JP2008230555A - ステアリング装置 - Google Patents

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徹也 児玉
Takeshi Senba
剛 仙波
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Abstract

【課題】コラプシブル機能を実現しながらも、ロアコラムに対するアッパコラムの回り止めを確保できるステアリング装置を提供する。
【解決手段】回り止め部材120によって、ロアコラム102とアッパコラム106との相対回転を阻止することが出来、且つ所定値以上の力を受けたときに、ロアコラム102とアッパコラム106の軸線方向における相対移動を許容することができるため、アッパコラム106の軸回りの回転を抑制するために、ロアコラム102とアッパコラム106の圧入荷重を高める必要がなくなって、制御されたコラプシブル機能を実現することができる。
【選択図】図7

Description

本発明はステアリングコラム(特に電動パワーステアリング)の改良に関するものであり、特に衝突エネルギーを吸収するためにコラプシブル構造を備えたステアリング装置に関する。
車両のステアリングコラムの周辺には、コンビネーションスイッチ等が配置されており、特にステアリングコラムに電動式パワーステアリング装置を組み込んだ構成においては、それに加えてモータや減速機などが設けられるので、スペース的な制約が大きくなっている。又、安全への要求の高まりから、ステアリング装置をコラプシブルな構造として、衝突時の衝撃エネルギーを吸収したいという要求もある。これに伴い、ステアリングシャフトを支持するコラムを二分割構造の入れ子式とすることも行われている。
ここで、例えばコンビネーションスイッチがアッパコラムに取り付けられている場合、運転者がウインカー操作等をするために、その操作レバーを上下させると、コンビネーションスイッチには、コラム軸に対して回転しようとする力(モーメント)が作用する。すると、コンビネーションスイッチを介して、アッパコラムにもコラム軸に対して回転しようとする力が作用するため、それに抗する構成が必要になる。
特開2005−162072号公報
ここで、二分割構造のコラムにおいて、アッパコラムがブラケットを介して車体に連結されている場合には、コンビネーションスイッチを介して入力されるモーメント力に抗することができる。しかしながら、スペースの関係から、アッパコラムをブラケットを介して車体に連結できない場合がある。かかる場合、ロアコラムしか固定されてないのであるから、ロアコラムに対してアッパコラムを圧入嵌合することによって、両者間に発生する摩擦力を用いてアッパコラムの回り止めを行うことが考えられる。しかるに、衝突エネルギーを吸収する際には、ロアコラムとアッパコラムとの軸線方向における相対移動を許容させなくてはならないという問題がある。即ち、ロアコラムに対するアッパコラムの回り止めを確保しようとすると、ロアコラムとアッパコラムとの軸線方向移動を生じさせるために必要な力が大きくなり、吸収エネルギーの制御が困難となってしまう。
尚、特許文献1に示すように、移動コラムに形成した長溝に、固定コラムに植設したボルトを係合させることで回り止めを実現できるが、長溝を形成することでコラムの強度が低下するため、十分な強度を確保するためには肉厚を増大させなくてはならず、軽量化が図れないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、コラプシブル機能を実現しながらも、ロアコラムに対するアッパコラムの回り止めを確保できるステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明のステアリング装置は、
車体に固定される筒状を有する第1のコラムと、
前記第1のコラムに対して嵌合し、軸線方向に移動可能に支持された筒状の第2のコラムと、
前記第1のコラムと前記第2のコラムとの一方に形成された切欠又は孔に対して移動不能に係合し、且つその他方に当接する回り止め手段とを有し、
前記回り止め手段は、所定の力を受けたときに、前記第1のコラムと前記第2のコラムの軸線方向における相対移動を許容することを特徴とする。
本発明によれば、前記回り止め手段によって、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの相対回転を阻止することが出来、且つ所定の力を受けたときに、前記第1のコラムと前記第2のコラムの軸線方向における相対移動を許容することができるため、前記第2のコラムの軸回りの回転を抑制するために、前記第1のコラムと前記第2のコラムの圧入荷重を高める必要がなくなって、制御されたコラプシブル機能を実現することができる。
前記他方のコラムには、軸線方向に延在する形成されたガイド部が形成され、前記一方のコラムの切欠又は孔に、前記ガイド部に対して軸線方向に摺動可能に係合する回り止め部材を取り付けていると好ましい。
前記回り止め部材は、前記一方のコラムの端部に形成された切欠に係合しており、更にその一部が、前記一方のコラムに形成された孔に嵌入していると好ましい。
前記コラムの双方に孔が形成されており、前記双方の孔に係合する単一の係合部材を設けると好ましい。
前記係合部材の断面係数は、前記コラムの軸線方向と周方向とで異なっていると好ましい。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態であるコラムタイプの電動式パワーステアリング装置100の斜視図であり、図2は、同電動式パワーステアリング装置の側面図であり、図3は、図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図であり、図4は、アッパブラケットを分解した状態で示す同電動式パワーステアリング装置の斜視図である。
図1,2において、ギヤボックス101は、筒状のロアコラム102を連結している。又、ギヤボックス101は、ロアブラケット103により不図示の車体に取り付けられている。尚、ギヤボックス101及びロアコラム102等(アッパブラケット104,ロアブラケット103,ボルト105以外)は、ロアブラケット103とギヤボックス101とを固定するボルト105の軸心(枢動点O)を中心としてチルト方向に枢動可能となっていて、操作レバーLを操作することで、任意のチルト位置でロアコラム102がアッパブラケット104に対して固定されるようになっている。
ロアコラム102に嵌合するようにして、筒状のアッパコラム106が取り付けられている。アッパコラム106の周囲には、アッパブラケット104に隣接して、図2に一点鎖線で示すようなコンビネーションスイッチCSが組み付けられている。
図1,2で右端にステアリングホイール(不図示)を取り付けられるアッパシャフト108は中空状であって、アッパコラム106及びロアコラム102内に延在し、アッパコラム106に対して、軸受(不図示)を介して軸線方向に位置決めされ且つ回転自在に支持されている。アッパシャフト108は、ロアコラム102内に同軸に配置されたロワシャフト110に対して、スプライン結合によって軸線方向に相対移動可能だが、相対回転不能に連結されている。アッパシャフト108とロワシャフト110とで、ステアリングシャフトを構成する。
尚、詳細は説明しないが、本実施の形態においては、不図示のステアリングホイールを介してステアリングシャフトに付与されたトルクをギヤボックス101内のトルクセンサにより検出し、更に車速などの信号に基づいて、ギヤボックス101内に収容されたECUがモータ115に適切な駆動信号を出力するようになっている。モータ115から出力された回転力は、ギヤボックス101内のウォームホイール機構等によって減速され、操舵アシスト力としてロワシャフト110に伝達され、これらの操舵力は不図示のユニバーサルジョイント等を介して、車輪を操舵する操舵機構(不図示)に伝達され、車輪を操舵するようになっている。
図3において、アッパブラケット104は、垂直方向に延在する一対の板部104a、104aを有している。板部104a、104aの間には、両側を断面がU字状のディスタンスブラケット102aに溶接(B)されたロアコラム102が配置されている。ロアコラム102内には、アッパコラム106が嵌合している。
板部104a、104aは、それぞれチルト方向に延在する長孔104b、104bを有している。又、ディスタンスブラケット102aの側面には、長孔104b、104bに対向して孔102b、102bが形成されている。
クランプボルト111が、図3で右方の板部104aの長孔104bと、ディスタンスブラケット102aの孔102bを貫通し、更に図3で左方のディスタンスブラケット102aの孔102bと、板部104aの長孔104bとを貫通し、更に締付ナット112,操作レバーLの端部を貫通し、その端部にナット113を螺合してなる。尚、クランプボルト111は、図で左方にねじが切ってあり、締付ナット112及びナット113と係合している。又、操作レバーLは、ナット113の締付によって締め付けナット113に押さえつけられている。
ここで、操作レバーLを所定の方向に回動させると、操作レバーLと共に締付ナット112も回動し、クランプボルト111に軸力が発生し、これにより一対の板部104a、104aを近接する方向に変位させる力が発生する。この力により、板部104a、104aとディスタンスブラケット102aとの間に摩擦力が発生し、板部104a、104aに対してロアコラム102を固定できる。
一方、操作レバーLを逆方向に回動させると、クランプボルト111の軸力が喪失するので、板部104a、104aとディスタンスブラケット102aとの間に作用する摩擦力が小さくなり、枢動点O(図2)に対してロアコラム102及びアッパコラム106等を、クランプボルト111が長孔104bの端部に当たるまでの範囲で任意にチルト調整できる。
次に、本実施の形態における回り止め手段について説明する。図5は、ロアコラム102とアッパコラム106とを組み付けた状態及び分解した状態で示す斜視図であるが、ディスタンスブラケットは図示していない。図6は、ロアコラム102とアッパコラム106の組み付けた状態での軸線方向断面図である。図7は、図6の構成をVII-VII線で切断して矢印方向に見た図であり、図8は、図6の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。図9(a)は、回り止め部材の斜視図であり、図9(b)は、図9(a)の回り止め部材を矢印IXB方向に見た図であり、図9(c)は、図9(b)の回り止め部材をIXC-IXC線で切断して矢印方向に見た図である。
図7,8に示すように、アッパコラム106は、半径方向内方から外方に向かって90度位相で塑性加工が施され、それによりアッパコラム106の外周に、軸線方向に沿って延在する断面外周円弧細帯状の隆起部106aが4つ形成されている。又、ロアコラム102の端部には、隆起部106aの一つに対向して、それより幅の大きな切欠102cが形成されている。図6に示すように、切欠102cに係合するようにして、回り止め部材120が配置されている。
図9に示すように、回り止め手段を構成する回り止め部材120は、ブロック状の本体120aと、本体120aの下端両側から張り出すように配置され、下面がアッパコラム106の外周面にならう薄い板状のスカート部120bと、本体120aの上端からL字状に延在する鈎部120cとを有する。尚、本体120aの下面中央には、底断面円弧状の凹溝120dが形成されている。
図7に示すように、回り止め部材120は、本体120aをロアコラム102の切欠102cに係合させ、且つ鈎部120cを、切欠102cに隣接して形成した孔102dに係合させている。これにより、回り止め部材120はロアコラム102から不用意に脱落することがない。一方、回り止め部材120は、円弧状の下面をアッパコラム106の外周面に当接させると共に、対応した断面形状を有する凹溝120dを隆起部106aに係合させている。回り止め部材120は、樹脂(例えばポリプロピレン)製であると好ましい。
本実施の形態では、ロアコラム102がアッパブラケット104に支持されており、アッパコラム106は車体に対して支持されていないフリーな状態である。しかるに、例えばコンビネーションスイッチCSを介してアッパコラム106に軸回りのトルクが入力されたとき、ロアコラム102とアッパコラム106が相対回転しようとするが、4つの隆起部106aがロアコラム102の内周に当接することにより発生する摩擦力にて抑制される。しかし、制御されたコラプスを確保すべくロアコラム102とアッパコラム106との圧入荷重が制限されるため、ロアコラム102とアッパコラム106間の摩擦力のみでは不足する場合がある。そこで、アッパコラム隆起部106aに凹溝120dを係合させ、本体120aをロアコラム切欠部120cに係合させている。回り止め部材120のせん断抵抗を利用して、ロアコラム102に対するアッパコラム106の回動を阻止している。又、スカート部120bは、ロアコラム102とアッパコラム106との間の隙間に介在して、本体120aに剪断力が作用したときに抵抗となって傾くことを抑制するように機能する。
一方、ロアコラム102とアッパコラム106とは、4つの隆起部106aがロアコラム102の内周に当接することにより発生する摩擦力で軸線方向の移動も制限されている。かかる場合、例えば二次衝突時など、不図示のステアリングシャフトを介してアッパコラム106が軸線方向に所定値以上の力を受けたときは、その摩擦力にうち勝つことで、ロアコラム102に対してアッパコラム106は軸線方向に移動しようとする。このとき回り止め部材120と係合しているアッパコラム隆起部106aは、凹溝120dに沿ってスムーズに相対移動するため、コラプシブル荷重に殆ど影響を与えることがない。
本実施の形態によれば、回り止め部材120によって、ロアコラム102とアッパコラム106との相対回転を阻止することが出来、且つ二次衝突時に、ロアコラム102とアッパコラム106の軸線方向における相対移動させるための軸線方向荷重に影響を与えることがない。したがって、アッパコラム106の軸回りの回転を抑制するために、ロアコラム102とアッパコラム106の圧入荷重を高める必要がなくなって、制御されたコラプシブル機能を実現することができる。
図10は、第2の実施の形態であるコラムタイプの電動式パワーステアリング装置100の斜視図であり、図11は、アッパブラケットを分解した状態で示す同電動式パワーステアリング装置の斜視図である。図12は、ロアコラム102とアッパコラム106とを分解した状態で示す斜視図であるが、ディスタンスブラケットは図示していない。図13は、ロアコラム102とアッパコラム106の組み付けた状態での軸線方向断面図である。図14は、図13の構成をXIV-XIV線で切断して矢印方向に見た図であり、図15は、ピン部材の正面図である。
本実施の形態においては、回り止め手段として、ピン部材(係合部材)220を設けている。図15において、ピン部材220は、頭部220aと、頭部220aから延在し且つ先端が放射方向に鈎状に突出している2本の足220bを有している。足220bの最大幅Bは、少なくとも孔106eの内径より大きくなっている。ピン部材220は、樹脂(例えばポリプロピレン)製であると好ましい。
組み付け時には、ロアコラム102の形成した孔102eと、アッパコラム106に形成した孔106eに、ピン部材220の足220bをまとめて挿入すると、孔106eを通過後に弾性変形から復帰することで足220bが広がって、その先端の鈎が孔106eの周囲に引っかかることで抜け止めを図れる。
例えばコンビネーションスイッチCSを介してアッパコラム106に軸回りのトルクが入力されたとき、孔102e、106eに挿入されたピン部材220の足220bの剪断抵抗で、ロアコラム102に対してアッパコラム106の軸回りの回動を阻止することができる。
本実施の形態の場合、例えば二次衝突時など、不図示のステアリングシャフトを介してアッパコラム106が軸線方向に所定値以上の力を受けたときのピン部材220のせん断抵抗は、コラム106の軸回りの回動を阻止するせん断抵抗と同一となる。
すなわち、ピン部材220の挿入部(足)を中実形状とした場合で説明すると、図16(a)に示す様に、挿入部が円筒形状であるので、軸線方向の断面係数と、周方向の断面係数が等しくなる。従って、軸線方向に力を受けたときの剪断荷重と、周方向に力を受けたときの剪断荷重とは等しくなる。なお、本実施の形態の場合は、材料力学でいう純粋なせん断荷重ではなく、曲げ荷重が作用する上でのせん断であるため、断面積のみでなく、断面係数が影響する。
したがって、図16(b)に示す例の場合には、挿入部が楕円筒形状であるので、軸線方向の断面係数と、周方向の断面係数が異なる。従って、軸線方向に力を受けたときの剪断荷重と、周方向に力を受けたときの剪断荷重とは異なる。即ち、ピン部材220の挿入部における軸線方向の寸法xを周方向の寸法yよりも小さくすることで、例えば衝突時には容易に剪断するが、周方向には同じ力を与えても剪断しないように調整できる。これにより、ピン部材220がコラプシブル荷重に与える影響を小さく抑えることが可能となり、高精度にコラプシブル荷重を制御できる。なお、挿入部の断面形状は楕円に限定されるものではなく、長方形など軸線方向と周方向の断面係数が異なれば形状は問わない。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ロアコラムとアッパコラムの嵌合は、隆起部の接触でなく、一方を楕円断面とした上での接触でも良い。
本実施の形態であるコラムタイプの電動式パワーステアリング装置100の斜視図である。 同電動式パワーステアリング装置の側面図である。 図2の構成をIII-III線で切断して矢印方向に見た図である。 アッパブラケットを分解した状態で示す同電動式パワーステアリング装置の斜視図である。 図5(a)は、ロアコラム102とアッパコラム106とを組み付けた状態で示す斜視図であり、図5(b)は、それから回り止め部材120を取り外した状態を示す図であり、図5(c)は、完全に分解した状態で示す斜視図である。 ロアコラム102とアッパコラム106の組み付けた状態での断面図である。 図6の構成をVII-VII線で切断して矢印方向に見た図である。 図6の構成をVIII-VIII線で切断して矢印方向に見た図である。 図9(a)は、回り止め部材の斜視図であり、図9(b)は、図9(a)の回り止め部材を矢印IXB方向に見た図であり、図9(c)は、図9(b)の回り止め部材をIXC-IXC線で切断して矢印方向に見た図である。 第2の実施の形態であるコラムタイプの電動式パワーステアリング装置100の斜視図である。 アッパブラケットを分解した状態で示す同電動式パワーステアリング装置の斜視図である。 ロアコラム102とアッパコラム106とを分解した状態で示す斜視図である。 ロアコラム102とアッパコラム106の組み付けた状態での断面図である。 図13の構成をXIV-XIV線で切断して矢印方向に見た図である。 ピン部材の正面図である。 ロアコラム102とアッパコラム106の組み付けた状態での上面図であって、ピン部材の断面形状を比較考察している。
符号の説明
100 電動式パワーステアリング装置
101 ギヤボックス
102 ロアコラム
102a ディスタンスブラケット
102b 孔
102c 切欠
102d 孔
102e 孔
103 ロアブラケット
104 アッパブラケット
104a 板部
104b 長孔
105 ボルト
106 アッパコラム
106a 隆起部
106e 孔
108 アッパシャフト
110 ロワシャフト
111 クランプボルト
112 締付ナット
113 ナット
115 モータ
120 回り止め部材
120a 本体
120b スカート部
120c 鈎部
120d 凹溝
220 ピン部材
220a 頭部
220b 足
CS コンビネーションスイッチ
L 操作レバー

Claims (6)

  1. 車体に固定される筒状を有する第1のコラムと、
    前記第1のコラムに対して嵌合し、軸線方向に移動可能に支持された筒状の第2のコラムと、
    前記第1のコラムと前記第2のコラムとの一方に形成された切欠又は孔に対して移動不能に係合し、且つその他方に当接する回り止め手段とを有し、
    前記回り止め手段は、所定の力を受けたときに、前記第1のコラムと前記第2のコラムの軸線方向における相対移動を許容することを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記他方のコラムには、軸線方向に延在する形成されたガイド部が形成され、前記一方のコラムの切欠又は孔に、前記ガイド部に対して軸線方向に摺動可能に係合する回り止め部材を取り付けていることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記回り止め部材は、前記一方のコラムの端部に形成された切欠に係合しており、更にその一部が、前記一方のコラムに形成された孔に嵌入していることを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記コラムの双方に孔が形成されており、前記双方の孔に係合する単一の係合部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  5. 前記係合部材の断面係数は、前記コラムの軸線方向と周方向とで異なっていることを特徴とする請求項4に記載のステアリング装置。
  6. コラムアシスト式電動式パワーステアリング装置を組み込んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のステアリング装置。
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