JP4894413B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/2003Screw mechanisms with arrangements for taking up backlash
    • F16H25/2009Screw mechanisms with arrangements for taking up backlash with radial preloading

Description

本発明はステアリング装置、特に、ステアリングホイールのチルト位置、または、テレスコピック位置を、送りねじ機構の送り運動により調整することができるステアリング装置、及び、送りねじ機構に関する。
運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールのチルト位置やテレスコピック位置を調整する必要がある。このチルト位置、または、テレスコピック位置の調整を、電動モータの回転で送りねじ軸を回転させ、この送りねじ軸に螺合する送りナットを直進移動させる送りねじ機構を備えたステアリング装置がある。
このようなステアリング装置に使用される従来の送りねじ機構は、特許文献1に示すように、送りねじ軸と送りナットとの間のバックラッシュを排除して、円滑な送り動作を行わせるようにしている。
特許文献1の送りねじ機構を図8に示す。すなわち、図8は特許文献1の送りねじ機構の要部を示し、(1)は拡大正面図、(2)は(1)のB−B断面図である。図8(1)、(2)に示すように、特許文献1の送りねじ機構は、互いに螺合する送りねじ軸81と送りナット82で構成され、この送りナット82に、球面状の突起を有するボール83が一体的に形成されている。このボール83がステアリング装置の可動側のスリーブに嵌合して球面継手を構成し、送りナット82の直進移動によって、図示しないコラムのチルト位置調整、または、テレスコピック位置調整が行われる。
送りナット82には、ボール83と180度位相がずれた位置に、送りねじ軸81の軸心に平行なスリット84が形成され、このスリット84の間隔を調整するためのボルト85が、スリット84に直交する方向から送りナット82にねじ込まれている。
ボルト85をねじ込んで、スリット84の間隔を調整すれば、送りナット82と送りねじ軸81との間のバックラッシュを調整することができる。しかしながら特許文献1の送りねじ機構は、送りナット82と送りねじ軸81との間のバックラッシュを適切な値に調整する必要がある。
また、送りねじ軸81や送りナット82のねじのピッチ寸法が軸方向位置によってばらつくと、送りナット82と送りねじ軸81との間のバックラッシュが一定にならないため、送りねじ軸や送りナットのねじ山の精度を高精度に製造する必要がある。また、送りねじ軸や送りナットのねじ山が摩耗すると、その分バックラッシュが増える。
国際公開第WO03/078234号パンフレット
本発明は、バックラッシュの調整作業が容易で、送りねじ軸や送りナットのねじ山の精度が悪くても、確実にバックラッシュを排除して剛性を向上させることが可能で、結果送りねじ機構の製造コストを削減することが可能なステアリング装置、及び、送りねじ機構を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、車体後方側にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフト、車体取付けブラケットを介して車体に取り付けられ、上記ステアリングシャフトを回転可能に軸支するとともに、チルト中心軸を支点とするチルト位置調整、または、上記ステアリングシャフトの中心軸線に沿ったテレスコピック位置調整が可能なコラム、上記コラムまたは車体取付けブラケットに設けられた電動アクチュエータ、上記電動アクチュエータによって駆動され、互いに螺合する送りねじ軸と送りナットの相対移動で、上記コラムのチルト運動、または、テレスコピック運動を行う送りねじ機構、上記送りナットに形成され、送りナットの雌ねじの内径孔に開口する半径方向の貫通孔、上記貫通孔に挿入され送りねじ軸の外径部に当接する円弧状当接面を有する押圧部材、上記貫通孔に形成された雌ねじに螺合された押圧力調整ねじ、上記押圧力調整ねじと押圧部材との間に介挿された圧縮コイルばねを備え、上記送りナットと上記送りねじ軸との間のバックラッシュの排除は、上記押圧部材の円弧状当接面が上記送りねじ軸の外径部に当接することにより行われることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、車体後方側にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフト、車体取付けブラケットを介して車体に取り付けられ、上記ステアリングシャフトを回転可能に軸支するとともに、チルト中心軸を支点とするチルト位置調整、または、上記ステアリングシャフトの中心軸線に沿ったテレスコピック位置調整が可能なコラム、上記コラムまたは車体取付けブラケットに設けられた電動アクチュエータ、上記電動アクチュエータによって駆動され、互いに螺合する送りねじ軸と送りナットの相対移動で、上記コラムのチルト運動、または、テレスコピック運動を行う送りねじ機構、上記送りナットに形成され、送りナットの雌ねじの内径孔に開口する半径方向の貫通孔、上記貫通孔に挿入され送りねじ軸の外径部に当接するV字状当接面を有する押圧部材、上記貫通孔に形成された雌ねじに螺合された押圧力調整ねじ、上記押圧力調整ねじと押圧部材との間に介挿された圧縮コイルばねを備え、上記送りナットと上記送りねじ軸との間のバックラッシュの排除は、上記押圧部材のV字状当接面が上記送りねじ軸の外径部に当接することにより行われることを特徴とするステアリング装置である。
番目の発明は、第番目または第番目のいずれかの発明のステアリング装置において、上記送りナットに形成された球面状のボールと、上記電動アクチュエータから上記コラムへのチルト運動、または、テレスコピック運動の動力伝達経路内に形成され、上記ボールが摺動自在に内嵌する円筒状のスリーブを備えたことを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置、及び、送りねじ機構では、送りナットには送りナットの雌ねじの内径孔に開口する半径方向の貫通孔と、貫通孔に挿入され送りねじ軸の外径部に当接する円弧状当接面またはV字状当接面を有する押圧部材と、貫通孔に形成された雌ねじに螺合された押圧力調整ねじと、押圧力調整ねじと押圧部材との間に介挿された弾性体を備えている。
従って、バックラッシュの調整作業が容易で、送りねじ軸や送りナットのねじ山の精度が悪くても、確実にバックラッシュを排除することができるため、送りねじ機構の製造コストが削減されると共に、送りねじ機構の剛性が向上する。
また、送りねじ軸や送りナットのねじ山が摩耗しても、摩耗に追随してバックラッシュを排除することができるため、送りねじ機構の耐久性が向上する。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例2を説明する。
図1は、本発明のステアリング装置1を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。図1に示すように、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト2を回動自在に軸支している。ステアリングシャフト2には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール3が装着され、ステアリングシャフト2の左端(車体前方側)には、ユニバーサルジョイント101を介して中間シャフト102が連結されている。
中間シャフト102には、その左端にユニバーサルジョイント103が連結され、ユニバーサルジョイント103には、ラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ104が連結されている。
運転者がステアリングホイール3を回転操作すると、ステアリングシャフト2、ユニバーサルジョイント101、中間シャフト102、ユニバーサルジョイント103を介して、その回転力がステアリングギヤ104に伝達され、ラックアンドピニオン機構を介して、タイロッド105を移動し、車輪の操舵角を変えることができる。
図2は、ステアリングホイール3のチルト位置調整を電動モータで行う電動チルト式ステアリング装置を示す一部断面を含む要部概略構成図である。図3は図2のA−A断面図である。
図2の左側(車体前方側)には、下部車体取付けブラケット51の上部に形成された取付け部511が、車体53に固定されており、取付け部511からピボット部512が下方に延びている。コラム4の左端は、ピボット部512に軸支されたピボットピン513を支点として、下部車体取付けブラケット51に揺動可能に支持されている。
図2の右側(車体後方側)には、上部車体取付けブラケット52の上部に形成された取付け部521が、車体53に固定されており、取付け部521から側板522、523が下方に向かって形成され、側板522、523の内側面522A、523Aに、コラム4の左側面46と右側面47がチルト摺動可能に挟持されている。コラム4には、ステアリングシャフト2が回動自在に軸支され、ステアリングシャフト2には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール3が装着されている。
コラム4の左側面46にはブラケット41が一体的に形成され、このブラケット41に、電動アクチュエータとしての電動モータ61が固定されている。また、ブラケット41の上軸支部41Aと下軸支部41Bには、図示しないころがり軸受を介して、送りねじ軸71の上下両端が各々軸支されている。本発明の実施例では、電動アクチュエータとして、回転型の電動モータ61を使用しているが、ソレノイド等の直動形のアクチュエータを使用してもよい。
電動モータ61の出力軸には、ウォームギヤ62が一体的に形成され、送りねじ軸71に固定されたウォームホイール72がウォームギヤ62に噛み合っている。ウォームホイール72とウォームギヤ62で減速機構が構成され、電動モータ61の回転が送りねじ軸71に減速して伝達される。
送りねじ軸71には、送りねじ軸71の回転を直線運動に変換する送りナット73が螺合している。送りナット73は、コラム4の軸心の近傍を、送りねじ軸71に沿って、図2の上下方向に移動可能である。送りねじ軸71と送りナット73で構成される送り機構は、送りねじ軸71の回転を送りナット73の直線運動に変換する送りねじ機構である。
送りナット73には図2の右側に、球面状の突起を有するボール74が一体的に形成されている。上部車体取付けブラケット52の前板524(図2から見て)には円筒状のスリーブ75が一体的に形成され、ボール74の外周がスリーブ75の内周75Aに摺動可能に嵌入することで、球面継手を構成している。
図3に示すように、コラム4の右側面47と上部車体取付けブラケット52の右側の側板523の内側面523Aとの間の隙間には、隙間の寸法よりも厚さが薄い矩形平板状のスペーサ54が介挿されている。
上部車体取付けブラケット52の右側の側板523には、図2及び図3の上下方向(チルト位置調整方向)に離間して2個の調整ねじ55、55が、外側面523B側からねじ込まれている。
調整ねじ55、55をねじ込めば、スペーサ54をコラム4に向って(図3の左方向に)押し付けることができる。製造誤差等によって、コラム4の右側面47と側板523の内側面523Aとの間の隙間が傾斜していても、調整ねじ55、55のねじ込み量を適宜調整すれば、コラム4の右側面47にスペーサ54を均等に当接させることができる。従って、コラム4と側板522、523との間のチルト摺動抵抗を所望の摺動抵抗に設定でき、かつ、チルト角度にかかわらず、チルト動作中のチルト摺動抵抗が一定に維持される。
調整ねじ55、55の調整が完了したら、ロックナット56、56を調整ねじ55、55にねじ込んで、側板523の外側面523Bにロックナット56、56を締付け、調整ねじ55、55を緩み止めする。
ステアリングホイール3のチルト位置を調整する必要が生じた場合、図示しないスイッチを操作すると、電動モータ61が正逆いずれかの方向に回転駆動される。すると、電動モータ61の回転が、ウォームギヤ62からウォームホイール72に減速して伝達され、ウォームホイール72と一体の送りねじ軸71が回転することにより、例えば、送りナット73が送りねじ軸71に沿って軸方向に下降する。
すると、送りナット73と一体のボール74もコラム4に対して下降し、ボール74がスリーブ75に嵌合しているため、コラム4が上方にチルト移動する。また、ボール74が上昇した場合には、コラム4は下方にチルト移動する。コラム4がチルト移動すると、ボール74はスリーブ75の内周75A内で、自由に回転及び摺動するため、コラム4のチルト移動を阻害したり、ボール74とスリーブ75との間に、不要な応力や摩擦を生じさせることがない。
図2から図3に示すように、本発明の実施例では、電動モータ61を固定するためのブラケット41、及び、ボール74が嵌合する可動側のスリーブ75は、コラム4と上部車体取付けブラケット52との間のチルト摺動面の外側で、かつ、コラム4の左側面46側に取り付けられている。また、上部車体取付けブラケット52の下端525よりも上側に、このブラケット41、及び、スリーブ75が取り付けられている。従って、コラム4の下側に送りねじ機構等の駆動系が配置されていないため、運転者のひざとステアリング装置との間の空間を十分に確保することができるので、衝突時のひざ当たりを防止するのに効果的な構造となっている。
上記した電動チルト式ステアリング装置では、コラム4に電動モータ61が固定されているが、上部車体取付けブラケット52側に電動モータ61、送りねじ軸71、送りナット73を取り付け、コラム4側に円筒状のスリーブ75を取り付けるようにしてもよい。
また、上記した電動チルト式ステアリング装置では、送りねじ軸71を回転させて送りナット73の直線運動に変換しているが、ウォームホイール72の内周に形成した雌ねじを送りねじ軸71に螺合させ、送りナット73を送りねじ軸71に固定して、ウォームホイール72の回転で送りねじ軸71を直線運動させ、ボール74をコラム4に対して上昇下降させて、ステアリングホイール3のチルト位置調整を行うようにしてもよい。
図4は、ステアリングホイール3のテレスコピック位置調整を電動モータで行う電動テレスコピック式ステアリング装置を示し、一部断面を含む要部概略構成図である。図5は図4の下面図である。
中空円筒状のアウターコラム42には、インナーコラム43が軸方向(図4の左右方向)にテレスコピック摺動可能に嵌合している。アウターコラム42の下部には、矩形形状の開口部45が形成され、この開口部45を通して、インナーコラム43に固定したスリーブ75が、下向きに外方に突出している。開口部45は、テレスコピック位置調整時にスリーブ75の外周が開口部45の前端45A、後端45Bに当接することで、ストッパとしての機能を果たし、また、インナーコラム43の回転方向の回り止めの機能も果たしている。
インナーコラム43には、ステアリングシャフト2が回動自在に軸支され、ステアリングシャフト2には、その右端(車体後方側)にステアリングホイール3が装着されている。アウターコラム42の下面には、開口部45を挟んで前後に、前軸支部44A、後軸支部44Bが下向きに突出して一体に形成され、図示しないころがり軸受を介して、送りねじ軸71の前後両端が各々軸支されている。また、アウターコラム42の側面には、電動モータ61が固定されている。
電動モータ61の出力軸611には、ウォームギヤ62が一体的に形成され、送りねじ軸71に固定されたウォームホイール72がウォームギヤ62に噛み合っている。ウォームホイール72とウォームギヤ62で減速機構が構成され、電動モータ61の回転が送りねじ軸71に減速して伝達される。
送りねじ軸71には、送りねじ軸71の回転を直線運動に変換する送りナット73が螺合している。送りナット73には、上方に球面状の突起を有するボール74が一体的に形成されており、ボール74の外周が上記スリーブ75の内周75Aに摺動可能に嵌入することで、球面継手を構成している。
ステアリングホイール3のテレスコピック位置を調整する必要が生じた場合、図示しないスイッチを操作すると、電動モータ61が正逆いずれかの方向に回転駆動される。すると、電動モータ61の回転が、ウォームギヤ62からウォームホイール72に減速して伝達され、ウォームホイール72と一体の送りねじ軸71が回転することにより、例えば、送りナット73が送りねじ軸71に沿って、左方向(車体前方側)に移動する。
すると、送りナット73と一体のボール74も左方向に移動し、ボール74がスリーブ75に嵌合しているため、インナーコラム43が左方向にテレスコピック移動する。また、ボール74が右方向(車体後方側)に移動した場合には、インナーコラム43は右方向にテレスコピック移動する。インナーコラム43がテレスコピック移動すると、ボール74はスリーブ75の内周75A内で、自由に回転及び摺動するため、インナーコラム43のテレスコピック移動を阻害したり、ボール74とスリーブ75との間に、不要な応力や摩擦を生じさせることがない。
上記した電動テレスコピック式ステアリング装置では、送りねじ71を回転させてナット73の直線運動に変換しているが、ウォームホイール72の内周に形成した雌ねじを送りねじ71に螺合させ、ナット73を送りねじ71に固定して、ウォームホイール72の回転で送りねじ71を直線運動させ、ボール74を車体前後方向に移動させて、ステアリングホイール3のテレスコピック位置調整を行うようにしてもよい。
次に、送りねじ軸71と送りナット73で構成される送りねじ機構の詳細な形状について説明する。図6は、本発明の実施例1の送りねじ機構の要部を示し、図8の(2)相当図である。
図6に示すように、円筒状の送りナット73の外周には、送りナット73の軸心から半径方向外側に突出する円柱状のボス部731が形成されている。ボス部731の軸心には、送りナット73の雌ねじの内径孔732に開口する断面円形の貫通孔733が形成され、貫通孔733の内周には、貫通孔733の全長にわたって、雌ねじ734が形成されている。
雌ねじ734の内径孔には、雌ねじ734の内径孔の直径よりも若干小径で円柱状の押圧部材76が挿入されている。押圧部材76には、送りねじ軸71の外径部711と同一半径の円弧状当接面761が形成され、この円弧状面761が送りねじ軸71の外径部711に当接している。
雌ねじ734には押圧力調整ねじ77がねじ込まれており、押圧力調整ねじ77と押圧部材76との間には、弾性部材としての圧縮コイルバネ78が介挿されている。従って、押圧力調整ねじ77のねじ込み距離を適宜調整することで、圧縮コイルバネ78の付勢力によって、所要の押圧力で、押圧部材76の円弧状当接面761を、送りねじ軸71の外径部711に押圧することができる。
この結果、送りナット73と送りねじ軸71との間のバックラッシュが排除される。従って、ステアリングホイール3のテレスコピック位置調整、及びチルト位置調整が円滑に行われ、位置調整後のステアリングホイール3の剛性が向上する。
また、バックラッシュの調整作業が容易で、送りナット73のねじ山の精度が悪くても、確実にバックラッシュを排除することができるため、送りねじ機構の製造コストが削減される。さらに、送りねじ軸71、送りナット73が摩耗しても、圧縮コイルバネ78の付勢力によって、摩耗に追随してバックラッシュを排除することができるため、送りねじ機構の耐久性が向上する。
次に本発明の実施例2について説明する。図7は本発明の実施例2の送りねじ機構の要部を示し、図8の(2)相当図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
実施例2は、押圧部材76の送りねじ軸71の外径部711との当接面の変形例を示す。実施例2では、送りねじ軸71の外径部711との当接面は、送りねじ軸71の外径部711に点接触するV字状当接面762に形成されている。
従って、図7に一点鎖線の円で示すように、送りねじ軸71の外径部711に、接触点791、792、793の3点で接触して、送りナット73と送りねじ軸71との間のバックラッシュを排除するため、安定したバックラッシュの排除を行うことができる。
ボール74と貫通孔733との間の位相は、上記した実施例1及び実施例2に限定されるものではなく、45度、90度、135度、180度等、任意の位相位置に形成することができる。
上記実施例では弾性体としてコイルバネを使用しているが、皿バネやウエーブワッシャ、ゴムや樹脂等の非金属の弾性体でもよい。また、上記した実施例においては、テレスコピック位置調整またはチルト位置調整のどちらか一方のみを行うステアリング装置に適用した実施例を示したが、テレスコピック位置とチルト位置の両方を調整可能なステアリング装置に適用してもよい。また、本発明の送りねじ機構は、工作機械等の送りねじ機構に適用することもできる。
本発明の電動式ステアリング装置を車両に取り付けた状態を示す全体斜視図である。 本発明の電動チルト式ステアリング装置を示す一部断面を含む要部概略構成図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の電動テレスコピック式ステアリング装置を示す一部断面を含む要部概略構成図である。 図4の下面図である。 本発明の実施例1の送りねじ機構の要部を示し、図8の(2)相当図である。 本発明の実施例2の送りねじ機構の要部を示し、図8の(2)相当図である。 従来の送りねじ機構の要部を示し、(1)は拡大正面図、(2)は(1)のB−B断面図である。
符号の説明
1 ステアリング装置
101 ユニバーサルジョイント
102 中間シャフト
103 ユニバーサルジョイント
104 ステアリングギヤ
105 タイロッド
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングホイール
4 コラム
41 ブラケット
41A 上軸支部
41B 下軸支部
42 アウターコラム
43 インナーコラム
44A 前軸支部
44B 後軸支部
45 開口部
45A 前端
45B 後端
46 左側面
47 右側面
51 下部車体取付けブラケット
511 取付け部
512 ピボット部
513 ピボットピン
52 上部車体取付けブラケット
521 取付け部
522、523 側板
522A、523A 内側面
523B 外側面
524 前板
525 下端
53 車体
54 スペーサ
55 調整ねじ
56 ロックナット
61 電動モータ
611 出力軸
62 ウォームギヤ
71 送りねじ軸
711 外径部
72 ウォームホイール
73 送りナット
731 ボス部
732 雌ねじの内径孔
733 貫通孔
734 雌ねじ
74 ボール
75 スリーブ
75A 内周
76 押圧部材
761 円弧状当接面
762 V字状当接面
77 押圧力調整ねじ
78 圧縮コイルバネ
791、792、793 接触点
81 送りねじ軸
82 送りナット
83 ボール
84 スリット
85 ボルト

Claims (3)

  1. 車体後方側にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフト、
    車体取付けブラケットを介して車体に取り付けられ、上記ステアリングシャフトを回転可能に軸支するとともに、チルト中心軸を支点とするチルト位置調整、または、上記ステアリングシャフトの中心軸線に沿ったテレスコピック位置調整が可能なコラム、
    上記コラムまたは車体取付けブラケットに設けられた電動アクチュエータ、
    上記電動アクチュエータによって駆動され、互いに螺合する送りねじ軸と送りナットの相対移動で、上記コラムのチルト運動、または、テレスコピック運動を行う送りねじ機構、
    上記送りナットに形成され送りナットの雌ねじの内径孔に開口する半径方向の貫通孔、
    上記貫通孔に挿入され送りねじ軸の外径部に当接する円弧状当接面を有する押圧部材、
    上記貫通孔に形成された雌ねじに螺合された押圧力調整ねじ、
    上記押圧力調整ねじと押圧部材との間に介挿された圧縮コイルばねを備え
    上記送りナットと上記送りねじ軸との間のバックラッシュの排除は、上記押圧部材の円弧状当接面が上記送りねじ軸の外径部に当接することにより行われること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 車体後方側にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフト、
    車体取付けブラケットを介して車体に取り付けられ、上記ステアリングシャフトを回転可能に軸支するとともに、チルト中心軸を支点とするチルト位置調整、または、上記ステアリングシャフトの中心軸線に沿ったテレスコピック位置調整が可能なコラム、
    上記コラムまたは車体取付けブラケットに設けられた電動アクチュエータ、
    上記電動アクチュエータによって駆動され、互いに螺合する送りねじ軸と送りナットの相対移動で、上記コラムのチルト運動、または、テレスコピック運動を行う送りねじ機構、
    上記送りナットに形成され、送りナットの雌ねじの内径孔に開口する半径方向の貫通孔、
    上記貫通孔に挿入され送りねじ軸の外径部に当接するV字状当接面を有する押圧部材、
    上記貫通孔に形成された雌ねじに螺合された押圧力調整ねじ、
    上記押圧力調整ねじと押圧部材との間に介挿された圧縮コイルばねを備え
    上記送りナットと上記送りねじ軸との間のバックラッシュの排除は、上記押圧部材のV字状当接面が上記送りねじ軸の外径部に当接することにより行われること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項または請求項のいずれかに記載されたステアリング装置において、
    上記送りナットに形成された球面状のボールと、
    上記電動アクチュエータから上記コラムへのチルト運動、または、テレスコピック運動の動力伝達経路内に形成され、上記ボールが摺動自在に内嵌する円筒状のスリーブを備えたこと
    を特徴とするステアリング装置。
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