JP2603244Y2 - 車両用ミラーの傾動角ロック機構 - Google Patents

車両用ミラーの傾動角ロック機構

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JP2603244Y2
JP2603244Y2 JP1992090116U JP9011692U JP2603244Y2 JP 2603244 Y2 JP2603244 Y2 JP 2603244Y2 JP 1992090116 U JP1992090116 U JP 1992090116U JP 9011692 U JP9011692 U JP 9011692U JP 2603244 Y2 JP2603244 Y2 JP 2603244Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用ミラーのミラー傾
動角ロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に設けられる車両用ミラ
ーは、一般的にベース部材に対してミラーハウジングを
傾動自在に設けており、このベース部材とミラーハウジ
ングとの間には凹凸部が設けられ、この凹凸部の係合で
ミラーハウジングの位置決めを行っている。そしてこの
ような車両用ミラーのなかには、車室内に突出する操作
レバーの操作で前記ミラーハウジング内のミラーホルダ
ーの角度を調整できるようにしたものがある。斯かる車
両用ミラーは、ミラーハウジング内に固設したブラケッ
トでミラーホルダーを枢支し、このミラーホルダーと前
記操作レバーとを連結部材で連結し、操作レバーの操作
動(揺動、回転)を連結部材を介してミラーホルダーに
伝え、ミラーホルダーを揺動させてミラーの角度を調整
するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのような車
両用ミラーでは、外部から力が加わると前記凹凸の係合
が外れてミラーハウジングが強制的に傾倒し(例えば車
体後方へ)、この際、ブラケットを介してミラーホルダ
ーもミラーハウジングとともに同方向に移動する。とこ
ろが、このようにしてミラーホルダーが移動すると、初
めに設定したミラーホルダーと連結部材との角度が変っ
てしまい、ミラーハウジングを元の位置に戻してもこの
角度は元に戻らなくなる。よって従来に於いては、ミラ
ーハウジングが外力によって傾倒し、これを元に戻した
時には必ずミラーホルダーの傾倒角度を元の角度に調整
しなければならず、不便であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、車体側に固定されるベース部材にミラーハウ
ジングを傾動自在に取付けるとともに前記ベース部材と
ミラーハウジングの当接面にミラーハウジングの位置決
めを行う凹凸部を設け、前記ミラーハウジング内に配置
したミラーホルダーと操作レバーとを連結部材で連結し
た車両用ミラーにおいて、前記連結部材とミラーハウジ
ング側固定部材との間にロック機構を設け、該ロック機
構は、前記連結部材もしくは前記ミラーハウジング側固
定部材のいずれか一方に設けられる当接部と、他方に設
けられ、前記当接部に対向する被当接部とから成り、
記ミラーハウジングが傾動して前記ベース部材とミラー
ハウジングの当接面に設けたミラーハウジングの位置決
めを行う前記凹凸部の係合が外れミラーハウジングが
上動することにより、前記当接部前記被当接部に係合
し、前記連結部材ミラーハウジング側固定部材に対し
前記傾動方向において一体となるように構成したことを
特徴とする。
【0005】
【作用】連結部材もしくは前記ミラーハウジング側固定
部材のいずれか一方に設けられる当接部と、他方に設け
られ、前記当接部に対向する被当接部とから構成し、凹
凸部の係合が外れてミラーハウジングが上動した際に前
記当接部を前記被当接部に当接させて連結部材をミラー
ハウジング側固定部材(ブラケット)に固定するので、
ミラーハウジングが外力によって傾倒しても連結部材と
ミラーホルダーとの角度が変らず、ミラーハウジングを
元に戻してもミラーホルダーの傾倒角度を調整する必要
がなくなる。
【0006】
【実施例】以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1は可倒式ドアミラーの一部破断縦
正面図、図2は同横断面図を示す。図中1は車体側に固
定支持されるベース部材で、該ベース部材1の中央段部
1aには円筒状の固定軸2を一体的に設け、この固定軸
2にはブラケット3の基部3aを回転自在に係合し、こ
のブラケット3にはビスB1…を介してミラーハウジン
グHを固定する。前記中央段部1aの上面には球4…を
放射状に埋設し、この球4は上部が中央段部1aよりも
上方に突出し、この突出部分がブラケット3下面に形成
した孔3bに係合し、これら球4と孔3bとの凹凸の係
合でブラケット3の位置決め、即ちミラーハウジングH
の位置決めが行われる。前記ブラケット3の基部3aに
形成した周状孔3cと止めリング5との間にはスプリン
グ6を配置し、このスプリング6の弾力で通常時にはブ
ラケット3をベース部材1に押圧し、前記球4と孔3b
との係合を保持するようにする。前記ブラケット3は正
面側にピポットPを有し、このピポットPでミラーホル
ダー7を傾動自在に枢支し、ミラーホルダー7はミラー
Mを保持する。
【0007】前記ベース部材1の車体側には支持部8を
設け、この支持部8は図3に示すように略U字状を成
し、前面には押さえ板9が設けられている。この押さえ
板9は図4に示すように略正方形を成し、左右方向に延
出する長孔9aが形成されている。前記支持部8と押さ
え板9とは図3に示すようにベース部材1側から突出す
る取付部1b、1bにビスB2、B2を介して固定す
る。前記支持部8内には円柱部材12を回転自在に配置
し、この円柱部材12にはアーム15を一体的に形成す
る。又、円柱部材12には該円柱部材12の軸線に直交
する円筒孔12aを形成し、この円筒孔12aに操作レ
バー13端部の円柱部13aを回転自在に嵌合し、操作
レバー13は前記長孔9aを通ってその先端側が車室内
に突出する。前記操作レバー13の基端側には図1、図
5に示すように揺動杆16の上端を固定し、この揺動杆
16は図5に示すように円柱部材12に形成した空間部
17の範囲内で操作レバー13を中心に揺動可能である
(図5のA,B方向)。
【0008】前記固定軸2内には図1に示すように筒状
のシャフト19を回転自在に配置し、このシャフト19
の下端にはアーム20を一体的に形成する。又、前記シ
ャフト19内には小径のシャフト22を回転自在に形成
し、このシャフト22の下端にはアーム23を一体的に
形成する。前記アーム20の下面先端側には係合ピン2
5を固設し、この係合ピン25を図6に示すように前記
アーム15の先端に形成した切欠き孔26に係合する。
又、前記アーム23の先端には起立部23aを形成し、
この起立部23aには支軸28を一体に形成する。そし
てこの支軸28には筒部材29を揺動自在に枢支し、こ
の筒部材29の内部に前記揺動杆16を摺動自在に嵌合
する。
【0009】前記シャフト22の上端側外周にはカラー
31を嵌合し、このカラー31には図9、図10に示す
ように内周側の対称位置2ヶ所に平面状の係合面32、
32を形成するとともに下部外周の対称位置2ヶ所をカ
ットしてカム部を成す平面状の係合面34、34を形成
する。前記シャフト22の先端側外周の対称位置2ヶ所
もカットして平面状の係合面33、33が形成されてお
り、カラー31をシャフト22に嵌合した際に前記係合
面32、32が係合面33、33に係合し、カラー31
がシャフト22に対して回転不能となるように、即ち、
カラー31がシャフト22と一体に回転するようになっ
ている。
【0010】前記カラー31の外周にはアーム36を回
転可能に設け、このアーム36は図11乃至図13に示
すように車体幅方向に延出するほぼ板状を成し、中央に
形成した孔36aに前記カラー31を挿通する。このア
ーム36の両端にはフランジ36b、36bを起立して
形成し、このフランジ36bには係合孔37、37を形
成する。そしてフランジ36b、36b間には棒状のス
プリング38、38を設け、前記スプリング38の両端
を前記係合孔37、37に係止し、アーム36に対して
固定する。このスプリング38はアーム36の長さ方向
に沿うように、即ち長さ方向をアーム36に一致させて
配置する。前記スプリング38の中央部分は前記カラー
31外周の係合面34、34に当接し、この係合面3
4、34と棒状スプリング38でクラッチ40を構成す
る。尚、棒状スプリング38の中央は通常の状態では直
線状を成しているが、係合面34、34に係合すること
で図11に示すように湾曲し、弾力が生じる。そして棒
状スプリング38が一定の弾力を持って係合面34に係
合するので通常時にはカラー31と棒状スプリング38
とは係合状態を保ち、即ち、シャフト22の回転は棒状
スプリング38を介してアーム36に伝わり、クラッチ
40は接状態を保つ。
【0011】前記アーム36は図1に示すように車体外
方が斜めに起立し、その先端は更に水平部44となって
いる。この水平部44には図2に示すようにアーム36
の回転中心、即ち、シャフト22を中心にし、ミラーM
の調整角度分、アーム36の回動を許容する長さの円弧
状長孔の被当接部44aを形成し、この被当接部44a
にブラケット3上面に突設した係合ピン45を摺動自在
に係合する。この係合ピン45は図15に示すように下
側が漸次径が大きくなるテーパ状の当接部46となって
おり、後述するようにブラケット3が上動した際に当接
部46が被当接部44a周縁に当接して水平部44を押
圧し、ブラケット3とアーム36とを固定する。前記当
接部46と被当接部44aでロック機構47を構成す
る。
【0012】前記アーム36の先端には球状の枢支部4
8を形成し、この枢支部48を前記ミラーホルダー7側
に枢支する。本実施例ではこの枢支を次のようにして行
う。図2、図14に示すようにミラーホルダー7の主部
7a裏側には段部50を形成し、この段部50の面51
にはほぼ長方形の開口52を形成する。この開口52は
面51の左右中心ではなく、若干車体外方よりに偏位し
て形成する。図2に示すように段部50の内側には面5
1から離間させて主部7aと一体的な支持板55を形成
し、支持板55と段部50の左右端との間に窓部56、
57を形成する。この窓部56、57の幅は同一ではな
く、図14に示すように窓部56の幅L1を窓部57の
幅L2よりも大きく設定する。前記支持板55と面51
との間にはスライダー60を配置し、このスライダー6
0は、図2、図14のC、D方向に摺動自在である。こ
のスライダー60の裏面には球状凹部を持った支持部6
1を形成し、この支持部61に前記枢支部48を枢着す
る。支持部61からスライダー60の右端までの長さL
3は、左端までの長さL4よりも長く設定し、又、長さ
L4を後述する球状枢支部48の移動量より大きく設定
する。又、スライダー60の下端と窓部56、57の下
縁との間には一定の間隔L5を設け、この間隔L5は、
ブラケット3がベース部材1に対して回動し、孔3aが
球4から離脱し、この球4の高さ分だけブラケット3に
伴ってミラーホルダー7が上動した時にこの上動を確保
するためのものである。従ってこの間隔L5は前記球4
の中央段部1aからの突出長さに相当する間隔に設定す
る。スライダー60を段部50に組み付けるには、この
スライダー60を斜めにしながら該スライダー60の右
端を開口52に入れ、更にスライダー60を斜めにした
ままこの右端を窓部56にまで位置させ、支持部61を
開口52に挿入する。その後、スライダー60の左端を
開口52に入れ、スライダー60を揺動させてミラーホ
ルダー7と平行にし、この状態でスライダー60を左に
移動させてスライダー60を段部50の面51の裏側に
入れ、以上によりスライダー60を組み付ける。尚、本
実施例ではスライダー60の左側の長さL4と面51の
左側部分とのラップ代を球状枢支部48の移動量より大
きく設定したので、組付け後、スライダー60が開口5
2から離脱することを防止することができる。前記ミラ
ーホルダー7のピポットPを挟んで開口52と直角の位
置には図14に示すように開口62を形成し、この開口
62の周辺構造は開口52と同じで、スライダー60等
を開口52と同様に組付けている。この開口62側のス
ライダー60は後述するアーム66の枢支部78を枢着
するためのものである。前記ミラーホルダー7の段部5
0に組付けられたスライダー60とアーム36に設けた
球状枢支部48を結合するには、スライダー60を設定
位置にし、球状枢支部48に対し押圧することで行う。
尚、この時、アーム36には力が加わるが、アーム36
はその円弧状の長孔44aと、ブラケット3の係合ピン
45が当接するため、アーム36は長孔44aの端部ま
でしか動かず、従って枢支部48が動かなくなり、これ
により容易に組み立てを行えるようになる。前記アーム
23、シャフト22、クラッチ40、アーム36、等で
操作レバー13とミラーホルダー7とを連結する第1の
連結部材64を構成する。
【0013】一方、前記シャフト19の上部外周の対称
位置2ヶ所には図7、図8に示すように外周をカットし
てカム部を成す平面状の係合面65、65を形成し、こ
のシャフト19の外周にはアーム66を回転可能に設け
る。このアーム66は前記アーム36と同様の構造で、
内部に前記棒状スプリング38と同一の棒状スプリング
67、67を配置しており、アーム36の場合と同様に
この棒状スプリング67、67を係合面65、65に係
合させ、これら係合面65、65、棒状スプリング6
7、67でクラッチ68を構成する。このクラッチ68
の構造は、前記クラッチ40と同一であり、即ち、カラ
ー31がシャフト19に、棒状スプリング38、38が
棒状スプリング67、67に夫々変っただけなので詳細
な説明は省略する。尚、図1中、69はアーム66を支
持する受部、70はワッシャー、71は減摩擦プレー
ト、72は押さえ部材、73はシャフト22に設けた係
合溝に係合して押さえ部材72以下の部材の上限位置を
規制する係止部材である。
【0014】一方、前記アーム66の車体外方よりに
は、図2に示すようにアーム66の回転中心即ち、シャ
フト22を中心にしたミラーMの調整角度分アーム66
の回動を許容する長さの円弧状長孔で被当接部66aを
形成し、この被当接部66aにブラケット3上面に突設
した係合ピン75が摺動自在に係合する。この被当接部
部66a、係合ピン75は前記長孔44a、係合ピン4
5と同様であり、係合ピン75は図16に示すように下
側が漸次径が大きくなるテーパ状の当接部76となって
おり、後述するようにブラケット3が上動した際に当接
部76が被当接部66a周縁に当接してアーム66を押
圧し、ブラケット3とアーム66とを固定する。前記ア
ーム66の車体外方は斜めに起立し、この起立部の正面
側には枢支部78を設け、この枢支部78を前述のよう
に前記ミラーホルダー7の開口62側のスライダー60
に枢着する。前記アーム15、20、シャフト19、ク
ラッチ68、アーム66等で操作レバー13とミラーホ
ルダー7とを連結する第2の連結部材80を構成する。
【0015】次に上述した車両用ミラー装置の角度調整
装置の操作手順について述べる。先ず、操作レバー13
を軸回り方向、即ち、図1、図2のE、F方向に回動操
作すると、揺動杆16が車体前後方向、即ち、図1の紙
面垂直方向(図5のA,B方向)に揺動し、この揺動は
筒部材29を介してアーム23に伝わり、アーム23が
シャフト22を中心に車体前後方向に揺動する。この揺
動によりシャフト22がその軸回り方向に回転し、カラ
ー31もシャフト22と一体に回転する。図11に示す
ようにカラー31が軸回り方向(G、H方向)に回転す
ると、カラー31の係合面34、34に棒状スプリング
38が一定弾力で係合しているので、棒状スプリング3
8を介してアーム36がシャフト22を中心に図2の
G、H方向に回転する。このアーム36の回転で枢支部
48がミラーホルダー7を車体前後方向に押し引きし、
ミラーホルダー7がピポットPを支点として上下に傾動
し、ミラーMの上下の傾動角度の調整が行われる。この
際、アーム36はシャフト22を中心に回転し、枢支部
48は円弧運動を行うので、平面視で枢支部48はミラ
ーホルダー7に対して左右方向(図2、図14のC、D
方向)にその相対位置を変化させる。本実施例ではこの
ずれをスライダー60がミラーホルダー7に対してC、
D方向に摺動することで吸収する。一方、操作レバー1
3を長孔9aに沿って車体前後方向(図2のK、N方
向)に移動操作すれば、円柱部材12がその軸回り方向
に回転し、アーム15が円柱部材12を中心に車体前後
方向に揺動する。このアーム15の揺動によりアーム2
0がシャフト19を中心に車体前後方向に揺動し、シャ
フト19がその軸回り方向に回転する。ここでシャフト
19の係合面65、65には棒状スプリング67、67
が一定弾力で係合しているのでアーム36の場合と同様
にアーム66がシャフト19を中心に車体前後方向
(G、H方向)に回転し、アーム66の回転で枢支部7
8がミラーホルダー7を車体前後方向に押し引きし、ミ
ラーホルダー7がピポットPを支点として左右に傾動
し、ミラーMの左右の傾動角度の調整が行われる。尚、
このアーム66の回転時には、アーム66はシャフト1
9を中心に回転し、枢支部78は円弧運動を行うので、
前記枢支部48と同様に枢支部78はミラーホルダー7
に対して左右方向(図2、図18のC、D方向)にその
相対位置を変化させる。このずれは開口62側のスライ
ダー60がミラーホルダー7に対してC、D方向に摺動
することで吸収される。
【0016】ところで、ミラーハウジングHに車体前方
から大きな力が加わり、ミラーハウジングHが強制的に
車体後方に傾動した場合の基本作動を説明すると、ブラ
ケット3はハウジングHに固定されているのでブラケッ
ト3にもこの力が加わり、ブラケット3も移動する。即
ち、ブラケット3の孔3aが球4から離脱し、ブラケッ
ト3は固定軸2を中心にハウジングHと一体的に車体後
方に回転する。ブラケット3が車体後方に回転すると、
このブラケット3に枢支されているミラーホルダー7も
ブラケット3と一緒に車体後方に移動する。そして更に
はこのミラーホルダー7に枢支部48、78が枢着され
ていることからアーム36、66がシャフト22、19
を中心に車体後方(G方向)に回転する。アーム36が
この方向に回転すれば、クラッチ40が接状態なのでシ
ャフト22が図11のG方向に回転し、即ち、通常とは
逆に力が入力され、アーム23、筒部材29、揺動杆1
6等を介して操作レバー13がE方向に回転する。又、
アーム66がG方向に回転すれば、同様にシャフト19
がG方向に回転し、アーム20、15を介して円柱部材
12が回転し、操作レバー13がN方向に揺動する。こ
こで操作レバー13の回転、揺動の範囲は予め限られて
おり、即ち、操作レバー13の回転は、揺動杆16が図
5に示す空間部17の範囲で揺動できるだけの範囲であ
り、操作レバー13の揺動は、長孔9aの範囲内だけで
ある。従って前述のようにしてアーム36、66が車体
後方に回転していくと、その途中で操作レバー13の操
作範囲が限界点に達し、操作レバー13の動きは止る。
しかし、それでもアーム36、66はG方向に回転を続
け、このような状態になると、クラッチ40、68が切
れ(断状態)、アーム36、66側の力が操作レバー1
3に伝わるのを防止する(尚、この時、クラッチ40、
68を切るための力がアーム36、66側に作用し、し
いてはミラーホルダー7に作用することになるが、本実
施例では被当接部44aと当接部46にてこの力を受け
るため、ミラーホルダー7やスライダー60に大きな力
が作用しない)。これを図11を用いて説明すると、操
作レバー13が動ける範囲内ではクラッチ40は接状態
となっているので、アーム36の回転は棒状スプリング
38、カラー31を介してシャフト22に伝わり、シャ
フト22がG方向に回転する。そして操作レバー13が
限界に達し、動きが止ると、シャフト22の回転が止
り、これに対してアーム36が更に回転することから棒
状スプリング38は止っているシャフト22に対して回
転し、棒状スプリング38が係合面34から離脱し、即
ちクラッチ40が切れ、棒状スプリング38がカラー3
1の外周を回転していき、アーム36側の力が操作レバ
ー13に伝わるのを防止する。クラッチ68側の場合も
同様であり、棒状スプリング67がシャフト19の係合
面65から離脱することでクラッチ68が切れ、アーム
66側の力が操作レバー13側に伝わるのを防止する。
【0017】ところで、前述のようにミラーハウジング
Hに車体前方から大きな力が加わってミラーハウジング
Hが後方へ強制的に傾倒した場合、ブラケット3が後方
へ回転し、この際、ブラケット3の孔3aが球4から離
脱し、この球4の高さ分だけブラケット3が上方に移動
する。本実施例ではこの時、ブラケット3の上動に伴っ
て該ブラケット3上面に形成した係合ピン45、75の
テーパ部46、76がアーム36、66の被当接部44
a、66a周縁に夫々当接し、ブラケット3に対してア
ーム36、66が固定される。このようにアーム36、
66が回転してもこれらのアーム36、66はブラケッ
ト3に対しては固定されるので、ミラーホルダー7の上
下、左右の角度が固定され、ミラーハウジングHが車体
後方へ傾倒しても、更にはこのミラーハウジングHをも
との位置に戻すために逆方向に傾倒させてもミラーホル
ダー7の角度は本来の角度(上下、左右)を保つことが
できる。従って、従来一般的には、一旦ミラーハウジン
グHに外力が加わって傾倒し、このミラーハウジングを
もとの位置に戻すと、必ずミラーホルダー7の角度を元
に戻す作業が必要だったのに対し、本実施例の構造では
ミラーホルダー7の位置が係合ピン45、75の当接部
46、76とアーム36、66の被当接部44a、66
aからなるロック機構によりメモリーされるので前述の
作業が不用になる。尚、この場合には操作レバー13が
元位置から動いてもミラーハウジング7が戻る時にクラ
ッチ40、68のスプリング力により操作レバー13を
元位置に戻すことができる。又、一部においてロック機
構が考えられているが、部品点数が多く、組立性が悪い
という問題があるが、本実施例では簡単な構造のロック
機構44、77とすることができる。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、車体
側に固定されるベース部材にミラーハウジングを傾動自
在に取付けるとともに前記ベース部材とミラーハウジン
グの当接面にミラーハウジングの位置決めを行う凹凸部
を設け、前記ミラーハウジング内に配置したミラーホル
ダーと操作レバーとを連結部材で連結した車両用ミラー
において、連結部材とミラーハウジング側固定部材との
間にロック機構を設け、該ロック機構は、前記連結部材
もしくは前記ミラーハウジング側固定部材のいずれか一
方に設けられる当接部と、他方に設けられ、前記当接部
に対向する被当接部とから成り、ミラーハウジングが外
力により傾動して前記ベース部材とミラーハウジングの
当接面に設けたミラーハウジングの位置決めを行う前記
凹凸部の係合が外れ、ミラーハウジングが上動すること
により、前記当接部が前記被当接部に係合し、前記連結
部材がミラーハウジング側固定部材に対し前記傾動方向
において一体となるように構成したので、ミラーハウジ
ングが外力によって傾しても、連結部材がミラーハウ
ジングに対し、傾動方向で一体化し、連結部材とミラー
ホルダーとの角度が変らず、ミラーハウジングを元に戻
してもミラーホルダーの傾倒角度を調整する必要がなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ミラーの一部破断正面図
【図2】可倒式ドアミラーの横断面図
【図3】図1の一部を削除した3矢視図
【図4】押さえ板の正面図
【図5】図1の5ー5線断面図
【図6】アームの係合状態を示す平面図
【図7】シャフトの組付け状態を示す分解図
【図8】図7の8ー8線断面図
【図9】カラーの側面図
【図10】図9の10矢視図
【図11】ミラー上下角度調整用のアームの要部平面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図12の13矢視図
【図14】ミラーホルダーの正面図
【図15】ロック機構の拡大正面図
【図16】ロック機構の拡大正面図
【符号の説明】
1…ベース部材 3…ミラーハウジング側固定部材(ブラケット) 3b、4…凹凸部 7…ミラーホルダー 13…操作レバー 44a、66a…被当接部 46、76…当接部 47、77…ロック機構 64、80…連結部材 H…ミラーハウジング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されるベース部材にミラー
    ハウジングを傾動自在に取付けるとともに前記ベース部
    材とミラーハウジングの当接面にミラーハウジングの位
    置決めを行う凹凸部を設け、前記ミラーハウジング内に
    配置したミラーホルダーと操作レバーとを連結部材で連
    結した車両用ミラーにおいて 記連結部材とミラーハウジング側固定部材との間にロ
    ック機構を設け、該ロック機構は、前記連結部材もしく
    は前記ミラーハウジング側固定部材のいずれか一方に設
    けられる当接部と、他方に設けられ、前記当接部に対向
    する被当接部とから成り、前記ミラーハウジングが傾動して前記ベース部材とミラ
    ーハウジングの当接面に設けたミラーハウジングの位置
    決めを行う 前記凹凸部の係合が外れミラーハウジング
    が上動することにより、前記当接部前記被当接部に
    合し、前記連結部材ミラーハウジング側固定部材に
    し前記傾動方向において一体となるように構成した、 ことを特徴とする車両用ミラーの傾動角ロック機構。
JP1992090116U 1992-06-04 1992-12-07 車両用ミラーの傾動角ロック機構 Expired - Fee Related JP2603244Y2 (ja)

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