JP2008120277A - ステアリングシャフト - Google Patents

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尚 五箇野
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Jtekt Column Systems Corp
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Abstract

【課題】剛性感があって操舵フィーリングが好ましいステアリングシャフトを提供する。
【解決手段】アウタシャフト3と該アウタシャフト3に挿通されたインナシャフト2とを設け、インナシャフト2とアウタシャフト3との間に円周方向に沿って交互にトルク伝達手段6ところがり手段4とを設け、前記トルク伝達手段6は、インナシャフト2とアウタシャフト3との対向する部分に夫々軸方向に沿って形成された一対の嵌合溝2a,3aと、夫々の嵌合溝2a,3aに半径方向一方側と他方側とが嵌合されたニードルピン11とにより構成され、ころがり手段4は、インナシャフト2の外周部にスライダ7a,7bを設け、該スライダ7a,7bの外向転動面7cと内向転動面3cとの間で軸方向へころがるローラ12を軸方向に沿って複数設け、前記スライダ7a,7bを前記ローラへ12向かって付勢する板ばね14を設けて付勢機構13を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、伸縮自在に構成したステアリングシャフトに関する。
自動車の操舵機構は、車体に固定したジャケットチューブの内部にステアリングシャフトを回転自在に支持し、該ステアリングシャフトの上部にステアリングホィール(ハンドル)を軸着して構成されている。ステアリングシャフトには、運転者の体格に応じてステアリングホィールの位置をステアリングシャフトの軸方向に沿って移動させるテレスコ機構を採用したものがある。
テレスコ機構を備えた従来のステアリングシャフトとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。これは、円柱形の軸部材に円筒形の筒部材を摺動自在に挿通し、軸部材の外周面および筒部材の内周面には120度毎に軸方向溝が形成されており、2組の軸部材の軸方向溝と筒部材の軸方向溝との間にニードルローラを夫々介在させ、残りの1組の軸部材の軸方向溝と筒部材の軸方向溝との間には複数のボールと短いニードルローラとを介在させ、これらを筒部材の内周面へ向かって付勢する板ばねを設けている。
筒部材の回転トルクが2本のニードルローラと複数のボール等を介して軸部材に伝わり、複数のボール等と筒部材との間の隙間をなくすため、複数のボール等を筒部材へ向かって付勢する板ばねを設けている。
特開2003−336658号公報
ところが、筒部材に回転力を与えると、該回転力の作用する方向と板ばねの付勢方向とが近いことから、該回転力により複数のボール等が半径方向内側へ押し戻されて板ばねが撓むため、その分だけ筒部材の回転の一部が吸収されて軸部材に伝わり、そのためにハンドル操作の際に剛性感がなく操舵フィーリングが好ましくない。
つまり、図4(a)に示すように、ハンドルを左右のいずれの方向へ回転させる場合も、筒部材が所定の角度だけ回転するまでは、板ばねが撓む範囲(イ)であるために変位角に対するトルクの傾きが小さく、それ以上の角度については板ばねが撓み切った後の範囲(ロ)であるため、変位角に対するトルクの傾きが大きくなる。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、剛性感があって操舵フィーリングが好ましいステアリングシャフトを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、筒部材と該筒部材に挿通された軸部材とを設け、前記筒部材と前記軸部材との間に円周方向に沿って交互にトルク伝達手段ところがり手段とを設け、前記トルク伝達手段は、前記筒部材と前記軸部材との対向する部分に夫々軸方向に沿って形成された一対の嵌合溝と、夫々の嵌合溝に半径方向一方側と他方側とが嵌合されたトルク伝達ピンとにより構成され、前記ころがり手段は、前記軸部材の外周部にスライダを設け、該スライダと前記筒部材の内向転動面との間で軸方向へころがるローラを軸方向に沿って複数設け、前記スライダを前記ローラへ向かって付勢する付勢機構を設けて構成され、該付勢機構は、前記軸部材の外周面に軸方向に沿ってV溝が形成され、前記内向転動面と略平行な外向転動面を有する一対の前記スライダが前記V溝の夫々の傾斜面に沿って摺動自在に設けられ、前記一対のスライダを相互に離反する方向へ付勢して前記外向転動面を前記内向転動面へ接近させる付勢手段を設けて構成されていることを特徴とする。
この発明によれば、付勢手段の付勢力により一対のスライダが相互に離反する方向へ付勢され、付勢された一対のスライダはV溝の夫々の傾斜面に沿って摺動し、一対のスライダの外向転動面がローラへ向かって付勢されている。このため筒部材を軸方向へ押圧すると、ローラが内向転動面および外向転動面をころがり、軸部材に対して筒部材が軸方向へ円滑に移動する。そして、通常の操舵トルクによって筒部材に回転力を与えたときには付勢手段が撓む構成にはなっていないので、付勢手段が撓むために筒部材の回転が一部吸収されて軸部材に伝わることによる非剛性感を生じることはない。一方、大きな操舵トルクによって筒部材に回転力を与えたときには、ローラの一方側が押圧されることになるが、付勢手段の付勢力に抗してスライダの一方がV溝の傾斜面に沿って下がるため、ローラの一方側が押圧されても筒部材の内向転動面やスライダの外向転動面に圧痕が生じるようなことはない。そして、この大きな操舵トルクによる回転力は、トルク伝達ピンを介して軸部材に伝わる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のステアリングシャフトにおいて、前記軸部材には、前記トルク伝達ピン,前記スライダおよび前記ローラが軸方向へ相対的に移動するのを規制するストッパ部が設けられ、前記複数のローラの相対的な位置を保持する単一のホルダが設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、軸部材にストッパ部が設けられており、かつローラを保持するホルダが設けられているので、軸部材に対して筒部材が相対的に軸方向へ移動する際には、ストッパ部の存在によってスライダ,複数のローラおよびトルク伝達ピンが軸部材から外れるのが阻止され、スライダ,複数のローラおよびトルク伝達ピンが一体となって保持された状態で、軸部材に対して筒部材が相対的に軸方向へ移動する。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のステアリングシャフトにおいて、前記筒部材の内周面および前記軸部材の外周面は、横断面形状が略六角形に形成され、該六角形の6つの辺と対応させて前記トルク伝達手段と前記ころがり手段とが交互に配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、3つのトルク伝達手段と3つのころがり手段とが円周方向に沿って夫々等間隔に配置されることになるので、トルク伝達手段ところがり手段との配置のバランスが均等となり、筒部材から軸部材への回転力の伝達と、軸部材に対する筒部材の軸方向への相対的な移動が円滑に行われる。
本発明に係るステアリングシャフトによれば、通常の操舵トルクによる筒部材から軸部材への回転力の伝達と、軸部材に対する筒部材の軸方向への相対的な移動とはころがり手段により行われ、大きな操舵トルクによる筒部材から軸部材への回転力の伝達は、トルク伝達手段により行われる。このため、トルク伝達手段のみを備えた場合に比べ、軸部材と筒部材とからなるステアリングシャフトの収縮が円滑に行われる。
そして、通常の操舵トルクで操作を行なって筒部材に回転力を与えても付勢手段が撓む構成にはなっていないので、付勢手段が撓むことにより筒部材の回転が一部吸収され軸部材に伝わることによる非剛性感が生じることはない。従って、筒部材を回転操作したときの操舵フィーリングが良い。
また、大きな操舵トルクによって筒部材から軸部材へ回転力が伝達される際には、ローラの一方側が押圧されることになるが、付勢手段の付勢力に抗してスライダの一方がV溝の傾斜面に沿って下がるため、ローラの一方側が押圧されて筒部材の内向転動面やスライダの外向転動面に圧痕が生じるようなことはない。
更に、軸部材にストッパ部が設けられており、かつローラを保持するホルダが設けられているので、軸部材に対して筒部材が相対的に軸方向へ移動する際には、ストッパ部の存在によってスライダ,複数のローラおよびトルク伝達ピンが軸部材から外れるのが阻止され、スライダ,複数のローラおよびトルク伝達ピンが一体となって保持された状態で、軸部材に対して筒部材が相対的に軸方向へ移動する。
また更に、3つのトルク伝達手段と3つのころがり手段とが円周方向に沿って夫々等間隔に配置されることになるので、トルク伝達手段ところがり手段との配置のバランスが均等であり、筒部材から軸部材への回転力の伝達と、軸部材に対する筒部材の軸方向への相対的な移動が円滑に行われる。
以下、本発明によるステアリングシャフトの実施の形態を説明する。
図2の分解斜視図に示すように、ステアリングシャフト1は軸部材としてのインナシャフト2と、該インナシャフト2に挿通される筒部材としてのアウタシャフト3とによって構成されている。図2において、インナシャフト2の右端にアウタシャフト3の左端が挿通されてステアリングシャフト1は軸線方向へ伸縮可能になっている。このステアリングシャフト1は、車体に取り付けられた図示しないジャケットチューブの内部に回転自在に支持される。そして、アウタシャフト3の右端には図示しないステアリングホィールが設けられる一方、インナシャフト2の左端は図示しない操舵輪に連結される。
ステアリングシャフト1の断面図を図1に示す。アウタシャフト3とインナシャフト2との間には、トルク伝達手段6ところがり手段4とが円周方向に沿って交互に配置されている。
まず、トルク伝達手段6の構成を説明する。アウタシャフト3の内周面とインナシャフト2の外周面との横断面形状は略六角形であり、六角形どうしの組み合わせであることから、該六角形の6つの辺と対応させてこれらの6つの対向面の組のうちのひとつおきである3つの対向面の組が円周方向に3組選択され、対向面どうしの間にはトルク伝達ピンとしての単一のニードルピン11が軸線方向に沿って長く設けられている。即ち、対向面の組の中央部には断面形状が略半円形の一対の嵌合溝2a,3aが夫々形成され、これらの嵌合溝2a,3aの内部にニードルピン11の半径方向の一方側と他方側とが嵌合されている。嵌合溝2a,3aの内部でニードルピン11が夫々2点で接触するように、嵌合溝2a,3aの内径寸法はニードルピン11の外径寸法よりも少し小さく設定されている。そして、ニードルピン11はその外周面がインナシャフト2およびアウタシャフト3に2箇所で接触し、ニードルピン11の外周面と嵌合溝2a,3aの底面との間には夫々隙間が形成されている。また、嵌合溝2a,3aの両側には嵌合溝2a,3aの底面の方向とは反対方向へ突出する突出部2b,3bが嵌合溝の長さ方向に沿って形成されている。該突出部2b,3bは、プレス成形等の塑性加工により嵌合溝2a,3aを形成する際にできたものであり、この突出部2b,3bの存在により、インナシャフト2およびアウタシャフト3がニードルピン11との間でトルク伝達するための面積が増大する。
次に、ころがり手段4の構成を説明する。6つの対向面の組のうちの他の3つの対向面の組には、インナシャフト2の外周部に一対のスライダ7a,7bが設けられる。そして、一対のスライダ7a,7bとアウタシャフト3の六角形の内周面の一辺である内向転動面3cとの間には、軸方向へころがるローラ12が軸方向に沿って複数設けられている。そして、スライダ7a,7bをローラ12へ向かって半径方向外側へ付勢する付勢機構13が設けられている。付勢機構13は、以下のように構成されている。インナシャフト2の外周面に軸方向に沿ってV溝2cが形成されている。そして、前記一対のスライダ7a,7bは、前記内向転動面3cと略平行な外向転動面7cを有する断面直角三角形の長尺の形状に形成され、スライダ7a,7bはV溝2cの夫々の傾斜面に沿って摺動自在になっている。一対のスライダ7a,7bを相互に離反する方向へ付勢して外向転動面7cを内向転動面3cへ接近させる付勢手段として、一対のスライダ7a,7bの間にはU字形の板ばね14が、軸方向に沿って設けられている。板ばね14により一対のスライダ7a,7bがローラ12へ向かって付勢される与圧の大きさは、V溝2cの傾斜面の角度θにより決定される。
インナシャフト2には、前記ニードルピン11,前記一対のスライダ7a,7bおよび前記ローラ12が軸方向へ相対的に移動するのを規制するストッパ部が設けられている。即ち、図2に示すように、インナシャフト2の右端には、円板9がボルト10を介して結合されている。この円板9の外周面の位置は図1に二点鎖線で示す位置であり、前記ニードルピン11,前記一対のスライダ7a,7bおよび後述するホルダ8が軸方向に規制される。インナシャフト2の左端では、インナシャフト2の円形断面部2dがストッパ部を構成している。
前記複数のローラ12の相対的な位置を保持するため、単一のホルダ8が設けられている。ホルダ8は、図1の断面図と図2の斜視図とに示すように六角形の筒状であり、六角形の辺の一つおきに、ローラ12の相対的な位置を保持するための部分を形成したものである。即ち、3つの各辺には軸方向に沿って略等間隔にローラ12を配置するための切欠部8aが形成され、該切欠部8aどうしの間の部分を半径方向内側へ突出されて突出部8bが複数形成されている。これらの突出部8bによりローラ12がホルダ8から脱落しないように保持されている。また、円周方向での切欠部8aと切欠部8aとの間には、ホルダ8がニードルピン11を保持するために逃げ孔8cが形成されている。前記のようにインナシャフト2の軸方向の両端に位置するローラ12は円板9等によって軸方向に規制されるので、ホルダ8を介して保持されるその他のローラ12も軸方向に規制されることになる。
このようなステアリングシャフト1において、インナシャフト2に対してアウタシャフト3が軸方向へ相対的に移動しないようにロックしたり、移動できるようにロック解除するため、図示しないテレスコ機構のロック手段が設けられている。
次に、ステアリングシャフト1の作用を説明する。
まず、インナシャフト2に対してアウタシャフト3を軸方向へ移動させてテレスコ操作を行なう場合について説明する。この場合は、まずテレスコ機構の図示しないロック手段を操作することによりロック解除を行ない、その後にステアリングホィールを軸方向へ移動させ、アウタシャフト3に軸方向の力を加える。ころがり手段4は、図3(a)に示すように、付勢機構13を構成する板ばね14の付勢力により一対のスライダ7a,7bが相互に離反する方向へ付勢されており、付勢された一対のスライダ7a,7bはV溝2cの夫々の傾斜面に沿って摺動し、一対のスライダ7a,7bの外向転動面7cがローラ12へ向かって半径方向外側へ付勢され、これによりアウタシャフト3とインナシャフト2との間に半径方向の与圧が加わっている。半径方向の与圧が加わっている状態でアウタシャフト3に軸方向力を加えると、内向転動面3cと一対のスライダ7a,7bの外向転動面7cとの間で複数のローラ12がころがり、アウタシャフト3はインナシャフト2に対して相対的に軸方向へ円滑に移動する。このため、トルク伝達手段6のみを備えた場合に比べ、インナシャフト2とアウタシャフト3とからなるステアリングシャフト1の収縮が円滑に行われる。アウタシャフト3が移動したら、ロック手段を操作することにより再びテレスコ機構をロックする。
通常の操舵トルクによりアウタシャフト3に反時計方向の回転力を与えたときには、板ばね14の付勢力とV溝2cの傾斜面との作用により、該回転力はアウタシャフト3からローラ12とスライダ7aとを介してインナシャフト2に伝達され、スライダ7aがV溝2cの傾斜面に沿って下がることがないため、アウタシャフト3の回転が一部吸収されてインナシャフト2に伝わることによる非剛性感を生じることはない。一方、大きな操舵トルクによってアウタシャフト3に反時計方向の大きな回転力を与えた場合には、図3(b)に示すように、アウタシャフト3によってローラ12の左側が押圧されることになるが、板ばね14の付勢力に抗して一方のスライダ7aがV溝2cの傾斜面に沿って下がるため、ローラ12の左側が押圧されてもアウタシャフト3の内向転動面3cやスライダ7a,7bの外向転動面7cに圧痕が生じるようなことはない。
ここで、トルク伝達手段6はアウタシャフト3とインナシャフト2との対向する部分に一対の嵌合溝2a,3aを形成し、該嵌合溝2a,3aの夫々にニードルピン11の半径方向の一方側と他方側とを嵌合して構成したので、スライダ7aがV溝2cの傾斜面に沿って下がると、アウタシャフト3の回転力はニードルピン11を介してインナシャフト2に伝わる。従って、ステアリングホィールから操舵車輪へ操舵力が伝わる。
この発明では、通常の操舵トルクによってアウタシャフト3に回転力を与えたときには、付勢手段が撓む構成にはなっていないので、付勢手段が撓むためにアウタシャフト3の回転が一部吸収されてインナシャフト2に伝わることによる非剛性感を生じることはない。このように付勢手段が撓むことはないので、図4(b)の場合のように変位角に対するトルクの傾きが変動することはない。一方、大きな操舵トルクによってアウタシャフト3に回転力を与えたときには、スライダ7aがV溝2cの傾斜面に沿って下がるため、図4(a)に示すように変位角が大きくなるが、アウタシャフト3の内向転動面3cやスライダ7a,7bの外向転動面7cに圧痕が生じることはなく、インナシャフト2に対するアウタシャフト3の軸方向の移動に支障が生じることはない。
次に、アウタシャフト3とインナシャフト2とを組み付ける際の手順について説明する。図2のように、インナシャフト2のV溝2cに板ばね14を介して一対のスライダ7a,7bを入れ、次にこれらのインナシャフト2等をホルダ8に挿通させる。そして、ホルダ8の切欠部8aにローラ12を入れてローラ12を一対のスライダ7a,7bの外向転動面7c上に載せ、かつ逃げ孔8cにニードルピン11を入れてニードルピン11を嵌合溝2aに嵌め込む。最後に、インナシャフト2の端面にボルト10を介して円板9を取り付け、一対のスライダ7a,7bと、ニードルピン11と、ローラ12およびホルダ8とがインナシャフト2から抜けないようにする。そして、インナシャフト2とホルダ8等をアウタシャフト3の左端からアウタシャフト3の内部に挿入する。このとき、ニードルピン11が嵌合溝3aに嵌め込まれ、ローラ12が内向転動面7cを転がるように挿入する。
この発明によれば、ストッパ部として、図2のインナシャフト2の右端には円板9が設けられる一方、左端にはインナシャフト2の円形断面部2dが存在し、かつ複数のローラ12を保持する単一のホルダ8が設けられているので、インナシャフト2に対してアウタシャフト3が相対的に軸方向へ移動する際には、ストッパ部の存在によってスライダ7a,7b,複数のローラ12およびニードルピン11がインナシャフト2から外れるのが阻止され、スライダ7a,7b,複数のローラ12およびニードルピン11が一体となって保持された状態で、インナシャフト2に対してアウタシャフト3が相対的に軸方向へ移動する。
この発明によれば、3つのトルク伝達手段6と3つのころがり手段4とが円周方向に沿って夫々等間隔に配置されることになるので、トルク伝達手段6ところがり手段4との配置のバランスが均等となり、アウタシャフト3からインナシャフト2への回転力の伝達と、インナシャフト2に対するアウタシャフト3の軸方向への相対的な移動が円滑に行われる。
なお、この実施の形態ではインナシャフト2の外周面およびアウタシャフト3の内周面の断面形状を六角形にしたが、六角形に限定されるものではなく、八角形等であってもよい。
ステアリングシャフトの断面図(実施の形態)。 ステアリングシャフトの分解斜視図(実施の形態)。 ステアリングシャフトの作用説明図(実施の形態)。 (a)は従来のステアリングシャフトの変位角とトルクとの関係を示すグラフ、(b)は本発明に係るステアリングシャフトの変位角とトルクとの関係を示すグラフ(実施の形態)。
符号の説明
1…ステアリングシャフト
2…インナシャフト(軸部材)
2a,3a…嵌合溝
2c…V溝
2d…円形断面部(ストッパ部)
3…アウタシャフト(筒部材)
3c…内向転動面
4…ころがり手段
6…トルク伝達手段
7a,7b…スライダ
7c…外向転動面
8…ホルダ
9…円板(ストッパ部)
11…ニードルピン(トルク伝達ピン)
12…ローラ
13…付勢機構
14…板ばね(付勢手段)

Claims (3)

  1. 筒部材と該筒部材に挿通された軸部材とを設け、前記筒部材と前記軸部材との間に円周方向に沿って交互にトルク伝達手段ところがり手段とを設け、
    前記トルク伝達手段は、前記筒部材と前記軸部材との対向する部分に夫々軸方向に沿って形成された一対の嵌合溝と、夫々の嵌合溝に半径方向一方側と他方側とが嵌合されたトルク伝達ピンとにより構成され、
    前記ころがり手段は、前記軸部材の外周部にスライダを設け、該スライダと前記筒部材の内向転動面との間で軸方向へころがるローラを軸方向に沿って複数設け、前記スライダを前記ローラへ向かって付勢する付勢機構を設けて構成され、
    該付勢機構は、前記軸部材の外周面に軸方向に沿ってV溝が形成され、前記内向転動面と略平行な外向転動面を有する一対の前記スライダが前記V溝の夫々の傾斜面に沿って摺動自在に設けられ、前記一対のスライダを相互に離反する方向へ付勢して前記外向転動面を前記内向転動面へ接近させる付勢手段を設けて構成されていることを特徴とするステアリングシャフト。
  2. 請求項1に記載のステアリングシャフトにおいて、
    前記軸部材には、前記トルク伝達ピン,前記スライダおよび前記ローラが軸方向へ相対的に移動するのを規制するストッパ部が設けられ、前記複数のローラの相対的な位置を保持する単一のホルダが設けられていることを特徴とするステアリングシャフト。
  3. 請求項1または2に記載のステアリングシャフトにおいて、
    前記筒部材の内周面および前記軸部材の外周面は、横断面形状が略六角形に形成され、該六角形の6つの辺と対応させて前記トルク伝達手段と前記ころがり手段とが交互に配置されていることを特徴とするステアリングシャフト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2362849A1 (es) * 2008-09-16 2011-07-14 Melchor Daumal Castellón "eje intermedio de baja carga de deslizamiento de la columna de dirección perfeccionado para automóviles.".
CN109850000A (zh) * 2017-11-30 2019-06-07 株式会社山田制作所 转向装置

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