JP6598001B2 - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6598001B2
JP6598001B2 JP2015137999A JP2015137999A JP6598001B2 JP 6598001 B2 JP6598001 B2 JP 6598001B2 JP 2015137999 A JP2015137999 A JP 2015137999A JP 2015137999 A JP2015137999 A JP 2015137999A JP 6598001 B2 JP6598001 B2 JP 6598001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper member
jacket
steering
axial direction
upper jacket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015137999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016113139A (ja
Inventor
進 今垣
僚太 岡野
雅芳 作田
祐司 高橋
友紀 杉浦
匠史 石村
健朗 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to US14/958,250 priority Critical patent/US9663134B2/en
Priority to EP15198267.5A priority patent/EP3031696B8/en
Priority to CN201510909736.5A priority patent/CN105691441B/zh
Publication of JP2016113139A publication Critical patent/JP2016113139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6598001B2 publication Critical patent/JP6598001B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/185Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable adjustable by axial displacement, e.g. telescopically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

この発明は、ステアリング装置に関する。
特許文献1に開示された車両用ステアリング装置において、ステアリングコラムは、ステアリングホイールを支持するステアリングシャフトを回転自在に支持している。ステアリングコラムは、アッパー側のインナーコラムと、インナーコラムに嵌合したロアー側のアウターコラムとによって構成されている。テレスコピック調整の際、アウターコラムに対してインナーコラムを軸方向に摺動させることによって、ステアリングホイールの軸方向位置が調整される。
アウターコラムには、略U字状のホルダーが設けられている。ホルダーの湾曲部の下部には、筒状のストッパー突起が形成されている。ストッパー突起は、インナーコラムの軸方向長孔に係合されている。
テレスコピック調整の際、ストッパー突起は、インナーコラムの軸方向長孔内で移動できる。ストッパー突起は、軸方向長孔の端部に当接することによって、インナーコラムのための軸方向に対するストッパーとして働く。
特開2002−59849号公報
特許文献1のステアリング装置において、車両衝突時の衝撃吸収のためにインナーコラムを離脱させる構成を採用する場合には、ストッパー突起がインナーコラムの軸方向長孔の端部に当接することによって、インナーコラムの離脱が阻害される虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、コラムジャケットの伸縮調整のためにアッパージャケットが移動する構成において、伸縮調整の際にアッパージャケットの所定以上の移動を規制するためのストッパ部材が車両衝突時におけるアッパージャケットの離脱を阻害することを防止できるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、一端(2A)に操舵部材(5)が連結され、軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(2)と、前記操舵部材側(X1)で前記ステアリングシャフトを支持するアッパージャケット(10)と、車体側に固定され、前記軸方向において前記操舵部材とは反対側(X2)で前記ステアリングシャフトを支持するロアージャケット(11)とを有し、前記アッパージャケットの前記軸方向への移動によって前記ステアリングシャフトとともに前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケット(3)と、前記コラムジャケットの伸縮調整のために操作される操作部材(28)と、前記操作部材の操作に連動して、前記アッパージャケットを前記軸方向においてロックしたり、そのロックを解除したりするロック・解除機構(4)と、車両衝突時に前記アッパージャケットを前記反対側へ離脱させる離脱機構(45)と、前記アッパージャケットの外側面(10C)に固定された第1ストッパ部材(41)と、車体側に支持され、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットのロックを解除するときに、前記第1ストッパ部材に前記軸方向において対向する進出位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動し、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットをロックするときに、前記進出位置から退避した退避位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動する第2ストッパ部材(42)と、前記アッパージャケットの外側面に固定され、前記退避位置の前記第2ストッパ部材に対して前記軸方向において前記第1ストッパ部材側とは反対側から対向する第3ストッパ部材(43)を含むことを特徴とする、ステアリング装置(1)である。
請求項2記載の発明は、前記軸方向に対する交差方向(Y)に延びて前記操作部材に連結され、前記第2ストッパ部材を前記進出位置と前記退避位置との間で前記交差方向へ移動可能に支持し、前記操作部材の操作に連動して回転する回転軸(27)と、前記回転軸によって支持され、前記回転軸の回転を前記第2ストッパ部材の前記交差方向の移動に変換する変換部材(44)とを含むことを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置である。
求項記載の発明は、前記操作部材は、前記ロアージャケットによって支持され、前記第2ストッパ部材は、前記操作部材に設けられ、操作される前記操作部材と一体移動することによって前記進出位置まで移動したり前記退避位置まで移動したりすることを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置である。請求項4記載の発明は、一端(2A)に操舵部材(5)が連結され、軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(2)と、前記操舵部材側(X1)で前記ステアリングシャフトを支持するアッパージャケット(10)と、車体側に固定され、前記軸方向において前記操舵部材とは反対側(X2)で前記ステアリングシャフトを支持するロアージャケット(11)とを有し、前記アッパージャケットの前記軸方向への移動によって前記ステアリングシャフトとともに前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケット(3)と、前記コラムジャケットの伸縮調整のために操作される操作部材(28)と、前記操作部材の操作に連動して、前記アッパージャケットを前記軸方向においてロックしたり、そのロックを解除したりするロック・解除機構(4)と、車両衝突時に前記アッパージャケットを前記反対側へ離脱させる離脱機構(45)と、前記アッパージャケットの外側面(10C)に固定された第1ストッパ部材(41)と、車体側に支持され、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットのロックを解除するときに、前記第1ストッパ部材に前記軸方向において対向する進出位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動し、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットをロックするときに、前記進出位置から退避した退避位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動する第2ストッパ部材(42)を含み、前記操作部材は、前記ロアージャケットによって支持され、前記第2ストッパ部材は、前記操作部材に設けられ、操作される前記操作部材と一体移動することによって前記進出位置まで移動したり前記退避位置まで移動したりすることを特徴とする、ステアリング装置(1)である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、ステアリング装置では、ステアリングシャフトとともに軸方向に伸縮可能なコラムジャケットが、操舵部材側でステアリングシャフトを支持するアッパージャケットと、軸方向において操舵部材とは反対側でステアリングシャフトを支持するロアージャケットとを有する。ロアージャケットは車体側に固定され、アッパージャケットが軸方向へ移動することによってコラムジャケットが伸縮する。
操作部材の操作に連動して、ロック・解除機構が軸方向におけるアッパージャケットのロックを解除するので、コラムジャケットの伸縮調整が可能となる。伸縮調整後には、操作部材の操作によって、ロック・解除機構がアッパージャケットを軸方向においてロックする。車両衝突時には、離脱機構がアッパージャケットを反対側へ離脱させる。
アッパージャケットの外側面には、第1ストッパ部材が固定され、車体側では、第2ストッパ部材が支持されている。ロック・解除機構がアッパージャケットのロックを解除するときに、第2ストッパ部材は、操作部材の操作に連動して進出位置まで移動し、進出位置において第1ストッパ部材に軸方向において対向する。そのため、コラムジャケットの伸縮調整の際、第2ストッパ部材が、アッパージャケットとともに移動する第1ストッパ部材に軸方向から当接することによって、アッパージャケットの所定以上の移動が規制される。
ロック・解除機構がアッパージャケットをロックするときに、第2ストッパ部材は、進出位置から退避した退避位置まで、操作部材の操作に連動して移動する。そのため、退避位置の第2ストッパ部材は、第1ストッパ部材に軸方向において対向しない。よって、車両衝突時には、第2ストッパ部材が第1ストッパ部材に軸方向から当接しないので、アッパージャケットは、円滑に離脱できる。
以上の結果、コラムジャケットの伸縮調整の際にアッパージャケットの所定以上の移動を規制するための第1ストッパ部材および第2ストッパ部材が車両衝突時におけるアッパージャケットの離脱を阻害することを防止できる。
また、アッパージャケットの外側面に固定された第3ストッパ部材が、退避位置の第2ストッパ部材に対して軸方向において第1ストッパ部材側とは反対側から対向する。そのため、アッパージャケットを離脱させる方向とは逆の方向へアッパージャケットを動かしたときに、第3ストッパ部材が第2ストッパ部材に当接することによって、当該逆の方向へのアッパージャケットのさらなる移動を規制することができる。そのため、車両衝突後にアッパージャケットがロアージャケットから外れてしまうことを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、第2ストッパ部材は、進出位置と退避位置との間で、軸方向に対する交差方向へ移動する。操作部材に連結された回転軸は、操作部材の操作に連動して回転する。回転軸は、第2ストッパ部材を交差方向に移動可能に支持しているとともに、変換部材も支持している。変換部材は、回転軸の回転を第2ストッパ部材の交差方向の移動に変換する。そのため、操作部材を操作して回転軸を回転させれば、第2ストッパ部材を進出位置と退避位置とに交差方向に移動させることができる。
請求項3や4記載の発明によれば、第2ストッパ部材を操作部材に設けるといったシンプルな構成により、第2ストッパ部材を、操作部材の操作に連動して進出位置まで移動させたり退避位置まで移動させたりすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置の概略図であって、コラムジャケットが最も収縮した状態を示す。 図2は、図1のA−A矢視断面図である。 図3は、図1において第2ストッパ部材が進出位置にあるときのステアリング装置の要部の底面図である。 図4は、図3に対応し、第2ストッパ部材が退避位置にあるときのステアリング装置の要部の底面図である。 図5は、図1に対応し、コラムジャケットが最も伸長した状態を示す。 図6は、図5において第2ストッパ部材が進出位置にあるときのステアリング装置の要部の底面図である。 図7は、図6に対応し、第2ストッパ部材が退避位置にあるときのステアリング装置の要部の底面図である。 図8は、図1に対応し、アッパージャケットが離脱した状態を示す。 図9は、図8におけるステアリング装置の要部の底面図である。 図10は、第1変形例に係るステアリング装置の概略図である。 図11は、第2変形例に係るステアリング装置の要部の分解斜視図である。 図12は、第2変形例に係るステアリング装置の要部の断面図である。 図13は、図12のB−B矢視断面図である。 図14は、解除状態のステアリング装置において図13に対応する部分を示す図である。 図15は、第2変形例に係るステアリング装置の要部を下側から見た斜視図である。 図16は、ロック状態のステアリング装置において図15に対応する部分を示す図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の概略図である。図1において、紙面左側が、ステアリング装置1が取り付けられる車体(図示せず)の前側であり、紙面右側が車体の後側であり、紙面上側が車体の上側であり、紙面下側が車体の下側である。
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト2と、コラムジャケット3と、ロック・解除機構4とを主に含んでいる。
ステアリングシャフト2では、後端である一端2Aに操舵部材5が連結されている。ステアリングシャフト2において前端である他端2Bが、自在継手やインターミディエイトシャフト等(図示せず)を順に介して、転舵機構6のピニオン軸7に連結されている。転舵機構6は、ラックアンドピニオン機構などで構成されている。転舵機構6は、ステアリングシャフト2の回転が伝達されたことに応じて、図示しないタイヤなどの転舵輪を転舵させる。
ステアリングシャフト2は、車体の前後方向に延びている。以下では、ステアリングシャフト2が延びる方向を軸方向Xとする。軸方向Xは、図1では水平方向に沿っているが、実際には、他端2Bが一端2Aよりも低くなるように水平方向に対して傾斜している。軸方向Xにおいて操舵部材5側である後側には、符号「X1」を付し、軸方向Xにおいて操舵部材5とは反対側である前側には、符号「X2」を付す。
軸方向Xに対する交差方向のうち、図1において紙面と垂直な方向を左右方向Yといい、図1において略上下に延びる方向を上下方向Zという。左右方向Yにおいて、図1の紙面の奥側は、右側Y1であり、紙面の手前側は、左側Y2である。上下方向Zにおいて、上側には、符号「Z1」を付し、下側には、符号「Z2」を付す。
なお、図1以降の各図において図1の軸方向X、後側X1、前側X2、左右方向Y、右側Y1、左側Y2、上下方向Z、上側Z1および下側Z2に対応する方向には、図1と同じ符号を付している。
ステアリングシャフト2は、軸方向Xに細長い円柱状のアッパーシャフト8と、少なくとも後端部が円筒状になったロアーシャフト9とを有している。アッパーシャフト8は、ロアーシャフト9よりも後側X1においてロアーシャフト9と同軸状に配置されている。アッパーシャフト8の後端8Aが、ステアリングシャフト2の一端2Aである。ロアーシャフト9の前端9Aが、ステアリングシャフト2の他端2Bである。アッパーシャフト8の前端部8Bが、ロアーシャフト9において円筒状になった後端部9Bに対して後側X1から挿入されている。アッパーシャフト8とロアーシャフト9とは、スプライン嵌合やセレーション嵌合によって嵌合されている。そのため、アッパーシャフト8とロアーシャフト9とは、一体回転可能であるとともに、軸方向Xに沿って相対移動可能である。ロアーシャフト9に対するアッパーシャフト8の軸方向Xへの移動によって、ステアリングシャフト2は、軸方向Xに伸縮可能である。
コラムジャケット3は、全体として、軸方向Xへ延びる中空体である。コラムジャケット3は、ステアリングシャフト2を収容している。コラムジャケット3は、軸方向Xに延びる円筒状のアッパージャケット10およびロアージャケット11を有している。
アッパージャケット10は、ロアージャケット11よりも後側X1に位置し、ロアージャケット11と同軸状に配置されている。ロアージャケット11は、アッパージャケット10の一部を収容している。詳しくは、アッパージャケット10の前側部分10Aが、ロアージャケット11の後側部分11Aに対して後側X1から挿入されている。この状態で、アッパージャケット10は、ロアージャケット11に対して軸方向Xへ相対移動できる。この相対移動によって、コラムジャケット3の全体は、軸方向Xに伸縮可能である。
コラムジャケット3は、軸受(図示せず)によってステアリングシャフト2を回転自在に支持している。詳しくは、アッパージャケット10の後端部10Bは、軸受によってアッパーシャフト8に連結されている。アッパージャケット10は、この軸受を介してアッパーシャフト8を回転自在に支持している。ロアージャケット11の前端部11Bは、軸受によってロアーシャフト9に連結されている。ロアージャケット11は、この軸受を介してロアーシャフト9を回転自在に支持している。
互いに連結されたアッパーシャフト8およびアッパージャケット10は、互いに連結されたロアーシャフト9およびロアージャケット11に対して、軸方向Xに移動可能である。これにより、コラムジャケット3は、ステアリングシャフト2とともに軸方向Xに伸縮可能である。
ここでのステアリングシャフト2およびコラムジャケット3の伸縮を「テレスコ」と呼び、この伸縮調整、つまり、テレスコによる操舵部材5の軸方向Xでの位置調整をテレスコ調整と呼ぶ。図1では、テレスコ調整によって操舵部材5およびアッパージャケット10が最も前側X2のショート位置にあってステアリングシャフト2およびコラムジャケット3が最も収縮した状態を示している。なお、テレスコ調整によって最も後側X1にあるときの操舵部材5およびアッパージャケット10の位置をロング位置と呼ぶことにする(後述する図5参照)。操舵部材5およびアッパージャケット10がロング位置にあるとき、ステアリングシャフト2およびコラムジャケット3が最も伸長している。
ロアージャケット11の前端部11Bは、左右方向Yに延びる回動軸12を介して、車体に連結されている。これにより、ロアージャケット11は、車体側に固定されている。コラムジャケット3全体は、ステアリングシャフト2を伴って、回動軸12を中心に上下に回動することができる。ここでの回動を「チルト」と呼び、回動軸12を中心とした略上下方向をチルト方向と呼ぶ。また、チルトによる操舵部材5の向き調整をチルト調整と呼ぶ。
ステアリング装置1は、車体に連結されて、ロアージャケット11の後側X1の部分を支持するブラケット20を含む。図2は、図1のA−A矢視断面図である。図2を参照して、ブラケット20は、下向きに開放する溝形であり、軸方向Xから見て上下が逆になった略U字状をなすように、コラムジャケット3を挟んで左右対称に形成されている。詳しくは、ブラケット20は、左右方向Yに薄くコラムジャケット3を挟んで左右に対向する一対の側板21と、一対の側板21のそれぞれの上端部に連結されて上下方向Zに薄い連結板22とを一体的に備えている。
一対の側板21において、左右方向Yから見て同じ位置には、チルト溝23が形成されている。チルト溝23は、上下方向Z、厳密には、前述したチルト方向に延びている。連結板22は、一対の側板21よりも左右方向Yにおいて両外側へ延びた部分22Aを有しており、当該部分22Aに挿通されるボルト(図示せず)等によって、ブラケット20全体が車体に固定される。
ロアージャケット11の後側部分11Aには、軸方向Xに延びてロアージャケット11の下端部を上下方向Zに貫通するスリット24が形成されている。また、ロアージャケット11の後側部分11Aには、左右方向Yからスリット24を区画しつつ下側Z2に延びるブロック状に形成された一対の支持部25が一体的に設けられている。
一対の支持部25のそれぞれには、左右方向Yに支持部25を貫通する円形状の貫通穴26が形成されている。一対の支持部25の貫通穴26は、左右方向Yから見て、同じ位置にあり、ブラケット20の一対の側板21のチルト溝23の一部と重なっている。
ロック・解除機構4は、チルト調整やテレスコ調整が完了した操舵部材5(図1参照)の位置をロックしたり、チルト調整およびテレスコ調整のために操舵部材5の位置のロックを解除したりするための機構である。
ロック・解除機構4に関連して、ステアリング装置1は、回転軸27と、操作部材28とを含む。回転軸27は、左右方向Yに延びる棒状であって、貫通穴26とチルト溝23とに挿通され、アッパージャケット10よりも下側Z2において、ブラケット20の一対の側板21によって支持されている。操作部材28は、把持可能なレバーであって、回転軸27において左側Y2の側板21よりも左側Y2に位置した左端部に連結され、回転軸27と一体化されている。前述したようにロアージャケット11が車体側に固定されているので、操作部材28は、ロアージャケット11の各支持部25の貫通穴26に挿通された回転軸27を介して、ロアージャケット11によって支持されている。操作部材28は、テレスコ調整やチルト調整のために、運転者等によって前後上下に捻るように操作される。回転軸27は、操作部材28の操作に連動して回転する。
ロック・解除機構4は、リング状のカム29、カムフォロワ30、ナット31および介在部材32を含む。回転軸27および操作部材28をロック・解除機構4の一部とみなしてもよい。
回転軸27の左端部において操作部材28と左側Y2の側板21との間の部分は、カム29およびカムフォロワ30に対して左側Y2からこの順に挿通されている。カム29は、回転軸27に対して一体回転可能であるのに対して、カムフォロワ30は、回転軸27に対して相対回転可能かつ左右方向Yに移動可能である。
回転軸27において右側Y1の側板21よりも右側Y1に位置した右端部には、ナット31が取り付けられている。回転軸27においてナット31と右側の側板21との間の部分は、介在部材32に対して挿通されている。介在部材32とナット31との間には、これらの間の摩擦低減のために針状ころ軸受やスラストワッシャが介在されてもよい。
回転軸27は、ブラケット20の各チルト溝23内で、前述したチルト方向に移動可能である。運転者等がチルト調整のために操舵部材5を上下方向Zに移動させると、回転軸27がチルト溝23内で移動可能な範囲内で、コラムジャケット3がチルトする。
運転者がテレスコ調整やチルト調整をした後に、操作部材28を回転軸27まわりに回動させると、回転軸27とともにカム29が回転し、カム29およびカムフォロワ30に形成されたカム突起35が互いに乗り上げる。これにより、カムフォロワ30は、回転軸27に沿って右側Y1に移動し、左側Y2の側板21に押し付けられる。これよって、一対の側板21は、カムフォロワ30と介在部材32との間で左右方向Yの両側から締め付けられ、各側板21と支持部25との間に摩擦力が生じる。この摩擦力によって、チルト方向におけるコラムジャケット3の位置がロックされ、操舵部材5は、チルト調整後の位置でロックされる。
また、一対の支持部25が側板21によって挟持されることによって、一対の支持部25の間隔が狭まる。これにより、ロアージャケット11の内周部が狭くなって、ロアージャケット11は、ロアージャケット11内のアッパージャケット10を外側から圧接する。その結果、アッパージャケット10とロアージャケット11との間に摩擦力が生じるので、軸方向Xにおけるアッパージャケット10の位置がロックされ、操舵部材5がテレスコ調整後の位置でロックされる。
このように、チルト方向および軸方向Xにおいて操舵部材5の位置が固定されているときのステアリング装置1の状態を「ロック状態」と呼ぶ。ロック状態のステアリング装置1において、回転軸27まわりの回動方向における操作部材28の位置を「ロック位置」と呼ぶ。
ロック状態のステアリング装置1において、操作部材28を先ほどとは逆向きに回動させると、カム29がカムフォロワ30に対して回転して互いのカム突起35が外れるので(図2参照)、カムフォロワ30は、回転軸27に沿って左側Y2に移動する。すると、カムフォロワ30と介在部材32との間における一対の側板21に対する締め付けが解除される。そのため、前述した摩擦力が無くなるので、操舵部材5が軸方向Xおよびチルト方向に移動できるようになる。これにより、操舵部材5のテレスコ調整やチルト調整が再び可能となる。
このように、チルト方向および軸方向Xにおいて操舵部材5の位置の固定が解除されているときのステアリング装置1の状態を「解除状態」と呼ぶ。解除状態のステアリング装置1において、回転軸27まわりの回動方向における操作部材28の位置を「解除位置」と呼ぶ。
以上のように、ロック・解除機構4は、操作部材28の操作に連動して、ステアリング装置1をロック状態にして、アッパージャケット10を軸方向Xおよびチルト方向においてロックしたり、ステアリング装置1を解除状態にして、そのロックを解除したりする。なお、この実施形態のステアリング装置1では、テレスコ調整およびチルト調整の両方が可能であるが、チルト調整が省略されてテレスコ調整だけが可能であってもよい。
図3は、図1のステアリング装置1の要部の底面図である。次に、ステアリング装置1に含まれる第1ストッパ部材41、第2ストッパ部材42、第3ストッパ部材43、変換部材44および離脱機構45について、図3を参照しながら説明する。
第1ストッパ部材41は、左右方向Yから見て略矩形状(図1参照)で左右方向Yに薄い小片状に形成されている。第1ストッパ部材41は、アッパージャケット10の外側面10Cの下側領域に固定され、下側Z2へ突出している。
第2ストッパ部材42は、左右方向Yに延びる円形状の貫通穴46を有するブロック形状に形成されている。貫通穴46には回転軸27が挿通されていて、第2ストッパ部材42は、回転軸27によって左右方向Yへ移動可能に支持されている。第2ストッパ部材42は、回転軸27を介して、車体側のブラケット20に支持されている。
第2ストッパ部材42は、後側部分をなす第1当接部47と、前側部分をなす第2当接部48と、伝達部49とを一体的に含む。第1当接部47の左端部は、第2当接部48の左端部よりも左側Y2へ一段突き出ている。第1当接部47の後端面である第1当接面47Aと、第2当接部48の前端面である第2当接面48Aとは、ともに、軸方向Xに直交する方向に沿った平坦面である。伝達部49は、説明の便宜上、図3において黒く塗りつぶされた部分であり、第2ストッパ部材42において、回転軸27を中心とする径方向における外側へ向けて突出している。伝達部49は、その左端面として、後側X1へ向かうにつれて左側Y2へ傾く傾斜面49Aを有する。
第2ストッパ部材42と回転軸27において第2ストッパ部材42を支持した部分とは、ロアージャケット11における一対の支持部25の間のスリット24に配置され、第1ストッパ部材41よりも前側X2に位置する。図3に示す第2ストッパ部材42は、左右方向Yにおける進出位置にある。ステアリング装置1が解除状態にあるとき、第2ストッパ部材42は進出位置にある。進出位置の第2ストッパ部材42では、第1当接部47の第1当接面47Aが、左右方向Yにおいて第1ストッパ部材41と同じ位置にあり、軸方向Xにおける前側X2から第1ストッパ部材41に対向している。
第3ストッパ部材43は、左右方向Yから見て略矩形状(図1参照)で左右方向Yにおいて第1ストッパ部材41よりも厚いブロック状に形成されている。第3ストッパ部材43は、第1ストッパ部材41よりも前側X2においてアッパージャケット10の外側面10Cの下側領域に固定され、下側Z2へ突出している。第3ストッパ部材43の右端面43Aは、第1ストッパ部材41の右端面41Aよりも右側Y1に位置する。第3ストッパ部材43の後端面である第3当接面43Bは、軸方向Xに直交する方向に沿った平坦面である。第2ストッパ部材42と回転軸27において第2ストッパ部材42を支持した部分とは、第3ストッパ部材43よりも後側X1に位置する。
進出位置の第2ストッパ部材42では、前述したように第1当接部47の第1当接面47Aが前側X2から第1ストッパ部材41に対向しているのと同時に、第2当接部48の第2当接面48Aが、軸方向Xにおいて後側X1から第3ストッパ部材43の第3当接面43Bに対向している。つまり、進出位置の第2ストッパ部材42は、第1ストッパ部材41と第3ストッパ部材43とによって軸方向Xから挟まれている。
そのため、コラムジャケット3のテレスコ調整の際、操舵部材5を前後のどちらかに目一杯動かすと、第2ストッパ部材42は、アッパージャケット10とともに移動する第1ストッパ部材41または第3ストッパ部材43に軸方向Xから当接する。具体的には、操舵部材5を前側X2に目一杯動かすと、アッパージャケット10は、図3のショート位置に到達し、第1ストッパ部材41が軸方向Xにおける後側X1から第2ストッパ部材42の第1当接面47Aに当接する。逆に、操舵部材5を後側X1に目一杯動かすと、アッパージャケット10は、図5および図6のロング位置に到達し、第3ストッパ部材43の第3当接面43Bが軸方向Xにおける前側X2から第2ストッパ部材42の第2当接面48Aに当接する。
このように第2ストッパ部材42が第1ストッパ部材41や第3ストッパ部材43に当接することによって、コラムジャケット3のテレスコ調整の際におけるアッパージャケット10の所定以上の移動が規制される。詳しくは、アッパージャケット10の移動量(いわゆるテレスコストローク)が、第1ストッパ部材41と第3ストッパ部材43との間隔に相当する所定範囲内に規制される。このため、この所定範囲内でコラムジャケット3を伸縮させることができる。
第1ストッパ部材41と、第3ストッパ部材43とは、別々に存在してもよいし、軸方向Xに延びる板状の連結部材50を介して互いに連結されることによって一体化されていてもよい。第1ストッパ部材41、第2ストッパ部材42および第3ストッパ部材43のそれぞれは、当接に耐える強度が必要なため、金属製であることが好ましい。
図3を参照して、変換部材44は、左右方向Yに延びる円形状の貫通穴51を有するブロック形状の本体部52と、本体部52から左側Y2へ突出した伝達部53とを一体的に有している。貫通穴51には、回転軸27が挿通されていて、変換部材44は、回転軸27によって一体回転可能に支持されている。変換部材44は、ロアージャケット11における一対の支持部25の間のスリット24において、第2ストッパ部材42の右側Y1に配置されている。伝達部53全体は、左右方向Yから見て貫通穴51と重なっておらず、伝達部53は、その先端として貫通穴51側へ折れ曲がった先端部53Aを有する。先端部53Aは、第2ストッパ部材42の伝達部49の傾斜面49Aに対して左側Y2から対向している。
本体部52と第2ストッパ部材42との間には、コイルばね等で構成された付勢部材54が、左右方向Yにおいて圧縮された状態で介在されている。第2ストッパ部材42は、付勢部材54の付勢力によって、左側Y2の進出位置へ向けて常に付勢されている。
図3の状態で、前述したように操作部材28を操作して、ステアリング装置1を解除状態からロック状態にすると、操作部材28の操作に伴って、変換部材44が回転軸27と一体回転する。その際、変換部材44の伝達部53の先端部53Aが、第2ストッパ部材42の伝達部49の傾斜面49Aに、回転軸27の回転方向に沿って接触する。すると、第2ストッパ部材42は、傾斜面49Aの傾斜に応じて先端部53Aによって右側Y1へ押圧され、右側Y1に移動する。つまり、変換部材44は、回転軸27の回転を第2ストッパ部材42の左右方向Yの移動に変換する。
第2ストッパ部材42が目一杯右側Y1に移動したときの状態が、図4に示されている。図4では、ステアリング装置1がロック状態にあって、第2ストッパ部材42は、進出位置から右側Y1へ退避した退避位置にある。退避位置の第2ストッパ部材42は、第1ストッパ部材41から右側Y1に完全にずれているので、軸方向Xにおいて第1ストッパ部材41と対向していない。一方、第3ストッパ部材43の第3当接面43Bは、左右方向Yに幅広なので、退避位置の第2ストッパ部材42の第2当接部48の第2当接面48Aに対して、軸方向Xにおいて第1ストッパ部材41側とは反対側の前側X2から引き続き対向している。このことは、アッパージャケット10がショート位置にある場合(図4参照)でも、ロング位置にある場合(図7参照)でも同様である。
そして、操作部材28を逆に操作して回転軸27を逆回転させると、変換部材44の伝達部53の先端部53Aによる第2ストッパ部材42の伝達部49の傾斜面49Aに対する右側Y1への押圧力が弱くなる。これにより、第2ストッパ部材42は、付勢部材54の付勢力によって、図3に示す左側Y2の進出位置まで移動する。第2ストッパ部材42が進出位置まで移動すると、ステアリング装置1は解除状態になる。
このように、第2ストッパ部材42は、左右方向Yにおいて進出位置と退避位置との間で移動可能である。そして、操作部材28を操作して回転軸27を回転させれば、第2ストッパ部材42を進出位置と退避位置とに左右方向Yに移動させることができる。また、第2ストッパ部材42は、図3に示すようにロック・解除機構4がアッパージャケット10のロックを解除するときに、操作部材28の操作に連動して進出位置まで移動する。逆に、図4に示すようにロック・解除機構4がアッパージャケット10をロックするときに、第2ストッパ部材42は、操作部材28の操作に連動して退避位置まで移動する。
離脱機構45に関連して、ロアージャケット11では、図1に示すように、ショート位置にあるアッパージャケット10の前端部10Dに対して前側X2から隣接する位置に、挿通穴60が形成されている。挿通穴60は、ロアージャケット11の周上1箇所に設けられた貫通穴である。
離脱機構45は、樹脂等の剪断可能な材料で形成されたピンである。離脱機構45は、挿通穴60に挿通されることによって、ロアージャケット11に固定されている。離脱機構45の先端部45Aは、挿通穴60からロアージャケット11の内側にはみ出し、アッパージャケット10の前端部10Dに対して前側X2から対向している。
次に、車両衝突時におけるステアリング装置1内での動きについて説明する。車両衝突時には、運転者が操舵部材5に後側X1から衝突するという、いわゆる二次衝突が発生する。
ステアリング装置1の状態がロック状態であるとき、二次衝突による衝撃は、操舵部材5およびアッパーシャフト8を介してアッパージャケット10に伝達される。これにより、アッパージャケット10が、ロアージャケット11の内周面に摺擦しながら、操舵部材5およびアッパーシャフト8を伴って前側X2へ移動する。これにより、コラムジャケット3が軸方向Xに収縮していく。
そして、アッパージャケット10の移動に伴って、アッパージャケット10の前端部10Dが離脱機構45の先端部45Aに対して後側X1から衝突すると、離脱機構45は、図8に示すように、たとえば先端部45Aにおいてアッパージャケット10に衝突された1箇所を起点として、剪断される。剪断された先端部45Aは、破片となってアッパージャケット10内で落下する。離脱機構45の剪断により、アッパージャケット10が離脱機構45から前側X2へ離脱されて、図8および図9に示すように、さらに前進する。その後にアッパージャケット10の移動が停止するまでにおけるロアージャケット11に対するアッパージャケット10の摺動と、先程の離脱機構45の剪断とによって、二次衝突による衝撃が吸収される。
このように、離脱機構45は、車両衝突時に剪断される機能だけを有していて、第1ストッパ部材41〜第3ストッパ部材43のようにテレスコ調整時におけるアッパージャケット10の移動を規制する機能を有していない。
これに反し、離脱機構45がこれらの機能を全て有する場合、たとえば離脱機構45が第1ストッパ部材41または第3ストッパ部材43としても機能できる場合を仮定する。この場合、テレスコ調整時において第1ストッパ部材41や第3ストッパ部材43が第2ストッパ部材42に当接されるときの荷重(当接荷重)に耐えるために離脱機構45を頑丈にする必要がある。すると、車両衝突時にアッパージャケット10を離脱させるのに必要な荷重(離脱荷重)は、離脱機構45が頑丈になったぶんだけ必然的に高くなってしまう。これでは、離脱荷重を任意の低い値に調整することが困難になる。かといって、離脱機構45を頑丈にしなければ、通常のテレスコ調整時に、離脱機構45が第2ストッパ部材42に当接されることによって、車両衝突よりも前の段階に剪断されてしまう虞がある。
しかし、このステアリング装置1では、車両衝突時に剪断される機能を離脱機構45だけに分担させて、テレスコ調整時にアッパージャケット10の移動を規制する機能を第1ストッパ部材41〜第3ストッパ部材43に分担させている。そのため、離脱機構45は、前述した当接荷重とは関係なく、車両衝突時に剪断されるのに必要な強度を有していればよいので、その太さや材質等を変更することによって離脱荷重を任意に調整できる。もちろん、第1ストッパ部材41〜第3ストッパ部材43も、離脱荷重とは関係なく、所望の当接荷重を発生できるように材料や寸法を任意に変更できる。
車両衝突時において、第2ストッパ部材42は、退避位置にあって、第1ストッパ部材41に軸方向Xにおいて対向していない。よって、車両衝突時には、第2ストッパ部材42が第1ストッパ部材41に軸方向Xから当接しないので、第1ストッパ部材41を有するアッパージャケット10は、円滑に離脱できる。そのため、テレスコ調整の際にアッパージャケット10の所定以上の移動を規制するための第1ストッパ部材41および第2ストッパ部材42が車両衝突時におけるアッパージャケット10の離脱を阻害することを防止できる。
一方、第3ストッパ部材43は、退避位置の第2ストッパ部材42の第2当接部48の第2当接面48Aに前側X2から対向している。そのため、車両衝突後に、アッパージャケット10を離脱させる方向とは逆の方向である後側X1へアッパージャケット10を動かしたときに、途中で第3ストッパ部材43が第2ストッパ部材42に当接する。これにより、当該逆の方向へのアッパージャケット10のさらなる移動を規制することができるので、車両衝突後にアッパージャケット10がロアージャケット11から外れてしまうことを防止できる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、車両衝突時に操作部材28が不意に動いて、第2ストッパ部材42が図3に示すように進出位置に移動した場合には、離脱機構45が剪断される前に、第1ストッパ部材41が第2ストッパ部材42に当接する。その際、第1ストッパ部材41が変形することによって、前述した離脱荷重が発生してもよい。
また、アッパージャケット10がショート位置にあるときにステアリング装置1を解除状態にすると、通常は、第2ストッパ部材42が進出位置まで移動して第1ストッパ部材41に前側X2から当接するはずである。しかし、万が一の場合として第2ストッパ部材42が進出位置まで移動しなければ、離脱機構45が、第2ストッパ部材42の代わりに機能して、図4に示すようにアッパージャケット10に前側X2から当接してもよい。この場合、アッパージャケット10が既にショート位置にあるため、アッパージャケット10がロング位置側からショート位置まで移動するときの勢いで離脱機構45に衝突する場合に比べて、離脱機構45がアッパージャケット10から受ける力は小さい。そのため、離脱機構45は、前述したように車両衝突時に剪断される程度の低い強度を有していればよい。
また、第1ストッパ部材41、第2ストッパ部材42および第3ストッパ部材43のそれぞれの形状や材料は、前述した機能を発揮できる範囲内で任意に変更できる。
また、前述した実施形態ではロアージャケット11がアッパージャケット10を収容していたが(図1参照)、図10に示す第1変形例のステアリング装置1は、アッパージャケット10がロアージャケット11を収容する逆の構成を備えてもよい。第1変形例では、アッパージャケット10においてロアージャケット11よりも後側X1に形成された挿通穴60に離脱機構45が挿通されていて、離脱機構45の先端部45Aは、後側X1からロアージャケット11の後端部11Cに対向している。第1変形例のアッパージャケット10は、前述した一対の支持部25を有する。それぞれの支持部25において回転軸27が挿通される貫通穴26(図2参照)は、アッパージャケット10が軸方向Xに移動できるように、軸方向Xに長い。
第1変形例のステアリング装置1では、以上に説明した以外の構成は、前述した実施形態とほぼ同じである。そのため、第1変形例においても、アッパージャケット10の外側面10Cに固定された第1ストッパ部材41および第3ストッパ部材43では、第1ストッパ部材41が第3ストッパ部材43よりも後側X1に位置している。また、第1変形例においても、第2ストッパ部材42では、第1当接部47が、第2当接部48よりも後側X1に位置している。もちろん、第1ストッパ部材41、第2ストッパ部材42、第3ストッパ部材43および変換部材44は、それらが正常に機能できるように、適宜位置調整されてもよい。
第1変形例のステアリング装置1が解除状態にあるとき、第2ストッパ部材42は、前述した進出位置にあり、第2ストッパ部材42では、第1当接部47が、前側X2から第1ストッパ部材41に対向しているのと同時に、第2当接部48が、後側X1から第3ストッパ部材43に対向している。そのため、テレスコストロークが、第1ストッパ部材41と第3ストッパ部材43との間隔に相当する所定範囲内に規制される。
一方、第1変形例のステアリング装置1がロック状態にあるとき、第2ストッパ部材42は、前述した退避位置にあり、軸方向Xにおいて第1ストッパ部材41と対向していないが、第3ストッパ部材43は、退避位置の第2ストッパ部材42の第2当接部48に対して、軸方向Xにおいて第1ストッパ部材41側とは反対側の前側X2から対向している。
この状態で車両衝突が発生すると、二次衝突による衝撃は、操舵部材5およびアッパーシャフト8を介してアッパージャケット10に伝達される。これにより、アッパージャケット10が、ロアージャケット11の外周面に摺擦しながら、操舵部材5およびアッパーシャフト8を伴って前側X2へ移動する。これにより、コラムジャケット3が軸方向Xに収縮していき、アッパージャケット10の離脱機構45が、ロアージャケット11の後端部11Cに対して後側X1から接近する。そして、離脱機構45の先端部45Aがロアージャケット11の後端部11Cに衝突すると、離脱機構45は、先端部45Aにおいてロアージャケット11に衝突した1箇所を起点として、剪断される。これにより、アッパージャケット10が前側X2へ離脱されて、さらに前進する。その後にアッパージャケット10の移動が停止するまでにおけるロアージャケット11に対するアッパージャケット10の摺動と、離脱機構45の剪断とによって、二次衝突による衝撃が吸収される。
第1変形例の場合にも、車両衝突時において、第2ストッパ部材42は、退避位置にあって、第1ストッパ部材41に軸方向Xにおいて対向していない。よって、車両衝突時には、第2ストッパ部材42が第1ストッパ部材41に軸方向Xから当接しないので、アッパージャケット10は、円滑に離脱できる。そのため、コラムジャケット3のテレスコ調整時におけるアッパージャケット10の移動を規制するための第1ストッパ部材41および第2ストッパ部材42が車両衝突時におけるアッパージャケット10の離脱を阻害することを防止できる。
次に、図11〜図16を参照して、第2変形例について説明する。なお、図11〜図16では、図1〜図9を参照して説明した実施形態と同じ部材には、同じ符号を付して、その部材についての説明を省略する。また、図13および図14では、ステアリングシャフト2の図示が省略されている。
第2変形例に係るステアリング装置1は、図1〜図9のステアリング装置1と基本構成では同じだが、細部において異なる。詳しくは、図11を参照して、第2変形例に係るステアリング装置1は、ロック状態にあるときにアッパージャケット10を軸方向Xに移動しないように強固にロックするためのロック機構70を含む。ロック機構70は、ロック・解除機構4に含まれる。ロック機構70は、第1係合部71と、第2係合部72と、カム部材73と、付勢部材74と、前述した回転軸27および離脱機構45とを含む。
第1係合部71は、上下方向Zに薄く軸方向Xに長手の板状であって、アッパージャケット10の外側面10Cの下側領域に溶接等によって固定されている。第1係合部71には、左右方向Yに長手の複数の穴71Aが軸方向Xに略等間隔で並んで形成されている。第1係合部71の前端部は、下側Z2に折り曲げられていて、前述した第1ストッパ部材41として機能する。
第2係合部72は、後側X1へ延びる下側部分72Aと、下側部分72Aの前端部から後上側へ傾斜して延びる上側部分72Bとを一体的に含む。下側部分72Aおよび上側部分72Bにおいて互いに連結された部分には、この部分を左右方向Yに貫通する挿通穴72Cが形成されている。離脱機構45は、左右方向Yに沿った姿勢で挿通穴72Cに挿通されていて、回転軸27よりも前側X2の位置において、ロアージャケット11の一対の支持部25間に架設されている(図12および図13参照)。各支持部25には、回転軸27が挿通される挿通穴25Aが形成されている(図12参照)。第2係合部72は、離脱機構45を介してロアージャケット11に連結されており、離脱機構45を中心として上下に回動できる。上側部分72Bの後端部には、上側Z1へ折れ曲がった爪72Dが一体的に設けられている。
カム部材73は、回転軸27に対して外嵌される略円筒状であって、その周上1箇所には、凸部73Aが設けられている。カム部材73は、回転軸27に固定されており、操作部材28の操作に連動して回転軸27と一体回転可能である。
付勢部材74は、たとえば、針金を曲げることによって形成されたばねである。付勢部材74は、第2係合部72において挿通穴72Cを取り囲みつつ左右方向Yに突出したボス部72Eに対して外嵌されるコイル部74Aと、コイル部74Aから後側X1に延びてカム部材73に上側Z1から引っ掛かる上側延設部74Bと、コイル部74Aから後側X1に延びて下側部分72Aに下側Z2から引っ掛かる下側延設部74Cとを一体的に含む(図13も参照)。付勢部材74は、第2係合部72の爪72Dが上側Z1へ移動するように、第2係合部72全体を上側Z1へ付勢している。
図13に示すようにステアリング装置1がロック状態にあって操作部材28がロック位置にあるときには、カム部材73の凸部73Aが前側X2を向き、第2係合部72の爪72Dが、第1係合部71におけるいずれかの穴71Aに対して下側Z2から嵌っている。これにより、第1係合部71と第2係合部72とが係合しているので、第1係合部71が固定されたアッパージャケット10は、軸方向Xにおいてロックされて軸方向Xに移動できない。
ロック位置の操作部材28を操作して解除位置まで回動させると、図14に示すように、カム部材73の凸部73Aが下側Z2を向いて第2係合部72の下側部分72Aを下側Z2へ押す。そのため、第2係合部72が、付勢部材74の付勢力に抗して下側Z2へ回動するので、第2係合部72の爪72Dが、今まで嵌っていた穴71Aから下側Z2へ外れる。つまり、第1係合部71と第2係合部72との係合が解消される。これにより、ステアリング装置1が解除状態になるので、テレスコ調整やチルト調整が可能になる。
図15に示すように、操作部材28は、プレス加工等で金属板を折り曲げることによって形成されるのだが、プレス加工の際、操作部材28には、前述した第2ストッパ部材42が一体形成される。具体的には、操作部材28から連続して途中で何度か折れ曲がりながら前側X2へ延びる帯状の延設部75が、操作部材28に設けられ、延設部75において操作部材28から離れた先端部75Aが、第2変形例に係る第2ストッパ部材42である。第2ストッパ部材42は、左右方向Yに沿って延びる小片状に形成されている。第2ストッパ部材42の強度を向上するために、第2ストッパ部材42は、先端部75Aをたとえば二重に折り重ねることによって構成されてもよい。もちろん、第2ストッパ部材42は、操作部材28とは別の部品であって、溶接やねじ等によって操作部材28に固定されてもよい。
このように、第2変形例では、第2ストッパ部材42が操作部材28に直接設けられている。この第2ストッパ部材42は、操作部材28および回転軸27を介して、車体側のロアージャケット11に支持されている。この場合、操作部材28が操作されることによってロック位置と解除位置との間で回動すると、第2ストッパ部材42は、操作される操作部材28と一体移動することによって、前述した進出位置まで移動したり、前述した退避位置まで移動したりする。
具体的には、図15では、ステアリング装置1が解除状態にあって操作部材28が解除位置にあり、この状態では、第2ストッパ部材42は、進出位置にあって、ロアージャケット11の支持部25よりも前側X2においてロアージャケット11のスリット24内に下側Z2から進出している。進出位置の第2ストッパ部材42は、前述した第1係合部71の前端部の第1ストッパ部材41に対して軸方向Xにおける前側X2から対向している。そのため、テレスコ調整によってアッパージャケット10をショート位置まで前進させると、第1ストッパ部材41が第2ストッパ部材42に後側X1から当接するので、アッパージャケット10のさらなる前進が規制される。
なお、ロアージャケット11において進出位置の第2ストッパ部材42に前側X2から隣接する位置には、下側Z2へ突出する補強部76が一体的に設けられている。補強部76は、ロアージャケット11におけるスリット24の周縁部の一部である。進出位置の第2ストッパ部材42の前側X2に位置する補強部76が、第2ストッパ部材42を前側X2から補強している。これにより、第1ストッパ部材41が第2ストッパ部材42に当接したときの衝撃(以下では、「テレスコ調整による衝撃」という)によって第2ストッパ部材42が破損することを防止できる。
そして、解除位置の操作部材28をロック位置まで操作すると、図16に示すように、第2ストッパ部材42は、操作部材28の回動に伴って、進出位置から下側Z2へ退避した退避位置まで移動する。第2ストッパ部材42が退避位置にあるとき、ステアリング装置1がロック状態にある。退避位置の第2ストッパ部材42は、スリット24から下側Z2へ外れていて、第1ストッパ部材41に対して前側X2から対向していない。
そして、ロック位置の操作部材28を解除位置まで操作してステアリング装置1を解除状態にすると、図15に示すように、第2ストッパ部材42は、操作部材28の回動に伴って、今までの退避位置から進出位置まで移動する。
以上のように、第2変形例においても、ステアリング装置1が解除状態になるときに、第2ストッパ部材42は、解除位置への操作部材28の操作に連動して進出位置まで移動する(図15参照)。逆に、ステアリング装置1がロック状態になるときに、第2ストッパ部材42は、ロック位置への操作部材28の操作に連動して退避位置まで移動する(図16参照)。つまり、第2ストッパ部材42は、操作部材28が解除位置にあるときだけ、テレスコ調整時におけるアッパージャケット10の前進を規制するストッパ機能を発揮する。
また、第2変形例では、第2ストッパ部材42を操作部材28に設けるといったシンプルな構成により、第2ストッパ部材42を、操作部材28の操作に連動して進出位置まで移動させたり退避位置まで移動させたりすることができる。
なお、図14に示すように、たとえば、アッパージャケット10の上側外周部には、上側Z1へ突出する突起77が設けられ、ロアージャケット11の上側外周部には、軸方向Xに延びて突起77を受け入れるガイド溝78が形成されている。テレスコ調整によってアッパージャケット10をロング位置まで後退させると、ロアージャケット11においてガイド溝78の後端部を縁取る周縁部11Dが後側X1から突起77に当接するので、アッパージャケット10のさらなる後退が規制される。また、突起77がガイド溝78に嵌まることによって、アッパージャケット10およびロアージャケット11のそれぞれの周方向の位置がずれることを防止できる。つまり、突起77は、テレスコ調整時におけるアッパージャケット10の後退を規制するストッパ機能を発揮するだけでなく、アッパージャケット10およびロアージャケット11の回り止めの機能も発揮する。
車両衝突時には、前述した二次衝突による衝撃が操舵部材5およびアッパーシャフト8を介して後側X1からアッパージャケット10に伝達されるので、アッパージャケット10が前側X2へ移動しようとする。この場合、図13に示すように、ステアリング装置1はロック状態にあって、前述したように第1係合部71と第2係合部72とが係合している。すると、二次衝突による衝撃が第2係合部72に伝わることによって、第2係合部72も前側X2へ移動しようとする。これより、第2係合部72の挿通穴72Cに挿通された離脱機構45に負担がかかるので、離脱機構45は、その長手方向(左右方向Y)におけるいずれかの箇所を起点として剪断される。
離脱機構45の剪断により、ロアージャケット11に対する第2係合部72の連結が解消される。これにより、軸方向Xにおけるアッパージャケット10の位置が規制されなくなるので、アッパージャケット10がロアージャケット11から前側X2へ離脱する。この際、退避位置の第2ストッパ部材42は、離脱するアッパージャケット10の移動軌跡から外れているので、アッパージャケット10の移動を阻害しない。離脱後にアッパージャケット10の移動が停止するまでにおけるロアージャケット11に対するアッパージャケット10の摺動と、先程の離脱機構45の剪断とによって、二次衝突による衝撃が吸収される。
第2変形例の場合にも、車両衝突時に破断してアッパージャケット10を離脱させる離脱機能だけを離脱機構45に分担させて、前述したストッパ機能を第1ストッパ部材41や第2ストッパ部材42やアッパージャケット10の突起77やロアージャケット11の周縁部11Dに分担させている。つまり、離脱機構45は、離脱機能およびストッパ機能の両方を兼ねていない。そのため、テレスコ調整による衝撃は離脱機構45には伝達されない。よって、車両衝突よりも前の段階の通常のテレスコ調整時に離脱機構45が破断してしまうことによって、車両衝突時において離脱荷重の発生が阻害されることを防止できる。
また、離脱機構45は、テレスコ調整による衝撃を繰り返し受けずに済むので、耐久性の低下を抑制でき、離脱荷重を安定して発生できる。本発明と異なり、離脱機構45がストッパ機能も兼ねる場合には、テレスコ調整による衝撃が離脱機構45に作用することを防止するために、この衝撃を吸収するためのダンパー等の衝撃吸収部材を別途設ける必要があるが、本発明では、衝撃吸収部材が不要になるので、部品点数の削減を図れる。
また、第1ストッパ部材41や第2ストッパ部材42では、車両衝突時において離脱荷重を発生させるために破断する必要がないので、テレスコ調整による衝撃に耐えることができるように強度を向上できる。
なお、第3変形例として、第2変形例においてロック機構70を省略してもよい。
また、ステアリング装置1は、操舵部材5の操舵が補助されないマニュアルタイプのステアリング装置に限らず、電動モータによって操舵部材5の操舵が補助されるコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置でもよい。
1…ステアリング装置、2…ステアリングシャフト、2A…一端、3…コラムジャケット、4…ロック・解除機構、5…操舵部材、10…アッパージャケット、10C…外側面、11…ロアージャケット、27…回転軸、28…操作部材、41…第1ストッパ部材、42…第2ストッパ部材、43…第3ストッパ部材、44…変換部材、45…離脱機構、X…軸方向、X1…後側、X2…前側、Y…左右方向

Claims (4)

  1. 一端に操舵部材が連結され、軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    前記操舵部材側で前記ステアリングシャフトを支持するアッパージャケットと、車体側に固定され、前記軸方向において前記操舵部材とは反対側で前記ステアリングシャフトを支持するロアージャケットとを有し、前記アッパージャケットの前記軸方向への移動によって前記ステアリングシャフトとともに前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケットと、
    前記コラムジャケットの伸縮調整のために操作される操作部材と、
    前記操作部材の操作に連動して、前記アッパージャケットを前記軸方向においてロックしたり、そのロックを解除したりするロック・解除機構と、
    車両衝突時に前記アッパージャケットを前記反対側へ離脱させる離脱機構と、
    前記アッパージャケットの外側面に固定された第1ストッパ部材と、
    車体側に支持され、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットのロックを解除するときに、前記第1ストッパ部材に前記軸方向において対向する進出位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動し、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットをロックするときに、前記進出位置から退避した退避位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動する第2ストッパ部材と
    前記アッパージャケットの外側面に固定され、前記退避位置の前記第2ストッパ部材に対して前記軸方向において前記第1ストッパ部材側とは反対側から対向する第3ストッパ部材を含むことを特徴とする、ステアリング装置。
  2. 前記軸方向に対する交差方向に延びて前記操作部材に連結され、前記第2ストッパ部材を前記進出位置と前記退避位置との間で前記交差方向へ移動可能に支持し、前記操作部材の操作に連動して回転する回転軸と、
    前記回転軸によって支持され、前記回転軸の回転を前記第2ストッパ部材の前記交差方向の移動に変換する変換部材とを含むことを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記操作部材は、前記ロアージャケットによって支持され、
    前記第2ストッパ部材は、前記操作部材に設けられ、操作される前記操作部材と一体移動することによって前記進出位置まで移動したり前記退避位置まで移動したりすることを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置。
  4. 一端に操舵部材が連結され、軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    前記操舵部材側で前記ステアリングシャフトを支持するアッパージャケットと、車体側に固定され、前記軸方向において前記操舵部材とは反対側で前記ステアリングシャフトを支持するロアージャケットとを有し、前記アッパージャケットの前記軸方向への移動によって前記ステアリングシャフトとともに前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケットと、
    前記コラムジャケットの伸縮調整のために操作される操作部材と、
    前記操作部材の操作に連動して、前記アッパージャケットを前記軸方向においてロックしたり、そのロックを解除したりするロック・解除機構と、
    車両衝突時に前記アッパージャケットを前記反対側へ離脱させる離脱機構と、
    前記アッパージャケットの外側面に固定された第1ストッパ部材と、
    車体側に支持され、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットのロックを解除するときに、前記第1ストッパ部材に前記軸方向において対向する進出位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動し、前記ロック・解除機構が前記アッパージャケットをロックするときに、前記進出位置から退避した退避位置まで、前記操作部材の操作に連動して移動する第2ストッパ部材とを含み、
    前記操作部材は、前記ロアージャケットによって支持され、
    前記第2ストッパ部材は、前記操作部材に設けられ、操作される前記操作部材と一体移動することによって前記進出位置まで移動したり前記退避位置まで移動したりすることを特徴とする、ステアリング装置。
JP2015137999A 2014-12-12 2015-07-09 ステアリング装置 Expired - Fee Related JP6598001B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/958,250 US9663134B2 (en) 2014-12-12 2015-12-03 Steering system
EP15198267.5A EP3031696B8 (en) 2014-12-12 2015-12-07 Steering system
CN201510909736.5A CN105691441B (zh) 2014-12-12 2015-12-10 转向装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014252427 2014-12-12
JP2014252427 2014-12-12

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016113139A JP2016113139A (ja) 2016-06-23
JP6598001B2 true JP6598001B2 (ja) 2019-10-30

Family

ID=56139647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015137999A Expired - Fee Related JP6598001B2 (ja) 2014-12-12 2015-07-09 ステアリング装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6598001B2 (ja)
CN (1) CN105691441B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107521549A (zh) * 2017-09-20 2017-12-29 江苏华骋科技有限公司 一种方向机总成的升降机构
DE102018208535A1 (de) 2018-05-29 2019-12-05 Thyssenkrupp Ag Energieabsorptionsvorrichtung für eine Lenksäule, Lenksäule und ein Verfahren zum Betreiben einer Lenksäule

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3738200B2 (ja) * 2001-06-27 2006-01-25 光洋精工株式会社 衝撃吸収ステアリング装置
DE102005052123B3 (de) * 2005-10-28 2007-01-11 Thyssenkrupp Presta Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
DE102011056351A1 (de) * 2011-12-13 2013-06-13 Zf Lenksysteme Gmbh Anschlag für verstellbare Lenksäule
JP2014101070A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Jtekt Corp ステアリング装置
CN203581068U (zh) * 2013-11-12 2014-05-07 日本精工株式会社 转向柱组装体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016113139A (ja) 2016-06-23
CN105691441A (zh) 2016-06-22
CN105691441B (zh) 2019-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6351009B2 (ja) ステアリング装置
US9718490B2 (en) Steering system
EP3031696B1 (en) Steering system
JP6283241B2 (ja) ステアリング装置
JP6270141B2 (ja) ステアリング装置
JP6493729B2 (ja) ステアリング装置
JP6351007B2 (ja) ステアリング装置
JP6536887B2 (ja) ステアリング装置
JP5850144B2 (ja) ステアリングコラムおよびテレスコピック式ステアリング装置
JP6598001B2 (ja) ステアリング装置
JP6402922B2 (ja) ステアリング装置
US10981590B2 (en) Steering column assembly
JP2016060337A (ja) ステアリング装置
JP2010069946A (ja) ステアリング装置
JP6440580B2 (ja) ステアリング装置
JP2006264424A (ja) ステアリング装置
JP6508512B2 (ja) ステアリング装置
JP6379863B2 (ja) ステアリングホイールの位置調節装置及びその製造方法
JP6511568B2 (ja) ステアリング装置
JP2019031290A (ja) ステアリング装置
WO2023038013A1 (ja) ステアリングコラム装置
JP2017206075A (ja) ステアリング装置
JP6536876B2 (ja) ステアリング装置
JP2016047669A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6598001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees