JPH06128019A - Ito焼結体の製造方法 - Google Patents

Ito焼結体の製造方法

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JPH06128019A
JPH06128019A JP4309402A JP30940292A JPH06128019A JP H06128019 A JPH06128019 A JP H06128019A JP 4309402 A JP4309402 A JP 4309402A JP 30940292 A JP30940292 A JP 30940292A JP H06128019 A JPH06128019 A JP H06128019A
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昌二 高梨
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俊人 岸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基板温度が200℃程度の低温であっても、
比抵抗値の低い透明導電膜をスパッタリングにより形成
でき、成膜中における異常放電が少なく、長時間に亙り
スパッタリングを行った場合にも、安定に良質な透明導
電膜を形成できるだけでなく、生産性よく安価に製造で
きるITO焼結体を提供する。 【構成】 インジウム、錫、酸素からなる粉末を成形し
た後炉内に入れ、1450〜1550℃の焼結温度で焼
結させるとき、(1)焼結中成形体の周囲に、酸素ガスを
焼結炉内の容積に対して1分間当たり1.8×10-2
上の割合で流入させる、(2)1300℃から1450℃
までを50分以内で昇温する、(3)焼結温度で10時間
以上保持する、の(1)(2)(3)の内1つ又は2つの条件を
用いて焼結するITO焼結体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明導電膜をスパッタ
リングにより形成する際、ターゲットとして使用するイ
ンジウム、錫、酸素からなるITO焼結体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ITO焼結体をターゲットとし、これを
400℃程度に加熱した基板上に適当な条件でスパッタ
リングすることにより、透明性が良く、比抵抗値が2.
0×10-4Ω・cm程度の良質な透明導電膜が得られ
る。
【0003】このようなITO焼結体は、実質的にイン
ジウム、錫、酸素からなる粉末を成形した後、酸素雰囲
気あるいは大気中で1600℃程度の温度で焼結する
か、特殊な装置を用いる方法として、加圧酸素雰囲気中
で1600℃以上の温度で焼結するか、ホットプレスに
よる加圧下で昇温し、1000℃以下の温度で焼結する
かの方法により製造されている。酸素雰囲気あるいは大
気中で1500℃程度の温度で焼結すると、スパッタリ
ングによる成膜中に異常放電現象が発生しやすくなると
いう問題があった。
【0004】前記の基板として、カラー液晶ディスプレ
イの電極用としてのカラーフイルターや、軽量化のため
にプラスチックを用いる場合には、耐熱性に劣るため、
従来のように高温に加熱できず、基板加熱温度は200
℃以下としなければならない。上記の従来のITO焼結
体を用いて基板温度200℃以下でスパッタリングする
と、得られる透明導電膜の比抵抗値は2.0×10-4Ω
・cm以上となり、比抵抗値の低い透明導電膜を得るこ
とは困難である。
【0005】又、従来のITO焼結体を用いて、長時間
スパッタリングを行うと、成膜中に生じる異常放電現象
によってプラズマ状態が不安定となり、安定した成膜が
行われず、スパッタされた膜の構造が悪化し、比抵抗値
等の膜特性が劣化するということが知られている。又、
前記の加圧酸素雰囲気焼結法やホットプレス法のような
特殊な装置を用いる方法では、前記のスパッタリング時
の不都合は改善されるが、莫大な設備投資を必要とし、
量産性が低下し焼結体価格が高くなり生産上好ましくな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、基板温度が
200℃程度の低温であっても、比抵抗値が2.0×1
-4Ω・cm以下の低抵抗な透明導電膜を形成でき、成
膜中における異常放電が少なく、長時間に亙りスパッタ
リングを行った場合にも、安定に良質な透明導電膜を形
成できるだけでなく、生産性よく安価に製造できるIT
O焼結体の製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インジウム、
錫、酸素からなる粉末を成形した後炉内に入れ、145
0〜1550℃の焼結温度で焼結させるとき、(1)焼結
中成形体の周囲に、酸素ガスを焼結炉内の容積に対して
1分間当たり1.8×10-2以上の割合で流入させる、
(2)1300℃から1450℃までを50分以内で昇温
する、(3)焼結温度で10時間以上保持する、の(1)(2)
(3)の内1つ又は2つの条件を用いて焼結することを特
徴とするITO焼結体の製造方法にある。
【0008】本発明方法によれば、酸化錫相の(11
0)面のX線回折ピークの積分強度が、酸化インジウム
相の(222)面のX線回折ピークの積分強度の0.5
%以下で、電子線マイクロアナライザーの線分析におけ
る錫含有量の分布が化学分析による錫含有量の0.8〜
1.2倍の範囲にある相対密度が80%以上のITO焼
結体が得られ、この焼結体をターゲットとしてスパッタ
リングを行えば、基板温度が200℃程度の低温であっ
ても、比抵抗値が2.0×10-4Ω・cm以下の低抵抗
な透明導電膜を形成でき、成膜中における異常放電が少
なく、長時間に亙りスパッタリングを行った場合にも、
安定に良質な透明導電膜を形成できる。
【0009】本発明によるITO焼結体は、酸化インジ
ウム粉末と酸化錫粉末との混合粉末、酸化インジウム−
酸化錫複合粉末と酸化錫粉末との混合粉末、酸化インジ
ウム粉末−酸化錫複合粉末と酸化インジウム粉末との混
合粉末を、焼結体中の錫含有量が4〜12重量%、イン
ジウム含有量が70〜78重量%となるように配合する
か、錫含有量が4〜12重量%、インジウム含有量が7
0〜78重量%の割合で含有する酸化インジウム−酸化
錫複合粉末を原料粉末とする。この原料粉末は平均粒径
が0.1μm以下のものを用いる。その理由は、平均粒
径が0.1μmを超えると、酸化インジウムや酸化錫の
粗大粒子が混在し、原料粉末の組成の均一分散性を悪化
させ、原料粉末の成形性、焼結性を悪化させるため、良
好な焼結体が得られなくなるためである。
【0010】原料粉末を造粒粉末とするために、原料粉
末にパラフインワックス、ポリビニルアルコールなどの
バインダーを1〜3重量%添加し、ボールミル等を用
い、12〜24時間混合粉砕して造粒粉末とし、焼結体
の相対密度を80%以上にするため、1トン/cm2
上の成形圧力で成形して成形体とする。この成形体を炉
内に入れ、酸素雰囲気中で焼結する。焼結中は酸素ガス
を焼結炉内の容積に対して1分間当たり1.8×10-2
以上の割合で流入しながら行う。16.3×10-2以上
とする場合には、炉内の温度が不均一とならないよう
に、炉内に供給する酸素ガスの温度を炉内温度に予熱し
てやるとよい。
【0011】高密度焼結体を得たい場合には、前記の造
粒粉末を大気中で1000℃以上、好ましくは1200
℃の温度で熱処理する。熱処理温度が1000℃未満で
は熱処理による粉末の安定性が得られず、焼結時に割れ
を生じ易い。又、1400℃を超える温度で熱処理する
と、焼結時の収縮に殆ど寄与せず、高密度化を達成する
のが難しくなる。熱処理した粉末は粉砕して平均粒径を
1μmとし、焼成しない所望組成に配合粉末と合わせ
て、混合粉砕し造粒粉末としこれを用いて成形体を成形
して焼結する。
【0012】焼結は室温から1300℃まで23時間程
度で昇温し、1300℃から1450℃までを50分以
内、好ましくは7〜30分で昇温する。室温から100
0℃までは脱バインダー過程であるため、昇温時間が短
いと焼結体に割れが生じてしまう。
【0013】1450℃から1550℃までの間の焼結
温度への昇温時間は1300℃から1450℃への昇温
時間より遅くてもよく、少なくとも150分以内7〜5
0分程度で炉内を均等の温度に保てる程度で温度上昇さ
せる。1450〜1550℃の焼結温度では10時間以
上、10〜30時間保持すればよい。
【0014】
【作用】従来のITO焼結体をターゲットとし、これを
400℃程度に加熱した基板上に適当な条件でスパッタ
リングした場合、基板の温度が高いため、生成した膜中
の原子の拡散が容易に生じ、乱れた構造の膜が生成して
も、スパッタリングを継続している間に結晶質な膜に変
化する。しかし、基板温度が低く、膜厚が薄く、スパッ
タリング時間が短い等の場合には、結晶化されていない
膜や、乱れた相が生成し、良質な膜が得られない。この
理由は、焼結体中にSnO2相が存在することによるも
のと考えられる。即ち、SnO2相が存在している焼結
体を用いてスパッタリングを行うと、焼結体から放出さ
れる原子の内10%程度を占める10数から数10原子
の集団が、SnO2相を主体とするものになる確率が高
くなり、その原子の集団がそのままの状態で基板に到達
するため、電気伝導に寄与しないSnO2相や、比抵抗
値を悪化させる直接の原因となる乱れた結晶構造を持つ
相が基板に形成されるものと考えられる。
【0015】本発明方法により得られるITO焼結体で
は、酸化錫相の(110)面のX線回折ピークの積分強
度が、酸化インジウム相の(222)面のX線回折ピー
クの積分強度の0.5%以下で、SnO2相が殆ど存在し
ないことから、上記のような現象を生ずることなく、基
板温度が低温でも比抵抗値の低い透明導電膜がえられる
ものである。酸化錫相の(110)面のX線回折ピーク
の積分強度が、酸化インジウム相の(222)面のX線
回折ピークの積分強度の0.5%を超えると焼結体中の
SnO2相の影響が現れ比抵抗値の低い透明導電膜を得
ることが困難となる。
【0016】スパッタリング中の異常放電現象は、焼結
体にアルゴンが衝突した際に焼結体内に正の電荷が蓄積
することに起因するものである。本発明方法により得ら
れるITO焼結体では、電子線マイクロアナライザーの
線分析における錫含有量の分布が、化学分析による錫含
有量の0.8〜1.2倍の範囲にあり、錫の分布が均一化
して電荷の蓄積を防止し、その結果、異常放電現象を抑
制できる。これ以上分布の変化が大きいと、電気伝導性
の悪い錫の濃度差が大きくなり、局所的に電荷が蓄積し
易く、異常放電の発生の頻度が大きくなる。
【0017】本発明のITO焼結体の製造方法におい
て、成形体の周囲に、酸素ガスを焼結炉内の容積に対し
て1分間当たり1.8×10-2以上の割合で流入しなが
ら焼結を行うのは、炉内を密閉しておくと酸素の流れが
ないため、酸素が焼結体表面で反応するに止まり、酸素
の焼結助剤としての役割が低下する。炉内の酸素置換率
が1.8×10-2未満では焼結体に酸素欠陥を生じ、高
密度で緻密な焼結体が得られなくなる上、焼結体の表面
近傍と内部とで錫の分布の不均一が大きくなるからであ
る。炉内の酸素置換率は4.9〜6.8×10-2程度とす
るのがよい。このように酸素置換率を制御するだけで本
発明の目的とする焼結体が得られる。
【0018】焼成中に、1300℃から1450℃まで
50分以内で昇温するのは、1300℃から1450℃
の温度範囲は焼結挙動が最も活発な温度範囲であるた
め、昇温時間は炉内を均等の温度に保てる程度で早くす
るのがよい。このようにすることにより、大きな収縮が
得られ高密度の焼結体を得るためである。昇温時間が5
0分を超えると相対密度が80%に達しない為である。
【0019】1450〜1550℃の温度範囲で焼結す
るのは、1450℃未満では高密度の焼結体が得られな
い上、酸化錫相の積分強度の割合が0.5%を超えてS
nO2相が安定に存在し、比抵抗値の低い透明導電膜を
得ることが困難となるからである。又、1550℃を超
えると錫の分布の変化が大きくなり過ぎるからである。
この焼結温度での保持時間が10時間未満では焼結体の
結晶粒径が十分成長せず高密度の焼結体は得られないか
らである。
【0020】
【実施例】
実施例1 平均粒径0.07μmの酸化インジウム粉末に、錫が7.
8重量%となるように平均粒径1μmの酸化錫粉末を配
合し、3重量%の酢酸ビニル系バインダーを添加して湿
式ボールミル中で18時間混合し、更に乾燥及び造粒し
て造粒粉末とした。この造粒粉末を1トン/cm2の圧
力で成形した。成形体を炉内に入れ、炉内に、酸素ガス
を導入せず、大気中で焼結を行った。昇温は室温から1
300℃までを23時間にて昇温し、1300℃から実
施例1−1では7分、実施例1−2では15分、実施例
1−3では50分の昇温速度で1450℃まで昇温し、
1450℃から1500℃まで50分で昇温させた。1
500℃で5時間保持し直径78mm、厚さ6mmの焼
結体を得た。
【0021】この各焼結体を切断し切断面を研磨した
後、X線回折測定を2θ=25゜〜37゜の角度範囲で
行い、10回積算した結果、In23相の(222)面
のX線回折ピークの積分強度に対するSnO2相の(1
10)面のX線回折ピークの積分強度の比は0.2%以
下であり、SnO2が殆ど存在しないことが確認され
た。焼結体の相対密度は、81〜83%、化学分析によ
る錫含有量の測定結果は7.8〜7.9重量%であった。
X線回折測定に使用した試料を用い、ビーム径1μmの
電子線マイクロアナライザー(EPMA)線分析により
錫の分布を測定した。その結果、錫量は7.0〜8.5重
量%であった。
【0022】又、この焼結体をスパッタリング用ターゲ
ット材して使用し、DCマグネトロンスパッタ法によっ
てスパッタリング試験を行った。スパッタリング条件
は、投入電力2W/cm2、圧力0.4Pa、酸素分圧2
容量%、基板加熱温度200℃とし、1時間連続スパッ
タリングした後、各ターゲットについて2000Åづつ
成膜し、四端針法による比抵抗値の測定を行った。又、
同一スパッタリング条件にて30時間連続スパッタリン
グを行い、その間に発生した異常放電回数の測定を行
い、30時間経過後に成膜した膜の比抵抗値の測定を行
った。以上の測定結果を表1、表2に示す。
【0023】実施例2 炉内酸素の置換率を実施例2−1では1.8×10-2
実施例2−2では6.8×10-2、実施例2−3では1
6.3×10-2とし導入したガスを出口から排出させ、
1300℃から1450℃まで150分かけて昇温した
以外は実施例1と同様にして同様の焼結体を得た。得ら
れた焼結体を実施例1と同様に試験した結果を表1、表
2に示す。
【0024】実施例3 酸素置換率を1.1×10-2とし、1500℃にて実施
例3−1では10時間、時間3−2では20時間、実施
例3−3では30時間保持して焼結した以外は実施例2
と同様にして同様の焼結体を得た。得られた焼結体を実
施例1と同様に試験した結果を表1、表2に示す。
【0025】比較例1 1300℃から1450℃まで150分かけて昇温した
以外は、実施例1と同様にして同様の焼結体を得た。得
られた焼結体を実施例1と同様に試験した結果を表1、
表2に示す。
【0026】比較例2 平均粒径0.07μmの酸化インジウム粉末に、平均粒
径1μmの酸化錫粉末を錫含有量が50重量%となるよ
うに配合し、1重量%の酢酸ビニール系バインダーを添
加し、湿式ボールミルで18時間混合し、乾燥造粒し
た。この造粒粉末を大気中で1200℃の温度で熱処理
し、熱処理粉末を平均粒径1μm以下にした後造粒粉末
とした。平均粒径0.07μmの酸化インジウム粉末に
錫組成が7.8重量%となるように、前記の造粒粉末を
20重量%配合し、3重量%の酢酸ビニール系バインダ
ーを添加して湿式ボールミルで18時間混合し、乾燥、
造粒して原料粉末とした。この原料粉末を3トン/cm
2の圧力で成形し、比較例1と同様にして同様の焼結体
を得た。得られた焼結体を実施例1と同様に試験した結
果を表1、表2に示す。
【0027】比較例3 1450℃から1600℃までを80分かけて昇温し、
1600℃で10時間保持した以外は、実施例2−1と
同様にして同様の焼結体を得た。得られた焼結体を実施
例1と同様に試験した結果を表1、表2に示す。
【0028】比較例4 成形体を入れた炉内を酸素ガスで置換し炉内を密閉した
以外は、実施例2−1と同様にして同様の焼結体を得
た。得られた焼結体を実施例1と同様に試験した結果を
表1、表2に示す。
【0029】比較例5 実施例1と同様にして得た造粒粉末を、800℃、40
0kg/cm2の条件にてホットプレスし、実施例1と
同様の焼結体を得た。得られた焼結体を実施例1と同様
に試験した結果を表1、表2に示す。
【0030】比較例6 実施例1と同様にして得た造粒粉末を、3トン/cm2
の圧力で成形し、炉内に入れ、酸素を炉内容積に対し1
分間当たり6.8×10-2の割合で流入しながら、常温
から1300℃まで23時間かけて昇温し、1300℃
から1400℃まで33分で昇温し、1400℃で10
時間保持して、実施例1と同様の焼結体を得た。得られ
た焼結体を実施例1と同様に試験した結果を表1、2に
示す。
【0031】
【表1】 酸素置換率 昇温時間 焼結温度 保持時間 相対密度 積分強度比 (×10-2) (分) (℃) (時間) (%) (%) 実施例 1−1 − 7 1500 5 83.4 0.12 1−2 − 15 1500 5 82.3 0.09 1−3 − 50 1500 5 81.3 0.15 2−1 1.8 150 1500 5 80.9 0.11 2−2 6.8 150 1500 5 82.7 0.06 2−3 16.3 150 1500 5 83.3 0.12 3−1 1.1 150 1500 10 81.3 0.15 3−2 1.1 150 1500 20 82.1 0.13 3−3 1.1 150 1500 30 82.7 0.20 比較例 1 − 150 1500 5 76.2 0.11 2 − 150 1500 5 77.8 0.14 3 1.8 150 1600 10 83.7 0.23 4 − 150 1500 5 78.8 0.09 5 ホットプレス − − − 91.5 0.78 6 6.8 33 1400 10 78.9 0.54
【0032】
【表2】 錫含有量 比抵抗値 30時間中の 線分析範囲 分析値 比率 1時間 30時間 異常放電回数 最大 最小 最大 最小 (×10-4Ω・cm) (回/時間) (重量%) 実施例 1−1 7.3 8.5 7.9 0.92 1.08 1.7 1.8 11 1−2 7.0 8.3 7.8 0.90 1.06 1.7 1.8 10 1−3 7.2 8.3 7.9 0.91 1.05 1.7 1.9 10 2−1 7.3 8.2 7.8 0.94 1.05 1.9 1.9 15 2−2 7.5 8.3 7.8 0.96 1.06 1.6 1.9 16 2−3 7.5 8.3 7.8 0.96 1.06 1.7 1.8 13 3−1 6.9 8.5 7.8 0.88 1.09 1.9 1.8 14 3−2 7.0 8.5 7.8 0.9 1.09 1.8 1.8 17 3−3 6.6 8.8 7.7 0.86 1.14 1.9 1.9 16 比較例 1 5.3 23.0 7.8 0.68 2.94 3.3 4.9 46 2 6.2 8.4 7.5 0.82 1.12 2.7 4.1 38 3 7.3 8.5 7.9 0.92 1.08 2.3 2.7 43 4 7.1 8.3 7.7 0.92 1.08 2.2 2.5 25 5 7.5 45.0 8.1 0.93 5.56 2.5 3.2 63 6 3.7 41.0 7.5 0.49 5.47 2.2 2.6 16
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、基板温度が200℃程
度の低温であっても、比抵抗値が2.0×10-4Ω・c
m以下の低抵抗な透明導電膜を形成でき、成膜中におけ
る異常放電が少なく、長時間に亙るスパッタリングを行
った場合にも、安定に良質な透明導電膜を生産性よく安
価に形成できるITO焼結体の製造方法を提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジウム、錫、酸素からなる粉末を成
    形した後炉内に入れ、1450〜1550℃の焼結温度
    で焼結させるとき、(1)焼結中成形体の周囲に、酸素ガ
    スを焼結炉内の容積に対して1分間当たり1.8×10
    -2以上の割合で流入させる、(2)1300℃から145
    0℃までを50分以内で昇温する、(3)焼結温度で10
    時間以上保持する、の(1)(2)(3)の内1つ又は2つの条
    件を用いて焼結することを特徴とするITO焼結体の製
    造方法。
JP4309402A 1992-10-23 1992-10-23 Ito焼結体の製造方法 Expired - Lifetime JP2595864B2 (ja)

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