JP2023141723A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の締め付け力及び操作トルクを得ることができるステアリング装置を提供する。【解決手段】本態様に係るステアリング装置において、ロック機構は、ロッドと、駆動カムと、従動カムと、を備えている。ロック機構は、カム部がカム従節部に周方向の第1側に向けて摺動するのに伴い、駆動ベース及び従動ベース同士が左右方向に離間することで、一対の側板部を左右方向に接近させ、カム部がカム従節部に周方向の第2側に向けて摺動するのに伴い、駆動ベース及び従動ベース同士が左右方向に接近することで、一対の側板部を左右方向に離間させる。カム部及びカム従節部のうち第1部分は、カム部及びカム従節部のうち第2部分に接触する第1頂部と、第1頂部から第2軸線に交差する径方向の外側に向かうに従い、左右方向において第2部分から離間する向きに延びる第1逃げ部と、を備えている。【選択図】図7

Description

本開示は、ステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、運転者の体格差や運転姿勢に応じてステアリングシャフトの上下方向の位置を調整するチルト機能を備えたものがある。ステアリング装置は、コラムユニットによってステアリングシャフトを前後方向に沿う軸線回りに回転可能に保持している。コラムユニットの前端部は、左右方向に沿う軸線回りに回動可能にフロントブラケットに支持されている。コラムユニットの後端部は、ロッドを介してリヤブラケットに支持されている。具体的に、リヤブラケットには、上下方向に延びるチルトガイド孔が形成されている。ロッドは、コラムユニットの貫通孔を通じてチルトガイド孔内に挿入されている。ステアリング装置では、フロントブラケットに対する回動に伴い、ロッドがチルトガイド孔内を上下動することで、コラムユニット(ステアリングシャフト)の上下方向の位置が変化する。
チルト機能を備えるステアリング装置には、フロントブラケットに対するコラムユニットの回動を規制するロック状態、及びフロントブラケットに対するコラムユニットの回動を許容するロック解除状態を切り替えるロック機構が搭載されている。例えば、ロック機構として、ロッドに固定された駆動カムと、リヤブラケットに保持された従動カムと、を備えている。
ロック機構では、ロッドの回転に伴い、駆動カムのカム部及び従動カムのカム従節部同士が摺動することで、駆動カム及び従動カム間の距離が拡大又は縮小する。この際、駆動カム及び従動カム間の距離が拡大することで、リヤブラケットによってコラムユニットが締め付けられて上述したロック状態となる。一方、駆動カム及び従動カム間の距離が縮小することで、リヤブラケットによるコラムユニットの締め付けが緩められて上述したロック解除状態となる。
ここで、下記特許文献1では、駆動カムの径方向において、内側に向かうに従いカム部の曲率半径を小さくする構成が開示されている。この構成によれば、カム部とカム従節部との接触点をロッドの回転中心に近付けることで、ロッドの操作トルクを小さくできるとされている。
特開2013-129411号公報
ところで、ロック機構では、駆動カムと従動カムとの間においてカム部の法線方向に作用する荷重のうち、駆動カムの回転方向に沿う分力が駆動カムと従動カムとの相対回転時に生じる摩擦力(抵抗力)として作用する。一方、カム部の法線方向に作用する荷重のうち、左右方向に沿う分力が、カム従節部を介してリヤブラケットを左右方向に押し付ける軸力として作用する。軸力は、ロック状態において、リヤブラケットを介してコラムユニットを締め付けるための締め付け力として機能する。
しかしながら、上述した従来技術のように、カム部の曲率半径を小さくすると、カム部の法線方向に作用する荷重のうち、駆動カムの回転方向に沿う分力が大きく、左右方向に沿う分力が小さくなり易い。そのため、従来技術では、駆動カムと従動カムとの間の摩擦力が大きり、所望の締め付け力が得られない可能性がある。また、製造ばらつき等によって寸法誤差が生じた場合には、カム部とカム従節部とを所望の位置で接触させることができない可能性がある。これによっても、所望の締め付け力が確保できないばかりか、所望の操作トルクが得られない可能性があった。
本開示は、操作トルクを軽減しつつ所望の締め付け力確保できるステアリング装置を提供する。
上記課題を解決するために、本開示は以下の態様を採用した。
本開示の一態様に係るステアリング装置は、前後方向に沿う第1軸線回りに回転可能にステアリングシャフトを支持するコラムユニットと、上下方向に延びるチルトガイド孔が形成された側板部を前記コラムユニットに対して左右方向の両側に一対で有し、前記コラムユニットを前記チルトガイド孔に沿って上下動可能に支持するブラケットと、一対の前記側板部を左右方向に接近させて前記ブラケットに対する前記コラムユニットの上下動を規制するロック状態、及び前記一対の側板部を左右方向に離間させて前記ブラケットに対する前記コラムユニットの上下動を許容するロック解除状態を切り替えるロック機構と、を備え、前記ロック機構は、前記コラムユニット及び前記チルトガイド孔を前記左右方向に貫通し、左右方向に沿う第2軸線回りの周方向に回転可能に前記コラムユニットに支持されたロッドと、駆動ベース、及び前記駆動ベースから左右方向に膨出するカム部を有し、前記ロッドと一体回転する駆動カムと、従動ベース、及び前記従動ベースから左右方向に膨出するとともに、前記ロッドの回転に伴い前記カム部に摺動するカム従節部を有する従動カムと、を備え、前記ロック機構は、前記カム部が前記カム従節部に前記周方向の第1側に向けて摺動するのに伴い、前記駆動ベース及び前記従動ベース同士が左右方向に離間することで、前記一対の側板部を左右方向に接近させ、前記カム部が前記カム従節部に前記周方向の第2側に向けて摺動するのに伴い、前記駆動ベース及び前記従動ベース同士が左右方向に接近することで、前記一対の側板部を左右方向に離間させ、前記カム部及び前記カム従節部のうち第1部分は、前記カム部及び前記カム従節部のうち第2部分に接触する第1頂部と、前記第1頂部から前記第2軸線に交差する径方向の外側に向かうに従い、左右方向において前記第2部分から離間する向きに延びる第1逃げ部と、を備えている。
本態様によれば、駆動カム及び従動カムの相対回転時において、外周部分に位置する逃げ部が互いに離間した状態で、内周部分に位置する頂部を摺動させることができる。これにより、第1部分上での第2部分との接触位置を径方向の内側に設定できるので、ロッド回転時における第2軸線を中心としたトルクを小さくすることができる。これにより、ロッドを回転させる際の操作トルクを軽減でき、優れた操作性を発揮させることができる。
また、第1部分上での第2部分との接触位置を径方向の内側に設定するにあたり、第1部分の曲率半径を小さくする構成に比べ、第1部分の曲率半径を比較的大きく設定することができる。これにより、カム部及びカム従節部間に作用する第1部分の法線方向に沿う荷重のうち、駆動カムの回転方向に沿う分力を小さく、左右方向に沿う分力を大きく確保できる。駆動カムの回転方向に沿う分力を小さくすることで、駆動カム及び従動カムの相対回転時における摩擦力を軽減でき、操作性の更なる向上を図ることができる。左右方向に沿う分力を大きくすることで、カム従節部を介して側板部を左右方向に押し付ける軸力を確保し易い。その結果、ロック状態において、所望の締め付け力を確保し易い。
しかも、カム部の曲率半径を小さくする構成に比べ、製造ばらつきを小さくすることができるので、製品毎でのカム部及びカム従節部の接触位置のばらつきを小さくすることができ、信頼性に優れたステアリング装置を提供できる。
上記態様のステアリング装置において、前記第1頂部は、前記第1部分のうち、前記径方向の内側端部に形成されていることが好ましい。
本態様によれば、第1部分上での第2部分との接触位置を径方向の最内に設定できるので、ロッド回転時における第2軸線を中心としたトルクをより確実に小さくすることができる。
上記態様のステアリング装置において、前記第1逃げ部は、前記第1頂部から前記径方向の外側に向かうに従い、左右方向において前記第2部分から離間する向きに延びる傾斜面に形成されていることが好ましい。
本態様によれば、例えば第1逃げ部を湾曲面や段差状に形成する構成に比べて、第1部分の強度を確保し易い。
上記態様のステアリング装置において、前記第2部分は、前記第1頂部に接触する第2頂部と、前記第2頂部から前記径方向の外側に向かうに従い、左右方向において前記第1部分から離間する向きに延びる第2逃げ部と、を備えていることが好ましい。
本態様によれば、第1部分と第2部分との接触位置を設定し易いので、製品毎での第1部分と第2部分との接触位置のばらつきを小さくすることができ、信頼性に優れたステアリング装置を提供できる。
上記態様のステアリング装置において、前記駆動カムは、前記駆動ベースのうち前記カム部に対して前記径方向の外側に位置する部分に、前記駆動ベースから左右方向に膨出する第1規制部を備え、前記従動カムは、前記従動ベースのうち前記カム従節部に対して前記径方向の外側に位置する部分に、前記従動ベースから左右方向に膨出する第2規制部を備え、前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記ロック状態において前記周方向で当接して、前記カム従節部に対する前記カム部の前記周方向の第1側への回転を規制することが好ましい。
本態様によれば、第1規制部とカム部同士、第2規制部とカム従節部同士をそれぞれ同一周上に配置する場合に比べて、駆動カム及び従動カムの外径を縮小することができる。その上で、カム部及びカム従節部を規制部よりも径方向の内側に配置することで、ロッド回転時における第2軸線を中心としたトルクを小さくし易い。
上記態様のステアリング装置において、前記従動カムと前記側板部との間には、前記カム従節部を前記カム部に向けて付勢する付勢部材が配置されていることが好ましい。
本態様によれば、駆動カム及び従動カム間に作用する左右方向の荷重を確保し易い。そのため、特にロック機構がロック解除状態にあるとき、駆動カム及び従動カム間で周方向に作用する摩擦力(静止摩擦力)を確保し易い。これにより、ロック機構がロック解除状態にあるとき、ロック機構が不意にロック状態に移行しようとすることを抑制できる。その結果、ロック解除状態において、ロック機構によって作用する軸力を軽減し、操作性を向上させることができる。
本開示の一態様によれば、所望の締め付け力及び操作トルクを得ることができる。
実施形態に係るステアリング装置の斜視図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 図3のIV-IV線に対応する断面図である。 図2のうちハンガブラケット周辺の拡大図である。 締結カムの分解斜視図である。 図3の要部拡大図である。 駆動カムの平面図である。 締結カムを軸線回りに展開した展開図である。 ロック機構の動作説明図であって、図9に対応する展開図である。 ロック機構の動作説明図であって、図9に対応する展開図である。 ロック機構の動作説明図であって、図7に対応する断面図である。 変形例に係る図7に対応する断面図である。 変形例に係る図7に対応する断面図である。 変形例に係る図12に対応する断面図である。
次に、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。
[ステアリング装置]
図1は、ステアリング装置1の斜視図である。
図1に示すように、ステアリング装置1は、車両に搭載されている。ステアリング装置1は、ステアリングホイール2の回転操作に伴って車輪の舵角を調整する。
ステアリング装置1は、コラムユニット11と、ステアリングシャフト12と、フロントブラケット13及びリヤブラケット(ブラケット)14と、ロック機構15と、を備えている。コラムユニット11及びステアリングシャフト12は、それぞれ軸線(第1軸線)O1に沿って形成されている。したがって、以下の説明では、コラムユニット11及びステアリングシャフト12の軸線O1の延びる方向を単にシャフト軸方向といい、軸線O1に直交する方向をシャフト径方向といい、軸線O1回りの方向をシャフト周方向という場合がある。
本実施形態のステアリング装置1は、軸線O1が前後方向に対して交差した状態で車両に搭載される。具体的に、ステアリング装置1の軸線O1は、後方に向かうに従い上方に延在している。但し、以下の説明では、便宜上、ステアリング装置1において、シャフト軸方向を前後方向とする。この場合、ステアリング装置1において、ステアリングホイール2に向かう方向を単に後方とし、ステアリングホイール2とは反対側に向かう方向を単に前方(矢印FR)とする。シャフト径方向のうち、ステアリング装置1が車両に取り付けられた状態での上下方向を単に上下方向(矢印UPが上方)とし、左右方向を単に左右方向とする。
<コラムユニット11>
図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
図1、図2に示すように、コラムユニット11は、アウタコラム21と、インナコラム22と、ハンガブラケット23と、を有している。
アウタコラム21は、ブラケット13,14を介して車体に取り付けられている。アウタコラム21は、保持筒部24と、第1締付部25(図3参照)と、第2締付部26と、を備えている。
保持筒部24は、前後方向に延びる筒状に形成されている。保持筒部24内における前端部には、前側軸受27が嵌合(圧入)されている。保持筒部24の後部において、シャフト周方向の一部(本実施形態では、アウタコラム21の下部)には、スリット28が形成されている。スリット28は、アウタコラム21をシャフト径方向に貫通するとともに、アウタコラム21の後端面で開放されている。
図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。
図3に示すように、締付部25,26は、保持筒部24のうち、スリット28を間に挟んで左右方向で向かい合う位置からそれぞれ下方に延びている。第1締付部25には、第1締付部25を左右方向に貫通する第1貫通孔31が形成されている。
図4は、図3のIV-IV線に対応する断面図である。
図3、図4に示すように、第1貫通孔31は、段付き孔状に形成されている。具体的に、第1貫通孔31は、ボルト支持孔31aと、ボルト支持孔31aに対して左右方向の外側に位置するカム支持孔31bと、を備えている。
ボルト支持孔31aは、第1貫通孔31のうち左右方向の内側部分を構成する。ボルト支持孔31aは、側面視において左右方向に沿う軸線(第2軸線)O2を中心とした丸孔である。ボルト支持孔31aは、第1締付部25における左右方向の内側端面上で開口している。なお、以下の説明では、側面視において、軸線O2に交差する方向をボルト径方向(径方向)といい、軸線O2回りの方向をボルト周方向(周方向)という場合がある。
カム支持孔31bは、側面視において、軸線O2を対角線の交点とした平行四辺形状に形成されている。カム支持孔31bを構成する2組の対角のうち、一方の対角の曲率半径は、他方の対角の曲率半径に比べて小さくなっている。カム支持孔31bにおける左右方向の内側端部は、段差面31cを介してボルト支持孔31aに連なっている。ボルト支持孔31aにおける左右方向の外側端部は、段差面31c上で開口している。カム支持孔31bにおける左右方向の外側端部は、第1締付部25における左右方向の外側端面で開口している。
図3に示すように、第2締付部26には、第2締付部26を左右方向に貫通する第2貫通孔32が形成されている。第2貫通孔32は、軸線O2と同軸上で、ボルト支持孔31aと同径に形成された丸孔である。
図2に示すように、インナコラム22は、前後方向に延びる筒状に形成されている。インナコラム22の外径は、保持筒部24の内径よりも小さくなっている。インナコラム22は、保持筒部24内に後方から挿入されている。インナコラム22は、アウタコラム21に対して前後方向に移動可能に構成されている。インナコラム22内の後端部には、後側軸受30が嵌合(圧入)されている。
図5は、図2のうちハンガブラケット23周辺の拡大図である。
図3、図5に示すように、ハンガブラケット23は、インナコラム22の下部に下向きで固定されている。ハンガブラケット23は、例えば金属板に対してプレス加工を施すことで形成されている。ハンガブラケット23は、保持筒部24のスリット28を通して保持筒部24の外部に露出している。ハンガブラケット23は、前後方向から見た正面視で下方に開口するU字状に形成されている。
ハンガブラケット23は、取付板部35と、取付板部35における左右方向の両端部から下方に延びるガイド壁36と、を備えている。
取付板部35は、上下方向を厚さ方向として、インナコラム22の外周面に沿って前後方向に延びている。取付板部35には、取付板部35を上下方向に貫通するEA(Energy Absorbing)長孔35aが形成されている。EA長孔35aは、前後方向に延びるスリット状に形成されている。
ハンガブラケット23は、ボルト39によってインナコラム22に固定されている。ボルト39は、EA長孔35aの後端部に対して下方から挿入され、インナコラム22に締結されている。これにより、ハンガブラケット23は、テレスコ動作の際にインナコラム22に対する前後方向の移動が規制されている(インナコラム22と一体に移動する。)。
ガイド壁36は、取付板部35の全長に亘って形成されている。ガイド壁36は、テレスコガイド部36aと、テレスコストッパ36b,36cと、を備えている。
テレスコガイド部36aは、ガイド壁36における前後両端部を除く位置に形成されている。テレスコガイド部36aの下端縁は、前後方向に沿って直線状に形成されている。
図5に示すように、テレスコストッパ36b,36cは、ガイド壁36の前端部に位置する前側テレスコストッパ36b、及びガイド壁36の後端部に位置する後側テレスコストッパ36cである。前側テレスコストッパ36bは、テレスコガイド部36aに対して下方に突出している。前側テレスコストッパ36bは、テレスコ動作の際にアウタコラム21に対するインナコラム22の前方移動を規制する。後側テレスコストッパ36cは、テレスコガイド部36aに対して下方に突出している。後側テレスコストッパ36cは、テレスコ動作の際にアウタコラム21に対するインナコラム22の後方移動を規制する。
<ステアリングシャフト12>
図2に示すように、ステアリングシャフト12は、アウタシャフト37及びインナシャフト38を備えている。
アウタシャフト37は、前後方向に延びる中空円筒状に形成されている。アウタシャフト37は、コラムユニット11内に挿入されている。アウタシャフト37の前端部は、アウタコラム21内で前側軸受27に圧入されている。これにより、アウタシャフト37は、軸線O1回りに回転可能にアウタコラム21に支持されている。アウタシャフト37の前端部(前側軸受27よりも前方に突出した部分)は、自在継手(不図示)等を介して例えばステアリングギヤボックス(不図示)等に連結される。
インナシャフト38は、前後方向に延びている。インナシャフト38は、インナコラム22内に挿入されている。インナシャフト38の後端部は、インナコラム22内で後側軸受30に圧入されている。これにより、インナシャフト38は、軸線O1回りに回転可能にインナコラム22に支持されている。インナシャフト38のうち、インナコラム22よりも後方に突出した部分には、ステアリングホイール2(図1参照)が連結される。
インナシャフト38の前端部は、インナコラム22内でアウタシャフト37に挿入されている。インナシャフト38は、アウタコラム21に対するインナコラム22の前後方向の移動に伴い、インナコラム22とともにアウタシャフト37に対して前後方向に移動可能に構成されている。
本実施形態において、アウタシャフト37の内周面には、雌スプラインが形成されている。雌スプラインは、インナシャフト38の外周面に形成された雄スプラインに係合している。これにより、インナシャフト38は、アウタシャフト37に対する相対回転が規制された上で、アウタシャフト37に対して前後方向に移動する。但し、ステアリングシャフト12の伸縮構造や回転規制の構造は、適宜変更が可能である。なお、本実施形態では、アウタシャフト37がインナシャフト38に対して前方に配置された構成について説明したが、この構成のみに限らず、アウタシャフト37がインナシャフト38に対して後方に配置された構成であってもよい。
<ブラケット13,14>
図1に示すように、フロントブラケット13は、車体とアウタコラム21との間を接続している。フロントブラケット13は、正面視で下方に開口するU字状に形成されている。フロントブラケット13は、アウタコラム21の後端部を上方及び左右方向の両側から取り囲んでいる。フロントブラケット13は、左右方向に延びるピボット軸40によってアウタコラム21に接続されている。これにより、アウタコラム21は、左右方向に延びる軸線O3回りに回動可能にフロントブラケット13に支持されている。
リヤブラケット14は、フロントブラケット13よりも後方で車体とアウタコラム21との間を接続している。リヤブラケット14は、正面視で下方に開口するU字状に形成されている。リヤブラケット14は、アウタコラム21の上方及び左右方向の両側を取り囲んでいる。
リヤブラケット14は、コラムユニット11に対して左右方向の第1側(左側)に配置された第1側板部41と、コラムユニット11に対して左右方向の第2側(右側)に配置された第2側板部42と、各側板部41,42同士を接続するブリッジ部43と、を備えている。図3に示すように、各側板部41,42には、各側板部41,42を左右方向に貫通するチルトガイド孔45が形成されている。チルトガイド孔45は、上下方向に延びる長孔である。具体的に、チルトガイド孔45は、軸線O3を曲率中心とした後方に向けて凸の円弧状に形成されている(図4参照)。
ブリッジ部43は、各側板部41,42の上端部同士を連結している。ブリッジ部43は、上方に向けて突のアーチ状に形成されている。ブリッジ部43は、コラムユニット11のチルト動作に際し、コラムユニット11の回動軌跡上に位置している。ブリッジ部43には、コラムユニット11のチルト動作に際してコラムユニット11が下方から接近又は離間する。なお、フロントブラケット13及びリヤブラケット14は、連結片48(図1参照)によって連結されている。連結片48は、左右方向を厚さ方向とし、前後方向に延びている。連結片48は、リヤブラケット14に対するフロントブラケット13の移動(回転)を規制している。但し、連結片48は、必須の構成ではない。
<ロック機構15>
図3に示すように、ロック機構15は、ロックボルト(ロッド)53と、操作レバー54と、締結カム55と、第1付勢部材56と、第2付勢部材57と、カム付勢部材(付勢部材)58と、を備えている。
ロックボルト53は、軸線O2と同軸に配置されている。ロックボルト53は、チルトガイド孔45及び貫通孔31,32を通じて、各側板部41,42及び締付部25,26を左右方向に貫通している。ロックボルト53は、テレスコ動作時において、インナコラム22等が前後動することで、テレスコガイド部36aに沿って前後動する。ロックボルト53は、チルト動作時において、チルトガイド孔45内を上下動することで、コラムユニット11とともに上下動する。
ロックボルト53の中央部(締付部25,26同士の間に位置する部分)には、カラー59が装着されている。カラー59は、ロックボルト53と同軸の筒状に形成されている。カラー59は、ロックボルト53よりも軟質な材料(例えば、ゴムや樹脂材料等の弾性変形可能な材料)により形成されている。図5に示すように、カラー59は、テレスコ動作時において、インナコラム22が最前端位置(コラムユニット11が最縮位置P1)にあるとき、前側テレスコストッパ36bに後方から当接する。一方、カラー59は、テレスコ動作時において、インナコラム22が最後端位置(コラムユニット11が最伸位置P2)にあるとき、後側テレスコストッパ36cに前方から当接する。すなわち、ロックボルト53は、カラー59を介してテレスコストッパ36b,36cに当接する。但し、ロック機構15は、ロックボルト53が直接テレスコストッパ36b,36cに当接する構成であってもよい。
図6は、締結カム55の分解斜視図である。
図1、図4、図6に示すように、操作レバー54は、ロックボルト53における左側端部に連結されている。操作レバー54は、連結部54aと、伝達部54bと、を備えている。
図6に示すように、連結部54aは、軸線O2と同軸に配置された円板状に形成されている。図5に示すように、連結部54aには、連結部54aを左右方向に貫通する位置決め孔54cが形成されている。位置決め孔54cは、側面視において、矩形状に形成されている。位置決め孔54c内には、ロックボルト53が左右方向に貫通している。連結部54aの後端下部には、係止片54dが形成されている。係止片54dは、連結部54aから左右方向の外側に向けて突出している。
図1に示すように、伝達部54bは、連結部54aから後方に向けて延びている。操作レバー54は、伝達部54bの後端部を介して押し下げ又は引き上げることで、ロックボルト53とともに軸線O2回りに回動可能に構成されている。
図3に示すように、締結カム55は、操作レバー54と、リヤブラケット14(第1側板部41)と、の間に配置されている。締結カム55は、操作レバー54の回動操作に伴い、左右方向の厚さが変化するように構成されている。ステアリング装置1では、締結カム55の厚さが変化することで、第1側板部41を介して各締付部25,26が左右方向で互いに接近離間するように(スリット28の左右方向の幅(間隔)が拡縮するように)構成されている。具体的に、締結カム55の厚さが増加するように操作レバー54を回動操作することで、各締付部25,26同士が各側板部41,42とともに接近して保持筒部24が縮径する。これにより、保持筒部24によってインナコラム22が挟持され、テレスコ動作及びチルト動作が規制される(ロック状態)。一方、ロック状態において、締結カム55の厚さが減少するように操作レバー54を回動操作することで、締付部25,26同士が各側板部41,42とともに離間して保持筒部24が拡径される。これにより、保持筒部24によるインナコラム22の挟持が解除され、テレスコ動作及びチルト動作が許容される(ロック解除状態)。
図7は、図3の要部拡大図である。図8は、駆動カム60の平面図である。
図6~図9に示すように、締結カム55は、駆動カム60と、従動カム61と、を備えている。
駆動カム60は、操作レバー54に相対回転不能(操作レバー54と一体回転可能)に連結されている。駆動カム60は、側板部41,42よりも硬度の高い材料により形成されている(例えば、鉄系材料の焼結材等)。
駆動カム60は、駆動ベース71と、保持部72と、カム部(第1部分)73と、複数の規制部(第1規制部)74と、を備えている。
駆動ベース71は、軸線O2と同軸に配置された円板状に形成されている。駆動ベース71は、連結部54aに対して左右方向の内側に、連結部54aに重なり合って配置されている。
保持部72は、駆動ベース71のうち軸線O2上を含む部分から左右方向の外側に膨出している。保持部72及び駆動ベース71には、ロックボルト53が貫通する通過孔60aが形成されている。駆動カム60は、ロックボルト53に対して軸線O2回りに回転可能に支持されている。保持部72は、側面視において、位置決め孔54cに対応する矩形状に形成されている。保持部72は、位置決め孔54c内に嵌め込まれている。これにより、駆動カム60は、軸線O2回りにおける操作レバー54との相対回転が規制されている。
カム部73は、駆動ベース71の内周部分において、通過孔70aをボルト周方向に取り囲んでいる。カム部73は、台座部73aと、複数のカム突起73bと、を備えている。
台座部73aは、駆動ベース71から左右方向の内側に膨出している。台座部73aは、通過孔70aの周囲を取り囲む環状に形成されている。
カム突起73bは、台座部73aにおいてボルト周方向に間隔をあけて複数(例えば、4つ)形成されている。各カム突起73bは、何れも同様の形状をなしている。そのため、以下の説明では、一のカム突起73bを例に挙げてカム突起73bの詳細について説明する。
図9は、ロック状態における締結カム55を軸線O2回りに展開した展開図である。
図8、図9に示すように、カム突起73bは、台座部73aから左右方向の内側に向けて膨出している。カム突起73bは、側面視においてボルト径方向の外側に向かうに従いボルト周方向の幅が漸次拡大する扇状に形成されている。ボルト径方向から見て、カム突起73bの周面は、第1側面81と、ロック面83と、第2側面84と、を備えている。
第1側面81は、ボルト周方向の一方側(第2側)に向かうに従い左右方向の内側に向けて延びている。第1側面81は、ボルト径方向から見て直線状又はボルト周方向の他方側(第1側)に向けて凸の円弧状に形成されている。
ロック面83は、カム突起73bのうち左右方向の外側を向く面である。ロック面83は、第1側面81におけるボルト周方向の一方側端部に連なっている。ロック面83は、遷移面83aと、押付面83bと、を備えている。
遷移面83aは、第1側面81に滑らかに連なっている。図示の例において、第1側面81と遷移面83aとの境界部分は、湾曲面になっている。遷移面83aは、ボルト周方向の一方側に向かうに従い左右方向の内側に向けて延びている。遷移面83aは、ボルト径方向から見て左右方向の内側に向けて凸の円弧状又は直線状に形成されている。ボルト径方向から見て、軸線O2に直交する仮想線Lと遷移面83aとのなす角度は、仮想線Lと第1側面81とのなす角度に比べて小さくなっている。
押付面83bは、遷移面83aにおけるボルト周方向の一方側に連なっている。ボルト径方向から見て、押付面83bは、ボルト周方向に沿って直線状(平坦面)に延びている。但し、ロック面83は、ボルト径方向から見て全体が平坦面又は左右方向の内側に向けて凸の円弧状に形成されていてもよい。
第2側面84は、押付面83bにおけるボルト周方向の一方側に連なっている。第2側面84は、ボルト周方向の一方側に向かうに従い左右方向の外側に延びている。ボルト径方向から見て、第2側面84は、直線状に形成されている。ボルト径方向から見て、仮想線Lと第2側面84とのなす角度は、仮想線Lと第1側面81とのなす角度に比べて大きくなっている。
台座部73aのうち、ボルト周方向で隣り合うカム突起73b間に位置する部分は、解除面85を構成している。解除面85は、左右方向に直交する平坦面に形成されている。側面視において、解除面85の外形は、カム突起73bの外形と同等に形成されている。
規制部74は、駆動ベース71のうちカム部73よりもボルト径方向の外側に位置する部分に、ボルト周方向に間隔をあけて形成されている。対応する規制部74及びカム突起73bの一部は、ボルト径方向から見て互いに重なり合っている。規制部74は、何れも同様の形状をなしている。そのため、以下の説明では、一の規制部74を例に挙げて規制部74の詳細について説明する。
規制部74は、駆動ベース71から左右方向の内側に向けて膨出している。ボルト径方向から見て、規制部74の周面は、ロック位置規制面74aと、頂面74bと、解除位置規制面74cと、を備えている。
ロック位置規制面74aは、ボルト径方向から見て、遷移面83aよりもボルト周方向の一方側に位置する部分から、ボルト周方向の一方側に向かうに従い左右方向の内側に向けて延びている。ボルト径方向から見て、ロック位置規制面74aは、直線状に形成されている。仮想線Lとロック位置規制面74aとのなす角度は、仮想線Lと第1側面81とのなす角度以上になっている。
頂面74bは、ロック位置規制面74aにおける左右方向の内側端部からボルト周方向の一方側に向けて直線状に延びている。頂面74bは、押付面83bよりも左右方向の内側に位置している。
解除位置規制面74cは、頂面74bにおけるボルト周方向の一方側端部に連なっている。解除位置規制面74cは、ボルト周方向の一方側に向かうに従い左右方向の外側に向けて延びている。ボルト径方向から見て、解除位置規制面74cは、直線状に形成されている。図示の例において、仮想線Lと解除位置規制面74cとのなす角度は、仮想線Lとロック位置規制面74aとのなす角度と同等になっている。解除位置規制面74cは、対応するカム突起73bの第2側面84とボルト径方向で同一面上に位置している。
図4、図6、図7に示すように、従動カム61は、チルトガイド孔45に沿って上下動可能で、かつ第1側板部41及びアウタコラム21に相対回転不能に支持されている。従動カム61は、駆動カム60と同様に、側板部41,42よりも硬度の高い材料により形成されている。
従動カム61は、従動ベース91と、保持部92と、カム従節部(第2部分)93と、複数の規制部(第2規制部)94と、を備えている。なお、駆動カム60及び従動カム61のうち、左右方向で向かい合う面(駆動ベース71及び従動ベース91同士、カム部73及びカム従節部93同士、並びに規制部74,94同士)の表面は、同等の形状をなしている。
従動ベース91は、軸線O2と同軸に配置された円板状に形成されている。従動ベース91は、第1側板部41に対して左右方向の外側でチルトガイド孔45と重なり合って配置されている。従動ベース91のうち、軸線O2上に位置する部分には、通過孔91aが形成されている。通過孔91aは、ロックボルト53が挿通可能な丸孔である。
保持部92は、従動ベース91のうち軸線O2上を含む部分から左右方向の内側に膨出している。保持部92は、側面視において、カム支持孔31bに倣って形成された平行四辺形状に形成されている。保持部92は、第1側板部41のチルトガイド孔45を通じてカム支持孔31b内に収容されている。これにより、従動カム61は、第1側板部41及びアウタコラム21に対して相対回転不能に保持されている。
保持部92には、ばね受部92aが形成されている。ばね受部92aは、通過孔91aよりも大径に形成された丸孔である。ばね受部92aは、保持部92における左右方向の内側端面上に開口している。ばね受部92aにおける左右方向の内側端部は、段差面92b(図7参照)を介して通過孔91aに連なっている。通過孔91aは、段差面92bのうち軸線O2上に位置する部分で開口している。ロックボルト53は、通過孔91a及びばね受部92aを通じて従動カム61を左右方向に貫通している。これにより、従動カム61は、ロックボルト53に対して左右方向に移動可能に支持されている。
カム従節部93は、従動ベース91の内周部分において、通過孔91aをボルト周方向に取り囲んでいる。カム従節部93は、台座部93aと、複数の従節突起93bと、を備えている。
台座部93aは、従動ベース91から左右方向の外側に膨出している。台座部93aは、通過孔91aの周囲を取り囲む環状に形成されている。
従節突起93bは、台座部93aにおいてボルト周方向に間隔をあけて複数(例えば、4つ)形成されている。各従節突起93bは、何れも同様の形状をなしている。そのため、以下の説明では、一の従節突起93bを例に挙げて従節突起93bの詳細について説明する。
従節突起93bは、台座部93aから左右方向の外側に向けて膨出している。従節突起93bは、側面視においてボルト径方向の外側に向かうに従いボルト周方向の幅が漸次拡大する扇状に形成されている。従節突起93bは、ロック状態において駆動カム60のカム突起73bと左右方向で向かい合い(図9参照)、ロック解除状態において隣り合うカム突起73b同士の間に位置している(図11参照)。ボルト径方向から見て、従節突起93bの周面は、第1側面101と、ロック面103と、第2側面104と、を備えている。
第1側面101は、ボルト周方向の他方側に向かうに従い左右方向の外側に向けて延びている。第1側面101は、ロック解除状態において、第1側面81とボルト周方向で向かい合っている(図11参照)。第1側面101は、操作レバー54の回動操作に伴い、第1側面81上を摺動する。
ロック面103は、従節突起93bのうち左右方向の内側を向く面である。ロック面103は、第1側面101におけるボルト周方向の他方側端部に連なっている。ロック面103は、遷移面103aと、押付面103bと、を備えている。
遷移面103aは、第1側面101におけるボルト周方向の他方側端部に滑らかに連なっている。遷移面103aは、ボルト周方向の他方側に向かうに従い左右方向の外側に向けて延びている。遷移面103aは、操作レバー54の回動操作に伴い、駆動カム60の遷移面83a上を摺動する。
押付面103bは、遷移面103aにおけるボルト周方向の他方側に連なっている。ボルト径方向から見て、押付面103bは、ボルト周方向に沿って直線状(平坦面)に延びている。押付面103bは、ロック解除状態において解除面85と左右方向で向かい合い(図11参照)、ロック状態において押付面83bと左右方向で向かい合う(図9参照)。なお、ロック面103は、ボルト径方向から見て全体が平坦面又は左右方向の内側に向けて凸の円弧状に形成されていてもよい。
第2側面104は、押付面103bにおけるボルト周方向の他方側に連なっている。第2側面104は、ボルト周方向の他方側に向かうに従い左右方向の内側に延びている。第2側面104は、ロック解除状態において、第2側面84にボルト周方向の一方側から近接又は当接する。
台座部93aのうち、ボルト周方向で隣り合う従節突起93b間に位置する部分は、解除面105を構成している。解除面105は、左右方向に直交する平坦面に形成されている。解除面105は、ロック解除状態において、押付面83bが左右方向で向かい合っている。
規制部94は、従動ベース91のうちカム従節部93よりもボルト径方向の外側に位置する部分に、ボルト周方向に間隔をあけて形成されている。対応する規制部94及び従節突起93b同士は、ボルト径方向から見て互いに重なり合っている。
規制部94は、従動ベース91から左右方向の外側に向けて膨出している。ボルト径方向から見て、規制部94の周面は、ロック位置規制面94aと、頂面94bと、解除位置規制面94cと、を備えている。
ロック位置規制面94aは、ボルト径方向から見て、第2遷移面102よりもボルト周方向の他方側に位置する部分から、ボルト周方向の他方側に向かうに従い左右方向の外側に向けて延びている。ロック状態において、駆動カム60及び従動カム61のロック位置規制面74a,94a同士は、ボルト周方向に向かい合っている。ロック状態において、ロック位置規制面74a,94a同士がボルト周方向に当接することで、従動カム61に対する駆動カム60のボルト周方向の他方側への回転が規制される。
頂面94bは、ロック位置規制面94aにおける左右方向の外側端部からボルト周方向の他方側に向けて直線状に延びている。頂面94bは、押付面103bよりも左右方向の外側に位置している。
解除位置規制面94cは、頂面94bにおけるボルト周方向の他方側端部に連なっている。解除位置規制面94cは、ボルト周方向の他方側に向かうに従い左右方向の内側に向けて延びている。解除位置規制面94cは、対応する従節突起93bの第2側面104とボルト径方向で同一面上に位置している。ロック解除状態において、解除位置規制面74c,94c同士、又は第2側面84,104同士がボルト周方向に当接することで、従動カム61に対する駆動カム60のボルト周方向の一方側への回転が規制される。
図7に示すように、ボルト周方向から見て、ロック面83,103は、ボルト径方向の外側から内側に向かうに従い左右方向で互いに接近する向きに延びる傾斜面に形成されている。具体的に、駆動カム60のロック面83は、ボルト径方向の外側から内側に向かうに従い漸次左右方向の内側に向けて延びている。従動カム61のロック面103は、ボルト径方向の外側から内側に向かうに従い漸次左右方向の外側に向けて延びている。したがって、ロック面83,103の内周縁は、ロック状態において、互いに当接し合う頂部(第1頂部、第2頂部)83c,103cを構成する。一方、ロック面83,103のうち、頂部83c,103cに対してボルト径方向の外側に位置する部分は、ロック状態において、互いに離間する外側逃げ部(第1逃げ部、第2逃げ部)83d,103dを構成する。外側逃げ部83d,103dは、ボルト径方向の外側に向かうに従い、漸次左右方向に延びる傾斜面に形成されている。なお、ロック面83,103(外側逃げ部83d,103d)のボルト径方向に対する角度は、適宜変更が可能である。
図1に示すように、第1付勢部材56は、係止片54dと第1側板部41の上端部との間を接続している。第1付勢部材56は、例えばコイルスプリングである。第1付勢部材56は、係止片54dを介して操作レバー54をボルト周方向の他方側に向けて付勢するとともに、係止片54dを介してコラムユニット11を上方に付勢している。
第2付勢部材57は、ロックボルト53の右側端部と第2側板部42の上端部との間を接続している。第2付勢部材57は、例えばコイルスプリングである。第2付勢部材57は、ロックボルト53を介してコラムユニット11を上方に付勢している。
図7に示すように、カム付勢部材58は、ロックボルト53が挿入された状態で、ばね受部72a内に収容されている。カム付勢部材58は、例えばコイルスプリングである。カム付勢部材58は、左右方向の両端部が段差面31c,92bにそれぞれ接触することで、従動カム61を左右方向の外側(駆動カム60側)に向けて付勢している。
[作用]
次に、上述したステアリング装置1の作用を説明する。以下の説明では、ロック機構15の操作方法を主として説明する。図10~図12は、ロック機構15の動作説明図であって、図10及び図11は図9に対応する展開図、図12は図7に対応する断面図である。
図9に示すロック状態において、締結カム55は、駆動カム60の押付面83b,103b同士が左右方向で当接することで、駆動カム60及び従動カム61の左右方向における接近移動が規制されている。特に、押付面83b及び押付面103bは、頂部83c,103c同士が接触することで、押付面83b及び押付面103bの外周部分(外側逃げ部83d,103d)には左右方向に隙間を有している。また、駆動カム60及び従動カム61のロック位置規制面74a,94a同士がボルト周方向で当接することで、従動カム61に対する駆動カム60のボルト周方向の他方側への回転が規制されている。
この状態において、締結カム55をロック解除状態とするには、操作レバー54をボルト周方向の一方側に回動させる。操作レバー54の回動に伴い、駆動カム60が従動カム61に対してボルト周方向の一方側に回転する。すると、駆動カム60のカム突起73b及び従動カム61の従節突起93bの周面同士が摺動しつつ、従動カム61がカム付勢部材58の付勢力によって左右方向の外側に移動する。具体的に、図10に示すように、駆動カム60は、押付面83b,103b同士、遷移面83a,103a同士、並びに第1側面81,101同士が順に摺動し合いながら、従動カム61に対してボルト周方向の一方側に回転する。そして、従動カム61に対する駆動カム60のボルト周方向の一方側への回転に伴い、従動カム61はカム付勢部材58の付勢力によって左右方向の外側に変位する。その結果、駆動カム60のボルト周方向の一方側への回転に伴い、締結カム55の厚さが徐々に減少する(駆動ベース71及び従動ベース91が接近する)。
締結カム55の厚さが減少することで、締付部25,26同士が各側板部41,42とともに離間して保持筒部24が拡径される。その後、図11、図12に示すように、カム突起73bが、従動カム61のボルト周方向で隣り合う従節突起93b間に到達することで、締結カム55の厚さが最小となる。この状態において、保持筒部24によるインナコラム22の挟持が解除され、テレスコ動作及びチルト動作が許容される(ロック解除状態となる。)。ロック解除状態において、駆動カム60のロック面83は、従動カム61の解除面105に左右方向で向かい合い、従動カム61の押付面103bは、駆動カム60の解除面85に左右方向で向かい合っている。また、ロック解除状態において、駆動カム60は、駆動カム60の解除位置規制面74c及び従動カム61の解除位置規制面94cがボルト周方向で当接することで、従動カム61に対するボルト周方向の一方側への回転が規制されている。
ロック解除状態において、ステアリングホイール2を前後動させることで、テレスコ動作を行うことができる。例えば、ステアリングホイール2を前方に押し込むことで、ステアリングホイール2がインナコラム22及びステアリングシャフト12とともに、アウタコラム21に対して前方に移動する。一方、ステアリングホイール2を後方に引き込むことで、ステアリングホイール2がインナコラム22及びステアリングシャフト12とともに、アウタコラム21に対して後方に移動する。これにより、ステアリングホイール2の前後位置を任意の位置に調整できる。なお、図4に示すように、コラムユニット11は、最縮位置P1において、ロックボルト53がカラー59を介して前側テレスコストッパ36bに後方から当接することで、インナコラム22等の前方移動が規制される。一方、コラムユニット11の最伸位置P2において、ロックボルト53がカラー59を介して後側テレスコストッパ36cに前方から当接することで、インナコラム22等の後方移動が規制される。
ロック解除状態において、ステアリングホイール2を上下動させることで、チルト動作を行うことができる。例えば、ステアリングホイール2を上向きに調整するには、ステアリングホイール2を上方に押し上げる。すると、ロックボルト53がチルトガイド孔45内を上方に移動することで、ステアリングホイール2がコラムユニット11及びステアリングシャフト12とともに軸線O3回りで上方に移動する。一方、ステアリングホイール2を下向きに調整するには、ステアリングホイール2を下方に引き下げる。すると、チルトガイド孔45に沿ってステアリングホイール2がコラムユニット11及びステアリングシャフト12とともに軸線O3回りで下方に移動する。これにより、ステアリングホイール2の角度を任意の位置に調整できる。
テレスコ動作又はチルト動作の完了後、締結カム55をロック状態に戻す。具体的には、操作レバー54をボルト周方向の他方側に向けて回動させる。操作レバー54の回動に伴い、駆動カム60が従動カム61に対してボルト周方向の他方側に回転する。すると、図9、図10に示すように、カム突起73b及び従節突起93bの周面同士が摺動しつつ、従動カム61がカム付勢部材58の付勢力に抗して左右方向の内側に移動する。具体的に、駆動カム60は、第1側面81,101同士、遷移面83a,103a同士、並びに押付面83b,押付面103b同士が順に摺動し合いながら、従動カム61に対してボルト周方向の他方側に回転する。そして、従動カム61に対する駆動カム60のボルト周方向の他方側への回転に伴い、従動カム61はカム付勢部材58の付勢力に抗して左右方向の内側に変位する。その結果、駆動カム60のボルト周方向の他方側への回転に伴い、締結カム55の厚さが徐々に増大する(駆動ベース71及び従動ベース91が離間する)。
図7に示すように、駆動カム60のロック面83(遷移面83a及び押付面83b)が、従動カム61のロック面103(遷移面103a及び押付面103b)上を摺動する過程において、ロック面83,103同士は頂部83c,103c同士を介して摺動し合う。すなわち、駆動カム60及び従動カム61は、外周部分に位置する外側逃げ部83d,103dが互いに離間した状態で、内周部分に位置する頂部83c,103cが常に摺動する。
締結カム55の厚さが増大することで、締付部25,26同士が各側板部41,42とともに接近して保持筒部24が縮径される。その後、駆動カム60の押付面83b及び従動カム61の押付面103b同士が左右方向で当接することで、締結カム55の厚さが最大となる。この状態において、保持筒部24によってインナコラム22が挟持され、テレスコ動作及びチルト動作が規制される(ロック状態となる。)。ロック状態において、締結カム55は、駆動カム60のロック位置規制面74a及び従動カム61のロック位置規制面74aがボルト周方向で当接することで、従動カム61に対するボルト周方向の他方側への回転が規制されている。
このように、本実施形態のステアリング装置1では、駆動カム60(カム部73)のロック面83は、従動カム61(カム従節部93)のロック面103に接触する頂部83cと、頂部83cからボルト径方向の外側に向かうに従い左右方向でロック面103から離間する向きに延びる外側逃げ部83dを備える構成とした。
この構成によれば、駆動カム60及び従動カム61の相対回転時において、外周部分に位置する外側逃げ部83d,103dが互いに離間した状態で、内周部分に位置する頂部83c,103cを常に摺動させることができる。これにより、ロック面83,103上での接触位置をボルト径方向の内側に設定できるので、操作レバー54の回動操作時における軸線O2を中心としたトルクを小さくすることができる。これにより、操作レバー54を回動させる際の操作トルクを軽減でき、優れた操作性を発揮させることができる。
また、ロック面83,103上での接触位置をボルト径方向の内側に設定するにあたり、カム部の曲率半径を小さくする構成に比べ、ロック面83,103の曲率半径を比較的大きく設定することができる。これにより、ロック面83,103間に作用するロック面83,103の法線方向に沿う荷重のうち、駆動カム60の回転方向に沿う分力を小さく、左右方向に沿う分力を大きく確保できる。駆動カム60の回転方向に沿う分力を小さくすることで、駆動カム60及び従動カム61の相対回転時における摩擦力を軽減でき、操作性の更なる向上を図ることができる。左右方向に沿う分力を大きくすることで、カム従節部93を介して側板部41を左右方向に押し付ける軸力を確保し易い。その結果、ロック状態において、所望の締め付け力を確保し易い。
しかも、カム部の曲率半径を小さくする構成に比べ、製造ばらつきを小さくすることができるので、製品毎でのロック面83,103の接触位置のばらつきを小さくすることができ、高品質なステアリング装置1を提供できる。
本実施形態において、頂部83c,103cは、ロック面83,103におけるボルト径方向の内側端部に形成されている構成とした。
この構成によれば、ロック面83,103上での接触位置をボルト径方向の最内に設定できるので、操作レバー54の回動操作時における軸線O2を中心としたトルクをより確実に小さくすることができる。
本実施形態において、外側逃げ部83d,103dは、頂部83c,103cからボルト径方向の外側に向かうに従い左右方向で漸次離間する傾斜面に形成されている構成とした。
この構成によれば、例えば外側逃げ部83d,103dを湾曲面や段差状に形成する構成に比べて、カム突起73b及び従節突起93bの強度を確保し易い。
本実施形態において、駆動カム60及び従動カム61のロック面83,103双方に頂部83c,103cが形成されている構成とした。
この構成によれば、ロック面83,103上での接触位置を設定し易いので、製品毎でのロック面83,103の接触位置のばらつきを小さくすることができ、信頼性に優れたステアリング装置1を提供できる。
本実施形態において、駆動カム60は、駆動ベース71のうちカム部73に対してボルト径方向の外側に位置する部分に、駆動ベース71から左右方向に膨出する規制部74を備え、従動カム61は、従動ベース91のうちカム従節部93に対してボルト径方向の外側に位置する部分に、従動ベース91から左右方向に膨出する規制部94を備えている構成とした。
この構成によれば、規制部74とカム突起73b同士、規制部94と従節突起93b同士をそれぞれ同一周上に配置する場合に比べて、駆動カム60及び従動カム61の外径を縮小することができる。その上で、カム突起73b及び従節突起93bを規制部74,94よりもボルト径方向の内側に配置することで、軸線O2を中心としたトルクを小さくし易い。
本実施形態において、従動カム61と第1側板部41との間には、カム従節部93をカム部73に向けて付勢するカム付勢部材58が配置されている構成とした。
この構成によれば、駆動カム60及び従動カム61間に作用する左右方向の荷重を確保し易い。そのため、特に締結カム55がロック解除状態にあるとき、駆動カム60及び従動カム61間でボルト周方向に作用する摩擦力(静止摩擦力)を確保し易い。これにより、締結カム55がロック解除状態にあるとき、第1付勢部材56の付勢力等によってロックボルト53(操作レバー54)がボルト周方向の他方側に付勢されていたとしても、締結カム55がロック状態に向けて回転しようとすることを抑制できる。その結果、ロック解除状態において、締結カム55によって作用する軸力を軽減し、スムーズなテレスコ動作又はチルト動作を行うことができる。
以上、本開示の好ましい実施例を説明したが、本開示はこれら実施例に限定されることはない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本開示は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、軸線O1がシャフト軸方向に交差している構成について説明していたが、この構成のみに限られない。軸線O1は、車両のシャフト軸方向に一致していてもよい。
上述した実施形態では、駆動カム60及び従動カム61それぞれのロック面83,103に頂部83c,103c及び外側逃げ部83d,103dが形成された構成としたが、この構成に限られない。カム突起73b及び従節突起93bの何れか一方の部分(第1部分)に頂部(第1頂部)及び外側逃げ部(第1逃げ部)が形成されていればよい。
上述した実施形態では、ロック面83,103のうちボルト径方向の内側端部に頂部83c,103cが形成された構成について説明したが、この構成に限られない。例えば図13に示すように、ロック面83,103のうちボルト径方向の中央部に頂部83c,103cを有していてもよい。この場合、ロック面83,103のうち、頂部83c,103cに対してボルト径方向の外側に位置する部分には、外側逃げ部83d,103dが形成されている。頂部83c,103cに対してボルト径方向の内側に位置する部分には、内側逃げ部83e,103eが形成されている。このように、ロック面83,103における頂部83c,103cのボルト径方向の位置は、外側逃げ部83d,103dよりも内側であれば適宜調整可能である。
頂部83c,103cにおけるボルト径方向の範囲は、適宜変更が可能である。例えば図14に示すように、頂部83c,103cは、ボルト周方向に沿って線状である場合に限らず、面状に形成されていてもよい。この場合、ロック面83,103は、ボルト周方向から見て台形状に形成される。
上述した実施形態では、解除面85,105が平坦面に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。例えば図15に示すように、解除面85,105は、ボルト径方向の内側に向かうに従い左右方向で互いに離間する傾斜面等、ロック面83,103の形状に倣って形成されていてもよい。この場合、ロック解除位置において、解除面85,105及びロック面83,103同士が面接触し易くなるので、ロック面83,103及び解除面85,105間に作用する面圧を軽減できる。その結果、ロック解除状態における軸力を小さくすることができる。
上述した実施形態では、カム部73及びカム従節部93に対してボルト径方向の外側に規制部74,94がそれぞれ設けられた構成について説明したが、この構成に限られない。カム部73及び規制部74、カム従節部93及び規制部94同士は、同一円周上に設けられていてもよい。
上述した実施形態では、ロックボルト53の両端部によって一対の側板部41,42が左右方向の両側から挟み込まれている構成について説明したが、この構成に限られない。一対の側板部41,42は、ロックボルト53以外のロッド状の部材によって左右方向の両側から挟み込まれていてもよい。
上述した実施形態では、ロック面83,103のうち、ボルト周方向の全体(遷移面83a,103a及び押付面83b,103b)が頂部83c,103cを備える構成について説明したが、この構成に限られない。ロック面83,103のうちボルト周方向の一部(例えば押付面83b,103bのみ)に頂部83c,103cを備える構成であってもよい。また、ロック面83,103に加え、第1側面81,101(カム突起73bや従節突起93bの全体)が頂部を備える構成であってもよい。
上述した実施形態では、外側逃げ部83d,103dが、ボルト径方向の外側に向かうに従い、漸次左右方向に延びる傾斜面に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。外側逃げ部83d、103dは、頂部83c,103dからボルト径方向の外側に向かうに従い左右方向で互いに離間する向きに延びていれば、湾曲面や段差面等であってもよい。
その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1:ステアリング装置
11:コラムユニット
12:ステアリングシャフト
14:リヤブラケット(ブラケット)
15:ロック機構
41:第1側板部(側板部)
42:第2側板部(側板部)
45:チルトガイド孔
53:ロックボルト(ロッド)
58:カム付勢部材(付勢部材)
60:駆動カム
61:従動カム
71:駆動ベース
73:カム部(第1部分、第2部分)
74:規制部(第1規制部)
81:第1側面(乗り越え面)
83c:頂部(第1頂部、第2頂部)
83d:外側逃げ部(第1逃げ部、第2逃げ部)
91:従動ベース
93:カム従節部(第2部分、第1部分)
94:規制部(第2規制部)
101:第1側面(乗り越え面)
103c:頂部(第2頂部、第1頂部)
103d:外側逃げ部(第2逃げ部、第1逃げ部)
O1:軸線(第1軸線)
O2:軸線(第2軸線)

Claims (6)

  1. 前後方向に沿う第1軸線回りに回転可能にステアリングシャフトを支持するコラムユニットと、
    上下方向に延びるチルトガイド孔が形成された側板部を前記コラムユニットに対して左右方向の両側に一対で有し、前記コラムユニットを前記チルトガイド孔に沿って上下動可能に支持するブラケットと、
    一対の前記側板部を左右方向に接近させて前記ブラケットに対する前記コラムユニットの上下動を規制するロック状態、及び前記一対の側板部を左右方向に離間させて前記ブラケットに対する前記コラムユニットの上下動を許容するロック解除状態を切り替えるロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、
    前記コラムユニット及び前記チルトガイド孔を前記左右方向に貫通し、左右方向に沿う第2軸線回りの周方向に回転可能に前記コラムユニットに支持されたロッドと、
    駆動ベース、及び前記駆動ベースから左右方向に膨出するカム部を有し、前記ロッドと一体回転する駆動カムと、
    従動ベース、及び前記従動ベースから左右方向に膨出するとともに、前記ロッドの回転に伴い前記カム部に摺動するカム従節部を有する従動カムと、を備え、
    前記ロック機構は、前記カム部が前記カム従節部に前記周方向の第1側に向けて摺動するのに伴い、前記駆動ベース及び前記従動ベース同士が左右方向に離間することで、前記一対の側板部を左右方向に接近させ、前記カム部が前記カム従節部に前記周方向の第2側に向けて摺動するのに伴い、前記駆動ベース及び前記従動ベース同士が左右方向に接近することで、前記一対の側板部を左右方向に離間させ、
    前記カム部及び前記カム従節部のうち第1部分は、
    前記カム部及び前記カム従節部のうち第2部分に接触する第1頂部と、
    前記第1頂部から前記第2軸線に交差する径方向の外側に向かうに従い、左右方向において前記第2部分から離間する向きに延びる第1逃げ部と、を備えているステアリング装置。
  2. 前記第1頂部は、前記第1部分のうち、前記径方向の内側端部に形成されている請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記第1逃げ部は、前記第1頂部から前記径方向の外側に向かうに従い、左右方向において前記第2部分から離間する向きに延びる傾斜面に形成されている請求項1又は請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記第2部分は、
    前記第1頂部に接触する第2頂部と、
    前記第2頂部から前記径方向の外側に向かうに従い、左右方向において前記第1部分から離間する向きに延びる第2逃げ部と、を備えている請求項1から請求項3の何れか1項に記載のステアリング装置。
  5. 前記駆動カムは、前記駆動ベースのうち前記カム部に対して前記径方向の外側に位置する部分に、前記駆動ベースから左右方向に膨出する第1規制部を備え、
    前記従動カムは、前記従動ベースのうち前記カム従節部に対して前記径方向の外側に位置する部分に、前記従動ベースから左右方向に膨出する第2規制部を備え、
    前記第1規制部及び前記第2規制部は、前記ロック状態において前記周方向で当接して、前記カム従節部に対する前記カム部の前記周方向の第1側への回転を規制する請求項1から請求項4の何れか1項に記載のステアリング装置。
  6. 前記従動カムと前記側板部との間には、前記カム従節部を前記カム部に向けて付勢する付勢部材が配置されている請求項1から請求項5の何れか1項に記載のステアリング装置。
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