JPH06108847A - リフト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジン - Google Patents

リフト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジン

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JPH06108847A
JPH06108847A JP4282223A JP28222392A JPH06108847A JP H06108847 A JPH06108847 A JP H06108847A JP 4282223 A JP4282223 A JP 4282223A JP 28222392 A JP28222392 A JP 28222392A JP H06108847 A JPH06108847 A JP H06108847A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の副室式ガスエンジンは、主室と副室
とを連通する連絡孔に設ける連絡孔制御弁等のリフト量
を可変にし、燃焼を良好にするものである。 【構成】 本発明における連絡孔制御弁5は、弁ステム
37の回りに配置された内側磁路39と外側磁路38、
内側磁路39と外側磁路38との間に配置されたコイル
40、弁ステム37に取り付けた板ばね42、及び外側
磁路38に接触し且つ内側磁路39に対して最大リフト
分のクリアランスを有するように設定した板ばね42に
固定した磁性体プレート41から構成され、更に、エン
ジンの作動状態を検出する負荷センサー34、該センサ
ー34の検出信号に応答してコイル40への電流を調節
して磁力を制御し、該磁力によって板ばね42のばね力
に抗してリフト量を制御するコントローラ33を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料供給源からのナ
チュラルガスのガス燃料を供給する副室と吸入空気を供
給する主室とを連通する連絡孔に連絡孔制御弁を配置し
たリフト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジンに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナチュラルガスを主燃料とするエ
ンジンは、コジェネレーション型エンジンとして開発が
進められている。このコジェネレーション型エンジン
は、動力を発電機で電気エネルギーとして取り出し、排
気ガスエネルギーが有する熱を熱交換器で水を加熱して
温水にして給湯用として利用している。そして、このエ
ンジンは、都市内電気供給システムとして利用されるこ
とが期待されている。
【0003】ナチュラルガスを燃料とするエンジンとし
て、例えば、特開昭54−156911号公報、実公平
3−41068号公報に開示されたものがある。
【0004】特開昭54−156911号公報に開示さ
れた内燃機関は、吸入空気を圧縮して主燃焼室に供給
し、吸入空気の一部をジェットセル点火室中に供給し、
パラフィン系の炭化水素燃料を上記ジェットセル点火室
中に噴射して濃厚な混合物を生成し、吸入空気と混合物
を更に圧縮し、パラフィン系の炭化水素燃料を主燃焼室
中に噴射し、一方で吸入空気と混合物を更に圧縮して希
薄な混合物を主燃焼室内に生成させ、ジェットセル点火
室中の混合物を両混合物の完全圧縮が達成される前に点
火して熱いガスの流れを生成し、該熱いガスの流れを主
燃焼室内の上記混合物中に投入してこの主燃焼室内の混
合物を点火し、NOX の生成を低減するものである。
【0005】更に、実公平3−41068号公報に開示
されたガス焚きディーゼルエンジンは、液体燃料を噴射
する液体燃料噴射弁とガス燃料を噴射するガス燃料噴射
弁をシリンダカバーに設けた二元燃料噴射式であり、ガ
ス燃料噴射弁とガス燃料が貯蔵された液化燃料ガスタン
クとの間を高圧ガス路及び低圧ガス路の2系統のガス路
にて接続し、上記各ガス路中にはガス燃料を異なる圧力
に加圧してガス燃料噴射弁に送給する高圧圧縮機及び低
圧圧縮機がそれぞれ設けられると共に、ガス燃料噴射弁
は高圧ガス路から高圧ガスを噴射する高圧ガス噴口と低
圧ガス路からの低圧ガスを噴射する低圧ガス噴口とを有
するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ナチュ
ラルガスを燃料とするガスエンジンは、燃料がガス体で
あるので、このガス燃料を用いて高圧縮比で燃焼の優れ
たエンジンを作製できれば、無限と言われるナチュラル
ガスを燃料とするガスエンジンが提供できる。ガスエン
ジンは、ガス燃料が燃焼室に吸気バルブを通じて吸入さ
れて圧縮、着火されるので、圧縮比を大きくすることが
できず、理論熱効率(η=仕事の熱換算/燃料の熱量)
は必ずしも高くない。通常使用されているガスエンジン
は、圧縮比が12〜13程度であり、理論熱効率は48
%に過ぎないものであり、ガスエンジンの動力を電気エ
ネルギーにした場合には、熱効率は34〜35%で、場
合によっては30%を割るような効率である。従って、
冷却水損失及び排気ガスエネルギーとしては、燃料の6
5〜70%のものが放出されることになり、この熱エネ
ルギーを熱交換器によって温水を作り、給湯用にしても
該温水が余りに多量となり、一般の利用設備では十分に
利用できないという現状である。従って、ガスエンジン
から得られる電気エネルギーとしては、コストの高いも
のになる。
【0007】そこで、ガスエンジンから電気エネルギー
として取り出す場合に、熱効率を向上させることが望ま
れているのが現状である。そこで、ガスエンジンに遮熱
型ガスエンジンを取り入れ、熱効率を向上させることが
考えられるようになった。ガスエンジンは、ナチュラル
ガスを燃料とするものであり、燃料が気体である。そこ
で、吸入行程でガスを吸入し、次いで圧縮すると、高圧
縮となり温度が高くなり、自己着火の現象即ちノッキン
グが発生する。しかるに、ナチュラルガスのガス燃料は
圧縮比が12以下でないと、自己着火するものである。
また、エンジンの熱効率については、圧縮比が小さいと
熱効率が小さくなるという現象がある。従って、ガスエ
ンジンでは、ガス燃料の自己着火を避けて、圧縮比を如
何に高くするかの課題がある。
【0008】また、遮熱型エンジンでは、燃焼室の壁面
温度が上昇するので、該燃焼室に供給された燃料は着火
タイミング前に自己着火するという自己着火性の問題が
増加する。即ち、遮熱型エンジンでは、燃焼室壁面温度
が約600℃以上に高くなるため、ナチュラルガス、ガ
ソリン等を燃料とした場合には、圧縮比を高くなるよう
に構成すると、吸気弁から燃料ガスと空気とが混合して
高圧縮されると、自己着火が発生し、上死点TDCのは
るか手前で燃焼を始めることになり、ノッキングを起こ
してエンジンとして成立しないものになる。
【0009】そこで、ガスエンジンについて、副室と主
室とを設け、副室と主室とを連通する連絡孔に連絡孔制
御弁を配置し、ガス燃料を副室に充填すると共に、主室
に吸入空気を供給し、圧縮上死点TDC付近で連絡孔制
御弁を作動して連絡孔を開放して空気とガス燃料とを混
合着火させるように構成することが考えられる。上記の
ようなガスエンジンでは、ガス燃料と空気との混合を如
何に良好に行なわせるかが大きな課題になる。
【0010】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、シリンダヘッドに形成した副室と
シリンダ側に形成した主室とを連絡孔で連通し、該連絡
孔に連絡孔制御弁を配置し、ガス燃料を副室に充填する
と共に主室に吸入空気を供給し、圧縮上死点TDC付近
で連絡孔制御弁を作動して連絡孔を開放して空気とガス
燃料とを混合着火させる副室式ガスエンジンにおいて、
連絡孔制御弁をエンジンの回転毎に開閉する時に連絡孔
制御弁のリフト量をエンジンの負荷に応じて変化させて
連絡孔制御弁の開度を調節し、空気とガス燃料との混合
を促進し且つ副室から主室への火炎及び混合気の吹き出
しを調節して主室での燃焼を促進することができるリフ
ト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジンを提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、シリンダヘッドに形成した副室、該副室と
シリンダ側の主室とを連通する副室壁体に形成した連絡
孔、燃料供給源から燃料通路を通じて前記副室にガス燃
料を供給する前記副室壁体に形成した燃料入口、前記燃
料入口を開閉するため前記燃料入口に配置した燃料弁、
及び前記連絡孔の弁座に当たって前記連絡孔を開閉制御
する弁フェースを備えた弁がさと前記弁がさと一体構造
の弁ステムから成る連絡孔制御弁を有する副室式ガスエ
ンジンにおいて、前記連絡孔制御弁は、前記弁ステムの
回りに配置された内側磁路と外側磁路、前記内側磁路と
前記外側磁路との間に配置されたコイル、前記弁ステム
に取り付けた板ばね、及び前記外側磁路に接触し且つ前
記内側磁路に対して最大リフト分のクリアランスを有す
るように設定した前記板ばねに固定した磁性体プレート
から構成したことを特徴とするリフト量可変制御弁を備
えた副室式ガスエンジンに関する。
【0012】また、このリフト量可変制御弁を備えた副
室式ガスエンジンは、エンジンの作動状態を検出するセ
ンサー、該センサーの検出信号に応答して前記コイルへ
の電流を調節して磁力を制御し、該磁力によって前記板
ばねのばね力に抗して前記連絡孔制御弁のリフト量を制
御するコントローラを有するものである。
【0013】また、このリフト量可変制御弁を備えた副
室式ガスエンジンにおいて、前記コントローラは前記セ
ンサーによる全負荷信号に応答して前記連絡孔制御弁の
リフト量を最大にし、前記センサーによる部分負荷信号
に応答して前記連絡孔制御弁のリフト量を低減する制御
を行なうものである。
【0014】
【作用】この発明によるリフト量可変制御弁を備えた副
室式ガスエンジンは、上記のように構成されており、次
のように作用する。即ち、このリフト量可変制御弁を備
えた副室式ガスエンジンは、主室と副室とを連通する連
絡孔に連絡孔制御弁を配置し、前記連絡孔制御弁の弁ス
テムの回りに内側磁路と外側磁路を配置し、前記内側磁
路と前記外側磁路との間にコイルを配置し、前記弁ステ
ムに取り付けた板ばねに磁性体プレートを固定し、前記
磁性体プレートを前記外側磁路に接触させ、前記内側磁
路に対して最大リフト分のクリアランスを有するように
設定したので、前記コイルに通電することで前記磁性体
プレートが磁化し、前記磁性体プレートが前記内側磁路
に吸着され、前記連絡孔制御弁が前記板ばねのばね力に
抗して前記クリアランスの範囲内でリフトする。
【0015】エンジンの回転毎に前記連絡孔制御弁を開
閉するが、その開度をエンジンの負荷に応じて変化させ
ることができ、空気とガス燃料との混合を一層促進する
ことができる。そして、副室への燃料通路を開閉する燃
料バルブを設けておくと、連絡孔制御弁が主室と副室と
を遮断した状態で、副室にガス燃料を供給し、主室に吸
入空気を供給して圧縮することで、圧縮比を20程度に
まで高くすることができ、高熱効率を達成してエンジン
性能を向上でき、濃混合気で副室で燃焼させることがで
きてNOX の発生を抑制できる。
【0016】また、コントローラによってエンジンの作
動状態を検出するセンサーの検出信号に応答して前記コ
イルへの電流を調節して磁力を制御し、該磁力によって
前記板ばねのばね力に抗して前記連絡孔制御弁のリフト
量を制御するころができ、例えば、前記センサーによる
全負荷信号に応答して前記連絡孔制御弁のリフト量を最
大にし、前記センサーによる部分負荷信号に応答して前
記連絡孔制御弁のリフト量を低減する制御を行なうこと
ができる。
【0017】また、副室式ガスエンジンにおいて、排気
弁が排気ポートを閉じた後、副室の燃料入口に設けた燃
料弁で前記燃料入口を吸入行程の中間付近で開放し且つ
圧縮行程終端付近で閉鎖し、また前記燃料弁の閉鎖後に
前記副室と主室を連通する連絡孔に設けた連絡孔弁で前
記連絡孔を爆発上死点前30°〜0°の間で開放し且つ
排気行程上死点後30°までに閉鎖する制御を行うと、
吸入空気が前記主室内で高圧縮されても、前記副室に供
給されているガス燃料は吸入空気が遮断されており、ガ
ス燃料が自己着火することなく、ノッキングが発生する
ことがない。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるリフ
ト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジンの実施例を
説明する。図1はこの発明によるリフト量可変制御弁を
備えた副室式ガスエンジンを2ストロークタイプに適用
した一実施例を示す断面図である。この2ストロークガ
スエンジンは、掃気ポート即ち吸気ポート25と排気ポ
ート31を備えたシリンダブロック14、シリンダブロ
ック14に固定されたシリンダヘッド7、シリンダブロ
ック14に形成した孔部21に嵌合し且つシリンダ18
を形成するシリンダライナ6、シリンダブロック14に
形成した吸気ポート25に連通するシリンダライナ6に
形成した掃気口即ち吸気口20、排気ポート31に連通
するシリンダライナ6に形成した排気口32、シリンダ
ヘッド7に形成した穴部19に配置した副室2を形成す
るセラミックスで作製した副室壁体3、シリンダライナ
6に形成したシリンダ18内を往復運動するピストン1
5、ピストン15のピストンヘッド16に形成した主室
1、及び主室1と副室2とを連通する連絡孔30を有し
ている。
【0019】この副室式ガスエンジンにおいて、シリン
ダヘッド7に形成した穴部9にはセラミックスで製作し
たヘッドライナ10が嵌合している。ヘッドライナ10
は、シリンダ18の一部を構成するライナ上部28とヘ
ッド下面部11から構成されている。ヘッド下面部11
の上面には、副室2を構成する副室壁体3が一体的に形
成されている。副室壁体3は、シリンダヘッド7の穴部
19に嵌合した上部壁体12と下部壁体13から構成さ
れている。連絡孔30は、ヘッド下面部11のシリンダ
中央部に形成されている。ピストン15は、耐熱性に優
れた窒化ケイ素等のセラミックスから成るピストンヘッ
ド16と、ピストンヘッド16に結合リング29でメタ
ルフローによって固定したピストンスカート17から構
成されている。
【0020】この副室式ガスエンジンは、ガス燃料供給
源からのガス燃料としてのナチュラルガスを燃料通路8
を通ってシリンダヘッド7に形成した燃料入口23から
副室2に供給するものである。更に、この副室式ガスエ
ンジンは、副室2へのガス燃料供給を調節するため燃料
入口23に配置された燃料弁5、及び主室1と副室2と
を連通する連絡孔30に配置されている連絡孔制御弁4
を有している。また、連絡孔30の領域では、燃焼ガス
で高温になるため、連絡孔30に配置した連絡孔制御弁
4は高温強度を有する耐熱性に優れた窒化ケイ素、炭化
ケイ素等のセラミックスから製作されている。燃料弁5
は、例えば、電磁力で開閉される電磁弁駆動装置を有し
ており、エンジン負荷に応じて開弁期間が決定されてい
る。燃料弁5が燃料入口23を開放することによって、
ナチュラルガスであるガス燃料が必要量だけ副室2に供
給される。更に、この副室式ガスエンジンにはターボチ
ャージャ22が設けられており、排気ポート31から排
出される排気ガスはターボチャージャ22のタービンへ
送り込まれる。排気ガスエネルギーによって駆動される
タービンは、コンプレッサを作動し、コンプレッサによ
って圧縮された空気は吸気ポート25からシリンダ18
内に供給される。
【0021】この副室式ガスエンジンは、シリンダ下部
に吸排気ポート25,31を形成し、ピストンヘッド1
6に形成する主室の形状に自由度を持たせて、ピストン
ヘッド16に理想的な形状の主室1を形成し、燃料通路
8と副室2との連通状態を開閉する燃料弁5及び副室2
とシリンダ18内とを連通する連絡孔30に配置した連
絡孔制御弁4を有している。連絡孔制御弁4は、シリン
ダヘッド7のヘッド下面部11中央に開口した連絡孔3
0に形成した弁座24に配置され、副室2側からシリン
ダ18側へ噴出する火炎が拡開状リング形状を形成する
円錐状弁フェース36(図2)を有している。そして、
ピストンヘッド16に形成した主室1は、副室2側から
連絡孔30を通ってシリンダ18側へ噴出する拡開状リ
ング状の噴出火炎の流線パターンに沿って中央部から周
辺部へ深くなる形状に形成されている。また、ピストン
ヘッド16の中央部には、連絡孔制御弁4の開放時の逃
げとなり無駄容積を低減するように平らな面27に形成
されている。そして、主室1は、平らな面27の周縁か
らピストンヘッド16の周辺側に向かって深くなる形状
に形成されている。主室1の外周縁は隙間26から主室
1への空気流入によって発生するスキッシュ流Sが良好
に形成されるように、先尖りのリップ55に形成されて
いる。
【0022】また、この副室式ガスエンジンでは、連絡
孔バルブ4は圧縮上死点付近で開弁してシリンダ18側
から副室2内へ圧縮空気を流入させ、副室2内で圧縮空
気とガス燃料とを混合着火させるものである。主室1を
形成する壁体であるヘッドライナ10、副室2を形成す
る副室壁体3を構成する上部壁体12と下部壁体13、
シリンダライナ6及びピストンヘッド16は、例えば、
耐熱性に優れた窒化ケイ素、炭化ケイ素等のセラミック
スで作製されることが好ましい。それによって、燃焼後
期のガス温度が高くなっても十分な耐熱性、高温強度を
有し、未燃炭化水素HC等の排出が少なくなり、副室2
及び主室1で発生する熱エネルギーをターボチャージャ
22に送り込むことができる。ターボチャージャ22に
発電・電動機を設けたり、或いはターボチャージャ22
の下流にエネルギー回収装置を設けておけば、副室式ガ
スエンジンで発生する熱エネルギーを確実に回収でき、
高熱効率のガスエンジンを提供することができる。
【0023】この副室式ガスエンジンは、掃気・吸入行
程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の4つの行程をク
ランクシャフトの1回転で即ちピストン15の2ストロ
ークで行い、これを順次繰り返すことによって作動され
るものである。まず、吸入行程では、シリンダ下部に形
成した吸気ポート25からシリンダ18内に吸入空気が
供給され、また、連絡孔制御弁4によって連絡孔30を
閉鎖した状態で燃料バルブ5を開放して燃料通路8を通
じてガス燃料供給源から副室2にナチュラルガスのガス
燃料が供給される。この時、副室2には、燃焼後の排気
ガスが若干残留しているので、副室2にガス燃料が導入
されると、ガス燃料は受熱して副室2内で活性化する。
圧縮行程では、連絡孔制御弁4によって連絡孔30を閉
鎖しておき、主室1で吸入空気を高圧縮して圧縮比を大
きくする。
【0024】次いで、圧縮行程終盤即ち圧縮上死点TD
C付近で連絡孔制御弁4が連絡孔30を開放し、連絡孔
30を通じて高圧縮で高温(例えば、650℃)化した
圧縮空気を主室1から副室2へ流入させ、該吸入空気は
活性化したガス燃料と混合を促進して着火燃焼し、燃焼
が急速に進展して燃料リッチでNOX を低減した状態で
燃焼する。従って、吸入空気が主室1内で高圧縮比にな
っても、ガス燃料を含んでいないのでガス燃料が自己着
火することなく、ノッキングが発生することがない。し
かも、連絡孔30が開放することで、連絡孔30と連絡
孔制御弁4との隙間から流入する空気流速により主室1
から高圧縮の吸入空気が副室2に流入し、ガス燃料と圧
縮空気とが速やかに混合して着火し、この状態では燃料
当量比が大きく、燃料リッチな状態で着火燃焼してNO
X の発生が抑制される。
【0025】次いで、副室で混合が終了したガス燃料は
着火燃焼して膨張火炎となって副室2から連絡孔30を
通って主室1へ噴出し、主室1内に存在する新気と混合
する。この時、連絡孔制御弁4と連絡孔30との隙間
は、断面円形通路、言い換えれば、環状円錐通路であ
り、該環状円錐通路は主室1側に向かって拡大する通路
であり、該通路を通って副室2から主室1へ噴出する火
炎は、拡開状リング形状に拡大する方向に吹き出し、し
かも、ピストンヘッド16に形成した主室1は、副室2
からの噴出火炎の流線パターンに沿って中央部から周辺
部へ深くなる形状に形成されているので、ピストンヘッ
ド16の頂面とヘッド下面部11との間の隙間26の減
少に伴って主室1内へ流入するスキッシュ流Sが拡開状
リング形状の噴出火炎に交差して流れ込み、主室1内で
空気と噴出火炎との混合が促進する。副室2の火炎が主
室1へ噴出し、燃焼行程即ち膨張行程へ移行し、主室1
に存在する新気と混合を促進して短期間に二次燃焼を完
結する。膨張行程では、連絡孔30の開放状態を維持し
て副室2から主室1へ火炎を噴出させて仕事をさせ、排
気行程終了付近で連絡孔制御弁4を作動して連絡孔30
を閉鎖する。
【0026】また、連絡孔バルブ4が連絡孔30を開放
することで、主室1から高圧縮の吸入空気が副室2に流
入してガス燃料と吸入空気とが混合して着火し、当量比
の大きい燃料リッチな状態で高速燃焼し、NOX の発生
が抑制される。更に、燃焼後に排気ガスを含んだ副室2
には、ガス燃料供給源からのガス燃料が導入され、該ガ
ス燃料は副室2内で受熱して活性化する。また、この2
ストロークガスエンジンでは、燃料バルブ5を電磁力で
駆動される電磁駆動バルブで構成しておけば、燃料バル
ブ5はエンジン負荷の作動状態に応答して開弁期間を決
めるように設定でき、例えば、エンジン負荷に応じて適
正なガス燃料量を副室2に供給することができる。
【0027】次に、この発明によるリフト量可変制御弁
を備えた副室式ガスエンジンに組み込んで最も好ましい
連絡孔制御弁について説明する。図2はリフト量可変制
御弁の一実施例を示す断面図、図3は図2のリフト量可
変制御弁の平面図、及び図4は図2のリフト量可変制御
弁の最大量リフトした状態を示す断面図である。図に示
されている部品について、図1の部品に相当する部品に
は同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】この副室式ガスエンジンにおけるリフト量
可変制御弁である連絡孔制御弁4は、上記副室式ガスエ
ンジンに組み込むことができるものであり、連絡孔30
の弁座に当たって連絡孔30を開閉制御する弁フェース
36を備えた弁がさ47と弁がさ47と一体構造の弁ス
テム37から構成されている。この連絡孔制御弁4は、
電磁バルブ駆動装置35によって駆動されるものであ
り、弁ステム37の回りに配置された内側磁路39と該
内側磁路39の半径方向外側に隔置して配置された外側
磁路38を有し、内側磁路39と外側磁路38との間に
はコイル40が配置されている。内側磁路39と外側磁
路38とは、磁路46で連通している。更に、連絡孔制
御弁4は、弁ステム37の上端部にコッタ45によって
取り付けられた板ばね42、及び板ばね42にリベット
44等で固定した磁性体プレート41を有している。磁
性体プレート41は、その両端部が外側磁路38に接触
し、内側磁路39に対して最大リフト分のクリアランス
53を有するように設定されている。
【0029】磁性体プレート41に対向した内側磁路3
9と外側磁路38の頂面は、内側磁路39と外側磁路3
8が磁化して磁性体プレート41を吸着する時に、互い
に接触するように、磁性体プレート41の最大傾斜角度
と等しい角度で傾斜した面に形成することが好ましい。
磁性体プレート41は、板ばね42のばね力を有してい
るので、内側磁路39と外側磁路38の磁力に応じて分
だけ引き付けられて傾斜し、連絡孔制御弁4をリフトさ
せるが、連絡孔制御弁4が最大限リフトしてもクリアラ
ンス53の範囲内である。また、板ばね42は、損失の
少ない透磁性材のケイ素鋼板で形成することが好まし
い。
【0030】また、このリフト量可変制御弁を備えた副
室式ガスエンジンは、エンジンの作動状態を検出するセ
ンサー、該センサーの検出信号に応答してコイル40へ
の電流を調節して磁力を制御し、該磁力によって板ばね
42のばね力に抗して連絡孔制御弁4のリフト量を制御
するコントローラ33を有している。センサーは、エン
ジン回転数を検出する回転センサー43及びエンジン負
荷を検出する負荷センサー34を有している。また、コ
ントローラ33は、負荷センサー34による全負荷信号
に応答して連絡孔制御弁4のリフト量を最大にし、負荷
センサー34による部分負荷信号に応答して連絡孔制御
弁4のリフト量を低減する制御を行なうことができる。
従って、この連絡孔制御弁4は、磁石を制御するコイル
40への通電電流の大小をコントローラ33で制御する
ことによって、連絡孔制御弁4をリフトさせる磁力が変
化し、調節された磁力と板ばね42とのばね力との釣り
合う位置にリフト量が変化することになる。
【0031】この発明によるリフト量可変制御弁を備え
た副室式ガスエンジンは、上記の連絡孔制御弁4を用い
ることが最も好ましく、次のように作用する。このリフ
ト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジンにおいて、
連絡孔制御弁4はエンジンの回転毎に連絡孔30に対し
て開閉作動するが、この連絡孔制御弁4の連絡孔30の
開度をエンジン負荷によって変化させることができ、そ
れによって空気とガス燃料との混合を一層促進すること
ができる。
【0032】即ち、負荷センサー34によるエンジン負
荷の検出信号が小さい時即ち部分負荷の時には、副室2
から主室1への火炎及び混合気の吹き出しエネルギーが
小さいので、コントローラ33によって連絡孔制御弁4
の開度を小さくして絞る制御を行い、副室2から主室1
への火炎及び混合気の噴出速度をアップし、主室1での
噴出ガスと新気との混合を促進して燃焼期間を短縮し、
HC、NOX の発生を低減させる。また、負荷センサー
34によるエンジン負荷の検出信号が大きい時即ち全負
荷の時には、副室2におけるガス燃料の燃焼による膨張
力が大きく、副室2から主室1への火炎及び混合気の吹
き出しエネルギーが大きくなるので、コントローラ33
によって連絡孔制御弁4の開度を大きくする制御を行
い、火炎と混合気を副室2から連絡孔30を通じて主室
1へ一気に噴出させ、その噴出ガスを主室1に存在する
新気と一気に混合させて燃焼スピードをアップし、燃焼
期間を短縮し、HC、NOX の発生を低減させる。
【0033】更に、図5及び図6を参照して、この発明
によるリフト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジン
の別の実施例を説明する。図5はこの発明による弁開度
制御装置付き遮熱型ガスエンジンの一実施例を示す断面
図、図6は図5の線A−Aにおける断面図である。図に
示されている部品について、図1の部品に相当する部品
には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0034】図示のように、この副室式ガスエンジン
は、吸排気ポート25,31をシリンダヘッド7に形成
し、それに伴って副室2を周辺側に設けた以外は、図1
に示す副室式ガスエンジンとほぼ同様な構成を有するも
のである。即ち、この副室式ガスエンジンは、シリンダ
ヘッド7に形成された吸気ポート25、吸気ポート25
に配置された吸気弁50、シリンダヘッド7に形成され
た排気ポート31、及び排気ポート31に配置された排
気弁52を有している。そして、ヘッド下面部11に
は、吸排気弁50,52の弁座54と連絡孔弁4の弁座
24が形成されている。
【0035】この副室式ガスエンジンにおいて、燃料と
してのナチュラルガスを収容した燃料タンク49、燃料
タンク49からのナチュラルガスを蓄圧する蓄圧室4
8、蓄圧室48のナチュラルガスを燃料入口23から副
室2に供給するため副室2と蓄圧室6を連通する燃料通
路8を有している。
【0036】この副室式ガスエンジンは、上記のように
構成されており、次のように作動される。この副室式ガ
スエンジンは、吸入行程、圧縮行程、膨張行程及び排気
行程の4つのサイクルを順次繰り返すことによって作動
されるものである。連絡孔制御弁4と燃料弁5とは、電
磁バルブ駆動装置35と51によって電磁力によって開
閉駆動される。吸気弁50と排気弁52は、従来のよう
なカム駆動による動弁機構で駆動されるように構成され
ているが、場合によっては、電磁力によって開閉駆動さ
れるように構成してもよいものである。
【0037】この遮熱型ガスエンジンにおいて、吸入行
程で連絡孔制御弁4による連絡孔30の閉鎖と同時に、
吸気弁50が吸気ポート25を開放し、吸気ポート25
を通じて主室1に吸入空気が供給される。この時、吸気
弁50の開放時期は、連絡孔30が閉鎖した後、上死点
TDC後30°〜40°で吸気弁50は吸気ポート25
を開放即ち開弁する。
【0038】次いで、吸入行程中途で燃料弁5が燃料入
口23を開放し、蓄圧室48から副室2に蓄圧室48内
のナチュラルガスのガス燃料が燃料通路8を通じて供給
される。蓄圧室48から副室2にガス燃料が供給される
時には、連絡孔制御弁4によって連絡孔30が閉鎖され
た状態であり、副室2には燃焼後の排気ガスが残留して
いるので、蓄圧室48からのガス燃料が副室2に導入さ
れると、ガス燃料は受熱して副室2内で活性化する。
【0039】次に、この副室式ガスエンジンにおいて、
圧縮行程終盤付近までは、連絡孔制御弁4によって連絡
孔30は閉鎖されており、主室1での吸入空気を圧縮し
て圧縮比を大きくする。次いで、燃料弁5が燃料入口2
3を閉鎖して蓄圧室48から副室2へのガス燃料の供給
が停止され、圧縮行程終盤付近で連絡孔制御弁4が連絡
孔30を開放し、連絡孔30を通じて高圧縮で高温化し
た空気が主室1から副室2へ一気に流入する。この時、
連絡孔制御弁4の連絡孔30の開放時期は、爆発上死点
TDC前30°〜0°の間に開口するように制御されて
いる。該吸入空気は活性化したガス燃料と混合を促進し
て着火燃焼し、燃焼が急速に進展して副室2の火炎が主
室1へ噴出し、膨張行程へ移行する。
【0040】膨張行程では、主室1に存在する新気と火
炎とは混合を促進して短期間に燃焼を完結する。この膨
張行程では、連絡孔30の開放状態を維持して副室2か
ら主室1へ火炎を噴出させて仕事をさせ、排気行程に移
行する。排気弁52は、膨張行程終盤付近で排気ポート
31を開放し、排気行程上死点TDC前近傍で閉鎖す
る。連絡孔制御弁4は、爆発上死点TDC前30°〜0
°で連絡孔30を開放し、排気行程上死点TDC後30
°までに連絡孔30を閉鎖する。吸気弁50は、連絡孔
30の閉鎖後で吸気ポート25を上死点TDC後30°
〜40°の吸入行程で開放し、引き続く吸入行程での吸
気ポート25からの吸入空気が主室1から副室2内に流
入するのを遮断する。
【0041】
【発明の効果】この発明によるリフト量可変制御弁を備
えた副室式ガスエンジンは、上記のように構成されてお
り、次のような効果を有する。即ち、この副室式ガスエ
ンジンは、主室と副室とを連通する連絡孔に連絡孔制御
弁を配置し、前記連絡孔制御弁の弁ステムの回りに内側
磁路と外側磁路を配置し、前記内側磁路と前記外側磁路
との間にコイルを配置し、前記弁ステムに取り付けた板
ばねに磁性体プレートを固定し、前記磁性体プレートを
前記外側磁路に接触させ、前記内側磁路に対して最大リ
フト分のクリアランスを有するように設定したので、前
記連絡孔制御弁の開度をエンジンの負荷に応じて変化さ
せることができ、エンジンの作動状態に応じた最も最適
の開度に制御することができ、空気とガス燃料との混合
を一層促進することができる。
【0042】また、この副室式ガスエンジンは、排気弁
が排気ポートを閉じた後、副室の燃料入口に設けた燃料
弁で前記燃料入口を吸入行程の中間付近で開放し且つ圧
縮行程終端付近で閉鎖し、また前記燃料弁の閉鎖後に前
記副室と主室を連通する連絡孔に設けた連絡孔制御弁で
前記連絡孔を爆発上死点前30°〜0°の間で開放し且
つ排気行程上死点後30°までに閉鎖する制御を行うの
で、吸入空気が前記主室内で高圧縮比になっても前記副
室に供給されている燃料は吸入空気が遮断されており、
燃料が自己着火することなく、ノッキングが発生するこ
とがない。従って、この遮熱型ガスエンジンでは、圧縮
比を20以上の高圧縮比に構成することができ、高効率
の予混合給気型エンジンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるリフト量可変制御弁を備えた副
室式ガスエンジンを2ストロークタイプに適用した一実
施例を示す断面図である。
【図2】この副室式ガスエンジンにおけるリフト量可変
制御弁の一実施例を示す断面図である。
【図3】図2のリフト量可変制御弁の平面図である。
【図4】図2のリフト量可変制御弁の最大量リフトした
状態を示す断面図である。
【図5】この発明による副室式ガスエンジンの別の一実
施例を示す断面図である。
【図6】図5の副室式ガスエンジンの線A−Aにおける
断面図である。
【符号の説明】
1 主室 2 副室 3 副室壁体 4 連絡孔制御弁 5 燃料弁 7 シリンダヘッド 8 燃料通路 23 燃料入口 24 弁座 30 連絡孔 33 コントローラ 34 負荷センサー 36 弁フェース 37 弁ステム 38 外側磁路 39 内側磁路 40 コイル 41 磁性体プレート 42 板ばね 47 弁がさ 53 クリアランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに形成した副室、該副室
    とシリンダ側の主室とを連通する副室壁体に形成した連
    絡孔、燃料供給源から燃料通路を通じて前記副室にガス
    燃料を供給する前記副室壁体に形成した燃料入口、前記
    燃料入口を開閉するため前記燃料入口に配置した燃料
    弁、及び前記連絡孔の弁座に当たって前記連絡孔を開閉
    制御する弁フェースを備えた弁がさと前記弁がさと一体
    構造の弁ステムから成る連絡孔制御弁を有する副室式ガ
    スエンジンにおいて、前記連絡孔制御弁は、前記弁ステ
    ムの回りに配置された内側磁路と外側磁路、前記内側磁
    路と前記外側磁路との間に配置されたコイル、前記弁ス
    テムに取り付けた板ばね、及び前記外側磁路に接触し且
    つ前記内側磁路に対して最大リフト分のクリアランスを
    有するように設定した前記板ばねに固定した磁性体プレ
    ートから構成したことを特徴とするリフト量可変制御弁
    を備えた副室式ガスエンジン。
  2. 【請求項2】 エンジンの作動状態を検出するセンサ
    ー、該センサーの検出信号に応答して前記コイルへの電
    流を調節して磁力を制御し、該磁力によって前記板ばね
    のばね力に抗して前記連絡孔制御弁のリフト量を制御す
    るコントローラを有することを特徴とする請求項1に記
    載のリフト量可変制御弁を備えた副室式ガスエンジン。
  3. 【請求項3】 前記コントローラは前記センサーによる
    全負荷信号に応答して前記連絡孔制御弁のリフト量を最
    大にし、前記センサーによる部分負荷信号に応答して前
    記連絡孔制御弁のリフト量を低減する制御を行なうこと
    を特徴とする請求項1に記載のリフト量可変制御弁を備
    えた副室式ガスエンジン。
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