JP2005153620A - 車両用位置調整式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作レバーの操作感を良好に維持すると共に、チルト又はテレスコピックの締付を確実に行うこと。
【解決手段】 車体に取付けた車体側アッパーブラケット8の内側に、アッパーコラム2に固定したコラム側アッパーブラケット9が揺動自在に配置してある。車体側ブラケット8は、略垂直方向に延在する左右一対の対向板部11a,11bを有し、コラム側ブラケット9は、この一対の対向板部11a,11bの内側に、摩擦力をもって接触可能な左右一対の対向板部15a,15bを有している。この一対の対向板部15a,15bの間に、操作レバー21を取付けた筒状部材20が配置してあり、対向板部11a,11b、対向板部15a,15b、及び筒状部材20に通挿した締付ボルトに、操作レバー21の揺動に対応して軸方向幅を増減するカム機構23が装着してある。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置との何れか一方、又は双方を調整することができる車両用位置調整式ステアリング装置に関する。
車両用ステアリング装置に於いては、運転者の体格や姿勢等に対応して、ステリングホイールの傾斜角度を調整するチルト式ステアリング装置、ステアリングホイールの軸方向位置を調整するテレスコピック式ステアリング装置、又は、ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置との双方を調整するチルト・テレスコピック式ステアリング装置がある。
このようなステアリングホイールの位置を調整するステアリング装置に於いては、車体に取付けた車体側ブラケット(チルトブラケット)の内側に、ステアリングコラムに溶接等により固定したコラム側ブラケット(ディスタンスブラケット)が揺動自在に摺接(摩擦力をもって接触)してある。
車体側ブラケットには、左右一対のチルト用長孔が形成してあり、コラム側ブラケットにも、これに対応した位置に左右一対の丸孔(テレスコピックの場合には、軸方向に延びる左右一対のテレスコピック用長孔)が形成してある。
特許文献1乃至3では、片側のチルト用長孔と片側の丸孔とに、通常の雄ネジの締付ボルトが通挿してあり、他側のチルト用長孔と他側の丸孔とに、逆ネジの雄ネジに形成した締付ボルトが通挿してある。
コラム側ブラケットの内側には、片側に通常の雌ネジを有し他側に逆ネジの雌ネジを有する筒状のナット部材が配置してあり、この筒状のナット部材の両側に、上記の通常の締付ボルトと逆ネジの締付ボルトが螺合するようになっている。
また、筒状のナット部材には、運転者のチルト操作のための操作レバーが固着してある。この操作レバーは、周辺部品との干渉を避ける観点から、このようにステリングコラムの略下方に位置するように構成してある。
従って、操作レバーを一方向に回動すると、筒状のナット部材が回転されて、通常の締付ボルトと逆ネジの締付ボルトとが締付られる。これにより、車体側ブラケットに、コラム側ブラケットが摺接(摩擦力をもって接触)されて、チルト(又はテレスコピック)締付がなされる。
一方、操作レバーを逆方向に回動すると、筒状のナット部材が逆方向に回転されて、通常の締付ボルトと逆ネジの締付ボルトとの螺合が解除される。これにより、車体側ブラケットとコラム側ブラケットとの摺接(摩擦力をもった接触)が解除されて、チルト(又はテレスコピック)解除され、チルト(又はテレスコピック)調整を行うことができる。
実開昭62−82273号公報 実開昭62−82274号公報 実開平5−58551号公報
しかしながら、上記特許文献1乃至3のように、通常のネジと逆ネジとを利用したネジ部材での締付構造では、操作レバーの操作感があまりよくないといったことがある。
また、操作レバーを完全に締付ける前に、操作レバーの締付動作を止めてしまうことがあり、チルトの締付・保持が必ずしも確実でないといったことがある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、操作レバーの操作感を良好に維持することができると共に、チルト又はテレスコピックの締付を確実に行うことができる車両用位置調整式ステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る車両用位置調整式ステアリング装置は、ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置との何れか一方、又は双方を調整することができる車両用位置調整式ステアリング装置において、
車体に取付けた車体側ブラケットに隣接して、ステアリングコラムに固定したコラム側ブラケットが揺動自在に配置してあり、
前記車体側ブラケットは、略垂直方向に延在する左右一対の対向板部を有し、
前記コラム側ブラケットは、前記車体側ブラケットの一対の対向板部に隣接して、摩擦力をもって接触可能な左右一対の対向板部を有し、
前記コラム側ブラケットの一対の対向板部の間に、操作レバーを取付けた筒状部材が配置してあり、
前記車体側ブラケットの一対の対向板部、前記コラム側ブラケットの一対の対向板部、及び、前記筒状部材に、締付ボルトが通挿してあり、
当該締付ボルトに、前記操作レバーの揺動に対応して軸方向幅を増減するカム機構が装着してあることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る車両用位置調整式ステアリング装置は、前記筒状部材は、非円形断面形状の嵌合部を有し、
前記カム機構は、前記筒状部材の当該嵌合部に対して嵌合する非円形断面形状の嵌合部を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に係る車両用位置調整式ステアリング装置は、前記締付ボルトは、非円形断面形状の嵌合部を有し、
前記カム機構は、前記締付ボルトの当該嵌合部に対して嵌合する非円形断面形状の嵌合部を有することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る車両用位置調整式ステアリング装置は、テアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置との何れか一方、又は双方を調整することができる車両用位置調整式ステアリング装置において、
車体に取付けた車体側ブラケットに隣接して、ステアリングコラムに固定したコラム側ブラケットが揺動自在に配置してあり、
前記車体側ブラケットは、略垂直方向に延在する左右一対の対向板部を有し、
前記コラム側ブラケットは、前記車体側ブラケットの一対の対向板部に隣接して、摩擦力をもって接触可能な左右一対の対向板部を有し、
前記コラム側ブラケットの一対の対向板部の間に、操作レバーが配置してあり、
前記車体側ブラケットの一対の対向板部、及び、前記コラム側ブラケットの一対の対向板部に、前記操作レバーを取付けた締付ボルトが通挿してあり、
当該締付ボルトに、前記操作レバーの揺動に対応して軸方向幅を増減するカム機構が装着してあることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る車両用位置調整式ステアリング装置は、前記締付ボルトは、非円形断面形状の嵌合部を有し、
前記カム機構は、前記締付ボルトの当該嵌合部に対して嵌合する非円形断面形状の嵌合部を有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、コラム側ブラケットの一対の対向板部の間に、操作レバーを取付けた筒状部材が配置してあり、又は、コラム側ブラケットの一対の対向板部の間に、操作レバーが配置してあり、ステアリングコラムの略下方に、チルト(又はテレスコピック)用の操作レバーが配置してあるステアリング装置に於いて、カム機構を利用して、チルト(又はテレスコピック)締付できるように構成してあることから、操作レバーの操作感を良好に維持することができると共に、チルト又はテレスコピックの締付を確実に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置の側面図である。
図2は、図1のII−II線に沿った横断面図である。図3は、チルト(又はテレスコピック)用のクランプ機構の分解斜視図である。
図1に示すように、ステアリングコラムでは、車両前方側のロアーコラム(インナーコラム)1に対して、車両後方側のアッパーコラム2(アウターコラム)がテレスコピック摺動自在に設けてある。
これら両コラム1,2内には、ロアーシャフト3と、これに軸方向摺動自在に連結したアッパーシャフト4とが回転自在に支持してあり、アッパーシャフト4の車両後方部には、ステアリングホイール5が装着してある。
ロアーコラム1は、コラム側ロアーブラケット6を有しており、このコラム側ロアーブラケット6は、車体側ロアーブラケット7に対して、揺動自在に支持してある。符号Pは、チルト時の揺動中心P(ピボット)を示している。
アッパーコラム2は、車体側アッパーブラケット8(チルトブラケット)により揺動自在に支持してある。この車体側アッパーブラケット8の内側には、アッパーコラム2に溶接等により固定したコラム側アッパーブラケット9(図2,ディスタンスブラケット)がチルト揺動自在に摺接(摩擦力をもって接触)してある。
車体側アッパーブラケット8は、車体に取付けるための一対の車体取付部10a,10bと、この車体取付部10a,10bに一体で略上下方向に延在した左右一対の対向平板部11a,11bと、を備えている。
この対向平板部11a,11bには、チルト用長孔12a,12bが形成してある。なお、一対の車体取付部10a,10bには、夫々、二次衝突時の離脱用の樹脂カプセル13a,13bが装着してある。
コラム側アッパーブラケット9は、アッパーコラム2に溶接等により固定する円弧状の取付部14と、この取付部14に一体で略上下方向に延在した左右一対の対向平板部15a,15bと、を備えている。
この対向平板部15a,15bには、軸方向に延在するテレスコピック用長孔16a,16bが形成してある。
図3に示すように、チルト・テレスコピック用のクランプ機構は、大略的には、操作レバー21を取付けた円筒状の筒状部材20と、車体側アッパーブラケット8の一対の対向板部11a,11b、コラム側アッパーブラケット9の一対の対向板部15a,15b、及び、筒状部材20に通挿した締付ボルト22と、操作レバー21の揺動に対応して軸方向幅を増減するカム機構23と、から基本的に構成してある。
このように、本実施の形態では、コラム側アッパーブラケット9の一対の対向板部15a,15bの間に、操作レバー21を取付けた筒状部材20が配置してあり、図2に示すように、操作レバー21は、ステアリングコラム(アッパーコラム2)の中心の下方に位置するように構成してある。これにより、操作レバー21と周辺部品との干渉を回避することができる。
筒状部材20(カラー)は、図3に示すように、一端部に、一対の鍔部20a,20bを有し、これら一対の鍔部20a,20bの内側は、非円形断面形状の嵌合部となっている。
締付ボルト22は、その頭部22x側に、略四角形状の係合部22aを有している。この略四角形状の係合部22aは、図2に示すように、対向平板部11aのチルト用長孔12aに係合し、これにより、締付ボルト22を常時・非回転に維持している。但し、締付ボルト22は、チルト用長孔12aに沿って略上下方向には移動することができる。係合部22aは、四角形に限られず、チルト用長孔12aに係合して非回転に維持する非円形断面であればよい。
締付ボルト22の先端部22bは、略小判形状に形成してあり、非円形断面形状の嵌合部を構成している。また、締付ボルト22の先端部22bには、ネジ部が形成されている。
この締付ボルト22の頭部22x(図2及び図3)と、筒状部材20との間には、スラスト軸受24と圧縮コイルバネ25とが介装してある。また、締付ボルト22の先端部22bには、調整ナット26が螺合・固着するように構成してある。
カム機構23は、操作レバー21と共に回転する第1カム部材31と、締付ボルト22により常時・非回転に維持される第2カム部材32と、から構成してある。
第1カム部材31は、その一面側に、非円形断面形状で略四角形状の嵌合部31aを有しており、他面側に、第2カム部材32の凹凸カム面32bに係合する凹凸カム面31bが形成してある。
この非円形断面形状で略四角形状の嵌合部31aは、筒状部材20の鍔部20a,20bに嵌合し、これにより、第1カム部材31は、常時、操作レバー21と筒状部材20と共に回転されるようになっている。
また、第1カム部材31には、丸孔31cが形成してあり、丸孔31cには、締付ボルト22が通挿してある。
非円形断面形状の嵌合部31aと、筒状部材20の一対の鍔部20a,20bの内側の非円形断面形状とは、長方形、多角形など、種々の形状であってもよく、非円形断面形状であれば、如何なる形状であってもよい。
第2カム部材32は、その一面側に、非円形断面形状で略四角形状の突起部32aを有しており、その他面側に、第1カム部材31の凹凸カム面31bに係合する凹凸カム面32bが形成してある。突起部32aは、必ずしも必要な構成ではない。
また、第2カム部材32の貫通孔32cは、非円形断面形状で略小判形状に形成してあり、締付ボルト22の非円形断面形状の先端部22bに嵌合するようになっている。これにより、第2カム部材32は、常時・非回転に維持された締付ボルト22に対して、常時・非回転に維持されるようになっている。
締付ボルト22の先端部22bと、第2カム部材32の貫通孔32cとは、非円形断面形状であり、例えば、略小判形状であるが、その他、多角形など、種々の形状であってもよく、非円形断面形状であれば、如何なる形状であってもよい。
以上のように構成してあることから、チルト・テレスコピックの締付時には、操作レバー21を一方向に揺動すると、筒状部材20が回転し、これに非円形断面形状により嵌合した第1カム部材31も共に回転される。
その結果、第1カム部材31のカム面31bの凸部と、常時・非回転の第2カム部材32のカム面32bの凸部とが係合し、両カム部材31,32の軸方向幅が増大される。
これにより、車体側アッパーブラケット8の対向平板部11a,11bに、コラム側アッパーブラケット9の対向平板部15a,15bが摺接(摩擦力をもって接触)され、押圧されて、チルト・テレスコピック締付がなされる。
このように、カム機構23を利用して、チルト・テレスコピック締付できるように構成してあることから、操作レバー21の操作感を良好に維持することができると共に、チルト・テレスコピックの締付を確実に行うことができる。
一方、チルト・テレスコピックの解除時には、操作レバー21を他方向に揺動すると、筒状部材20が回転し、これに非円形断面形状により嵌合した第1カム部材31も共に回転される。
その結果、第1カム部材31のカム面31bの凸部(凹部)と、常時・非回転の第2カム部材32のカム面32bの凹部(凸部)とが係合し、両カム部材31,32の軸方向幅が減少される。
これにより、車体側アッパーブラケット8の対向平板部11a,11bと、コラム側アッパーブラケット9の対向平板部15a,15bとの摺接(摩擦力をもった接触)が解除されて、チルト・テレスコピック締付が解除され、チルト・テレスコピック調整を適宜行うことができる。
また、この解除の際、操作レバー21は、圧縮コイルバネ25の付勢力により、解除方向に弾性的に付勢されるため、操作レバー21の操作感は、極めて良好になっている。
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第2実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置の横断面図である(図1のII−II線に沿った横断面図に相当)。
本実施の形態は、上述した第1実施の形態と基本的な構造は同様であり、異なる点についてのみ説明する。
また、上述した第1実施の形態では、カム機構23は、対向平板部11bの外側に設けてあるが、本実施の形態では、対向平板部15aと、筒状部材20との間に設けてある。
筒状部材20に近い側に、第1カム部材31が配置してあり、この第1カム部材31と、対向平板部15aとの間に、第2カム部材32が配置してある。
締付ボルト22は、右方の頭部22xに、略四角形状の係合部22aを有している。この略四角形状の係合部22aは、図4に示すように、対向平板部11bのチルト用長孔12bに係合し、これにより、締付ボルト22を常時・非回転に維持している。但し、締付ボルト22は、チルト用長孔12bに沿って略上下方向には移動することができる。係合部22aは、四角形に限られず、チルト用長孔12bに係合して非回転に維持する非円形断面であればよい。
第1カム部材31の非円形断面形状で略四角形状の嵌合部31aは、筒状部材20の鍔部20a,20b(図3)に嵌合し、これにより、第1カム部材31は、常時、操作レバー21と筒状部材20と共に回転されるようになっている。
また、第1カム部材31には、丸孔31cが形成してあり、丸孔31cには、締付ボルト22が通挿してある。
一方、コラム側アッパーブラケット9のテレスコピック用長孔16aは、非円形断面に形成してあり、この非円形のテレスコピック用長孔16aには、第2カム部材32の非円形断面の突起部32aが係合してあり、これにより、第2カム部材32は、常時・非回転に構成してある。
従って、本実施の形態では、締付ボルト22の先端部22bは、小判型ではなく、一般的な丸型ボルトとなっていると共に、第2カム部材32の孔31cは、丸型の貫通孔となっており、締付ボルト22を通挿している。
さて、本実施の形態では、圧縮コイルバネ25を廃止し、これに代えて、板バネ41を用いている。但し、板バネ41の位置は、スラスト軸受24と、対向平板部11bとの間である。
この板バネ41を用いた場合にも、チルト・テレスコピック解除の際、操作レバー21は、板バネ41の付勢力により、解除方向に弾性的に付勢されるため、操作レバー21の操作感は、極めて良好に維持することができる。
(第3実施の形態)
図5は、本発明の第3実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置の横断面図である(図1のII−II線に沿った横断面図に相当)。
本実施の形態は、上述した第1実施の形態と基本的な構造は同様であり、異なる点についてのみ説明する。
本実施の形態では、締付ボルト22に、直接操作レバー21が取付けてある。この場合にも、図5に示すように、操作レバー21は、ステアリングコラム(アッパーコラム2)の中心の下方に位置するように構成してある。これにより、操作レバー21と周辺部品との干渉を回避することができる。
また、本実施の形態では、締付ボルト22の先端部22bに、上述したカム機構23が装着してあり、さらに、調整ナット26が螺合・固着してある。
この場合には、図5の左側の第1カム部材31は、その略四角形状の嵌合部31aがチルト溝12bに係合(嵌合)してあり、これにより、第1カム部材31は、常時・非回転になっている。また、第1カム部材31には、丸孔31cが形成してあり、丸孔31cには、締付ボルト22が通挿してある。
図5の右側の第2カム部材32は、その貫通孔32c(小判型の非円形断面:図3)が締付ボルト22の先端部22b(小判型の非円形断面:図3)に嵌合してあり、これにより、第2カム部材32は、操作レバー21と締付ボルト22と共に回転できるようになっている。
なお、スラスト軸受24と板バネ41とは、締付ボルト22の頭部と対向平板部11aとの間に配置してある。
以上のように構成してあることから、チルト・テレスコピックの締付時には、操作レバー21を一方向に揺動すると、それと一緒に、締付ボルト22が回転し、これに非円形断面形状により嵌合した第2カム部材32も共に回転される。
その結果、第2カム部材32のカム面31bの凸部と、常時・非回転の第1カム部材31のカム面31bの凸部とが係合し、両カム部材31,32の軸方向幅が増大される。
これにより、車体側アッパーブラケット8の対向平板部11a,11bに、コラム側アッパーブラケット9の対向平板部15a,15bが摺接(摩擦力をもって接触)され、押圧されて、チルト・テレスコピック締付がなされる。
このように、カム機構23を利用して、チルト・テレスコピック締付できるように構成してあることから、操作レバー21の操作感を良好に維持することができると共に、チルト・テレスコピックの締付を確実に行うことができる。
一方、チルト・テレスコピックの解除時には、操作レバー21を他方向に揺動すると、締付ボルト22が回転し、これに非円形断面形状により嵌合した第2カム部材32も共に回転される。
その結果、第2カム部材32のカム面32bの凸部(凹部)と、常時・非回転の第1カム部材31のカム面31bの凹部(凸部)とが係合し、両カム部材31,32の軸方向幅が減少される。
これにより、車体側アッパーブラケット8の対向平板部11a,11bと、コラム側アッパーブラケット9の対向平板部15a,15bとの摺接(摩擦力をもった接触)が解除されて、チルト・テレスコピック締付が解除され、チルト・テレスコピック調整を適宜行うことができる。
また、この解除の際、操作レバー21は、板バネ41の付勢力により、解除方向に弾性的に付勢されるため、操作レバー21の操作感は、極めて良好になっている。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。例えば、インナーコラムがアッパー側、アウターコラムがロアー側に配置するようなレイアウトに構成してあってもよい。この場合、インナーコラムに、ディスタンスブラケットが取り付くことになる。
本発明の第1実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置の側面図である。 図1のII−II線に沿った横断面図である。 チルト(又はテレスコピック)用のクランプ機構の分解斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置の横断面図である(図1のII−II線に沿った横断面図に相当)。 本発明の第3実施の形態に係る車両用位置調整式ステアリング装置の横断面図である(図1のII−II線に沿った横断面図に相当)。
符号の説明
1 ロアーコラム
2 アッパーコラム
3 ロアーシャフト
4 アッパーシャフト
5 ステアリングホイール
6 コラム側ロアーブラケット
7 車体側ロアーブラケット
P チルト用ピボット
8 車体側アッパーブラケット
9 コラム側アッパーブラケット
10a,10b 車体取付部
11a,11b 対向平板部
12a,12b チルト用長孔
13a,13b 樹脂カプセル
14 取付部
15a,15b 対向平板部
16a,16b テレスコピック用長孔
20 筒状部材
20a,20b 鍔部
21 操作レバー
22 締付ボルト
22a 係合部
22b 先端部
23 カム機構
24 スラスト軸受
25 圧縮コイルバネ
26 調整ナット
31 第1カム部材
31a 嵌合部
31b カム面
32 第2カム部材
32a 嵌合部
32b カム面
32c 貫通孔
41 板バネ

Claims (5)

  1. ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置との何れか一方、又は双方を調整することができる車両用位置調整式ステアリング装置において、
    車体に取付けた車体側ブラケットに隣接して、ステアリングコラムに固定したコラム側ブラケットが揺動自在に配置してあり、
    前記車体側ブラケットは、略垂直方向に延在する左右一対の対向板部を有し、
    前記コラム側ブラケットは、前記車体側ブラケットの一対の対向板部に隣接して、摩擦力をもって接触可能な左右一対の対向板部を有し、
    前記コラム側ブラケットの一対の対向板部の間に、操作レバーを取付けた筒状部材が配置してあり、
    前記車体側ブラケットの一対の対向板部、前記コラム側ブラケットの一対の対向板部、及び、前記筒状部材に、締付ボルトが通挿してあり、
    当該締付ボルトに、前記操作レバーの揺動に対応して軸方向幅を増減するカム機構が装着してあることを特徴とする車両用位置調整式ステアリング装置。
  2. 前記筒状部材は、非円形断面形状の嵌合部を有し、
    前記カム機構は、前記筒状部材の当該嵌合部に対して嵌合する非円形断面形状の嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用位置調整式ステアリング装置。
  3. 前記締付ボルトは、非円形断面形状の嵌合部を有し、
    前記カム機構は、前記締付ボルトの当該嵌合部に対して嵌合する非円形断面形状の嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用位置調整式ステアリング装置。
  4. ステアリングホイールの傾斜角度と軸方向位置との何れか一方、又は双方を調整することができる車両用位置調整式ステアリング装置において、
    車体に取付けた車体側ブラケットに隣接して、ステアリングコラムに固定したコラム側ブラケットが揺動自在に配置してあり、
    前記車体側ブラケットは、略垂直方向に延在する左右一対の対向板部を有し、
    前記コラム側ブラケットは、前記車体側ブラケットの一対の対向板部に隣接して、摩擦力をもって接触可能な左右一対の対向板部を有し、
    前記コラム側ブラケットの一対の対向板部の間に、操作レバーが配置してあり、
    前記車体側ブラケットの一対の対向板部、及び、前記コラム側ブラケットの一対の対向板部に、前記操作レバーを取付けた締付ボルトが通挿してあり、
    当該締付ボルトに、前記操作レバーの揺動に対応して軸方向幅を増減するカム機構が装着してあることを特徴とする車両用位置調整式ステアリング装置。
  5. 前記締付ボルトは、非円形断面形状の嵌合部を有し、
    前記カム機構は、前記締付ボルトの当該嵌合部に対して嵌合する非円形断面形状の嵌合部を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用位置調整式ステアリング装置。
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