JPH0612196U - 車両用ミラーの傾動角ロック機構 - Google Patents

車両用ミラーの傾動角ロック機構

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JPH0612196U
JPH0612196U JP9011692U JP9011692U JPH0612196U JP H0612196 U JPH0612196 U JP H0612196U JP 9011692 U JP9011692 U JP 9011692U JP 9011692 U JP9011692 U JP 9011692U JP H0612196 U JPH0612196 U JP H0612196U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ミラーハウジングが傾動した際にミラーホル
ダーと連結部材との角度が変らないようにし、傾動角度
の調整を不要にする。 【構成】 車体側に固定されるベース部材1にミラーハ
ウジングHを傾動自在に取付けるとともに当接面に位置
決めを行う凹凸部3b、4を設け、ミラーホルダー7と
操作レバー13とを連結部材64、80で連結した車両
用ミラーにおいて、固定部材3との間に、前記連結部材
64、80もしくは前記ミラーハウジング側固定部材3
のいずれか一方に設けられる当接部46、76と、他方
に設けられ、対向する被当接部44a、66aとから成
るロック機構47、77を設け、前記凹凸部44a、6
6aの係合が外れてミラーハウジングHが上動した際に
前記当接部46、76を前記被当接部44a、66aに
当接させて連結部材64、80をミラーハウジング側固
定部材3に固定するようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両用ミラーのミラー傾動角ロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に設けられる車両用ミラーは、一般的にベース部材に対してミ ラーハウジングを傾動自在に設けており、このベース部材とミラーハウジングと の間には凹凸部が設けられ、この凹凸部の係合でミラーハウジングの位置決めを 行っている。そしてこのような車両用ミラーのなかには、車室内に突出する操作 レバーの操作で前記ミラーハウジング内のミラーホルダーの角度を調整できるよ うにしたものがある。 斯かる車両用ミラーは、ミラーハウジング内に固設したブラケットでミラーホ ルダーを枢支し、このミラーホルダーと前記操作レバーとを連結部材で連結し、 操作レバーの操作動(揺動、回転)を連結部材を介してミラーホルダーに伝え、 ミラーホルダーを揺動させてミラーの角度を調整するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこのような車両用ミラーでは、外部から力が加わると前記凹凸の係合 が外れてミラーハウジングが強制的に傾倒し(例えば車体後方へ)、この際、ブ ラケットを介してミラーホルダーもミラーハウジングとともに同方向に移動する 。ところが、このようにしてミラーホルダーが移動すると、初めに設定したミラ ーホルダーと連結部材との角度が変ってしまい、ミラーハウジングを元の位置に 戻してもこの角度は元に戻らなくなる。よって従来に於いては、ミラーハウジン グが外力によって傾倒し、これを元に戻した時には必ずミラーホルダーの傾倒角 度を元の角度に調整しなければならず、不便であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は、車体側に固定されるベース部材にミラーハ ウジングを傾動自在に取付けるとともに前記ベース部材とミラーハウジングの当 接面にミラーハウジングの位置決めを行う凹凸部を設け、前記ミラーハウジング 内に配置したミラーホルダーと操作レバーとを連結部材で連結した車両用ミラー において、前記連結部材とミラーハウジング側固定部材との間にロック機構を設 け、該ロック機構は、前記連結部材もしくは前記ミラーハウジング側固定部材の いずれか一方に設けられる当接部と、他方に設けられ、前記当接部に対向する被 当接部とから成り、前記凹凸部の係合が外れてミラーハウジングが上動した際に 前記当接部を前記被当接部に当接させて連結部材をミラーハウジング側固定部材 に固定するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】連結部材もしくは前記ミラーハウジング側固定部材のいずれか一方 に設けられる当接部と、他方に設けられ、前記当接部に対向する被当接部とから 構成し、凹凸部の係合が外れてミラーハウジングが上動した際に前記当接部を前 記被当接部に当接させて連結部材をミラーハウジング側固定部材(ブラケット) に固定するので、ミラーハウジングが外力によって傾倒しても連結部材とミラー ホルダーとの角度が変らず、ミラーハウジングを元に戻してもミラーホルダーの 傾倒角度を調整する必要がなくなる。
【0006】
【実施例】
以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基づいて説明する。 図1は可倒式ドアミラーの一部破断縦正面図、図2は同横断面図を示す。 図中1は車体側に固定支持されるベース部材で、該ベース部材1の中央段部1 aには円筒状の固定軸2を一体的に設け、この固定軸2にはブラケット3の基部 3aを回転自在に係合し、このブラケット3にはビスB1…を介してミラーハウ ジングHを固定する。 前記中央段部1aの上面には球4…を放射状に埋設し、この球4は上部が中央 段部1aよりも上方に突出し、この突出部分がブラケット3下面に形成した孔3 bに係合し、これら球4と孔3bとの凹凸の係合でブラケット3の位置決め、即 ちミラーハウジングHの位置決めが行われる。 前記ブラケット3の基部3aに形成した周状孔3cと止めリング5との間には スプリング6を配置し、このスプリング6の弾力で通常時にはブラケット3をベ ース部材1に押圧し、前記球4と孔3bとの係合を保持するようにする。 前記ブラケット3は正面側にピポットPを有し、このピポットPでミラーホル ダー7を傾動自在に枢支し、ミラーホルダー7はミラーMを保持する。
【0007】 前記ベース部材1の車体側には支持部8を設け、この支持部8は図3に示すよ うに略U字状を成し、前面には押さえ板9が設けられている。この押さえ板9は 図4に示すように略正方形を成し、左右方向に延出する長孔9aが形成されてい る。前記支持部8と押さえ板9とは図3に示すようにベース部材1側から突出す る取付部1b、1bにビスB2、B2を介して固定する。 前記支持部8内には円柱部材12を回転自在に配置し、この円柱部材12には アーム15を一体的に形成する。又、円柱部材12には該円柱部材12の軸線に 直交する円筒孔12aを形成し、この円筒孔12aに操作レバー13端部の円柱 部13aを回転自在に嵌合し、操作レバー13は前記長孔9aを通ってその先端 側が車室内に突出する。 前記操作レバー13の基端側には図1、図5に示すように揺動杆16の上端を 固定し、この揺動杆16は図5に示すように円柱部材12に形成した空間部17 の範囲内で操作レバー13を中心に揺動可能である(図5のA,B方向)。
【0008】 前記固定軸2内には図1に示すように筒状のシャフト19を回転自在に配置し 、このシャフト19の下端にはアーム20を一体的に形成する。又、前記シャフ ト19内には小径のシャフト22を回転自在に形成し、このシャフト22の下端 にはアーム23を一体的に形成する。 前記アーム20の下面先端側には係合ピン25を固設し、この係合ピン25を 図6に示すように前記アーム15の先端に形成した切欠き孔26に係合する。又 、前記アーム23の先端には起立部23aを形成し、この起立部23aには支軸 28を一体に形成する。そしてこの支軸28には筒部材29を揺動自在に枢支し 、この筒部材29の内部に前記揺動杆16を摺動自在に嵌合する。
【0009】 前記シャフト22の上端側外周にはカラー31を嵌合し、このカラー31には 図9、図10に示すように内周側の対称位置2ヶ所に平面状の係合面32、32 を形成するとともに下部外周の対称位置2ヶ所をカットしてカム部を成す平面状 の係合面34、34を形成する。前記シャフト22の先端側外周の対称位置2ヶ 所もカットして平面状の係合面33、33が形成されており、カラー31をシャ フト22に嵌合した際に前記係合面32、32が係合面33、33に係合し、カ ラー31がシャフト22に対して回転不能となるように、即ち、カラー31がシ ャフト22と一体に回転するようになっている。
【0010】 前記カラー31の外周にはアーム36を回転可能に設け、このアーム36は図 11乃至図13に示すように車体幅方向に延出するほぼ板状を成し、中央に形成 した孔36aに前記カラー31を挿通する。このアーム36の両端にはフランジ 36b、36bを起立して形成し、このフランジ36bには係合孔37、37を 形成する。そしてフランジ36b、36b間には棒状のスプリング38、38を 設け、前記スプリング38の両端を前記係合孔37、37に係止し、アーム36 に対して固定する。このスプリング38はアーム36の長さ方向に沿うように、 即ち長さ方向をアーム36に一致させて配置する。 前記スプリング38の中央部分は前記カラー31外周の係合面34、34に当 接し、この係合面34、34と棒状スプリング38でクラッチ40を構成する。 尚、棒状スプリング38の中央は通常の状態では直線状を成しているが、係合面 34、34に係合することで図11に示すように湾曲し、弾力が生じる。そして 棒状スプリング38が一定の弾力を持って係合面34に係合するので通常時には カラー31と棒状スプリング38とは係合状態を保ち、即ち、シャフト22の回 転は棒状スプリング38を介してアーム36に伝わり、クラッチ40は接状態を 保つ。
【0011】 前記アーム36は図1に示すように車体外方が斜めに起立し、その先端は更に 水平部44となっている。この水平部44には図2に示すようにアーム36の回 転中心、即ち、シャフト22を中心にし、ミラーMの調整角度分、アーム36の 回動を許容する長さの円弧状長孔の被当接部44aを形成し、この被当接部44 aにブラケット3上面に突設した係合ピン45を摺動自在に係合する。この係合 ピン45は図15に示すように下側が漸次径が大きくなるテーパ状の当接部46 となっており、後述するようにブラケット3が上動した際に当接部46が被当接 部44a周縁に当接して水平部44を押圧し、ブラケット3とアーム36とを固 定する。前記当接部46と被当接部44aでロック機構47を構成する。
【0012】 前記アーム36の先端には球状の枢支部48を形成し、この枢支部48を前記 ミラーホルダー7側に枢支する。本実施例ではこの枢支を次のようにして行う。 図2、図14に示すようにミラーホルダー7の主部7a裏側には段部50を形 成し、この段部50の面51にはほぼ長方形の開口52を形成する。この開口5 2は面51の左右中心ではなく、若干車体外方よりに偏位して形成する。 図2に示すように段部50の内側には面51から離間させて主部7aと一体的 な支持板55を形成し、支持板55と段部50の左右端との間に窓部56、57 を形成する。この窓部56、57の幅は同一ではなく、図14に示すように窓部 56の幅L1を窓部57の幅L2よりも大きく設定する。 前記支持板55と面51との間にはスライダー60を配置し、このスライダー 60は、図2、図14のC、D方向に摺動自在である。このスライダー60の裏 面には球状凹部を持った支持部61を形成し、この支持部61に前記枢支部48 を枢着する。支持部61からスライダー60の右端までの長さL3は、左端まで の長さL4よりも長く設定し、又、長さL4を後述する球状枢支部48の移動量 より大きく設定する。又、スライダー60の下端と窓部56、57の下縁との間 には一定の間隔L5を設け、この間隔L5は、ブラケット3がベース部材1に対 して回動し、孔3aが球4から離脱し、この球4の高さ分だけブラケット3に伴 ってミラーホルダー7が上動した時にこの上動を確保するためのものである。従 ってこの間隔L5は前記球4の中央段部1aからの突出長さに相当する間隔に設 定する。 スライダー60を段部50に組み付けるには、このスライダー60を斜めにし ながら該スライダー60の右端を開口52に入れ、更にスライダー60を斜めに したままこの右端を窓部56にまで位置させ、支持部61を開口52に挿入する 。その後、スライダー60の左端を開口52に入れ、スライダー60を揺動させ てミラーホルダー7と平行にし、この状態でスライダー60を左に移動させてス ライダー60を段部50の面51の裏側に入れ、以上によりスライダー60を組 み付ける。尚、本実施例ではスライダー60の左側の長さL4と面51の左側部 分とのラップ代を球状枢支部48の移動量より大きく設定したので、組付け後、 スライダー60が開口52から離脱することを防止することができる。 前記ミラーホルダー7のピポットPを挟んで開口52と直角の位置には図14 に示すように開口62を形成し、この開口62の周辺構造は開口52と同じで、 スライダー60等を開口52と同様に組付けている。この開口62側のスライダ ー60は後述するアーム66の枢支部78を枢着するためのものである。 前記ミラーホルダー7の段部50に組付けられたスライダー60とアーム36 に設けた球状枢支部48を結合するには、スライダー60を設定位置にし、球状 枢支部48に対し押圧することで行う。尚、この時、アーム36には力が加わる が、アーム36はその円弧状の長孔44aと、ブラケット3の係合ピン45が当 接するため、アーム36は長孔44aの端部までしか動かず、従って枢支部48 が動かなくなり、これにより容易に組み立てを行えるようになる。 前記アーム23、シャフト22、クラッチ40、アーム36、等で操作レバー 13とミラーホルダー7とを連結する第1の連結部材64を構成する。
【0013】 一方、前記シャフト19の上部外周の対称位置2ヶ所には図7、図8に示すよ うに外周をカットしてカム部を成す平面状の係合面65、65を形成し、このシ ャフト19の外周にはアーム66を回転可能に設ける。このアーム66は前記ア ーム36と同様の構造で、内部に前記棒状スプリング38と同一の棒状スプリン グ67、67を配置しており、アーム36の場合と同様にこの棒状スプリング6 7、67を係合面65、65に係合させ、これら係合面65、65、棒状スプリ ング67、67でクラッチ68を構成する。このクラッチ68の構造は、前記ク ラッチ40と同一であり、即ち、カラー31がシャフト19に、棒状スプリング 38、38が棒状スプリング67、67に夫々変っただけなので詳細な説明は省 略する。 尚、図1中、69はアーム66を支持する受部、70はワッシャー、71は減 摩擦プレート、72は押さえ部材、73はシャフト22に設けた係合溝に係合し て押さえ部材72以下の部材の上限位置を規制する係止部材である。
【0014】 一方、前記アーム66の車体外方よりには、図2に示すようにアーム66の回 転中心即ち、シャフト22を中心にしたミラーMの調整角度分アーム66の回動 を許容する長さの円弧状長孔で被当接部66aを形成し、この被当接部66aに ブラケット3上面に突設した係合ピン75が摺動自在に係合する。この被当接部 部66a、係合ピン75は前記長孔44a、係合ピン45と同様であり、係合ピ ン75は図16に示すように下側が漸次径が大きくなるテーパ状の当接部76と なっており、後述するようにブラケット3が上動した際に当接部76が被当接部 66a周縁に当接してアーム66を押圧し、ブラケット3とアーム66とを固定 する。 前記アーム66の車体外方は斜めに起立し、この起立部75の正面側には枢支 部78を設け、この枢支部78を前述のように前記ミラーホルダー7の開口62 側のスライダー60に枢着する。 前記アーム15、20、シャフト19、クラッチ68、アーム66等で操作レ バー13とミラーホルダー7とを連結する第2の連結部材80を構成する。
【0015】 次に上述した車両用ミラー装置の角度調整装置の操作手順について述べる。 先ず、操作レバー13を軸回り方向、即ち、図1、図2のE、F方向に回動操 作すると、揺動杆16が車体前後方向、即ち、図1の紙面垂直方向(図5のA, B方向)に揺動し、この揺動は筒部材29を介してアーム23に伝わり、アーム 23がシャフト22を中心に車体前後方向に揺動する。この揺動によりシャフト 22がその軸回り方向に回転し、カラー31もシャフト22と一体に回転する。 図11に示すようにカラー31が軸回り方向(G、H方向)に回転すると、カ ラー31の係合面34、34に棒状スプリング38が一定弾力で係合しているの で、棒状スプリング38を介してアーム36がシャフト22を中心に図2のG、 H方向に回転する。このアーム36の回転で枢支部48がミラーホルダー7を車 体前後方向に押し引きし、ミラーホルダー7がピポットPを支点として上下に傾 動し、ミラーMの上下の傾動角度の調整が行われる。 この際、アーム36はシャフト22を中心に回転し、枢支部48は円弧運動を 行うので、平面視で枢支部48はミラーホルダー7に対して左右方向(図2、図 14のC、D方向)にその相対位置を変化させる。本実施例ではこのずれをスラ イダー60がミラーホルダー7に対してC、D方向に摺動することで吸収する。 一方、操作レバー13を長孔9aに沿って車体前後方向(図2のK、N方向) に移動操作すれば、円柱部材12がその軸回り方向に回転し、アーム15が円柱 部材12を中心に車体前後方向に揺動する。このアーム15の揺動によりアーム 20がシャフト19を中心に車体前後方向に揺動し、シャフト19がその軸回り 方向に回転する。ここでシャフト19の係合面65、65には棒状スプリング6 7、67が一定弾力で係合しているのでアーム36の場合と同様にアーム66が シャフト19を中心に車体前後方向(G、H方向)に回転し、アーム66の回転 で枢支部78がミラーホルダー7を車体前後方向に押し引きし、ミラーホルダー 7がピポットPを支点として左右に傾動し、ミラーMの左右の傾動角度の調整が 行われる。 尚、このアーム66の回転時には、アーム66はシャフト19を中心に回転し 、枢支部78は円弧運動を行うので、前記枢支部48と同様に枢支部78はミラ ーホルダー7に対して左右方向(図2、図18のC、D方向)にその相対位置を 変化させる。このずれは開口62側のスライダー60がミラーホルダー7に対し てC、D方向に摺動することで吸収される。
【0016】 ところで、ミラーハウジングHに車体前方から大きな力が加わり、ミラーハウ ジングHが強制的に車体後方に傾動した場合の基本作動を説明すると、ブラケッ ト3はハウジングHに固定されているのでブラケット3にもこの力が加わり、ブ ラケット3も移動する。即ち、ブラケット3の孔3aが球4から離脱し、ブラケ ット3は固定軸2を中心にハウジングHと一体的に車体後方に回転する。ブラケ ット3が車体後方に回転すると、このブラケット3に枢支されているミラーホル ダー7もブラケット3と一緒に車体後方に移動する。そして更にはこのミラーホ ルダー7に枢支部48、78が枢着されていることからアーム36、66がシャ フト22、19を中心に車体後方(G方向)に回転する。アーム36がこの方向 に回転すれば、クラッチ40が接状態なのでシャフト22が図11のG方向に回 転し、即ち、通常とは逆に力が入力され、アーム23、筒部材29、揺動杆16 等を介して操作レバー13がE方向に回転する。 又、アーム66がG方向に回転すれば、同様にシャフト19がG方向に回転し 、アーム20、15を介して円柱部材12が回転し、操作レバー13がN方向に 揺動する。 ここで操作レバー13の回転、揺動の範囲は予め限られており、即ち、操作レ バー13の回転は、揺動杆16が図5に示す空間部17の範囲で揺動できるだけ の範囲であり、操作レバー13の揺動は、長孔9aの範囲内だけである。従って 前述のようにしてアーム36、66が車体後方に回転していくと、その途中で操 作レバー13の操作範囲が限界点に達し、操作レバー13の動きは止る。しかし 、それでもアーム36、66はG方向に回転を続け、このような状態になると、 クラッチ40、68が切れ(断状態)、アーム36、66側の力が操作レバー1 3に伝わるのを防止する(尚、この時、クラッチ40、68を切るための力がア ーム36、66側に作用し、しいてはミラーホルダー7に作用することになるが 、本実施例では被当接部44aと当接部46にてこの力を受けるため、ミラーホ ルダー7やスライダー60に大きな力が作用しない)。 これを図11を用いて説明すると、操作レバー13が動ける範囲内ではクラッ チ40は接状態となっているので、アーム36の回転は棒状スプリング38、カ ラー31を介してシャフト22に伝わり、シャフト22がG方向に回転する。そ して操作レバー13が限界に達し、動きが止ると、シャフト22の回転が止り、 これに対してアーム36が更に回転することから棒状スプリング38は止ってい るシャフト22に対して回転し、棒状スプリング38が係合面34から離脱し、 即ちクラッチ40が切れ、棒状スプリング38がカラー31の外周を回転してい き、アーム36側の力が操作レバー13に伝わるのを防止する。 クラッチ68側の場合も同様であり、棒状スプリング67がシャフト19の係 合面65から離脱することでクラッチ68が切れ、アーム66側の力が操作レバ ー13側に伝わるのを防止する。
【0017】 ところで、前述のようにミラーハウジングHに車体前方から大きな力が加わっ てミラーハウジングHが後方へ強制的に傾倒した場合、ブラケット3が後方へ回 転し、この際、ブラケット3の孔3aが球4から離脱し、この球4の高さ分だけ ブラケット3が上方に移動する。本実施例ではこの時、ブラケット3の上動に伴 って該ブラケット3上面に形成した係合ピン45、75のテーパ部46、76が アーム36、66の被当接部44a、66a周縁に夫々当接し、ブラケット3に 対してアーム36、66が固定される。このようにアーム36、66が回転して もこれらのアーム36、66はブラケット3に対しては固定されるので、ミラー ホルダー7の上下、左右の角度が固定され、ミラーハウジングHが車体後方へ傾 倒しても、更にはこのミラーハウジングHをもとの位置に戻すために逆方向に傾 倒させてもミラーホルダー7の角度は本来の角度(上下、左右)を保つことがで きる。従って、従来一般的には、一旦ミラーハウジングHに外力が加わって傾倒 し、このミラーハウジングをもとの位置に戻すと、必ずミラーホルダー7の角度 を元に戻す作業が必要だったのに対し、本実施例の構造ではミラーホルダー7の 位置が係合ピン45、75の当接部46、76とアーム36、66の被当接部4 4a、66aからなるロック機構によりメモリーされるので前述の作業が不用に なる。 尚、この場合には操作レバー13が元位置から動いてもミラーハウジング7が 戻る時にクラッチ40、68のスプリング力により操作レバー13を元位置に戻 すことができる。又、一部においてロック機構が考えられているが、部品点数が 多く、組立性が悪いという問題があるが、本実施例では簡単な構造のロック機構 44、77とすることができる。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、連結部材もしくは前記ミラーハウジング側 固定部材のいずれか一方に設けられる当接部と、他方に設けられ、前記当接部に 対向する被当接部とから構成し、凹凸部の係合が外れてミラーハウジングが上動 した際に前記当接部を前記被当接部に当接させて連結部材をミラーハウジング側 固定部材(ブラケット)に固定するので、ミラーハウジングが外力によって傾倒 しても連結部材とミラーホルダーとの角度が変らず、ミラーハウジングを元に戻 してもミラーホルダーの傾倒角度を調整する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ミラーの一部破断正面図
【図2】可倒式ドアミラーの横断面図
【図3】図1の一部を削除した3矢視図
【図4】押さえ板の正面図
【図5】図1の5ー5線断面図
【図6】アームの係合状態を示す平面図
【図7】シャフトの組付け状態を示す分解図
【図8】図7の8ー8線断面図
【図9】カラーの側面図
【図10】図9の10矢視図
【図11】ミラー上下角度調整用のアームの要部平面図
【図12】図11の12矢視図
【図13】図12の13矢視図
【図14】ミラーホルダーの正面図
【図15】ロック機構の拡大正面図
【図16】ロック機構の拡大正面図
【符号の説明】
1…ベース部材 3…ミラーハウジング側固定部材(ブラケット) 3b、4…凹凸部 7…ミラーホルダー 13…操作レバー 44a、66a…被当接部 46、76…当接部 47、77…ロック機構 64、80…連結部材 H…ミラーハウジング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に固定されるベース部材にミラー
    ハウジングを傾動自在に取付けるとともに前記ベース部
    材とミラーハウジングの当接面にミラーハウジングの位
    置決めを行う凹凸部を設け、前記ミラーハウジング内に
    配置したミラーホルダーと操作レバーとを連結部材で連
    結した車両用ミラーにおいて、前記連結部材とミラーハ
    ウジング側固定部材との間にロック機構を設け、該ロッ
    ク機構は、前記連結部材もしくは前記ミラーハウジング
    側固定部材のいずれか一方に設けられる当接部と、他方
    に設けられ、前記当接部に対向する被当接部とから成
    り、前記凹凸部の係合が外れてミラーハウジングが上動
    した際に前記当接部を前記被当接部に当接させて連結部
    材をミラーハウジング側固定部材に固定するようにした
    ことを特徴とする車両用ミラーの傾動角ロック機構。
JP1992090116U 1992-06-04 1992-12-07 車両用ミラーの傾動角ロック機構 Expired - Fee Related JP2603244Y2 (ja)

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