JP2002087287A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

Info

Publication number
JP2002087287A
JP2002087287A JP2000275196A JP2000275196A JP2002087287A JP 2002087287 A JP2002087287 A JP 2002087287A JP 2000275196 A JP2000275196 A JP 2000275196A JP 2000275196 A JP2000275196 A JP 2000275196A JP 2002087287 A JP2002087287 A JP 2002087287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column tube
steering
movable
tube
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000275196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Maeda
宏昭 前田
Takashi Chikada
崇 近田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2000275196A priority Critical patent/JP2002087287A/ja
Publication of JP2002087287A publication Critical patent/JP2002087287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】固定側コラムチューブと可動側コラムチューブ
との嵌合が浅くとも、固定側コラムチューブによる可動
側コラムチューブの支持剛性を高くすることが可能なス
テアリング装置を提供すること。 【解決手段】インナコラムチューブ13とアウタコラム
チューブ14との嵌合部分には、同アウタコラムチュー
ブ14からの荷重を弾発受承するための第1ブッシュ5
0が介在されている。アウタコラムチューブ14には、
両コラムチューブ13,14の外側において同アウタコ
ラムチューブ14の移動方向と同方向に延びるようにし
てガイドピン58が配設されている。メインコラムチュ
ーブ12にはガイドピン58を摺動案内するガイド部5
9が設けられ、同ガイド部59とガイドピン58との間
には、アウタコラムチューブ14からの荷重をガイドピ
ン58を介して弾発受承するための第2ブッシュ60が
介在されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵ハンドルのテ
レスコ位置を調節可能な構成を備えたステアリング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のステアリング装置として
は、特開平10−181613号公報に開示されたもの
が存在する。
【0003】すなわち、図6(a)に示すように、この
ステアリング装置において操舵ハンドル101を支持す
るステアリングコラム102は、車体に取り付けられる
アウタコラムチューブ(固定側コラムチューブ)103
と、同アウタコラムチューブ103に挿入された操舵ハ
ンドル101側のインナコラムチューブ(可動側コラム
チューブ)104とからなっている。メタル軸受け10
5は、アウタコラムチューブ103内の両端部にそれぞ
れ配設されており、同アウタコラムチューブ103はメ
タル軸受け105を介してインナコラムチューブ104
を軸線方向へ摺動可能に支持している。
【0004】そして、前記インナコラムチューブ104
をアウタコラムチューブ103に対して軸線方向前後へ
移動させることで、操舵ハンドル101のテレスコ位置
を調節可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6(b)
に示すように、近年においては前記ステアリング装置の
ステアリングコラム102内に伝達比可変機構106を
備えることが提案されている。同伝達比可変機構106
は、操舵ハンドル101の操舵角に対する車輪の転舵角
の伝達比つまりステアリングギア比を変更可能とするも
のである。同伝達比可変機構106は、例えば遊星歯車
機構やモータ等からなり、ステアリングコラム102内
における軸線方向へのスペースを大きく消費してしまう
構成を有している。
【0006】従って、決められた全長(軸線方向の長
さ)のステアリングコラム102内に伝達比可変機構1
06を収めるためには、アウタコラムチューブ103に
対するインナコラムチューブ104の挿入量を制限して
言い換えれば同インナコラムチューブ104を短くし
て、アウタコラムチューブ103内に同伝達比可変機構
106の収容スペースを確保する必要があった。このた
め、アウタコラムチューブ103とインナコラムチュー
ブ104とが軸線方向に浅い嵌合となって、一対のメタ
ル軸受け105間の配置距離を短く設定しなくてはなら
ず、アウタコラムチューブ103によるインナコラムチ
ューブ104の支持剛性が低下する問題を生じていた。
【0007】本発明の目的は、固定側コラムチューブと
可動側コラムチューブとの嵌合が浅くとも、固定側コラ
ムチューブによる可動側コラムチューブの支持剛性を高
くすることが可能なステアリング装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、操舵ハンドルを支持するステアリ
ングコラムは、固定側(例えば車体等の機体側)に位置
する固定側コラムチューブと操舵ハンドル側の可動側コ
ラムチューブとが挿入嵌合されてなり、同可動側コラム
チューブが固定側コラムチューブに対して軸線方向へ摺
動することで操舵ハンドルのテレスコ位置を調節可能な
ステアリング装置において、前記固定側コラムチューブ
と可動側コラムチューブとの嵌合部分には、同可動側コ
ラムチューブからの荷重を受承するための第1荷重受承
手段が介在され、前記固定側コラムチューブ又は可動側
コラムチューブの一方には、両コラムチューブの外側に
おいて可動側コラムチューブの移動方向と同方向に延び
るようにして補助支持部材が配設されているとともに、
固定側コラムチューブ又は可動側コラムチューブの他方
には補助支持部材を摺動案内するガイド部が設けられ、
同ガイド部と補助支持部材との間には、可動側コラムチ
ューブからの荷重を補助支持部材又はガイド部を介して
受承するための第2荷重受承手段が介在されていること
を特徴としている。
【0009】この構成においては、前記可動側コラムチ
ューブからの荷重は、第1及び第2荷重受承手段を介し
て固定側コラムチューブで受承される。第1荷重受承手
段は従来技術(図6参照)と同様に、固定側コラムチュ
ーブと可動側コラムチューブとの嵌合部分に介在されて
いる。しかし、第2荷重受承手段は、両コラムチューブ
の外側に配設された補助支持部材とガイド部との間に介
在されている。従って、固定側コラムチューブと可動側
コラムチューブとの嵌合を浅くせざるを得ない場合で
も、第1荷重受承手段に対して第2荷重受承手段をコラ
ムチューブの軸線方向に大きく離間させて配置すること
ができ、固定側コラムチューブによる可動側コラムチュ
ーブの支持剛性を高くすることができる。
【0010】請求項2の発明は請求項1において、前記
第1荷重受承手段と第2荷重受承手段は、軸線方向にず
らして配置されていることを特徴としている。この構成
においては、固定側コラムチューブによる可動側コラム
チューブの支持剛性が高くなる。
【0011】請求項3の発明は請求項1又は2におい
て、前記可動側コラムチューブに補助支持部材が配設さ
れるとともに、固定側コラムチューブにガイド部が設け
られていることを特徴としている。
【0012】この構成においては、第1荷重受承手段と
第2荷重受承手段を軸線方向に大きくずらして配置する
ことを容易に行い得る。請求項4の発明は請求項1〜3
のいずれかにおいて、補助支持部材とガイド部の好適な
態様を限定するものである。すなわち、前記補助支持部
材はガイドピンよりなり、ガイド部にはガイドピンを挿
通支持するガイド孔が形成されている。
【0013】請求項5の発明は請求項1〜4のいずれか
において、前記第1荷重受承手段は可動側コラムチュー
ブを固定側コラムチューブに対して偏心方向に付勢する
第1付勢部材を備えるとともに、第2荷重受承手段は可
動側コラムチューブに設けられた補助支持部材又はガイ
ド部を介して、同可動側コラムチューブを固定側コラム
チューブに対して偏心方向に付勢する第2付勢部材を備
えていることを特徴としている。
【0014】この構成においては、固定側コラムチュー
ブと可動側コラムチューブとの嵌合部分のガタ及び補助
支持部材とガイド部との間のガタを吸収することがで
き、同可動側コラムチューブのテレスコ移動が安定して
行われる。
【0015】請求項6の発明は請求項5において、前記
第1付勢部材による可動側コラムチューブの付勢方向と
第2付勢部材による可動側コラムチューブの付勢方向と
は同じとなるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0016】この構成においては、可動側コラムチュー
ブは、その軸線が固定側コラムチューブの軸線に対して
傾いて配置されず、同可動側コラムチューブのテレスコ
移動がスムーズに行われる。
【0017】請求項7の発明は請求項1〜6のいずれか
において、前記ステアリングコラム内には、操舵角に対
する転舵角の伝達比を変更可能な伝達比可変機構が配設
されている。
【0018】この構成においては、伝達比可変機構をス
テアリングコラム内に収容するために、固定側コラムチ
ューブと可動側コラムチューブとの嵌合を浅くせざるを
得ず、請求項1の発明の効果を奏するのに特に有効とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両のステアリン
グ装置に具体化した一実施形態について説明する。
【0020】図1(a)、図1(b)及び図4に示すよ
うに、ステアリングコラム11は、車体(図示しない)
に取り付けられるメインコラムチューブ12と、同メイ
ンチューブ12の右端部に固定され、メインコラムチュ
ーブ12とともに固定側コラムチューブを構成するイン
ナコラムチューブ13と、同インナコラムチューブ13
に軸線方向へ摺動可能に外嵌された、可動側コラムチュ
ーブとしてのアウタコラムチューブ14と、同アウタコ
ラムチューブ14の右端部に連結ピン15を介して上下
方向に傾動可能に取り付けられたアッパコラムチューブ
16とからなっている。
【0021】図4及び図5に示すように、前記メインコ
ラムチューブ12内には、筒状をなす第1〜第4スリー
ブ体17〜20がそれぞれ収容されている。第1スリー
ブ体17は、メインコラムチューブ12内の右端側にお
いて回転可能でかつ軸線方向へ移動不能に配置されてい
る。同第1スリーブ体17は、左端部にリングギヤ部1
7aを、中央部外面に伝達ギア部17bをそれぞれ備え
ている。第2スリーブ体18は、第1スリーブ体17の
筒内の同軸位置において、軸線方向へ移動不能でかつ同
第1スリーブ体17と相対回転可能に配置されている。
同第2スリーブ体18は、左端部にキャリヤ部18a
を、筒状の内周面にスプライン部18bをそれぞれ備え
ている。
【0022】前記第2スリーブ体18のキャリア部18
aには、軸線周りに等間隔で複数(図面においては一つ
のみ示す)のプラネタリギア21が回転可能に支持され
ている。各プラネタリギア21は、第1スリーブ体17
に対してリングギア部17aの内側(ギア歯側)に配置
され、同リングギア部17aにそれぞれ噛合されてい
る。
【0023】第3スリーブ体19は、前記メインコラム
チューブ12内の左端側において第1スリーブ体17と
同軸位置で、回転可能でかつ軸線方向へ移動不能に配置
されている。同第3スリーブ体19は、右端部に伝達ギ
ア部19aを、中央部外面に永久磁石部19bをそれぞ
れ備えている。第4スリーブ体20は、第3スリーブ体
19の筒内の同軸位置において、軸線方向へ移動不能で
かつ同第3スリーブ体19と相対回転可能に配置されて
いる。同第4スリーブ体20は、右端部にキャリア部2
0aを備えている。同第4スリーブ体20のキャリア部
20aには、同キャリア部20aと別個のキャリア体2
2が同軸位置に固定されている。
【0024】固定リングギア23は、前記メインコラム
チューブ12内の中央部において第1スリーブ体17と
第3スリーブ体19との間に固定配置されている。第4
スリーブ体20のキャリア部20a及びキャリア体22
には、軸線周りに等間隔で複数(図面においては一つの
み示す)のプラネタリギア24,25がそれぞれ回転可
能に支持されている。各プラネタリギア24,25は、
固定リングギア23の内側(ギア歯側)に配置され、同
固定リングギア23にそれぞれ噛合されている。
【0025】サンギア26は、前記第2スリーブ体18
が備えるプラネタリギア21群及び第4スリーブ体20
(キャリア体22も含む)が備えるプラネタリギア2
4,25群の内周側に配置され、各プラネタリギア2
4,25に噛合されている。つまり、第2スリーブ体1
8側の遊星歯車機構と第4スリーブ体20側の遊星歯車
機構とは、サンギア26を共用している。
【0026】ステアリングシャフトは第1〜第3シャフ
ト32〜34により構成されている。第1シャフト32
は、前記アッパコラムチューブ16内に回転可能でかつ
軸線方向へ移動不能に配置され、その右端部には操舵ハ
ンドル30(図1参照)が連結されている。第2シャフ
ト33は、第2スリーブ体18内に挿入配置されている
とともに、連結ピン15付近に配設された自在継手35
を介して第1シャフト32に連結されている。同第2シ
ャフト33は、その外周面に形成されたスプライン部3
3aを以って第2スリーブ体18のスプライン部18b
にスプライン係合されており、従って同第2スリーブ体
18と一体回転可能であるとともに軸線方向へ移動可能
となっている。第3シャフト34は、第4スリーブ体2
0内に同第4スリーブ体20と一体回転可能に挿入され
ており、その左端部はメインコラムチューブ12から突
出されて、図示しない車輪を転舵するためのステアリン
グギアボックスに連結されている。
【0027】図1(a)及び図1(b)に示すように、
電気モータよりなるチルト用モータ37は、前記アウタ
コラムチューブ14の外側に配設されている。同チルト
用モータ37の出力軸にはボールシャフト38が連結さ
れており、同ボールシャフト38はアッパコラムチュー
ブ16にナット部材39及びリンクアーム40を介して
連結されている。従って、同チルト用モータ37の正逆
方向の回転により、アッパコラムチューブ16が連結ピ
ン15を中心として上下方向に傾動され、操舵ハンドル
30のチルト位置が調節されることとなる。なお、ステ
アリングシャフト32〜34は、第1シャフト32が自
在継手35を中心として上下方向に傾動することで、操
舵ハンドル30のチルト位置調節を許容する(図4参
照)。
【0028】図1(a)及び図1(b)に示すように、
電気モータよりなるテレスコ用モータ41は、前記メイ
ンコラムチューブ12の外側に配設されている。同テレ
スコ用モータ41の出力軸にはボールシャフト42が連
結されており、同ボールシャフト42はアウタコラムチ
ューブ14の外側に設けられたナット部43に螺合され
ている。従って、同テレスコ用モータ41の正逆方向の
回転により、アウタコラムチューブ14がインナコラム
チューブ13に対して軸線方向へ摺動され、操舵ハンド
ル30のテレスコ位置が調節されることとなる。なお、
ステアリングシャフト32〜34は、第2シャフト33
が第2スリーブ体18に対して軸線方向へ移動すること
で、操舵ハンドル30のテレスコ位置調節を許容する
(図4参照)。
【0029】図5に示すように、前記メインコラムチュ
ーブ12内において第3スリーブ体19の外周側には、
コイル等からなる電気モータ構成部品45が固定配置さ
れ、同電気モータ構成部品45とそれに対向配置する第
3スリーブ体19の永久磁石部19bとによって、ステ
ッピングモータよりなるギア比変更用モータ46が構成
されている。第1スリーブ体17の伝達ギア部17bと
第3スリーブ体19の伝達ギア部19aとは、メインコ
ラムチューブ12内の中央部下方に配設されたモータ回
転伝達機構47を介して連結されている。これら、ギア
比変更用モータ46、モータ回転伝達機構47及び上述
した遊星歯車機構によって、伝達比可変機構が構成され
ている。
【0030】そして、前記ギア比変更用モータ46の駆
動によって第3スリーブ体19が回転すると、この回転
は、同第3スリーブ体19の伝達ギア19a部及びモー
タ回転伝達機構47を介して、第1スリーブ体17の伝
達ギア部17bに伝達され、同第1スリーブ体17のリ
ングギア部17aが回転されることとなる。
【0031】さて、前記操舵ハンドル30の回転は、第
1シャフト32、自在継手35及び第2シャフト33を
介して第2スリーブ体18に伝達される。第2スリーブ
体18(キャリア部18a)が回転すると、同第2スリ
ーブ体18の各プラネタリギア21がそれぞれ自転しつ
つサンギア26の周りを公転する。従って、サンギア2
6が回転し、同サンギア26の回転は第4スリーブ体2
0及びキャリア体22の各プラネタリギア24,25に
伝達される。同プラネタリギア24,25は固定リング
ギア23に噛合されていることから、サンギア26の回
転によって自転しつつ同サンギア26の周りを公転する
こととなる。その結果、第4スリーブ体20(キャリア
部20a)が回転し、同第4スリーブ体20の回転は第
3シャフト34を介して図示しないステアリングギアボ
ックスに伝達されて車輪が転舵されることとなる。
【0032】ここで、前記ギア比変更用モータ46によ
って第1スリーブ体17が回転すると、同第1スリーブ
体17が備えるリングギア部17aも回転されることと
なる。同リングギア部17aが回転すると、同リングギ
ア部17aに噛合された第2スリーブ体18の各プラネ
タリギア21の自転量が変化する。
【0033】例えば、前記ギア比変更用モータ46によ
って第1スリーブ体17が操舵ハンドル10(第2スリ
ーブ体18)と逆方向に回転されると、操舵ハンドル3
0の操舵角に対する第2スリーブ体18の各プラネタリ
ギア21の自転量が第1スリーブ体17の停止状態の時
よりも増加され、同プラネタリギア21に噛合されたサ
ンギア26の回転量も増大する。サンギア26の回転量
が増加すれば、第4スリーブ体20及びキャリア体22
の各プラネタリギア24,25の公転量も増大し、同第
4スリーブ体20と一体的に回転する第3シャフト34
の回転量も増大する。従って、操舵ハンドル30の操舵
角に対する車輪の転舵角の伝達比(ステアリングギア
比)が大きくなり、同操舵ハンドル30の少しの操舵で
車輪を大きく転舵させることができる。
【0034】逆に、前記ギア比変更用モータ46によっ
て第1スリーブ体17が操舵ハンドル10(第2スリー
ブ体18)と同方向に回転されると、操舵ハンドル30
の操舵角に対する第2スリーブ体18の各プラネタリギ
ア21の自転量が第1スリーブ体17の停止状態の時よ
りも減少され、サンギア26の回転量も減少する。サン
ギア26の回転量が減少すれば、第4スリーブ体20及
びキャリア体22の各プラネタリギア24,25の公転
量も減少し、第3シャフト34の回転量も減少する。従
って、操舵ハンドル30の操舵角に対する車輪の転舵角
の伝達比が小さくなり、同操舵ハンドル30の大きな操
舵によっても車輪が大きく転舵しないようにすることが
できる。
【0035】なお、上述したようなギア比変更用モータ
46の制御は、例えば車両の走行速度や操舵ハンドル3
0の操舵角度等に基づいて、図示しない制御コンピュー
タにより給電制御されることで行われる。
【0036】さて、図1及び図2に示すように、前記ア
ウタコラムチューブ14の周壁上方においてインナコラ
ムチューブ13との嵌合部分には、さらに詳述すれば操
舵ハンドル30のテレスコ位置調節によってもインナコ
ラムチューブ13との重合が常時維持される部分には、
第1荷重受承手段としての第1ブッシュ50が配設され
ている。
【0037】すなわち、図2(a)及び図2(b)(図
2(a)のA−A線断面図)に示すように、第1収容孔
51は、前記アウタコラムチューブ14の周壁において
軸直交方向に貫通形成されている。同第1収容孔51内
には第1押圧部材52が、インナコラムチューブ13の
外周面13aに対して接離する方向へ移動可能に収容さ
れている。バネ座53は、第1収容孔51内に収容され
るとともに、同第1収容孔51内に嵌入固定されたサー
クリップ54によって、第1収容孔51内からアウタコ
ラムチューブ14外方側への抜けが阻止されている。
【0038】前記バネ座53と第1押圧部材52との間
には、第1付勢部材としての複数の皿バネよりなる第1
付勢バネ55が介在されている。第1押圧部材52は第
1付勢バネ55の付勢力により、その下面(押圧面)5
2aを以ってインナコラムチューブ13の外周面13a
を摺動可能に押圧する。従って、前記アウタコラムチュ
ーブ14は第1付勢バネ55によって、インナコラムチ
ューブ13に対して上方側へ付勢されている。なお、第
1押圧部材52の押圧面52aは、インナコラムチュー
ブ13の円筒外面である外周面13aに沿う凹曲面状を
なしている。
【0039】図1(a)及び図1(b)に示すように、
前記アウタコラムチューブ14の周壁において、第1ブ
ッシュ50と同一円周上の略180°下方には、ガイド
ピン保持部57が設けられている。同ガイドピン保持部
57には、補助支持部材としての円柱状のガイドピン5
8が圧入固定されている。同ガイドピン58は、ガイド
ピン保持部57に固定される基部からメインコラムチュ
ーブ12側に向かって、アウタコラムチューブ14の移
動方向(紙面左右方向)に沿って延在されている。
【0040】前記メインコラムチューブ12の外壁面下
方にはガイド部59が突設されており、同ガイド部59
にはアウタコラムチューブ14の移動方向に沿って延び
るガイド孔59aが貫通形成されている。同ガイド孔5
9aにはガイドピン58が摺動可能に挿通されている。
つまり、アウタコラムチューブ14はメインコラムチュ
ーブ12によって、インナコラムチューブ13を介して
のみならず、ガイドピン58及びガイド部59を介して
もテレスコ移動可能に支持されている。
【0041】前記ガイド部59には、第2荷重受承手段
としての第2ブッシュ60が配設されている。すなわ
ち、図3に示すように、ガイド部59の下方にはガイド
孔59aと直交方向に第2収容孔61が貫通形成されて
おり、同第2収容孔61内には上述した第1収容孔51
内に配設される各部材52〜55と同様な構成の第2押
圧部材62、バネ座63、サークリップ64及び第2付
勢バネ65が配設されている。
【0042】前記第2押圧部材62は第2付勢バネ65
の付勢力により、その上面(押圧面)62aを以ってガ
イドピン58の外周面58aを摺動可能に押圧する。同
第2押圧部材62の押圧面62aは第1押圧部材52の
押圧面52aと同様に、ガイドピン58の外周面58a
に沿う凹曲面状をなしている。従って、アウタコラムチ
ューブ14はメインコラムチューブ12に対して、第2
付勢バネ65によってガイドピン58を介して上方側に
付勢されている。つまり、第1ブッシュ50及び第2ブ
ッシュ60は同方向にアウタコラムチューブ14を付勢
し、同アウタコラムチューブ14からの荷重は両ブッシ
ュ50,60を介することでメインコラムチューブ12
に弾発受承されている。
【0043】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。(1)前記アウタコラムチューブ14
からの荷重は、第1及び第2ブッシュ50,60を介し
てメインコラムチューブ13で受承されている。第1ブ
ッシュ50は従来技術(図6参照)と同様に、インナコ
ラムチューブ13とアウタコラムチューブ14との嵌合
部分に介在されている。しかし、第2ブッシュ60は、
両コラムチューブ12,14の外側に配設されたガイド
ピン58とガイド部59との嵌合部分に介在されてい
る。従って、本実施形態のように、ステアリングコラム
11内に伝達比可変機構を備えてインナコラムチューブ
12とアウタコラムチューブ14との嵌合を浅くせざる
を得ない場合でも、第1ブッシュ50に対して第2ブッ
シュ60を軸線方向に大きく離間させて配置することが
でき、メインコラムチューブ12によるアウタコラムチ
ューブ14の支持剛性を高くすることができる。
【0044】(2)可動側であるアウタコラムチューブ
14にガイドピン58が配設されるとともに、固定側で
あるメインコラムチューブ12にガイド部59が設けら
れている。従って、ガイドピン58とガイド部59との
嵌合位置つまり第2ブッシュ60の配置位置を、インナ
コラムチューブ13とアウタコラムチューブ14との嵌
合位置つまり第1ブッシュ50の配置位置に対して軸線
方向に大きく離間させる構成を容易に具体化することが
できた。
【0045】(3)前記第1及び第2ブッシュ50,6
0はそれぞれ付勢バネ55,65を備え、同付勢バネ5
5,65によってアウタコラムチューブ14をメインコ
ラムチューブ12及びインナコラムチューブ13に対し
て偏心方向に付勢する。従って、アウタコラムチューブ
14とメインコラムチューブ12との嵌合部分のガタ、
及びガイドピン58とガイド部59との間のガタを吸収
することができ、同アウタコラムチューブ14のテレス
コ移動が安定して行われる。
【0046】(4)前記第1及び第2ブッシュ50,6
0は、アウタコラムチューブ14を同方向に付勢する。
従って、アウタコラムチューブ14は、その軸線がメイ
ンコラムチューブ12及びインナコラムチューブ13の
軸線に対して傾いて配置されず、同アウタコラムチュー
ブ14のテレスコ移動がスムーズに行われる。
【0047】(5)前記アウタコラムチューブ14に
は、操舵ハンドル30を介して運転者の体重の一部に基
づく荷重が下方に向かって作用されることとなる。従っ
て、第1及び第2ブッシュ50,60がアウタコラムチ
ューブ14を上方に付勢する配置によって、運転者の体
重に基づく荷重を好適に弾発受承することができる。
【0048】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。・上記実施形態において
は、固定側コラムチューブがインナ(内側)で可動側コ
ラムチューブがアウタ(外側)の関係に構成されていた
が、これを逆の関係に変更すること。
【0049】・ガイドピン58をメインコラムチューブ
12に配設し、ガイド部59をアウタコラムチューブ1
4に設けること。 ・上記第1及び第2ブッシュ50,60の少なくとも一
方を軸受けに変更すること。
【0050】・上記第1及び第2ブッシュ50,60の
少なくとも一方をゴムブッシュに変更すること。つま
り、例えば、第1及び第2ブッシュ50,60の少なく
とも一方の付勢バネ55,65をゴムに変更すること。
【0051】・上記実施形態においては、車両のステア
リング装置において具体化されていたが、これに限定さ
れるものではなく、船舶等のステアリング装置において
具体化してもよい。
【0052】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記第1付勢部材による可動側コラムチューブの
付勢方向と第2付勢部材による可動側コラムチューブの
付勢方向とが略同一平面内にて同じとなるように構成さ
れている請求項5に記載のステアリング装置。
【0053】(2)前記第1付勢部材及び第2付勢部材
は、可動側コラムチューブを固定側コラムチューブに対
して上方に付勢する請求項6に記載のステアリング装
置。 (3)前記操舵ハンドルのチルト位置を調節するための
チルト位置調節機構を備えている請求項1〜7、前記
(1)又は(2)のいずれかに記載のステアリング装
置。
【0054】(4)請求項1〜7、前記(1)〜(3)
のいずれかに記載のステアリング装置を備えた車両。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、固
定側コラムチューブと可動側コラムチューブとの嵌合が
浅くとも、固定側コラムチューブによる可動側コラムチ
ューブの支持剛性を高くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリング装置の側面図であり、要部を破断
して示す図。
【図2】(a)は第1ブッシュ付近の断面拡大図であ
り、(b)は(a)のA−A線断面図。
【図3】第2ブッシュ付近の断面拡大図。
【図4】ステアリング装置の操舵ハンドル側の断面拡大
図。
【図5】ステアリング装置の伝達比可変機構付近の断面
拡大図。
【図6】従来のステアリング装置の側面図。
【符号の説明】
11…ステアリングコラム、12…固定側コラムチュー
ブを構成するメインコラムチューブ、13…同じくイン
ナコラムチューブ、14…可動側コラムチューブとして
のアウタコラムチューブ、30…操舵ハンドル、50…
第1荷重受承手段としての第1ブッシュ、58…補助支
持部材としてのガイドピン、59…ガイド部、60…第
2荷重受承手段としての第2ブッシュ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵ハンドルを支持するステアリングコ
    ラムは、固定側に位置する固定側コラムチューブと操舵
    ハンドル側の可動側コラムチューブとが挿入嵌合されて
    なり、同可動側コラムチューブが固定側コラムチューブ
    に対して軸線方向へ摺動することで操舵ハンドルのテレ
    スコ位置を調節可能なステアリング装置において、 前記固定側コラムチューブと可動側コラムチューブとの
    嵌合部分には、同可動側コラムチューブからの荷重を受
    承するための第1荷重受承手段が介在され、 前記固定側コラムチューブ又は可動側コラムチューブの
    一方には、両コラムチューブの外側において可動側コラ
    ムチューブの移動方向と同方向に延びるようにして補助
    支持部材が配設されているとともに、固定側コラムチュ
    ーブ又は可動側コラムチューブの他方には補助支持部材
    を摺動案内するガイド部が設けられ、同ガイド部と補助
    支持部材との間には、可動側コラムチューブからの荷重
    を補助支持部材又はガイド部を介して受承するための第
    2荷重受承手段が介在されていることを特徴とするステ
    アリング装置。
  2. 【請求項2】 前記第1荷重受承手段と第2荷重受承手
    段は、軸線方向にずらして配置されている請求項1に記
    載のステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記可動側コラムチューブに補助支持部
    材が配設されるとともに、固定側コラムチューブにガイ
    ド部が設けられている請求項1又は2に記載のステアリ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 前記補助支持部材はガイドピンよりな
    り、ガイド部にはガイドピンを挿通支持するガイド孔が
    形成されている請求項1〜3のいずれかに記載のステア
    リング装置。
  5. 【請求項5】 前記第1荷重受承手段は可動側コラムチ
    ューブを固定側コラムチューブに対して偏心方向に付勢
    する第1付勢部材を備えるとともに、第2荷重受承手段
    は可動側コラムチューブに設けられた補助支持部材又は
    ガイド部を介して、同可動側コラムチューブを固定側コ
    ラムチューブに対して偏心方向に付勢する第2付勢部材
    を備えている請求項1〜4のいずれかに記載のステアリ
    ング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1付勢部材による可動側コラムチ
    ューブの付勢方向と第2付勢部材による可動側コラムチ
    ューブの付勢方向とは同じとなるように構成されている
    請求項5に記載のステアリング装置。
  7. 【請求項7】 前記ステアリングコラム内には、操舵角
    に対する転舵角の伝達比を変更可能な伝達比可変機構が
    配設されている請求項1〜6のいずれかに記載のステア
    リング装置。
JP2000275196A 2000-09-11 2000-09-11 ステアリング装置 Pending JP2002087287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275196A JP2002087287A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275196A JP2002087287A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002087287A true JP2002087287A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18760854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000275196A Pending JP2002087287A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002087287A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083536A1 (ja) * 2006-01-17 2007-07-26 Nsk Ltd. ステアリングコラム装置
JP2008302718A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nsk Ltd テレスコピック式ステアリング装置
JP2008302859A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Nsk Ltd テレスコピック式ステアリング装置
US10228047B2 (en) 2016-06-17 2019-03-12 Robert Bosch Llc Actuator for providing relative motion between two points
JP2019038442A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 富士機工株式会社 電動ステアリングコラム装置
JP2021046000A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083536A1 (ja) * 2006-01-17 2007-07-26 Nsk Ltd. ステアリングコラム装置
JP5076908B2 (ja) * 2006-01-17 2012-11-21 日本精工株式会社 ステアリングコラム装置
JP2008302718A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nsk Ltd テレスコピック式ステアリング装置
JP2008302859A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Nsk Ltd テレスコピック式ステアリング装置
US10228047B2 (en) 2016-06-17 2019-03-12 Robert Bosch Llc Actuator for providing relative motion between two points
JP2019038442A (ja) * 2017-08-28 2019-03-14 富士機工株式会社 電動ステアリングコラム装置
JP2021046000A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8911332B2 (en) Mobile elliptically driven device and steering mechanism
US20070137381A1 (en) Tilt-telescopic steering column apparatus
US4967618A (en) Electric steering apparatus
JP2007168708A (ja) 車両用ステアリング装置
US6516680B1 (en) Power steering apparatus
WO2006003796A1 (ja) 伝達比可変操舵装置
JP2002087287A (ja) ステアリング装置
EP0896917A1 (en) Power steering device
USRE34359E (en) Electric steering apparatus
KR100746665B1 (ko) 방사상 고정 기어를 구비한 틸트식 조향장치
JP2001010508A (ja) 舵角比可変操舵装置
US20060117879A1 (en) Motion transmission gear structure
JP4433561B2 (ja) テレスコピックステアリング装置
JP5176553B2 (ja) 電動チルト式ステアリング装置
JPH061503Y2 (ja) 電動式チルトステアリング装置
JPH11334604A (ja) 車両用ステアリング装置
JP2002114163A (ja) 動力舵取り装置
JP2000280917A (ja) ステアリング位置調整制御装置
JP5091713B2 (ja) 操舵装置
CN108749995B (zh) 自平衡节能动力装置及电动助力车
KR100969297B1 (ko) 자동차용 파워 틸트 앤 텔레스코프 칼럼의 틸팅 구조
JPH06200987A (ja) ハイポイド歯車伝達装置
EP0516045B1 (en) Rear wheel steering device
JPH0419260Y2 (ja)
JP2003291826A (ja) 車両用操舵制御装置