JPH09158727A - 副室式ガスエンジン - Google Patents

副室式ガスエンジン

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JPH09158727A
JPH09158727A JP7345093A JP34509395A JPH09158727A JP H09158727 A JPH09158727 A JP H09158727A JP 7345093 A JP7345093 A JP 7345093A JP 34509395 A JP34509395 A JP 34509395A JP H09158727 A JPH09158727 A JP H09158727A
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JP
Japan
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chamber
sub
gas
fuel
gas engine
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JP7345093A
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English (en)
Inventor
Takero Nakajima
健朗 中島
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Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Ceramics Research Institute Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B23/00Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
    • F02B23/02Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition
    • F02B23/06Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with compression ignition the combustion space being arranged in working piston
    • F02B23/0696W-piston bowl, i.e. the combustion space having a central projection pointing towards the cylinder head and the surrounding wall being inclined towards the cylinder wall
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副室式ガスエンジンにおいて、拡散燃焼を向
上させ、燃焼期間を短縮する。 【解決手段】 この副室式ガスエンジンは、シリンダヘ
ッド13に副室2を構成する副室構造体3と主室1を構
成するヘッドライナ10を配置し、副室2と主室1とを
連絡口7と連絡孔6を通じて連通する。連絡口7には制
御弁4を配置し、副室2にガス燃料を供給する燃料供給
ノズル5を副室構造体3に配置する。ピストン15には
キャビティ27が形成され、連絡孔6に対向した位置の
キャビティ壁面に副室2からの噴出ガスが衝突する衝突
棚21が形成されている。衝突棚21はキャビティ壁面
から突出する凸部21から形成され、衝突棚21に衝突
した副室2からの噴流は衝突棚21の周囲から空気を導
入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主室と副室との連絡
が遮断された状態でガス燃料を副室に供給すると共に吸
入空気を主室内に導入する副室式ガスエンジンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスエンジンとして、NOX を低
減し、高効率を実現するため、希薄燃焼方式のエンジン
が開発されている。このようなエンジンとしては、ガス
ミキサーを吸気管に設置してオットサイクルで燃焼させ
る方式、或いは副室を設けて副室内にガス燃料を供給し
て燃焼させる方式がある。ガスミキサーを吸気管に設置
する方式は、エンジン本体をほとんど設計変更すること
なく作製できるので、輸送機械等に使用されている。
【0003】しかしながら、ガスミキサーを吸気管に設
置する予混合タイプのガスエンジンでは、天然ガスの吸
入量分だけ空気量が減少するため、空気利用率が減少
し、ガソリンエンジンに比較して出力が低下する。この
ような欠点を克服するには、筒内にガス燃料を直接噴射
して混合気を形成させることが燃費等を考慮した場合に
有利であると考えられる。更に、エンジンに関してNO
X の発生を抑制する点から考慮すると、希薄燃焼が好ま
しいものであり、ガス燃料を用いて希薄燃焼させるため
には、確実な着火と希薄混合気の急速な燃焼が不可欠で
ある。
【0004】従来、ガスエンジンとして、シリンダヘッ
ドに副室を設け、副室内を燃料リッチな状態にし、希薄
領域における着火性を確実なものにし、燃焼を安定させ
る方法が考えられる。ところが、ガスエンジンは、ナチ
ュラルガス即ち天然ガスを燃料とするものであり、燃料
が気体である。そこで、吸入行程でガスを吸入し、次い
で圧縮すると、混合気は高圧縮されて温度が高くなり、
自己着火の現象即ちノッキングが発生する。しかるに、
天然ガスのガス燃料は圧縮比が12以下でないと、自己
着火するものである。また、エンジンの熱効率について
は、圧縮比が小さいと熱効率が小さくなるという現象が
ある。
【0005】そこで、副室式ガスエンジンにおいて、希
薄燃焼を更に安定させるために、副室と主室とを連通す
る連絡孔に副室開閉弁を設置し、吸入行程時には該副室
開閉弁を閉じておき、主室に空気のみを吸入し、副室に
天然ガスを導入する。そして、副室開閉弁を圧縮行程上
死点手前で開き、主室と副室との圧力差により瞬間的に
副室内に空気を流入させ、天然ガスと空気とは急速に混
合して着火燃焼し、副室から連絡孔を通じて主室に流出
しながら短時間に希薄燃焼を完了させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、上記の問題を解決したガスエンジンを開発し、特願
平6−124678号として先に出願した。該ガスエン
ジンは、副室にナチュラルガス等のガス燃料を導入し、
主室で吸入空気のみを圧縮して圧縮比を高めると共に、
副室内の筒内圧を圧電素子等のセンサで検出し、その情
報を基にして燃料供給弁を作動させて負荷と回転数とに
見合った適正な燃料供給量を制御し、主室内の空気を高
温に上昇させた状態で連絡孔の連絡孔弁を開放して主室
の高圧縮空気を副室に流入させ、副室内のガス燃料と高
圧縮空気とを一気に混合させることで短期間に着火燃焼
させ、しかも副室内では燃料が過濃状態であるのでNO
X の発生を抑制する状態で燃焼させ、火炎を副室から主
室に一気に吹き出させることで二次燃焼を出来るだけ均
一な混合気で短時間で完結させ、NOX 、HC等の発生
を低減し、特に熱効率を高め、ガス燃料の自己着火を防
止してノッキングの発生を防止するものである。
【0007】しかしながら、副室式ガスエンジンにおい
て、連絡孔に設けた制御弁が連絡孔を閉鎖し、副室内圧
力が低圧時に副室にガス燃料を供給し、圧縮行程後半に
制御弁を開放し、主室の高温圧縮空気を副室内に供給し
て急速に均一混合と一次燃焼室を実現させ、副室内燃焼
による圧力上昇にて混合気、火炎を主室に噴出し、短時
間に希薄燃焼を完了させる必要があるが、天然ガスは自
発火温度が高く、難燃性燃料であるので、主室での拡散
燃焼が緩慢になってHCやスモークの発生が懸念され
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、副室にナチュラルガス等
のガス燃料を導入し、主室で吸入空気のみを圧縮して圧
縮比を高めた状態で連絡孔の制御弁を開放して主室の高
圧縮空気を副室に流入させ、副室内のガス燃料と高圧縮
空気とを一気に混合させることで短期間に着火燃焼さ
せ、混合気、火炎等のガスを副室から主室に一気に噴き
出させ、その噴流をピストンのキャビティに形成した衝
突棚に衝突拡散させ、主室内の空気を巻き込んで空気利
用率を向上させ、均一な混合気を生成させて主室での燃
焼期間を短縮させて二次燃焼を完了させて拡散燃焼を改
善し、NOX 、HC等の発生を低減して熱効率を高める
ことができる副室式ガスエンジンを提供することであ
る。
【0009】この発明は、シリンダ側に形成された主室
と前記シリンダのほぼ中央に形成された副室を構成する
シリンダヘッドに配置した燃焼室構造体、前記主室と前
記副室とを連通する前記燃焼室構造体に形成した周方向
に隔置して放射方向に延びる連絡孔、前記副室を前記主
室に対して開閉する制御弁、ガス燃料供給源からのガス
燃料を前記副室へ供給する燃料供給ノズル、及び前記シ
リンダ内を往復動するピストンから成る副室式ガスエン
ジンにおいて、前記ピストンのピストンヘッドのほぼ中
央にキャビティが形成され、前記連絡孔に対向した位置
のキャビティ壁面に前記副室からの噴流が衝突する衝突
棚が形成されていることを特徴とする副室式ガスエンジ
ンに関する。
【0010】また、この副室式ガスエンジンにおいて、
前記衝突棚は前記キャビティ壁面から突出する凸部から
形成され、前記衝突棚に衝突した前記副室からの噴流は
前記衝突棚の周囲から空気を導入するものである。
【0011】また、この副室式ガスエンジンにおいて、
前記衝突棚は前記副室からの噴流が膨張行程における上
死点後の10°〜30°で衝突するように前記連絡孔に
対して位置設定されているものである。従って、前記副
室から前記連絡孔を通じて前記主室へ噴出する噴流エネ
ルギーが最も大きい時に、噴流を前記衝突棚に衝突させ
ることになり、噴流の衝突拡散を良好にし、前記主室の
衝突棚周辺の新気を良好に巻き込んで空気利用率を向上
させることができる。
【0012】この副室式ガスエンジンは、上記のように
構成されているので、制御弁が連絡孔を閉鎖した状態の
副室に適正な流量のガス燃料を供給でき、主室に吸入空
気が導入されて主室内で吸入空気が高圧縮になってもガ
ス燃料を含んでいないのでガス燃料が自己着火すること
なく、ノッキングが発生することがなく、制御弁が連絡
孔を開放することによって、前記主室から高圧縮の吸入
空気が前記副室に流入してガス燃料と吸入空気とが混合
して着火し、当量比の大きい燃料リッチな状態で高速燃
焼してNOX の発生が抑制され、次いで、前記副室から
前記連絡孔を通じて前記主室へ火炎、未燃混合気等のガ
スが噴き出し、前記主室へ噴出した噴流がピストンのキ
ャビティ壁面に衝突して拡散され、ガスは周囲の空気を
巻き込んで、拡散燃焼が緩慢になることなく、前記主室
で空気利用率を向上させて燃焼速度をアップし、燃焼期
間を短縮してHC、カーボン等の発生を抑制でき、燃焼
行程で最適の拡散燃焼を行なわせ、燃費を向上させると
共に、熱効率を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による副室式ガスエンジンの実施例を説明する。図1は
この発明による副室式ガスエンジンの一実施例を示す概
略説明図、図2は図1の副室式ガスエンジンにおけるヘ
ッドライナの下面の半分を示す下面図、図3は図1の副
室式ガスエンジンにおけるピストンの上面の半分を示す
上面図、及び図4はピストンのキャビティに形成した衝
突棚を示す斜視図である。
【0014】この副室式ガスエンジンは、天然ガス等の
のガス燃料を燃料とするディーゼルサイクルで駆動され
るものであり、例えば、シリンダブロック14に固定さ
れたシリンダヘッド13に2個の吸気ポートと2個の排
気ポートが形成されている4弁方式に構成されている。
この副室式ガスエンジンは、シリンダヘッド13に形成
した小径のキャビティ8に配置した遮熱構造の副室2を
構成する燃焼室構造体、シリンダブロック14に形成し
た孔部36に嵌合したシリンダライナ30、該シリンダ
ライナ30に形成したシリンダ35内を往復動するピス
トン15、シリンダ35側に形成される遮熱構造の主室
1、及び主室1と副室2とを連通する副室構造体3に形
成した連絡口7を有している。また、ピストン15は、
耐熱性に優れた窒化ケイ素等のセラミックスから成るピ
ストンヘッド16と、ピストンヘッド16に遮熱空気層
33を形成するように結合リング32でメタルフローに
よって固定したピストンスカート17から構成されてい
る。
【0015】この副室式ガスエンジンにおいて、燃焼室
構造体は、主室1を構成するヘッドライナ10と副室2
を構成する副室構造体3とから成る。シリンダヘッド1
3に形成された大形のキャビティ9には、ガスケット2
9を介在して嵌合したヘッドライナ10で形成されてい
る。ヘッドライナ10は、シリンダ35の一部を構成す
るライナ上部12とヘッド下面部11から構成されてい
る。シリンダヘッド13のキャビティ9の壁面とヘッド
ライナ10との間には遮熱空気層28が形成され、主室
1が遮熱構造に構成されている。また、シリンダヘッド
7のキャビティ19には、副室2を形成する副室構造体
3が嵌入されている。副室構造体3に形成される副室2
は、シリンダ35のほぼ中央に配置されている。シリン
ダヘッド7には、例えば、2個の吸気ポートと2個の排
気ポートが形成されている。
【0016】また、ヘッドライナ10のほぼ中央には、
下方へ突出する突出部18が形成されると共に、ヘッド
下面部11から突出部18にかけて嵌合穴37が形成さ
れている。ヘッドライナ10の突出部18において、嵌
合穴37の下面が閉鎖した底壁部22と周壁部に周方向
に隔置して放射状に延びる複数個の連絡孔6が形成され
ている。また、ピストンヘッド16には、ヘッドライナ
10の突出部18に対応して突出部18より大径のキャ
ビティ27が形成されている。ヘッドライナ10の嵌合
穴37には、副室2と主室1とを連通する連絡口7を備
えた副室構造体3が嵌入され、段部19で一体に固定さ
れている。ヘッドライナ10には、シリンダヘッド13
に形成された2個の吸気ポートと2個の排気ポートとに
それぞれ対応する吸気ポート25と排気ポート26が形
成され(図2では1個ずつ示す)、吸気ポート25には
吸気弁23が配置され、排気ポート26には排気弁24
が配置されている。
【0017】この副室式ガスエンジンにおいて、副室構
造体3には、副室2にガス燃料を供給するため燃料供給
ノズル5が配置されている。燃料としてのナチュラルガ
ス即ちガス燃料を収容した燃料供給源50が設けられて
おり、燃料供給源50からの天然ガス即ちガス燃料は燃
料供給管38を通じて燃料供給ノズル5に送り込まれ、
燃料供給ノズル5を通じて副室構造体3で構成される副
室2に供給される。
【0018】この副室式ガスエンジンは、主室1と副室
2とを連通する副室構造体3に形成された連絡口7及び
ヘッドライナ10のヘッド下面部11に形成された連絡
孔6を備えており、連絡口7と連絡孔6を開閉するため
連絡口7には制御弁4がシリンダヘッド13に設けたバ
ルブガイド34に摺動可能に貫通して配置されている。
制御弁4は、エンジンの回転に同期した回転する動弁機
構60或いは電磁力で駆動される電磁駆動装置を通じて
作動される。
【0019】この副室式ガスエンジンでは、ガス燃料供
給源50のガス燃料は、図示していないが、増圧室等に
おいて、例えば、5〜7kg/cm2 に加圧され、その
加圧されたガス燃料が燃料供給管38を通じて燃料供給
ノズル5へ供給される。燃料供給ノズル5は、例えば、
コントローラ70の指令で電磁駆動装置51による電磁
力によって作動される。従って、コントローラ70の指
令で燃料供給ノズル5が作動すると、低圧時の副室2内
にガス燃料は燃料供給管38から燃料供給ノズル5を通
じて速やかに供給される。更に、副室2内に設置された
圧力センサ71によって、副室2内のガス燃料圧が駆動
されているエンジンの負荷及び回転数に必要なガス燃料
圧になったことを検出し、その検出信号をコントローラ
70に入力し、コントローラ70は指令を出して燃料供
給ノズル5が閉鎖し、副室2へのガス燃料の供給が終了
する。
【0020】また、連絡孔6や連絡口7の領域では、燃
焼ガスで高温になるため、連絡口7に配置した制御弁4
は高温強度を有する耐熱性に優れた耐熱金属、窒化ケイ
素、炭化ケイ素等のセラミックスから製作されている。
燃料供給ノズル5は、エンジン負荷及びエンジン回転数
に応じて開弁期間が決定されている。この副室式ガスエ
ンジンでは、主室1を形成する壁体であるヘッドライナ
10、副室2を形成する副室構造体3、シリンダライナ
30及びピストンヘッド16は、例えば、耐熱性に優れ
た窒化ケイ素、炭化ケイ素、サイアロン等のセラミック
スで作製されている。
【0021】この副室式ガスエンジンは、上記の構成を
有しており、特に、ピストン15のピストンヘッド16
のほぼ中央にピストン頂面31から凹んだキャビティ2
7が形成され、複数の連絡孔6に対向した位置のキャビ
ティ壁面に副室2からの噴出ガスが衝突する衝突棚21
が形成されていることを特徴とするものである。衝突棚
21は、キャビティ壁面から突出する凸部から形成さ
れ、該凸部先端に衝突面20を有している。衝突面20
に衝突した副室2からの噴流は衝突棚21の周囲から空
気を巻き込んで導入するように主室1内に拡散される。
更に、衝突棚21は、副室2からの噴流が図1の符号S
で示すように、膨張行程における上死点後の10°〜3
0°で衝突するように、連絡孔6に対して位置設定され
ている。
【0022】また、この副室式ガスエンジンでは、コン
トローラ70は、燃料供給ノズル5がエンジン負荷及び
エンジン回転数に対応した適正なガス燃料を副室2へ供
給し、燃費を向上させると共に熱効率を向上させる制御
を行なうことができる。コントローラ70は、エンジン
負荷を検出する負荷センサ72、エンジン回転数を検出
する回転センサ73、制御弁4の開閉状態を検出する位
置センサ74及び副室2の筒内圧を検出する圧力センサ
71等からの検出信号を受け、それらの検出信号を基に
して、副室2内に供給されるガス燃料がエンジン負荷及
びエンジン回転数に最適の予め設定した燃料ガス圧にな
るように燃料供給ノズル5を作動して副室2にガス燃料
を供給するように構成できる。
【0023】この副室式ガスエンジンは、上記のように
構成されており、次のように作動される。この副室式ガ
スエンジンは、吸入行程、圧縮行程、膨張行程及び排気
行程の4つの行程を順次繰り返すことによって作動され
るものであり、まず、吸入行程では、吸気弁23が吸気
ポート25を開放して主室1に吸入空気が供給され、制
御弁4によって連絡口7を閉鎖した状態で燃料供給ノズ
ル5が作動してガス供給源50から副室2に天然ガスの
ガス燃料が供給される。
【0024】この副室式ガスエンジンにおいて、圧縮行
程では、制御弁4によって連絡口7を閉鎖しておき、主
室1で吸入空気を高圧縮して圧縮比を大きくする。次い
で、圧縮行程終盤で制御弁4が連絡口7を開放し、連絡
孔6及び連絡口7を通じて高圧縮で高温(例えば、65
0℃)化した圧縮空気を主室1から副室2へ流入させ、
該吸入空気は副室2内のガス燃料と混合を促進して着火
燃焼し、燃焼が急速に進展して燃料リッチでNOX を低
減した状態で燃焼する。次いで、膨張行程へ移行し、副
室2の可燃性混合気、火炎が膨張行程の上死点後のクラ
ンク角10°〜30°(図1の符号S)において連絡口
7及び連絡孔6を通じて主室1へ噴出し、その噴流はピ
ストンヘッド16に形成したキャビティ27の衝突棚2
1に衝突して主室1に拡散する。衝突棚21に衝突した
噴流は、主室1に存在する新気、特に、凸状の衝突棚2
1の周囲の空気を巻き込んで、混合を促進して拡散燃焼
を促進し、燃焼期間を短縮して二次燃焼を完結する。膨
張行程では、連絡口7の開放状態を維持して副室2から
主室1へ火炎を噴出させて仕事をさせ、排気行程終了付
近で連絡口7を制御弁4を作動して閉鎖する。
【0025】
【発明の効果】この発明による副室式ガスエンジンは、
上記のように、副室に連絡口を設け、天然ガスを制御弁
で連絡口を閉鎖した状態で燃料供給ノズルから前記副室
内に供給し、また、吸気ポートから主室へ吸入した吸入
空気を前記制御弁で前記連絡口を閉鎖した状態で前記副
室に吸入空気を供給することなくピストンの上昇の圧縮
行程で圧縮するので、吸入空気が前記主室内で高圧縮さ
れても、前記副室内に供給されたガス燃料は前記主室と
は前記制御弁で遮断されており、自己着火することがな
く、ノッキングが発生することがない。また、前記制御
弁が前記連絡口を開放することで、前記主室から高圧縮
比の吸入空気が前記副室に流入して燃料ガスと吸入空気
とが混合して着火し、当量比の大きい燃料リッチな状態
で高速燃焼してNOX の発生が抑制される。
【0026】この副室式ガスエンジンでは、特に、前記
副室から前記連絡口及び前記連絡孔を通じて噴出する噴
流は、その噴出エネルギーによって前記ピストンに形成
したキャビティの衝突棚で衝突して拡散するので、前記
主室内の新気を巻き込んで混合を促進でき、拡散燃焼を
短期に完結でき、スモーク、HC等の発生を抑制すると
共に、熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による副室式ガスエンジンの一実施例
を示す概略説明図である。
【図2】図1の副室式ガスエンジンにおけるヘッドライ
ナ下面の半分を示す下面図である。
【図3】図1の副室式ガスエンジンにおけるピストン上
面の半分を示す上面図である。
【図4】図1の副室式ガスエンジンにおけるピストンの
キャビティ壁面に形成した衝突棚を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 主室 2 副室 3 副室構造体 4 制御弁 5 燃料供給ノズル 6 連絡孔 7 連絡口 8,9,27 キャビティ 10 ヘッドライナ 11 ヘッド下面部 12 ライナ上部 13 シリンダヘッド 15 ピストン 16 ピストンヘッド 21 衝突棚 35 シリンダ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02B 23/02 F02B 23/02 E U 23/06 23/06 A 43/00 43/00 A 43/04 43/04 F02F 1/24 F02F 1/24 D E 3/28 3/28 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ側に形成された主室と前記シリ
    ンダのほぼ中央に形成された副室を構成するシリンダヘ
    ッドに配置した燃焼室構造体、前記主室と前記副室とを
    連通する前記燃焼室構造体に形成した周方向に隔置して
    放射方向に延びる連絡孔、前記副室を前記主室に対して
    開閉する制御弁、ガス燃料供給源からのガス燃料を前記
    副室へ供給する燃料供給ノズル、及び前記シリンダ内を
    往復動するピストンから成る副室式ガスエンジンにおい
    て、前記ピストンのピストンヘッドのほぼ中央にキャビ
    ティが形成され、前記連絡孔に対向した位置のキャビテ
    ィ壁面に前記副室からの噴流が衝突する衝突棚が形成さ
    れていることを特徴とする副室式ガスエンジン。
  2. 【請求項2】 前記衝突棚は前記キャビティ壁面から突
    出する凸部から形成され、前記衝突棚に衝突した前記副
    室からの噴流は前記衝突棚の周囲から空気を導入するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の副室式ガスエンジン。
  3. 【請求項3】 前記衝突棚は前記副室からの噴流が膨張
    行程における上死点後の10°〜30°で衝突するよう
    に前記連絡孔に対して位置設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載の副室式ガスエンジン。
JP7345093A 1995-12-08 1995-12-08 副室式ガスエンジン Pending JPH09158727A (ja)

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JP7345093A JPH09158727A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 副室式ガスエンジン

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JP7345093A JPH09158727A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 副室式ガスエンジン

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ID=18374244

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JP7345093A Pending JPH09158727A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 副室式ガスエンジン

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103696870A (zh) * 2013-12-09 2014-04-02 潍柴动力股份有限公司 一种柴油机气缸活塞及应用该燃烧室的柴油机
WO2017011927A1 (es) * 2015-07-17 2017-01-26 Perez Gutierrez Carlos Hernan Sistema de admisión y escape de gases al cilindro del motor de combustión interna de cuatro tiempos con una cámara de intercambio de gases que permite a las válvulas del cilindro actuar con doble función de admisión y escape; y que pueden ser accionadas electrónicamente
EP3495636A1 (en) * 2017-12-05 2019-06-12 Caterpillar Energy Solutions GmbH Cylinder head for engine

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