JP2003112633A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JP2003112633A
JP2003112633A JP2001308939A JP2001308939A JP2003112633A JP 2003112633 A JP2003112633 A JP 2003112633A JP 2001308939 A JP2001308939 A JP 2001308939A JP 2001308939 A JP2001308939 A JP 2001308939A JP 2003112633 A JP2003112633 A JP 2003112633A
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cam
fixed side
support shaft
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JP2001308939A
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Yoshikazu Kuroumaru
善和 九郎丸
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チルトロック用操作レバーの操作フィーリング
の低下を防止する。 【解決手段】本ステアリング装置1では、操作レバー2
1を支軸14の回りに回動操作して、カム機構22によ
り2つのブラケット12,15の側板31,41同士を
押圧してチルトロックを達成する。カム機構22は、操
作レバー21と共に回動するカム23と、固定側板41
によって回動を阻止されるカムフォロワ24とを含む。
カムフォロワ24は、固定側板41への対向部55に、
挿入凸部56の周囲を取り囲み固定側板41との間に隙
間を設ける凹部57と、凹部57の周囲を取り囲み固定
側板41に当接する当接部58とを有する。固定側板4
1への押圧力によるカムフォロワ24と固定側板41と
の間の摩擦トルクが大きくなり、操作レバー21回動時
のカムフォロワ24の固定側板41に対する回動を抑制
でき、操作フィーリングの低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリング装置
に関する。例えば、チルトステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】チル
トステアリング装置では、ステアリングホイールの位置
を調節できるように、ステアリングコラムが車体に位置
調節可能に支持されていて、ステアリングコラムと車体
との間にコラムブラケットおよび固定ブラケットが介在
している。また、操作レバーの回動に伴って両ブラケッ
トの側板同士を押圧してチルトロックを達成するための
カム機構が設けられている。
【0003】このカム機構は、操作レバーと一体回転す
る回転カムと、この回転カムと相対回動することにより
対応する側板を押圧する固定カムとを有している。この
固定カムは、回転カムに対して相対回動できるように、
対応する側板に対する相対回動を規制するようにしてい
る。このために、固定カムの凸部を対応する側板の溝に
嵌めている。一方で、固定カムの凸部は、ロック解除状
態でステアリングホイールの位置調節に合わせて、側板
の溝に沿って摺動できるようにされ、凸部と溝との間に
わずかな隙間が確保されている。
【0004】しかしながら、この隙間分、固定カムが側
板に対して回動できるので、例えば、ロックを解除する
ために操作レバーを操作するときに、操作レバーととも
に固定カムが連れ回りし、操作レバーの操作フィーリン
グが低下することがある。そこで、本発明の目的は、上
述の技術的課題を解決し、操作レバーの操作フィーリン
グの低下を防止できるステアリング装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1に記載の発明は、車体に固定される固定ブラケットの
側板およびステアリングコラムに設けられるコラムブラ
ケットの側板を貫通する支軸と、支軸の軸線の周りに回
動される操作レバーと、操作レバーの回動に伴って両ブ
ラケットの側板同士を押圧してチルトロックを達成する
ためのカム機構とを備えるステアリング装置において、
上記カム機構は、操作レバーと共に回動する第1の部材
と、対応する側板によって回動を阻止される第2の部材
とを含み、この第2の部材は、対応する側板への対向部
を有し、この対向部に、対応する側板の溝に挿入される
挿入凸部と、この挿入凸部の周囲で対応する側板との間
に隙間を設ける凹部と、この凹部の周囲で対応する側板
に当接する当接部とを設けることを特徴とするステアリ
ング装置を提供する。
【0006】この発明によれば、第2の部材の当接部か
ら側板を押す押圧力は、凹部よりも支軸から遠い位置に
作用するので、凹部に対応する位置に押圧力が作用する
場合に比べて、押圧力による支軸回りのモーメントの腕
が長くなる結果、第2の部材と側板との間の摩擦トルク
が大きくなる。その結果、操作レバー回動時に、側板に
対する第2の部材の相対回動を抑制できるので、操作レ
バーの操作フィーリングの低下を防止できる。また、第
2の部材の挿入凸部と側板の溝とのぶつかりに起因する
異音の発生を防止できる。
【0007】請求項2に記載の発明は、車体に固定され
る固定ブラケットの側板およびステアリングコラムに設
けられるコラムブラケットの側板を貫通する支軸と、支
軸の軸線の周りに回動される操作レバーと、操作レバー
の回動に伴って両ブラケットの側板同士を押圧してチル
トロックを達成するためのカム機構とを備えるステアリ
ング装置において、上記カム機構は、操作レバーと共に
回動する第1の部材と、対応する側板によって回動を阻
止される第2の部材とを含み、この第2の部材は、対応
する側板の溝に挿入される挿入凸部と、挿入凸部を取り
囲み対応する側板に対向する平坦部とを有し、対応する
側板の溝の周縁部に沿って、第2の部材の平坦部との間
に隙間を設けるための凹部を形成し、対応する側板が凹
部を除く部分で第2の部材の平坦部に当接するようにし
てあることを特徴とするステアリング装置を提供する。
【0008】この発明によれば、側板に形成した凹部に
より、第2の部材から側板への押圧力を支軸から遠ざけ
て作用させることができ、請求項1と同様の作用効果を
得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態のステ
アリング装置を図面を参照しつつ説明する。図1は、本
発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す
模式図である。ステアリング装置1は、車輪(図示せ
ず)を操向するためにステアリングホイール2の動きを
伝達するステアリングシャフト3と、このステアリング
シャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリ
ングコラム4とを有している。ステアリングシャフト3
の一方の端部5にステアリングホイール2が連結されて
いる。ステアリングホイール2が回されると、その回転
がステアリングシャフト3、ステアリングシャフト3の
他方の端部6に一体回転可能に連結される中間軸(図示
せず)等を介して、ピニオン、ラック軸等を含む舵取り
機構(図示せず)に伝達され、これにより車輪を操向す
ることができる。
【0010】ステアリング装置1は、例えば、ステアリ
ングホイール2を上側となるようにして、ステアリング
シャフト3の軸方向(矢印S参照)を、車両の前後方向
に対して斜めにして、車体7(一点鎖線で一部を図
示。)に取り付けられる。なお、以下では、ステアリン
グシャフト3の軸方向を、単に軸方向ともいい、ステア
リングホイール2側を上側とする上下方向としても説明
する。ステアリングシャフト3は、これの上部を構成す
るアッパシャフト8と、下部を構成するロワシャフト9
とを有している。アッパシャフト8とロワシャフト9と
は、軸方向に沿う方向に互いに相対移動可能に且つ一体
回転するように、スプライン構造等の継手構造により互
いに連結されて、複数の軸受(図示せず)によりステア
リングコラム4に支持されている。
【0011】ステアリングコラム4は、アッパシャフト
8を収容しつつ軸方向に位置決めした状態で回転自在に
支持する第1の筒状部材としてのアウターチューブ10
と、ロワシャフト9を収容しつつ軸方向に位置決めした
状態で回転自在に支持する第2の筒状部材としてのイン
ナーチューブ11と、アウターチューブ10の外周に固
定されるアッパブラケット12と、インナーチューブ1
1の下部に固定されるロワブラケット13とを有してい
る。
【0012】アウターチューブ10は、アッパブラケッ
ト12、支軸14、上部固定ブラケット15等を介して
車体7に対して取り付けられる。また、インナーチュー
ブ11は、ロワブラケット13、チルト中心軸16、下
部固定ブラケット17等を介して車体7に取り付けられ
る。チルト中心軸16は、下部固定ブラケット17の円
形孔と、ロワブラケット13の円形孔とを挿通し、チル
ト中心軸16の軸線の回りにロワブラケット13と下部
固定ブラケット17とを相対回動可能に連結する。これ
により、ステアリングコラム4は揺動自在に支持され
る。
【0013】支軸14は、アッパブラケット12の一対
の側板31に形成された軸方向に延びる横長孔32と、
上部固定ブラケット15の一対の固定側板41に形成さ
れた軸方向と直交する方向に延びる縦長孔42とを挿通
し、アッパブラケット12の一対の側板31と、上部固
定ブラケット15の一対の固定側板41とを連結する。
これにより、ステアリングコラム4のアウターチューブ
10を、上部固定ブラケット15に対して軸方向および
これと直交する方向に位置調整することができる。
【0014】これら各部により、本ステアリング装置1
は、両チューブ10,11を軸方向に相対摺動させるこ
とにより軸方向にステアリングホイール2の位置を調節
するテレスコピック調節機能と、チルト中心軸16の回
りにステアリングコラム4を傾けることにより軸方向と
直交する方向に沿ってステアリングホイール2の位置を
調節するチルト調節機能とを有し、運転者の体格や運転
姿勢等に応じてステアリングホイール2の位置を調節で
きるようにされている。なお、テレスコピック調節機能
を省略することも考えられる。また、このような調節さ
れた位置を維持できるようにステアリングコラム4を保
持するチルトロック状態と、このロック状態の解除状態
とを、操作レバー21により切り換え可能に達成するロ
ック機構20が設けられている。
【0015】ロック機構20は、図2および図3に示す
ように、ステアリングコラム4に設けられるコラムブラ
ケットとしてのアッパブラケット12の一対の側板31
と、上部固定ブラケット15の一対の固定側板41と、
これらの2組の一対の側板31,41を貫通する支軸1
4と、支軸14の軸線Cの周りに回動される操作レバー
21と、操作レバー21の回動に伴って両ブラケット1
2,15の側板31,41同士を互いに押圧してチルト
ロックを達成するためのカム機構22とを有している。
【0016】上部固定ブラケット15は、断面略逆U字
形形状をなし、互いに対向する上述の一対の固定側板4
1と、一対の固定側板41の上端縁同士をつなぐ接続板
43とを有し、また、固定側板41の上部から車体の幅
方向に延びる一対の取付座44を有する。一対の固定側
板41間にアッパブラケット12が挟まれている。アッ
パブラケット12は、断面略逆U字形形状をなし、互い
に対向する上述の一対の側板31と、一対の側板31の
上端縁同士をつなぐ接続板33とを有している。一対の
側板31の下端縁は、アウターチューブ10の外周に溶
接等により固定されている。
【0017】支軸14は、六角ボルトと略同様の形状に
形成されていて、一端の頭部36と他端の雄ねじ37と
を有している。雄ねじ37にナット28がねじ込まれて
いる。このナット28と頭部36との間に、カム機構2
2と、上部固定ブラケット15の一方の固定側板41、
アッパブラケット12の一対の側板31、他方の固定側
板41とが順に並んでいる。カム機構22は、操作レバ
ー21と共に回動する第1の部材としてのカム23と、
対応する側板としての固定側板41によって回動を阻止
される第2の部材としてのカムフォロワ24とを含む。
図4〜図7を参照する。
【0018】カム23は、支軸14の軸線方向に位置規
制されつつ操作レバー21と一体回動し、これに伴い、
上部固定ブラケット15の固定側板41に対して支軸1
4の軸線回りに相対回動する。カム23は、カムフォロ
ワ24と対向するカム面48に、支軸14の軸方向に沿
ってカムフォロワ24に向けて突出する複数、例えば、
6つの凸部49を有する。カムフォロワ24は、支軸1
4を回動自在に挿通させる挿通孔59と、カム23のカ
ム面48と係合しカム23と対向するカム面50と、対
応する固定側板41への対向部55とを有する。
【0019】カム面50に、複数、例えば、6箇所の凹
凸部を有する。各凹凸部は、カム23に向けて高く突出
しカム23の回動を規制する第1凸部51(一部のみ図
示)と、第1凸部51よりも突出高さが低くされてロッ
ク状態で凸部49と接する第2凸部52と、第2凸部5
2よりも突出高さが低くて解除状態で凸部49と対向す
る凹部53と、凹部53と第2凸部52とをつなぐ傾斜
部54とを含む。カムフォロワ24は、挿入凸部56が
縦長孔42と噛み合うことにより、上部固定ブラケット
15の固定側板41に対して支軸14の軸線回りに相対
回動を規制されている。カムフォロワ24がカム23に
対して支軸14の軸線回りに相対回動することにより、
カム面48,50同士が摺動しつつ係合し、カムフォロ
ワ24がカム23に対して支軸14の軸線方向に相対変
位する。
【0020】本ステアリング装置1では、ロック機構2
0の操作レバー21を一方の向きに回すと、カム機構2
2によりカムフォロワ24の対向部55と支軸14の頭
部36とが、互いに支軸14の軸線方向に沿って接近
し、両ブラケット12,15の側板31,41同士を押
圧して、ロック状態にできる。一方、ロック機構20の
操作レバー21を他方の向きに回すと、カムフォロワ2
4と頭部36とが互いに支軸14の軸線方向に沿って遠
ざかり、両ブラケット12,15の側板31,41同士
の押圧が解除される。
【0021】従来のステアリング装置では、操作レバー
21の回動操作に伴って、カムフォロワ24が連れ回り
して、操作レバー21の操作フィーリングを低下させる
ことがある。本実施の形態では、カムフォロワ24の対
向部55に、対応する固定側板41の溝である縦長孔4
2に挿入される上述の挿入凸部56と、この挿入凸部5
6の周囲を取り囲み対応する固定側板41との間に隙間
SUを設ける凹部57と、この凹部57の周囲を取り囲
み対応する固定側板41に当接する平坦部としての当接
部58とを設けている。凹部57と当接部58とは、固
定側板41の縦長孔42の外に配置されて、挿入凸部5
6を取り囲む段部60を構成している。
【0022】このように、段部60に凹部57を設ける
ことにより、段部60での当接部58の面積を少なくで
きて、押圧力が同じ場合であっても、カムフォロワ24
から固定側板41への単位面積当たりの垂直抗力を高め
ることができる。また、従来のステアリング装置では、
段部の全体が平坦面に形成されているため、この平坦面
の平面度が悪い場合、この平坦面の支軸寄りの部分(本
実施の形態では、凹部57の位置に相当する部分)のみ
で、側板と当接することがある。この場合、摩擦トルク
が小さくなり、その結果、カムフォロワが側板に対して
相対回動し易くなっていた。
【0023】これに対して本実施の形態では、図4に示
すように、カムフォロワ24の当接部58から固定側板
41を押す押圧力Fは、凹部57よりも支軸14から遠
い位置に作用するので、凹部に対応する位置に押圧力が
作用する場合に比べて、押圧力による支軸14の軸線回
りのモーメントの腕Rが長くなる結果、カムフォロワ2
4と固定側板41との間の摩擦トルクが大きくなる。従
って、操作レバー21の回動操作時に、固定側板41に
対するカムフォロワ24の連れ回りを抑制できる。その
結果、カムフォロワ24の加工精度が低い場合であって
も、操作レバー21の操作フィーリングを高く維持で
き、操作レバー21の操作フィーリングの低下を防止す
ることができる。また、カムフォロワ24の挿入凸部5
6の側面75と固定側板41の縦長孔42の側面とのぶ
つかりに起因する異音の発生を防止できる。
【0024】挿入凸部56は、支軸14の軸線を切る断
面において断面略長円形に形成され、その長手方向に沿
う側面75(以下、長手側面という)が、縦長孔42の
側面と周方向に対向して当接することにより回動を規制
される。凹部57は、挿入凸部56の周囲に全周にわた
り環状に形成されている。凹部57は、固定側板41の
縦長孔42の周縁部との当接を回避されている。凹部5
7は、挿入凸部56の短手側面に沿って円弧状に延びる
幅が狭い円弧部61と、カム面50の第2凸部52の背
面側にあり挿入凸部56の長手側面75に沿った部分と
なる径方向の幅が狭い狭幅部62と、カム面50の第2
凸部52を避けた部分の背面側にあり挿入凸部56の長
手側面75に沿った部分となり狭幅部62よりも径方向
の外方に広くされた拡幅部63とを含む。拡幅部63
は、固定側板41と正対しつつ、支軸14の径方向の外
方に隣接する当接部58の部分よりも、径方向に幅広に
形成されている。
【0025】凹部57は、対応する固定側板41と当た
らずに済み、加工精度を低くできる。しかも、当接部5
8を小さくできるので、これの片当たりを防止し易く、
加工精度を厳しくせずにすむ。従って、カムフォロワ2
4を安価にできる。当接部58は、固定側板41の縦長
孔42の周縁部と当接し、カムフォロワ24の対向部5
5の外周縁に略環状に全周に連続して形成された環状部
71と、この環状部71から挿入凸部56に向けて延設
される延設部72とを有している。延設部72は、支軸
14の径方向に延び、挿入凸部56の長手側面75に接
近して、延設部72の先端と長手側面75との間に凹部
57の狭幅部62を区画している。
【0026】延設部72は、カム面48,50同士がロ
ック状態で当接しあう部分となる第2凸部52の背面に
設けられ、厚肉のリブとして機能し、カムフォロワ24
を補強している。また、第2凸部52に集中してかかる
押圧力を、延設部72により分散して固定側板41に伝
え、押圧力の過度の集中を防止している。このように本
発明の実施形態によれば、上述のように操作レバー21
の操作フィーリングの低下を防止できて、しかも、カム
フォロワ24の連れ回りを抑制しつつ、カムフォロワ2
4の挿入凸部56の長手側面75と固定側板41の縦長
孔42の側面との間の隙間を適正に維持できるので、縦
長孔42に沿ってカムフォロワ24をスムーズに相対摺
動させることができ、ステアリングホイール2のスムー
ズな位置調節を確保することができ、また、広い隙間に
よる異音やがたつきの発生を防止できる。
【0027】また、連れ回りの抑制のための構造は凹部
57を設けるだけの簡素な構造で済み、連れ回りの抑制
を安価に実現できる。また、カムフォロワ24は、カム
面50の凹凸部と対向部55の凹部57および延設部7
2との相互の位置を確実に合わせることができるので、
延設部72によりカムフォロワ24を補強するのに好ま
しい。なお、上述の実施形態では、凹部57はカムフォ
ロワ24に設けられていたが、対応する側板である固定
側板41においてカムフォロワ24と対向する縦長孔4
2の周縁部に設けられることも考えられる。すなわち、
図8に示すように、固定側板41には、縦長孔42の周
縁でカムフォロワ24の段部60に対向する周縁対向部
45に沿って、カムフォロワ24の段部60の平坦部と
の間に隙間を設けるための凹部46と、この凹部46よ
りも縦長孔42から遠い側に隣接して配置されてカムフ
ォロワ24の段部に当接する当接部47とを設ける。当
接部47は、固定側板41の凹部46を除く部分であ
り、段部60の平坦部と当接する。これにより、固定側
板41に形成した凹部46により、固定側板41への押
圧力を支軸から遠い位置に作用させることができ、上述
の実施形態と同様に、カムフォロワ24の連れ回りを抑
制することができる。凹部46は、例えば、縦長孔42
に沿って延びるカムフォロワ24に対向して窪んだ凹
条、縦長孔42に沿って形成されるカムフォロワ24側
で窪んだ薄肉部により形成される。
【0028】また、本発明は、チルト調節およびテレス
コピック調節するための上述の構成に限定されず、この
他、公知のチルト調節およびテレスコピック調節のため
の構成を適用することができる。例えば、カムフォロワ
24は上部固定ブラケット15の固定側板41と当接す
るようになっていたが、アッパブラケット12の側板3
1と当接するようにしてもよい。要は、ステアリングホ
イール2の位置調節のために相対移動可能な一対のブラ
ケットの側板同士を貫通する支軸14と、これに設けら
れた操作レバー21と、この操作レバー21により操作
されて側板同士を押圧するカム機構22とを有するもの
であればよい。
【0029】その他、本発明の特許請求の範囲で、種々
の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のステアリング装置の概略
構成の模式図。
【図2】図1のA−A断面のロック機構およびその周辺
部を示す一部断面側面図。
【図3】図1のロック機構の分解斜視図。
【図4】図3のカムフォロワの断面図であり、図5およ
び図6のB−B断面を示す。
【図5】図3に示すカムフォロワのカム面の正面図。
【図6】図3に示すカムフォロワの対向部の正面図。
【図7】図3に示すカム機構の動作の説明図であり、図
5のD−D断面を示す。
【図8】本発明の他の実施形態のカムフォロワと側板と
の断面図であり、図4と同じ断面を示す。
【符号の説明】
1 ステアリング装置 4 ステアリングコラム 7 車体 12 アッパブラケット(コラムブラケット) 14 支軸 15 上部固定ブラケット 21 操作レバー 22 カム機構 23 カム(第1の部材) 24 カムフォロワ(第2の部材) 31 側板(コラムブラケットの側板) 41 固定側板(固定ブラケットの側板、対応する側
板) 42 縦長孔(側板の溝) 45 周縁対向部(溝の周縁部) 46 側板の凹部 47 側板の当接部(凹部を除く部分) 55 カムフォロワの対向部 56 挿入凸部 57 対向部の凹部 58 当接部(平坦部) 60 段部 C 支軸の軸線 SU 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固定される固定ブラケットの側板お
    よびステアリングコラムに設けられるコラムブラケット
    の側板を貫通する支軸と、支軸の軸線の周りに回動され
    る操作レバーと、操作レバーの回動に伴って両ブラケッ
    トの側板同士を押圧してチルトロックを達成するための
    カム機構とを備えるステアリング装置において、 上記カム機構は、操作レバーと共に回動する第1の部材
    と、対応する側板によって回動を阻止される第2の部材
    とを含み、 この第2の部材は、対応する側板への対向部を有し、 この対向部に、対応する側板の溝に挿入される挿入凸部
    と、この挿入凸部の周囲で対応する側板との間に隙間を
    設ける凹部と、この凹部の周囲で対応する側板に当接す
    る当接部とを設けることを特徴とするステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】車体に固定される固定ブラケットの側板お
    よびステアリングコラムに設けられるコラムブラケット
    の側板を貫通する支軸と、支軸の軸線の周りに回動され
    る操作レバーと、操作レバーの回動に伴って両ブラケッ
    トの側板同士を押圧してチルトロックを達成するための
    カム機構とを備えるステアリング装置において、 上記カム機構は、操作レバーと共に回動する第1の部材
    と、対応する側板によって回動を阻止される第2の部材
    とを含み、 この第2の部材は、対応する側板の溝に挿入される挿入
    凸部と、挿入凸部を取り囲み対応する側板に対向する平
    坦部とを有し、 対応する側板の溝の周縁部に沿って、第2の部材の平坦
    部との間に隙間を設けるための凹部を形成し、対応する
    側板が凹部を除く部分で第2の部材の平坦部に当接する
    ようにしてあることを特徴とするステアリング装置。
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