JP4280954B2 - メモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置 - Google Patents
メモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所望の高さにチルト調節されたステアリングホイールの位置を記憶しておき、チルトアップ状態のステアリングホイールを下降させたときに、自動的に上記所望の高さの位置に復帰させることができるメモリ機構付きチルトステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
運転者の体格や運転姿勢等に応じてステアリングホイールの高さを変えられるようにしたチルトステアリング装置において、ステアリングホイールが乗降の妨げとならないように、ステアリングホイールを最上位置まで跳ね上げると共に、ステアリングコラムを最長となるように伸長させ、いわゆるホップアップさせて乗降のための空間を広く確保する装置が提供されている。
【0003】
また、通例、ホップアップさせる前のステアリングホイールの位置を記憶しておくメモリー機構を設けている。すなわち、ばねの弾力でステアリングホイールをホップアップした状態で乗降した後、ステアリングホイールを下降させると、メモリされた高さ位置および長さ位置に自動的に復帰させることができるわけである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、チルトロック及びその解除は、チルト中心軸の回りに回動自在なチルトレバーの操作により行われ、チルトメモリ機構のチルトメモリ位置の変更は、チルトレバーとは別個に設けられた位置決め機構によりチルトカムの回動位置を変更操作することにより行われる。このようにチルト調整とチルトメモリ位置調整を別々の操作部材で行うので、構造が複雑となって操作が煩雑となり、またコンパクト化の妨げともなる。
【0005】
また、テレスコ調整とテレスコメモリ位置調整についても、別々の操作部材により行われており、同様の問題があった。さらに、チルト調整とテレスコ調整も相異なる操作部材により行われていた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の第1の目的は、単一レバーの操作でチルト調整とチルトメモリ調整を達成できる簡単な構造のメモリ機構付きチルトステアリング装置を提供することである。
【0006】
本発明の第2の目的は、単一のレバー操作でテレスコ調整とテレスコメモリ調整を達成できる構造が簡単なメモリ機構付きチルトステアリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記第1の目的を達成するための課題解決手段として、
本発明の請求項1記載の発明は、固定ブラケットおよびチルトブラケットの側板を貫く操作軸をその軸線回りに回動させることによって、チルトロックおよびその解除を達成するメモリ機構付きチルトステアリング装置において、上記操作軸の端部に操作軸の軸線と直交するように設けられた連結軸と、この連結軸を介して操作軸と一体に回動し且つ連結軸の回りに回動自在な操作レバーと、固定ブラケットの側板に沿って操作軸と共に変位できるようにガイドにより案内され、固定ブラケットの側板に凹凸係合可能なチルトメモリと、このチルトメモリを固定ブラケットとの凹凸係合を解除させる方向に付勢する付勢ばねとを備え、操作レバーは、連結軸の回りの回動に伴って、チルトメモリを付勢ばねに抗して固定ブラケットの側板に凹凸係合させる第1の状態と、凹凸係合を解除させる第2の状態とに変位する押圧部を含むことを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、操作レバーの押圧部が第1の状態にあるときに、操作レバーにより操作軸を操作軸の軸線回りに回動すると、チルトメモリのロックは維持したままで、チルト調整することができる。一方、操作レバーを連結軸回りに回動して押圧部を第2の状態に切り換えると、チルトメモリのロックが解除されるので、操作レバーにより操作軸を操作軸の軸線回りに回動してチルト調整を実施した後、再び第1の状態に切り換えることにより、チルトメモリを新たな位置でロックすることができる。このように、単一の操作レバーの操作で、チルト調整とチルトメモリ位置調整を達成することができる。しかも、これを、押圧部を設けた操作レバーを操作軸に対して傾倒可能に連結するという簡単な構造にて実現することができる。
【0009】
上記第1および第2の目的を達成するための課題解決手段として、本発明の請求項2記載の発明は、請求項1において、上記操作レバーとこれに対向する操作軸の段付き部との間に介在し、付勢ばねによりチルトブラケットと一体移動可能な状態に付勢されるテレスコメモリをさらに備え、操作レバーは、連結軸の回りの回動に伴って、操作軸の段付き部にテレスコメモリを止定する第1の状態と、止定を解除する第2の状態とに変位するカム面を含むことを特徴とするものである。
【0010】
本発明では、操作レバーのカム面が第1の状態にあるときに、操作レバーにより操作軸を操作軸の軸線回りに回動すると、テレスコメモリのロックは維持したままで、テレスコ調整することができる。一方、操作レバーを連結軸回りに回動してカム面を第2の状態に切り換えると、テレスコメモリのロックが解除されるので、操作レバーにより操作軸を操作軸の軸線回りに回動してテレスコ調整を実施した後、再び第1の状態に切り換えることにより、テレスコメモリを新たな位置でロックすることができる。このように、単一の操作レバーの操作で、テレスコ調整とテレスコメモリ位置調整を達成することができる。しかも、これを、カム面を設けた操作レバーを操作軸に対して傾倒可能に連結するという簡単な構造にて実現することができる。さらには、チルト調整とチルトメモリ位置調整、およびテレスコ調整とチルトメモリ位置調整を、単一の操作レバーの操作で実施できるので、操作性が非常に良いと共に、構造も非常に簡単となる。
【0011】
第2の目的を達成するため、請求項3記載の発明は、固定ブラケットおよびチルトブラケットの側板を貫く操作軸をその軸線回りに回動させることによって、テレスコロックおよびその解除を達成するメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置において、上記操作軸の端部に操作軸の軸線と直交するように設けられた連結軸と、この連結軸を介して操作軸と一体に回動し且つ連結軸の回りに回動自在な操作レバーと、上記操作レバーとこれに対向する操作軸の段付き部との間に介在し、付勢ばねによりチルトブラケットと一体移動可能な状態に付勢されるテレスコメモリとを備え、操作レバーは、連結軸の回りの回動に伴って、操作軸の段付き部にテレスコメモリを止定する状態と、止定を解除する状態とに変位するカム面を含むことを特徴とするものである。
【0012】
本発明では、操作レバーのカム面が第1の状態にあるときに、操作レバーにより操作軸を操作軸の軸線回りに回動すると、テレスコメモリのロックは維持したままで、テレスコ調整することができる。一方、操作レバーを連結軸回りに回動してカム面を第2の状態に切り換えると、テレスコメモリのロックが解除されるので、操作レバーにより操作軸を操作軸の軸線回りに回動してテレスコ調整を実施した後、再び第1の状態に切り換えることにより、テレスコメモリを新たな位置でロックすることができる。このように、単一の操作レバーの操作で、テレスコ調整とテレスコメモリ位置調整を達成することができる。しかも、これを、カム面を設けた操作レバーを操作軸に対して傾倒可能に連結するという簡単な構造にて実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態のメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置の概略側面図であり、図2は図1の状態からテレスコ調整した状態の装置の概略側面図であり、図3は図1の状態からチルト調整した状態の装置の概略側面図であり、図4は図1の操作軸の軸線に沿う縦断面図である。
【0014】
図1を参照して、本メモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置(以下では、単にステアリング装置ともいう)は、上端に図示しないステアリングホイールが固定されるステアリングシャフトを回転可能に支承するステアリングコラム1を備えている。ステアリングコラム1の下端には、ステアリングコラム1の長手方向に延びる長孔3が形成されており、この長孔3には、ステアリングギヤ側の自在継手4に支持されるチルト中心軸5が挿通されている。これにより、ステアリングコラム1の下端はチルト中心軸5の回りに揺動自在に支持されている。また、チルト中心軸5を、図1および図3に示すように、ステアリングコラム1の長孔3内で前後に変位させることにより、テレスコピック調整が可能となっている。
【0015】
図1を参照して、ステアリングコラム1は、ステアリングシャフトを回転自在に支承するチューブ2と、このチューブに固定されたチルトブラケット11とを含み、このチルトブラケット11に上記の長孔3が形成されている。60は、所要時にステアリングホイールをステアリングコラム1と共に最上位置まではね上げるチルトアップばねである。本実施の形態では単一の操作レバー38の操作で、チルト調整およびテレスコピック調整が実施できるようになっている。53は操作レバー38に固定された押圧部であり、後述するチルトメモリを押圧する。また、55はチルトメモリを案内するガイドである。
【0016】
図1および図4を参照して、6は車両に固定される固定ブラケットであり、相対向する一対の側板7,8(図4参照)と、これら側板7,8の上端を連結する上板部9とを備えて下方に開放する溝形をなしている。各側板7,8には円弧状の縦長孔10が形成されている。
チルトブラケット11はステアリングコラム2に固定されており、相対向する一対の側板12,13(図4参照)と、これら一対の側板12,13の下端同士を連結し、ステアリングコラム2を固定した一対の下板部14(図1参照)とを備え、上方に開放する溝形をなしている。チルトブラケットの側板12,13は固定ブラケット6の対応する側板7,8の内面に沿わされている。また、各側板12,13には、ステアリングコラム2の長手方向(前後方向)に延びる横長孔15が形成されている。
【0017】
図4を参照して、16は固定ブラケット6およびチルトブラケット11の各側板7,8;12,13を一体的に挿通する操作軸である。操作軸16は、図1および図2に示すように、縦長孔10に案内されて固定ブラケット6に対して上下方向の揺動のみを許容される。一方、横長孔15は、図1および図3に示すように、操作軸16がチルトブラケット11を含むステアリングコラム1と一体に前後に移動することを許容する。
【0018】
図4を参照して、操作軸16は一端側からねじ部17、ねじ部17と略同径の円断面をなす第1の丸軸部18、この第1の丸軸部18と略同径の二面幅をとった二面幅部分19、第1の丸軸部18よりも大径の円断面をなす第2の丸軸部20、第2の丸軸部20よりも小径の第3の丸軸部21、および第3の丸軸部21よりも小径の角軸部22を順次に備えている。
第2の丸軸部20と第3の丸軸部21との間には第1の段付き部23が形成され、第3の丸軸部21と角軸部22との間には第2の段付き部24が形成されている。
【0019】
操作軸16はチルトブラケット11の一対の側板12,13間でチルトロック25を貫通している。チルトロック25は、押圧部材としての筒状の第1のカム部材26と、押圧部材としての筒状の第2のカム部材27とを備えている。第1および第2のカム部材26,27の互いの対向面には、互いに合致するカム面28,29が形成されている。第1のカム部材26は操作軸16の第2の丸軸部20に相対回転自在に嵌合している。第1のカム部材26のカム面28と反対側の端面33はチルトブラケット11の側板12の内面に沿っており、これを押圧できるようになっている。図示していないが、第1のカム部材26はチルトブラケット11の側板12に対して回動不能に係合している。
【0020】
また、第2のカム部材27は、操作軸16の第1の丸軸部18の一部および二面幅部分19に嵌合し、二面幅部分19と一体回転可能に結合している。第2のカム部材27のカム面29と反対側の端面30は、チルトブラケット11の側板13の内面に沿っていると共に、上記端面30には、側板13の横長孔15に挿通される細径の筒状突起31が形成されている。この筒状突起31の端面は、縦長孔10に挿通されたフランジ付きカラー32の端面に突き合わされている。カラー32は操作軸16の第1の丸軸部18に嵌合し、カラー32のフランジは固定ブラケット6の側板8の外面に沿っている。46は操作軸16のねじ部17にねじ込まれたナットである。
【0021】
操作軸16がその軸線C回りに回動されると、第2のカム部材27が操作軸16に連れ回りし、これにより、第1および第2のカム部材26,27が相対回動するので、第1のカム部材26の端面33と第2のカム部材27の端面30との間隔が増減される。その結果、チルトブラケット11の側板12,13を対応する固定ブラケット6の側板7,8に押圧してチルトロックを達成できる。また、上記と逆の動作で上記の押圧を解除して、チルトロックを解除することができる。
【0022】
操作軸16の第3の丸軸部21にはカラー34が嵌合されており、このカラー34の一端部35は固定ブラケット6の側板7の縦長孔10に進入しており、縦長孔10に案内されて上下に変位する。また、カラー34の一端部35の端面36は操作軸16の第1の段付き部23に当接している。
一方、操作軸16の角軸部22を操作軸16の軸線Cと直交する方向に貫く連結軸37が設けられており、この連結軸37に操作レバー38が連結されている。操作レバー38は、連結軸37を介して操作軸16と一体回動可能であると共に、連結軸37の回りに回動自在である。
【0023】
また、操作レバー38はカラー34の端面39に対向するカム面40を備えており、カム面40とカラー34の端面39との間には、第3の丸軸部21を貫通させるテレスコメモリ41とワッシャ47が介在している。
図1、図4および図5を参照して、このテレスコメモリ41は、固定ブラケット6の側板7に平行な長尺板からなる主体部42と、主体部42の端部に設けられチルトブラケット11の側板12のステアリングギヤ側の端縁43(図1参照)に係合するストッパ44とを備えている。主体部42は、横長孔15に平行に延びる横長孔45を有しており、この横長孔45を操作軸16の第3の丸軸部21が貫通している。図5を参照して、連結軸37は操作軸16の操作レバー38の挿通孔48および角軸部22の挿通孔49に挿通される。
【0024】
図4および図5を参照して、操作レバー38は、上記カム面40および挿通孔48を有する基部50と、この基部50から延びる長尺のアーム51とを有しており、アーム51の自由端には握り部52が設けられている。また、基部50には後述するチルトメモリ54をチルト調整後の位置に固定しておくための押圧部53が固定されている。押圧部53は例えば略台形をなし、操作レバー38の軸線C回りの回転方向の緩み側へ延びている。
【0025】
チルトメモリ54は、所要時に、固定ブラケット6の側板7に沿って操作軸16と共に変位できるように、ガイド55により案内されるようになっている。すなわち、ガイド55は、固定ブラケット6の側板7に固定される左右一対の座部56と、これら一対の座部56間に隆起する膨出部57とを備えている。膨出部57と縦長溝10の左右側縁との間にチルトメモリ54を案内するための案内空間58が形成される。また、膨出部57は上下に延びて上方へ開放する開放溝59を有している。
【0026】
一方、チルトメモリ54は、縦長溝10内でカラー34を介して操作軸16を受ける第1の部分61と、第1の部分61の前方に連続し第1の部分61の左右側方に延びてガイド55の案内空間58により案内される第2の部分62と、第2の部分62の中央部から前方へ突出する第3の部分63とを有している。
第2の部分62の裏面である、固定ブラケット6の側板7に対する対向面64には、所要時に両者を固定するためのノッチN(図6参照)が形成されている。また、上記対向面64には、対向面64を側板7から離れる方向に付勢する、すなわちチルトロックを解除する方向にチルトメモリ54を付勢する付勢ばね65を進退自在に収容する収容孔66が形成されている。
【0027】
図4および図5を参照して、第2の部分62とガイド55の底部67との間には、チルトメモリ54をカラー34側へ付勢する付勢ばね68が介在している。第3の部分63はガイド55の開放溝59を通して前方へ突出し、操作レバー38の押圧部53と押圧接触する。操作レバー38の押圧部53は、操作レバー38が連結軸37の回りを回動するに伴って、チルトメモリ54を付勢ばね65に抗して固定ブラケット6の側板7に凹凸係合させる第1の状態(図4参照)と、凹凸係合を解除させる第2の状態(図7参照)とに変位する。
【0028】
また、操作レバー38の基部50のカム面40は、第1の部分69と第2の部分70とを有している。操作レバー38を連結軸37の回りに回動することにより、カム面40は、その第1の部分69を操作軸16の第2の段付き部24に対向させてテレスコロックを達成する第1の状態と、その第2の部分70を第2の段付き部24に対向させてテレスコロックを解除する状態とに変位する。
すなわち、操作レバー38のレバー51が側板7に平行になる状態で、図4に示すように、カム面40の第1の部分69が操作軸16の第2の段付き部24と平行になってこれを押圧する。操作軸16の第1の段付き部23とカム面40の第1の部分69との間で、カラー34、チルトメモリ41(具体的には主体部42)およびワッシャ47が一体的に挟持押圧されることにより、チルトメモリ41がカラー34に固定され、操作軸16がチルト調整のために移動するときに操作軸16と一体的に移動できる状態となる。
【0029】
一方、操作レバー38のレバー51を側板7に対して傾斜する状態に起こすと、図7に示すように、カム面40の第2の部分70が側板7に平行になる状態となるが、このとき、操作軸16の第1の段付き部23とカム面40の第2の部分70との間の間隔が、カラー34、チルトメモリ41(具体的には主体部42)およびワッシャ47の総厚みよりも大きくされているので、チルトメモリ41は自由に移動できるようになる。
【0030】
本実施の形態では、操作レバー38の押圧部53が図4に示す第1の状態にあるときに、操作レバー38により操作軸16をその軸線C回りに回動すると、チルトメモリ54のロックは維持したままで、チルト調整することができる。一方、操作レバー38を連結軸37回りに回動して押圧部53を第2の状態に切り換えると、チルトメモリ54に対するロックが解除されるので、操作レバー38により操作軸16をその軸線C回りに回動してチルト調整を実施した後、再び第1の状態に切り換えることにより、チルトメモリ54を新たな位置でロックすることができる。このように、単一の操作レバー38の操作で、チルト調整とチルトメモリ位置調整を達成することができる。しかも、これを、押圧部53を設けた操作レバー38を操作軸16に対して傾倒可能に連結するという簡単な構造にて実現することができる。
【0031】
しかも、操作レバー38のカム面40が図4に示す第1の状態にあるときに、操作レバー38により操作軸16をその軸線C回りに回動すると、テレスコメモリ41のロックは維持したままで、テレスコ調整することができる。一方、操作レバー38を連結軸37回りに回動してカム面40を図7に示す第2の状態に切り換えると、テレスコメモリ41に対するロックが解除されるので、操作レバー38により操作軸16をその軸線C回りに回動してテレスコ調整を実施した後、再び第1の状態に切り換えることにより、テレスコメモリ41を新たな位置でロックすることができる。このように、単一の操作レバー38の操作で、テレスコ調整とテレスコメモリ位置調整を達成することができる。しかも、これを、カム面40を設けた操作レバー38を操作軸16に対して傾倒可能に連結するという簡単な構造にて実現することができる。
【0032】
このようにして、チルト調整とチルトメモリ位置調整、およびテレスコ調整とチルトメモリ位置調整を、単一の操作レバー38の操作で実施できるので、操作性が非常に良いと共に、構造も非常に簡単となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態では、チルトメモリ位置調整とテレスメモリ位置調整を単一の操作レバー38にて操作できるようにしたが、これに限らず、これらを別々の操作レバーにて操作できるものとしても良い。その他、本発明の範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としてのメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置の概略側面図である。
【図2】図1の状態からチルト調整した状態を示す装置の概略側面図である。
【図3】図1の状態からテレスコ調整した状態を示す装置の概略側面図である。
【図4】図1の装置の操作軸に沿う縦断面図であり、チルトメモリおよびテレスコメモリのロックが達成された状態を示す。
【図5】図1の装置の要部の分解斜視図である。
【図6】チルトメモリをこれを付勢する付勢ばねを斜め後方から見た分解斜視図である。
【図7】図4に対応する縦断面図であり、チルトメモリおよびテレスコメモリのロックが解除された状態を示す。
【符号の説明】
6 固定ブラケット
7,8
10 縦長孔
11 チルトブラケット
12,13 側板
15 横長孔
16 操作軸
C 軸線
23 第1の段付き部
37 連結軸
38 操作レバー
40 カム面
41 テレスコメモリ
53 押圧部
54 チルトメモリ
55 ガイド
65,68 付勢ばね
69 第1の部分
70 第2の部分
Claims (3)
- 固定ブラケットおよびチルトブラケットの側板を貫く操作軸をその軸線回りに回動させることによって、チルトロックおよびその解除を達成するメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置において、
上記操作軸の端部に操作軸の軸線と直交するように設けられた連結軸と、
この連結軸を介して操作軸と一体に回動し且つ連結軸の回りに回動自在な操作レバーと、
固定ブラケットの側板に沿って操作軸と共に変位できるようにガイドにより案内され、固定ブラケットの側板に凹凸係合可能なチルトメモリと、
このチルトメモリを固定ブラケットとの凹凸係合を解除させる方向に付勢する付勢ばねとを備え、
操作レバーは、連結軸の回りの回動に伴って、チルトメモリを付勢ばねに抗して固定ブラケットの側板に凹凸係合させる第1の状態と、凹凸係合を解除させる第2の状態とに変位する押圧部を含むことを特徴とするメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置。 - 上記操作レバーとこれに対向する操作軸の段付き部との間に介在し、付勢ばねによりチルトブラケットと一体移動可能な状態に付勢されるテレスコメモリをさらに備え、
操作レバーは、連結軸の回りの回動に伴って、操作軸の段付き部にテレスコメモリを止定する状態と、止定を解除する状態とに変位するカム面を含むことを特徴とする請求項1記載のメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置。 - 固定ブラケットおよびチルトブラケットの側板を貫く操作軸をその軸線回りに回動させることによって、テレスコロックおよびその解除を達成するメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置において、
上記操作軸の端部に操作軸の軸線と直交するように設けられた連結軸と、
この連結軸を介して操作軸と一体に回動し且つ連結軸の回りに回動自在な操作レバーと、
上記操作レバーとこれに対向する操作軸の段付き部との間に介在し、付勢ばねによりチルトブラケットと一体移動可能な状態に付勢されるテレスコメモリとを備え、
操作レバーは、連結軸の回りの回動に伴って、操作軸の段付き部にテレスコメモリを止定する状態と、止定を解除する状態とに変位するカム面を含むことを特徴とするメモリ機構付きチルトテレスコステアリング装置。
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