁要素35が、弁
孔32の開口端に螺着した孔付蓋部材36に一端を支持
した弁ばね37により、当該弁要素35が弁孔32の段
付孔4側端部を減径して貯槽30側に形成した段部50
に形成した座面38に着座するように付勢して配置して
いる。
部28に係合可能な軸部34を有する弁要素35が、弁
孔32の開口端に螺着した孔付蓋部材36に一端を支持
した弁ばね37により、当該弁要素35が弁孔32の段
付孔4側端部を減径して貯槽30側に形成した段部50
に形成した座面38に着座するように付勢して配置して
いる。
従って弁要素35の軸部34は、弁孔32の減径した部
分51を貫通して段付孔4内に突出しており、かつまた
弁要素35の段付孔4側への移動は座面38に着座する
位置までに制限される。
分51を貫通して段付孔4内に突出しており、かつまた
弁要素35の段付孔4側への移動は座面38に着座する
位置までに制限される。
また、軸部34は、ピストン8の肩部28に係合可能で
あるが、ピストン8の小径部10の外周面には接触しな
いような長さになっている。
あるが、ピストン8の小径部10の外周面には接触しな
いような長さになっている。
更に、小孔33に対しては、これらの小孔33の下方開
口を閉鎖可能に板リング状のゴム板39が主体部31の
下端面に沿って配置してあり、ゴム板39は当該ゴム板
39の内周部を突起部分40の溝に嵌着させて取付けで
ある。
口を閉鎖可能に板リング状のゴム板39が主体部31の
下端面に沿って配置してあり、ゴム板39は当該ゴム板
39の内周部を突起部分40の溝に嵌着させて取付けで
ある。
このゴム板39は、補助室11内の負圧と貯槽30内の
大気圧との差圧で外周部側が下方へたわむように変形可
能となっているが、その径方向の長さが比較的短く、か
つ、ピストン8との間に比較的大きく隙間を設けである
ので、変形時にピストン8に接触することはないように
しである。
大気圧との差圧で外周部側が下方へたわむように変形可
能となっているが、その径方向の長さが比較的短く、か
つ、ピストン8との間に比較的大きく隙間を設けである
ので、変形時にピストン8に接触することはないように
しである。
その他、図において、41は、圧力室9を、例えばブレ
ーキ装置の作動シリンダ(図示せず)の内部と連絡する
配管のための接続孔である。
ーキ装置の作動シリンダ(図示せず)の内部と連絡する
配管のための接続孔である。
なお、上述の実施例で、弁要素16、弁ばね19、座面
20等から成るセンターバルブ15は、圧力室9と補助
室11との連通を制御する第1弁Aを形成し、他方、弁
装置29は、補助室11と貯槽30内との連通を制御す
る第2弁Bを形成し、特に第2弁Bは、弁要素35、弁
ばね37、座面38等から形成されるリリーフ弁Cと、
小孔33、ゴム板39、主体部31の下端面等から形成
される逆止弁りとを備えている。
20等から成るセンターバルブ15は、圧力室9と補助
室11との連通を制御する第1弁Aを形成し、他方、弁
装置29は、補助室11と貯槽30内との連通を制御す
る第2弁Bを形成し、特に第2弁Bは、弁要素35、弁
ばね37、座面38等から形成されるリリーフ弁Cと、
小孔33、ゴム板39、主体部31の下端面等から形成
される逆止弁りとを備えている。
以上述べたマスクシリンダ1の作用等について以下に述
べる。
べる。
今、マスクシリンダ1が非作動状態であるとすると、ピ
ストン8は戻しばね17により板リング25を介してス
トッパ26に係合する復帰位置にあり、このとき、セン
ターバルブ25の弁要素16が軸状部13に当接して座
面20から離座して第1弁Aを開弁し、かつまた、弁装
置29の弁要素35の軸部34がピストン8の肩部28
に係合して弁要素35全体が傾斜することにより座面3
8から離座し、リリーフ弁Cが開弁している。
ストン8は戻しばね17により板リング25を介してス
トッパ26に係合する復帰位置にあり、このとき、セン
ターバルブ25の弁要素16が軸状部13に当接して座
面20から離座して第1弁Aを開弁し、かつまた、弁装
置29の弁要素35の軸部34がピストン8の肩部28
に係合して弁要素35全体が傾斜することにより座面3
8から離座し、リリーフ弁Cが開弁している。
次いで、運転手が操作し、ブツシュロッド27によりピ
ストン8を右方に移動させると、弁要素35が弁ばね3
7の付勢力によりピストン8の移動に追従して傾斜動し
、ピストン8が充分に移動したとき、弁要素35の傾斜
がなくなり座面38に着座してリリーフ弁Cを開弁する
。
ストン8を右方に移動させると、弁要素35が弁ばね3
7の付勢力によりピストン8の移動に追従して傾斜動し
、ピストン8が充分に移動したとき、弁要素35の傾斜
がなくなり座面38に着座してリリーフ弁Cを開弁する
。
この際、センターバルブ15はまだ閉弁していない。
ノリーフ弁Cが閉弁することにより、その後ピストン8
が更に右方に移動すると、圧力室9及び補助室11内で
液圧が発生し、特に補助室11内の圧力は、ゴム板39
に作用して逆止弁りを閉弁保持するとともに、開口12
、弁要素16の通孔21を順灰分して補助室11から圧
力室9内へ圧液が流入する。
が更に右方に移動すると、圧力室9及び補助室11内で
液圧が発生し、特に補助室11内の圧力は、ゴム板39
に作用して逆止弁りを閉弁保持するとともに、開口12
、弁要素16の通孔21を順灰分して補助室11から圧
力室9内へ圧液が流入する。
従って、マスクシリンダ1からの吐出液量は、補助室1
1から圧力室9内へ流入する液量と、圧力室9内の容積
減少分に等しい液量との和となり、換言すれば、ピスト
ン8の移動量と段付孔4の大径孔3の内径との積で表わ
される量となる。
1から圧力室9内へ流入する液量と、圧力室9内の容積
減少分に等しい液量との和となり、換言すれば、ピスト
ン8の移動量と段付孔4の大径孔3の内径との積で表わ
される量となる。
その後、ピストン8が更に右方に移動し、補助室11及
び圧力室9内の圧力が上昇して所定の圧力に達すると、
補助室11内の圧力を受圧してリリーフ弁Cの弁要素3
5が弁ばね37の付勢力に抗して座面38から離座し、
リリーフ弁Cが開弁する。
び圧力室9内の圧力が上昇して所定の圧力に達すると、
補助室11内の圧力を受圧してリリーフ弁Cの弁要素3
5が弁ばね37の付勢力に抗して座面38から離座し、
リリーフ弁Cが開弁する。
リリーフ弁Cが開弁することにより、補助室11から圧
力室9への圧液の流入が停止し、同時に補助室11内の
圧力が圧力室9内の圧力に比して小となるため第1弁A
において弁要素16が座面20に着座する。
力室9への圧液の流入が停止し、同時に補助室11内の
圧力が圧力室9内の圧力に比して小となるため第1弁A
において弁要素16が座面20に着座する。
従って、リリーフ弁Cが開弁じた後は、マスクシリンダ
1の吐出液量は減少し、また、圧力室9内の昇圧比率が
リリーフ弁Cの開弁以前のものと比して大きくなり、よ
り高圧の圧力が作動シリンダに伝達される。
1の吐出液量は減少し、また、圧力室9内の昇圧比率が
リリーフ弁Cの開弁以前のものと比して大きくなり、よ
り高圧の圧力が作動シリンダに伝達される。
すなわち、上述のマスクシリンダでは、作動初期の圧力
が所定の圧力以下の場合には、吐出液量が多く昇圧比率
が小さいという機能をもち、圧力が所定の圧力を越える
と、吐出液量が少く昇圧比率が大きいという機能をもつ
。
が所定の圧力以下の場合には、吐出液量が多く昇圧比率
が小さいという機能をもち、圧力が所定の圧力を越える
と、吐出液量が少く昇圧比率が大きいという機能をもつ
。
今、マスクシリンダ1の作動をやめるため、ブツシュロ
ッド27から主ピストン8に負荷していた作用力を解除
すると、ピストン8は戻しばね17の付勢力で板リング
25に当接する復帰位置まで戻り、弁要素16が軸状部
13に当接して第1弁Aを開弁するとともに、ピストン
8の肩部28とリノーフ弁Cの弁要素35とが係合しリ
リーフ弁Cが開弁する。
ッド27から主ピストン8に負荷していた作用力を解除
すると、ピストン8は戻しばね17の付勢力で板リング
25に当接する復帰位置まで戻り、弁要素16が軸状部
13に当接して第1弁Aを開弁するとともに、ピストン
8の肩部28とリノーフ弁Cの弁要素35とが係合しリ
リーフ弁Cが開弁する。
このピストン8が復帰する際、ピストン8の戻り速度が
早いと、補助室11.圧力室9内には負圧が生じ、ピス
トン8が完全に復帰する以前に、こうした負圧により逆
止弁りのゴム板39の両側において圧力差が発生して逆
止弁りが開弁じ、小孔33から補助室11へ作動液が流
入し、また、補助室11から開口12、通孔21を通っ
て圧力室9に作動液が流入する。
早いと、補助室11.圧力室9内には負圧が生じ、ピス
トン8が完全に復帰する以前に、こうした負圧により逆
止弁りのゴム板39の両側において圧力差が発生して逆
止弁りが開弁じ、小孔33から補助室11へ作動液が流
入し、また、補助室11から開口12、通孔21を通っ
て圧力室9に作動液が流入する。
このような状態を経た後、ピストン8が上述の如く復帰
位置に戻ると、ホイールシリンダに送出されていた作動
液が圧力室9に逆流し、開弁じているセンターバルブ1
5(第1弁A)及びリリーフ弁Cを通って貯槽30内に
戻る。
位置に戻ると、ホイールシリンダに送出されていた作動
液が圧力室9に逆流し、開弁じているセンターバルブ1
5(第1弁A)及びリリーフ弁Cを通って貯槽30内に
戻る。
この際、第1弁A及びリリーフ弁Cが開弁じているので
、補助室11及び圧力室9内に残圧を発生させることが
確実に防止される。
、補助室11及び圧力室9内に残圧を発生させることが
確実に防止される。
また、上述のマスクシリンダ1の作動時、所定の圧力以
下では、補助室11内の圧液は、リリーフ弁C及び逆止
弁りが閉弁しているため、その圧液の一部が貯槽30内
へ流入させることなく全液量を圧力室9内へ流入させる
ことができる。
下では、補助室11内の圧液は、リリーフ弁C及び逆止
弁りが閉弁しているため、その圧液の一部が貯槽30内
へ流入させることなく全液量を圧力室9内へ流入させる
ことができる。
更に上述の実施例では、リリーフ弁Cの弁要素35に軸
部34を設け、またピストン8に肩部28を設けるとい
う簡単な構造で非作動時にリリーフ弁Cの機能を解除す
ることができ、マスクシリンダ1の構造を複雑にするこ
とがない。
部34を設け、またピストン8に肩部28を設けるとい
う簡単な構造で非作動時にリリーフ弁Cの機能を解除す
ることができ、マスクシリンダ1の構造を複雑にするこ
とがない。
特に、軸部34とピストン8の肩部28とを係合させる
際、軸部34を備えた弁要素35が座面38に着座して
それ以上段付孔4内に向って移動しないため、補助室1
1内の負圧により段付孔4内に向って付勢されても、ピ
ストン8と不要な干渉を発生させることがない。
際、軸部34を備えた弁要素35が座面38に着座して
それ以上段付孔4内に向って移動しないため、補助室1
1内の負圧により段付孔4内に向って付勢されても、ピ
ストン8と不要な干渉を発生させることがない。
更に、弁要素35は、弁ばね37により比較的強く座面
38に向って付勢されているため、ピストン8の戻りの
際に、座面38から浮上るようなことがなく、ピストン
8と軸部34との係合を確実に行なわせることが出来る
。
38に向って付勢されているため、ピストン8の戻りの
際に、座面38から浮上るようなことがなく、ピストン
8と軸部34との係合を確実に行なわせることが出来る
。
以上の説明から明かな如く、本考案によれば、非作動時
の残圧発生防止と所定圧力以下での作動時の吐出液量の
減少防止とを図るとともに、各部材の干渉を防止するよ
うにした2膜作動型マスクシリンダを得ることができる
ものである。
の残圧発生防止と所定圧力以下での作動時の吐出液量の
減少防止とを図るとともに、各部材の干渉を防止するよ
うにした2膜作動型マスクシリンダを得ることができる
ものである。
第1図は、本考案の一実施例である2膜作動型マスクシ
リンダの側断面図である。 1・・・・・・2膜作動型マスクシリンダ、4・・・・
・・段付孔、5・・・・・・シリンダ本体、8・・・・
・・ピストン、17・・・・・・戻しばね、26・・・
・・・ストッパ、28・・・・・・肩部、29・・・・
・・弁装置、30・・・・・・貯槽、32・・・・・・
弁孔、33・・・・・・小孔、34・・・・・・軸部、
35・・・・・・弁要素、37・・・・・・弁ばね、3
8・・・・・・座面、39・・・・・・ゴム板、A・・
・・・・第1弁、B・・・・・・第2弁。
リンダの側断面図である。 1・・・・・・2膜作動型マスクシリンダ、4・・・・
・・段付孔、5・・・・・・シリンダ本体、8・・・・
・・ピストン、17・・・・・・戻しばね、26・・・
・・・ストッパ、28・・・・・・肩部、29・・・・
・・弁装置、30・・・・・・貯槽、32・・・・・・
弁孔、33・・・・・・小孔、34・・・・・・軸部、
35・・・・・・弁要素、37・・・・・・弁ばね、3
8・・・・・・座面、39・・・・・・ゴム板、A・・
・・・・第1弁、B・・・・・・第2弁。
Claims (1)
- シリンダ本体に穿設したシリンダ孔に摺動自在に挿入し
たピストンと、該ピストンの側周に形成した補助室と、
前記ピストンとシリンダ孔閉鎖端との間に形威され配管
系に接続される圧力室と、前記画室を連絡する通路に設
けられ前記補助室から前記圧力室への流体の移動は許容
しその逆は阻止可能な第1弁と、前記補助室と流体貯槽
とを連通ずる通路に設けられ、流体貯槽から前記補助室
への流体の移動は許容し所定の正圧以下で前記補助室か
ら流体貯槽への流体の移動を阻止する第2弁とを備えた
2膜作動型マスクシリンダに於いて、前記第2弁は、前
記シリンダ孔と前記流体貯槽とを各別に連絡する第1及
び第2の孔と、この第1の孔に形威され座面を前記流体
貯槽側に向けて形成した座と、この座に流体貯槽側から
着座可能に対向して配置され前記第1の孔を貫通して前
記シリンダ孔内に突出する軸部を備えた弁要素と、該弁
要素を前記塵に向って付勢する弾性装置と、前記第2の
孔のシリンダ孔側聞口をふさぎ圧力差に応じて変形可能
なゴム製の板部材とを有し、前記ピストンは、当該ピス
トンが復帰位置にあるとき前記軸部に係合して前記弾性
装置の付勢力に抗して前記補助室と流体貯槽とを連絡す
る通路を開放させる段部を有してなる2膜作動型マスク
シリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6672780U JPS5918934Y2 (ja) | 1980-05-14 | 1980-05-14 | 2段作動型マスタシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6672780U JPS5918934Y2 (ja) | 1980-05-14 | 1980-05-14 | 2段作動型マスタシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56166961U JPS56166961U (ja) | 1981-12-10 |
JPS5918934Y2 true JPS5918934Y2 (ja) | 1984-05-31 |
Family
ID=29660787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6672780U Expired JPS5918934Y2 (ja) | 1980-05-14 | 1980-05-14 | 2段作動型マスタシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5918934Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-05-14 JP JP6672780U patent/JPS5918934Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56166961U (ja) | 1981-12-10 |
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