JP3404886B2 - ガスエンジン - Google Patents

ガスエンジン

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JP3404886B2
JP3404886B2 JP12467894A JP12467894A JP3404886B2 JP 3404886 B2 JP3404886 B2 JP 3404886B2 JP 12467894 A JP12467894 A JP 12467894A JP 12467894 A JP12467894 A JP 12467894A JP 3404886 B2 JP3404886 B2 JP 3404886B2
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主室と副室との連絡
が遮断された状態でガス燃料を副室に供給し、該副室と
の連絡が遮断された主室内で吸入空気を高圧縮するガス
エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスエンジンとして、NOX を低
減し、高効率を実現するため、希薄燃焼方式のエンジン
が開発されている。このようなエンジンとしては、ガス
ミキサーを吸気管に設置してオットサイクルで燃焼させ
る方式、或いは副室を設けて副室内にガス燃料を供給し
て燃焼させる方式がある。ガスミキサーを吸気管に設置
する方式は、エンジン本体をほとんど設計変更すること
なく作製できるので、輸送機械等に使用されている。
【0003】ガスエンジンとして、例えば、特開昭64
−24155号公報、特開平4−86362号公報に開
示されたものがある。
【0004】特開昭64−24155号公報に開示され
たガス機関の副室ガス圧制御方法は、副室式ガス機関の
副室に供給するガスあるいは混合気の供給圧を制御する
に際して、供給圧をPg、吸気負圧をPa、ブースト圧
をPcとし、A,B,Cを正の定数としたときに、Pg
=APa+BPc+Cなる関係式が成立するように供給
圧をPgを制御するものである。負荷の変化は吸気負圧
Paの変化に対応し、回転数の変化はブースト圧Pcの
変化に対応するので、供給圧Pgをガス機関の負荷や回
転数に応じた上記式により制御するものである。
【0005】また、特開平4−86362号公報に開示
された気体燃料の圧力調整装置は、正圧の気体燃料を送
入する導入路と、一定圧力の気体燃料を目的機器へ供給
する送出路とが接続された調圧室と、導入路を開閉する
計量弁とを有するものであり、計量弁を開閉動作させる
ための電磁気力で作動するアクチュエータと、調圧室の
圧力を検出する圧力センサーと、圧力センサーの圧力信
号に基づいてアクチュエータに駆動信号を送る電子式制
御器とを備えたものである。該気体燃料の圧力調整装置
は、調圧室の圧力が変動すると圧力センサーの圧力信号
に基づいて電子式制御器がアクチュエータに駆動信号を
送って計量弁を開閉動作させ、調圧室へ送入される正圧
の気体燃料を制御することによって調圧室を一定圧力に
維持するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガスミ
キサーを吸気管に設置する予混合タイプのガスエンジン
では、天然ガスの吸入量分だけ空気量が減少するため、
空気利用率が減少し、ガソリンエンジンに比較して出力
が低下する。このような欠点を克服するには、筒内にガ
ス燃料を直接噴射して混合気を形成させることが燃費等
を考慮した場合に有利であると考えられる。更に、エン
ジンに関してNOX の発生を抑制する点から考慮する
と、希薄燃焼が好ましいものであり、ガス燃料を用いて
希薄燃焼させるためには、確実な着火と希薄混合気の急
速な燃焼が不可欠である。
【0007】上記のことを実現するため、シリンダヘッ
ドに副室を設け、副室内を燃料リッチな状態にし、希薄
領域における着火性を確実なものにし、燃焼を安定方法
が考えられる。ところが、ガスエンジンは、ナチュラル
ガスを燃料とするものであり、燃料が気体である。そこ
で、吸入行程でガスを吸入し、次いで圧縮すると、高圧
縮となり温度が高くなり、自己着火の現象即ちノッキン
グが発生する。しかるに、ナチュラルガスのガス燃料は
圧縮比が12以下でないと、自己着火するものである。
また、エンジンの熱効率については、圧縮比が小さいと
熱効率が小さくなるという現象がある。
【0008】そこで、副室式ガスエンジンにおいて、希
薄燃焼を更に安定させるために、副室と主室とを連通す
る連絡孔にバルブを設置し、エンジン吸入行程時には該
バルブを閉じておき、主室に空気のみを吸入し、副室に
は数kg/cm2 に加圧された天然ガスを導入する。そ
して、上記バルブを上死点手前で開き、主室と副室との
圧力差により瞬間的に副室内に空気を流入させ、天然ガ
スと空気は極めて短時間に均一混合気を作り、同時に燃
焼を始め、副室から連絡孔を通じて主室に流出しながら
短時間に希薄燃焼を完了させることができる。しかしな
がら、ディーゼルエンジンを考慮した場合には、燃料ガ
スの燃焼室への供給は、インジェクションポンプ等を用
いる必要があるが、ガスエンジンでは通常のディーゼル
エンジンのようにインジェクションポンプを備えていな
いため、タイミング制御等の最適化が重要になる。
【0009】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、副室にナチュラルガス等のガス燃料を導入
し、主室で吸入空気のみを圧縮して圧縮比を高めると共
に、副室内の筒内圧を圧電素子等のセンサーで検出し、
その情報を基にして燃料供給弁を作動させて負荷と回転
数とに見合った適正な燃料供給量を制御し、主室内の空
気を高温に上昇させた状態で連絡孔の連絡孔弁を開放し
て主室の高圧縮空気を副室に流入させ、副室内のガス燃
料と高圧縮空気とを一気に混合させることで短期間に着
火燃焼させ、しかも副室内では燃料は過濃状態なのでN
X の発生を抑制する状態で燃焼させ、火炎を副室から
主室に一気に吹き出させることで二次燃焼を出来るだけ
均一な混合気で短時間で完結させ、NOX 、HC等の発
生を低減し、特に熱効率を高め、ガス燃料の自己着火を
防止してノッキングの発生を防止することができるガス
エンジンを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、シリンダヘッドに配置した副室を構成する
副室構造体、前記副室とシリンダ側に形成した主室とを
連通する前記副室構造体に形成した連絡孔、前記連絡孔
を開閉する連絡孔弁、ガス燃料供給源からのガス燃料を
前記副室へ供給するため前記副室に開口する燃料供給
口、前記燃料供給口を開閉するため電磁力によって作動
される燃料供給弁、前記副室内のガス燃料圧を検出する
圧力センサー、及び前記圧力センサーの検出信号に応答
して前記燃料供給弁の開閉を制御するコントローラから
構成したことを特徴とするガスエンジンに関する。
【0011】また、このガスエンジンにおいて、前記副
室はシリンダ中央部に配置されており、前記連絡孔弁は
カムによって作動され、前記連絡孔弁を作動する前記カ
ムのカム位置を検出する位置センサーが設けられてい
る。
【0012】また、このガスエンジンにおいて、前記位
置センサーにより前記連絡孔弁が閉鎖している状態を検
出して前記燃料供給弁が作動して前記燃料供給口が開放
し、前記ガス燃料供給路を通じて前記副室内へガス燃料
が供給されるものである。
【0013】また、このガスエンジンにおいて、前記コ
ントローラはエンジン負荷又はエンジン回転数に対応す
る予め設定した前記副室内の燃料ガス圧に応答して前記
燃料供給弁を作動して前記燃料供給口を閉鎖制御するも
のである。
【0014】
【作用】この発明によるガスエンジンは、上記のように
構成されており、次のように作用する。即ち、このガス
エンジンは、シリンダヘッドに配置した副室とシリンダ
側の主室とを連絡孔で連通し、前記連絡孔にカムの駆動
によって作動する制御弁を配置し、ガス燃料を前記副室
へ供給する燃料供給口に電磁駆動による燃料供給弁を配
置し、前記制御弁の開閉用の前記カムの位置を検出する
位置センサー、前記副室内の圧力を検出する圧力センサ
ーを設け、コントローラによって前記各センサーの検出
信号に応答して前記燃料供給弁の開閉を制御したので、
吸入空気が主室内で高圧縮比になっても、ガス燃料を含
んでいないのでガス燃料が自己着火することなく、ノッ
キングが発生することがなく、特に、前記圧力センサー
の情報に基づいて予め設定した負荷と回転数とに応じた
適正なガス燃料を前記副室に供給でき、前記連絡孔が開
放することで、前記主室から高圧縮の吸入空気が前記副
室に流入してガス燃料と吸入空気とが混合して着火し、
当量比の大きい燃料リッチな状態で高速燃焼してNOX
の発生が抑制される。更に、前記副室から連絡孔を通じ
て主室へ火炎、未燃混合気等のガスが噴き出し、主室で
空気利用率を向上させて燃焼速度をアップし、燃焼期間
を短縮してHC、カーボン等の発生を抑制でき、燃焼行
程で最適の燃焼状態を確保して燃費を向上させると共
に、熱効率を向上させることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるガス
エンジンの実施例を説明する。図1はこの発明によるガ
スエンジンの一実施例を示す説明図、及び図2は図1の
ガスエンジンにおけるヘッドライナの下面図である。図
示のように、このガスエンジンは、シリンダブロック1
4に固定されたシリンダヘッド7に2個の吸気ポートと
2個の排気ポート(図示せず)が形成され、該吸気ポー
トと該排気ポートとをそれぞれ開閉する吸気2弁と排気
2弁とを有している4弁方式の実施例である。このガス
エンジンは、シリンダヘッド7に形成したキャビティ1
9に配置した遮熱構造の副室構造体3で形成した副室
2、シリンダブロック14に形成した孔部41に嵌合し
たシリンダライナ22、該シリンダライナ22に形成し
たシリンダ18内を往復運動するピストン15、シリン
ダ18側に形成される遮熱構造の主室1、及び主室1と
副室2とを連通する副室構造体3に形成した連絡孔30
を有している。また、シリンダヘッド7とシリンダブロ
ック14との間には孔部9を備えた中間構造体27が介
在している。シリンダヘッド7は中間構造体13を介在
してシリンダブロック14にボルト23で固定されてい
る。また、ピストン15は、耐熱性に優れた窒化ケイ素
等のセラミックスから成るピストンヘッド16と、ピス
トンヘッド16に結合リング24でメタルフローによっ
て固定したピストンスカート17から構成されている。
【0016】このガスエンジンにおいて、主室1はシリ
ンダヘッド7に取り付けた中間構造体13の孔部9にガ
スケット27を介在して嵌合したヘッドライナ10で形
成されている。ヘッドライナ10は、シリンダ18の一
部を構成するライナ上部12とヘッド下面部11から構
成されている。中間構造体13の孔部9の壁面とヘッド
ライナ10の外面との間には遮熱空気層26が形成さ
れ、主室1が遮熱構造に構成されている。また、シリン
ダヘッド7のキャビティ19の壁面と副室構造体3の外
面との間には遮熱空気層40が形成され、副室2が遮熱
構造に構成されている。ヘッド下面部11には、副室2
を構成する副室構造体3が嵌合する孔部20が形成され
ている。副室構造体3は、シリンダヘッド7のキャビテ
ィ19にガスケット28を介在して嵌合され、ヘッドラ
イナ10の孔部20を貫通し、副室構造体3に形成した
連絡孔30が主室1に開口している。そして、副室構造
体3に形成される副室2は、シリンダ18の中央部に配
置されている。ヘッド下面部11には、シリンダヘッド
7に形成した吸排気ポートに連通する吸排気ポート3
1,32がそれぞれ形成され、該吸気ポート31に吸気
弁33が配置され、排気ポート32に排気弁34が配置
されている。
【0017】このガスエンジンにおいて、図示していな
いが、燃料としてのナチュラルガス即ちガス燃料を収容
した燃料供給源が設けられており、該燃料供給源から天
然ガスが供給する燃料供給管に連通する燃料供給通路8
がシリンダヘッド7に形成されている。燃料供給源から
の天然ガス即ちガス燃料は、ガス燃料供給通路8を通じ
て副室構造体3に形成された燃料供給口21から副室2
に供給される。また、燃料供給口21には、燃料供給口
21を開閉するためガスノズル即ち燃料供給弁5が配置
されている。
【0018】このガスエンジンは、主室1と副室2とを
連通する連絡孔30を開閉するため連絡孔30に連絡孔
弁4が配置されている。連絡孔弁4は、エンジンの回転
に同期した回転するカム29及びカム29の回転を上下
運動に変換するロッカアーム35を通じて作動され、カ
ム29の位置は位置センサー36で検出されるように構
成されている。カム29は、吸排気弁33,34を駆動
するカムシャフトと同一のカムシャフト39で駆動され
る。エンジンのカム駆動方式はオーバヘッドカム(OH
C)に構成されている。また、このガスエンジンでは、
副室2内のガス燃料圧の圧力を検出するため、圧電型ピ
ップアップ即ち圧力センサー6が設けられ、圧力センサ
ー6の検出信号に応答して燃料供給弁5の開閉を制御す
るコントローラ25が設けられている。
【0019】このガスエンジンでは、ガス燃料供給源の
ガス燃料は、図示していないが、増圧室等において5〜
7kg/cm2 に加圧され、その加圧されたガス燃料が
燃料供給管を通じて燃料供給通路8へと供給されてい
る。燃料供給弁5は、燃料供給口21を開閉するため、
図示していないが、コントローラ25の指令で電磁駆動
装置による電磁力によって作動される。従って、燃料供
給弁5が作動して燃料供給口21を開放すると、ガス燃
料は燃料供給通路8から燃料供給口21を通じて副室2
に速やかに供給される。更に、副室2内に設置された圧
力センサー6によって、副室2内のガス燃料圧が駆動さ
れているエンジンの負荷及び回転数に必要なガス燃料圧
になったことを検出し、その検出信号をコントローラ2
5に入力し、コントローラ25は指令を出して燃料供給
弁5を作動し、燃料供給口21を閉鎖させ、副室2への
ガス燃料の供給を終了する。
【0020】また、連絡孔30の領域では、燃焼ガスで
高温になるため、連絡孔30に配置した連絡孔弁4は高
温強度を有する耐熱性に優れた耐熱金属、窒化ケイ素、
炭化ケイ素等のセラミックスから製作されている。燃料
供給弁5は、電磁力で開閉される電磁弁駆動装置を有し
ており、エンジン負荷及びエンジン回転数に応じて開弁
期間が決定されている。このガスエンジンでは、主室1
を形成する壁体であるヘッドライナ10、副室2を形成
する副室構造体3、シリンダライナ22及びピストンヘ
ッド16は、耐熱性に優れた窒化ケイ素、炭化ケイ素等
のセラミックスで作製されている。従って、燃焼後期の
ガス温度が高くなっても十分な耐熱性、高温強度を有
し、未燃炭化水素HC等の排出が少なくなり、高効率の
エンジンを構成できる。
【0021】このガスエンジンは、上記の構成を有して
おり、特に、燃料供給弁5を電磁力で開閉制御し、エン
ジン負荷及びエンジン回転数に対応した適正なガス燃料
を副室2へ供給し、燃費を向上させると共に、熱効率を
向上させることである。このガスエンジンでは、位置セ
ンサー36により連絡孔弁4が連絡孔30を閉鎖してい
る状態を検出して、燃料供給弁5が作動して燃料供給口
21が開放し、ガス燃料供給路8を通じて副室2内へガ
ス燃料が供給されるように構成されている。コントロー
ラ25は、エンジン負荷を検出する負荷センサー37、
エンジン回転数を検出する回転センサー38、連絡孔弁
4の開閉状態を検出する位置センサー36及び副室2の
筒内圧を検出する圧力センサー6からの検出信号を受
け、それらの検出信号を基にして、副室2内に供給され
るガス燃料がエンジン負荷及びエンジン回転数に最適の
予め設定した燃料ガス圧になるように燃料供給弁5を作
動して燃料供給口21を開閉制御するように構成されて
いる。
【0022】このガスエンジンは、上記のように構成さ
れており、次のように作動される。このガスエンジン
は、吸入行程、圧縮行程、膨張行程及び排気行程の4つ
の行程を順次繰り返すことによって作動されるものであ
り、まず、吸入行程では、吸気弁33が吸気ポート31
を開放して主室1に吸入空気が供給され、連絡孔弁4に
よって連絡孔30を閉鎖した状態で燃料供給弁5が作動
して燃料供給口21を開放して燃料供給路8を通じてガ
ス供給源から副室2に天然ガスのガス燃料が供給され
る。
【0023】次に、このガスエンジンにおいて、圧縮行
程では、連絡孔弁4によって連絡孔30を閉鎖してお
き、主室1で吸入空気を高圧縮して圧縮比を大きくす
る。次いで、圧縮行程終盤で連絡孔弁4が連絡孔30を
開放し、連絡孔30を通じて高圧縮で高温(例えば、6
50℃)化した圧縮空気を主室1から副室2へ流入さ
せ、該吸入空気は副室2内のガス燃料と混合を促進して
着火燃焼し、燃焼が急速に進展して燃料リッチでNOX
を低減した状態で燃焼し、次いで、副室2の火炎が主室
1へ噴出し、膨張行程へ移行し、主室1に存在する新気
と混合を促進して短期間に二次燃焼を完結する。膨張行
程では、連絡孔30の開放状態を維持して副室2から主
室1へ火炎を噴出させて仕事をさせ、排気行程終了付近
で連絡孔30を連絡孔弁4を作動して閉鎖する。
【0024】このガスエンジンは、上記のように、副室
2に連絡孔30と燃料供給口21を設け、天然ガスを連
絡孔弁4で連絡孔30を閉鎖した状態で燃料供給口21
から副室2内に供給し、また吸気ポート31から主室1
へ吸入した吸入空気を連絡孔弁4で連絡孔30を閉鎖し
て副室2に吸入空気が供給されない状態で、ピストン1
5の上昇の圧縮行程で圧縮されるので、吸入空気が主室
1内で高圧縮されても、副室2内に供給されたガス燃料
は主室1とは連絡孔弁4で遮断されているので自己着火
することがなく、ノッキングが発生することがない。ま
た、連絡孔弁4が連絡孔30を開放することで、主室1
から高圧縮比の吸入空気が副室2に流入して燃料ガスと
吸入空気とが混合して着火し、当量比の大きい燃料リッ
チな状態で高速燃焼してNOX の発生が抑制される。
【0025】
【発明の効果】この発明によるガスエンジンは、上記の
ように構成されており、次のような効果を有する。即
ち、このガスエンジンは、シリンダヘッドに配置した構
成する副室構造体に形成した連絡孔を連絡孔弁で開閉
し、ガス燃料供給源からのガス燃料を燃料供給口を通じ
て副室へ供給し、前記燃料供給口を開閉するため電磁力
によって作動される燃料供給弁を設け、前記副室内のガ
ス燃料圧を圧力センサーで検出し、コントローラが前記
圧力センサーの検出信号に応答して前記燃料供給弁の開
閉を制御するように構成したので、前記副室へエンジン
負荷及びエンジン回転数に対応した最適量のガス燃料を
供給でき、燃費を向上できると共に、熱効率を向上でき
る。また、連絡孔弁が連絡孔を閉鎖して主室にガス燃料
が存在しない状態で、吸入空気が主室へ供給されるの
で、吸入空気を主室内で高圧縮することができる。そし
て、前記副室内には空気が存在しない状態で圧縮封入さ
れ、その質量を大きくされたガス燃料が供給されるの
で、ガス燃料が自己着火することがない。
【0026】また、このガスエンジンは、連絡孔弁の開
閉作動はカム方式であり、エンジン駆動の動弁系を変更
することなく、連絡孔弁を作動するカム気孔を組み込む
ことができ、機構上の大幅な設計変更を必要とせず、広
範囲に適用させることができる。また、エンジン負荷及
びエンジン回転数を検出するセンサーも従来のセンサー
を適用できる。しかも、駆動されているエンジンの負荷
及び回転数に最適のガス燃料量は副室内のガス燃料圧と
して予め設定しておき、コントローラにマップとして入
力しておけば、その設定値に応じてガス燃料量を制御す
ることができる。
【0027】また、前記連絡孔弁が作動して前記連絡孔
が開放することで、前記主室から高圧縮されて高温化し
た空気が前記副室に一気に流入し、負荷及び回転数に適
正なガス燃料が副室に供給されているので、ガス燃料と
吸入空気との混合が一気に促進して着火し、前記副室で
は当量比の大きい燃料リッチな状態で高速燃焼するので
NOX の発生が抑制される。そして、前記副室内は燃焼
により一気に圧力が上昇し、燃焼が促進され、それと同
時に、前記連絡孔を通じて前記副室から前記主室へその
火炎が一気に噴出し、該火炎は前記主室で新気と混合
し、予混合燃焼を促進して燃焼スピードを上昇して理想
的な二次燃焼を完結する。従って、このガスエンジン
は、NOX 、HC等の発生を大幅に低減でき、高効率の
エンジンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるガスエンジンの一実施例を示す
説明図である。
【図2】図1のガスエンジンにおけるヘッドライナの下
面図である。
【符号の説明】
1 主室 2 副室 3 副室構造体 4 連絡孔弁 5 燃料供給弁 6 圧力センサー 7 シリンダヘッド 8 燃料供給路 9 孔部 10 ヘッドライナ 11 ヘッド下面部 12 ライナ上部 13 中間構造体 14 シリンダブロック 15 ピストン 16 ピストンヘッド 18 シリンダ 19 キャビティ 20 孔部 21 燃料供給口 22 シリンダライナ 25 コントローラ 26,40 遮熱空気層 29 カム 30 連絡孔 36 位置センサー 37 負荷センサー 38 回転センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 21/02 F02M 21/02 F (56)参考文献 特開 平6−33836(JP,A) 特開 平6−108847(JP,A) 特開 平6−33785(JP,A) 特開 平6−33780(JP,A) 特開 平7−127453(JP,A) 特開 平7−127452(JP,A) 特開 平6−74047(JP,A) 特開 平6−33784(JP,A) 特開 平7−127454(JP,A) 特開 平7−301153(JP,A) 特開 平6−108848(JP,A) 特開 平6−93859(JP,A) 特開 昭64−24155(JP,A) 特公 昭41−10561(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 19/00 - 19/18 F02B 43/00 F02D 15/04 F02D 19/00 - 19/12 F02M 21/00 - 21/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに配置した副室を構成す
    る副室構造体、前記副室とシリンダ側に形成した主室と
    を連通する前記副室構造体に形成した連絡孔、前記連絡
    孔を開閉する連絡孔弁、ガス燃料供給源からのガス燃料
    を前記副室へ供給するため前記副室に開口する燃料供給
    口、前記燃料供給口を開閉するため電磁力によって作動
    される燃料供給弁、前記副室内のガス燃料圧を検出する
    圧力センサー、及び前記圧力センサーの検出信号に応答
    して前記燃料供給弁の開閉を制御するコントローラから
    構成したことを特徴とするガスエンジン。
  2. 【請求項2】 前記副室はシリンダ中央部に配置されて
    おり、前記連絡孔弁はカムによって作動され、前記連絡
    孔弁を作動する前記カムのカム位置を検出する位置セン
    サーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    のガスエンジン。
  3. 【請求項3】 前記位置センサーにより前記連絡孔弁が
    閉鎖している状態を検出して前記燃料供給弁が作動して
    前記燃料供給口が開放し、前記ガス燃料供給路を通じて
    前記副室内へガス燃料が供給されることを特徴とする請
    求項2に記載のガスエンジン。
  4. 【請求項4】 前記コントローラはエンジン負荷又はエ
    ンジン回転数に対応する予め設定した前記副室内の燃料
    ガス圧に応答して前記燃料供給弁を作動して前記燃料供
    給口を閉鎖制御することを特徴とする請求項1に記載の
    ガスエンジン。
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