JP2002067976A - テレスコピックステアリング装置 - Google Patents

テレスコピックステアリング装置

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JP2002067976A
JP2002067976A JP2000266699A JP2000266699A JP2002067976A JP 2002067976 A JP2002067976 A JP 2002067976A JP 2000266699 A JP2000266699 A JP 2000266699A JP 2000266699 A JP2000266699 A JP 2000266699A JP 2002067976 A JP2002067976 A JP 2002067976A
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JP
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inner tube
holder
outer tube
tube
axial direction
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JP2000266699A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kinoshita
里志 木下
Norihiko Warashina
紀彦 藁科
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テレスコピックステアリング装置におけるイ
ンナーチューブのロック機構部を組付け性良く改良す
る。 【解決手段】 アウターチューブ1に軸方向の長孔9を
開設してこの長孔を覆うホルダー10を固着する。ホル
ダー10はアウターチューブ1の軸方向と直交する方向
の一側に開口部Bを有し、その内奥部には傾斜底面12
が形成されている。インナーチューブ3をアウターチュ
ーブ1に挿着した後、ホルダー10にその開口部Bから
押圧ブロック17を挿入し突起部17bを長孔9bに、
弧面17cをインナーチューブ3に摺接させ、ついで、
締付ボルト16cを挿入した楔ブロック16をその傾斜
下面16aが傾斜底面12に沿うように挿入する。ホル
ダー10に固着したナット14に締付けボルト15を螺
入し、かつ、締付けボルト15には操作レバー18を連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車の操向装置
に関するもので、特に、テレスコピックステアリング装
置のアウターチューブに軸方向へ摺動可能に挿入したイ
ンナーチューブの長さ調節を行うためのロック機構部に
関する。
【0002】
【従来の技術】テレスコピックステアリング装置は、車
体に固定するアウターチューブとそれに軸方向へ摺動可
能に挿入したインナーチューブとに、ステアリングシャ
フトが軸中心で回転自在かつ軸方向伸縮可能に支承さ
れ、インナーチューブとアウターチューブ間にはロック
機構部が設けられ、インナーチューブの一端から突出す
るステアリングシャフトの端部にステアリングホイール
が軸着されてなり、そのステアリングホイールの位置を
運転乗員の手前で前後へ移動調節できるようにしたもの
である。
【0003】インナーチューブとアウターチューブ間に
設けられたロック機構部は、ステアリングホイールの位
置を運転乗員の手前で前後へ移動調節するためのもの
で、これには、インナーチューブに楔を押圧する構造の
ものがある(実開昭63−117662号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
63−117662号公報記載の考案によると、アウタ
ーチューブとインナーチューブを組み付ける前に、イン
ナーチューブを押圧する楔をアウターチューブに組み付
けなければならないから、組付け性が悪いという不具合
がある。
【0005】そこで、この発明は、組付け性が優れ、し
かも、押圧力の調整が簡便容易な、インナーチューブの
ロック機構部を備えたテレスコピックステアリング装置
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるテレス
コピックステアリング装置は、請求項1記載のように、
アウターチューブに軸方向の長孔を開設して該長孔を覆
うホルダーを外周面に固着し、該ホルダーはアウターチ
ューブの軸方向と直交する方向の一側が開口してその内
奥部には傾斜底面が形成され、該傾斜底面に摺接する傾
斜下面を備えた楔ブロックと、該楔ブロック及び前記ア
ウターチューブに挿入したインナーチューブの両方に摺
接可能な押圧ブロックとが前記ホルダー内に挿入可能に
構成され、アウターチューブの軸方向と直交する方向で
前記楔ブロックを貫通した締付ボルトがホルダーに螺入
し、かつ、該締付けボルトには操作レバーを連結してな
るロック機構部を有することを特徴とする。
【0007】したがって、操作レバーを正回転させると
楔ブロックが傾斜底面の傾斜上部へ移動して押圧ブロッ
クを押し上げ、押圧ブロックがインナーチューブに圧接
することでインナーチューブを軸方向移動不能な状態に
ロックする。また、操作レバーを逆回転させると楔ブロ
ックが傾斜底面の傾斜下部へ移動して押圧ブロックは下
降し、押圧ブロックがインナーチューブから離れること
でインナーチューブを軸方向移動可能な状態にロック解
除する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
に基づき説明する。図1から図3に示すように、車体に
固定するアウターチューブ1に内嵌した樹脂ブッシュ2
に、インナーチューブ3が軸方向移動可能に嵌合してい
る。インナーチューブ3の後端部側に内嵌したアッパー
ベアリング4にアッパーシャフト6が、アウターチュー
ブ1の前端部側に内嵌したロアーベアリング5にロアー
シャフト7が、それぞれ軸中心で回転自在に支承されて
いる。アッパーシャフト6とロアーシャフト7はスプラ
イン又はセレーション嵌合にて回転力伝達可能かつ軸方
向移動可能に連結されている。アッパーシャフト6の後
端部にはステアリングホイール(図示略)が軸着され
る。ロアーシャフト7は中空部材に溶接等にて連結した
中実軸がナット8でアウターチューブ1の下端部に抜け
止めされている。
【0009】なお、図中21はストッパー、23はキー
ロックカラーである。また、アッパーシャフト6の後端
部にチルト機構が付く場合には、アッパーベアリング4
は省略され、アッパーシャフト6の後端部に自在継手が
連結され、自在継手にはチルトシャフトが連結される。
【0010】アウターチューブ1と樹脂ブッシュ2には
互いに合致する長孔9,9aが開設され、この長孔9,
9aと比べて軸方向長さは僅かに短いが、テレスコによ
る位置調節を行うのには十分な長さを有し、かつ、前記
長孔9,9aに対し軸方向と直交する方向の幅が小さい
長孔9bがインナーチューブ3に開設される。長孔9b
は長孔9,9aの略中央部に位置する。また、この長孔
9bの左右両側のインナーチューブ3の外周面に、楔ブ
ロック16を介して押圧ブロック17の弧面17c,1
7cが圧接することによってインナーチューブ3の軸方
向のロックができ、このロックを解除するとインナーチ
ューブ3のアウターチューブ1からの伸縮長さを調節す
ることができるロック機構部がアウターチューブ1の外
周下方で形成される。
【0011】長孔9,9a,9bを覆うホルダー10が
アウターチューブ1の外周面に溶接部11を介して固着
される。ホルダー10はアウターチューブ1の軸方向と
直交する方向の一側に開口部Bを有してその内奥部には
傾斜底面12が形成された箱状体からなり、開口部Bに
対面する奥壁10aには透孔13が穿設され、かつ、こ
の透孔13を覆うナット14が奥壁10aの外側面に溶
接11a,11aにて固定されている。
【0012】この透孔13を経てナット14に螺合する
締付けボルト15を介し、楔ブロック16が傾斜底面1
2上をスライド可能にホルダー10内に挿入されてい
る。この楔ブロック16は傾斜底面12と同じ角度の傾
斜下面16aと水平上面16bを備えている。また、楔
ブロック16には水平上面16bと平行なボルト挿通孔
16cが穿設されている。このボルト挿通孔16cは締
付ボルト15の径より若干大きめに形成される。また、
ボルト挿通孔16cを傾斜下面16a側が開放されたU
字状に形成してもよい。
【0013】楔ブロック16の水平上面16bの上部に
は押圧ブロック17が載置されている。押圧ブロック1
7は水平上面16bと平行な水平底面17aと前記長孔
9,9aに嵌合する長さと幅寸法を有する所定長さの方
形ブロックからなり、その上面には前記長孔9bに嵌合
する突起部17bが形成され、この突起部17bの左右
両側には、インナーチューブ3の外周面に摺接可能な弧
面17c,17cが形成されている。この長孔9bに押
圧ブロック17の突起部17bが係合することによって
インナーチューブ3の軸中心での回転が阻止されるか
ら、回り止め効果を奏する。突起部17bの軸方向長さ
は、インナーチューブ3のアウターチューブ1からの伸
縮ストロークを考慮して決定されることはいうまでもな
い。
【0014】締付けボルト15は、ボルト挿通孔16c
から透孔13を経てナット14に螺合するネジ部15a
と、球根形の頭部15b及びネジ頭部15cが一体形成
されたもので、頭部15bに形成した円錐形部15dに
操作レバー18の円錐形孔18aが嵌合し、ネジ頭部1
5cに螺合した座付きナット19で締結されている。
【0015】上記構成にかかるテレスコピックステアリ
ング装置においてロック機構部を組付けるには、予めホ
ルダー10を固着したアウターチューブ1に、樹脂ブッ
シュ2を介してインナーチューブ3を挿着する。
【0016】その後、ホルダー10の開口部B側から押
圧ブロック17を内奥部に挿入し、押圧ブロック17の
突起部17bをインナーチューブ3の長孔9bに嵌合さ
せると共に、弧面17c,17cをインナーチューブ3
の外周面に摺接させる。
【0017】ついで、締付けボルト15のネジ部15a
をボルト挿通孔16cに挿入した楔ブロック16をホル
ダー10の開口部B側から傾斜底面12に向けて内奥部
に挿入し、透孔13を経てナット14に螺合させる。こ
れにより、押圧ブロック17の水平底面17aは楔ブロ
ック16の水平上面16bと摺接してホルダー10内に
保持される。楔ブロック16と押圧ブロック17は、締
付けボルト15を介してホルダー10内に装着されて不
用意に落下することがなくなる。
【0018】そこで、締付けボルト15のナット14へ
の締付け回転を調整し、楔ブロック16が傾斜底面12
に沿ってナット14側へ移動することによって押圧ブロ
ック17はインナーチューブ3側へ移動し、その弧面1
7c,17cがインナーチューブ3の外周面に圧接す
る。
【0019】この圧接加減を調節した上で、締付けボル
ト15の円錐形部15dに操作レバー18の円錐形孔1
8aを嵌合し、ネジ頭部15cに座付きナット19を螺
合して操作レバー18の操作角度を設定した上で締結す
る。操作レバー18にはノブ22が取り付けられてい
る。
【0020】なお、操作レバー18と締付けボルト15
とは円錐形孔18aと円錐頭部15bでの嵌合でなく、
多角形孔と多角形断面等の異形嵌合で締結してもよい。
また、締付けボルト15のネジ部15aが螺合するナッ
ト14に代え、図4に示すように、ナット14を固着す
べきホルダー10の奥壁10aにエンボス又はバーリン
グ突起20を設け、その内周面の孔13aにネジを形成
してボルト15のネジ部15aを螺合することとしても
よい。
【0021】かくして、アウターチューブ1にインナー
チューブ3を挿着した状態で、テレスコピックに伸縮す
るインナーチューブ3のロック機構部を形成するように
したから、テレスコピックステアリング装置の組付け性
が良好で、しかも、押圧ブロック17がインナーチュー
ブ3を押圧する力を容易に調整できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、ホルダ
ーは一側が開口しているので、その開口から押圧ブロッ
クと楔ブロックとを内奥部に挿入することができるた
め、アウターチューブにインナーチューブを組み付けた
後に押圧ブロックと楔ブロックとをホルダーに組付ける
ことができて組付け性がよい。また、組付け時に押圧ブ
ロックのインナーチューブへの押圧力の調整ができる。
【0023】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の効果に加え、インナーチューブの回り止めが
できる効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すテレスコピックス
テアリング装置の断面側面図。
【図2】この発明の実施の形態を示すテレスコピックス
テアリング装置の要部底面図。
【図3】図1中A−A断面図。
【図4】締付けボルトが螺合するホルダーの他の例の要
部断面図。
【符号の説明】
B…開口部 1…アウターチューブ 2…樹脂ブッシュ 3…インナーチューブ 4…アッパーベアリング 5…ロアーベアリング 6…アッパーシャフト 7…ロアーシャフト 8…ナット 9,9a,9b…長孔 10…ホルダー 10a…奥壁 11…溶接部 12…傾斜底面 13…透孔 13a…エンボス孔 14…ナット 15…締付けボルト 15a…ネジ部 15b…頭部 15c…ネジ頭部 15d…円錐形部 16…楔ブロック 16a…傾斜下面 16b…水平上面 16c…ボルト挿通孔 17…押圧ブロック 17a…水平底面 17b…突起部 17c…弧面 18…操作レバー 19…座付きナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターチューブに軸方向の長孔を開設
    して該長孔を覆うホルダーを外周面に固着し、該ホルダ
    ーはアウターチューブの軸方向と直交する方向の一側が
    開口してその内奥部には傾斜底面が形成され、該傾斜底
    面に摺接する傾斜下面を備えた楔ブロックと、該楔ブロ
    ック及び前記アウターチューブに挿入したインナーチュ
    ーブの両方に摺接可能な押圧ブロックとが前記ホルダー
    内に挿入可能に構成され、アウターチューブの軸方向と
    直交する方向で前記楔ブロックを貫通した締付ボルトが
    ホルダーに螺入し、かつ、該締付けボルトには操作レバ
    ーを連結してなるロック機構部を有することを特徴とす
    るテレスコピックステアリング装置。
  2. 【請求項2】 押圧ブロックはインナーチューブに軸方
    向へ開設した長孔に嵌合する突起部と、インナーチュー
    ブの外周面に摺接する弧面とを有することを特徴とする
    請求項1記載のテレスコピックステアリング装置。
JP2000266699A 2000-09-04 2000-09-04 テレスコピックステアリング装置 Pending JP2002067976A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7322608B2 (en) 2002-12-12 2008-01-29 Nsk Ltd. Steering column apparatus
US7338079B2 (en) 2002-11-05 2008-03-04 Nsk Ltd. Extendable and contractable steering column apparatus
JP2013060153A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Kubota Corp ステアリング装置
JP2014061889A (ja) * 2010-07-06 2014-04-10 Nsk Ltd ステアリング装置
US9132851B2 (en) 2011-06-28 2015-09-15 Nsk Ltd. Steering apparatus

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