JP2004299560A - 衝撃吸収ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃吸収荷重の調節が容易で小形のステアリング装置を提供する。
【解決手段】本衝撃吸収ステアリング装置1では、ステアリングホイール2の位置を調整するために軸方向に変位可能なアッパチューブ10と、軸方向の位置が調整されたアッパチューブ10をロック可能なロック機構29とを備える。ロック機構29は、ロック用の歯35a,36aを形成する一対のロック歯形成体35,36を有する。ロック歯形成体36は、アッパチューブ10に設けたホルダ39の溝42に保持される。衝撃吸収時に、ロック歯形成体36と溝42とが相対移動し、溝42の縁46の変形により衝撃が吸収される。摩擦や破断を利用する場合に比べて、衝撃吸収荷重を容易に調節できる。しかも、衝撃吸収時にロック歯形成体35,36が移動せず、ステアリング装置1を小形化できる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等に用いられるステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ステアリング装置には、ステアリングホイールの軸方向位置を調整でき、且つ衝突時の衝撃エネルギを吸収できるようにしたものがある。
このような従来のステアリング装置は、例えば、車体に固定される固定ブラケットと、この固定ブラケットに対して位置調整可能に支持されるステアリングコラムとを有する。ステアリングコラムは、固定ブラケットに位置調整可能に支持される可動ブラケットと、可動ブラケットに固定されるステアリングコラムチューブとを有する。位置調整後のステアリングコラムをロックするために互いに噛み合う一対のロック用の歯が、固定ブラケットと可動ブラケットとにそれぞれ設けられる。衝突時に、衝撃力がステアリングコラムチューブに作用すると、可動ブラケットの一部が破断することにより、ステアリングコラムチューブおよび可動ブラケットの一部が、可動ブラケットの残りの部分、一対のロック用の歯、固定ブラケットおよび車体に対して移動する(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、従来の別のステアリング装置では、位置調整後のステアリングコラムをロックするために、互いに解除可能に噛み合う一対のロック用の歯の一方が、ステアリングコラムチューブに固定され、他方のロック用の歯が固定ブラケットに衝突時に相対摺動可能に支持される。衝突時に、衝撃力がステアリングコラムチューブに作用すると、他方のロック用の歯が固定ブラケットに対して移動することにより、ステアリングコラムチューブおよび一対のロック用の歯が一体的に、固定ブラケットおよび車体に対して移動する(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−80857号公報
【特許文献2】
特表平10−509395号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載のステアリング装置では、衝撃に抗する荷重である衝撃吸収荷重は、可動ブラケットの破断荷重により決まる。従って、衝撃吸収荷重を調節することは困難である。
また、特許文献2記載のステアリング装置では、衝突時にステアリングコラムチューブおよび一対のロック用の歯が一体になって移動するので、移動に要するスペースが大きく、構造が大型化する。また、衝撃吸収荷重が摩擦に依存するので、その調節が困難である。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、衝撃吸収荷重の調節が容易で、しかも、小型化できる衝撃吸収ステアリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明の衝撃吸収ステアリング装置は、ステアリングコラムに設けられ、ステアリングホイールの位置を調整するために軸方向に変位可能なステアリングコラムチューブと、軸方向の位置が調整されたステアリングコラムチューブをロック可能なロック機構とを備え、このロック機構は、ステアリングコラムチューブに設けられロック用の歯を形成するロック歯形成体と、ステアリングコラムチューブに設けられて通常時にロック歯形成体を保持し衝撃吸収時にロック歯形成体の相対移動を許容する溝とを含み、上記ロック歯形成体と溝との相対移動時に上記溝の縁の変形により衝撃が吸収されることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、衝突時に、ステアリングコラムチューブに衝撃力がかかると、ステアリングコラムチューブとロック歯形成体とが相対移動することにより、ステアリングコラムチューブが車体に対して移動する。この際、溝の縁が変形して、衝撃が吸収される。衝撃吸収に変形を利用するので、摩擦や破断を利用する場合に比べて、衝撃吸収荷重を容易に調節できる。しかも、衝撃吸収時にロック歯形成体の移動を抑制できるので、ステアリング装置を小形化できる。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、上記ステアリングコラムチューブに固定されロック歯形成体を保持するホルダをさらに備え、上記溝はホルダに設けられることを特徴とする。この発明によれば、ホルダをステアリングコラムチューブと別体にしたので、溝およびロック歯形成体の配置の自由度を高くでき、ロック歯形成体をステアリングコラムチューブに組み付け易くできる。
第3の発明は、第1の発明において、上記溝は、ステアリングコラムチューブに形成されることを特徴とする。この発明によれば、ステアリング装置をより一層小形化でき、また、部品点数を削減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態の衝撃吸収ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。図1Aは、本発明の一実施形態の衝撃吸収ステアリング装置の概略構成の模式図である。図1Aを参照する。
本衝撃吸収ステアリング装置1は、車輪(図示せず)を操向するためにステアリングホイール2に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト3と、このステアリングシャフト3を内部に通して回転自在に支持するステアリングコラム4とを有する。ステアリングシャフト3の一方の端部3aにステアリングホイール2が連結され、他方の端部3bに図示しない中間軸等を介して車輪を操向するための舵取り機構が連結される。ステアリングホイール2が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト3等を介して舵取り機構に伝達され、これにより車輪を操向することができる。
【0011】
本衝撃吸収ステアリング装置1は、パワーステアリング装置として構成される。ステアリングコラム4のハウジング5に設けられる電動モータ6により、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られる。
本衝撃吸収ステアリング装置1は、例えば、ステアリングホイール2を上側となるようにして、ステアリングコラム4の長手方向Sを車両の前後方向に対して斜めにして、車体7(一点鎖線で一部を図示。)に取り付けられる。
【0012】
ステアリングシャフト3は、一端にステアリングホイール2を連結するアッパシャフト8と、ロアシャフト9とを有する。アッパシャフト8とロアシャフト9とは、ステアリングコラム4の長手方向Sに沿って互いに相対移動自在に、且つ一体回転するように、スプライン構造等の継手構造により互いに連結されている。
ステアリングコラム4は、アッパシャフト8の一部を収容するステアリングコラムチューブとしてのアッパチューブ10と、ロアシャフト9を収容するロアチューブ11とを有する。ロアチューブ11は、ロアシャフト9の軸方向相対移動を規制する。アッパチューブ10は、アッパシャフト8の軸方向相対移動を規制する。アッパチューブ10の端部12の内周に、ロアチューブ11の端部13の外周が互いの軸方向に相対摺動自在に嵌め合わされる。例えば、図1Bに示す衝撃吸収時には、ステアリングホイール2、アッパシャフト8およびアッパチューブ10は一体的に、ステアリングコラム4の長手方向Sの下方へ移動しロアチューブ11に対して変位する。
【0013】
また、本衝撃吸収ステアリング装置1では、ステアリングコラム4を一対のチルト中心軸14の中心軸線の周りに揺動させることにより、ステアリングホイール2の高さ位置を調整するチルト調整機能と、ステアリングホイール2の前後位置をステアリングコラム4の長手方向Sに位置調整するテレスコピック調整機能とが、以下のようにして実現される。
本衝撃吸収ステアリング装置1は、車体7に固定されて支持される第1の固定ブラケット15と、第1の固定ブラケット15により支持される第2の固定ブラケット16とを有する。
【0014】
図2を参照して、第1の固定ブラケット15は、天板17と、天板17の対向側縁から互いに対向するように延設される一対の側板18とを有する。一対の側板18の対応する位置には円孔からなる挿通孔(図示せず)がそれぞれ形成される。各挿通孔に対応するチルト中心軸14がそれぞれ挿通されて支持される。チルト中心軸14が、ステアリングコラム4の長手方向Sの下部に含まれるハウジング5に連結される。ステアリングコラム4が第1の固定ブラケット15に、チルト中心軸14の軸線の周りに揺動自在に支持される。
【0015】
図2および図3を参照して、第2の固定ブラケット16は、天板19と、天板19の側縁から延設される相対向する一対の側板20,21とを有する。一対の側板20,21には挿通孔としての円弧状の縦長孔22がそれぞれ設けられる。縦長孔22は、ステアリングコラム4の長手方向Sと直交する方向に沿って延びる。天板19は、第1の固定ブラケット15の天板17に係止される。
本衝撃吸収ステアリング装置1は、第2の固定ブラケット16の一対の側板20,21とアッパチューブ10との間に介在してアッパチューブ10を保持する一対の保持体23,24と、第2の固定ブラケット16の一対の側板20,21に一対の保持体23,24をそれぞれ支持するための一対の支軸25,26と、アッパチューブ10を取り囲み一対の支軸25,26を互いに連結する連結部材としての環状部材27とを有する。
【0016】
各保持体23,24は、対応する支軸25,26をそれぞれ挿通させる挿通孔28を有する。一対の保持体23,24は、互いに対向してアッパチューブ10を挟んだ左右両側に配置される。後述するようにロック状態で、第2の固定ブラケット16の一対の側板20,21が互いに接近するように付勢される場合には、各側板20,21は対応する保持体23,24を介してアッパチューブ10を両側から押圧する。これにより、一対の側板20,21間の間隔が規制され、両側板20,21間の所定位置にアッパチューブ10が位置決めされる。また、一対の保持体23,24は、アッパチューブ10をその軸方向(ステアリングコラム4の長手方向Sに相当)に相対摺動可能に保持する。
【0017】
一対の支軸25,26は、ステアリングコラム4のアッパチューブ10を挟んだ両側に配置されて、アッパチューブ10の両側方へ延びる。各支軸25,26の軸線Cは、アッパチューブ10の軸心S0またはこれの近傍を通る。各支軸25,26は、第2の固定ブラケット16の対応する縦長孔22および対応する保持体23,24の挿通孔28をそれぞれ挿通する。各支軸25,26の一端25a,26aは、環状部材27の対応する側部27a,27bにそれぞれ固定される。一対の支軸25,26および環状部材27は、保持体23,24により支軸25,26の第1および第2の軸方向C1,C2に移動自在に保持される。ここで、第1および第2の軸方向C1,C2は互いに逆方向となる。一対の支軸25,26および環状部材27には、位置を調整されたステアリングコラム4のアッパチューブ10を解除可能にロックするためのロック機構29が設けられる。
【0018】
ロック機構29は、支軸25の軸線Cの周りに回動される操作レバー30と、操作レバー30により操作され支軸25,26をロックのための第1の軸方向C1へ変位させるカム機構31と、支軸25,26をロック解除のための第2の軸方向C2へ変位させるように付勢する付勢部材としての圧縮コイルばね32と、支軸25,26の移動に伴い互いに接近離反するように相対移動しチルト調整されたステアリングコラム4をロックするための一対のロック歯形成体33,34と、支軸25,26の移動に伴い互いに接近離反するように互いに相対移動しテレスコピック調整されたステアリングコラム4をロックするための一対のロック歯形成体35,36とを有する。
【0019】
カム機構31は、支軸25の他端25bに設けられる。カム機構31は、操作レバー30と一体的に回動するカム37と、対応する側板20によって回動を阻止されカム37と互いに接しつつ相対回動するカムフォロワ38とを有する。
カム37は、支軸25に一体的に嵌合されその軸線Cの周りに回動自在であって、第1および第2の軸方向C1,C2について支軸25に対して相対移動不能に位置決めされる。カムフォロワ38は、第1および第2の軸方向C1,C2について相対移動可能に支軸25に嵌合される。カム37およびカムフォロワ38は、凹部および凸部を含み互いに摺接するカム面をそれぞれ有する。
【0020】
圧縮コイルばね32は、保持体24と支軸26の他端26bとの間に圧縮状態で介在する。これによる付勢力は、保持体24と支軸26の他端26bとを互いに遠ざけるように作用する。
チルト調整用の一対のロック歯形成体33,34は、互いに噛み合うことのできるロック用の複数の歯33a,34aをそれぞれ形成する。ロック歯形成体33と支軸26の他端26bとは一体的に移動できるように互いに結合される。ロック歯形成体34は側板21に固定される。一対のロック歯形成体33,34の相対向する歯33a,34a同士が噛み合うことにより、縦長孔22の延びる方向についての両ロック歯形成体33,34の相対移動を阻止する。
【0021】
テレスコピック調整用の一方のロック歯形成体35は、環状部材27の内側部に突出して形成された凸部により構成され、この凸部にロック用の複数の歯35aを形成する。
図5を参照して、アッパチューブ10には、他方のロック歯形成体36を保持するホルダ39が設けられる。ホルダ39は、断面溝形をなし、ステアリングコラム4の長手方向Sに沿って延びる長尺部材からなる。ホルダ39は、一対のフランジ付き側板40と、一対の側板40を互いに接続する接続板41とを有する。一対の側板40のフランジとアッパチューブ10とが溶接され固定される。ホルダ39の接続板41に、ステアリングコラム4の長手方向Sに沿って延びる溝42が形成される。
【0022】
溝42は、圧入されたロック歯形成体36を通常時に所定の保持力で保持する第1の部分43と、この第1の部分43と隣接し衝撃吸収時にロック歯形成体36の相対移動を許容する第2の部分44とを有する。
アッパチューブ10の側部が、溝42の第1の部分43に嵌められたロック歯形成体36の底部を受ける受け部として機能する。
第2の部分44の幅W1は、第1の部分43に保持されるロック歯形成体36の対応する幅W2よりも狭く形成される。通常時にステアリングコラム4の位置を調整するための操作力がロック歯形成体36に作用する場合に、溝42に対するロック歯形成体36の相対移動は阻止され、ロック歯形成体36とアッパチューブ10とは一体的に移動できる。衝突時の衝撃力が上記所定の保持力を超えてロック歯形成体36に作用する場合には、溝42に対するロック歯形成体36の相対移動が許容される。
【0023】
溝42の第2の部分44は、衝撃吸収ストロークに相当する所定長さで形成される。接続板41は、溝42の縁46を有する。縁46は、長手方向Sに沿って延びる一対の縁46aと、一対の縁46aの長手方向Sの両端部同士をつなぐ一対の縁46bとを有する。
ロック歯形成体36は、板部材により構成され、この板部材にロック用の複数の歯36aを形成する。歯36aは、ホルダ39の溝42から外方へ突出している。図3を参照して、両ロック歯形成体35,36の複数の歯35a,36aは、互いに噛み合い可能に対向して配置される。歯35a,36a同士が噛み合うことにより、ステアリングコラム4の長手方向Sについての両ロック歯形成体35,36の相対移動を阻止する。
【0024】
図3を参照して、本衝撃吸収ステアリング装置1では、操作レバー30を一方の向きに回すと、カム37とカムフォロワ38とが一方の向きに相対回動し、カム37の凸部とカムフォロワ38の凸部とが係合するようになる。凸部同士が係合すると付勢力が生じる。この付勢力により、圧縮コイルばね32の付勢力に抗して、カム37、操作レバー30、一対の支軸25,26および環状部材27が一体的に、第1の軸方向C1(ロック方向)へ移動する。これに伴い、一対のロック歯形成体33,34が互いに近づき、一対のロック歯形成体35,36が互いに近づき、相対応する歯33a,34a、35a,36a同士が噛み合う。その結果、ロックが達成される。
【0025】
図4を参照して、ロック機構29の操作レバー30を他方の向きに回すと、カム37の凹部とカムフォロワ38と凸部とが係合するようになる。その結果、圧縮コイルばね32の付勢力により、カム37、操作レバー30、一対の支軸25,26および環状部材27が一体的に、第2の軸方向C2(ロック解除方向)へ移動する。これに伴い、一対のロック歯形成体33,34が互いに離れ、また、一対のロック歯形成体35,36が互いに離れて、これらの相対応する歯33a,34a、35a,36aの噛み合いが解除される。その結果、ロックが解除される。
【0026】
図2を参照して、ロック解除状態では、アッパチューブ10がその軸方向(ステアリングコラム4の長手方向Sに相当)に、両保持体23,24に対して相対摺動自在とされる。また、保持体23,24は、第2の固定ブラケット16の側板20,21に対して、縦長孔22の延びる方向に相対移動可能とされる。これにより、アッパチューブ10が位置調整可能とされる。
衝突時の衝撃力がアッパチューブ10にかかると、アッパチューブ10に設けられた溝42に保持されたロック歯形成体36が溝42に対して相対移動することにより、アッパチューブ10が、その軸方向下方へ移動し、一対のロック歯形成体35,36、保持体23,24、第2の固定ブラケット16等に対して変位する。これに伴い、図6Aおよび図6Bを参照して、ロック歯形成体36が溝42の第1の部分43から第2の部分44に進入し、移動しながら、溝42の第2の部分44の縁46を押し拡げて変形させる。溝42の縁46が主に弾性変形や塑性変形することにより、衝突時にドライバ(運転者)がステアリングホイール2にぶつかるときの衝撃が吸収される。
【0027】
衝撃吸収に変形を利用するので、摩擦や破断を利用する従来の場合に比べて、衝撃吸収荷重を容易に調節できる。例えば、溝42の幅の調節等の簡単な操作により衝撃吸収荷重を所望値に調節できる。しかも、図2を参照して、衝撃吸収時に固定部材としての第1の固定ブラケット15に対するロック歯形成体35,36の移動を抑制でき、より好ましくは移動を防止できるので、本衝撃吸収ステアリング装置1を小形化できる。また、ロック歯形成体36をロック用と衝撃吸収用とに兼用する点でも、小型化に寄与する。
【0028】
図5を参照して、アッパチューブ10と別体のホルダ39に溝42を設けるようにしたので、溝42およびロック歯形成体36の配置の自由度を高くでき、ロック歯形成体36をアッパチューブ10に組み付け易くできる。
本発明の他の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については説明を省略して同じ符号を付しておく。また、後述する他の実施形態についても同様とする。
【0029】
図7に示す実施形態では、溝42をアッパチューブ10自体に形成することにより、ホルダを省略する。これにより、衝撃吸収ステアリング装置1をより一層小形化でき、また、部品点数を削減できて、安価にできる。
また、衝撃吸収ステアリング装置1としては、ステアリングコラム4の一対のチューブ10,11が互いに相対移動していたが、ステアリングコラム4全体が移動するようにしてもよい。また、チルト調整機能を省略することも考えられる。また、本発明を、電動パワーステアリング装置の他、マニュアルステアリング装置に適用してもよい。その他、本発明の特許請求の範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の衝撃吸収ステアリング装置の概略構成を示す模式図であり、図1Aに衝撃吸収前の状態を示し、図1Bに衝撃吸収時の状態を示す。
【図2】図1に示す衝撃吸収ステアリング装置の斜視図である。
【図3】図1のA−A断面を示す衝撃吸収ステアリング装置の断面図であり、ロック状態を示す。
【図4】図1のA−A断面を示す衝撃吸収ステアリング装置の断面図であり、ロック解除状態を示す。
【図5】図1の衝撃吸収ステアリング装置のロック歯形成体とステアリングコラムチューブ等の一部断面斜視図である。
【図6】図5に示すロック歯形成体と溝との衝撃吸収時の動作を示す模式図であり、図6Aに衝撃吸収前の状態を、図6Bに衝撃吸収時の状態を示す。
【図7】本発明の他の実施形態の衝撃吸収ステアリング装置のロック歯形成体とアッパチューブの側面図である。
【符号の説明】
1 衝撃吸収ステアリング装置
2 ステアリングホイール
4 ステアリングコラム
10 アッパチューブ(ステアリングコラムチューブ)
29 ロック機構
36 ロック歯形成体
36a 歯
39 ホルダ
42 溝
46 溝の縁
S ステアリングコラムの長手方向(軸方向)

Claims (3)

  1. ステアリングコラムに設けられ、ステアリングホイールの位置を調整するために軸方向に変位可能なステアリングコラムチューブと、
    軸方向の位置が調整されたステアリングコラムチューブをロック可能なロック機構とを備え、
    このロック機構は、ステアリングコラムチューブに設けられロック用の歯を形成するロック歯形成体と、ステアリングコラムチューブに設けられて通常時にロック歯形成体を保持し衝撃吸収時にロック歯形成体の相対移動を許容する溝とを含み、上記ロック歯形成体と溝との相対移動時に上記溝の縁の変形により衝撃が吸収されることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収ステアリング装置において、上記ステアリングコラムチューブに固定されロック歯形成体を保持するホルダをさらに備え、上記溝はホルダに設けられることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  3. 請求項1に記載の衝撃吸収ステアリング装置において、上記溝は、ステアリングコラムチューブに形成されることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
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