JP2015182612A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時のエネルギー吸収の特性のばらつきを抑制できるステアリング装置を提供すること。
【解決手段】ステアリング装置1は、コラムジャケット4と、ロックプレート42と、ツース51とを含む。コラムジャケット4は、ロアージャケット17に対するアッパージャケット16の軸方向Xへの相対移動によってステアリングシャフトとともに伸縮可能である。アッパージャケット16に固定されたロックプレート42は、軸方向Xに並ぶ複数の穴57、および、複数の穴57のそれぞれに対して操舵部材側から隣接する位置に1つずつ設けられて軸方向Xに並ぶ複数の仕切部58を有する。ツース51は、ロックプレート42に進出した状態でいずれかの穴57に係合可能である。退避したツース51に接近する方向における仕切部58の高さHは、操舵部材に近い後側X1の仕切部58ほど高い。
【選択図】図7

Description

この発明は、ステアリング装置に関する。
たとえば、特許文献1に開示された自動車用ステアリングコラムでは、ステアリングホイールが取り付けられるステアリングシャフトが、支持ユニットに支持された調節ユニットによって回転可能に支持されている。ステアリングシャフトの軸方向において調節ユニットを移動させると、当該軸方向におけるステアリングホイールの位置を調節することができる。
調節ユニットは、支持ユニットにおける一対の側板の間に配置されている。各側板には穴が設けられていて、この穴には、締付けボルトが挿通されている。締付けボルトには、ロック部材が取り付けられているとともに、操作レバーが連結されている。調節ユニットには、多数の切欠きが形成された相手ロック部材が、破断板を介して連結されている。
操作レバーを操作して締付けボルトを回転させると、いずれかの切欠きにロック部材の突起が差し込まれ、軸方向におけるステアリングホイールの位置がロックされる。また、車両衝突時には、破断板が破断することによって、車両衝突時のエネルギーが吸収される。
特表2011−516323号公報
特許文献1のステアリングコラムでは、ロック部材の突起が切欠きに差し込まれずに、相手ロック部材において隣り合う切欠きの間の境界部分に圧接したままになるハーフロック状態が想定される。ハーフロック状態で車両衝突が起きると、衝突速度によっては、破断板が破断する前(離脱前)に、突起が近隣の切欠きに係合されるのに時間がかかるために、破断板が破断するタイミングが遅れる。そして、突起が切欠きに係合されるまでに空走した距離の大小に応じて、車両衝突時のエネルギー吸収の特性(いわゆる離脱特性)にばらつきが生じる虞がある。
この発明は、車両衝突時のエネルギー吸収の特性のばらつきを抑制できるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、一端(3A)に操舵部材(8)が取り付けられ、軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、前記操舵部材側(X1)のアッパージャケット(16)および前記操舵部材とは反対側(X2)のロアージャケット(17)を有して前記ステアリングシャフトを回転自在に支持し、前記ロアージャケットに対する前記アッパージャケットの前記軸方向への相対移動によって前記ステアリングシャフトとともに伸縮可能なコラムジャケット(4)と、前記軸方向に並ぶ複数の穴(53)、および、複数の前記穴のそれぞれに対して前記操舵部材側から隣接する位置に1つずつ設けられて前記軸方向に並ぶ複数の仕切部(58)を有し、前記アッパージャケットに固定されたロックプレート(42)と、車体(2)に固定され、前記コラムジャケットを支持するブラケット(6)と、前記ブラケットに支持され、前記ステアリングシャフトおよびコラムジャケットの伸縮調整のために操作される操作部材(30)と、前記操作部材の操作に応じて前記ロックプレートに対して進退可能であり、前記ロックプレートに進出した状態でいずれかの前記穴に係合可能なツース(51)と、を含み、前記ロックプレートから退避した状態の前記ツースに接近する方向における前記仕切部の高さ(H)は、前記操舵部材に近い前記仕切部ほど高いことを特徴とする、ステアリング装置(1)である。
請求項2記載の発明は、前記ロックプレートから退避した状態の前記ツースは、前記軸方向から見て、前記操舵部材に2番目に近い前記仕切部(58C)から外れていることを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置である。
請求項3記載の発明は、前記ロックプレートから退避した状態の前記ツースは、前記軸方向から見て、前記操舵部材に1番目に近い前記仕切部(58A)と重なっていることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置である。
請求項4記載の発明は、前記ツースを前記ロックプレート側に付勢する付勢部材(41)を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のステアリング装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、ステアリング装置では、操作部材を操作することでアッパージャケット側のロックプレートにおけるいずれかの穴にツースを係合させると、ステアリングシャフトおよびコラムジャケットの伸縮を停止させて、軸方向における操舵部材の位置をロックすることができる。一方、ツースを退避させて穴から外すと、ステアリングシャフトおよびコラムジャケットを伸縮させて、軸方向における操舵部材の位置を調整することができる。
ロックプレートでは、複数の穴のそれぞれに対して操舵部材側から隣接する位置に、仕切部が1つずつ設けられている。
ツースが穴に係合することなくいずれかの仕切部に圧接した状態でロックがなされ、この場合に車両衝突が起きると、ロックプレートがアッパージャケットに伴われて操舵部材側とは反対側へ移動する。ロックプレートでは、軸方向に並ぶ複数の仕切部の高さが、操舵部材に近い仕切部ほど高い。そのため、ツースは、ロックプレートの移動に伴い、今まで圧接していた仕切部よりも高くて当該仕切部に対して操舵部材側から隣り合う別の仕切部に接触し、当該別の仕切部によって当該仕切部と当該別の仕切部との間の穴に導かれて、この穴に係合することができる。
つまり、ツースがいずれの仕切部に圧接した状態で車両衝突が起きたとしても、ツースを、当該仕切部に対して操舵部材側から隣り合う穴(「次の穴」という)に必ず係合させることができる。これにより、ツースが仕切部に圧接した状態から次の穴に係合するまでの空走距離を、衝突速度(またはロックプレートの移動速度)に関わらずほぼ一定となるように短く抑えることができる。
その結果、車両衝突時のエネルギー吸収の特性のばらつきを抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、ロックプレートから退避した状態のツースは、軸方向から見て、操舵部材に2番目に近い仕切部、つまり、隣り合う2つの穴の境界部分をなす仕切部の中で最も高い仕切部から外れている。そのため、ツースを退避させた状態でステアリングシャフトおよびコラムジャケットを伸縮させる際、ツースがいずれの境界部分にも干渉しないので、操舵部材の位置を円滑に調整することができる。
請求項3記載の発明によれば、ロックプレートから退避した状態のツースは、軸方向から見て、操舵部材に1番目に近い仕切部(「最後尾の仕切部」という)と重なっている。そのため、ツースを退避させた状態でステアリングシャフトおよびコラムジャケットを伸縮させる際、最後尾の仕切部は、ストッパーとして機能し、ツースに接触することで、ステアリングシャフトおよびコラムジャケットの伸縮を所定以内に規制することができる。
請求項4記載の発明によれば、付勢部材がツースをロックプレート側に付勢しているので、ツースがいずれかの仕切部に圧接した状態にあったとしても、車両衝突時には、このツースを、付勢部材の付勢力によって、確実に次の穴に係合させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の模式的な斜視図である。 図2は、ステアリング装置1の概略構成を示す模式的な側面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿うステアリング装置1の概略断面図である。 図4は、ステアリング装置1の要部の分解斜視図である。 図5は、図2のV−V線に沿うステアリング装置1の概略断面図である。 図6は、図5のVI−VI線に沿うステアリング装置1の概略断面図である。 図7は、図6においてツース51が穴57から退避した状態を示す図である。 図8は、ハーフロック状態のツース51およびその周辺を抜き出して示した模式図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の模式的な斜視図である。図2は、ステアリング装置1の概略構成を示す模式的な側面図である。
図2において、紙面左側が、ステアリング装置1が取り付けられる車体2の前側であり、紙面右側が車体2の後側であり、紙面上側が車体2の上側であり、紙面下側が車体2の下側である。
図2を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3と、コラムジャケット4と、ロアーブラケット5と、ブラケットとしてのアッパーブラケット6と、ロック機構7とを主に含んでいる。
ステアリングシャフト3では、後側の一端3Aに操舵部材8が取り付けられ、前側の他端3Bが、自在継手9、インターミディエイトシャフト10、自在継手11およびピニオン軸12を順に介してステアリング機構13に連結されている。ステアリング機構13は、ラックアンドピニオン機構等で構成されている。ステアリング機構13は、ステアリングシャフト3の回転が伝達されたことに応じて、図示しないタイヤ等の転舵輪を転舵させる。
ステアリングシャフト3は、全体として、車体2の前後方向に延びる略円筒状または略円柱状である。
以下では、ステアリングシャフト3が延びる方向を軸方向Xとする。この実施形態の軸方向Xは、他端3Bが一端3Aよりも低くなるように水平方向に対して傾斜している。軸方向Xにおいて操舵部材8側である後側には、符号「X1」を付し、軸方向Xにおいて操舵部材8側とは反対側である前側には、符号「X2」を付す。後側X1は、車体2の後側と一致し、前側X2は、車体2の前側と一致している。
軸方向Xに直交する方向のうち、図2において紙面と垂直な方向を左右方向Yといい、図2において略上下に延びる方向を上下方向Zという。左右方向Yにおいて、図2の紙面の奥側は、右側Y1であり、紙面の手前側は、左側Y2である。上下方向Zにおける上側には、符号「Z1」を付し、上下方向Zにおける下側には、符号「Z2」を付す。
なお、図2以外の各図において図2のX〜Zの各方向に対応する方向には、図2と同じ符号を付している。
ステアリングシャフト3は、円筒状または円柱状のアッパーシャフト14およびロアーシャフト15を含んでいる。アッパーシャフト14は、ロアーシャフト15よりも後側X1に配置されている。アッパーシャフト14とロアーシャフト15とは、同軸状に並んでいる。
アッパーシャフト14における後側X1の端部が、ステアリングシャフト3の一端3Aであり、当該端部に操舵部材8が連結されている。アッパーシャフト14では、少なくとも前側X2の端部が円筒状になっている。アッパーシャフト14の前側X2の端部には、ロアーシャフト15の後側X1の端部が前側X2から挿入されている。
アッパーシャフト14とロアーシャフト15とは、スプライン嵌合やセレーション嵌合によって嵌合している。そのため、アッパーシャフト14とロアーシャフト15とは、一体回転可能であるとともに、軸方向Xに沿って相対移動可能である。よって、ステアリングシャフト3は、軸方向Xに伸縮可能である。
コラムジャケット4は、全体として、軸方向Xへ延びる中空体である。コラムジャケット4には、ステアリングシャフト3が収容されている。コラムジャケット4は、軸方向Xに延びる略筒状をなすアッパージャケット16およびロアージャケット17を有している。
アッパージャケット16は、ロアージャケット17よりも後側X1に位置している。言い換えると、ロアージャケット17は、アッパージャケット16よりも前側X2に位置している。ロアージャケット17は、アッパージャケット16よりも太く、アッパージャケット16に対して外嵌されている。詳しくは、アッパージャケット16の前側X2の端部16Aが、ロアージャケット17の後側X1の端部17Aに対して後側X1から挿入されている。この状態で、アッパージャケット16は、ロアージャケット17に対する軸方向Xへの相対移動が可能である。この相対移動によって、コラムジャケット4は、軸方向Xに沿って伸縮可能である。
ステアリングシャフト3は、図示しない軸受によってコラムジャケット4に対して連結されていることから、コラムジャケット4は、ステアリングシャフト3を回転自在に支持している。
詳しくは、アッパーシャフト14とアッパージャケット16とは、図示しない軸受を介して連結されている。また、ロアーシャフト15とロアージャケット17とは、図示しない軸受を介して連結されている。そのため、アッパーシャフト14およびアッパージャケット16の連結体が、ロアーシャフト15およびロアージャケット17に対して、軸方向Xに相対移動可能である。これにより、コラムジャケット4は、ステアリングシャフト3とともに伸縮可能である。
ここでのステアリングシャフト3およびコラムジャケット4の伸縮を「テレスコ」と呼び、この伸縮調整、つまり、テレスコによる操舵部材8の軸方向Xでの位置調整をテレスコ調整と呼ぶ。
ロアーブラケット5は、コラムジャケット4の前側X2の部分を支持し、ステアリング装置1を車体2に連結している。詳しくは、ロアーブラケット5は、ロアージャケット17の前側X2の部分を支持している。
ロアーブラケット5は、ロアージャケット17に固定された可動ブラケット18と、車体2に固定された固定ブラケット19と、左右方向Yに延びる中心軸20とを含んでいる。
可動ブラケット18は、たとえばロアージャケット17の前側X2の端部17Bの上側外周面に左右一対で設けられている(図1参照)。可動ブラケット18は、固定ブラケット19によって、中心軸20を介して回動可能に支持されている。そのため、コラムジャケット4全体は、ステアリングシャフト3を伴って、中心軸20を中心に上下に回動することができる。ここでの回動を「チルト」と呼び、チルトによる操舵部材8の向き調整をチルト調整と呼ぶ。ロアージャケット17は、中心軸20を介して車体2側の固定ブラケット19に連結されているので、チルトできるものの、軸方向Xに移動することはできない。
アッパーブラケット6は、コラムジャケット4において可動ブラケット18よりも後側X1の部分を支持する。詳しくは、アッパーブラケット6は、ロアージャケット17の後側X1の部分を支持している。
図3は、図2のIII−III線に沿うステアリング装置1の概略断面図である。
図3を参照して、アッパーブラケット6は、下向きに開放する溝形であり、軸方向Xから見て上下が逆になった略U字状をなすように、コラムジャケット4を挟んで左右対称に形成されている。詳述すると、アッパーブラケット6は、左右方向Yに薄くコラムジャケット4を挟んで対向する一対の側板21と、一対の側板21のそれぞれの上側端部に連結された上下方向Zに薄い連結板22とを一体的に備えている。
一対の側板21において、左右方向Yから見て同じ位置には、チルト用長孔23が形成されている。チルト用長孔23は、上下方向Z、厳密には、中心軸20(図2参照)を中心とした周方向であるチルト方向に延びている。連結板22は、たとえば一対の側板21よりも左右方向Yにおいて両外側へ延びた部分を有しており、当該部分に挿通される図示しないボルト等によって、アッパーブラケット6全体が車体2に固定されている。
ここで、ロアージャケット17において後側X1の端部17Aにおける下側Z2の部分には、軸方向Xに延びて端部17Aを切り欠くスリット24が形成されている(図1も参照)。スリット24は、端部17Aからロアージャケット17の外部へ向けて後側X1および下側Z2の両方へ露出されている(図1も参照)。そのため、ロアージャケット17の端部17Aは、上下が逆になった略U字状の断面を有している。
また、ロアージャケット17の端部17Aには、左右方向Yからスリット24を区画しつつ下側Z2へ延びる一対の支持部25が一体的に設けられている。支持部25は、軸方向Xおよび上下方向Zに広がる略直方体である。
一対の支持部25のそれぞれには、左右方向Yから見て同じ位置に、左右方向Yに支持部25を貫通する貫通孔26が形成されている。
ステアリング装置1は、左右方向Yから見て貫通孔26とチルト用長孔23とが重なる部分に挿通される締付軸27を含む。締付軸27は、左右方向Yに細長く延びる略円柱状である。締付軸27の左右方向Yにおける両端は、アッパーブラケット6の一対の側板21から左右方向Yの外側にはみ出ている。締付軸27の左側Y2の端部には、締付軸27よりも大径な頭部29が形成されている。
ステアリング装置1では、頭部29と左側Y2の側板21との間に、テレスコ調整やチルト調整のために操作される把持可能なレバータイプの操作部材30と、環状のカム31およびカムフォロワ32とが、左側Y2からこの順に並んで配置されている。
締付軸27は、操作部材30の長手方向一端側の基端部30A、カム31およびカムフォロワ32のそれぞれに対して挿通されている。締付軸27がアッパーブラケット6の各チルト用長孔23に挿通されていることから、操作部材30、カム31およびカムフォロワ32は、締付軸27を介してアッパーブラケット6によって支持されている。
操作部材30およびカム31が締付軸27に対して一体回転可能であるのに対して、カムフォロワ32は、締付軸27に対して相対回転可能かつ左右方向Yに移動可能である。ただし、カムフォロワ32において左側Y2の側板21のチルト用長孔23に挿通される部分には、二面幅が形成されているので、カムフォロワ32の空転がチルト用長孔23によって防止されている。
締付軸27の右側Y1の端部には、ナット33が取り付けられている。ナット33と右側の側板21との間には、介在部材34、針状ころ軸受35およびスラストワッシャ36が、左側Y2からこの順に並んでいる。締付軸27は、介在部材34、針状ころ軸受35およびスラストワッシャ36のそれぞれに対して挿通されている。
締付軸27は、アッパーブラケット6の各チルト用長孔23内で、前述したチルト方向に移動可能である。運転者がチルト調整のために操舵部材8を上下方向Zに移動させると、アッパーブラケット6に対して相対的に、コラムジャケット4全体が前述したようにチルトする。操舵部材8のチルト調整は、締付軸27がチルト用長孔23内で移動可能な範囲で行われる。
運転者等の使用者がテレスコ調整やチルト調整をした後に、操作部材30の長手方向一端側の先端部30Bを掴んで操作部材30を締付軸27回りに回動させると、カム31が回転し、カム31およびカムフォロワ32に形成されたカム突起37が互いに乗り上げる。これにより、カムフォロワ32は、締付軸27の軸方向に沿って右側Y1に移動し、左側Y2の側板21に押し付けられる。当該押し付けによって、一対の側板21は、カムフォロワ32と介在部材34との間で左右方向Yの両側から締め付けられる。
これにより、一対の側板21が左右方向Yの両側からロアージャケット17の支持部25を挟持することで各側板21と支持部25との間に摩擦力が生じる。当該摩擦力によって、コラムジャケット4の位置がロックされ、操舵部材8がチルト調整後の位置でロックされ、チルト方向に移動できなくなる。
また、ロアージャケット17の一対の支持部25が側板21によって挟持されることによって、一対の支持部25の間隔が狭まるので、ロアージャケット17の内周部が狭くなって、ロアージャケット17は、ロアージャケット17内のアッパージャケット16に圧接する。
これにより、アッパージャケット16とロアージャケット17との間に摩擦力が生じることによって、アッパージャケット16の位置がロックされ、操舵部材8がテレスコ調整後の位置でロックされ、軸方向Xに移動できなくなる。
このように、チルト方向および軸方向Xにおいて操舵部材8の位置が固定されているときのステアリング装置1の状態を「ロック状態」と呼ぶ。
ロック状態のステアリング装置1において、先程とは逆方向に操作部材30を回動させると、カム31がカムフォロワ32に対して回転し、カムフォロワ32は、締付軸27の軸方向に沿って左側Y2に移動する。すると、カムフォロワ32と介在部材34との間における一対の側板21に対する締め付けが解除される。そのため、各側板21と支持部25との間の摩擦力や、ロアージャケット17とアッパージャケット16との間の摩擦力が無くなるので、操舵部材8が軸方向Xおよびチルト方向に移動できるようになる。これにより、操舵部材8のテレスコ調整やチルト調整が再び可能となる。
このように、チルト方向および軸方向Xにおいて操舵部材8の位置の固定が解除されているときのステアリング装置1の状態を「ロック解除状態」と呼ぶ。
次に、ロック機構7について詳しく説明する。ロック機構7は、ロック状態のステアリング装置1においてアッパージャケット16を軸方向Xに動かないように強固にロックするためのものであって、締付軸27の左右方向Yにおける中央部の周辺に設けられている。
図4は、ステアリング装置1の要部の分解斜視図である。図4では、説明の便宜上、アッパージャケット16を2点鎖線で表している。図5は、図2のV−V線に沿うステアリング装置1の概略断面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿うステアリング装置1の概略断面図である。図6では、説明の便宜上、ステアリングシャフト3の図示を省略している(後述する図7においても同様)。
図4を参照して、ロック機構7は、カム38と、支持軸39と、ロック部材40と、付勢部材41と、ロックプレート42とを含んでいる。
カム38は、左右方向Yに延びる円筒状のボス部38Aと、ボス部38Aの周上1箇所からボス部38Aの径方向外側へ突出したカム部38Bとを一体的に含む。カム部38Bは、左右方向Yから見て、ボス部38Aの径方向外側へ細くなる略三角形状である。
カム部38Bにおいて当該径方向外側の先端部には、符号「38C」を付すことにする。カム部38Bは、先端部38Cとボス部38Aの外周面との間を結び、ボス部38Aの外周面に滑らかにつながる一対の円弧面38Dを有している。
カム38は、ロアージャケット17のスリット24内に配置されていて、ボス部38Aには、締付軸27において一対の支持部25の間でスリット24内に露出された部分が挿通されている(図3も参照)。ボス部38Aと締付軸27とは、スプライン嵌合等によって嵌合している。そのため、カム38は、操作部材30の操作に応じて締付軸27と一体回転可能である。
支持軸39は、左右方向Yに延びる1本の略円柱状である。支持軸39に関連して、図5を参照して、ロアージャケット17の各支持部25において貫通孔26よりも前側X2の位置には、支持部25を左右方向Yに貫通する貫通孔43が1つずつ形成されている。各支持部25において、貫通孔43は、左右方向Yにおける外側において拡径された拡径部44を有している。支持軸39は、各支持部25の貫通孔43に挿通されていて、支持軸39の周方向C(図4参照)に回転可能である。
支持軸39の左右方向Yにおける両端部は、拡径部44まで到達している。支持軸39の左右方向Yにおけるいずれかの端部には、プッシュナット45が取り付けられている。本実施形態では、プッシュナット45は、支持軸39の左側Y2の端部に取り付けられている。支持軸39は、プッシュナット45によって左右方向Yに位置決めされている。
図4に戻り、ロック部材40は、左右方向Yから見て、後側X1へ略90°傾いた略V字状である。ロック部材40は、基端部46と、基端部46から後側X1へ延びるロック部47および当接部48と、を含んでいる。
基端部46は、ロック部47と当接部48との連結部分である。基端部46には、基端部46を左右方向Yに貫通する挿通孔49が形成されている。基端部46の左右方向Yにおける両側面には、挿通孔49を取り囲みながら左右方向Yにおける外側へ突出する円筒部50が1つずつ形成されている。円筒部50は、基端部46の一部とみなされる。
ロック部47は、基端部46から後側X1かつ上側Z1へ細長く延びる形状を有する。ロック部47の後側X1の端部は、ツース51であり、上側Z1に向けて折り曲げられている。また、ロック部47の下面47Aにおいて、ツース51に前側X2から隣接する位置には、左右方向Yに延びる切り欠き52が形成されている。
切り欠き52は、左右方向Yに延びる1本の溝である。ロック部47において切り欠き52が形成された部分を脆弱部53という。ロック部47は、脆弱部53において局所的に薄くなっていることによって、脆弱部53において局所的に強度が低くなっている。
当接部48は、基端部46から後側X1へ細長く延びる形状を有する。当接部48は、ロック部47よりも下側Z2に位置している。
このようなロック部材40は、ロアージャケット17のスリット24内において、カム38よりも前側X2に配置されている(図6も参照)。前述した支持軸39においてスリット24内に位置する部分が、ロック部材40の基端部46の挿通孔49に挿通されている。支持軸39と基端部46とは、スプライン嵌合等によって嵌合している。そのため、ロック部材40は、支持軸39と共に、支持軸39の軸中心まわりの周方向Cに回転可能である。
また、支持軸39がロアージャケット17の各支持部25の貫通孔43に挿通されていることから(図5参照)、ロック部材40は、支持軸39を介してロアージャケット17に支持されている。
また、前述したカム38は、ロック部材40のロック部47と当接部48との間に配置され、カム38のカム部38Bが当接部48の上面48Aに対して上側Z1から接触している(図6参照)。
付勢部材41は、針金等を曲げて形成されたばねである。付勢部材41は、基端部46における左側Y2の円筒部50の外周面に外から巻き付けられるコイル状部54と、コイル状部54から後側X1へ延びる保持部55および変形部56を一体的に含んでいる。変形部56は、保持部55よりも下側Z2に配置されている。変形部56の後側X1の端部56Aは、右側Y1に折れ曲がっている。
付勢部材41では、保持部55が、カム38のボス部38Aにおいてカム部38Bよりも左側Y2の部分の外周面に対して上側Z1から係止され、変形部56の端部56Aが、ロック部材40の当接部48に対して下側Z2から係止されている(図6参照)。付勢部材41では、変形部56が保持部55へ向けて上側Z1に移動しようとする力が発生しており、この力が、ロック部材40全体を周方向Cに沿って上側Z1へ向けて付勢する付勢力となる。
ロックプレート42は、軸方向Xに長手で上下方向Zに厚みを有する板状であって、アッパージャケット16の外周面16Bに沿って湾曲している。
ロックプレート42は、アッパージャケット16の外周面16Bの下側部分において、ロアージャケット17のスリット24に露出される部分に配置されている(図3および図5参照)。ロックプレート42は、アッパージャケット16に対して溶接等で固定されている。そのため、ロックプレート42は、アッパージャケット16と共にロアージャケット17に対して軸方向Xに相対移動可能である。
ロックプレート42は、ロック部材40の上側Z1(真上)に位置している。そのため、付勢部材41によって上側Z1へ向けて付勢されたロック部材40(ツース51)は、ロックプレート42側に付勢されている。
ロックプレート42には、アッパージャケット16の外周面16Bの周方向に沿って延びる複数の穴57が軸方向Xに並んで形成されている。本実施形態において穴57の数は、9つであるが、これに限らない。各穴57は、ロックプレート42の厚み方向である上下方向Zにロックプレート42を貫通している。ロックプレート42において複数の穴57のそれぞれに対して後側X1から隣接する位置には、仕切部58が1つずつ設けられている。そのため、仕切部58は、複数の穴57と同数になるように複数設けられていて、複数の仕切部58は、軸方向Xに並んでいる。操舵部材8に最も近い最後尾の仕切部58A以外の各仕切部58は、軸方向Xに隣り合う2つの穴57の境界部分をなしている。
図6に示す前述したロック状態において、カム38のカム部38Bは、前側X2を向いていて、カム部38Bにおける下側Z2の円弧面38Dがロック部材40の当接部48の上面48Aに上側Z1から面接触している。
ロック状態において、ロック部材40におけるロック部47のツース51は、正常であれば、下側Z2からロックプレート42に進出した状態で、ロックプレート42におけるいずれかの穴57に下側Z2から嵌まって係合している。このようにロックプレート42に進出したときのツース51の位置を「進出位置」という。
付勢部材41は、前述したようにロック部材40全体を上側Z1へ向けて付勢している。これにより、ツース51は、ロックプレート42の穴57に係合した状態で維持される。つまり、ロック状態において、ツース51は、常に進出位置に位置するように付勢される。
このようにロック状態においてツース51が進出位置にあって、ロックプレート42におけるいずれかの穴57に係合している状態では、穴57に係合しているツース51が、軸方向Xにおける両側の仕切部58に挟まれている。そのため、ロックプレート42は、軸方向Xにおける移動がロック部材40によって規制されている。ちなみに、ツース51が最も前側X2の穴57に係合する場合は、ツース51は、最も前側X2の仕切部58と、この穴57を前側X2から区画するロックプレート42の前端部42Aとに挟まれる。
また、前述したように、ロックプレート42は、アッパージャケット16に固定されており、ロック部材40は、支持軸39を介してロアージャケット17に固定されている。そのため、ロック状態においてツース51が進出位置にあれば、ロアージャケット17に対するアッパージャケット16の軸方向Xにおける相対移動が規制される。
これにより、ロアージャケット17とアッパージャケット16との間の摩擦力に加えて、ロアージャケット17側のツース51がアッパージャケット16側のロックプレート42の穴57に係合することで、軸方向Xにおけるアッパージャケット16の位置を強固にロックできる。そのため、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット4の伸縮が停止して、軸方向Xにおける操舵部材8の位置がロックされるので、テレスコ調整が規制された状態になる。
図6に示すようにステアリング装置1がロック状態にあってツース51が進出位置にある場合に、ステアリング装置1および車体2を有する車両が通常走行することができる。
車両衝突時には、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット4には、いわゆる2次衝突による後側X1からの衝突荷重が作用する。このとき、アッパージャケット16およびアッパーシャフト14が収縮しようとすることで、ロックプレート42の穴57に係合していたロック部材40のツース51に、後側X1からの荷重が作用する。これにより、ロック部材40のロック部47が、脆弱部53において破断する。
これにより、ロック部47においてロックプレート42の穴57に係合していたツース51と、ロック部47においてツース51以外の部分とが脆弱部53を境界として分離される。そのため、ロックプレート42側のアッパージャケット16が、ロアーブラケット5に固定されているロアージャケット17に対し、収縮するように移動する。ここでの相対移動によって、車両衝突時(2次衝突時)のエネルギーを吸収することができる。
図7は、図6においてツース51が穴57から退避した状態を示す図である。
図6の状態において、ステアリング装置1がロック状態からロック解除状態になるように操作部材30を操作して締付軸27を回動させる。すると、カム38は、今まで前側X2を向いていたカム部38Bが下側Z2を向くように、左側Y2から見て反時計回りに締付軸27と一体的に回動する。カム38の回動に伴い、カム部38Bがロック部材40の当接部48を下側Z2へ押し下げる。
これにより、ロック部材40全体は、付勢部材41の付勢力に抗して、下側Z2へ向けて、支持軸39を中心に回動する。これにより、ロック部材40のツース51は、ロックプレート42から下側Z2へ退避し始め、今まで係合していたロックプレート42の穴57から下側Z2へ外れようとする。
図7に示すようにステアリング装置1がロック解除状態に達すると、カム部38Bが下側Z2を向き、ロック部材40は、下側Z2へ向けて目一杯回動した状態にある。このとき、ロック部材40のツース51は、ロックプレート42から下側Z2へ完全に退避し、今まで係合していたロックプレート42の穴57から下側Z2へ完全に外れた状態にある。このように、ロックプレート42から退避した状態のツース51の位置を「退避位置」という。
ロック状態と同様に、ロック解除状態においても、付勢部材41が、ロック部材40全体を上側Z1に付勢している。また、カム38のカム部38Bがロック部材40の当接部48に対して上側Z1から接触している。そのため、ロック部材40のツース51は、付勢部材41によって進出位置(ロックプレート42側)へ付勢されているものの、ロック解除状態では、退避位置に位置している。
ツース51が退避位置にある状態では、軸方向Xにおけるロックプレート42の移動についてのロック部材40による規制が解除されている。そのため、アッパージャケット16は、ロックプレート42を伴って、ロアージャケット17に対して軸方向Xへ自在に移動できるので、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット4を伸縮させて、操舵部材8のテレスコ調整が可能になる。テレスコ調整の際、退避位置のツース51の上側Z1を、ロックプレート42の各穴57が軸方向Xに沿って順に通過する。また、この状態では、チルト調整も可能である。
ここで、ロアージャケット17では、上下方向Zにおいてアッパージャケット16を挟んで支持部25の反対側に位置する上側壁59に、軸方向Xに延びる長孔60が形成されている。
長孔60は、ロアージャケット17の上側壁を上下方向Zに貫通している。長孔60において軸方向Xにおける両端部は、いずれも塞がれており、ロアージャケット17の外部へ開放されていない。
長孔60には、係合部61が遊びを持って挿通されている。係合部61は、略直方体形状である。係合部61では、下側Z2の面に設けられた係合凸部62が、アッパージャケット16の外周面16Bに設けられた係合凹部63にたとえば圧入によって外れ不能に嵌め込まれている。これにより、係合部61は、アッパージャケット16に対して固定されている。係合部61は、溶接やねじ締結等によってアッパージャケット16に固定されていてもよい。
アッパージャケット16は、長孔60内で係合部61が移動できる範囲でロアージャケット17に対して相対移動可能である。長孔60の軸方向Xにおける長さL(図1参照)は、操舵部材8のテレスコ調整でのアッパージャケット16の最大移動量と、車両衝突時のエネルギー吸収のためのアッパージャケット16の最大移動量との合計に相当する。
そして、操舵部材8のテレスコ調整やチルト調整を終えてから、操作部材30を再び操作して、図6に示すように、ステアリング装置1をロック状態にすると共に、ツース51をロック位置に移動させると、軸方向Xおよびチルト方向におけるアッパージャケット16の位置がロックされる。このように、ツース51は、操作部材30の操作に応じてロックプレート42に対して進退可能であり、進出位置でロックプレート42に進出した状態でロックプレート42におけるいずれかの穴57に係合する。
次に、ロックプレート42について詳しく説明する。
図7を参照して、ロックプレート42の各仕切部58において、穴57の深さ方向(上下方向Z)に沿って退避位置のツース51に接近する方向は、下側Z2である。ここで、下側Z2の方向における各仕切部58の高さを、高さHと定義する。各仕切部58の高さHは、仕切部58の上下方向Zの寸法である。仕切部58の高さHは、操舵部材8に近い後側X1の仕切部58ほど高くなっている。つまり、仕切部58は、操舵部材8に近い後側X1の仕切部58ほどツース51側へ突出している。そのため、仕切部58全体を見ると、仕切部58は、操舵部材8側(後側X1)へ向けて下側Z2へ階段状に高くなっている。操舵部材8側は、車両衝突時におけるロックプレート42の移動方向(前側X2)とは逆の方向である。
各仕切部58において穴57を区画する面は、上下方向Zに延びる平坦面58Bである。
最も前側X2の穴57の前端縁と最も後側X1の穴57の後端縁との間の軸方向Xにおける距離Dは、操舵部材8のテレスコ調整でのアッパージャケット16の最大移動量とほぼ同じである。
図7に示すように、退避位置のツース51は、軸方向Xから見て、操舵部材8に2番目に近い(後側X1から2番目の)仕切部58Cから下側Z2に外れている。そのため、ツース51を退避させた状態でステアリングシャフト3およびコラムジャケット4を伸縮させる際、ツース51が最後尾の仕切部58A以外のいずれの仕切部58にも干渉しないので、操舵部材8の位置を円滑にテレスコ調整することができる。また、退避位置のツース51は、軸方向Xから見て、操舵部材8に1番目に近い最後尾の仕切部58Aの下端部と重なっていてもよいし、外れていてもよい。重なる場合は、仕切部58Aがストッパーとなることで、テレスコ調整の際に、ツース51に接触することで、ツース51が最後尾の穴57よりも後側X1へ移動することを防止し、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット4の伸縮(厳密には、収縮)を所定以内に規制することができる。
テレスコ調整やチルト調整の後に、操作部材30を操作することによって、退避位置のツース51を進出位置まで移動させようとすると、大抵の場合、ツース51は、ロックプレート42の各仕切部58にぶつかることなく、いずれかの穴57に嵌まる。
しかし、操作部材30を操作するときの軸方向Xにおけるツース51の位置によっては、図8に示すように、ツース51が、進出位置に達するまでに、仕切部58に下側Z2からぶつかって、そのまま仕切部58に圧接する事態が想定される。
ツース51が穴57に係合することなくいずれかの仕切部58に下側Z2から圧接したハーフロック状態でロックされ、この場合に車両衝突が起きると、ロック部材40のロック部47が脆弱部53において破断する前(離脱前)に、ロックプレート42が、アッパージャケット16に伴われて前側X2へ移動する。ロックプレート42の移動により、ツース51が今まで圧接していた仕切部58に後側X1から隣接する穴57(「次の穴57」という)とツース51の位置が合って、ツース51が当該次の穴57に嵌まると、その後、ロック部47が脆弱部53において破断することで離脱が生じる。しかし、衝突速度(換言すれば、ロックプレート42の移動速度)によっては、ツース51が次の穴57に嵌まるよりも先にロックプレート42が軸方向Xに移動する可能性がある。
本願発明と異なり、各仕切部58の高さHが一定であれば、ツース51が、次の穴57に嵌まることなく、さらには次の仕切部58を乗り越えてしまい、これによって、ツース51が大きく空走してしまう虞がある。これでは、ツース51が穴57に嵌まるまでの空走距離の大小に応じて、車両衝突時のエネルギー吸収の特性(離脱特性)にばらつきが生じる。
しかし、本発明では、仕切部58が操舵部材8側へ向けて階段状に高くなっている。そのため、衝突速度に関係なく、ハーフロック状態のツース51は、ロックプレート42の移動に伴い、今まで圧接していた仕切部58よりも高くて当該仕切部58に対して操舵部材8側(後側X1)から隣り合う別の仕切部58の前側X2の平坦面58Bに接触する。これにより、ツース51は、当該別の仕切部58によって当該仕切部58と当該別の仕切部58との間の穴57に導かれて、この穴57に係合することができる。つまり、ツース51がいずれの仕切部58に圧接した状態で車両衝突が起きたとしても、ツース51を、当該仕切部58に対して後側X1から隣り合う次の穴57に必ず係合させることができる。これにより、ツース51が仕切部58に圧接した状態から次の穴57に係合するまでの空走距離を、衝突速度に関わらずほぼ一定となるように短く抑えることができる。
その結果、車両衝突時のエネルギー吸収の特性のばらつきを抑制できる。
さらに、付勢部材41がツース51をロックプレート42側に付勢しているので、ツース51がいずれかの仕切部58に圧接した状態にあったとしても、車両衝突時には、このツース51を、付勢部材41の付勢力によって、確実に次の穴57に係合させることができる。
また、ハーフロック状態で車両衝突が起きても、ツース51が必ず次の穴57に嵌まるので、衝突速度やツース51の重量を考慮して付勢部材41の付勢力を細かく設定せずに済む。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述した実施形態では、ツース51は、付勢部材41によってロックプレート42側へ進出するように常に付勢されていて、操作部材30の操作で回動するカム38の力を受けることで退避する。つまり、ツース51と操作部材30の締付軸27とは、独立した別々の部品であって、カム38を介することで連動するようになっている。これに代え、締付軸27にツース51を一体化して、カム38を介さなくても、操作部材30の操作に連動してツース51が進退するようにしてもよい。
また、本発明は、テレスコ調整だけが可能なステアリング装置にも適用可能である。
1…ステアリング装置、2…車体、3…ステアリングシャフト、3A…一端、4…コラムジャケット、6…アッパーブラケット、8…操舵部材、16…アッパージャケット、17…ロアージャケット、30…操作部材、41…付勢部材、42…ロックプレート、51…ツース、57…穴、58…仕切部、58A…操舵部材8に1番目に近い仕切部、58C…操舵部材8に2番目に近い仕切部、H…高さ、X…軸方向、X1…後側、X2…前側

Claims (4)

  1. 一端に操舵部材が取り付けられ、軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    前記操舵部材側のアッパージャケットおよび前記操舵部材とは反対側のロアージャケットを有して前記ステアリングシャフトを回転自在に支持し、前記ロアージャケットに対する前記アッパージャケットの前記軸方向への相対移動によって前記ステアリングシャフトとともに伸縮可能なコラムジャケットと、
    前記軸方向に並ぶ複数の穴、および、複数の前記穴のそれぞれに対して前記操舵部材側から隣接する位置に1つずつ設けられて前記軸方向に並ぶ複数の仕切部を有し、前記アッパージャケットに固定されたロックプレートと、
    車体に固定され、前記コラムジャケットを支持するブラケットと、
    前記ブラケットに支持され、前記ステアリングシャフトおよびコラムジャケットの伸縮調整のために操作される操作部材と、
    前記操作部材の操作に応じて前記ロックプレートに対して進退可能であり、前記ロックプレートに進出した状態でいずれかの前記穴に係合可能なツースと、
    を含み、
    前記ロックプレートから退避した状態の前記ツースに接近する方向における前記仕切部の高さは、前記操舵部材に近い前記仕切部ほど高いことを特徴とする、ステアリング装置。
  2. 前記ロックプレートから退避した状態の前記ツースは、前記軸方向から見て、前記操舵部材に2番目に近い前記仕切部から外れていることを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記ロックプレートから退避した状態の前記ツースは、前記軸方向から見て、前記操舵部材に1番目に近い前記仕切部と重なっていることを特徴とする、請求項1または2記載のステアリング装置。
  4. 前記ツースを前記ロックプレート側に付勢する付勢部材を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のステアリング装置。
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