JP2001001914A - メモリ機構付きチルトステアリング装置 - Google Patents

メモリ機構付きチルトステアリング装置

Info

Publication number
JP2001001914A
JP2001001914A JP17427999A JP17427999A JP2001001914A JP 2001001914 A JP2001001914 A JP 2001001914A JP 17427999 A JP17427999 A JP 17427999A JP 17427999 A JP17427999 A JP 17427999A JP 2001001914 A JP2001001914 A JP 2001001914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tilt
bracket
memory
lock
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17427999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3673429B2 (ja
Inventor
Shuzo Hiragushi
周三 平櫛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP17427999A priority Critical patent/JP3673429B2/ja
Publication of JP2001001914A publication Critical patent/JP2001001914A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3673429B2 publication Critical patent/JP3673429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】いわゆる簡易チルト式のチルトステアリング装
置において、構造が簡単で操作が容易なメモリ機構付き
のものを提供すること。 【解決手段】操作レバー24を回動させると、カムの働
きで第2の部材25が軸方向に移動し、固定ブラケット
13の両側板14,15を互いの間隔が狭くなるように
弾性変形させる。操作レバー24の作動領域の中間の領
域では、固定ブラケット13の側板14,15の第2の
領域A2がチルトメモリ37の側板38,39に摩擦係
合し、第1の領域A1とチルトブラケット8の側板9,
10との間には隙間S3がある。メモリロックを維持し
つつ、チルトロックのみを達成、解除することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所望の高さにチル
ト調節されたステアリングホイールの位置を記憶してお
き、チルトアップ状態のステアリングホイールを下降さ
せたときに、自動的に上記所望の高さの位置に復帰させ
ることができるメモリ機構付きチルトステアリング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者の体格や運転姿勢等に応じてステ
アリングホイールの高さを変えられるようにしたチルト
ステアリング装置において、ステアリングホイールが乗
降の妨げとならないように、レバーの操作によりステア
リングホイールを最上位置まで跳ね上げて(チルトアッ
プして)、乗降を容易にするための装置が提供されてい
る。
【0003】この種の装置において、チルトアップ前に
チルト調節されたステアリングホイールの高さ位置を記
憶しておくメモリを設けたものがある。すなわち、ばね
の弾力でステアリングホイールをチルトアップした状態
で乗降した後、ステアリングホイールを下降させると、
メモリされた高さ位置に自動的に復帰させることができ
るわけである。
【0004】例えば、ステアリングコラムをアッパチュ
ーブとロアチューブで構成し、アッパチューブの下端に
固定されたチルトブラケットを、ロアチューブの上端に
固定された固定ブラケットに設けられたチルト中心軸の
回りに揺動可能に連結するようにした、いわゆる中折れ
式のチルトステアリング装置がある。この種の中折れ式
のものでは、チルトブラケットに組み付けられたポール
を固定ブラケットに設けたラチェットに係合させてチル
トロックを達成する。また、メモリ機構としては、チル
トブラケットに組み付けられたチルトカムを、ラチェッ
トに固着されたメモリピンにチルトブラケットの下方へ
の揺動時に係合させるようにするものがある(例えば特
開平5−116634号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の装置では、
チルトロック及びその解除は、チルト中心軸の回りに回
動自在なチルトレバーの操作により行われ、メモリ機構
のメモリ位置の変更は、チルトレバーとは別個に設けら
れた位置決め機構によりチルトカムの回動位置を変更操
作することにより行われる。このようにチルト調整とメ
モリ調整を別々の操作部材で行うので、構造が複雑とな
り、またコンパクト化の妨げともなる。
【0006】一方、簡易チルト式とも呼ばれるいわゆる
足元オンチルト方式のチルトステアリング装置では、メ
モリ機構を設けることが非常に困難であり、実際上、そ
のような装置は実現化されていない。ところが、この種
の簡易チルト式のチルトステアリング装置においても、
メモリ機構の装着が要望されている。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、いわゆる簡易チルト式において、構造が簡単で操
作が容易なメモリ機構付きチルトステアリング装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の課題解決手段として、請求項1記載の発明の態様は、
チルト中心の回りに下端部が揺動可能に支持され、ステ
アリングシャフトを回動可能に支承するステアリングコ
ラムと、このステアリングコラムに固定されたチルトブ
ラケットと、チルトブラケットの固定ブラケットに対す
る固定の解除によりチルトアップばねによってステアリ
ングホイールを上死点までチルトアップ可能なチルトス
テアリング装置において、固定ブラケット及びチルトブ
ラケットの一方に設けられた横長孔と他方に設けられた
円弧状の縦長孔を回動可能に挿通した状態で、固定ブラ
ケットに対するチルトブラケットの揺動を許容する操作
軸と、この操作軸の回りに回転し且つ手動操作される操
作レバーと、上記固定ブラケットに操作軸と平行な支軸
の回りに揺動自在に支持され、付勢ばねによって付勢さ
れてチルトブラケットの揺動に追従可能であって、チル
トブラケットを受ける位置に固定されるチルトメモリ
と、固定ブラケットの弾性変形可能な側板にそれぞれ設
けられ、チルトブラケット及びチルトメモリの側板にそ
れぞれ対向する第1及び第2の領域と、操作レバーの回
動に伴って上記固定ブラケットの側板を弾性変形させ
て、上記第1及び第2の領域を対応するチルトブラケッ
ト及びチルトメモリの側板に押圧する駆動部材とを備
え、上記第1の領域がチルトブラケットの側板に摩擦係
合してチルトロックを達成するまでの駆動部材による駆
動量よりも、上記第2の領域がチルトメモリの側板に摩
擦係合してメモリロックを達成するまでの駆動部材によ
る駆動量が小さくされていることを特徴とするものであ
る。
【0009】本態様では、駆動部材による駆動量が最大
の状態では、固定ブラケットの弾性変形量が大きいの
で、第1及び第2の領域がチルトブラケット及びチルト
メモリにそれぞれ摩擦係合し、チルトロック及びメモリ
ロックが達成されている。この状態から操作レバーを回
動させて駆動部材による駆動量を所定量少なくすると、
第1の領域とチルトブラケットの摩擦係合のみが解除さ
れ、チルトロックのみが解除される。このとき、メモリ
ロックは解除されておらず、チルトメモリがチルトアッ
プ前の位置に固定されているので、ステアリングホイー
ルを下降させると、ステアリングコラムがチルトメモリ
によって受けられて、自動的にチルトアップ前の位置に
復帰させることができる。
【0010】さらに操作レバーを回動させて駆動部材に
よる駆動量をさらに少なくすると、メモリロックも解除
されるので、チルトメモリは、チルト調節時に揺動され
るステアリングコラムに追従して自在に動くことにな
る。単一の操作レバーの操作で、チルトロック及びメモ
リロックとその解除を個別に達成でき、構造が簡単で操
作性が良い。また、各ロックに摩擦係合を用いるので、
各ロックのレイアウトの自由度が高い。
【0011】請求項2記載の発明の態様では、請求項1
において、上記駆動部材は固定ブラケットに回動不能に
支持される第1部材と、操作レバーと一体に回動し第1
の部材を固定ブラケット側へ押圧する第2の部材とを備
え、これら第1及び第2の部材は操作軸の同軸上に並べ
て配置され、互いにねじ又はカム面により結合している
ことを特徴とするものである。
【0012】本態様では、第1及び第2の部材が相対回
動し、ねじ又はカムの働きで第1及び第2の部材が互い
に他を軸長方向に押圧し、固定ブラケットの側板を弾性
変形させる。請求項3記載の発明の態様は、請求項2に
おいて、上記第1及び第2の部材の互いの対向面の少な
くとも一方は、それぞれ操作レバーの回動方向に沿っ
て、第1の平坦部、第1のカム部、第2の平坦部、第2
のカム部及び第3の平坦部を含むことを特徴とするもの
である。
【0013】本態様では、いわゆる二段カムとなり、操
作レバーの回動に伴う、チルトロック及びメモリロック
が達成される状態と、チルトロックのみが達成される状
態と、両ロックが解除される状態とにおいて、それぞれ
保持力を働かせることができる。操作レバーを操作する
ユーザに、各状態に到達した感触を与えることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態のメモリ機構付きチルトステアリング装置の分解斜
視図である。図1を参照して、本メモリ機構付きチルト
ステアリング装置(以下では、単にチルトステアリング
装置ともいう)は、上端に図示しないステアリングホイ
ールが固定されるステアリングシャフト1を回転可能に
支承するチューブからなるステアリングコラム2を備え
ている。ステアリングシャフト1はステアリングコラム
2の下端から下方へ突出しており、ステアリングシャフ
ト1の下端は自在継手3を介してギヤ側へ連結される。
また、ステアリングシャフト1の下端近傍は、転がり軸
受4により回転可能に支持されている。
【0015】図1及びステアリング装置の概略側面図で
ある図2を参照して、後述する固定ブラケット13の上
板16から、横板5a及び縦板5bを有する略鉤形をな
す固定板5が延設されており、縦板5bの下部に形成さ
れた球面状をなす支持孔6に、上記転がり軸受4の外輪
4aが球面支持されている。すなわち球面状をなす支持
孔6の球面の中心が、チルト中心Cとなり、このチルト
中心Cの回りにステアリングシャフト1及びステアリン
グコラム2が揺動可能に支持されている。
【0016】図1を参照して、5cは縦板5bに湾曲状
に設けられたエネルギ吸収部であり、ステアリングホイ
ールが受ける衝撃を吸収する。7はその固定端が縦板5
bの下端に片持ち支持されると共に、その自由端にてス
テアリングシャフト1を持ち上げ方向に付勢するチルト
アップばねである。チルトアップばね7は、チルトロッ
クが解除されたときに、ステアリングホイールを最上位
置まで跳ね上げる(チルトアップする)ためのものであ
る。
【0017】ステアリングコラム2の上部には、逆U字
状をなすチルトブラケット8が溶接により固定されてい
る。図1及びステアリング装置の横側面図である図2を
参照して、チルトブラケット8は横方向に並んで相対向
する一対の側板9,10とこれら側板9,10の上端を
連結する上板11とを有しており、これら側板9,10
の下端は内向きに曲げられ、ステアリングコラム2に溶
接されている。各側板9,10には水平方向に延びる横
長孔12が形成されている。
【0018】13は車両に所定部に固定される固定ブラ
ケットであり、この固定ブラケット13は下方に開放す
る溝形をなし、チルトブラケット8の各側板9,10の
外面にそれぞれ沿う一対の側板14,15と、各側板1
4,15の上端部を連結する上板16とを備えている。
各側板14,15には円弧状をなす縦長孔17がそれぞ
れ形成されている(図1では側板15の横長孔17のみ
を示してある。)。
【0019】図1及び図2を参照して、18は固定ブラ
ケット13及びチルトブラケット8の各側板9,10;
14,15の横長孔12及び縦長孔17を一体的に挿通
する操作軸である。横長孔12はいわゆるテレスコ調整
に対応するためのものである。円弧状の縦長孔17は操
作軸18がチルトブラケット8及びステアリングコラム
2と一体にチルト中心Cの回りに揺動することを許容す
る。
【0020】操作軸18の一端にはねじ部19が設けら
れ、フランジ付きナット20がねじ込まれる。一方、操
作軸18の他端にはねじ部21が設けられナット22が
ねじ込まれる。ナット22と固定ブラケット13の側板
15との間において操作軸18には、第1の部材として
の一対のカムフォロワ23を一体に形成する操作レバー
24と、各カムフォロワ23に対応する一対の駆動エリ
ア26,27を有する第2の部材25とが挿通されてい
る。
【0021】カム機構を説明するための分解斜視図であ
る図3を参照して、操作レバー24は、操作軸18を相
対回動自在に挿通させる支持孔51の周囲にボス52を
有しており、ボス52の第2の部材25側の端面53に
上記一対のカムフォロワ23,23が形成されている。
これら一対のカムフォロワ23,23は、ボス52の端
面53に支持孔51を挟んで互いに対称な位置に配置さ
れる一対の突起からなり、これらの突起は放射方向に延
びる直方体形状をなしている。
【0022】一方、図3及び第2のカム部材25の端面
図である図4を参照して、第2の部材25の操作レバー
24側の端面54には、操作軸18を相対回動自在に挿
通させる支持孔55を挟んだ対称位置に、上記一対の駆
動エリア26,27が配置されている。各駆動エリア2
6,27は操作レバー24の一の回転方向(締め込み方
向)に沿って順次に並ぶ、第1の平坦部56、第1のカ
ム部57、第2の平坦部58、第2のカム部59及び第
3の平坦部60を備えている。図4では、各カムフォロ
ワ23が各エリア26,27の第3の平坦部56に当接
する状態を示してある。図1及び図3を参照して、第2
の部材25は端面54の背面に二面幅部分28を形成し
ており、この二面幅部分28を側板15の縦長孔17に
嵌め入れることにより、回動不能とされている。
【0023】操作レバー24が回動されると、駆動エリ
ア26,27に介してカムフォロワ23,23が相対回
動するので、第2のカム部材25とフランジ付きナット
20との間の間隔が増減される。その結果、固定ブラケ
ット13の一対の側板14,15が上端を中心として撓
み変形し、これにより、固定ブラケット13の側板1
4,15を、対応するチルトブラケット8の側板9,1
0に押圧してチルトロックを達成できる。また、上記と
逆の動作で上記の押圧を解除してチルトロックを解除す
ることができる。
【0024】図5は操作レバー24の回転変位と、第2
の部材25の軸方向への駆動量との関係を示す図であ
る。図5を参照して、,,,及びはそれぞ
れ、カムフォロワ23が第1の平坦部56、第1のカム
部57、第2の平坦部58、第2のカム部59及び第3
の平坦部60に当接する状態に対応している。ではチ
ルトロック及び後述するメモリロックの双方が解除さ
れ、ではメモリロックが達成されると共にチルトロッ
クが解除される。また、ではチルトロック及びメモリ
ロックの双方が達成される。
【0025】次いで、ステアリングホイールのチルトア
ップ前の位置を記憶するためのメモリ機構について説明
する。図1及び図1の操作軸18に沿う縦断面図である
図6を参照して、固定ブラケット13の各側板14,1
5の下部同士は、連結部材29により互いに連結されて
いる。この連結部材29は、上記カム部材23,25に
よる側板14,15の曲げ変形を許容しつつ、両側板1
4,15を互いに連結する。連結部材29は、外方へ開
く一対の溝形部30,31同士を横板32にて連結した
ものからなる。各溝形部30,31は縦板からなるウェ
ブ33とウェブ33の上下端からそれぞれ外方へ延びる
一対の円弧板からなる連結突起34とを有している。各
一対の連結突起34は各側板14,15の下部に形成さ
れた各一対の円弧状溝35に遊嵌され、両側板14,1
5間の間隔が増減するような側板14,15の変位のみ
を許容する。また、ウェブ33の中央部には、後述する
チルトメモリの支軸を挿通させる支持孔36が形成され
ている。
【0026】37はステアリングホイールのチルトアッ
プ前の位置を記憶するためのチルトメモリである。この
チルトメモリ37は相対向する第1及び第2のアーム3
8,39と、これらアーム38,39同士を互いに連結
する連結板40と、この連結板40の中央部から折り曲
げ形成されてステアリングコラム2を受ける受け部41
とを有している。
【0027】各アーム38,39の先端部42にはそれ
ぞれ内向きに支軸43が突出形成されている。各支軸4
3は、固定ブラケット13の側板14,15によって支
持された連結部材29の対応する支持孔36に挿通され
ることにより、チルトメモリ37が支軸43の回りに回
動自在に支持される。44は、支軸43の回りを取り巻
くねじりコイルばねからなり、チルトメモリ37をその
受け部41がステアリングコラム2に接するように回動
付勢する付勢ばねである(図1では、アーム39側の支
軸43に対応する付勢ばね44のみを示してある。)。
この付勢ばね44の一端45はチルトメモリ37のアー
ム39,40の係合溝46に係合され、他端47は連結
部材29の各ウェブ33に形成した係合溝(図示せず)
に係合される。
【0028】固定ブラケット13の各側板14,15の
対向面は、チルトブラケット8の対応する側板9,10
に押圧されることによりチルトロックを達成する第1の
領域A1を有し、またチルトメモリ37の対応する側板
38,39に押圧されることによりメモリロックを達成
する第2の領域A2を有している。次いで、図6〜図8
を参照して、チルトロック及びメモリロックの達成と解
除について説明する。図6〜図8においては、第2の部
材25の駆動エリア26,27とカムフォロワ23との
係合については模式的に示してある。
【0029】図6は操作レバー24を最も緩めた状態を
模式的に示しており、図5ののエリアに対応する。こ
の状態では、第1の領域A1とチルトブラケット8の側
板9,10との間に隙間S1が生じ、第2の領域A2と
チルトメモリ37の側板38,39との間に隙間S2が
生じている。これにより、チルトロック及びメモリロッ
クの双方が解除されている。
【0030】次いで、図7は操作レバー24を最も締め
込んだ状態を模式的に示しており、図5ののエリアに
対応する。この状態では、第1の領域A1がチルトブラ
ケット8の側板9,10に押圧されて摩擦係合し、第2
の領域A2がチルトメモリ37の側板38,39に押圧
されて摩擦係合している。これにより、チルトロック及
びメモリロックの双方が達成されている。
【0031】次いで、図8は操作レバー24を図6と図
7の中間の回動位置まで戻した状態を示しており、図5
ののエリアに対応する。この状態では、第1の領域A
1とチルトブラケット8の側板9,10との間に隙間S
3が生じ、第2の領域A2とチルトメモリ37の側板3
8,39とは摩擦係合している。これにより、メモリロ
ックは維持した状板でチルトロックのみが解除されてい
る。
【0032】したがって、操作レバー24を、図7から
図8の間で(すなわち図5の〜のエリアで)操作す
ると、チルトロックのみを達成したり解除したりするこ
とができる。このようにしてメモリロックを維持した状
態でチルトロックを解除すると、ステアリングホイール
がチルトアップばね7によってチルトアップされる。こ
のとき、メモリロックは解除されておらず、チルトメモ
リ37がチルトアップ前の位置に固定されているので、
ステアリングホイールを下降させると、ステアリングコ
ラム2がチルトメモリ37の受け部41によって受けら
れて、自動的にチルトアップ前の位置に復帰させること
ができる。
【0033】一方、操作レバー24を図6の状態まで操
作して、メモリロックを解除すると、チルトメモリ37
がチルト調節時に揺動されるステアリングコラム2に追
従して自在に動くことになり、異なる運転者の体格等に
合わせたチルトメモリの設定が可能となる。本態様によ
れば、単一の操作レバー24の操作で、チルトロック及
びメモリロックとその解除を個別に達成でき、構造が簡
単で操作性が良い。また、各ロックに摩擦係合を用いる
ので、各ロックのレイアウトの自由度が高い。
【0034】また、駆動エリア26,27いわゆる2段
カムを用い、カム部57,59を挟んだ各平坦部56,
58,60にて、ユーザが操作レバー24を介して各ロ
ックの達成や解除の感触を得ることができ、操作感が良
い。なお、本発明は上記実施の形態に限定されるもので
はなく、第2の部材25にカムフォロワ23を設け、操
作レバー24に駆動エリア26,27を設けるようにし
ても良い。
【0035】また、第1の部材としてのカムフォロワ2
3を操作レバー24と別体に設けて、この第1の部材を
操作軸18又は操作レバー24に一体回動するように連
結しても良い。また、第1及び第2の部材に代えて、互
いにねじ結合し相対回転により軸長方向の長さを可変す
る一対のねじ部材を用いても良い。その他、本発明の範
囲で種々の変更を施すことができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、単一の操作レ
バーの操作で、チルトロック及びメモリロックとその解
除を個別に達成でき、構造が簡単で操作性が良い。ま
た、各ロックに摩擦係合を用いるので、各ロックのレイ
アウトの自由度が高い。請求項2記載の発明では、操作
レバーを回動すると、第1及び第2の部材が相対回動
し、ねじ又はカムの働きで第1及び第2の部材が互いに
他を軸長方向に押圧し、固定ブラケットの側板を弾性変
形させることができる。
【0037】請求項3記載の発明では、いわゆる2段カ
ムとなり、操作レバーを操作するユーザに、チルトロッ
クやメモリロックの達成及び解除の感触を与えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のメモリ機構付きチルト
ステアリング装置の分解斜視図である。
【図2】チルトステアリング装置の一部破断概略側面図
である。
【図3】チルトロック及びメモリロックを達成するカム
機構の概略分解斜視図である。
【図4】駆動エリアを含む第2の部材の端面図である。
【図5】操作レバーの回動変位と第2の部材の駆動量と
の関係を示す図である。
【図6】チルトステアリング装置の要部の縦断面図であ
り、チルトロック及びメモリロックの双方が解除された
状態を示している。
【図7】チルトステアリング装置の要部の縦断面図であ
り、チルトロック及びメモリロックの双方が達成された
状態を示している。
【図8】チルトステアリング装置の要部の縦断面図であ
り、チルトロックが解除されメモリロックが達成された
状態を示している。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト 2 ステアリングコラム C チルト中心 7 チルトアップばね 8 チルトブラケット 9,10 側板 12 横長孔 13 固定ブラケット 14,15 側板 17 縦長孔 18 操作軸 23 カムフォロワ(第1の部材) 24 操作レバー 25 第2の部材 26,27 駆動エリア 29 連結部材 37 チルトメモリ 38,39 側板 40 連結板 41 受け部 43 支軸 44 付勢ばね 53,54 端面 56 第1の平坦部 57 第1のカム部 58 第2の平坦部 59 第2のカム部 60 第3の平坦部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チルト中心の回りに下端部が揺動可能に支
    持され、ステアリングシャフトを回動可能に支承するス
    テアリングコラムと、このステアリングコラムに固定さ
    れたチルトブラケットと、チルトブラケットの固定ブラ
    ケットに対する固定の解除によりチルトアップばねによ
    ってステアリングホイールを上死点までチルトアップ可
    能なチルトステアリング装置において、 固定ブラケット及びチルトブラケットの一方に設けられ
    た横長孔と他方に設けられた円弧状の縦長孔を回動可能
    に挿通した状態で、固定ブラケットに対するチルトブラ
    ケットの揺動を許容する操作軸と、 この操作軸の回りに回転し且つ手動操作される操作レバ
    ーと、 上記固定ブラケットに操作軸と平行な支軸の回りに揺動
    自在に支持され、付勢ばねによって付勢されてチルトブ
    ラケットの揺動に追従可能であって、チルトブラケット
    を受ける位置に固定されるチルトメモリと、 固定ブラケットの弾性変形可能な側板にそれぞれ設けら
    れ、チルトブラケット及びチルトメモリの側板にそれぞ
    れ対向する第1及び第2の領域と、 操作レバーの回動に伴って上記固定ブラケットの側板を
    弾性変形させて、上記第1及び第2の領域を対応するチ
    ルトブラケット及びチルトメモリの側板に押圧する駆動
    部材とを備え、 上記第1の領域がチルトブラケットの側板に摩擦係合し
    てチルトロックを達成するまでの駆動部材による駆動量
    よりも、上記第2の領域がチルトメモリの側板に摩擦係
    合してメモリロックを達成するまでの駆動部材による駆
    動量が小さくされていることを特徴とするメモリ機構付
    きチルトステアリング装置。
  2. 【請求項2】上記駆動部材は固定ブラケットに回動不能
    に支持される第1の部材と、操作レバーと一体に回動し
    第1の部材を固定ブラケット側へ押圧する第2の部材と
    を備え、これら第1及び第2の部材は操作軸の同軸上に
    並べて配置され、互いにねじ又はカムにより係合してい
    ることを特徴とする請求項1記載のメモリ機構付きチル
    トステアリング装置。
  3. 【請求項3】上記第1及び第2の部材の互いの対向面の
    少なくとも一方は、それぞれ操作レバーの回動方向に沿
    って、第1の平坦部、第1のカム部、第2の平坦部、第
    2のカム部及び第3の平坦部を含むことを特徴とする請
    求項2記載のメモリ機構付きチルトステアリング装置。
JP17427999A 1999-06-21 1999-06-21 メモリ機構付きチルトステアリング装置 Expired - Fee Related JP3673429B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17427999A JP3673429B2 (ja) 1999-06-21 1999-06-21 メモリ機構付きチルトステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17427999A JP3673429B2 (ja) 1999-06-21 1999-06-21 メモリ機構付きチルトステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001001914A true JP2001001914A (ja) 2001-01-09
JP3673429B2 JP3673429B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=15975894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17427999A Expired - Fee Related JP3673429B2 (ja) 1999-06-21 1999-06-21 メモリ機構付きチルトステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3673429B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1044758A2 (de) * 1999-04-12 2000-10-18 Rudolf Kohlert Stützelement zum Spannen von Werkstücken
JP2003112633A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Koyo Seiko Co Ltd ステアリング装置
WO2005080173A1 (de) * 2004-02-17 2005-09-01 Daimlerchrysler Ag Lenksäulenanordnung für ein kraftfahrzeug
JP2006124947A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Light Boy Co Ltd 伸縮支柱及び同伸縮支柱を備えた投光機
KR100746685B1 (ko) * 2002-03-25 2007-08-06 주식회사 만도 차량용 스티어링 컬럼의 충격흡수장치
KR100746674B1 (ko) * 2002-09-30 2007-08-06 주식회사 만도 스티어링 시스템의 충격흡수장치
KR100746723B1 (ko) * 2002-07-16 2007-08-06 주식회사 만도 차량용 스티어링 컬럼의 충격흡수장치
JP2008018803A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Nsk Ltd ステアリング装置
WO2012053385A1 (ja) 2010-10-18 2012-04-26 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置
WO2012053384A1 (ja) 2010-10-18 2012-04-26 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置
WO2012060210A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 アイシン精機株式会社 車両のチルトステアリング装置
JP2015140043A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社ジェイテクト ロック装置及びこれを含むステアリング装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102151218B1 (ko) * 2019-04-04 2020-09-02 이래에이엠에스 주식회사 조절 가능한 스티어링 칼럼 어셈블리

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1044758A3 (de) * 1999-04-12 2002-05-02 Rudolf Kohlert Stützelement zum Spannen von Werkstücken
EP1044758A2 (de) * 1999-04-12 2000-10-18 Rudolf Kohlert Stützelement zum Spannen von Werkstücken
JP2003112633A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Koyo Seiko Co Ltd ステアリング装置
KR100746685B1 (ko) * 2002-03-25 2007-08-06 주식회사 만도 차량용 스티어링 컬럼의 충격흡수장치
KR100746723B1 (ko) * 2002-07-16 2007-08-06 주식회사 만도 차량용 스티어링 컬럼의 충격흡수장치
KR100746674B1 (ko) * 2002-09-30 2007-08-06 주식회사 만도 스티어링 시스템의 충격흡수장치
WO2005080173A1 (de) * 2004-02-17 2005-09-01 Daimlerchrysler Ag Lenksäulenanordnung für ein kraftfahrzeug
JP2006124947A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Light Boy Co Ltd 伸縮支柱及び同伸縮支柱を備えた投光機
JP2008018803A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Nsk Ltd ステアリング装置
WO2012053385A1 (ja) 2010-10-18 2012-04-26 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置
WO2012053384A1 (ja) 2010-10-18 2012-04-26 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置
US8919816B2 (en) 2010-10-18 2014-12-30 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Steering apparatus for a vehicle
US8919815B2 (en) 2010-10-18 2014-12-30 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Steering apparatus for a vehicle
WO2012060210A1 (ja) * 2010-11-02 2012-05-10 アイシン精機株式会社 車両のチルトステアリング装置
JP2015140043A (ja) * 2014-01-27 2015-08-03 株式会社ジェイテクト ロック装置及びこれを含むステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3673429B2 (ja) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0234145Y2 (ja)
JP2001001914A (ja) メモリ機構付きチルトステアリング装置
US5078022A (en) Tilt type steering apparatus
JPH11225847A (ja) 椅子の肘掛け装置
JPH0612711Y2 (ja) シート
JP3673444B2 (ja) メモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置
JP2002059849A (ja) 車両用ステアリング装置
JP3865549B2 (ja) メモリ機構付きチルトステアリング装置
JPH0630027Y2 (ja) シート
JPH061003Y2 (ja) シート
JP3716630B2 (ja) チルト式ステアリング装置
JP2601373Y2 (ja) チルトステアリング装置
JP3171306B2 (ja) ターンオーバー式レバーリモコンバックミラー
JP2001030919A (ja) チルトステアリング装置
JPH054757Y2 (ja)
JP4280954B2 (ja) メモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置
JPH0220141Y2 (ja)
JPH0356207B2 (ja)
JP2000000141A (ja) 無段階調整可倒式アームレスト装置
JPH0253652A (ja) ターンオーバー式ドアミラー
JPS6357352A (ja) 自動車用ミラ−装置
JP2006327355A (ja) ステアリング装置
JPS62103257A (ja) メモリ−機構付チルトステアリング装置
JP3950684B2 (ja) チルトステアリング装置
JPH0752756Y2 (ja) バックミラーのステー保持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050422

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees