JP2005138825A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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秀樹 小島
Takeshi Senba
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Abstract

【課題】 チルト及びテレスコのロック位置とロックのタイミングの調整を適切に行え、二次衝突時の衝撃荷重に対して保持力が大きなロック機構を有するステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】 操作レバー81を逆方向に揺動すると、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら回転し、締付ボルト8が移動するため、可動側チルトロック歯部85と固定側チルトロック歯部84とが強く噛合い、チルト方向のロックがテレスコ方向のロックに先行して行われる。また、締付ボルト8が回転して楕円カム86が回転し、可動側テレスコロック歯部87がリリーフバネ873の付勢力に抗して上昇し、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46のロック歯461に強く噛合い、テレスコロックが完了する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両のステアリングホイールの軸方向位置を調整できるテレスコ式ステアリングコラム装置、及び、ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置の両方を調整できるチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置に関し、特に車両の二次衝突時のステアリングコラムの移動を阻止するためのロック機構を有するステアリングコラム装置に関する。
乗員の体格や姿勢に応じて、ステアリングホイールの軸方向位置を調整できるテレスコ式ステアリングコラム装置、及び、ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置の両方を調整できるチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置が広く知られている。
このようなステアリングコラム装置のうち、例えば、チルト・テレスコ式ステアリングコラム装置では、車体にはチルトブラケットを固定し、ステアリングコラムにはディスタンスブラケットを固定し、更には、チルトブラケットのチルト用長溝及びディスタンスブラケットのテレスコ用長溝には締付ボルトを挿通させている。チルト・テレスコロック時には、この締付ボルトを締め付けて、ディスタンスブラケットをチルトブラケットに押圧して、ステアリングコラムをロックする。
しかし、締付ボルトの締付力が緩い場合には、車両正面衝突時に乗員がステアリングホイールに激突する二次衝突時において、ディスタンスブラケット及びステアリングコラムが軸方向(テレスコ方向)や軸直角方向(チルト方向)に移動してしまい、ステアリングホイールに設けたエアバッグが、乗員を効果的な位置で受け止めることができない恐れがある。
このような二次衝突時のステアリングコラムの移動を阻止するためのロック機構は、特許文献1(特開平8−99640号)にみることができる。この文献のロック機構では、チルト用長溝の縁に固定側チルトロック歯を設け、テレスコ用長溝の縁に固定側テレスコロック歯を設けると共に、固定側チルトロック歯に噛合う可動側チルトロック歯と、固定側テレスコロック歯に噛合う可動側テレスコロック歯とを締付ボルトの軸方向に移動可能に、締付ボルトに挿通している。
この構成により、チルト・テレスコロック時には、締付ボルトを締め付けて、可動側チルトロック歯を固定側チルトロック歯に噛合わせると共に、可動側テレスコロック歯を固定側テレスコロック歯に噛合わせることにより、車両に二次衝突による衝撃荷重が作用しても、ディスタンスブラケットやステアリングコラムが移動しない、つまり、エアバッグが正常な位置で乗員を受け止めるようにしている。
しかしながら、上記特許文献1のロック機構においては、チルト・テレスコロック時に、可動側チルトロック歯と可動側テレスコロック歯の両方が締付ボルトの同軸上を同時に移動して、固定側チルトロック歯及び固定側テレスコロック歯に同時に噛合う構造である。このため、チルト側とテレスコ側の二箇所の可動歯と固定歯の山と谷が同時に噛合うように、チルト位置、テレスコ位置を調整することは非常に困難であって、可動歯部と固定歯部の山と山同士が噛合ってしまい、ロックできないことがある。
また、同軸上の移動動作で、チルト側とテレスコ側の二箇所の可動歯と固定歯の噛合いを同時にロックまたはロック解除しなければならないため、ロック及びロック解除に必要なカムリフト量が多くなり、結果として操作レバーの操作角が大きくなって、操作性が悪くなる。
特開平8−99640号公報
本発明は、テレスコロックのロック歯、または、チルトロックとテレスコロックの両方のロック歯の噛合い位置の調整と噛合いのタイミングの調整を適切に行え、二次衝突時の衝撃荷重に対して保持力が大きなロック機構を有するステアリングコラム装置を提供することを課題とする。
また、テレスコのロック操作、または、チルト・テレスコのロック操作を行う操作レバーの操作性が良好なロック機構を有するステアリングコラム装置を提供すること、更に、コンパクトなロック機構を有するステアリングコラム装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明の解決手段は、上端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトを回転自在に軸承するアウターコラムの上方に設けられ、車体に固定されたブラケットと、上記ブラケットの内側に摺接自在に設けられ上記アウターコラムを支持するディスタンスブラケットと、上記ディスタンスブラケットに形成されたテレスコ用長溝に回転可能に挿通された締付ボルトと、上記締付ボルトの一端に装着され締付ボルトを回転する操作レバーとを有するステアリングコラム装置において、上記ディスタンスブラケットに形成された固定側テレスコロック歯と、上記締付ボルトの軸方向に直交する方向に移動可能で、上記固定側テレスコロック歯に噛合い可能な可動側テレスコロック歯と、上記締付ボルトに設けられ締付ボルトの回転を上記可動側テレスコロック歯の軸方向に直交する方向の移動に変換するテレスコロック用カム機構とを備えたことを特徴とするステアリングコラム装置である。
第2番目の発明の解決手段は、上端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトを回転自在に軸承するアウターコラムの上方に設けられ、車体に固定されたチルトブラケットと、上記チルトブラケットの内側に摺接自在に設けられ上記アウターコラムを支持するディスタンスブラケットと、上記チルトブラケットに形成されたチルト用長溝とディスタンスブラケットに形成されたテレスコ用長溝とに回転及び軸方向移動可能に挿通された締付ボルトと、上記締付ボルトの一端に装着され締付ボルトを回転する操作レバーとを有するステアリングコラム装置において、上記締付ボルトに設けられ締付ボルトの回転を締付ボルトの軸方向移動に変換するチルトロック用カム機構と、上記チルトブラケットのチルト用長溝の縁に形成された固定側チルトロック歯と、上記締付ボルトに設けられ上記締付ボルトの軸方向移動により上記固定側チルトロック歯と噛合う可動側チルトロック歯と、上記ディスタンスブラケットに形成された固定側テレスコロック歯と、上記締付ボルトの軸方向に直交する方向に移動可能で、上記固定側テレスコロック歯に噛合い可能な可動側テレスコロック歯と、上記締付ボルトに設けられ締付ボルトの回転を上記可動側テレスコロック歯の軸方向に直交する方向の移動に変換するテレスコロック用カム機構とを備えたことを特徴とするステアリングコラム装置である。
第3番目の発明の解決手段は、第1番目または第2番目のいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記テレスコロック用カム機構は、上記締付ボルトに形成されたカムであることを特徴とするステアリングコラム装置である。
第4番目の発明の解決手段は、第1番目から第3番目までのいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記固定側テレスコロック歯は、上記ディスタンスブラケットの内側に形成されていることを特徴とするステアリングコラム装置である。
第5番目の発明の解決手段は、第2番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記可動側チルトロック歯は、バネを介して固定側チルトロック歯に押圧されることを特徴とするステアリングコラム装置である。
第6番目の発明の解決手段は、第2番目から第4番目までのいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記可動側チルトロック歯は、上記固定側チルトロック歯との噛合いを解除する方向に常時付勢力を付与するバネを有することを特徴とするステアリングコラム装置である。
第7番目の発明の解決手段は、第1番目から第6番目までのいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記可動側テレスコロック歯は、上記固定側テレスコロック歯との噛合いを解除する方向に常時付勢力を付与するバネを有することを特徴とするステアリングコラム装置である。
第8番目の発明の解決手段は、第5番目または第6番目のいずれかの発明のステアリングコラム装置において、上記可動側チルトロック歯は、上記締付ボルトの他端に螺合された締付ナットにより上記バネの付勢力を調節することを特徴とするステアリングコラム装置である。
本発明のステアリングコラム装置では、締付ボルトの軸方向の可動側チルトロック歯の移動でチルトロックを行い、締付ボルトの軸方向に直交する方向の可動側テレスコロック歯の移動でテレスコロックを行うため、各々の噛合い位置及び噛み合いのタイミングの調整を個別に最も適切に行うことができ、ロック時の歯の噛合いが確実に行われるため、二次衝突時の衝撃荷重に対して大きな保持力を有することができる。
また、締付ボルトの軸方向の可動側チルトロック歯の移動を行わせるチルトロック用カム機構と、締付ボルトの軸方向に直交する方向の可動側テレスコロック歯の移動を行わせるテレスコロック用カム機構により、可動側テレスコロック歯と可動側チルトロック歯の移動を個別に行うため、カムリフト量が少なくて済み、操作レバーの小さな操作角で、操作レバーの操作を楽に行うことができる。さらに、固定側テレスコロック歯をディスタンスブラケットの幅の中に納めることができるため、幅方向をコンパクトにしたロック機構を構成することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
* 全体構成
図1は、本発明の第1の実施形態のチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置1の外観斜視図であり、電動パワーステアリングコラム装置に適用した実施形態を示す。
チルト・テレスコ式ステアリングコラム装置1は、チルトブラケット2の左右両側に設けられた取付部21、21を介して、図示しない車体に固定されたアウターコラム3と、ロアーブラケット5の左右両側に設けられた取付部53、53を介して、図示しない車体に固定されたモータハウジング6とから構成されている。
アウターコラム3に溶接されたディスタンスブラケット4が、チルトブラケット2の内側にチルト位置及びテレスコ位置を調整可能に支持されている。また、アウターコラム3にはステアリングシャフト7が回動自在に支持され、ステアリングシャフト7の右端には図示しないステアリングホイールが装着され、ステアリングシャフト7の左端にスプライン嵌合したインナーシャフト61の左端が、モータハウジング6の図示しない入力軸に揺動可能に連結されている。
運転者がステアリングホイールを操舵すると、ステアリングシャフト7、インナーシャフト61を介してモータハウジング6の入力軸に伝達された操舵力に、電動モータ62の回転出力を減速して補助動力を付与し、車輪の操舵を軽トルクで行えるようにしている。
操作レバー81を操作すると締付ボルト8が回動し、ディスタンスブラケット4がチルトブラケット2にロックまたはアンロックされる。締付ボルト8の両端とチルトブラケット2の間には、つる巻きバネ22、22が介挿され、ディスタンスブラケット4をアンロックした際、つる巻きバネ22、22の付勢力により、自重によるディスタンスブラケット4、アウターコラム3の傾動を抑制し、チルト中立位置を維持する。
また、ロアーブラケット5の右端両側には、ディスタンスブラケット4の幅よりも若干幅広の延長部54、54が形成され、この延長部54、54にアウターコラム3の軸方向に平行に長溝51、51が形成されている。この長溝51、51に案内されてアウターコラム3の軸方向に平行に移動可能な枢動ピン52、52に、ディスタンスブラケット4の左端が枢動可能に軸支されている。
従って、ディスタンスブラケット4のテレスコ位置調整時には、枢動ピン52、52が長溝51、51に沿って軸方向に移動し、ディスタンスブラケット4のチルト位置調整時には、枢動ピン52、52を枢動支点としてディスタンスブラケット4が枢動する。
* チルトロック機構
図2は図1のA−A断面図を示す。図2に示すように、チルトブラケット2は全体形状として逆U字形を有し、左右に延びる上板23と、上板23の左右両端から下方に延びる側板24、25で構成され、側板24、25には上下に細長いチルト用長溝26、27が形成されている。
また、アウターコラム3に溶接されたディスタンスブラケット4は、上記チルトブラケット2に包囲されて配置され、左右に延びる上板41と、上板41の左右両端から下方に延びる側板42、43で構成され、側板42、43には紙面に直交する方向に細長く延びるテレスコ用長溝44、45が形成されている。
ディスタンスブラケット4はその側板42、43が、チルトブラケット2の側板24、25の内側に摺接している。これらチルト用長溝26、27、テレスコ用長溝44、45を貫通して締付ボルト8が挿通され、この締付ボルト8の左端には操作レバー81が固定されている。この操作レバー81の揺動により締付ボルト8が回転すると共に、この操作レバー81の揺動により締付ボルト8を軸方向に移動するチルトロック用カム機構が設けられている。
このチルトロック用カム機構は、操作レバー81と一体的に回転する第1カム部材82と、この第1カム部材82のカム摺接面に摺接するカム摺接面を有し、非回転の第2カム部材83とから構成されている。第2カム部材83は、その右端部がチルト用長溝26に嵌合することにより常時非回転に構成している。
従って、操作レバー81を揺動すると、締付ボルト8が回転すると共に、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら、締付ボルト8の軸方向に移動するため、締付ボルト8はその軸方向に平行に移動する。
チルトブラケット2の右側の側板25の外壁には、平板状の固定側チルトロック歯部84がチルト用長溝27の縁に溶接により固定されている。この固定側チルトロック歯部84の右側面には、その上下方向の全長にわたって、紙面に直交する方向に延びる直線のロック歯841がラック状に形成されている。締付ボルト8の右端に挿通された可動側チルトロック歯部85の左側面に形成されたロック歯が、固定側チルトロック歯部84のロック歯841に噛合う。
固定側チルトロック歯部84に凸部を形成し、チルトブラケット2の側板25に形成した凹部、または、孔に、この凸部を圧入することで、チルトブラケット2に固定側チルトロック歯部84を固定するようにしてもよい。
可動側チルトロック歯部85は、締付ボルト8の右端に形成された雄ねじ853にねじ込まれた締付ナット852により、板バネ851を介して固定側チルトロック歯部84に押圧されている。締付ナット852は、雄ねじ853にねじ込まれたロックナット854により緩み止めがなされている。
* テレスコロック機構
図3は図2のBーB断面図であって、テレスコロック時の状態を示し、図4は図2のBーB断面図であって、テレスコロック解除時の状態を示す。図2から図4に示すように、ディスタンスブラケット4の上板41の下面411には、平板状の固定側テレスコロック歯部46が溶接により固定され、固定側テレスコロック歯部46の下面にはロック歯461が形成されている。
固定側テレスコロック歯部46に凸部を形成し、ディスタンスブラケット4の上板41の下面411に形成した凹部、または、孔に、この凸部を圧入することで、ディスタンスブラケット4に固定側テレスコロック歯部46を固定するようにしてもよい。
締付ボルト8には、締付ボルト8と一体的に回転するカム、例えば楕円カム86、が装着され、この楕円カム86が可動側テレスコロック歯部87の矩形孔871に挿通されている。楕円カム86は、締付ボルト8に一体的に成形してもよい。この楕円カム86と矩形孔871がテレスコロック用カム機構を構成し、締付ボルト8の回転を可動側テレスコロック歯部87に伝達し、締付ボルト8の軸方向に直交する方向の可動側テレスコロック歯部87の運動に変換している。
可動側テレスコロック歯部87の上面には、固定側テレスコロック歯部46下面のロック歯461と噛合うロック歯872が形成されている。図3に示すように、楕円カム86の長軸方向が上下方向を向くと、可動側テレスコロック歯部87が上に押し上げられ、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46下面のロック歯461と噛合い、ディスタンスブラケット4のテレスコ方向の移動をロックする。
図4に示すように、楕円カム86の長軸方向が左右方向を向くと、可動側テレスコロック歯部87がその自重とリリーフバネ873、873の付勢力により下に押し下げられ、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46下面のロック歯461から噛合いが外れ、ディスタンスブラケット4のテレスコ方向の移動を可能にする。
* ステアリングホイールの調整操作
以下、第1の実施形態のステアリングホィールの高さ、及び、傾斜角度を調整するときの操作と各部材の動作について説明する。チルト・テレスコのロック解除時には、操作レバー81を一方向に揺動すると、締付ボルト8の回転により楕円カム86が回転し、図3に示す楕円カム86の長軸方向が上下方向を向いたテレスコロック状態から、図4に示す長軸方向が左右方向を向いたテレスコロック解除状態へ移る。
これにより、可動側テレスコロック歯部87の自重とリリーフバネ873、873の付勢力により可動側テレスコロック歯部87が下降し、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46のロック歯461から噛合いが外れ、テレスコ調整が可能になる。
また、操作レバー81の上記揺動により、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら回転し、第1カム部材82及び締付ボルト8が図2の右方向に移動するため、可動側チルトロック歯部85のロック歯と固定側チルトロック歯部84のロック歯841との強い噛合いが緩み、可動側チルトロック歯部85を固定側チルトロック歯部84に板バネ851の付勢力で軽く押し付けた状態になり、チルト調整が可能になる。
チルト調整は、締付ボルト8をチルトブラケット2のチルト用長溝26、27に沿って移動しながら、図1の枢動ピン52を中心として、ディスタンスブラケット4、アウターコラム3、ステアリングホイールを一体的に傾斜させて、ステアリングホイールの傾斜角度を調整する。
このアウターコラム3の傾斜角度調整中は、板バネ851の付勢力で可動側チルトロック歯部85は固定側チルトロック歯部84に軽く押し付けられた状態のため、可動側チルトロック歯部85のロック歯の山は固定側チルトロック歯部84のロック歯841の山を乗り越えて移動し、チルト角度調整完了時には、可動側チルトロック歯部85と固定側チルトロック歯部84のロック歯は、板バネ851の付勢力で押圧されて軽く噛合った状態となる。
テレスコ調整は、静止した締付ボルト8にテレスコ用長溝44、45を沿わせながら、ディスタンスブラケット4をアウターコラム3と共に軸方向に移動し、ステアリングホイールの軸方向位置を調整する。
チルト・テレスコのロック時には、操作レバー81を逆方向に揺動すると、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら回転し、第1カム部材82及び締付ボルト8が図2の左方向に移動する。このため、可動側チルトロック歯部85のロック歯と固定側チルトロック歯部84のロック歯841とが強く噛合うと共に、チルトブラケット2の側板24、25をディスタンスブラケット4の側板42、43に強く締め付けて、チルト方向のロックがテレスコ方向のロックに先行して行われる。
また、上記操作レバー81の揺動で、締付ボルト8が回転して楕円カム86が回転し、図4に示す楕円カム86の長軸方向が左右方向を向いたテレスコロック解除状態から、図3に示す長軸方向が上下方向を向いたテレスコロック状態へ移ると、可動側テレスコロック歯部87がリリーフバネ873の付勢力に抗して上昇し、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46のロック歯461に強く噛合い、テレスコロックが完了する。
楕円カム86と締付ボルト8との間の位相調整、第1カム部材82と第2カム部材83のカム摺接面の形状、第1カム部材82と第2カム部材83との間の位相調整及び締付ナット852の締付位置の調節により、チルトロックの歯の噛み合いのタイミングとテレスコロックの歯の噛み合いのタイミングを各々個別に適切に調整することができ、しかも、チルトロックとテレスコロックの噛み合いのタイミングをずらすことにより、チルトロックとテレスコロックのロック歯の噛み合いを適切に行わせることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態のチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置1の外観斜視図であり、電動パワーステアリングコラム装置に適用した実施形態を示す。第2の実施形態は、第1の実施形態とは、チルト位置調整時のチルト枢動ピンの位置、テレスコ位置調整時のディスタンスブラケット4のガイド構造、チルトロック機構の板バネの構造、テレスコロック機構のカムの形状が異なる。以下の説明では、上記実施形態と同一部品には同一番号を付し、重複をいとわず説明する。
* 全体構成
チルト・テレスコ式ステアリングコラム装置1は、チルトブラケット2の左右両側に設けられた取付部21を介して、図示しない車体に固定されたアウターコラム3と、ロアーブラケット5の左右両側に設けられた取付部53を介して、図示しない車体に固定されたモータハウジング6とから構成されている。
アウターコラム3に溶接されたディスタンスブラケット4が、チルトブラケット2の内側に、チルト位置及びテレスコ位置を調整可能に支持されている。また、アウターコラム3にはステアリングシャフト7が回動自在に支持され、ステアリングシャフト7の右端には図示しないステアリングホイールが装着され、ステアリングシャフト7の左端にスプライン嵌合したインナーシャフト61の左端が、モータハウジング6の図示しない入力軸に連結されている。
運転者がステアリングホイールを操舵すると、ステアリングシャフト7、インナーシャフト61を介してモータハウジング6の入力軸に伝達された操舵力に、電動モータ62の回転出力を減速して補助動力を付与し、車輪の操舵を軽トルクで行えるようにしている。
操作レバー81を操作すると締付ボルト8が回動し、ディスタンスブラケット4がチルトブラケット2にロックまたはアンロックされる。締付ボルト8の両端とチルトブラケット2の間には、つる巻きバネ22、22が介挿され、ディスタンスブラケット4をアンロックした際、つる巻きバネ22、22の付勢力により、自重によるディスタンスブラケット4、アウターコラム3の傾動を抑制し、チルト中立位置を維持する。
また、ロアーブラケット5の右端両側には、チルトブラケット2の幅よりも若干幅広の延長部54が形成され、この延長部54にアウターコラム3の軸方向に平行にスライドガイド溝55が形成されている。このスライドガイド溝55に案内されてアウターコラム3の軸方向に平行に移動可能なスライドピン28が、チルトブラケット2の左端両側に軸支されている。
二次衝突時には、チルトブラケット2のスライドピン28がスライドガイド溝55に案内されて、アウターコラム3の軸方向に平行に左方(車体前方側)に移動して、二次衝突時の衝撃を吸収する。
ディスタンスブラケット4のテレスコ位置調整時には、ディスタンスブラケット4の左端両側に軸支されたテレスコピン47が、モータハウジング6の右端下面両側に形成されたテレスコガイド溝63に沿って軸方向に移動する。モータハウジング6の左端上面の両側に軸支されたチルト枢動ピン64が、ロアーブラケット5に枢動可能に軸支されている。従って、ディスタンスブラケット4のチルト位置調整時には、チルト枢動ピン64を枢動支点として、アウターコラム3、ディスタンスブラケット4、モータハウジング6、電動モータ62等が一体として枢動する。
* チルトロック機構
図6は図5のC−C断面図を示す。図6に示すように、チルトブラケット2は全体形状として逆U字形を有し、左右に延びる上板23と、上板23の左右両端から下方に延びる側板24、25で構成され、側板24、25には上下に細長いチルト用長溝26、27が形成されている。
また、アウターコラム3に溶接されたディスタンスブラケット4は、上記チルトブラケット2に包囲されて配置され、左右に延びる上板41と、上板41の左右両端から下方に延びる側板42、43で構成され、側板42、43には紙面に直交する方向に細長く延びるテレスコ用長溝44、45が形成されている。
ディスタンスブラケット4はその側板42、43が、チルトブラケット2の側板24、25の内側に摺接している。これらチルト用長溝26、27、テレスコ用長溝44、45を貫通して締付ボルト8が挿通され、この締付ボルト8の左端には操作レバー81が固定されている。この操作レバー81の揺動により締付ボルト8が回転すると共に、この操作レバー81の揺動により締付ボルト8を軸方向に移動するチルトロック用カム機構が設けられている。
このチルトロック用カム機構は、操作レバー81と一体的に回転する第1カム部材82と、この第1カム部材82のカム摺接面に摺接するカム摺接面を有し、非回転の第2カム部材83とから構成されている。第2カム部材83は、その右端部がチルト用長溝26に嵌合することにより常時非回転に構成している。
従って、操作レバー81を揺動すると、締付ボルト8が回転すると共に、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら、締付ボルト8の軸方向に移動するため、締付ボルト8はその軸方向に平行に移動する。
チルトブラケット2の右側の側板25の外壁には、平板状の固定側チルトロック歯部84がチルト用長溝27の縁に溶接により固定されている。この固定側チルトロック歯部84の右側面には、その上下方向の全長にわたって、紙面に直交する方向に延びる直線のロック歯841がラック状に形成されている。締付ボルト8の右端に挿通された可動側チルトロック歯部85の左側面に形成されたロック歯が、固定側チルトロック歯部84のロック歯841に噛合う。
固定側チルトロック歯部84に凸部を形成し、チルトブラケット2の側板25に形成した凹部、または、孔にこの凸部を圧入することで、チルトブラケット2に固定側チルトロック歯部84を固定するようにしてもよい。
可動側チルトロック歯部85は、締付ボルト8の右端に形成された雄ねじ853にねじ込まれた締付ナット852により、板バネ88を介して固定側チルトロック歯部84に押圧されている。締付ナット852は、雄ねじ853にねじ込まれたロックナット854により緩み止めがなされている。
図7は、図6のチルトロック機構をP方向から見た一部断面を含む平面図であって、(1)はチルトロック時を示し、(2)はチルトロック解除時を示す。図7に示すように、板バネ88の両端は、チルトブラケット2の側板25に向かって直角に折り曲げた後、側板25に当接する先端部881、881が、略半円状に外側に折り曲げられている。(1)のチルトロック時には、板バネ88の先端部881、881が、チルトブラケット2の側板25に強く押しつけられるため、可動側チルトロック歯部85は、固定側チルトロック歯部84との噛合いを解除する方向に常時付勢力が付与されている。
図7(2)に示すように、チルトロック解除時には、可動側チルトロック歯部85と共に板バネ88が右方向に移動するため、板バネ88の先端部881、881が閉じ(締付ボルト8の軸心に近づく方向に弾性変形する)、先端部881、881が、固定側チルトロック歯部84の側面842、842に当接する。これによって、チルトロック解除時に、可動側チルトロック歯部85が締付ボルト8の回りで回転するのを防止し、可動側チルトロック歯部85と固定側チルトロック歯部84との噛合いのずれを防止している。
* テレスコロック機構
図8は図6のDーD断面図であって、テレスコロック時の状態を示し、図9は図6のDーD断面図であって、テレスコロック解除時の状態を示す。図6、図8、図9に示すように、ディスタンスブラケット4の上板41の下面411には、平板状の固定側テレスコロック歯部46が溶接により固定され、固定側テレスコロック歯部46の下面にはロック歯461が形成されている。
固定側テレスコロック歯部46に凸部を形成し、ディスタンスブラケット4の上板41の下面411に形成した凹部、または、孔に、この凸部を圧入することで、ディスタンスブラケット4に固定側テレスコロック歯部46を固定するようにしてもよい。
締付ボルト8には、締付ボルト8と一体的に回転するカム、例えば円周上の一箇所に半径方向外側への突出部891が形成されたカム89が装着され、このカム89が可動側テレスコロック歯部87の矩形孔871に挿通されている。カム89は、締付ボルト8に一体的に成形してもよい。このカム89と矩形孔871がテレスコロック用カム機構を構成し、締付ボルト8の回転を可動側テレスコロック歯部87に伝達し、締付ボルト8の軸方向に直交する方向の可動側テレスコロック歯部87の運動に変換している。
可動側テレスコロック歯部87の上面には、固定側テレスコロック歯部46下面のロック歯461と噛合うロック歯872が形成されている。図8に示すように、カム89の突出部891が上方向を向くと、可動側テレスコロック歯部87が上に押し上げられ、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46下面のロック歯461と噛合い、ディスタンスブラケット4のテレスコ方向の移動をロックする。
図9に示すように、カム89の突出部891が右方向を向くと、可動側テレスコロック歯部87が、その自重とリリーフバネ873、873の付勢力により下に押し下げられ、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が、固定側テレスコロック歯部46下面のロック歯461から噛合いが外れ、ディスタンスブラケット4のテレスコ方向の移動を可能にする。
* ステアリングホイールの調整操作
以下、第2の実施形態のステアリングホィールの高さ、及び、傾斜角度を調整するときの操作と各部材の動作について説明する。チルト・テレスコのロック解除時には、操作レバー81を一方向に揺動すると、締付ボルト8の回転によりカム89が回転し、図8に示すカム89の突出部891が上方向を向いたテレスコロック状態から、図9に示す突出部891が右方向を向いたテレスコロック解除状態へ移る。
これにより、可動側テレスコロック歯部87の自重とリリーフバネ873、873の付勢力により、可動側テレスコロック歯部87が下降し、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が、固定側テレスコロック歯部46のロック歯461から噛合いが外れ、テレスコ調整が可能になる。
また、操作レバー81の上記揺動により、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら回転すると、第1カム部材82及び締付ボルト8を図6の左方向に押圧する力が解除される。従って、板バネ88の付勢力によって、可動側チルトロック歯部85のロック歯が固定側チルトロック歯部84のロック歯841から強制的に離間するため、チルト調整が可能になる。第2の実施形態では、板バネ88が可動側チルトロック歯部85を固定側チルトロック歯部84から強制的に離間するため、チルトロック解除を確実に行うことが可能となる。
チルト調整は、締付ボルト8をチルトブラケット2のチルト用長溝26、27に沿って移動しながら、図5のチルト枢動ピン64を中心として、モータハウジング6、電動モータ62、ディスタンスブラケット4、アウターコラム3、ステアリングホイールを一体的に傾斜させて、ステアリングホイールの傾斜角度を調整する。
このアウターコラム3の傾斜角度調整中は、可動側チルトロック歯部85は板バネ88の付勢力で、固定側チルトロック歯部84から離間した状態を維持するため、可動側チルトロック歯部85のロック歯の山は、固定側チルトロック歯部84のロック歯841の山を乗り越えて移動する。
テレスコ調整は、静止した締付ボルト8にテレスコ用長溝44、45を沿わせながら、ディスタンスブラケット4をアウターコラム3と共に軸方向に移動し、ステアリングホイールの軸方向位置を調整する。このテレスコ調整時、ディスタンスブラケット4の左端両側に軸支されたテレスコピン47が、モータハウジング6の右端下面に形成されたテレスコガイド溝63に案内されて、軸方向に円滑に移動する。
チルト・テレスコのロック時には、操作レバー81を逆方向に揺動すると、第1カム部材82は第2カム部材83のカム摺接面に摺接しながら回転し、第1カム部材82及び締付ボルト8が図6の左方向に移動する。このため、可動側チルトロック歯部85のロック歯と固定側チルトロック歯部84のロック歯841とが、板バネ88の付勢力に抗して強く噛合うと共に、チルトブラケット2の側板24、25をディスタンスブラケット4の側板42、43に強く締め付けて、チルト方向のロックがテレスコ方向のロックに先行して行われる。
また、上記操作レバー81の揺動で、締付ボルト8が回転してカム89が回転し、図9に示すカム89の突出部891が右方向を向いたテレスコロック解除状態から、図8に示す突出部891が上方向を向いたテレスコロック状態へ移る。これによって、可動側テレスコロック歯部87がリリーフバネ873の付勢力に抗して上昇し、可動側テレスコロック歯部87のロック歯872が固定側テレスコロック歯部46のロック歯461に強く噛合い、テレスコロックが完了する。
二次衝突時に、ディスタンスブラケット4に車体前方側への衝撃力が加わると、可動側テレスコロック歯部87が固定側テレスコロック歯部46強く噛合ってロックしているため、締付ボルト8がチルト用長溝26、27を車体前方側に押して、チルトブラケット2を車体前方側に押す。
この結果、チルトブラケット2のスライドピン28がスライドガイド溝55に案内されて、アウターコラム3の軸方向に平行に左方(車体前方側)に移動する。同時に、ディスタンスブラケット4の左端のテレスコピン47も、テレスコガイド溝63に案内されて、車体前方側に移動し、二次衝突時の衝撃を吸収する。このように、第2の実施形態では、二次衝突時のガイドが、アウターコラム3の両側に、かつ、上下方向に離間した二箇所に配置されているため、衝突時にステアリングホイールを跳ね上げる方向に作用する荷重を分散して、ステアリングホイールの円滑なコラプス移動を可能にしている。
カム89と締付ボルト8との間の位相調整、第1カム部材82と第2カム部材83のカム摺接面の形状、第1カム部材82と第2カム部材83との間の位相調整、及び、締付ナット852の締付位置の調節により、チルトロックの歯の噛み合いのタイミングとテレスコロックの歯の噛み合いのタイミングを各々個別に適切に調整することができ、しかも、チルトロックとテレスコロックの噛み合いのタイミングをずらすことにより、チルトロックとテレスコロックのロック歯の噛み合いを適切に行わせることができる。
上記実施形態では、テレスコロック解除がチルトロック解除に先行して行われ、また、チルト方向のロックがテレスコ方向のロックに先行して行われるが、この動作順序を逆にして、チルトロック解除をテレスコロック解除に先行して行い、テレスコ方向のロックをチルト方向のロックに先行して行うようにしてもよい。
このように、チルトロックとテレスコロックのロック歯の噛み合いの位置、及び、噛合いのタイミングの調整が簡単、確実に行われるため、ロック時の保持力が大きく、二次衝突時の衝撃に対して大きな抵抗力を発揮することができる。また、固定側テレスコロック歯部46がチルトブラケット2の左右の幅の間に配置されているため、ステアリングホイール装置の左右の幅をコンパクトにすることができる。更に、電動アシストモータを収納するスペースも比較的楽に確保することができるので、電動パワーステアリング装置への適用が容易である。
また、上記実施形態では、ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置の両方を調整できるチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置に適用した例について説明したが、ステアリングホイールの軸方向位置だけを調整するテレスコ式ステアリングコラム装置に適用すれば、テレスコロック時の保持力が大きく、二次衝突時の衝撃に対して大きな抵抗力を発揮することができる。また、固定側テレスコロック歯部がブラケットの左右の幅の間に配置されているため、ステアリングホイール装置の左右の幅をコンパクトにすることができる。
本発明の第1の実施形態のチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置の外観斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図であって、テレスコロック時を示す。 図2のB−B断面図であって、テレスコロック解除時を示す。 本発明の第2の実施形態のチルト・テレスコ式ステアリングコラム装置の外観斜視図である。 図5のC−C断面図である。 図6のチルトロック機構をP方向から見た一部断面を含む平面図であって、(1)はチルトロック時を示し、(2)はチルトロック解除時を示す。 図6のD−D断面図であって、テレスコロック時を示す。 図6のD−D断面図であって、テレスコロック解除時を示す。
符号の説明
1 チルト・テレスコ式ステアリングコラム装置
2 チルトブラケット
21 取付部
22 つる巻きバネ
23 上板
24、25 側板
26、27 チルト用長溝
28 スライドピン
3 アウターコラム
4 ディスタンスブラケット
41 上板
411 下面
42、43 側板
44、45 テレスコ用長溝
46 固定側テレスコロック歯部
461 ロック歯
47 テレスコピン
5 ロアーブラケット
51 長溝
52 枢動ピン
53 取付部
54 延長部
55 スライドガイド溝
6 モータハウジング
61 インナーシャフト
62 電動モータ
63 テレスコガイド溝
64 チルト枢動ピン
7 ステアリングシャフト
8 締付ボルト
81 操作レバー
82 第1カム部材
83 第2カム部材
84 固定側チルトロック歯部
841 ロック歯
842 側面
85 可動側チルトロック歯部
851 板バネ
852 締付ナット
853 雄ねじ
854 ロックナット
86 楕円カム
87 可動側テレスコロック歯部
871 矩形孔
872 ロック歯
873 リリーフバネ
88 板バネ
881 先端部
89 カム
891 突出部

Claims (8)

  1. 上端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトを回転自在に軸承するアウターコラムの上方に設けられ、車体に固定可能なブラケットと、
    上記ブラケットの内側に摺接自在に設けられ上記アウターコラムを支持するディスタンスブラケットと、
    上記ディスタンスブラケットに形成されたテレスコ用長溝に回転可能に挿通された締付ボルトと、
    上記締付ボルトの一端に装着され締付ボルトを回転する操作レバーとを有するステアリングコラム装置において、
    上記ディスタンスブラケットに形成された固定側テレスコロック歯と、
    上記締付ボルトの軸方向に直交する方向に移動可能で、上記固定側テレスコロック歯に噛合い可能な可動側テレスコロック歯と、
    上記締付ボルトに設けられ締付ボルトの回転を上記可動側テレスコロック歯の軸方向に直交する方向の移動に変換するテレスコロック用カム機構と
    を備えたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 上端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトを回転自在に軸承するアウターコラムの上方に設けられ、車体に固定可能なチルトブラケットと、
    上記チルトブラケットの内側に摺接自在に設けられ上記アウターコラムを支持するディスタンスブラケットと、
    上記チルトブラケットに形成されたチルト用長溝とディスタンスブラケットに形成されたテレスコ用長溝とに回転及び軸方向移動可能に挿通された締付ボルトと、
    上記締付ボルトの一端に装着され締付ボルトを回転する操作レバーとを有するステアリングコラム装置において、
    上記締付ボルトに設けられ締付ボルトの回転を締付ボルトの軸方向移動に変換するチルトロック用カム機構と、
    上記チルトブラケットのチルト用長溝の縁に形成された固定側チルトロック歯と、
    上記締付ボルトに設けられ上記締付ボルトの軸方向移動により上記固定側チルトロック歯と噛合う可動側チルトロック歯と、
    上記ディスタンスブラケットに形成された固定側テレスコロック歯と、
    上記締付ボルトの軸方向に直交する方向に移動可能で、上記固定側テレスコロック歯に噛合い可能な可動側テレスコロック歯と、
    上記締付ボルトに設けられ締付ボルトの回転を上記可動側テレスコロック歯の軸方向に直交する方向の移動に変換するテレスコロック用カム機構と
    を備えたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記テレスコロック用カム機構は、
    上記締付ボルトに形成されたカムであること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記固定側テレスコロック歯は、
    上記ディスタンスブラケットの内側に形成されていること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記可動側チルトロック歯は、
    バネを介して固定側チルトロック歯に押圧されること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  6. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記可動側チルトロック歯は、
    上記固定側チルトロック歯との噛合いを解除する方向に常時付勢力を付与するバネを有すること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記可動側テレスコロック歯は、
    上記固定側テレスコロック歯との噛合いを解除する方向に常時付勢力を付与するバネを有すること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
  8. 請求項5または請求項6のいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
    上記可動側チルトロック歯は、
    上記締付ボルトの他端に螺合された締付ナットにより上記バネの付勢力を調節すること
    を特徴とするステアリングコラム装置。
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