JPH06127642A - 枠組棚のブレース取付け構造 - Google Patents

枠組棚のブレース取付け構造

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JPH06127642A
JPH06127642A JP4276326A JP27632692A JPH06127642A JP H06127642 A JPH06127642 A JP H06127642A JP 4276326 A JP4276326 A JP 4276326A JP 27632692 A JP27632692 A JP 27632692A JP H06127642 A JPH06127642 A JP H06127642A
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Kazuhiro Suzuki
和宏 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な形状で支柱への取付けが容易で、しか
もブレース取付け板に対して上下及び横方向に作用する
力に対する強度及び耐久性を向上させる。 【構成】 支柱1の左右両側壁2aの所定位置に支持ブ
ラケット4が対称に支柱1と直交して前後方向に延びる
ようにリベットで固定されている。支持ブラケット4に
は後部側の支柱1に固定される側の端部に支柱1の後壁
1bと平行な取付け面を構成する支持板4aが溶接によ
り固着されている。ブレース取付け板11は平板状に形
成され、支持ブラケット4の支持板4aと横ブレース1
4との間に挟持される状態で、横ブレース14の連結用
穴14a、横ブレース連結用穴12及び支持板4aの連
結用穴5を貫通するリベットにより締付け固定される。
ブレース15はブレース連結用穴13に挿通されるリベ
ットによりブレース取付け板11に締付け固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレースにより連結され
て床面から立設される支柱と、前後に位置する支柱間に
配設された荷受け棚とからなる自動倉庫で使用される枠
組棚のブレース取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動倉庫等で使用される枠組棚
は、例えば図4に示すように、前後に位置する支柱21
がブレース22及び水平ブレース23により連結されて
固定され、左右に位置する支柱21がブレース22及び
横ブレース24により連結されて組立られている。そし
て、隣接する支柱21間には荷受け棚25が対向する状
態で前後方向に延びるように配設され、対向する荷受け
棚25上に荷が載置されるようになっている。
【0003】従来、枠組棚の背面を構成するブレースの
取付け構造としては、支柱に溶接されたブレース取付け
板にブレースを取付けるものが提案されている(特開昭
62−291343号公報)。この構造ではブレース取
付け板から溶接用舌片を切り起こし、この舌片を支柱に
溶接していた。ところがこの方法では、支柱に舌片を当
て付けた状態で溶接を行うことから、精度良い当て付け
を容易に行えず、また溶接作業をむずかしい状態(姿
勢、位置等)で行わなければならないという問題があ
る。又、ブレース取付け板と支柱とは舌片のみを介して
連結されているため、切り起こされた舌片の折り曲げ部
が弱いものとなり、使用経過に伴って損傷を招く虞もあ
る。
【0004】このような問題点を解消するブレースの取
付け部構造として、図5及び図6に示すものが特開平3
−195610号公報に提案されている。ブレース取付
け板26はほぼ矩形の板材で形成され、その中央に透孔
27が形成されるとともに、透孔27の左右両側に一対
の切り起こし片28が内方(支柱に取付けられる側)に
折り曲げ形成されている。そして、当て付け部29aと
その上下両端に直角に折り曲げ形成された折り曲げ部2
9bとからなる当て付け部材29が、透孔27と対応す
る位置においてブレース取付け板26に溶接で固着され
ている。当て付け部材29は透孔27の上下両側に当接
した両折り曲げ部29bの先端と、切り起こし片28の
先端に当接した当て付け部29aの左右両側において溶
接されている。ブレース取付け板26にはボルト孔3
0,31が形成され、当て付け部29aにはリベット孔
32が形成されている。
【0005】そして、ブレース取付け板26は当て付け
部29a及び支柱21のリベット孔32,21aに挿通
されるリベット33により、当て付け部29aが支柱2
1に当て付けられた状態で支柱21に固定される。横ブ
レース24はブレース取付け板26に、ボルト孔31に
挿通されるボルト34及びナット(図示せず)により締
付け固定される。又、ブレース22はブレース取付け板
26に、ボルト孔30に挿通されるボルト35及びナッ
ト(図示せず)により締付け固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平3−195
610号公報に開示されたブレースの取付け構造では、
ブレース取付け板26に切り起こし片28を形成すると
ともに当て付け部材29を溶接する必要があり、その製
造に手間がかかる。又、ブレース取付け板26は支柱2
1の背面に対してリベット33で固定されているため、
ブレース取付け板26に掛かる上下及び横方向の力が全
てリベット33に加わる。その結果、リベット33の耐
久性が劣るという問題がある。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は簡単な形状で支柱への取付けが
容易で、しかもブレース取付け板に対して上下及び横方
向に作用する力に対する強度及び耐久性が向上する枠組
棚のブレース取付け構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、ブレースにより連結され床面から立設さ
れる支柱と、前後に位置する支柱間に配設された荷受け
棚とからなる自動倉庫の枠組棚において、支柱の左右両
側壁の対称位置に支柱の後壁と平行な取付け面を有する
支持ブラケットを固定するとともに該取付け面に連結用
穴を形成し、平板状のブレース取付け板に前記取付け面
の連結用穴と対応する位置に横ブレース連結用穴を、各
横ブレース連結用穴の上下両側にブレース連結用穴をそ
れぞれ形成し、前記取付け面と横ブレースとの間にブレ
ース取付け板が挟持される状態で前記ブレース取付け板
を横ブレースに形成された連結用穴、横ブレース連結用
穴及び取付け面の連結用穴を貫通する連結具により締付
け固定し、ブレース連結用穴に挿通される連結具により
各ブレースをブレース取付け板に締付け固定した。
【0009】
【作用】ブレース取付け板は単なる平板状に形成するだ
けで、切り起こしなどの特別な加工を必要としない。ブ
レース取付け板は支柱に直接取付けられるのではなく、
支柱の左右両側壁の対称位置に固定された支持ブラケッ
トの取付け面と、横ブレースとに挟持された状態でリベ
ット等の連結具により締付け固定される。従って、ブレ
ース及び横ブレースを介してブレース取付け板に作用す
る上下及び左右方向の力は、ブレース取付け板を締付け
る連結具だけに作用するのではなく、一部が支持ブラケ
ットで負担される。その結果、連結強度が向上する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1に示すように、支柱1は角
パイプの一部が開口された状態に形成された本体2と、
その開口部から連続するように一体形成された一対の連
結板部3とから構成されている。そして、枠組棚の前後
に立設される支柱1(後側の支柱のみ図示)は連結板部
3が互いに対向する状態に配置され、連結板部3間に図
示しないブレースの端部が挿入されるとともに支柱及び
ブレースを貫通するリベットにより連結されるようにな
っている。
【0011】支柱1の左右両側壁2aの所定位置には荷
受け棚の役割をも果たす支持ブラケット4が対称に支柱
1と直交して前後方向に延びるように固定されている。
支持ブラケット4は断面チャンネル状に形成されるとと
もに、後部側の支柱1に固定される側の端部に支柱1の
後壁2bと平行な取付け面を構成する支持板4aが溶接
により固着されている。支持板4aには連結用穴5が形
成されている。支持ブラケット4の支柱1の側壁2aと
対応する位置には、図3に示すように複数個(この実施
例では6個)のリベット孔6が形成されている。支持ブ
ラケット4はリベット孔6及び支柱1の側壁2aに形成
されたリベット孔(図示せず)を貫通するリベット7
(図2に図示)により、支持板4aが支柱1の背面と同
一平面上となる状態で支柱1に締め付け固定される。
又、支持ブラケット4の下壁4bの両端部には水平ブレ
ース連結用穴8が形成されている。水平ブレース9は水
平ブレース連結用穴8に挿通されるリベット10よにり
支持ブラケット4の下壁4bに締付け固定される。
【0012】図1及び図2に示すように、ブレース取付
け板11は四角形の平板状に形成され、支持板4aの連
結用穴5と対応する位置に一対の横ブレース連結用穴1
2が、横ブレース連結用穴12の上下両側にブレース連
結用穴13がそれぞれ形成されている。横ブレース14
及びブレース15の端部にはそれぞれ連結用穴14a,
15aが形成されている。又、ブレース15はロッドの
両端にターンバックルを備えており、ターンバックルに
連結用穴15aが形成されている。ブレース取付け板1
1は支持ブラケット4の支持板4aと横ブレース14と
の間に挟持される状態で、各連結用穴14a、12、5
を貫通する連結具としてのリベット16(図2に図示)
により締付け固定される。又、各ブレース15はブレー
ス連結用穴13に挿通される連結具としてのリベット1
7(図2に図示)によりブレース取付け板11に締付け
固定される。
【0013】次に前記のように構成されたブレース取付
け構造の作用を説明する。横ブレース14及びブレース
15が連結固定されるブレース取付け板11は四角形の
平板材に横ブレース連結用穴12及びブレース連結用穴
13を形成するだけで簡単に形成できる。
【0014】又、ブレース取付け板11は支柱1に直接
取付けられるのではなく、支柱1の左右両側壁2aの対
称位置に固定された支持ブラケット4を介して支柱1に
固定されている。そして、ブレース取付け板11に作用
する上下及び左右方向の力は、ブレース取付け板11を
支持板4aに締付け固定しているリベット16だけに作
用するのではなく、支持ブラケット4を支柱1に固定し
ているリベット7にも作用する。従って、ブレース取付
け板11に作用する力が同じ大きさであれば各リベット
7,16に加わる荷重は従来のブレース取付け構造に比
較して小さくなる。その結果、同じ強度のリベットを使
用した場合には結果として連結強度及び耐久性が向上す
る。
【0015】又、この実施例の支持ブラケット4は荷受
け棚の取付け位置において、対向する前後の支柱1間に
固定されているため、ブレース取付け部と対応する位置
に取付けるべき荷受け棚を取付ける必要がなくなる。
又、支持ブラケット4の下壁4bに水平ブレース9が連
結されるため、水平ブレース連結用のブラケットを別に
設ける必要がない。従って、枠組棚全体としての組付け
作業の手間が少なくなる。
【0016】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、支持ブラケット4の支柱1に対す
る固定、ブレース取付け板11及び横ブレース14の支
持板4aに対する固定あるいはブレース15のブレース
取付け板11に対する固定をリベットに代えてボルト及
びナットにより行ってもよい。又、支持板4aの連結用
穴5、横ブレース連結用穴12及び横ブレース14の連
結用穴14aを複数個ずつ形成してもよい。又、横ブレ
ース14を板材で形成する代わりに角パイプや断面チャ
ネル状の部材で形成したり、ロッドの端部を偏平にした
ものとしてもよい。ブレース15を板材や各パイプ等で
形成してもよい。この場合連結板部3の間隔は角パイプ
等のはば等に対応して拡げられる。又、水平ブレース9
を省略したり、支持ブラケット4を支柱1の側壁2aに
対応する長さのものとして、荷受け棚を別に取付ける構
造としてもよい。この場合は支柱1を立設する前に予め
支持ブラケット4を支柱1に固定しておくこともでき、
支持ブラケット4を支柱1に溶接で固着してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ブ
レース取付け板が簡単な形状で支柱への取付けが容易と
なり、しかもブレース取付け板に作用する上下及び横方
向の力に対する強度及び耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の概略分解斜視図
である。
【図2】ブレース取付け板にブレース等が固定された状
態を示す背面図である。
【図3】支持ブラケットの部分斜視図である。
【図4】枠組棚の概略斜視図である。
【図5】従来のブレース取付け構造を示す側面図であ
る。
【図6】同じく分解斜視図である。
【符号の説明】
1…支柱、2a…側壁、2b…後壁、4…荷受け棚を兼
ねた支持ブラケット、4a…支持板4a、5…連結用
穴、11…ブレース取付け板、12…横ブレース連結用
穴、13…ブレース連結用穴、14…横ブレース、15
…ブレース、14a,15a…連結用穴、16,17…
連結具としてのリベット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレースにより連結され床面から立設さ
    れる支柱と、前後に位置する支柱間に配設された荷受け
    棚とからなる自動倉庫の枠組棚において、 支柱の左右両側壁の対称位置に支柱の後壁と平行な取付
    け面を有する支持ブラケットを固定するとともに該取付
    け面に連結用穴を形成し、平板状のブレース取付け板に
    前記取付け面の連結用穴と対応する位置に横ブレース連
    結用穴を、各横ブレース連結用穴の上下両側にブレース
    連結用穴をそれぞれ形成し、前記取付け面と横ブレース
    との間にブレース取付け板が挟持される状態で前記ブレ
    ース取付け板を横ブレースに形成された連結用穴、横ブ
    レース連結用穴及び取付け面の連結用穴を貫通する連結
    具により締付け固定し、ブレース連結用穴に挿通される
    連結具により各ブレースをブレース取付け板に締付け固
    定した枠組棚のブレース取付け構造。
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