JP5056182B2 - テレスコピック式ステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、複数のコラムをテレスコープ状に組み合わせてなるステアリングコラムを伸縮させることでテレスコピックの位置調整が可能なテレスコピック式ステアリング装置に関する。
車両に装備されているテレスコピック式ステアリング装置は、例えば特許文献1に記載されているように、車両後端側にステアリングホイールを装着したステアリングシャフトをステアリングコラムが回転自在に支持しており、このステアリングコラムを、装置ハウジングに固定した固定コラムと、この固定コラムにコラム軸方向に摺動自在に嵌合した可動コラムとをテレスコープ状に組み合わせた構成とし、ステアリングホイールが運転者の運転姿勢に応じた最適位置となるように、電動アクチュエータで可動コラムをコラム軸方向に自動的に移動させることでステアリングコラムのテレスコピック位置調整を行うようにしている。
ここで、特許文献1の装置は、テレスコ摺動部である固定コラム及び可動コラムの嵌合部の外筒部(特許文献1は可動コラム)に、内筒部(特許文献1は固定コラム)の外周に向けて径方向に貫通する貫通穴を形成し、この貫通穴に、内筒部の外周に当接する当接部材(特許文献1ではローラ)と、この当接部材に対して径方向内方の押圧力を発生する押圧保持手段(特許文献1ではコラム径方向に移動自在なホルダ、皿ばね及び調整ねじ)を配置することで、内容部をコラム軸方向に摺動自在に支持しながら外筒部内での内筒部の径方向のガタを防止する構造としている。
実開平2−44565号公報
ところで、特許文献1の装置において、当接部材の外形寸法を、外筒に形成した貫通穴の形状より小さくすると、貫通穴に当接部材を挿入する作業が容易となって組み立て作業性を良好とすることができる。
しかし、当接部材と貫通穴の周面との間の隙間が大きくなってしまうので、ステアリングコラムのテレスコ調整を行う際に、貫通穴の周面と当接部材との衝突により異音が発生して運転者に違和感を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ステアリングコラムの嵌合部の外筒部及び内筒部のコラム径方向のガタを確実に防止してテレスコピックの位置調整を円滑に行うことができるとともに、組み立て作業性が良好となるガタ抑制機構を備えたテレスコピック式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るテレスコピック式ステアリング装置は、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、車体側部材に支持された固定コラムと、この固定コラムにコラム軸方向に摺動自在に嵌合している可動コラムとで構成し、前記固定コラム及び前記可動コラムのテレスコ摺動部である嵌合部に、当該嵌合部の外筒部内に配置した内筒部をコラム軸方向に摺動自在に支持しながらコラム径方向のガタを防止するガタ抑制機構を備えているテレスコピック式ステアリング装置において、前記ガタ抑制機構は、前記外筒部の外周から内周まで貫通している円形状の貫通部と、この貫通部に挿入されて前記内筒部の外周に当接する円盤形状の当接部材と、前記当接部材に対してコラム軸に直交する方向の内方に向けて押圧力を付与するように前記貫通部に配置した押圧付与手段とを備えており、前記当接部材は、前記貫通部に挿入されるときには、該貫通部の内周面との間に隙間が存在する第1外郭形状であり、前記内筒部の外周に当接して前記押圧付与手段から押圧力が付与されるときには、前記貫通部の内周面に当接する前記第1外郭形状より大きな第2外郭形状に弾性変形するとともに、前記当接部材に、前記第1外郭形状から前記第2外郭形状になるときの形状変化を促進する形状変化促進手段を設けた。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のテレスコピック式ステアリング装置において、前記当接部材の前記第1外郭形状は、前記当接部材の軸心から離間するに従い同一方向に徐々に湾曲した形状であり、前記第2外郭形状は、前記軸心方向から押圧力が付与されることで湾曲形状から平板状に弾性変形する形状である。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のテレスコピック式ステアリング装置において、前記形状変化促進手段は、前記当接部材の軸心の回りに形成した環状の溝である。
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のテレスコピック式ステアリング装置において、前記形状変化促進手段は、前記当接部材の軸心の回りに形成した円弧状の長穴である。
また、請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載のテレスコピック式ステアリング装置において、前記形状変化促進手段は、前記当接部材の外周に所定間隔をあけて形成した複数の切欠きである。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載のテレスコピック式ステアリング装置において、前記当接部材は合成樹脂材で形成されている。
本発明に係るテレスコピック式ステアリング装置によると、ガタ抑制機構を構成する当接部材を、外筒部に形成した貫通部に挿入するときには、貫通部の内周面との間に隙間が存在する第1外郭形状であり、内筒部の外周に当接して押圧付与手段から押圧力が付与されるときには、貫通部の内周面に当接する第1外郭形状より大きな第2外郭形状に弾性変形するので、当接部材を貫通部に挿入する際には、第1外郭形状となっている当接部材が貫通部の途中で引っ掛からず、組み立て作業性を良好とすることができる。また、押圧付与手段から押圧力が付与されて第2外郭形状となった当接部材は、貫通部の内周面との間に隙間が発生せず、テレスコピック位置の調整のために内筒部がコラム軸方向に移動しても、当接部材及び貫通部の内周面の衝突による異音がほとんど発生せず、運転者に違和感を与えるおそれがない。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図13は本発明に係るステアリング装置を示す図であり、図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図、図2はステアリング装置の要部を示す側面図、図3はステアリング装置の要部を分解して示した図、図4は図2のA−A線矢視図、図5は図2のB−B線矢視図、図6は図2のC−C線矢視図、図7はガタ抑制機構の当接部材を示す平面図、図8は図7のE−E線矢視図、図9は当接部材を貫通穴に配置した状態を示す図、図10は他の形状の当接部材を貫通穴に配置した状態を示す図、図11から図13は当接部材の他の例を示した図である。
図1において、ステアリング装置10は、ステアリングシャフト3を回動自在に支持するステアリングコラム1を有する。ステアリングシャフト3には、その後端側にステアリングホイール2が装着され、ステアリングシャフト3の前端側にはユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5が連結されている。中間シャフト5にはその前端にユニバーサルジョイント6を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ7が連結されている。このステアリングギヤ7の出力軸がタイロッド8を介して操舵輪9に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール2を操舵すると、ステアリングシャフト3、ユニバーサルジョイント4、中間シャフト5、ユニバーサルジョイント6を介してその回転力がステアリングギヤ7に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド8を介して操舵輪9を転舵する。
なお、ステアリングコラム1の車両後方部位には、後述する電動モータ17,26を駆動するコントロールスイッチ、コンビスイッチやコラムカバー等の周辺部品Pが配設されている。
図2に示すように、ステアリングシャフト3を挿通している筒状のステアリングコラム1は、車体側部材(不図示)に取付けられたロアコラム11と、このロアコラム11にテレスコピック位置調整可能に外嵌されているミドルコラム12と、このミドルコラム12にチルト位置調整可能に連結されているアッパコラム13とで構成されている。
すなわち、図3に示すように、ロアコラム11の車両後方側(図3の右側)に円筒形状の案内筒14が一体に形成され、ミドルコラム12の車両前方側(図3の左側)に円形の摺動穴15が形成されており、案内筒14が摺動穴15に内嵌することで、ミドルコラム12は、案内筒14に案内されながらコラム軸P1に移動可能に配置されている。
ミドルコラム12の車両後方側には、枢軸ピン16を揺動中心として上下方向に揺動自在となるようにアッパコラム13が連結されている。アッパコラム13は、上部ステアリングシャフト3Aを回転自在に支持しており、上部ステアリングシャフト3Aの車両前方側端部は、ロアコラム11に回転自在に支持されているステアリングシャフト3と、枢軸ピン16の中心線上に配置したユニバーサルジョイント(不図示)を介して連結している。
図5に示すように、ミドルコラム12の下方の車幅方向の一方には電動モータ17が固定されており、この電動モータ17の出力軸18にウォーム19が同軸に固定されている。
ミドルコラム12には、ロアコラム11に形成した摺動穴15に対して下方位置の車幅方向の他方側に、摺動穴15を形成した方向と同一方向に貫通穴20が形成されており、この貫通穴20に中空円筒形状のナット21が配置されている。ナット21の外周にはウォームホイール22が圧入されており、このウォームホイール22にウォーム19が噛み合っている。また、ナット21の内周に形成した雌ねじに、貫通穴20に配置した送りねじ23の雄ねじがねじ込まれている。
また、図2及び図3に示すように、送りねじ23の車両後方側端部は、アッパコラム13に圧入された連結ピン41に回動自在に連結されており、ミドルコラム12の車両前方端から突出している送りねじ23の車両前方端には、円盤状のストッパ25が固定されている。なお、ストッパ25は、送りねじ23が車両後方側へ移動する際にミドルコラム12の車両前方側端部に当接することで、送りねじ23の車両後方側への移動が規制される。
一方、図2から図4に示すように、ロアコラム11の車幅方向の他方にはコラム軸P1に直交して斜め上方に突出する電動モータ26が固定されており、この電動モータ26の出力軸27にはウォーム28が同軸に固定されている。
ロアコラム11には、案内筒14を形成した方向と同一方向に貫通穴29が形成されており、この貫通穴29に中空円筒形状のナット30が配置されている。ナット30の外周にはウォームホイール31が圧入されており、このウォームホイール31にウォーム28が噛み合っている。また、ナット30の内周に形成した雌ねじに、貫通穴29に配置した送りねじ32の雄ねじがねじ込まれている。
ミドルコラム12には、送りねじ32の車両後方側32aが内嵌する連結穴33が形成され、この車両後方側32aはナット34で固定されている。
また、送りねじ23の車両前方側端部には円盤状のストッパ35が固定されており、送りねじ32が車両後方側へ移動する際にロアコラム11の車両前方側端部に当接することで、送りねじ32の車両後方側への移動が規制される。
ここで、図2及び図3に示すように、ロアコラム11に一体化された案内筒14とミドルコラム12との嵌合部には、テレスコピック位置の調整時に案内筒14が径方向に移動するのを防止するガタ抑制機構40が設けられている。
ガタ抑制機構40は、図6に示すように、ミドルコラム12の外周から突出している円筒部41と、この円筒部41の内径部に形成した雌ねじ部42と、円筒部41の内径部に対して同軸に形成され、案内筒14の外周に対向する位置までミドルコラム12を貫通している円筒形状の貫通穴43と、円筒部41の上部開口から挿入されて案内筒14の外周の一部に当接している当接部材44と、案内筒14に当接していない当接部材44の径方向外方側に当接して配置されている平ワッシャ45と、当接部材44に当接していない平ワッシャ45の径方向外方側に当接して配置されている皿バネ46と、皿バネ46が平ワッシャ45との間で軸方向に弾性変形するように雌ねじ部42にねじ込まれている六角穴付きのガタ止めボルト47と、円筒部41から突出しているボルト47の雄ねじに螺合しながら円筒部41の径方向端面に当接しているナット48とで構成されている。そして、ガタ抑制機構40の雌ねじ部42の内径寸法及び貫通穴43の直径は、同一寸法Dに設定されている。
当接部材44は、図7及び図8に示すように、低摩擦係数の合成樹脂材からなる外観円盤形状の部材であり、軸心P2方向に離間している一対の端面44a,44bの一方の端面44aに、軸心P2に中心を一致させた環状の溝44cが形成されている。
また、この当接部材44は、軸心P2から離間するに従い徐々に湾曲した形状、即ち、他方の端面44b側が凸形状、一方の端面44a側が凹形状に形成されている。そして、当接部材44の外周面44dは、軸心P2に沿った円筒面として形成されている。
さらに、湾曲した形状の当接部材44の外形寸法Sは、雌ねじ部42の内径寸法及び貫通穴43の直径より小さな寸法である(S<D)。また、軸心P2方向に圧縮力が加わることで弾性変形し、平板状に矯正された当接部材44の外形寸法は、雌ねじ部42の内径寸法及び貫通穴43の直径と略同一の外形寸法Dになるように設定されている。
なお、本発明の固定コラムが案内筒14に対応し、本発明の貫通部が雄ねじ部42及び貫通穴43に対応し、本発明の可動コラムがミドルコラム12に対応し、本発明の押圧付与手段が平ワッシャ45、皿ばね46、ガタ止めボルト47に対応し、本発明の当接部材の第1外郭形状が図7から図9(a)の当接部材44の形状に対応し、本発明の当接部材の第2外郭形状が図9(b)の当接部材44の形状に対応している。
次に、本実施形態のステアリング装置の動作及び作用効果について説明する。
ステアリングコラム1の車両後方部位に配設した周辺部品Pのコントロールスイッチの操作により電動モータ17が回転すると、ウォーム19、ウォームホイール22が回転し、送りねじ23がミドルコラム12のコラム軸P1方向に移動することで、連結ピン24を介してアッパコラム13が枢軸ピン16を揺動中心として上下方向に揺動し、アッパコラム13のチルト位置を調整することができる。
また、周辺部品Pのコントロールスイッチの操作により電動モータ26が回転すると、ウォーム28、ウォームホイール31が回転し、送りねじ32とともにミドルコラム12がコラム軸P1方向に移動し、ミドルコラム12のテレスコピック位置を調整することができる。
また、本実施形態のガタ抑制機構40は、ガタ止めボルト47と平ワッシャ45との間に配置されている皿バネ46が軸方向内方に弾性復元力を作用し、平ワッシャ45を介して当接部材44に対して径方向内方の押圧力を発生する。当接部材44は弾性変形して平板状に矯正されながら案内筒14に当接する。これにより、ミドルコラム12内で低摩擦係数の合成樹脂材からなる当接部材44に支持された案内筒14(ロアコラム11)は、径方向のガタが防止されながらテレスコピック位置の調整が円滑に行われる。
ここで、ガタ抑制機構40を組み立てる際、当接部材44は、図9(a)に示すように、雌ねじ部42の内径寸法及び貫通穴43の直径Dより小さな外形寸法Sの湾曲した形状とであり、雌ねじ部42及び貫通穴43との間に所定の隙間Tを設けているので、円筒部41の開口部から傾いた状態で挿入しても、雌ねじ部42及び貫通穴43の内周面に引っ掛かることがなく、貫通穴43の位置まで正常に配置することができる。したがって、当接部材44を貫通穴43まで挿入する際の引っ掛かりを防止して組み立て作業が容易となるので、ガタ抑制機構40の組み立て作業を容易に行うことができる。
また、ガタ止めボルト47と平ワッシャ45との間に配置されている皿バネ46が軸方向内方に弾性復元力を作用し、平ワッシャ45を介して当接部材44に軸方向内方の押圧力が発生すると、図9(b)に示すように、当接部材44は弾性変形しながら平板状に矯正され、外周面44dの頂部が、貫通穴43の内周面との間に隙間を無くして当接するので、テレスコピック位置の調整のためにミドルコラム12がコラム軸P1方向に移動しても、当接部材44及び貫通穴43の間の異音がほとんど発生せず、運転者に違和感を与えるおそれがない。
さらに、当接部材44は合成樹脂製なので、軸心P2から離間するに従い徐々に湾曲した形状を容易に形成することができ、コストの低減化も図ることができる。
なお、当接部材は、図7及び図8で示した形状に限るものではなく、例えば図10(a)に示すように、当接部材44の外周面44dを、凸形状の他方の端面44b側では外径が大きく、凹形状の一方の端面44a側に向かうに従い徐々に外径を小さくしたテーパ面とし、図10(b)に示すように、ガタ止めボルト47、皿バネ46等から軸方向内方の押圧力が発生して平板状に矯正された際に、外周面44dが貫通穴43の内周面に面接触で当接するようにすると、当接部材44及び貫通穴43の間の異音発生をさらに抑制することができる。
また、当接部材の他の形状として、図11に示すように、外周に所定間隔をあけて複数の切欠き50を形成した花弁形状の当接部材44、図12に示すように、円弧状に延在する複数の長穴51を形成した当接部材44、図13に示すように、半円弧状に延在する2つの長穴52と、外周の一部から突出して貫通穴43の内周面に当接する突起部53を形成した当接部材44がある。これらの当接部材の外周面44dは、径方向外方に凸状に湾曲している。
これら図11から図13の当接部材44は、外周に切欠き50、円弧状の長穴51,52を形成したことで、雌ねじ部42及び貫通穴43の内周面に引っ掛かりにくい外径寸法Sから、貫通穴43の間とに隙間を無くす外径寸法Dまで容易に弾性変形しやすい湾曲した部材とすることができる。
また、図6及び図7では、ロアコラム11に一体化された案内筒14とミドルコラム12との嵌合部に一カ所のガタ抑制機構40を設けた例を示したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、嵌合部の周方向に異なる位置に、少なくとも2箇所のガタ抑制機構40を設けても同様の効果を奏することができる。また、少なくとも2箇所のガタ抑制機構40を、嵌合部の周方向に異なる位置であり、且つコラム軸P1方向に異なる位置に設けてもよい。
さらに、本実施形態では、チルト位置調整及びテレスコピック位置調整を電動モータ17,26で自動的に行うステアリング装置について説明したが、手動式のチルト・テレスコピック式ステアリング装置であっても同様の効果を奏することができる。さらには、自動式、あるいは手動式のテレスコピック式ステアリング装置であっても同様の効果を奏することができる。
本発明に係るステアリング装置の一実施形態を示す全体構成図である。 ステアリング装置の要部を示す側面図である。 ステアリング装置の要部を分解して示した図である。 図2のA−A線矢視図である。 図2のB−B線矢視図である。 図2のC−C線矢視図である。 ガタ抑制機構を構成する当接部材の平面図である。 図7のE−E線矢視図である。 当接部材を貫通穴に配置した状態を示す図である。 他の形状の当接部材を貫通穴に配置した状態を示す図である。 当接部材の他の形状の二例目を示す図である。 当接部材の他の形状の三例目を示す図である。 当接部材の他の形状の四例目を示す図である。
符号の説明
1…ステアリングコラム、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、3A…上部ステアリングシャフト、4…ユニバーサルジョイント、5…中間シャフト、6…ユニバーサルジョイント、7…ステアリングギヤ、8…タイロッド、9…操舵輪、10…ステアリング装置、11…ロアコラム、12…ミドルコラム、13…アッパコラム、14…案内筒、15…摺動穴、16…枢軸ピン、17,26…電動モータ、18…出力軸、19…ウォーム、20…貫通穴、21…ナット、22…ウォームホイール、24…連結ピン、25…ストッパ、27…出力軸、28…ウォーム、29…貫通穴、30…ナット、31…ウォームホイール、32a…送りねじの車両後方側、33…連結穴、34…ナット、35…ストッパ、40…ガタ抑制機構、41…連結ピン、41…円筒部、42…雌ねじ部、43…貫通穴、44…当接部材、44a,44b…当接部材の端面、44c…環状の溝、44d…当接部材の外周面、45… 平ワッシャ、46…皿バネ、47…ガタ止めボルト、48…ナット、50…切欠き、51,52…円弧状の長穴、53…突起部、D…雌ねじ部及び貫通穴の内径寸法、P…周辺部品、P1…コラム軸、P2…当接部材の軸心、S…湾曲した当接部材の外形寸法

Claims (6)

  1. ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、車体側部材に支持された固定コラムと、この固定コラムにコラム軸方向に摺動自在に嵌合している可動コラムとで構成し、前記固定コラム及び前記可動コラムのテレスコ摺動部である嵌合部に、当該嵌合部の外筒部内に配置した内筒部をコラム軸方向に摺動自在に支持しながらコラム径方向のガタを防止するガタ抑制機構を備えているテレスコピック式ステアリング装置において、
    前記ガタ抑制機構は、前記外筒部の外周から内周まで貫通している円形状の貫通部と、この貫通部に挿入されて前記内筒部の外周に当接する円盤形状の当接部材と、前記当接部材に対してコラム軸に直交する方向の内方に向けて押圧力を付与するように前記貫通部に配置した押圧付与手段とを備えており、
    前記当接部材は、前記貫通部に挿入されるときには、該貫通部の内周面との間に隙間が存在する第1外郭形状であり、前記内筒部の外周に当接して前記押圧付与手段から押圧力が付与されるときには、前記貫通部の内周面に当接する前記第1外郭形状より大きな第2外郭形状に弾性変形するとともに、
    前記当接部材に、前記第1外郭形状から前記第2外郭形状になるときの形状変化を促進する形状変化促進手段を設けたことを特徴とするテレスコピック式ステアリング装置。
  2. 前記当接部材の前記第1外郭形状は、前記当接部材の軸心から離間するに従い同一方向に徐々に湾曲した形状であり、前記第2外郭形状は、前記軸心方向から押圧力が付与されることで湾曲形状から平板状に弾性変形する形状であることを特徴とする請求項1記載のテレスコピック式ステアリング装置。
  3. 前記形状変化促進手段は、前記当接部材の軸心の回りに形成した環状の溝であることを特徴とする請求項1又は2記載のテレスコピック式ステアリング装置。
  4. 前記形状変化促進手段は、前記当接部材の軸心の回りに形成した円弧状の長穴であることを特徴とする請求項1又は2記載のテレスコピック式ステアリング装置。
  5. 前記形状変化促進手段は、前記当接部材の外周に所定間隔をあけて形成した複数の切欠きであることを特徴とする請求項1又は2記載のテレスコピック式ステアリング装置。
  6. 前記当接部材を、合成樹脂材で形成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のテレスコピック式ステアリング装置。
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