JP2005280543A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングコラムの可動ジャケットに高い支持剛性を確保しつつ、固定ジャケットと可動ジャケットとの嵌合長を短縮して軽量化及びコストダウンを図るとともに、テレスコピック動作時の可動ジャケットの摺動抵抗を軽減しつつ両ジャケットの嵌合部でのガタの発生を防ぐことができる車両用ステアリング装置を提供すること。
【解決手段】車体側に固定された固定ジャケット106に可動ジャケット107をコラム軸方向に摺動可能に嵌合することによって少なくともテレスコピック動作が可能な車両用ステアリング装置1において、前記可動ジャケット107の摺動を固定してテレスコピック動作をロックする第1のロック部20と第2のロック部40を設けるとともに、これらの第1ロック部20と第2ロック部40とをリンク46にて連結し、1つの操作レバー27の操作によって両ロック部20,40を連動させるよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくともテレスコピック動作をロックするためのロック部を備えて成る車両用ステアリング装置に関するものである。
車両の操向装置であるステアリング装置には、ドライバーがその体格に応じて最適な運転姿勢を確保することができるように、ステアリングホイールの上下方向への傾動(チルト)やステアリング軸方向への伸縮(テレスコピック)が調節可能になっているものがある。
図8にチルト動作とテレスコピック動作が可能なチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装置の一例を示す(特許文献1参照)。
即ち、図8は従来の車両用ステアリング装置101の半裁縦断面図であり、同図において、102は円筒状のステアリングコラム105内に挿通するステステアリング軸であり、該ステアリング軸102は、軸方向に摺動自在にスプライン嵌合されたアッパーシャフト103とロアーシャフト104によって構成されている。尚、アッパーシャフト103の上端部には不図示のステアリングホイールが結着されている。
又、前記ステアリングコラム105は、車体側に固定された固定ジャケット106内に可動ジャケット107をコラム軸方向に摺動可能に嵌合して構成されており、可動ジャケット107内にはステアリング軸102の前記アッパーシャフト103がベアリング109によって回転自在に支持されて収納され、固定ジャケット107内にはステアリング軸102の前記ロアーシャフト104がベアリング110によって回転自在に支持されて収納されている。
ところで、前記固定ジャケット106は、チルトボルト114によってブラケット113,115に上下回動可能に枢着されており、ブラケット113のアッパー側端部には、下方に向かって垂下する左右一対の側板部113aが一体に形成されている。そして、ブラケット113の相対向する一対の側板部113aは、可動ジャケット107に外嵌されたクランプ部材124を両側から挟持しており、各側板部113aには上下方向に長いチルト調節用孔123が形成されている。
又、上記ブラケット113の側板部113aに形成されたチルト調節用孔123と前記クランプ部材124に貫設された不図示の円孔にはボルト126が挿通しており、該ボルト126には操作レバー127の一端が結着されている。尚、図示しないが、ボルト126上の操作レバー127とブラケット113との間にはカムロック機構が設けられている。
而して、前記ブラケット113、クランプ部材124、ボルト126、操作レバー127、不図示のカムロック機構等はチルト・テレスコピックのロック手段を構成しており、操作レバー127を回動操作してカムロック機構によってブラケット113の両側板部113aを拡開させれば、ブラケット113によるクランプ部材124の挟持とクランプ部材124による可動ジャケット107の挟持が共に解除されてロック手段がOFFされるため、可動ジャケット107をステアリング軸102のアッパーシャフト103と共に軸方向に伸縮させてステアリングホイールのテレスコピック動作を行うことができるとともに、ボルト126がブラケット113のチルト調節用孔123内を移動し得る範囲でステアリングコラム105及びステアリング軸102をチルトボルト114を中心として上下に回動させることによってチルト動作を行うことができる。
そして、上述のようにしてテレスコピック動作とチルト動作を行った後は、操作レバー127を回動させてカムロック機構を駆動し、該カムロック機構によってブラケット113の両側板部113aを縮閉させれば、ブラケット113によるクランプ部材124の挟持とクランプ部材124による可動ジャケット107の挟持が共になされてロック手段がONされるため、テレスコピック動作とチルト動作が共にロックされてステアリングホイールの上下方向の傾角と軸方向位置が調節後の状態に保持される。
特開2001−347953号公報
しかしながら、上記従来の車両用ステアリング装置101においては、ステアリングコラム105の可動ジャケット107の支持剛性を高めるために、該可動ジャケット107の固定ジャケット106に対する嵌合長L’を長く設定しなければならないため、固定ジャケット106及び可動ジャケット107の長さが長くなり、高重量化や高コスト化を免れないという問題があった。
又、固定ジャケット106と可動ジャケット107との嵌合部のガタを防止するために、可動ジャケット107を固定ジャケット106の内壁の一側面側に常時押圧する必要があったため、テレスコピック動作時の可動ジャケット107の摺動抵抗が大きく、操作に大きな力を要するという問題もあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ステアリングコラムの可動ジャケットに高い支持剛性を確保しつつ、固定ジャケットと可動ジャケットとの嵌合長を短縮して軽量化及びコストダウンを図るとともに、テレスコピック動作時の可動ジャケットの摺動抵抗を軽減しつつ両ジャケットの嵌合部でのガタの発生を防ぐことができる車両用ステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車体側に固定された固定ジャケットに可動ジャケットをコラム軸方向に摺動可能に嵌合することによって少なくともテレスコピック動作が可能な車両用ステアリング装置において、前記可動ジャケットの摺動を固定してテレスコピック動作をロックする第1のロック部と第2のロック部を設けるとともに、これらの第1ロック部と第2ロック部とをリンクにて連結し、1つの操作レバーの操作によって両ロック部を連動させるよう構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1ロック部は、前記可動ジャケットに固定されたディスタンスブラケットを車体側に固定されたアジャストブラケットで挟持するとともに、両ブラケットに挿通するボルトを前記操作レバーによって回転させてロック機構を駆動し、前記アジャストブラケットを前記ディスタンスブラケットに押圧/押圧解除して、テレスコピック動作をロック/アンロックするよう構成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第2ロック部は、前記固定ジャケットと可動ジャケットの嵌合部に設けられ、前記固定ジャケット側に螺合するボルトを回転させてこれをステアリング軸に直交する方向に進退動せしめ、固定ジャケットと可動ジャケット間に介装された樹脂カラーを前記ボルトによって押圧/押圧解除してテレスコピック動作をロック/アンロックするよう構成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記樹脂カラーの周方向複数箇所の厚さを他の箇所の厚さよりも厚く設定したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記固定ジャケットを上下方向に回動可能に枢着してチルト動作を可能とするとともに、前記第1ロック部によってテレスコピック動作とチルト動作を同時にロック/アンロックするよう構成したことを特徴とする。
請求項1〜3記載の発明によれば、第1ロック部と第2ロック部とをリンクにて連結したため、1つの操作レバーで量ロック部のロック/アンロックを同時に行うことができ、操作性が高められる。又、少なくともテレスコピック動作をロックするためのロック手段として2つのロック部を設けたため、可動ジャケットは両ロック部によって支持されることとなってその支持剛性が高められ、その固定ジャケットとの嵌合長を短縮してステアリング装置の軽量化及びコストダウンを図ることができる。更に、一方のロック部を両ジャケットの嵌合部に設ければ、該ロック部によって可動ジャケットが保持されるために嵌合部でのガタの発生が防がれ、テレスコピック動作時にはロック部によるロックが解除されるため、可動ジャケットの摺動抵抗が低く抑えられてテレスコピック動作を楽に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、固定ジャケットと可動ジャケット間に介装された樹脂カラーの周方向複数箇所の厚さを他の箇所の厚さよりも厚く設定したため、該樹脂カラーは厚さの厚い複数箇所で可動ジャケットを高い圧力で押圧するとともに、可動ジャケット画固定ジャケットを押し付けることとなり、可動ジャケットの摺動を確実に固定してロックすることができるとともに、両ジャケット間のガタを防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、チルト動作とテレスコピック動作が可能なチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装置においては、操作レバーのワンタッチ操作でテレスコピック動作とチルト動作を同時にロック/アンロックすることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る車両用ステアリング装置の一部を破断した側面図、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3は図1のB−B線拡大断面図、図4は図3の矢視C方向の図、図5は図1のD−D線拡大断面図、図6は樹脂カラーの半裁断面図、図7は図6のE−E線断面図である。
図1に示す車両用ステアリング装置1において、2は円筒状のステアリングコラム5内に挿通するステアリング軸であり、該ステアリング軸2は、軸方向に摺動自在にスプライン嵌合されたアッパーシャフト3とロアーシャフト4によって構成されている。尚、アッパーシャフト3の上端部には不図示のステアリングホイールが結着されており、ロアーシャフト4の下端部は不図示の自在継手を介して不図示のステアリングギヤボックスに連結されている。
又、前記ステアリングコラム5は、車体側に固定された固定ブラケット6内に可動ジャケット7を図5に示す樹脂カラー8を介してコラム軸方向に摺動可能に嵌合して構成されており、可動ジャケット7内にはステアリング軸2の前記アッパーシャフト3がベアリング9によって回転自在に支持されて収納され、固定ジャケット6内にはステアリング軸2の前記ロアーシャフト4がベアリング10によって回転自在に支持されて収納されている。
ここで、固定ジャケット6の下端部外周には、図1及び図2に示すように、チャンネル状のブラケット11が溶着されており、該ブラケット11の相対向する一対の側板部11aは、下方が開口する逆U字状のブラケット12によって両側方から包持され、ブラケット12は車体に取り付けられた車体側ブラケット13に取り付けられている。そして、ブラケット12は、これの両側板部12aと前記ブラケット11の両側板部11aに挿通する左右のチルトヒンジ14によって回動自在に枢着されており、従って、固定ジャケット7(ステアリングコラム5及びステアリング軸2)は、その後端部が前記チルトヒンジ14によって車体側に上下回動可能に枢着されている。
而して、本実施の形態においては、チルト・テレスコピックのロック手段として第1ロック部20と第2ロック部40がステアリングコラム5の軸方向の2箇所に設けられており、後述のように、第1ロック部20はチルト及びテレスコピック動作をロック/アンロックするものであり、第2ロック部40はテレスコピック動作をロック/アンロックするものである。
ここで、第1ロック部20の構成を図1、図3及び図4に基づいて説明する。
前記車体側ブラケット13の上端部には、下方に開口する逆U字状のアジャストブラケット21が左右2本のボルト22によって取り付けられており、このアジャストブラケット21の相対向する一対の側板部21aには上下方向に長いチルト調節用孔23がそれぞれ形成されている。尚、前記ボルト22は、車体側ブラケット13に形成された前後方向に長い長孔13aに挿通しており、2次衝突時にはアジャストブラケット21の車体前方への移動を許容して衝撃を吸収緩和する。
又、ステアリングコラム5の可動ジャケット7の外周には、下方に開口する逆U字状のディスタンスブラケット24が溶着されており、その相対向する一対の側板部24aには前後方向(コラム軸線方向)に長いテレスコ長孔25が形成されている(図4参照)。
而して、前記アジャストブラケット21は、その一対の側板部21aでディスタンスブラケット24の一対の側板部24aを両側から包持するように側板部24aに外嵌しており、該アジャストブラケット21に形成された前記チルト調節用孔23とディスタンスブラケット24に形成された前記テレスコ長孔25にはチルトボルト26が挿通している。従って、可動ジャケット7は、チルトボルト26がテレスコ長孔25内を移動し得る範囲でアッパーシャフト3と共に前後方向(コラム軸線方向)に移動可能に取り付けられており、これによって不図示のステアリングホイールの伸縮(チルト調節)が可能となる。
ところで、図3に示すように、前記チルトボルト26の頭部と前記アジャストブラケット21の一方の側板部21aとの間には、操作レバー27とカムロック機構28が設けられており、操作レバー27は、その一端がチルトボルト26に挿通している。ここで、チルトボルト26の頭部にはプレート状のストッパ29が係合しており、図1に示すように、このストッパ29に形成された円弧状の長孔30に挿通するボルト31を操作レバー27に螺着することによって、操作レバー27がチルトボルト26と一体に回転するよう結着されるとともに、ボルト31がストッパ29の長孔30内を移動し得る範囲で操作レバー27の位置が一定に調整され得る。
又、前記カムロック機構28は、図3に示すように、チルトボルト26と共に回転する可動カム部材28aと、アジャストブラケット21に形成された前記チルト調節用孔23に係合する固定カム部材28bとで構成されており、これらの可動カム部材28aと固定カム部材28bとは、これらの相対向する面に形成されたカムによって凹凸嵌合している。
他方、チルトボルト26のアジャストブラケット21の他方の側板部21aから外側方へ突出する先端部には、ロッキングブロック32がチルトボルト26に沿って摺動可能に挿通支持されており、該ロッキングブロック32は、スラストベアリング33及びワッシャ34を介してナット35によってその位置が規制されるとともに、スプリング36によって外側方に常時付勢されている。
又、アジャストブラケット21の側板部21aの前記チルト調節用孔23の他方には、チルトロック歯部37が2列に形成されており(図4参照)、これらのチルトロック歯部37には、前記ロッキングブロック32に形成されたロック歯が選択的に噛合する。
而して、ステアリングコラム5とその内部に挿通するステアリング軸2は、チルトボルト26(正確には、カムロック機構28の固定カム部材28b)がチルト調節用孔23内を移動し得る範囲で、前記チルトヒンジ14(図1及び図2参照)を中心として上下に回動可能であって、これらの上下動によって不図示のステアリングホイールの上下方向への傾動(チルト)が調節される。
次に、前記第2ロック部40の構成を図1及び図5に基づいて説明する。
図5に示すように、固定ジャケット6の側部には円孔6aが形成され、該固定ジャケット6の外周の前記円孔6aの周囲にはブラケット41が溶着されている。そして、このブラケット41には円孔41aが形成され、この円孔41aの周囲にはナット42が溶着されている。
而して、上記ナット42にはテレスコボルト43が螺合しており、該テレスコボルト43の先端部はブラケット41に形成された円孔41aを通過して前記樹脂カラー8の一部に当接している。
ここで、樹脂カラー8は、図6及び図7に示すように、樹脂によって切欠リング状に一体成形され、その外周には2つの小さな円柱状突起8aと1つの大きな円柱状突起8bが形成され、これらの突起8a,8bが固定ジャケット6に形成された円孔6b,6aにそれぞれ嵌合することによって、該樹脂カラー8が固定ジャケット6に固定保持される。そして、突起8bの中心部には円穴8b−1が形成されており、この円穴8b−1に前記テレスコボルト43の先端部が挿入嵌合されている。
又、図7に示すように、この樹脂カラー8の円周方向3箇所(本実施の形態では、突起8a,8bが設けられた箇所)には厚さが他の部分のそれよりも厚い厚肉部8cが形成されている。
他方、図1及び図5に示すように、前記テレスコボルト43にはサブレバー44の一端がナット45によって結着されており、該サブレバー44の他端と前記操作レバー27の中間部とはリンク46によって互いに連結されている。
次に、本発明に係る車両用ステアリング装置1におけるチルト・テレスコピック動作とそのロック/アンロックについて説明する。
操作レバー27が図1に実線にて示すロック位置にあるときには、第1ロック部20及び第2ロック部40は共にロック状態にある。
即ち、第1ロック部20においては、前記カムロック機構28の可動カム部材28aと固定カム部材28bのカムの凸部同士が係合しているためにチルトボルト26が軸方向(図3の左方)に移動し、アジャストブラケット21の一体の側板部21aが縮閉されてディスタンスブラケット24の両側板部24aを両側から押圧してこれらを挟持する。この結果、アジャストブラケット21の側板部21aとディタンスブラケット24の側板部24a間に大きな摩擦力が発生し、この摩擦力によって可動ジャケット7及びアッパーシャフト3のコラム軸方向の摺動が阻止される。
又、上述のようにチルトボルト26が軸方向に移動することによって、ロッキングブロック32がアジャストブラケット21に形成された前記チルトロック歯部37に押圧されるため、該ロッキングブロック32のロック歯がチルトロック歯部37に噛合し、これによってステアリングコラム5及びステアリング軸2のチルトヒンジ14を中心とする回動が阻止され、ステアリングホイールのチルト動作がロックされる。
尚、本実施の形態では、チルト用のロック手段としてロック歯を設けたが、テレスコピック用のロック歯を設け、このロック歯をアジャストブラケット21のチルト調節用孔23を通ってディスタンスブラケット24のテレスコ長孔25の縁に設けたロック歯に噛合させることによってテレスコ機構もロックするようにしても良い。又、チルト用のロック歯を省略し、アジャストブラケット21とディスタンスブラケット24間の摩擦力によってチルト機構をロックするようにしても良い。
他方、第2ロック部40においては、操作レバー27に連動するサブレバー44は図1に実線にて示す位置にあり、このときテレスコボルト43はその先端部が樹脂カラー8を押圧するため、該樹脂カラー8が可動ジャケット7の外周に密着して該可動ジャケット7のコラム軸方向の移動が阻止される。尚、前述のように、樹脂カラー8の円周方向3箇所に厚肉部8cを形成したため、該樹脂カラー8は厚肉部8cで可動ジャケット7を高い圧力で押圧して該可動ジャケット7の摺動を確実に固定してロックすることができるとともに、可動ジャケット7を固定ジャケット6側に押し付けて両ジャケット6,7間のガタを防ぐことができる。
従って、第1ロック部20と第2ロック部40において可動ジャケット7及びアッパーシャフト3のコラム軸方向の摺動が阻止されるため、ステアリングホイールのテレスコピック動作がロックされる。
次に、ステアリングホイールの上下方向への傾動(チルト)やコラム軸方向への伸縮(テレスコピック)を調節する場合には、図1に実線にて示す位置にある操作レバー27を角度θだけ時計方向に鎖線位置まで回動させると、該操作レバー27にリンク46を介して連結されたサブレバー44も実線位置から鎖線位置まで回動し、第1ロック部20及び第2ロック部40が共にアンロック状態となる。
即ち、第1ロック部20においては、操作レバー27と共にチルトボルト26及びカムロック機構28の可動カム部材28aが一体的に回動し、可動カム部材28aと固定カム部材28bが凹凸嵌合するためにチルトボルト26が図3の右方へと移動する。すると、アジャストブラケット21によるディスタンスブラケット24の挟持が解除されて可動ジャケット7及びアッパーシャフト3のコラム軸方向への移動が可能となる。又、同時に、ロッキングブロック32がスプリング36の付勢力によってチルトボルト26上を図3の右方に移動するため、該ロッキングブロック32に形成されたロック歯がアジャストブラケット21のチルトロック歯部37から離脱して両者の噛合が解除される。この結果、チルトロックが解除され、ステアリングコラム5及びステアリング軸2のチルトヒンジ14を中心とする回動が許容され、ステアリングホイールの上下方向への傾動(チルト)を調節することができる。
他方、第2ロック部40においては、サブレバー44の回動によってテレスコボルト43も同方向に回動し、ナット42に螺合するテレスコボルト43が図5の左方に退動するため、該テレスコボルト43による樹脂カラー8の押圧が解除され、可動ジャケット7及びこれに収納されたアッパーシャフト3のコラム軸方向への移動が許容される。
以上のように、第1ロック部20と第2ロック部40において可動ジャケット7及びアッパーシャフト3のコラム軸方向の摺動が許容されるため、ステアリングホイールのテレスコピック動作がアンロックされ、ステアリングホイールのコラム軸方向への伸縮(テレスコピック)が調節可能となる。
以上のように第1ロック部20と第2ロック部40を共にアンロック状態としてステアリングホイールの上下方向への傾動(チルト)やステアリング軸方向への伸縮(テレスコピック)が調節されると、図1に鎖線にて示す位置にある操作レバー27を実線位置まで回動させれば、第1ロック部20と第2ロック部40は再びロック状態となり、ステアリングホイールの上下方向への傾動(チルト)とコラム軸方向への伸縮(テレスコピック)がロックされる。
以上のように、本実施の形態においては、少なくともテレスコピック動作をロックするためのロック手段として第1ロック部20と第2ロック部40の2つを設けたため、可動ジャケット7は両ロック部20,40によって支持されることとなり、その支持剛性が高められる。このため、可動ジャケット7の固定ジャケット6との嵌合長L(図1参照)を図8に示した従来のステアリング装置101における嵌合長L’に比して大幅に短縮することができ(L<L’)、当該ステアリング装置1の軽量化及びコストダウンを図ることができる。
又、第2のロック部40を固定ジャケット6と可動ジャケット7の嵌合部に設けたため、該第2ロック部40によって可動ジャケット7が保持されるために嵌合部でのガタの発生が防がれる。そして、テレスコピック動作時には第2ロック部40によるロックが解除されるため、可動ジャケット7の摺動抵抗が低く抑えられてテレスコピック動作を楽に行うことができる。
更に、本実施の形態のようなチルト動作とテレスコピック動作が可能なチルト・テレスコピック式の車両用ステアリング装置1においては、操作レバー27のワンタッチ操作でテレスコピック動作とチルト動作を同時にロック/アンロックすることができる。
尚、本実施の形態に係る車両用ステアリング装置1においては、2次衝突時には、可動ジャケット7とディスタンスブラケット24が最前位置まで移動し、次にアジャストブラケット21とチルトボルト26及び操作レバー27が一体的に移動する。このとき、リンク46に押されてサブレバー44が回動し、テレスコボルト43が緩められる。そして、操作レバー27が更に移動すると、リンク46が変形して衝撃の一部が吸収される。ここで、アジャストブラケット21と車体側ブラケット13との間にエネルギー吸収構造を設けても良い。
本発明は、ステアリングホイールの少なくともテレスコピック調整が可能な車両用ステアリング装置に対して適用可能である。
本発明に係る車両用ステアリング装置の一部を破断した側面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1のB−B線拡大断面図である。 図3の矢視C方向の図である。 図1のD−D線拡大断面図である。 樹脂カラーの半裁断面図である。 図6のE−E線断面図である。 従来の車両用ステアリング装置の半裁縦断面図である。
符号の説明
1 車両用ステアリング装置
2 ステアリング軸
3 アッパーシャフト
4 ロアーシャフト
5 ステアリングコラム
6 固定ジャケット
7 可動ジャケット
8 樹脂カラー
8c 厚肉部
13 車体側ブラケット
14 チルトヒンジ
20 第1ロック部
21 アジャストブラケット
23 チルト調節用孔
24 ディスタンスブラケット
25 テレスコ長孔
26 チルトボルト
27 操作レバー
28 カムロック機構
32 ロッキングブロック
37 チルトロック歯部
40 第2ロック部
42 ナット
43 テレスコボルト
44 サブレバー
46 リンク

Claims (5)

  1. 車体側に固定された固定ジャケットに可動ジャケットをコラム軸方向に摺動可能に嵌合することによって少なくともテレスコピック動作が可能な車両用ステアリング装置において、
    前記可動ジャケットの摺動を固定してテレスコピック動作をロックする第1のロック部と第2のロック部を設けるとともに、これらの第1ロック部と第2ロック部とをリンクにて連結し、1つの操作レバーの操作によって両ロック部を連動させるよう構成したことを特徴とする車両用ステアリング装置。
  2. 前記第1ロック部は、前記可動ジャケットに固定されたディスタンスブラケットを車体側に固定されたアジャストブラケットで挟持するとともに、両ブラケットに挿通するボルトを前記操作レバーによって回転させてカムロック機構を駆動し、前記アジャストブラケットを前記ディスタンスブラケットに押圧/押圧解除して、テレスコピック動作をロック/アンロックするよう構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリング装置。
  3. 前記第2ロック部は、前記固定ジャケットと可動ジャケットの嵌合部に設けられ、前記固定ジャケット側に螺合するボルトを回転させてこれをステアリング軸に直交する方向に進退動せしめ、固定ジャケットと可動ジャケット間に介装された樹脂カラーを前記ボルトによって押圧/押圧解除してテレスコピック動作をロック/アンロックするよう構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリング装置。
  4. 前記樹脂カラーの周方向複数箇所の厚さを他の箇所の厚さよりも厚く設定したことを特徴とする請求項3記載の車両用ステアリング装置。
  5. 前記固定ジャケットを上下方向に回動可能に枢着してチルト動作を可能とするとともに、前記第1ロック部によってテレスコピック動作とチルト動作を同時にロック/アンロックするよう構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両用ステアリング装置。
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