JP2015140021A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

ステアリングコラム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015140021A
JP2015140021A JP2014011930A JP2014011930A JP2015140021A JP 2015140021 A JP2015140021 A JP 2015140021A JP 2014011930 A JP2014011930 A JP 2014011930A JP 2014011930 A JP2014011930 A JP 2014011930A JP 2015140021 A JP2015140021 A JP 2015140021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jacket
outer jacket
collar
column
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014011930A
Other languages
English (en)
Inventor
光司 山村
Koji Yamamura
光司 山村
雄基 村田
Yuki Murata
雄基 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
Priority to JP2014011930A priority Critical patent/JP2015140021A/ja
Publication of JP2015140021A publication Critical patent/JP2015140021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

【課題】アウタジャケットに対するインナジャケットとの組付時に、ディスタンスブラケットを押し広げる必要のない構造を提供する。
【解決手段】コラムジャケット2の構成要素であるアウタジャケット7とインナジャケット8との重合部にカラー15を介在させてある。カラー15に締付突起部15cを形成し、逃げ穴21を通してアウタジャケット7の外周に突出させてある。クランプボルト12により取付ブラケット4とディスタンスブラケット16を圧接保持する際に、クランプ押圧部18cにより締付突起部15cを介してカラー15を双方のジャケット7,8に押し付けて拘束する。アウタジャケット7内にカラー15を挿入してからインナジャケット8を組み付けるため、ディスタンスブラケット16を押し広げる必要がない。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用のステアリングコラム装置に関し、特にコラムジャケットをチルト動作およびテレスコピック動作が可能なように支持している部分の改良に関する。
従来、この種のステアリングコラム装置として特許文献1に記載されたものが提案されている。
この特許文献1に記載されたステアリングコラム装置では、ステアリングコラムを形成しているアウタコラムとインナコラムとの重合部相当位置の外側に、取付ブラケットとの間に挟まれるようにして断面略U字状のディスタンスブラケットを下向きに固定配置してあり、このディスタンスブラケットの双方の側壁部には折り曲げ部を設けて、その折り曲げ部の先端をインナコラムに対する締め付け部としてある。その上で、アウタコラムとインナコラムとの重合部のうちアウタコラム側には、上記締め付け部が臨む位置に貫通穴を開口形成してある。
そして、上記一対の側壁部が互いに接近するようにクランプ装置で締め付けた時に、締め付け部がインナコラムに直接当接して、インナコラムをアウタコラム側に押し付けることで、アウタコラムとインナコラムとの相対摺動が不能となるようにクランプする構造となっている。
なお、特許文献1にも記載されているように、アウタコラムとインナコラムとの重合部において両者の間に樹脂製のブッシュが介装されることもある。
国際公開第2013/001965号
しかしながら、特許文献1に記載されたステアリングコラム装置では、アウタコラムに挿入されているインナコラムに対し、アウタコラムに開口形成されている貫通穴を通してディスタンスブラケット側の締め付け部を押し付ける構造としているため、アウタコラムとインナコラムとをテレスコピック動作が可能な構造とするべく、アウタコラムにインナコラムを組み付けるにあたって断面略U字状のディスタンスブラケットを押し広げる必要があり、組付性が悪いという問題がある。また、クランプ時にディスタンスブラケット側の締め付け部をインナコラムに直接当接押し付ける構造であるため、金属同士の接触故に締め付け部を押し付けた際に異音が発生する可能性があり、なおも改善の余地を残している。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、コラムジャケットを形成することになるアウタジャケットとインナジャケットとの組付性を改善したステアリングコラム装置を提供するものである。
本発明に係るスタリングコラム装置は、アウタジャケットと、このアウタジャケット内に摺動可能に挿入されて当該アウタジャケットとともにコラムジャケットを形成するインナジャケットと、上記アウタジャケットとインナジャケットとの間に介装されたカラーと、車体側に固定されるとともにコラムジャケットをチルト動作可能に支持する取付ブラケットと、上記アウタジャケットのうちインナジャケットとの重合部に相当する位置の外側に当該アウタジャケットを跨ぐように固定配置された断面略U字状のディスタンスブラケットと、上記ディスタンスブラケットの双方の側壁部の端部に一体に形成されてアウタジャケットのうちインナジャケットとの重合部に相当する位置の外周面に近接するクランプ押圧部と、上記取付ブラケットがディスタンスブラケットの側壁部同士を互いに接近させる方向に締め付けて上記取付ブラケットに対してコラムジャケットをチルト動作位置にクランプ保持させることが可能な締付手段と、上記カラーと一体に形成されているとともにアウタジャケットに形成された穴部を通してクランプ押圧部と対向する位置に臨んでいる締付突起部と、を備えている。
そして、上記ディスタンスブラケットをクランプ保持させた時にクランプ押圧部と締付突起部との当接をもってカラーを押圧して、このカラーを介してインナジャケットをアウタジャケットに押し付けることにより両者の摺動動作が不能となるようにクランプするものであることを特徴とする。
この場合において、アウタジャケットとインナジャケット相互間にがたつきを効果的に抑制する上では、請求項2に記載のように、上記締付突起部はコラムジャケットの軸心方向において少なくとも前後二箇所に形成されていることが望ましい。
さらに、上記締付突起部が形成されたカラーを介してインナジャケットをアウタジャケットに押し付けるにあたっては、クランプ押圧部の自己弾性力に基づく撓み変形を利用するのが望ましく、そのクランプ押圧部を撓みやすくするためには、請求項3に記載のように、上記ディスタンスブラケットの双方の側壁部の端部を内側に折り返すことによりそれぞれにクランプ押圧部が形成されているとともに、それらの側壁部およびクランプ押圧部には締付手段の構成要素である締付ボルトが挿通される長穴がコラムジャケットの軸心方向に沿って形成されていて、上記側壁部に形成された長穴の幅寸法よりもクランプ押圧部に形成された長穴の幅寸法を大きく設定してあることがより望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載された発明では、クランプ時には、クランプ押圧部によって締付突起部が押圧され、その突起部が形成されているカラーを介してインナジャケットがアウタジャケットの内周面に押し付けられて、アウタジャケットとインナジャケットとの摺動動作が不能となるようにクランプされることになる。
そして、アウタジャケットに対しカラーを介してインナジャケットを組み付ける際には、締付突起部が形成されたカラーをアウタジャケットの内周面に押し付けるようにしてインナジャケットをアウタジャケットに挿入すれば良く、従来のようにディスタンスブラケットを押し広げる必要がなくなる。
本発明によれば、ディスタンスブラケットが付帯しているアウタジャケットに対しインナジャケットを組み付けるにあたって、従来のようにディスタンスブラケットを押し広げる必要がないので、組付性が良好なものとなる。また、クランプに際して、ディスタンスブラケット側に形成されたクランプ押圧部が直接インナジャケットに接することはなく、アウタジャケットとインナジャケットとの間にカラーが介装されている状態でインナジャケットがアウタジャケットに押し付けられることになるので、クランプ時はもちろんのこと、アウタジャケットとインナジャケットとが摺動動作する際にも異音が発生することがない。
請求項2に記載の発明によれば、カラーには前後方向の少なくとも二箇所に締付突起部が形成されているため、コラムジャケットの軸心方向においてカラーはアウタジャケットおよびインナジャケットの双方に安定して押し付けられることになり、アウタジャケットとインナジャケットの間のがたつきを効果的に抑制できる利点がある。
請求項3に記載の発明によれば、比較的幅広の長穴が形成されているクランプ押圧部は撓み変形しやすいものとなり、締付突起部を介してカラーに効率良く押し付け力を及ぼすことができる。
本発明に係るステアリングコラム装置の第1の実施の形態を示す図で、ステアリングコラム装置全体の概略側面説明図。 図1のa−a線に沿った拡大断面図。 図1のb−b線に沿った拡大断面図。 図2,3に示したカラーの詳細を示す図で、(A)は正面図、(B)は側面図。 本発明に係るステアリングコラム装置の第2の実施の形態を示す図で、図3と同等部位の拡大断面図。 本発明に係るステアリングコラム装置の第3の実施の形態を示す図で、図3と同等部位の拡大断面図。
図1〜4は本発明に係るステアリングコラム装置を実施するためのより具体的な第1の形態を示し、図1はステアリングコラム装置全体の概略側面説明図を、図2は図1のa−a線に沿った拡大断面図を、図3は図1のb−b線に沿った拡大断面図をそれぞれ示している。また、図4の(A),(B)は図2,3におけるカラーの詳細を示している。
図1に示すステアリングコラム装置は、車体前後方向に延びるコラムジャケット2を主要素として構成されているものであり、コラムジャケット2は前方側のチルトブラケット3と後方側の取付ブラケット4を介して車体1に固定される。チルトブラケット3にはチルト動作時の揺動中心となるチルトピン5が挿入されており、コラムジャケット2の前部はこれらのチルトブラケット3とチルトピン5とを介して車体1に揺動可能に支持される。また、取付ブラケット4は、二次衝突時の衝撃吸収機構を構成することになるスライディングプレート6と図示外のボルトを介して車体に固定される。なお、実際の車体取付状態では、図1の左側に向かって下り勾配となるようにコラムジャケット2が所定の傾斜姿勢をもって車体に固定される。
コラムジャケット2は、アウタジャケット7と、このアウタジャケット7内に摺動可能に挿入支持されたインナジャケット8とから構成されていて、コラムジャケット2内にはステアリングシャフト9が回転可能に軸受支持されている。そして、ステアリングシャフト9における図1の右側の端部9aにステアリングホイールWが装着されるとともに、ステアリングシャフト9の反対側の端部9bは図示外のジョイント、中間シャフト等を介してステアリングギヤに連結される。また、コラムジャケット2を伸縮させるべく、インナジャケット8に対してアウタジャケット7を摺動動作させることでテレスコピック動作が行われる。
取付ブラケット4は、図1のほか図2に示すように、下面が開放された断面下向き略U字状のものであって、コラムジャケット2を跨ぐかたちで、後述するディスタンスブラケット16とともにそのコラムジャケット2を抱持するかの如くの形態で内部に収容している。
また、取付ブラケット4の双方の側壁部10a,10bには上下方向に沿ってチルト用の長穴11a,11bが形成されていて、双方の長穴11a,11bには後述する締付ボルトとしてのクランプボルト12が挿通されているとともに、そのクランプボルト12の頭部には一体で回転可能な操作レバー13とそれによって押圧操作される固定カム14とが付帯している。なお、クランプボルト12が挿通された長穴11a,11bの範囲がチルト動作の許容範囲となっている。
アウタジャケット7およびその内部に挿入されたインナジャケット8は共に断面が円形のチューブ状のものであって、取付ブラケット4に相当する位置では両者が所定の長さ範囲にわたって互いに重合しているとともに、その重合位置では両者の間に樹脂製のカラー15が介装されている。このカラー15は、テレスコピック動作に際してアウタジャケット7とインナジャケット8の摺動動作を円滑にするとともに、両者間のいわゆるがたつきを抑制する機能を有している。
また、アウタジャケット7とインナジャケット8とが重合する位置であって且つアウタジャケット7の外側には、取付ブラケット4との間に挟まれるようにしてディスタンスブラケット16が配置されている。このディスタンスブラケット16は概略的には下面が開放された断面略U字状のものとして形成されていて、互いに対向する側壁部17a,17bとそれらの側壁部17a,17b同士を接続している円弧状の基部17cとを有している。そして、基部17cはアウタジャケット7に溶接されて固定されている。つまり、ディスタンスブラケット16は、コラムジャケット2の構成要素であるアウタジャケット7とインナジャケット8との重合部を跨ぐかたちで、そのコラムジャケット2を抱持するかの如くの形態で内部に収容している。
ディスタンスブラケット16における双方の側壁部17a,17bの下端部は、内側に向けて底壁部18a、内側壁部18bおよび斜状のクランプ押圧部18cをもって複数回折り返されることで断面略矩形状をなす端末部18が形成されていて、その各端末部18の最先端部のクランプ押圧部18cはアウタジャケット7とインナジャケット8との重合部においてアウタジャケット7の外周面に近接している。これらの端末部18があることによって、断面略U字状をなすディスタンスブラケット16の開放側が狭窄されている。なお、内側壁部18bはクランプ押圧部18cとの位置関係より、そのクランプ押圧部18cの根元部として機能することになる。
また、ディスタンスブラケット16における双方の側壁部17a,17bの下端部にはコラムジャケット2の軸心方向に沿って長穴19(図1参照)が形成されているとともに、端末部18における内側壁部18bにも同様にコラムジャケット2の軸心方向に沿って長穴20が形成されている。これらの双方の長穴19,20の関係としては、側壁部17a,17bに形成された長穴19の幅寸法に比べて、内側壁部18bに形成された長穴20の幅寸法の方が大きく設定されている。そして、これらの各長穴19,20にはクランプボルト12が遊嵌状態で挿通されていて、長穴19の長さがテレスコピック動作の許容範囲となっている。
アウタジャケット7とインナジャケット8との間に介装されたカラー15は摩擦係数の小さな樹脂材料により形成されている。このカラー15は、図4に示すように、長手方向に沿ってすり割り溝15aにてすり割られていることで全体として断面C字状の筒状部材として形成されている。そして、カラー15の外周面のうち頂部相当位置にはアウタジャケット7との相対位置決めのための位置決め凸部15bが形成されているとともに、すり割り溝15aをはさんでその両側にはコラムジャケット2の軸心方向に沿って前後一対の締付突起部15cがそれぞれに形成されている。
他方、図3に示すように、アウタジャケット7には位置決め凸部15bが係合する位置決め孔21aが形成されると共に、カラー15側の各締付突起部15cと対応する位置に、その締付突起部15cが挿通される穴部として締付突起部15cよりも一回り大きな逃げ穴21が形成されている。そして、この逃げ穴21を通して締付突起部15cがアウタジャケット7の外周面側に突出した上でクランプ押圧部18cに当接するようになっている。
図2に示すように、取付ブラケット4の双方の側壁部10a,10bのほかディスタンスブラケット16の双方の側壁部17a,17bを貫通するように締付ボルトとしてのクランプボルト12が挿通されている。このクランプボルト12は頭部12aを有していて、この頭部12a側には可動カム23が相対回転不能に設けられ、この可動カム23に隣接して固定カム14が設けられている。
そして、可動カム23と固定カム14は両者が接する面にそれぞれに凹凸状のカム面を有していて、固定カム14はその小径部外周面の二面幅部が取付ブラケット4の一方の側壁部10aに形成されたチルト用の長穴11aに係合することで回り止めが施されている。
また、クランプボルト12の先端部には段付き軸状のストッパー24aが挿入されているとともに、それに隣接するスラストベアリング24を介してナット25にて締め付け固定されている。
そして、図1に示した操作レバー13がロック位置にあるものとすると、その状態では、図2に示した可動カム23側のカム面の凸部が隣接する固定カム14側のカム面の凸部に乗り上げていることから、固定カム14が図の右方向に押圧されると共に、ストッパー24aが図の左方向に押圧される一方、可動カム23がクランプボルト12を図の左方向に引き寄せていて、互いに重合関係にある取付ブラケット4とディスタンスブラケット16とが締め付けられている。これにより、取付ブラケット4とディスタンスブラケット16がそれぞれ相対移動不能に圧接保持されている。
この場合において、ディスタンスブラケット16に作用する圧接保持力は、双方の側壁部17a,17b同士を接近させる方向の力として作用するので、その圧接保持力は斜状のクランプ押圧部18cにも及び、クランプ押圧部18cはカラー15に形成されているそれぞれの締付突起部15cに当接して、この締付突起部15cを介してカラー15を押圧することになる。これより、アウタジャケット7とインナジャケット8との間にカラー15が介在している状態で、そのカラー15を介してインナジャケット8をアウタジャケット7に対して押し付けることになるため、アウタジャケット7とインナジャケット8とが上記押し付け力に基づく摩擦力をもって相対移動不能に圧接保持されている。
以上により、図2の長穴11a,11bの範囲内でコラムジャケット2のチルト動作が可能であり、且つ図2の長穴19の範囲内でテレスコピック動作が可能ではあっても、上記のように操作レバー13がロック位置にあることにより、チルト動作およびテレスコピック動作が共に不能となるようにロックされていることになる。そして、上記のようなチルト動作のロック,アンロックとテレスコピック動作のロック,アンロックとに単一の操作レバー13が共用化されている。
以上により、締付ボルトとしてのクランプボルト12を主要素として、これに操作レバー13、可動カム23および固定カム14を加えた各要素により締付手段30が形成されている。
このような本実施の形態のステアリングコラム装置では、図1の操作レバー13を例えば時計回り方向に所定量だけ回転操作してアンロック位置に位置させれば、図2の固定カム14と可動カム23とのカム変位に基づく締付力、ひいてはその締付力に基づく取付ブラケット4およびディスタンスブラケット16の圧接保持力が解除され、ステアリングホイールWの上下方向および前後方向の位置調整に際してのチルト動作およびテレスコピック動作が可能となる。
より具体的には、上記のようなアンロック状態では、取付ブラケット4およびディスタンスブラケット16の圧接保持力が解除されることで、それらの取付ブラケット4とディスタンスブラケット16との相対移動が許容されるようになり、図1のチルトボルト5を中心としてコラムジャケット2全体を揺動動作(チルト動作)させれば、長穴11a,11bの範囲内でステアリングホイールWの上下方向の位置調整が可能である。同様に、上記のようなアンロック状態では、取付ブラケット4およびディスタンスブラケット16の圧接保持力が解除されることで、同時にクランプ押圧部18cがカラー15の締付突起部15cに及ぼす締付力が解除されることから、コラムジャケット2を軸心方向で伸縮させるべく、インナジャケット8に対してアウタジャケット7を押し込むかあるいは引き出すように摺動動作(テレスコピック動作)させれば、長穴19の範囲内でステアリングホイールWの前後方向の位置調整が可能である。
また、ステアリングホイールWの位置調整後に操作レバー13を図1のロック位置まで回転操作すれば、チルト動作方向およびテレスコピック動作方向共に元のロック状態に復帰することになる。
そして、このような構造のステアリングコラム装置のうち特にコラムジャケット2を組み立てるには、ディスタンスブラケット16が予め溶接固定されているアウタジャケット7内に最初にカラー15を挿入して位置決めし、その後からカラー15内にインナジャケット8を挿入して、アウタジャケット7、カラー15およびインナジャケット8の三者を重合させるものとする。
この場合において、締付突起部15cが形成されているカラー15は樹脂製のもので且つ弾性変形に基づく縮拡径が可能な構造であることから、カラー15を縮径させるとともに、位置決め突起部15bや締付突起部15cを弾性変形させながらアウタジャケット7に挿入し、その上で自己弾性力にて拡径させるものとする。そして、位置決め突起部15bを相手側となるアウタジャケット7側の穴部21aに、締付突起部15cを同じくアウタジャケット7側の逃げ穴21にそれぞれ挿通させて嵌め合わせるものとする。その後に、アウタジャケット7内に位置決めされたカラー15に対してインナジャケット8を挿入するものとする。
こうすることにより、コラムジャケット2の構成要素であるアウタジャケット7に対しインナジャケット8を組み付けるにあたって、従来のようにディスタンスブラケット16を押し広げる必要がなく、組付性が良好なものとなる。また、アウタジャケット7とインナジャケット8との重合部において両者の間にカラー15が介在していることにより、アウタジャケット7とインナジャケット8との直接接触が回避され、例えばテレスコピック動作時のほか、操作レバー13のロック操作にて締め付ける際の異音の発生を未然に防止することができる。
また、カラー15に形成された締付突起部15cはコラムジャケット2の軸心方向で前後一対のものとして形成されているため、アウタジャケット7とインナジャケット8との重合部におけるがたつきを効果的に抑制することができる。
加えて、端末部18における内側壁部18bに形成された長穴20の幅寸法は側壁部17a,17bに形成された長穴19の幅寸法よりも大きく形成されているため、クランプ押圧部18cの根元部が撓みやすくなって弾力性に富んだものとなり、締付突起部15cを介してカラー15をアウタジャケット7およびインナジャケット8に確実に押し付けることができる。また、クランプ押圧部18cが撓み変形したとしても長穴20の内周面がクランプボルト12と干渉することがないので、クランプボルト12によるロック,アンロック性能に支障をきたすこともない。
図5は本発明に係るステアリングコラム装置の第2の実施の形態を示す図で、図3に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図5に示す第2の実施の形態では、取付ブラケット34の形状が図3に示したものと異なっているとともに、コラムジャケット2の構成要素であるアウタジャケット7とインナジャケット8およびそれら両者の重合部に介装されているカラー15が断面八角形のものとして形成されている点、およびアウタジャケット7を抱持しているディスタンスブラケット16の基部17cがアウタジャケット7の外形状に倣う形状となっている点で図3に示したものと異なっている。その他の構造については基本的に図3に示した第1の実施の形態のものと同様である。
したがって、この第2の実施の形態においても、先の第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
図6は本発明に係るステアリングコラム装置の第3の実施の形態を示す図で、図3に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図6に示す第3の実施の形態では、図3と比較すると明らかなように、同図のカラー15を細分化するべく円周方向で三つの要素に分割して、それぞれを独立した三つのカラー35a〜35cとしたものであり、それ以外の構造については図3と同様である。上方に位置するカラー35aにはアウタジャケット7側の位置決め孔21aに係合する位置決め凸部15bが形成されているとともに、下方に位置する一対のカラー35b,35cにはクランプ押圧18cが個別に形成されている。
このように、円周方向で三つに分割されたカラー35を採用することにより、先の第1の実施の形態のものと同様の効果加えて、個々のカラー35の寸法ばらつきに影響されずにインナジャケット8に当接することができ、より確実にインナジャケット8をアウタジャケット7に押し付けることができる利点がある。
ここで、先の実施の形態におけるカラー15のほか図6に示したカラー35として金属製のものを採用することもでき、その場合には、カラー15,35の内面に低摩擦材(例えばモリブデン等)をコーティングすることが望ましい。
また、上記各実施の形態では、インナジャケット8をロアジャケットとしてチルトブラケット3に揺動可能に支持し、アウタジャケット7をアッパージャケットとして取付ブラケット4に対して伸縮可能に支持するようにしたが、アウタジャケット7をロアブラケットとしてチルトブラケット3に揺動可能に支持し、インナジャケット8をアッパジャケットとして取付ブラケット4に対して伸縮可能に支持するようにしても良い。この場合、ディスタンスブラケット16はクランプボルト12に対して移動しないため、長孔19,20は丸孔で良い。
1…車体
2…コラムジャケット
4…取付ブラケット
7…アウタジャケット
8…インナジャケット
12…クランプボルト(締付ボルト)
15…カラー
15c…締付突起部
16…ディスタンスブラケット
17a,17b…側壁部
18c…クランプ押圧部
19…長穴
20…長穴
21…逃げ穴
30…締付手段
34…取付ブラケット
35a…カラー
35b…カラー
35c…カラー
W…ステアリングホイール

Claims (3)

  1. アウタジャケットと、
    このアウタジャケット内に摺動可能に挿入されて当該アウタジャケットとともにコラムジャケットを形成するインナジャケットと、
    上記アウタジャケットとインナジャケットとの間に介装されたカラーと、
    車体側に固定されるとともにコラムジャケットをチルト動作可能に支持する取付ブラケットと、
    上記アウタジャケットのうちインナジャケットとの重合部に相当する位置の外側に当該アウタジャケットを跨ぐように固定配置された断面略U字状のディスタンスブラケットと、
    上記ディスタンスブラケットの双方の側壁部の端部に一体に形成されてアウタジャケットのうちインナジャケットとの重合部に相当する位置の外周面に近接するクランプ押圧部と、
    上記取付ブラケットがディスタンスブラケットの側壁部同士を互いに接近させる方向に締め付けて上記取付ブラケットに対してコラムジャケットをチルト動作位置にクランプ保持させることが可能な締付手段と、
    上記カラーと一体に形成されているとともにアウタジャケットに形成された穴部を通してクランプ押圧部と対向する位置に臨んでいる締付突起部と、
    を備えていて、
    上記ディスタンスブラケットをクランプ保持させた時にクランプ押圧部と締付突起部との当接をもってカラーを押圧して、このカラーを介してインナジャケットをアウタジャケットに押し付けることにより両者の摺動動作が不能となるようにクランプするものであることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    上記締付突起部はコラムジャケットの軸心方向において少なくとも前後二箇所に形成されていることを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1または2に記載のステアリングコラム装置において、
    上記ディスタンスブラケットの双方の側壁部の端部を内側に折り返すことによりそれぞれにクランプ押圧部が形成されているとともに、
    それらの側壁部およびクランプ押圧部には締付手段の構成要素である締付ボルトが挿通される長穴がコラムジャケットの軸心方向に沿って形成されていて、
    上記側壁部に形成された長穴の幅寸法よりもクランプ押圧部に形成された長穴の幅寸法を大きく設定してあることを特徴とするステアリングコラム装置。
JP2014011930A 2014-01-27 2014-01-27 ステアリングコラム装置 Pending JP2015140021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014011930A JP2015140021A (ja) 2014-01-27 2014-01-27 ステアリングコラム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014011930A JP2015140021A (ja) 2014-01-27 2014-01-27 ステアリングコラム装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015140021A true JP2015140021A (ja) 2015-08-03

Family

ID=53770694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014011930A Pending JP2015140021A (ja) 2014-01-27 2014-01-27 ステアリングコラム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015140021A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017081508A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 日本精工株式会社 ステアリング装置
WO2017135384A1 (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 日本精工株式会社 ステアリング装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0560982U (ja) * 1992-01-29 1993-08-10 株式会社山田製作所 テレスコピックステアリングのロック構造
JP2008126750A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Jtekt Corp ステアリング装置
JP2012232728A (ja) * 2010-07-06 2012-11-29 Nsk Ltd ステアリング装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0560982U (ja) * 1992-01-29 1993-08-10 株式会社山田製作所 テレスコピックステアリングのロック構造
JP2008126750A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Jtekt Corp ステアリング装置
JP2012232728A (ja) * 2010-07-06 2012-11-29 Nsk Ltd ステアリング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017081508A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 日本精工株式会社 ステアリング装置
WO2017135384A1 (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 日本精工株式会社 ステアリング装置
JPWO2017135384A1 (ja) * 2016-02-04 2018-11-22 日本精工株式会社 ステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6351009B2 (ja) ステアリング装置
JP6283241B2 (ja) ステアリング装置
JP5788829B2 (ja) ステアリング装置
JP6270141B2 (ja) ステアリング装置
US9545943B2 (en) Steering device
JP4147579B2 (ja) ステアリング装置
JP6429077B2 (ja) ステアリング装置
US10479396B2 (en) Steering system
JP6351007B2 (ja) ステアリング装置
JP5595807B2 (ja) ステアリングコラム装置
US11148703B2 (en) Support bracket for steering apparatus and steering apparatus
JP6689692B2 (ja) 締付装置およびステアリング装置
US10457315B2 (en) Steering apparatus
JP6403333B2 (ja) ステアリング装置
JP2008105610A (ja) ステアリング装置
JP2015140021A (ja) ステアリングコラム装置
JP5293380B2 (ja) チルト式ステアリング装置
JP2018130996A (ja) ステアリング装置
JP2009090894A (ja) ステアリング装置
JP2016060337A (ja) ステアリング装置
JP6440580B2 (ja) ステアリング装置
JP5045255B2 (ja) ステアリング装置
JP5522293B2 (ja) ステアリング装置
JP2018130995A (ja) ステアリング装置
JP6511568B2 (ja) ステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180227