JPH0612195U - 車両用ミラーのミラー角度調整装置 - Google Patents

車両用ミラーのミラー角度調整装置

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JPH0612195U
JPH0612195U JP056393U JP5639392U JPH0612195U JP H0612195 U JPH0612195 U JP H0612195U JP 056393 U JP056393 U JP 056393U JP 5639392 U JP5639392 U JP 5639392U JP H0612195 U JPH0612195 U JP H0612195U
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arm
mirror
shaft
mirror holder
clutch
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栄 木村
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株式会社松山製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用ミラーのミラー角度調整装置におい
て、一定以上の外力が加わった際にミラーホルダーと操
作レバーとの間で力の伝達を解除するクラッチを小型化
する。 【構成】 ミラーハウジングM内に固設したブラケット
3でミラーホルダー7を揺動自在に支持し、前記ミラー
ホルダー7を連結部材64、80を介して操作レバー1
3に連結し、前記連結部材64、80を、前記操作レバ
ー13の操作動により回転するシャフト19、22と、
該シャフト19、22の回転動により揺動してミラーホ
ルダー7の角度を変えるアーム36、66とで構成し、
前記アーム36、66とシャフト19、22の間に力の
伝達を断接するクラッチ40、68を設け、該クラッチ
40、68を、前記シャフト19、22側に形成され、
カム部を成す係合面34、65と、前記アーム36、6
6側に設けられ、前記係合面34、65に係合する棒状
のスプリング38、67とで構成し、該棒状スプリング
38、67を前記アーム36、66の長さ方向に沿って
配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用ミラーのミラー角度調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に設けられる車両用ミラーのなかには、車室内に突出する操作 レバーの操作でミラーの角度を調整できるようにしたものがある。 このような車両用ミラーではミラーハウジング内に固設したブラケットでミラ ーホルダーを枢支し、このミラーホルダーと前記操作レバーとを連結部材で連結 し、操作レバーの操作動(揺動、回転)を連結部材を介してミラーホルダーに伝 え、ミラーホルダーを揺動させてミラーの角度を調整するようにしている。 このような車両用ミラーでは、外部から力が加わってミラーハウジングが強制 的に傾倒すると(例えば車体後方へ)、ブラケット、及び連結部材を介して力が 操作レバーに加わり(即ち通常とは逆に力が入力され)、操作レバーがミラーハ ウジングの傾倒に伴って動き始める。ところが操作レバーはその操作範囲が予め 決められているのでその範囲の限界点までしか動けず、更にミラーハウジングが 傾倒すると止っている操作レバーには過剰な力が加わり、その後、ミラーハウジ ングの回動が妨げられ、該ミラーハウジングの十分な回動が得られなくなるとい う不具合があった。 そこで前記連結部材中にクラッチを設け、一定以上の力が加わった際にはクラ ッチを切って操作レバーとミラーホルダー間の力の伝達を遮断するようにした構 造が提案され、例えば特開平2ー53652公報にその開示がある。 この公報のドアミラーでは、操作レバーとミラーホルダーを連結する連結部材 中に、操作レバーの操作により回転するシャフトと、該シャフトに係合する枠体 (アーム)を設けてこれらでクラッチを構成している。そして通常時にはこの係 合を枠体内に配置したコイルスプリングで保持するようにし、一定以上の力が加 わった場合にはコイルスプリングの弾力に抗して枠体がシャフトに対して回動し て力の伝達を遮断するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところがこのような構造では、枠体内にコイルスプリングを配置してクラッチ を構成しているので、枠体はコイルスプリングの径に対応して上下方向に一定の 厚さを有し、従って枠体は大型化し、その配置スペースにも制約を受けるという 不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は、ミラーハウジング内に固設したブラケット でミラーホルダーを揺動自在に支持し、前記ミラーホルダーを連結部材を介して 操作レバーに連結し、前記連結部材を、前記操作レバーの操作動により回転する シャフトと、該シャフトの回転動により揺動してミラーホルダーの角度を変える アームとで構成し、前記アームとシャフトの間に力の伝達を断接するクラッチを 設け、該クラッチを、前記シャフト側に形成され、カム部を成す係合面と、前記 アーム側に設けられ、前記係合面に係合する棒状のスプリングとで構成し、該棒 状スプリングを前記アームの長さ方向に沿って配置したことを特徴とする
【0005】
【作用】
アームとシャフトの間に設けるクラッチを、前記シャフト側に形成され、カム 部を成す係合面と、前記アーム側に設けられ、前記係合面に係合する棒状のスプ リングとで構成し、該スプリングを前記アームの長さ方向に沿って配置したので 、クラッチの上下方向の厚さを小さくすることができ、クラッチをコンパクト化 することができる。
【0006】
【実施例】
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1は可倒式ドアミラーの一部破断縦正面図、図2は同横断面図を示す。 図中1は車体側に固定支持されるベース部材で、該ベース部材1の中央段部1 aには円筒状の固定軸2を一体的に設け、この固定軸2にはブラケット3の基部 3aを回転自在に係合し、このブラケット3にはビスB1…を介してミラーハウ ジングHを固定する。 前記中央段部1aの上面には球4…を放射状に埋設し、この球4は上部が中央 段部1aよりも上方に突出し、この突出部分がブラケット3下面に形成した孔3 bに係合してブラケット3の位置決めが行われる。 前記ブラケット3の基部3aに形成した周状孔3cと止めリング5との間には スプリング6を配置し、このスプリング6の弾力で通常時にはブラケット3をベ ース部材1に押圧し、前記球4と孔3bとの係合を保持するようにする。 前記ブラケット3は正面側にピポットPを有し、このピポットPでミラーホル ダー7を傾動自在に枢支し、ミラーホルダー7はミラーMを保持する。
【0007】 前記ベース部材1の車体側には支持部8を設け、この支持部8は図3に示すよ うに略U字状を成し、前面には押さえ板9が設けられている。この押さえ板9は 図4に示すように略正方形を成し、左右方向に延出する長孔9aが形成されてい る。前記支持部8と押さえ板9とは図3に示すようにベース部材1側から突出す る取付部1b、1bにビスB2、B2を介して固定する。 前記支持部8内には円柱部材12を回転自在に配置し、この円柱部材12には アーム15を一体的に形成する。又、円柱部材12には該円柱部材12の軸線に 直交する円筒孔12aを形成し、この円筒孔12aに操作レバー13端部の円柱 部13aを回転自在に嵌合し、操作レバー13は前記長孔9aを通ってその先端 側が車室内に突出する。 前記操作レバー13の基端側には図1、図5に示すように揺動杆16の上端を 固定し、この揺動杆16は図5に示すように円柱部材12に形成した空間部17 の範囲内で操作レバー13を中心に揺動可能である(図5のA,B方向)。
【0008】 前記固定軸2内には図1に示すように筒状のシャフト19を回転自在に配置し 、このシャフト19の下端にはアーム20を一体的に形成する。又、前記シャフ ト19内には小径のシャフト22を回転自在に形成し、このシャフト22の下端 にはアーム23を一体的に形成する。 前記アーム20の下面先端側には係合ピン25を固設し、この係合ピン25を 図6に示すように前記アーム15の先端に形成した切欠き孔26に係合する。又 、前記アーム23の先端には起立部23aを形成し、この起立部23aには支軸 28を一体に形成する。そしてこの支軸28には筒部材29を揺動自在に枢支し 、この筒部材29の内部に前記揺動杆16を摺動自在に嵌合する。
【0009】 前記シャフト22の上端側外周にはカラー31を嵌合し、このカラー31には 図9、図10に示すように内周側の対称位置2ヶ所に平面状の係合面32、32 を形成するとともに下部外周の対称位置2ヶ所をカットしてカム部を成す平面状 の係合面34、34を形成する。前記シャフト22の先端側外周の対称位置2ヶ 所もカットして平面状の係合面33、33が形成されており、カラー31をシャ フト22に嵌合した際に前記係合面32、32が係合面33、33に係合し、カ ラー31がシャフト22に対して回転不能となるように、即ち、カラー31がシ ャフト22と一体に回転するようになっている。
【0010】 前記カラー31の外周にはアーム36を回転可能に設け、このアーム36は図 11乃至図13に示すように車体幅方向に延出するほぼ板状を成し、中央に形成 した孔36aに前記カラー31を挿通する。このアーム36の両端にはフランジ 36b、36bを起立して形成し、このフランジ36bには係合孔37、37を 形成する。そしてフランジ36b、36b間には棒状のスプリング38、38を 設け、前記スプリング38の両端を前記係合孔37、37に係止し、アーム36 に対して固定する。このスプリング38はアーム36の長さ方向に沿うように、 即ち長さ方向をアーム36に一致させて配置する。 前記スプリング38の中央部分は前記カラー31外周の係合面34、34に当 接し、この係合面34、34と棒状スプリング38でクラッチ40を構成する。 尚、棒状スプリング38の中央は通常の状態では直線状を成しているが、係合面 34、34に係合することで図11に示すように湾曲し、弾力が生じる。そして 棒状スプリング38が一定の弾力を持って係合面34に係合するので通常時には カラー31と棒状スプリング38とは係合状態を保ち、即ち、シャフト22の回 転は棒状スプリング38を介してアーム36に伝わり、クラッチ40は接状態を 保つ。 図14、図15は別実施例を示し、この実施例ではアーム36の端部にフラン ジ41を起立して形成し、このフランジ41には挿入孔41bと、これに連続し 、且つ幅の大きい係合孔41cを形成している。そしてスプリング38をほぼU 字状に形成し、頂部42を前記挿入孔41bを介して係合孔41cに挿入し、そ の弾力で拡開係止し、又、端部を係合孔37、37に係止している。その他の構 成は前実施例のものと同様である。 図16、図17は更なる別実施例を示し、この実施例ではスプリング38を2 本とし、夫々の端部をフランジ41の係合孔41cと、係合孔37に係止してい る。その他の構成は前実施例と同様である。
【0011】 前記アーム36は図1に示すように車体外方が斜めに起立し、その先端は更に 水平部44となっている。この水平部44には図2に示すようにアーム36の回 転中心即ち、シャフト22を中心にし、ミラーMの調整角度分、アーム36の回 動を許容する長さの円弧状の長孔44aを形成し、この長孔44aにブラケット 3上面に突設した係合ピン45を摺動自在に係合する。この係合ピン45は図1 に示すように下側が漸次径が大きくなるテーパ部46となっており、後述するよ うにブラケット3が上動した際にテーパ部46が長孔44a周縁に当接して水平 部44を押圧し、ブラケット3とアーム36とを固定する。
【0012】 前記アーム36の先端には球状の枢支部48を形成し、この枢支部48を前記 ミラーホルダー7側に枢支する。本実施例ではこの枢支を次のようにして行う。 図2、図18に示すようにミラーホルダー7の主部7a裏側には段部50を形 成し、この段部50の面51にはほぼ長方形の開口52を形成する。この開口5 2は面51の左右中心ではなく、若干車体外方よりに偏位して形成する。 図2に示すように段部50の内側には面51から離間させて主部7aと一体的 な支持板55を形成し、支持板55と段部50の左右端との間に窓部56、57 を形成する。この窓部56、57の幅は同一ではなく、図18に示すように窓部 56の幅L1を窓部57の幅L2よりも大きく設定する。 前記支持板55と面51との間にはスライダー60を配置し、このスライダー 60は、図2、図18のC、D方向に摺動自在である。このスライダー60の裏 面には球状凹部を持った支持部61を形成し、この支持部61に前記枢支部48 を枢着する。支持部61からスライダー60の右端までの長さL3は、左端まで の長さL4よりも長く設定し、又、長さL4を後述する球状枢支部48の移動量 より大きく設定する。又、スライダー60の下端と窓部56、57の下縁との間 には一定の間隔L5を設け、この間隔L5は、ブラケット3がベース部材1に対 して回動し、孔3aが球4から離脱し、この球4の高さ分だけブラケット3に伴 ってミラーホルダー7が上動した時にこの上動を確保するためのものである。従 ってこの間隔L5は前記球4の中央段部1aからの突出長さに相当する間隔に設 定する。 スライダー60を段部50に組み付けるには、このスライダー60を斜めにし ながら該スライダー60の右端を開口52に入れ、更にスライダー60を斜めに したままこの右端を窓部56にまで位置させ、枢支部48を開口52に挿入する 。その後、スライダー60の左端を開口52に入れ、スライダー60を揺動させ てミラーホルダー7と平行にし、この状態でスライダー60を左に移動させてス ライダー60を段部50の面51の裏側に入れ、以上によりスライダー60を組 み付ける。尚、本実施例ではスライダー60の左側の長さL4と面51の左側部 分とのラップ代を球状枢支部48の移動量より大きく設定したので、組付け後、 スライダー60が開口52から離脱することを防止することができる。 前記ミラーホルダー7のピポットPを挟んで開口52と直角の位置には図18 に示すように開口62を形成し、この開口62の周辺構造はは開口52と同じで 、スライダー60等を開口52と同様に組付けている。この開口62側のスライ ダー60は後述するアーム66の枢支部78を枢着するためのものである。 前記ミラーホルダー7の段部50に組付けられたスライダー60とアーム36 に設けた球状枢支部48を結合するには、スライダー60を設定位置にし、球状 枢支部48に対し押圧することで行う。尚、この時、アーム36には力が加わる が、アーム36はその円弧状の長孔44aと、ブラケット3の係合ピン45が当 接するため、アーム36は動かず、従って球状凹部48が動かなくなり、これに より容易に組み立てを行えるようになる。 前記アーム23、シャフト22、クラッチ40、アーム36、等で操作レバー 13とミラーホルダー7とを連結する第一の連結部材64を構成する。
【0013】 一方、前記シャフト19の上部外周の対称位置2ヶ所には図7、図8に示すよ うに外周をカットしてカム部を成す平面状の係合面65、65を形成し、このシ ャフト19の外周にはアーム66を回転可能に設ける。このアーム66は前記ア ーム36と同様の構造で、内部に前記棒状スプリング38と同一の棒状スプリン グ67、67を配置しており、アーム36の場合と同様にこの棒状スプリング6 7、67を係合面65、65に係合させ、これら係合面65、65、棒状スプリ ング67、67でクラッチ68を構成する。このクラッチ68の構造は、前記ク ラッチ40と同一であり、即ち、カラー31がシャフト19に、棒状スプリング 38、38が棒状スプリング67、67に夫々変っただけなので詳細な説明は省 略する。 尚、図1中、69はアーム66を支持する受部、70はワッシャー、71は減 摩擦プレート、72は押さえ部材、73はシャフト22に設けた係合溝に係合し て押さえ部材72以下の部材の上限位置を規制する係止部材である。
【0014】 一方、前記アーム66の車体外方よりには、図2に示すようにアーム66の回 転中心即ち、シャフト22を中心にしたミラーMの調整角度分アーム66の回動 を許容する長さの円弧状の長孔66aを形成し、この長孔66aにブラケット3 上面に突設した係合ピン75が摺動自在に係合する。この長孔66a、係合ピン 75は前記長孔44a、係合ピン45と同様であり、係合ピン75は図1に示す ように下側が漸次径が大きくなるテーパ部76となっており、後述するようにブ ラケット3が上動した際にテーパ部76が長孔66a周縁に当接してアーム66 を押圧し、ブラケット3とアーム66とを固定する。 前記アーム66の車体外方は斜めに起立し、この起立部75の正面側には枢支 部78を設け、この枢支部78を前述のように前記ミラーホルダー7の開口62 側のスライダー60に枢着する。 前記アーム15、20、シャフト19、クラッチ68、アーム66等で操作レ バー13とミラーホルダー7とを連結する第2の連結部材80を構成する。
【0015】 次に上述した車両用ミラー装置の角度調整装置の操作手順について述べる。 先ず、操作レバー13を軸回り方向、即ち、図1、図2のE、F方向に回動操 作すると、揺動杆16が車体前後方向、即ち、図1の紙面垂直方向(図5のA, B方向)に揺動し、この揺動は筒部材29を介してアーム23に伝わり、アーム 23がシャフト22を中心に車体前後方向に揺動する。この揺動によりシャフト 22がその軸回り方向に回転し、カラー31もシャフト22と一体に回転する。 図11に示すようにカラー31が軸回り方向(G、H方向)に回転すると、カ ラー31の係合面34、34に棒状スプリング38が一定弾力で係合しているの で、棒状スプリング38を介してアーム36がシャフト22を中心に図2のG、 H方向に回転する。このアーム36の回転で枢支部48がミラーホルダー7を車 体前後方向に押し引きし、ミラーホルダー7がピポットPを支点として上下に傾 動し、ミラーMの上下の傾動角度の調整が行われる。 この際、アーム36はシャフト22を中心に回転し、枢支部48は円弧運動を 行うので、平面視で枢支部48はミラーホルダー7に対して左右方向(図2、図 18のC、D方向)にその相対位置を変化させる。本実施例ではこのずれをスラ イダー60がミラーホルダー7に対してC、D方向に摺動することで吸収する。 一方、操作レバー13を長孔9aに沿って車体前後方向(図2のK、N方向) に移動操作すれば、円柱部材12がその軸回り方向に回転し、アーム15が円柱 部材12を中心に車体前後方向に揺動する。このアーム15の揺動によりアーム 20がシャフト19を中心に車体前後方向に揺動し、シャフト19がその軸回り 方向に回転する。ここでシャフト19の係合面65、65には棒状スプリング6 7、67が一定弾力で係合しているのでアーム36の場合と同様にアーム66が シャフト19を中心に車体前後方向(G、H方向)に回転し、アーム66の回転 で枢支部78がミラーホルダー7を車体前後方向に押し引きし、ミラーホルダー 7がピポットPを支点として左右に傾動し、ミラーMの左右の傾動角度の調整が 行われる。 尚、このアーム66の回転時には、アーム66はシャフト19を中心に回転し 、枢支部78は円弧運動を行うので、前記枢支部48と同様に枢支部78はミラ ーホルダー7に対して左右方向(図2、図18のC、D方向)にその相対位置を 変化させる。このずれは開口62側のスライダー60がミラーホルダー7に対し てC、D方向に摺動することで吸収される。
【0016】 ところで、ミラーハウジングHに車体前方から大きな力が加わり、ミラーハウ ジングHが強制的に車体後方に傾動した場合を想定すると、ブラケット3はハウ ジングHに固定されているのでブラケット3にもこの力が加わり、ブラケット3 も移動する。即ち、ブラケット3の孔3aが球4から離脱し、ブラケット3は固 定軸2を中心にハウジングHと一体的に車体後方に回転する。ブラケット3が車 体後方に回転すると、このブラケット3に枢支されているミラーホルダー7もブ ラケット3と一緒に車体後方に移動する。そして更にはこのミラーホルダー7に 枢支部48、78が枢着されていることからアーム36、66がシャフト22、 19を中心に車体後方(G方向)に回転する。アーム36がこの方向に回転すれ ば、クラッチ40が接状態なのでシャフト22が図11のG方向に回転し、即ち 、通常とは逆に力が入力され、アーム23、筒部材29、揺動杆16等を介して 操作レバー13がE方向に回転する。 又、アーム66がG方向に回転すれば、同様にシャフト19がG方向に回転し 、アーム20、15を介して円柱部材12が回転し、操作レバー13がN方向に 揺動する。 ここで操作レバー13の回転、揺動の範囲は予め限られており、即ち、操作レ バー1の回転は、揺動杆16が図5に示す空間部17の範囲で揺動できるだけの 範囲であり、操作レバー13の揺動は、長孔9aの範囲内だけである。従って前 述のようにしてアーム36、66が車体後方に回転していくと、その途中で操作 レバー13の操作範囲が限界点に達し、操作レバー13の動きは止る。しかし、 それでもアーム36、66はG方向に回転を続け、このような状態になると、ク ラッチ40、68が切れ(断状態)、アーム36、66側の力が操作レバー13 に伝わるのを防止する(尚、この時、クラッチ40、68を切るための力がアー ム36、66側に作用し、しいてはミラーホルダー7に作用することになるが、 本実施例では円弧状孔44aと係合ピン45にてこの力を受けるため、ミラーホ ルダー7やスライダー60に大きな力が作用しない)。 これを図11を用いて説明すると、操作レバー13が動ける範囲内ではクラッ チ40は接状態となっているので、アーム36の回転は棒状スプリング38、カ ラー31を介してシャフト22に伝わり、シャフト22がG方向に回転する。そ して操作レバー13が限界に達し、動きが止ると、シャフト22の回転が止り、 これに対してアーム36が更に回転することから棒状スプリング38は止ってい るシャフト22に対して回転し、棒状スプリング38が係合面34から離脱し、 即ちクラッチ40が切れ、棒状スプリング38がカラー31の外周を回転してい き、アーム36側の力が操作レバー13に伝わるのを防止する。 クラッチ68側の場合も同様であり、棒状スプリング67がシャフト19の係 合面65から離脱することでクラッチ68が切れ、アーム66側の力が操作レバ ー13側に伝わるのを防止する。
【0017】 尚、ミラーハウジングHに力が加わってミラーハウジングHが強制的に傾倒し た場合、前述のようにブラケット3が回転し、この際ブラケット3の孔3aが球 4から離脱し、この球4の高さ分だけブラケット3が上方に移動するが、前述の ようにブラケット3の上動に伴って該ブラケット3上面に形成した係合ピン45 、75のテーパ部46、76がアーム36、66の長孔44a、66a周縁に夫 々当接し、ブラケット3に対してアーム36、アーム66が固定される。これに よりミラーホルダー7の上下、左右の角度が固定され、ミラーハウジングHが車 体後方へ傾倒しても、更にはこのミラーハウジングHをもとの位置に戻すために 逆方向に傾倒させてもミラーホルダー7の角度は本来の角度(上下、左右)を保 つことができる。従って、従来一般的には、一旦ミラーハウジングHに外力が加 わって傾倒し、このミラーハウジングをもとの位置に戻すと、必ずミラーホルダ ー7の角度を元に戻す作業が必要だったのに対し、本実施例の構造ではミラーホ ルダー7の位置が係合ピン45、75と長孔44a、66aによりメモリーされ るので前述の作業が不用になる。 尚、この場合には操作レバー13が元位置から動いてもミラーハウジング7が 戻る時にクラッチ40、68のスプリング力により操作レバー13を元位置に戻 すことができる。又、一部においてメモリー機構が考えられているが、部品点数 が多く、組立性が悪いという問題があるが、本実施例では簡単な構造のメモリー 機構とすることができる。
【0018】 以上に於いて、本実施例では、クラッチ40(68)を係合面34(65)と 棒状スプリング38(67)で構成し、棒状スプリング38(68)をアーム3 6(66)の長さ方向に沿うように配置したので、従来のようにコイルスプリン グを用いるものに比べて、クラッチ40(68)の上下方向の厚さを小さくする ことができ、クラッチ40(68)の配置自由度を向上させることができる。 その他に本実施例の構造によれば、以下のような効果がある。 (a) 支持部8内に円柱部材12を配置するとともにこの円柱部材12に設 けた円柱孔12aに操作レバー13の端部13aを回動自在に支持し、この操作 レバー13に設けた揺動杆16を空間部17内で揺動可能とし、操作レバー13 の車体前後方向の揺動操作は円柱部材12が支持部8内で回転することで、又、 操作レバー13の軸周り方向の回転操作は円柱孔12a内で操作レバー13が回 転し、揺動杆16が空間部17内で揺動することで行うようにしたので、従来の ように操作レバーの端部に球部を設け、この球部をベース側に設けた球状凹部に 回転自在に嵌合して操作レバーを枢支するものに比べ、製造が容易になる。即ち 、従来のものにあっては球部と球状凹部という精度を出すのが容易でない形状の 部材を使用するのに対し、本実施例のものでは支持部8に円柱部材12、円柱部 13aという精度の出し易い形状の部材を使用するので、製造が容易になる。又 、操作レバー13の操作荷重の変化もなく、長期の使用によっても摩耗せず、ガ タつきが生じない (b) アーム36、66の回転時における枢支部48、78の円弧運動に よるずれをスライダー60、60で吸収するので、従来のようにミラーホルダー を2ヶ所のピポットで支持してずれを吸収するものに比べてピポットPが一つで よくなり、構造の簡単化、製造の容易化を図ることができる。 (c) ミラーハウジングが外力によって強制的に傾倒する際に、係合ピン 45、75のテーパ部46、76が長孔44a、66aに当接してミラーホルダ ー7の角度がメモリーされるので、ミラーハウジングを元に戻してもミラーホル ダー7の角度は本来の角度(上下、左右)を保つことができる。
【0019】 図19は本考案の別実施例を示し、図20は図19の20ー20線断面図、図 21は図20の21矢視図を示す。この実施例では支持部8内に設けた円柱部材 12に円柱支軸100を介して操作レバー13を上下動自在に枢支し、操作レバ ー13の端部には揺動杆101の上端を固定している。そして揺動杆101は円 柱部材12内に形成した空間部102中を車幅方向(図19のイ、ロ方向)に揺 動自在とし、又、操作レバー13は押さえ板9の上下方向に形成した孔9bに挿 通する。 一方、ベース部材1にはベルクランク104の中央部を支軸103を介して枢 支し、このベルクランク104の一端側のレバー105には図21に示すように 長孔106を形成し、この長孔106に前記揺動杆101の下部を係合する。又 他端側のレバー107には切欠き108を形成し、この切欠きをアーム23の端 部下面側に設けたピン109に係合する。その他の構造は前実施例と同様である 。 前実施例では操作レバー13を回転させたのに対し、この実施例では、操作レ バー13を上下に揺動させれば、揺動杆101がイ、ロ方向に揺動し、ベルクラ ンク104が支軸103を中心に図21のハ、ニ方向に揺動し、アーム23が揺 動する。この揺動により前実施例同様アーム36が揺動し、ミラーホルダー7が 傾動してミラーMの上下方向の角度調整が行われる。 操作レバー13を車体前後方向(図19の紙面垂直方向)に摺動させた場合は 円柱部材12が回転し、前実施例同様アーム15、20が回転し、ミラーMの左 右方向の角度調整が行われる。 この実施例によれば、ミラーMの上下角度の調整は操作レバー13の上下の操 作で行われ、又、ミラーMの左右角度の調整は操作レバー13の左右の操作で行 われるので、前実施例と異なった操作動とすることができ、従って前実施例と合 せて車種によって操作レバー13の操作動を選択して設定することができる。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、アームとシャフトの間に設けるクラッチを 、前記シャフト側に形成され、カム部を成す係合面と、前記アーム側に設けられ 、前記係合面に係合する棒状のスプリングとで構成し、該スプリングを前記アー ムの長さ方向に沿って配置したので、クラッチの上下方向の厚さを小さくするこ とができ、クラッチをコンパクト化することができる。
【提出日】平成5年7月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 前記アーム36の先端には球状の枢支部48を形成し、この枢支部48を前記 ミラーホルダー7側に枢支する。本実施例ではこの枢支を次のようにして行う。 図2、図18に示すようにミラーホルダー7の主部7a裏側には段部50を形 成し、この段部50の面51にはほぼ長方形の開口52を形成する。この開口5 2は面51の左右中心ではなく、若干車体外方よりに偏位して形成する。 図2に示すように段部50の内側には面51から離間させて主部7aと一体的 な支持板55を形成し、支持板55と段部50の左右端との間に窓部56、57 を形成する。この窓部56、57の幅は同一ではなく、図18に示すように窓部 56の幅L1を窓部57の幅L2よりも大きく設定する。 前記支持板55と面51との間にはスライダー60を配置し、このスライダー 60は、図2、図18のC、D方向に摺動自在である。このスライダー60の裏 面には球状凹部を持った支持部61を形成し、この支持部61に前記枢支部48 を枢着する。支持部61からスライダー60の右端までの長さL3は、左端まで の長さL4よりも長く設定し、又、長さL4を後述する球状枢支部48の移動量 より大きく設定する。又、スライダー60の下端と窓部56、57の下縁との間 には一定の間隔L5を設け、この間隔L5は、ブラケット3がベース部材1に対 して回動し、孔3aが球4から離脱し、この球4の高さ分だけブラケット3に伴 ってミラーホルダー7が上動した時にこの上動を確保するためのものである。従 ってこの間隔L5は前記球4の中央段部1aからの突出長さに相当する間隔に設 定する。 スライダー60を段部50に組み付けるには、このスライダー60を斜めにし ながら該スライダー60の右端を開口52に入れ、更にスライダー60を斜めに したままこの右端を窓部56にまで位置させ、支持部61を開口52に挿入する 。その後、スライダー60の左端を開口52に入れ、スライダー60を揺動させ てミラーホルダー7と平行にし、この状態でスライダー60を左に移動させてス ライダー60を段部50の面51の裏側に入れ、以上によりスライダー60を組 み付ける。尚、本実施例ではスライダー60の左側の長さL4と面51の左側部 分とのラップ代を球状枢支部48の移動量より大きく設定したので、組付け後、 スライダー60が開口52から離脱することを防止することができる。 前記ミラーホルダー7のピポットPを挟んで開口52と直角の位置には図18 に示すように開口62を形成し、この開口62の周辺構造はは開口52と同じで 、スライダー60等を開口52と同様に組付けている。この開口62側のスライ ダー60は後述するアーム66の枢支部78を枢着するためのものである。 前記ミラーホルダー7の段部50に組付けられたスライダー60とアーム36 に設けた球状枢支部48を結合するには、スライダー60を設定位置にし、球状 枢支部48に対し押圧することで行う。尚、この時、アーム36には力が加わる が、アーム36はその円弧状の長孔44aと、ブラケット3の係合ピン45が当 接するため、アーム36は動かず、従って球状凹部48が動かなくなり、これに より容易に組み立てを行えるようになる。 前記アーム23、シャフト22、クラッチ40、アーム36、等で操作レバー 13とミラーホルダー7とを連結する第一の連結部材64を構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ミラーの一部破断正面図
【図2】可倒式ドアミラーの横断面図
【図3】図1の3矢視図
【図4】押さえ板の正面図
【図5】図1の5―5線断面図
【図6】アームの係合状態を示す平面図
【図7】シャフトの組付け状態を示す分解図
【図8】図7の8―8線断面図
【図9】カラーの側面図
【図10】図9の10矢視図
【図11】ミラー上下角度調整用のアームの要部平面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図12の13矢視図
【図14】ミラー上下角度調整用のアームの別実施例の
要部平面図
【図15】図14の15矢視図
【図16】ミラー上下角度調整用のアームの別実施例の
要部平面図
【図17】図16の17矢視図
【図18】ミラーホルダーの正面図
【図19】別実施例に斯かる車両用ミラーの要部破断正
面図
【図20】図19の20―20断面図
【図21】図19の21矢視図
【符号の説明】
3…ブラケット 7…ミラーホルダー 19、22…シャフト 34、65…係合面 36、66…アーム 38、67…棒状スプリング 39…カム部 40、68…クラッチ 64、80…連結部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーハウジング内に固設したブラケッ
    トでミラーホルダーを揺動自在に支持し、前記ミラーホ
    ルダーを連結部材を介して操作レバーに連結し、前記連
    結部材を、前記操作レバーの操作動により回転するシャ
    フトと、該シャフトの回転動により揺動してミラーホル
    ダーの角度を変えるアームとで構成し、前記アームとシ
    ャフトの間に力の伝達を断接するクラッチを設け、該ク
    ラッチを、前記シャフト側に形成され、カム部を成す係
    合面と、前記アーム側に設けられ、前記係合面に係合す
    る棒状のスプリングとで構成し、該棒状スプリングを前
    記アームの長さ方向に沿って配置したことを特徴とする
    車両用ミラーのミラー角度調整装置。
JP056393U 1992-06-04 1992-07-17 車両用ミラーのミラー角度調整装置 Pending JPH0612195U (ja)

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JP056393U JPH0612195U (ja) 1992-07-17 1992-07-17 車両用ミラーのミラー角度調整装置
GB9314922A GB2268720B (en) 1992-07-17 1993-07-19 Mirror angle adjusting device for automotive rearview mirror assembly
US08/476,055 US5793543A (en) 1992-06-04 1995-06-07 Mirror angle adjusting device for automotive rearview mirror assembly

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57217B2 (ja) * 1976-02-05 1982-01-05

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57217B2 (ja) * 1976-02-05 1982-01-05

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