JP2008006839A - テレスコピックステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧接用カム17aをロアジャケット2の幅方向の中央に位置決めする。
【解決手段】ロアジャケット2と、該ロアジャケット2に対して軸方向へ相対移動自在に設けられるアッパジャケット3と、ロアジャケット2に対してアッパジャケット3をロック・ロック解除する際に操作レバー13により回動操作されるチルトボルト9と、該チルトボルト9に対して相対回転不能で軸方向へ移動自在に挿通されロック時にはチルトボルト9の回動によりアッパジャケット3の開口部からロアジャケット2の外周面へ押圧される圧接用カム17aとを設け、一対のテーパ部18a,18bを有する位置決め部材18と、該位置決め部材18と操作レバー13とを連結しロック時には一対のテーパ部18a,18bを筒状部材17と側壁部8a,8bとの間へ同期して前進させるリンク22とを設け、圧接用カム17aをロアジャケット2の幅方向の中央に位置決めする。
【選択図】図3

Description

本発明は、テレスコピックステアリング装置に関し、ロアジャケットをアッパジャケットに圧接して両者間のガタを無くすための圧接カムを備えたものである。
運転者によるステアリングホィールの操作性を向上させるため、ステアリングホィールの前後方向での位置を調整できるようにテレスコ機構を設けたテレスコピックステアリング装置がある。
従来のテレスコピックステアリング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、テレスコ機構をロック・ロック解除するためのロックボルトの中央部に筒部をセレーション嵌合し、該筒部の外側にカム部を形成したものである。該カム部の外周面は円弧状の凹面を有し、操作レバーによりロックボルトを回転させてテレスコ機構をロックすると、ロックボルトの回転に伴ってカム部が回転し、該カム部の円弧状の凹面がアッパチューブに形成した開口を介してロアチューブの外周面に当接し、反対側のロアチューブの外周面をアッパチューブの内周面に押圧させて両者間のガタをなくすものである。テレスコ機構をロック解除すると、カム部の円弧状の凹面がロアチューブの外周面から離れ、アッパチューブに対してロアチューブが開放される。
特開2001−322552号公報
ところが、カム部の凹面を形成する円弧の半径寸法は、該カム部が当接するロアチューブの外周面の円弧の半径寸法よりも少し大きく形成されており、カム部がロアチューブの中央から側方へ少しずれるとカム部の半径方向での変形量が均一でなくなるので、カム部の外周面が変形する。このため、テレスコ機構のロック・ロック解除を繰り返すと、カム部の外周面に変形や磨耗が生じる。また、カム部がロックボルトの軸方向へ移動して位置がずれることにより、ロアチューブをアッパチューブへ押圧する押圧力が変化してしまう。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、ロアチューブをアッパチューブへ押圧する押圧力が一定となるテレスコピックステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、操舵車輪に連結されたロアシャフトと、該ロアシャフトに対して軸方向へ相対移動自在かつ相対回転不能に設けられステアリングホィールを有するアッパシャフトと、前記ロアシャフトを回転可能に支持するロアジャケットと、該ロアジャケットに対して軸方向へ相対移動自在な重合部を形成すると共に前記アッパシャフトを回転可能に支持するアッパジャケットと、前記ロアジャケットに対する前記アッパジャケットの軸方向への移動をロック・ロック解除する際に回動操作されるロックボルトと、該ロックボルトに連結された操作レバーと、前記ロックボルトに対して相対回転不能で軸方向へ移動自在に挿通されロック時には前記ロックボルトの回動により前記重合部を構成する外筒の開口部から内筒の外周面へ押圧されて内筒の外周面を外筒の内周面に圧接させる圧接用カムとを有するテレスコピックステアリング装置において、一対のテーパ部を有する位置決め部材を設け、前記圧接用カムの軸方向外側に一対のガイド部材を配置し、少なくともロック時には、前記テーパ部の夫々を前記圧接用カムの端部と前記ガイド部材との間へ同期して割り込ませて前記圧接用カムを前記内筒の幅方向の中央に位置決めすることを特徴とする。
この発明によれば、一対のテーパ部を、少なくともロック時には、圧接用カムの端部とガイド部材との間へ同期して割り込ませているので、圧接用カムがロアジャケットとアッパジャケットとの重合部を構成する内筒の幅方向での中央に位置決めされる。そのため、圧接用カムと内筒との相対的な位置関係が常に同じになり、圧接用カムの変形や磨耗が生じにくく、内筒へ押圧される圧接用カムの圧接力は常に一定に保持される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のテレスコピックステアリング装置において、前記操作レバーと前記位置決め部材とをリンクを介して連結し、ロック時には、前記テーパ部の夫々が前記圧接用カムを挟むように同期して前進し、ロック解除時には同期して後退するようにしたことを特徴とする。
この発明によれば、ロアジャケットに対してアッパジャケットをロックする方向へ操作レバーを操作すると、操作レバーにリンクを介して連結された位置決め部材の一対のテーパ部の夫々が圧接用カムの端部を挟むように同期して前進し、圧接用カムがロアジャケットとアッパジャケットとの重合部を構成する内筒の幅方向での中央に位置決めされながら、圧接用カムが内筒の外周面を押圧することになる。つまり、圧接用カムが内筒の外周面を押圧するロック時にのみ圧接用カムが重合部を構成する内筒の幅方向の中央に位置決めされることになる。
請求項3に係る発明は請求項1に記載のテレスコピックステアリング装置において、前記位置決め部材を付勢する付勢手段を設け、常時、前記テーパ部の夫々が前記圧接用カムの端部と前記ガイド部材との間へ前進するように付勢されていることを特徴とする。
この発明によれば、付勢手段により位置決め部材の一対のテーパ部の夫々が圧接用カムの端部とガイド部材との間に常時前進するように付勢されているので、ロック時・非ロック時に拘わらず、圧接用カムがロアジャケットとアッパジャケットとの重合部を構成する内筒の幅方向での中央に位置決めされる。
本発明に係るテレスコピックステアリング装置によれば、位置決め部材の一対のテーパ部の夫々が、少なくともロック時には、圧接用カムを挟持するので、圧接用カムがロアジャケットとアッパジャケットとの重合部を構成する内筒の幅方向での中央に位置決めされる。そのため、圧接用カムと内筒との相対的な位置関係が常に同じになり、圧接用カムの変形や磨耗が生じにくく、内筒へ押圧される圧接用カムの圧接力は常に一定に保持される。
以下、本発明によるテレスコピックステアリング装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1を図1〜図4に示す。正面図である図1に示すように、操舵車輪に連結された図示しないロアシャフトと、該ロアシャフトに対して図示しないスプライン結合部を介して軸方向へ相対移動自在かつ相対回転不能にアッパシャフト1が設けられている。該アッパシャフト1の右端部には、図示しないステアリングホィールが設けられている。
そして、前記ロアシャフトを回転可能に支持するロアジャケット2と、該ロアジャケット2に対して軸方向へ相対移動自在な重合部を形成するアッパジャケット3とが設けられている。アッパジャケット3には、図示しない軸受を介して前記アッパシャフト1が回転可能に支持されている。ステアリングホィールをチルトおよびテレスコさせるための構成を説明する。ステアリングホィールをチルトおよびテレスコさせるために、アッパジャケット3の下部が、ブラケット4に昇降可能かつ軸方向へ移動可能に結合されている。即ち、以下のように構成されている。
ブラケット4は、図2に示すように、車体に結合される車体側ブラケット5とアッパジャケット3に結合されるジャケット側ブラケット6とを結合して構成されている。車体側ブラケット5は中央部が上へ向かって突出しており、両側には衝突時にブラケット4を車体から離脱させるために、ステアリングホィール側を切り欠いた切欠部5aに取付座7が装着され、該取付座7を介して車体側ブラケット5が車体に結合されている。ジャケット側ブラケット6は逆U字形であり、両側にはアッパジャケット3を挟持するための一対の挟持部6a,6bが形成されている。
一対の挟持部6a,6bの間にアッパジャケット3が配置されている。アッパジャケット3の下部には略U字形のディスタンス8の開口部を形成する上端部が溶接結合されている。
ディスタンス8の両側にはガイド部材として機能する側壁部8a,8bが形成されており、この側壁部8a,8bにはアッパジャケット3の軸方向に沿って長い長孔8c,8dが形成されている。一方、一対の挟持部6a,6bには鉛直方向へ長い長孔6c,6dが形成されている。長孔6c,6dと長孔8c,8dとに亘って、前記ロアジャケット2に対してアッパジャケット3をロックあるいはロック解除するためのロックボルトとしてチルトボルト9が挿通されている。チルトボルト9には、一対の挟持部6a,6bを両側から挟む一対の締め付け部材10が挿通されており、チルトボルト9にはナット11がねじ込まれている。締め付け部材10は、いずれも筒部10aとフランジ部10bとによって構成されている。左右の筒部10aはいずれも(t×t)の略正方形断面に形成され、長孔8c,8dの幅寸法(W)および長孔6c,6dの幅寸法(W)よりも僅かに小さく設定されている。このため、筒部10aが長孔8c,8dに挿入されることにより、左右の締め付け部材10はディスタンス8に対して回転しないように拘束された状態で、長孔8c,8dに沿って軸方向へ移動することができる。また、筒部10aが長孔6c,6dに挿入されることにより、左右の締め付け部材10はブラケット4に対して回転しないように拘束された状態で、長孔6c,6dに沿って上下方向へ移動することができる。
このチルトボルト9を締め付けてブラケット4にアッパジャケット3を固定するため、締め付け手段27が設けられている。締め付け手段27は、カム機構12と該カム機構12を操作する操作レバー13とにより構成されている。カム機構12は、前記一対の締め付け部材10のうちの一方の一部に形成された固定カム部14と単体の可動カム15とによって構成されている。固定カム部14のカム面には凹凸部が形成される一方、該凹凸部に沿って移動する突起部が可動カム15のカム面に形成されている。可動カム15には筒部15aが形成され、該筒部15aに前記操作レバー13の基端部に形成された孔の部分が挿通され、操作レバー13の基端部は、チルトボルト9の頭部9aにより軸方向に規制されている。操作レバー13とチルトボルト9とを一体回転させるため、図4に示す連結プレート19が設けられている。連結プレート19の一端はセレーション結合部20を介してチルトボルト9の頭部9aと嵌合され、連結プレート19の他端には、チルトボルト9を中心とする円弧に沿って長孔が形成され、該長孔に挿通させたボルト21が操作レバー13にねじ込まれている。可動カム15の筒部15aとチルトボルト9とは、略正方形の孔に略正方形の軸部を嵌合させて設けられており、可動カム15はチルトボルト9と一体に回転する。つまり、操作レバー13と可動カム15とチルトボルト9とは一体となって回転する。なお、26はチルトボルト9が円滑に回転できるようにするシム、25は締め付け部材10とシム26との間に設けられたスラスト軸受である。
このような構成によりアッパジャケット3の下端部がブラケット4に固定されている。そして、アッパジャケット3の下端部にロアジャケット2の上端部が挿通されて重合部を構成しているので、ロアジャケット2の上端部はアッパジャケット3に支持されていることになる。そして、アッパジャケット3とロアジャケット2との間には樹脂スリーブ16が設けられている。樹脂スリーブ16の円周方向の1箇所である下部には、スリット16aが形成されている。
チルトボルト9による締め付けを緩めて長孔6c,6dに沿ってチルトボルト9と共にディスタンス8,アッパジャケット3を昇降させればチルト操作が可能であり、締め付けを緩めた状態でアッパジャケット3を軸方向に沿って移動させれば移動できないチルトボルト9に対して長孔8c,8dの長さ分だけディスタンス8,アッパジャケット3をテレスコ操作させることができる。ロアジャケット2の上端部はアッパジャケット3の内部に挿入されていることから、ロアジャケット2はチルト操作の際にはアッパジャケット3に追従して揺動し、テレスコ操作の際にはアッパジャケット3の内周面に対して摺動することになる。
前記チルトボルト9には正方形軸部が形成され該正方形軸部に正方形軸孔を有する筒状部材17が軸方向へ移動自在に挿通され、相対回転不能に構成されている。そして、筒状部材17の外周面には圧接用カム17aが一体形成されている。圧接用カム17aの外周面は、図2に示すようにロアジャケット2の外周面の円弧の半径寸法よりも僅かに大きい半径寸法の凹状の円弧形状に形成され、ロック時には圧接用カム17aの外周面はロアジャケット2の凸状の外周面に密着する。
一方、ロアジャケット2とアッパジャケット3との重合部ではアッパジャケット3が外筒を構成しロアジャケット2が内筒を構成している。このため、前記チルトボルト9の回動により圧接用カム17aを内筒であるロアジャケット2の外周面へ押圧させて反対側ではロアジャケット2の外周面を外筒であるアッパジャケット3の内周面に圧接させるように構成され、図2,図3に示すようにアッパジャケット3の下部には、圧接用カム17aが入り込む開口部3aが形成されている。圧接用カム17aは、アッパジャケット3の開口部3aと、樹脂スリーブ16のスリット16aとを介してロアジャケット2の外周面に臨んでいる。
前記のような基本構成のステアリング装置において、図3における圧接用カム17aをロアジャケット2の幅方向で位置決めするため、位置決め部材18が設けられている。位置決め部材18は以下のように構成されている。一対のテーパ部18a,18bどうしを連結部18cにより連結して位置決め部材18が構成されている。そして更に連結部18cにガイド延長部18dが一体に形成されている。テーパ部18a,18bは図3に示すように側面18eどうしが相互に略並行であり、内面18fはいずれもテーパ部の幅寸法が先端へ向かって小さくなるテーパ面となっている。図4に示すように、テーパ部18a,18bには、その先端部側から基端部側へ向かってスリット18gが形成されている。このスリット18gは一対のテーパ部18a,18bを挿入する際にチルトボルト9と干渉しないように設けたものである。図3に示すように、圧接用カム17aの上方にはアッパジャケット3が存在することから、位置決め部材18を軸方向に沿って挿入する際には、アッパジャケット3をガイドとして用いることができる。このため、連結部18cおよびガイド延長部18dの上面には、図4に示すように円弧面からなるガイド凹部18h,18iが形成されている。
このほか、位置決め部材18を左右方向からガイドするため、図3に示すように圧接用カム17aの外側に配置される一対のガイド部材として、本実施の形態ではディスタンス8の前記側壁部8a,8bがこれを兼用している。
以上のようにディスタンス8の側壁部8a,8bとアッパジャケット3の下面をガイドとして位置決め部材18が軸方向へ移動自在に設けられており、少なくともロック時には、位置決め部材18の一対のテーパ部18a,18bを筒部17の端部と側壁部8a,8bとの間へ同期して割り込ませるように構成されている。
この実施の形態1は、一対のテーパ部18a,18bが筒部17の端部と側壁部8a,8bとの間へロック時に同期して前進し、ロック解除時には同期して後退するように設定したものである。このようにロック時にのみ一対のテーパ部18a,18bが筒部17の端部と側壁部8a,8bとの間へ同期して前進するようにするため、位置決め部材18と前記操作レバー13とがリンク22を介して連結されている。即ち、図1に示すように前記操作レバー13には斜め側方へ突出するアーム部13aが形成される一方、位置決め部材18のガイド延長部18dには側方へ突出する突出部18jが形成され、リンク22の両端がボルト23,24を介して回動自在にアーム部13a,突出部18jに連結されている。
次に、テレスコピックステアリング装置の作用を説明する。
ステアリングホィールの位置を変更するには、操作レバー13を図1に矢印で示す車体前方である時計方向へ回動させて緩める。すると、図2において可動カム15が時計方向へ回動し、図示しない可動カム15の突起部が固定カム部14の凸部から凹部へ移動して可動カム15と固定カム部14との隙間が小さくなるので、一対の締め付け部材10どうしの間の距離が大きくなって締め付けから開放される。このとき、図3において右方に位置していた位置決め部材18は、操作レバー13を回動させた際にリンク22に押されて左方へ後退する。
この開放状態でチルト操作が可能である。ステアリングホィールを上下移動させようとすると、図2に示す一対の締め付け部材10の筒部10aが長孔6c,6dの長さ方向に沿って上下移動可能であり、一対の締め付け部材10と一体となってチルトボルト9が上下移動可能なので、ディスタンス8およびアッパジャケット3が上下移動可能であり、ロアジャケット2の上部もアッパジャケット3の内部に挿入されていて上下移動可能であることから、結果としてステアリングホィールのチルト操作が可能となる。
この開放状態でテレスコ操作も可能である。ステアリングホィールを軸方向へ移動させようとすると、図2に示すチルトボルト9と一体となっている一対の締め付け部材10の筒部10aに対し、長孔8c,8dの長さ分だけディスタンス8およびアッパジャケット3が軸方向へ移動可能であり、ロアジャケット2に対してアッパジャケット3が相対的に軸方向へ移動可能であり、アッパジャケット3の内部に軸受を介して支持されているアッパシャフト1もロアシャフトに対して軸方向へ移動可能であることから、結果としてステアリングホィールのテレスコ操作が可能となる。
チルト操作またはレスコ操作のいずれかまたは双方が終了したら、操作レバー13を反時計方向へ回動させて締める。すると、図2において可動カム15が時計方向へ回動し、可動カム15の突起部が固定カム部14の凸部へ乗り上げて可動カム15と固定カム部14との隙間が大きくなるので、図2の左の締め付け部材10が右へ移動し、一対の締め付け部材10により一対の挟持部6a,6bを締め付けることになる。
このとき、図3において左方に位置していた位置決め部材18は操作レバー13の操作に伴ってリンク22により右方へ引かれて移動する。このため、一対のテーパ部18a,18bが筒状部材17の端部とディスタンス8の側壁部8a,8bとの間へ同期して前進し、筒状部材17および圧接用カム17aが、ロアジャケット2とアッパジャケット3との重合部を構成する内筒であるロアジャケット2の幅方向での中央に位置決めされながら、圧接用カム17aがロアジャケット2の外周面を押圧して押し上げることになる。つまり、圧接用カム17aがロアジャケット2の外周面を押圧するとき、即ちロック時にのみ圧接用カム17aがロアジャケット2の幅方向での中央に位置決めされることになる。そのため、圧接用カム17aとロアジャケット2の幅方向との相対的な位置関係が常に同じになり、圧接用カム17aの変形や磨耗が生じにくく、ロアジャケット2へ押圧される圧接用カム17aの圧接力は常に一定に保持される。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を示す。この実施の形態は、一対のテーパ部18a,18bが筒状部材17とディスタンス8の側壁部8a,8bとの間に常時前進するように、位置決め部材18を付勢する付勢手段を設けたものである。付勢手段を設けたことだけが実施の形態1と異なるので、図は省略する。
実施の形態1では位置決め部材18と操作レバー13とがリンク22を介して連結されていたが、本実施の形態ではリンクは設けられていない。そして、リンクに代えて、位置決め部材18を筒部17の端部とディスタンス8の側壁部8a,8bとの間へ向かって常時付勢するため、付勢手段としてのばねが設けられている。
この発明によれば、ばねにより付勢されている位置決め部材18の一対のテーパ部18a,18bが前進して圧接用カム17aの端部とディスタンス8の側壁部8a,8bとの間に常時割り込んでいるので、ロック時・非ロック時に拘わらず、圧接用カム17aがロアジャケット2とアッパジャケット3との重合部を構成する内筒であるロアジャケット2の幅方向での中央に常時位置決めされる。このため、圧接用カム17aの変形や磨耗が生じにくく圧接用カム17aによる圧接力が常に一定に保持される。
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので、説明を省略する。
なお、実施の形態1,2はチルト機構およびテレスコ機構の双方の構成を採用した場合について説明したが、少なくともテレスコ機構を備えていればよい。また、一対のテーパ部を筒状部材17の端部とディスタンス8の側壁部8a,8bとの間へ同期して割り込ませるのに、実施の形態1はアッパジャケットのロック時にのみ前進させる構成とし、実施の形態2は常時前進させる構成とした場合を示したが、少なくともロック時に前進させる構成であればよい。更に、実施の形態1,2ではチルトボルトに筒状部材を介して圧接用カムを形成した場合を示したが、チルトボルトに移動可能かつ回転不能に圧接用カムを直接に設けてもよい。
テレスコピックステアリング装置を示す正面図(実施の形態1)。 テレスコピックステアリング装置の要部断面図(実施の形態1)。 テレスコピックステアリング装置を一部省略して示す平面図(実施の形態1)。 テレスコピックステアリング装置の要部を示す斜視図(実施の形態1)。
符号の説明
1…アッパシャフト
2…ロアジャケット(内筒)
3…アッパジャケット(外筒)
3a…開口部
8…ディスタンス
8a,8b…側壁部(ガイド部材)
9…チルトボルト(ロックボルト)
13…操作レバー
17…筒状部材
17a…圧接用カム
18…位置決め部材
18a,18b…テーパ部
22…リンク

Claims (3)

  1. 操舵車輪に連結されたロアシャフトと、該ロアシャフトに対して軸方向へ相対移動自在かつ相対回転不能に設けられステアリングホィールを有するアッパシャフトと、前記ロアシャフトを回転可能に支持するロアジャケットと、該ロアジャケットに対して軸方向へ相対移動自在な重合部を形成すると共に前記アッパシャフトを回転可能に支持するアッパジャケットと、前記ロアジャケットに対する前記アッパジャケットの軸方向への移動をロック・ロック解除する際に回動操作されるロックボルトと、該ロックボルトに連結された操作レバーと、前記ロックボルトに対して相対回転不能で軸方向へ移動自在に挿通されロック時には前記ロックボルトの回動により前記重合部を構成する外筒の開口部から内筒の外周面へ押圧されて内筒の外周面を外筒の内周面に圧接させる圧接用カムとを有するテレスコピックステアリング装置において、
    一対のテーパ部を有する位置決め部材を設け、前記圧接用カムの軸方向外側に一対のガイド部材を配置し、少なくともロック時には、前記テーパ部の夫々を前記圧接用カムの端部と前記ガイド部材との間へ同期して割り込ませて前記圧接用カムを前記内筒の幅方向の中央に位置決めすることを特徴とするテレスコピックステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のテレスコピックステアリング装置において、
    前記操作レバーと前記位置決め部材とをリンクを介して連結し、ロック時には、前記テーパ部の夫々が前記圧接用カムを挟むように同期して前進し、ロック解除時には同期して後退するようにしたことを特徴とするテレスコピックステアリング装置。
  3. 請求項1に記載のテレスコピックステアリング装置において、
    前記位置決め部材を付勢する付勢手段を設け、常時、前記テーパ部の夫々が前記圧接用カムの端部と前記ガイド部材との間へ前進するように付勢されていることを特徴とするテレスコピックステアリング装置。
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