JPH0611580B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH0611580B2
JPH0611580B2 JP57181372A JP18137282A JPH0611580B2 JP H0611580 B2 JPH0611580 B2 JP H0611580B2 JP 57181372 A JP57181372 A JP 57181372A JP 18137282 A JP18137282 A JP 18137282A JP H0611580 B2 JPH0611580 B2 JP H0611580B2
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thermal head
ink ribbon
ink
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ink carrier
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昌澄 簗
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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    • B41J33/14Ribbon-feed devices or mechanisms
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、熱転写記録装置に関する。
(従来の技術) ノンインパクト型の記録装置として熱転写記録装置が注
目されている。
この熱転借記録装置は、加熱によりインクを記録紙に転
写するという簡単な原理に基づいている。従って装置自
体は、簡単な構成であり、保守の容易さも利点のひとつ
である。
一方、シリアル型熱転写記録装置として、特公昭57-214
71号公報に示される装置がある。この熱転写記録装置
は、第1図に示されるように、発熱抵抗体を含むサーマ
ルヘッド(2)によりインク担体(5)、記録紙(4)を圧接す
ること、記録に伴いサーマルヘッド(2)が搭載されたキ
ャリッジ台(1)を移動させること、キャリッジ台(1)上に
インク担体巻取手段(3)を設けていること、が特徴であ
る。
この巻き取りに際して、インク担体(5)は、記録紙(4)よ
り剥離されるが、この時、サーマルヘッド(2)の発熱抵
抗体への信号の印加は周期的でかつ連続して行われ、記
録状態が継続している。
ところが、サーマルヘッド(2)は絶えずインク担体(5)お
よび記録紙(4)とに一定の押圧力を与えている必要があ
る。そして、この力を変動することは転写されたインク
量のムラ、濃度ムラを生じ印字に重要な影響を及ぼすに
もかかわらず、上記した従来の技術では何らこのような
問題について解決されていなかった。
(発明が解決しようとする課題) 上述したようにインク担体の剥離に際し、インク担体と
して記録紙との押圧力が変動すると印字品質に悪影響を
及ぼすにもかかわらず何らの工夫がなされていなかっ
た。
本発明は上記した問題に鑑みなされたもので、インク担
体の剥離が印字品質に悪影響を及ぼさないようにするこ
とを目的としている。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は発熱抵抗体が設けられたサーマルヘッドと、こ
のサーマルヘッドが搭載され記録媒体に対して移動可能
なキャリッジ台と、発熱抵抗体及び記録媒体の間に搬送
されるインク担体を供給するインク担体供給部と、この
インク担体供給部から供給されサーマルヘッドを通過す
るインク担体が所定角度で引き出されるよう案内するガ
イド手段と、このガイド手段を介してインク担体を巻き
取るインク担体巻取手段とを備える熱転写記録装置であ
って、ガイド手段により所定角度がキャリッジ台の移動
方向に対し約23゜乃至約40゜の間で設定されること
を特徴とする熱転写記録装置である。
(作用) 本発明はインク担体の記録紙の記録面に対する剥離角を
約23゜乃至約40゜の間に設定することにより剥離に
よる印字品質の劣下を抑えている。
(実施例) 第2図には、この発明の一実施例に係る熱転写記録装置
を示す。この熱転写記録装置は、キャリッジ台(11)を有
する。このキャリッジ台(11)は、サーマルヘッド(12)
と、インク担体巻取手段であるインクリボン巻取リール
(13)と、インクリボン供給リール(14)と、そして第1及
び第2のガイド軸(15),(16)とを含む。
このようなキャリッジ台(11)は、スライド軸(17)に乗っ
ており、このスライド軸(17)に沿って左右に走査する。
この走査は、モータ(17aの回転力を原動力としている。
モータ(17a)には、プーリ(18)が取り付けられており、
スライド軸(17)の両端にもプーリ(19),(20)が設けられ
ている。これらのプーリ(18),(19),(20)にはベルト(2
1)が巻き付けられている。このベルト(21)は、キャリッ
ジ台(11)と固着されており、ベルト(21)とキャリッジ台
(11)は一緒に動く。
記録紙(22)は、ピンチローラ(23)によって、プラテンロ
ーラ(24)に巻き付く。プラテンローラ(24)には、モータ
(25)の回転力が、ベルト(26)を介して伝達される。この
プラテンローラ(24)の記録紙(22)と接する部分は、ゴム
で覆われている。このゴムの硬度は、JIS硬度で25乃
至40度である。
次に、記録時を例にし、動作を説明する。まずキャリッ
ジ台(11)が記録紙(22)の左端に配置される。サーマルヘ
ッド(12)には、第2図中には示さない押圧手段により、
インクリボン(27)、記録紙(22)側へ加圧され、サーマル
ヘッド(12)、インクリボン(27)、記録紙(22)とが圧着状
態となる。但し、インクリボン(27)のインク塗布面が記
録紙(22)に当接している。
この時、図示しない信号ケーブルにより、記録信号がサ
ーマルヘッド(12)に供給される。サーマルヘッド(12)に
は、一群の発熱低抗体が設けられており、記録信号が選
択的に印加される。記録信号が印加された発熱抵抗体
は、発熱する。この熱は、インクリボン(27)に伝えられ
る。
インクリボン(27)は、ベース層とインク層とから成る。
ベース層は、ポリエステルフイルム、コンデンサ紙、グ
ラシン紙等のように機械的引張強度が大きく、かつ、厚
さ方向の熱抵抗の小さい材料から成る。厚さとしては、
3乃至15μmが適当である。
インク層は、油溶性染料、オイルブラック、分散染料ま
たは昇華性染料等と、カルナバワックス、マイクロクリ
スタルワックス、低分子量ポリエチレン等のバインダと
を混合し、ベース層上に塗布され、溶融温度60℃乃至80
℃と設定されている。このインク層の厚さは、2乃至15
μmが適当である。
このようなインクリボン(27)が熱を受けると、インク
は、軟化状態又は昇華状態となり、インクリボン(27)は
圧着されている記録紙(22)に転写される。転写が終了す
ると、インクリボン(27)は、インクリボン巻き取りリー
ル(13)によって巻き取られていく。この過程については
後述する。
これらの動作を繰り返し、1行分の印字が終了すると、
サーマルヘッド(12)は、インクリボン(27)側への加圧を
解かれる。すると、モータ(25)が始動し記録紙(22)が矢
印(28)の方向に1行分移動する。同時にサーマルヘッド
(12)は、モータ(17a)の逆回転により印字開始点に戻
る。以上の工程を繰り返して記録が終了する。
次に、キャリッジ台(11)について詳述する。キャリッジ
台(11)には、第3図に示されるように、巻取軸(31)と供
給軸(32)とがベアリング(33)を介して回動自在に取り付
けられている。
更に、巻取軸(31)には、止めねじ(34)によって摩擦プレ
ート(35)が取り付けられる。この摩擦プレート(35)の下
面には、フェルト(36)が圧着される。このフェルト(36)
は、フリクションプレート(37)に接着される。
このフリクションプレート(37)は、巻取軸(31)に対して
回動自在であり、巻取軸(31)とフリクションプレート(3
7)とは、直接には影響を与え合わない。
フリクションプレート(37)に対して、第1の歯車(38)が
一体に設けられる。この第1の歯車(38)も、巻取軸(31)
に対して回動自在である。
この第1の歯車(38)の下方には、バネ(39)が配置され
る。このバネの下方には、バネ(39)の強度を規定するプ
レート(40)が配置される。プレート(40)は、ネジ(41)に
よって巻取軸(31)に固定される。
第1の歯車(38)には、第2の歯車(42)が噛み合ってい
る。この第2の歯車(42)には、第3の歯車(43)が噛み合
っている。この第3の歯車(43)の軸(44)は、モータ(45)
の回転力を受ける。
このモータ(45)は、キャリッジ台(11)の下面に設けられ
たスティ(46)で固定される。又、図示しないスティによ
って前述の第2の歯車(42)の位置が固定されている。
一方、供給軸(32)側には、ベアリング(33)の下方に摩擦
用スティ(47)が設けられる。この摩擦用スティ(47)に対
し、供給軸(32)は回動自在である。
摩擦用スティ(47)には。供給軸(32)と一体化されたバッ
クテンション用フリクションプレート(48)が当接して設
けられる。このフリクションプレート(48)には、バネ(4
9)の一端が固定される。バネ(49)の他端はプレート(50)
と接する。このプレート(50)は、ネジ(51)によって供給
軸(32)に固定される。
又、インクリボン巻取リール(13)とインクリボン供給リ
ール(14)、そしてインクリボン(27)とはカセット(11a)
内に設けられる。このカセット(11a)は、キャリッジ台
(11)に対して着脱自在である。
次に動作について説明する。記録時には、モータ(45)か
ら一定の回転力が、第3の歯車(43)、第2の歯車(42)、
そして第1の歯車(38)へと伝えられる。この時、第4図
に示されるように、第3の歯車(43)の歯車数が最も少な
いので、第1の歯車(38)の回転数は、モータ(45)の回転
数よりも低い。これは、モータ(45)の性能(回転数等)
により変えることが必要である。
更に、第1の歯車(38)は、巻取軸(31)に対して回動自在
であり、巻取軸(31)に直接には回転力を与えない。とこ
ろが、バネ(39)により第1の歯車(38)と一体化されたフ
リクションプレート(37)が上向きの力を受け、フリクシ
ョンプレート(37)に接着されたフェルト(36)が、摩擦プ
レート(35)と圧接状態になる。
すなわち、第1の歯車(38)の回転力が、フェルト(36)と
摩擦プレート(35)との摩擦により減衰されて、摩擦プレ
ート(35)に伝わる。この伝えられた回転力は、バネ(39)
による力、フェルト(36)と摩擦プレート(35)との摩擦係
数、そして巻取軸(31)の回転させる質量、すなわち、イ
ンクリボン(27)の巻き取り量により変化する。
摩擦プレート(35)は、巻取軸(31)と一体化されており、
巻取軸(31)の回転数は、摩擦プレート(35)の回転数と同
一である。結局、モータ(45)からダンピングされた回転
力が巻取軸(31)およびインクリボン巻取リール(13)に与
えられる。
ところで、記録時には、サーマルヘッド(12)がインクリ
ボン(27)を記録紙(22)側に押圧している。サーマルヘッ
ド(12)が記録紙(14)と相対的に移動しない限り、インク
リボン(27)は、移動できず、固定されてしまう。
押圧手段について説明する。この押圧手段は、第4図
(b)に示されるように、キャリッジ台(11)の下部に設
けられており、概略、サーマルヘッド(12)をプランテン
ローラ(24)側に押圧するプッシュプル型ソレノイド(15
1)と、反対側にサーマルヘッド(12)を引張るバネ(152)
とから成る。
プッシュプル型ソレノイド(151)は、電流が与えられる
と、矢印(153)の方向にプッシュプル型ソレノイド(151)
を貫通する芯棒(154)が移動する。
この芯棒(154)は、鉄片(155)を押す。鉄片(155)に加え
られた力は、キャリッジ台(11)に固定された軸(156)を
支点として、鉄片(155)と一体になったサーマルヘッド
支持片(157)に伝えられる。
サーマルヘッド支持片(157)には、サーマルヘッド(12)
が固定されている。又、前述のバネ(152)の一端が接続
されている。
従って、芯棒(154)が矢印(153)方向に移動するとサーマ
ルヘッド(12)は、プラテンローラ(24)側に押圧される。
一方、プッシュプル型ソレノイド(151)への通電を中止
すると、バネ(152)の作用により芯棒(154)が元の位置に
復帰する。同時に、バネ(152)により、サーマルヘッド
支持片(157)が矢印(158)側に引かれる。
すると、この力は、軸(154)を支点として鉄片(155)に伝
えられ、鉄片(155)と芯棒(154)は、接触した状態とな
り、押圧状態は解除される。
このように押圧状態が実現されるサーマルヘッド(12)に
は、インクリボン(27)の幅方向に9乃至24個の発熱抵抗
体が配列されている。
この発熱抵抗体には、記録画像に応じて同時に通電がな
され、発熱抵抗体は選択的に発熱する。
すると、インクリボン(27)の加熱を受けた部分のみのイ
ンクが軟化し記録紙(22)に転写される。この時、キャリ
ッジ台(11)は、記録紙(22)の右端に向かってわずかに移
動しているが、熱の伝達する瞬間でとらえれば、発熱抵
抗体と記録紙(22)と互いに静止している程度の移動速度
である。従ってインクの転写は、正確に行われる。
ここで注意する点は、転写されたインクが記録紙(22)は
インクリボン(27)とを接着状態にしている点である。こ
のインクの接着によってキャリッジ台(11)の移動にかか
わらず、インクリボン(27)は転写された位置にとどまろ
うとしている。
一方、インクリボン供給リール(14)が、インクリボン(2
7)に与える力は、バックテンション用フリクションプレ
ート(48)およびバネ(50)により生じる微小な張力であ
る。
この張力は、インクリボン(27)をインクリボン供給リー
ル(14)から繰り出す力に対して障害とならず、インクリ
ボン(27)にシワやたるみが発生しないように張力を与え
ているにすぎない。又、この張力は、サーマルヘッド(1
2)に与えられる押圧力に比べて無視できる量である。
インクリボン巻取リール(13)は、基本的にサーマルヘッ
ド(12)とインクリボン巻取リール(13)との間に発生した
使用済インクリボン(13)を巻き取る機能を有する。これ
については、更に後述する。
このような状況の中で、キャリッジ台(11)が移動してい
るので、この移動に伴い、サーマルヘッド(12)には絶え
ず未使用のインクリボン(27)がインクリボン供給リール
(14)から供給される。
同時に、サーマルヘッド(12)の右端からは、使用済のイ
ンクリボン(27)が相対的に排出され、インクリボン巻取
リール(13)に巻き取られてしまう。
この巻き取りに際して、インクリボ(27)は、サーマルヘ
ッド(12)から、第1のガイド軸(15)方向への走向する
が、この時、インクリボン(27)と記録紙(22)との剥離が
行われている。この時、発熱抵抗体への信号の印加は周
期的でかつ連続して行われ、記録状態が継続しているこ
とに留意する必要がある。
すなわち、サーマルヘッド(12)は絶えずインクリボン(2
7)および記録紙(22)とに一定の押圧力を与えている必要
がある。そして、この力を変動することは転写されたイ
ンク量のムラ、濃度ムラを生じ印字に重要な影響を及ぼ
す。
この実施例では、これを避けるために、第1のガイド軸
(15)の位置と、インクリボン巻取リール(13)とに特徴を
持たしている。
第5図に示されるように、第1のガイド軸(15)はサーマ
ルヘッド(12)から送出されるインクリボン(27)を記録面
に対して30゜の角度をなす方向に搬送するように設定し
た。つまり、サーマルヘッド(12)の走査方向(副走査方
向)に対して30゜の角度を有しているのである。これ
は、記録紙(22)とインクリボン(27)との剥離に必要な力
と、インクリボン(27)に働く張力Tのサーマルヘッド(1
2)に及ぼす分力とを考慮して決定される。但し、サーマ
ルヘッド(12)に及ぼす分力とは、インクの転写方向、又
はサーマルヘッド(12)の押圧方向、と反対方向の分力で
ある。
この第1のガイド軸(15)は固定されているので、インク
リボン巻取リール(13)に巻き取られたインクリボン(27)
の量にかかわらず、サーマルヘッド(12)から送出される
インクリボン(27)の方向は、一意に規定される。
更に、第3のガイド軸(15)′を設けることが好ましい。
この実施例では、印字時には、サーマルヘッド(12)が図
示しない押圧手段によりインクリボン(27)、記録紙(2
2)、プラテンローラ(24)を圧接状態にするが、後述する
ように、余白が2キャラクタ以上あるとき、又は、キャ
リッジ台(11)が印字開始点に復帰する時は、サーマルヘ
ッド(12)がアップ状態、すなわち、押圧状態を解かれた
状態となり、サーマルヘッド(12)がインクリボン(27)、
記録紙(22)から離れる。
インクリボン(27)からすると、押圧力の印加、解除が繰
り返されることになる。しかも、押圧手段は、前述のよ
うな構成をとっていることをも考慮すると、実際上、イ
ンクリボン(27)には、インクリボン(27)の幅方向に力が
作用してしまい、インクリボン(27)が第1および第2の
ガイド軸(15),(16)からずれてしまう。
そこで、これを防止するために、第5図に示されるよう
に第3のガイド軸(15)′を設け、インクリボン(27)をS
字状に搬送させることが好ましい。
すると、インクリボン(27)は、第1のガイド軸(15)及び
第3のガイド軸(15)′により規制され、印字継続中に、
第1及び第2のガイド軸(15),(16)からずれることはな
い。
更に、インクリボン(27)の巻取にも特徴がある。巻取軸
(31)は、インクリボン(27)を絶えず巻き取ろうとするの
ではなく、発熱抵抗体による加熱があり、しかも、サー
マルヘッド(12)が移動した時にのみ、インクリボン(27)
を巻き取る。
すなわち、摩擦プレート(35)とフェルト(36)によりモー
タ(45)からの回転力を選択的に巻取軸(33)に伝えてい
る。例えば、サーマルヘッド(12)がインクリボン(27)、
記録紙(22)、プラテンローラ(24)を押圧し、キャリッジ
台(11)が移動しない時は、第1の歯車(38)は空転する。
ところが、キャリッジ台(11)が移動し、リンクリボン(2
7)がサーマルヘッド(12)から送出(相対的運動であ
る。)されると、モータ(45)の回転力が、フェルト(3
6)、摩擦プレート(35)を介して巻取軸(33)に伝わり、イ
ンク、リボン(27)が使用分だけ巻き取られる。(正確に
は、サーマルヘッド(12)からのインクリボン(27)排出量
だけ巻き取られる。) 又、このような摩擦機構を用いているために、インクリ
ボン(27)の巻き取り開始時と全てのインクリボン(27)が
巻き取られた時の間では、インクリボン巻取リール(13)
からインクリボン(27)に与える張力Tの変動は小さい。
(摩擦機構がない場合には、張力Tが、巻き取られたイ
ンクリボン(27)の半径に比例して増大している。) このような張力Tの一部であるTsinθが、第1のガイ
ド軸(15)により、サーマルヘッド(12)の垂直方向に作用
する。この方向は、サーマルヘッド(12)への押圧力Fと
反対方向である。押圧力Fの方向を正方向とすると、全
体として、サーマルヘッド(12)に動く力は、(F−Tsi
nθ)となる。
この実施例では、T,θを小さく設定している。Tsin
θという力に要求されるのは、インクリボン(27)を記録
紙(22)から剥離するのに必要な最低限の値でよく、Fの
数分の1以下の大きさである。
従って、(F−Tsinθ)というサーマルヘッド(12)へ
の実質的押圧力は、Fとそれほど変わらない。この実施
例では電磁石を用いて、この押圧力を実現しているが、
流す電流値に、押圧力を依存する。すなわち、電流が大
きくなると、押圧力は増加し電流値を小さくすると、押
圧力は減少する。
一般的に言われるように、大電流を流すことは好ましく
なく、出来るだけ少ない電流で構成されることが好まし
い。この実施例では、電磁石による押圧力Fが、インク
リボン(27)の張力Tによって減少されることがなく、有
効に、サーマルヘッド(12)に作用するので、押圧力F
は、過大な値とする必要はなく、小電流で済む。
ここでのθの決定に関し、本発明者等は、第14図に示さ
れるように、サーマルヘッド(12)への押圧力PH、インク
リボン(27)への張力T、そして剥離点におけるインクリ
ボン(27)と記録紙(22)は又はプラテンローラ(24)の周面
とのなす角であるθの関係について測定を行い、検討を
行った。
この結果を第15図に示す。この図において曲線(161)
は、サーマルヘッド(12)をプラテンローラ(24)側に押圧
する力を示す。曲線(162)は、インクリボン(27)からサ
ーマルヘッド(12)に及ぼす力を示す。この力はプラテン
ローラ(24)からサーマルヘッド(12)を引き離す方向に働
く力である。
一方、サーマルヘッド(12)への押圧力としては、記録に
必要な最低限の押圧力POの存在を、本発明者はつきつめ
た。この押圧力PO以下であると、熱転写による記録は、
良好に達成されない。
又、θが小さすぎると、インクリボン(27)と記録紙(22)
との剥離が行われない。この閾値がθ≒23゜である。こ
れを直線(163)で示す。
このような設定条件により、熱転写の記録及び剥離が良
好に行われるのは、第15図中の領域(164)である。つま
りこの図からも明らかなようにθ≒23゜からθ≒50゜の
間で剥離が行われればよく、θの値としては、30゜乃至
40゜の範囲が好ましい。
又、第1のガイド軸(15)と剥離点(160)との距離lとイ
ンクの転写特性との関係は、本発明者等の実験により、
第16図に示されるようにlが小さいほど、転写特性が良
好になることが裏付けられる。
このような押圧力がサーマルヘッド(12)に印加するが、
もし、この押圧力がないとすると、又は、充分でないと
すると、第6図に示されるように、発熱抵抗体(61)の配
列方向に関して、記録紙(22)とプラテンローラ(24)との
接触は、点接触になってしまう。インクリボン(27)と記
録紙(22)との圧接は、不均一であり、転写もうまくいか
ない。
この実施例では、このような事態を防止するために前述
のように、サーマルヘッド(12)に対して押圧力(F−T
sinθ)を有効に作用させると共に、プラテンローラ(2
4)に被覆されているゴムを特定している。この実施例で
は、ゴムをJIS硬度で25乃至40度の値に設定してい
る。ファクシミリ等に採用されている感熱記録装置で
は、プラテンローラのゴム硬度は、JIS硬度で55度以
上である。
このような2つの条件により、第7図に示されるよう
に、発熱抵抗体(61)の配列面、すなわち、インクリボン
(27)の幅方向全面にわたって、プラテンローラ(24)が、
記録紙(22)に当接している。従って、全発熱抵抗体(6
1)、インクリボン(27)、記録紙(22)との圧接状態が実現
され、どの発熱抵抗体(61)においてもインク転写が100
%完全に行われ、ヌケが生じない。
次に、電気系統について説明する。第9図に示されるよ
うに、入力装置(91)と、文字のドットパターンを収納し
ている文字メモリ(92)と、発熱抵抗体(93)と、文字数及
び全白数とを計数する文字1余白カウンタ(94)と、モー
タ系(95)と、サーマルヘッド押圧部(96)とから成る。
入力装置、例えば、キーボート等から印字文字が入力さ
れると、この入力装置(91)では、入力信号を、対応する
文字コード信号に変換する。この変換は、例えば、アス
キーコードに従い、余白スペースのキーを押すと、「00
100000」という信号が出力される。この信号は、図示し
ないページメモリ等に一旦蓄えられ、所定量分納された
なら、シリアルに、分字メモリ(92)に供給される。
文字メモリ(92)は、リード・オンリ・メモリ(ROM)
であり、文字のドットパターンを収納している。この文
字メモリ(92)に対し、入力装置(91)からの文字コード信
号がアドレス指定の役割を果たす。従って、文字メモリ
(92)は、一種の変換器であり、コードとして与えられた
文字を、その24×24のドットのパターンに変換して出力
する。
出力信号としては、24個のパラレル信号であり第8図
(e)に示されるように、24個の発熱低抗体(93)に一定周
期で供給される。
一方、入力装置(91)からの文字コード信号は、文字/余
白カウンタ(94)にも供給される。この文字/余白カウン
タ(94)は、2つの機能を有する。1つは、文字数及び余
白数の合計を計数する機能であり、他方は、余白数のみ
を計数する機能である。ここで、ページメモリから送出
される文字コード信号の伝送時間及びこのカウンタ(94)
での計数処理に要する時間は、発熱抵抗体(96)への信号
の周期よりも非常に早い、例えば、発熱抵抗体(96)へ信
号が供給される際には、カウンタ(94)では、少なくとも
2キャラクタ分の計数は完了している。文字メモリ(92)
にコード信号用のバッファを設けても構わない。又は、
文字コード信号の変換と同時に計数を行ない、2キャラ
クタ分の余白を検出した際に、特殊なコード信号を送出
すようにしても構わない。
ここで、文字コード信号は、一定ビット長の信号であ
り、文字との対応は完全に一対一であるから、文字コー
ド信号により、文字か余白かの区別は容易にできる。
例えば、第8図(a)に示されるように、4キャラクタ
分の文字、3キャラクタ分の余白、3キャラクタ分の文
字、1キャラクタ分の余白、5キャラクタ分の文字、以
下余白が続いて入力される場合を説明する。
文字が入力された時には、発熱抵抗体(93)にドットパタ
ーンに応じて信号が供給される。これに先立ち、文字/
余白カウンタ(94)において、文字数「1」、余白数
「0」と計数される。
この時、モータ系(95)とサーマルヘッド押圧部(96)には
制御信号が供給される。但し、モータ系(95)は、キャリ
ッジ台(11)を移動させるモータ(17a)と、プラテンロー
ラ(24)を駆動させるモータ(25)と、巻取軸(31)を駆動さ
せるモータ(45)とを代表している。
各々に供給される制御信号として、サーマルヘッド押圧
部(96)には、第8図(b)に示されるように押圧部(96)
に動作することを命じる信号『1』(サーマルヘッド(1
2)は、インクリボン(27)等を押圧する。)が、モータ(1
7a)には第8図(d)に示されるように回転を命じる信
号『1』が、モータ(25)には、回転禁止を命じる信号
『0』が、モータ(45)には、第8図(c)に示されるよ
うに、回転を命じる信号『1』が、それぞれ供給され
る。
第8図(a)に示されるように、連続して4文字入力され
ると、文字/余白カウンタ(94)では、全文字数「4」、
余白数「0」となる。ここまでは、モータ系(95)、サー
マルヘッド押圧部(96)に供給される信号は、以前と同一
である。
次に、第5番目、第6番目のキャラクタとして余白が入
力されると、文字/余白カウンタ(94)では、全文字数
「6」、余白数「2」となる。
余白数「2」となると、サーマルヘッド押圧部(96)に、
この押圧部(96)の解除を命じる信号『0』が供給され
る。すると、サーマルヘッド(96)は、インクリボン(27)
への押圧を中止する。すなわち、ヘッドアップとなる。
同時に、巻取軸(31)を回転させるモータ(45)の駆動も中
止する。これによって、余白数が「2」以上の時には、
インクリボン(27)の巻き取りは、行われない。インクリ
ボン(27)の巻き取りを中止するには、サーマルヘッド(1
2)をヘッドアップにすることが必要である。サーマルヘ
ッド(12)がインクリボン(27)を押圧していると、インク
リボン(27)を取り込んでしまうからである。
更に、注意を要するのは、このような制御信号の印加タ
イミングである。この実施例では、サーマルヘッド押圧
部(96)への制御信号の『1』から『0』へのタイミング
及びモータ(45)への制御信号の『1』から『0』へのタ
イミングは、第4番目のキャラクタの印字が終了したタ
イミングではない。
これは、インクリボン(27)の使用部分をサーマルヘッド
(12)の左端に移動させ、剥離を行わせるためである。す
なわち、サーマルヘッド(12)には、前述のように、発熱
抵抗体(96)が配列されているすぎない。
従って、発熱抵抗体(96)の設けられている箇所で行われ
るインク転写と、サーマルヘッド(12)の左端で行われる
剥離とでは、位置が異なる。
そこで、インク転写後は、必らずインクリボン(27)とサ
ーマルヘッド(12)とを相対的に移動させ、既転写位置を
サーマルヘッド(12)の左端面に設定させることが必要と
なる。
この実施例では、次の2キャラクタが余白であるとき
に、インクリボン(27)とサーマルヘッド(12)とを相対的
に移動させないとしながらも、印字終了後、発熱抵抗体
(96)からサーマルヘッド(12)の右端までの距離分だけ、
インクリボン(27)とサーマルヘッド(12)とを相対的に移
動させている。これは、インクリボン(27)にとっては、
空搬送となるが、転写位置に注目すると、インクリボン
(27)と記録紙(22)とは密着走行(相対的移動速度零)で
あり、インクの確実な転写に寄与する。
こうして、第7番目のキャラクタにおいても、サーマル
ヘッド(12)はインクリボン(12)から離れたままキャリッ
ジ台(11)は移動し、インクリボン(27)は巻き取られな
い。
尚、余白の場合、発熱低抗体(96)に記録信号が供給され
ないのは当然である。
こうして、第8番目のキャラクタとして、再び文字が、
入力装置(91)から出力されると、発熱抵抗体(96)に記録
信号が供給されるより前に、文字/余白カウンタ(94)
で、第8番目のキャラクタが文字であると判断されて、
全文字数は「8」、余白数はクリア状態となり、「0」
となる。
制御信号は、第8図(b),(c),(d)に示されるように、
サーマルヘッド押圧部(96)には、駆動を命じる制御信号
『1』が、巻取軸(31)を駆動させるモータ(45)には、回
転を命じる制御信号『1』が、キャリッジ台(11)を移動
させるモータ(17a)には、回転を命じる制御信号『1』
が、それぞれ供給される。尚、プラテンローラ(24)を回
転させるモータ(25)には、依然として回転を命じる信号
は供給されない。
タイミング的に言うと、このような制御信号により各要
素が所定の状態となった時点で、記録信号が発熱抵抗体
(96)に供給される。
10番目のキャラクタ迄は、文字が続き、11番目のキャラ
クタは、余白である。ところが、余白は1キャラクタし
かなく、12番目は再び文字である。
このような時、サーマルヘッド押圧部(96)の動作解除は
行わない。何故なら、この実施例に係る装置では、サー
マルヘッド押圧部(96)に一旦押圧をやめさせ、再び押圧
を行わせるためには、約50msec要する。サーマルヘッド
押圧部(96)が、前述のように、電磁石を用いているから
である。
これに対し、1キャラクタの印字に要する時間は、約48
msecである。キャリッジ台(11)の移動速度もそれに一致
して1キャラクタ分の距離当り約48msecと設定してお
り、当然サーマルヘッド(12)の移動速度も同一である。
従って、1キャラクタしか余白がない時に、インクリボ
ン(27)の巻き取りを中止させるために、サーマルヘッド
(12)をヘッドアップさせることは、正常な印字の妨げと
なるだけである。
こうして、印字が続けられ、文字/余白カウンタ(94)に
おいて、全文字数が所定数に達すると、サーマルヘッド
押圧部(96)には、押圧を解除する信号『0』を、巻取軸
(31)を回転させるモータ(45)には駆動を禁止させる信号
『0』を、キャリッジ台(11)を移動させるモータ(17a)
には、押圧部(96)での解除が終了したなら直ぐに、逆回
転を命じる信号がプラテンローラ(24)を駆動させるモー
タ(25)には、やはり押圧部(96)での解除が終了後、回転
を命じる信号『1』が供給される。
すなわち、所定数の印字(余白も含む)が終了したな
ら、サーマルヘッド(12)は、印字開始位置への復帰工程
に移り、同時に、記録紙(22)は、1行分移動される。
但し、この工程に移る前にも必らずインクリボン(27)の
剥離が行われる。すなわち、この工程に移る以前の最後
に行われた印字終了後、インクリボン(27)上の被転写位
置が、サーマルヘッド(12)の左側端面に位置するよう
に、キャリッジ台(11)を空搬送させる。
更に、この実施例での熱転写記録装置は、サーマルヘッ
ド(12)の位置にも特徴がある。第8図に示されるよう
に、全く使用していないインクリボン(27)が収納されて
いるカセット(11a)をキャリッジ台(11)に装着した時に
は、第1及び第2のガイド軸(15),(16)の間に一直線上
にインクリボン(27)が張られる。そして、このインクリ
ボン(27)の後ろ側に、サーマルヘッド(12)が位置する。
この状態が、印字開始前であり、印字時には、サーマル
ヘッド(12)に押圧力Fを与え、第5図に示されるよう
に、サーマルヘッド(12)が、インクリボン(27)を押し出
し、記録紙(22)とプラテンローラ(24)との圧接状態を実
現させる。
このような構成によると、インクリボン(27)が収納され
るカセット(11a)は、最初から、インクリボン(27)の一
端が、第1乃至第3のガイド軸(15),(15)′,(16)を介
して、リンクリボン巻取リール(13)に取り付けられてい
ても、キャリッジ台(11)上に装着の際に、サーマルヘッ
ド(12)が障害となることはない。
すなわち、カセット(11a)をキャリッジ台(11)上の巻取
軸(31)、供給軸(32)に装着するだけで、直ちに記録に移
ることができ、インクリボン(27)を巻き取る等の面到な
準備工程は不必要となる。
(発明の他の実施例) ガイド軸の配置に関する他の実施例を、サーマルヘッド
(12)への押圧力が解除された場合を例にとって示す。
第11図に示されるように、第1及び第2のガイド軸(1
5),(16)は、前述の実施例と同じである。但し第3のガ
イド軸(111)を、第1のガイド軸(15)の略左に設ける。
このようなガイド軸(15),(16),(111)によりインクリ
ボン(27)は次のような搬送経路をとる。インクリボン供
給リール(14)からのインクリボン(27)は、第2のガイド
軸(16)の左側面に接し、左に曲がる。次に、第1のガイ
ド軸(15)の巻取軸(33)側の側面に接し左斜上方に曲が
る。そして、第3のガイド軸(111)により巻取軸(33)に
取り付けられたインクリボン巻取リール(13)に至る。す
なわち、インクリボン(27)は逆Sの字状に搬送される。
このような配置によっても、記録時には、インクリボン
(27)は、サーマルヘッド(12)から一定角度で引き出され
る。又、インクリボン(27)がガイド軸(15),(16),(11
1)の規制から逃れることもない。
当然、第12図に示されるように、第3のガイド軸(111)
を設けない配置でも構わない。但し、この場合には、サ
ーマルヘッド(12)によるインクリボン(27)への押圧力
が、インクリボン(27)に垂直な方向から印加されること
が好ましい。
又は、第1のガイド軸(15)の周面に、特に、周面の上部
に、第13図に示されるように、突起(131)を設けておい
ても、インクリボン(27)の規制は可能である。
以上の実施例において、ガイド軸を多くすることは、自
由な設計事項の範囲に含まれる。
以上述べたように、この実施例の特徴は、 1)発熱抵抗体が設けられたサーマルヘッドと、このサー
マルヘッドが搭載され記録媒体に対して移動可能なキャ
リッジ台と、前記発熱抵抗体及び前記記録媒体の間に搬
送されるインク担体を供給するインク担体供給部と、こ
のインク担体供給部から供給され前記サーマルヘッドを
通過するインク担体を一定角度で引き出すガイド手段
と、このガイド手段を介して前記インク担体を巻き取る
インク担体巻取手段とを備えることを特徴とする熱転写
記録装置。
2)発熱抵抗体が設けられたサーマルヘッドと、このサー
マルヘッドが搭載され記録媒体に対して移動可能なキャ
リッジ台と、このキャリッジ台上に着脱可能で設けら
れ、インク担体を供給するインク担体供給リール・イン
ク担体を巻き取るインク担体巻取リールとを含む容器
と、前記サーマルヘッドを前記インク担体に圧接させる
押圧手段を備える熱転写記録装置であって、前記押圧手
段を備える熱転写記録装置であって、前記押圧手段によ
る圧接が解除されたサーマルヘッド及び前記記録媒体の
間であって、前記サーマルヘッドの幅以上の間隔で設け
られ前記インク担体が張架される第1及び第2のガイド
手段を備えることを特徴とする熱転写記録装置。
3)記録信号が供給される発熱抵抗体の設けられたサーマ
ルヘッドと、このサーマルヘッド、前記発熱抵抗体から
の熱によって転写されるインクを含むインク担体、この
インク担体からのインクの転写を受ける記録媒体とを圧
接する押圧手段と、前記発熱抵抗体及び前記記録媒体の
間に前記インク担体を供給するインク担体供給手段と、
前記サーマルヘッドが搭載され前記記録媒体に対して移
動可能なキャリッジ台と、このキャリッジ台上に設けら
れ前記サーマルヘッド通過後のインク担体を巻き取るイ
ンク担体巻取手段と、前記発熱抵抗体に供給される記録
信号が余白に相当するか否かを検出する手段とを備え、
この手段により記録信号が余白に相当すると検出された
時、前記押圧手段による圧接を解除し前記インク担体巻
取手段によるインク担体の巻き取りを中止とすることを
特徴とする熱転写記録装置。
4)信号により発熱する発熱体と、この発熱体が複数説け
られたサーマルヘッドと、前記発熱体の熱により記録媒
体に転写される物質を保持するインク担体、前記記録媒
体に対し前記サーマルヘッドを押圧させる押圧手段と、
前記サーマルヘッドと共に前記インク担体、善聞記録媒
体とを挾んで保持するプラテンローラとを備える熱転写
記録装置において、このプラテンローラの周面を覆うゴ
ムの硬度をJIS硬度25゜乃至40゜と設定することを特
徴とする熱転写記録装置。
の4点である。
これらの特徴を実現するに際し、インクリボン(27)は、
必ずしも実施例に挙げたものでなくとも、熱により転写
可能なインクを含む構成であれば良い。インク層とし
て、加熱により軟化、溶融、昇華等といった変化を示す
インクを含み、ベース層としては、プラスティック、ポ
リミドフィルム、グラシン紙、コンデンサ紙等を用いて
も構わない。
第1の特徴に関しては、インクリボン(27)の剥離が目的
なので、第2のガイド手段は不用である。第1のガイド
手段の位置が重要であり、サーマルヘッド(12)において
発熱抵抗体の設けられている面と、サーマルヘッド(12)
の端及び第1のガイド手段とを結ぶ直線(インクリボン
引き出し方向と呼ぶ。)とのなす角θが小さくなること
(θとしては、30乃至40度が好ましい。)、又は、サー
マルヘッド(12)への押圧力の方向と、インクリボン引き
出し方向とのなす角が大きいことが好ましい。又、この
とき、第1のガイド手段は、カセット内に設けても、キ
ャリッジ台上に設けても構わない。
第2の特徴に関しては、少なくともインク担体を収納し
た容器の装着の便利さを目的としており、第1及び第2
のガイド手段は必要である。
又、これらは、必ずしも対称の位置に設ける交要はな
く、サーマルヘッドに対して押圧が解除された状態で容
器を装着した際に、サーマルヘッドと記録紙との間にイ
ンク担体が位置するようなれば構わない。
押圧手段は、実施例のように電磁石で構成しなくても、
機械的に実現しても構わない。
インク担体巻取手段も、モータで駆動しなくとも、機械
的に実現しても構わない。
第3の特徴に関して、実施例では2キャラクタ分の余白
が連続する際にインク担体の巻き取りを中止したが、何
個の余白の時にインク担体の巻き取りを中止するかは任
意である。
第4の特徴に関しては、硬度がJIS硬度が25゜乃至40
゜の物質であるなら、ゴムでなくとも構わない。
ガイド手段は、軸でなくとも、規制又は案内をするもの
なら良く、実施例に限定されない。
このように、この発明の趣旨を逸脱しない限りどのよう
な変形をも、この発明に含まれるのは当然である。
〔発明の効果〕
本発明によれば剥離による印字品質の劣下のない熱転写
記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の熱転写記録装置の要部を示す模式図、
第2図は、一実施例に係る熱転写記録装置の平面図、第
3図は、その要部の構成を示す図、第4図及び第5図は
各部の構成を示す図、第6図及び第7図は、印字領域の
断面図、第8図及び第9図は、電気系統を説明するため
の図、第10図はインクリボンを含むカセットを装着した
際の平面図、第11乃至第13図は、ガイド軸の配置を配明
するための図であり、第11及び第12図は、要部模式平面
図、第13図は、一実施例に係るガイド軸の側面図、第14
図乃至第16図は、第1のガイド軸の位置がインク転写に
及ぼす影響を説明するための図である。 (11)……キャリッジ台、 (12)……サーマルヘッド、 (13)……インクリボン巻取リール、 (14)……インクリボン供給リール、 (15)……第1のガイド軸、 (15)′……第3のガイド軸、 (61)……発熱抵抗体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱抵抗体が設けられたサーマルヘッド
    と、 このサーマルヘッドが搭載され記録媒体に対して移動可
    能なキャリッジ台と、 前記発熱抵抗体及び前記記録媒体の間に搬送されるイン
    ク担体を供給するインク担体供給部と、 このインク担体供給部から供給され前記サーマルヘッド
    を通過するインク担体が所定角度で引き出されるよう案
    内するガイド手段と、 このガイド手段を介して前記インク担体を巻き取るイン
    ク担体巻取手段とを備える熱転写記録装置であって、 前記ガイド手段により前記所定角度が前記キャリッジ台
    の移動方向に対し約23゜乃至約40゜の間で設定され
    ることを特徴とする熱転写記録装置。
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