JPH06108640A - コンクリート壁の断熱支持具とこの支持具を用いたコンクリート壁構造 - Google Patents

コンクリート壁の断熱支持具とこの支持具を用いたコンクリート壁構造

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JPH06108640A
JPH06108640A JP26225392A JP26225392A JPH06108640A JP H06108640 A JPH06108640 A JP H06108640A JP 26225392 A JP26225392 A JP 26225392A JP 26225392 A JP26225392 A JP 26225392A JP H06108640 A JPH06108640 A JP H06108640A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外断熱性能の問題と台座部材の破壊の問題を
同時に解決すると共に、固定用棒状部材を仕上げ材の支
持材として施工できて、しかも、この固定用棒状部材を
仕上げ材の仕上げ厚さに応じて適性な突出レベルに調整
可能にする。 【構成】 支持具は固定用棒状部材と台座部材からな
り、前記台座部材は表側型枠裏面に当接する表面部から
内面部まで貫通状の貫通孔を備え、且つ前記貫通孔は内
側部側に表側部内径より大きい大径孔部を形成し、固定
用棒状部材は外側端に仕上げ材取付け用螺子部と回動操
作部を、内側端に前記大径孔部と略等しい拡大径部を有
し、固定用棒状部材外側端を台座部材の貫通孔から表面
部に突出させ、この固定用棒状部材内側端にはコンクリ
ートに埋設される間隔保持用棒状部材を連結且つ前記回
動操作部を回動させて連結解除可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート壁の断熱支
持具とこの支持具を用いたコンクリート壁構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート型枠工法(断熱層を
形成したものを含む)によって構築されたコンクリート
躯体(断熱層)の表面に何等かの仕上げ材を施工する場
合には、養生させて硬化したコンクリート躯体にあらた
めてアンカーを打ち込み、このアンカー上に仕上げ材を
施工していた。
【0003】しかし、アンカーを打ち込む作業は、仕上
げ材の打ち込み表面に墨出しを行わなければならず、二
度手間となるために作業性が悪いという問題があった。
【0004】また、従来の型枠工法におけるコンクリー
ト内に埋設される間隔保持部材(ボルト部材等)は、一
本のボルト部材がそのままコンクリート部材を貫通した
状態で埋設されているため、ヒートブリッジ或いはクー
ルブリッジとして働いて、断熱性能が損なわれる問題を
抱えている。
【0005】さらに、従来の型枠工法に用いられる前記
ボルト部材に取付けられたボルト一体タイプすなわちボ
ルト部付き保持部材は、コンクリート打設後におけるコ
ンクリート表面をボルト部等の突出物が存在しない平坦
にするため、縦バタ,横バタと呼ばれている木材からな
る角材や金属製の鋼管等の押え具とともに取り除かれ
る。そして、このボルト部付き保持部材が取り除かれた
跡のコンクリート表面における凹部には、コンクリート
表面を平坦に仕上げるため、何等かの目地材を充填させ
ており、非常に手間がかかっていた。
【0006】このような問題点を解決するものとして、
出願人は特願平4-221620号にコンクリート壁の施工用支
持具を提案している。
【0007】この施工用支持具の構成は、台座部材と固
定用棒状部材とからなり、台座部材は表面部に表面側挿
入孔を、表面部と相対する内面部に内側挿入孔を、それ
ぞれ開口形成し、この台座部材の表面側挿入孔には断熱
材を貫通して表面側に突出する前記固定用棒状部材を挿
着し、且つ前記内側挿入孔にはコンクリート部材に埋設
される間隔保持用棒状部材を挿着しているものであり、
間隔保持部材と固定用棒状部材とに別けてあるため、外
断熱性能が改善され、しかも、固定用棒状部材を仕上げ
材の支持材として、コンクリート躯体にあらためてアン
カーを打ち込むことなく、仕上げ材を施工することがで
きるもので、前記の諸問題が一挙に解決されている。
【0008】ところで、コンクリート打設時には、打設
時に発生する衝撃および引張り力が型枠を通じて棒状部
材に負荷される。この衝撃および引張り力が前記構成の
固定用棒状部材そして台座部材に負荷された場合、台座
部材の負担が大きく、樹脂製の台座部材等では破壊する
危惧がある。
【0009】さらに、仕上げ材(外装材)の仕上げ厚さ
に応じて、適当な長さの固定用棒状部材を付け替えしな
ければならず、また、固定用棒状部材が特に長い場合に
は、既成のフォームタイによる締め付けが不可能である
等、種々の問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、外断熱性能の問題と台座部材の破壊の問題を同時
に解決できない点であり、固定用棒状部材を仕上げ材の
支持材として施工できても、この固定用棒状部材は仕上
げ材の仕上げ厚さに応じて結局適性な長さのものにあら
ためなければならない点である。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
めに、コンクリート壁の施工に用いられる支持具につい
て、支持具は固定用棒状部材と台座部材からなり、前記
台座部材は表側型枠裏面に当接する表面部から内面部ま
で貫通状の貫通孔を備え、且つ前記貫通孔は内側部側に
表側部内径より大きい大径孔部を形成し、固定用棒状部
材は外側端に仕上げ材取付け用螺子部と回動操作部を、
内側端に前記大径孔部と略等しい拡大径部を有し、固定
用棒状部材外側端を台座部材の貫通孔から表面部に突出
させ、この固定用棒状部材内側端にはコンクリートに埋
設される間隔保持用棒状部材を連結且つ前記回動操作部
を回動させて連結解除可能にしたことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、台座部材の貫通孔内に雌
螺子部を有し、固定用棒状部材の外周面に前記雌螺子部
と螺合する雄螺子部を有することを特徴とする。
【0013】また、本発明は、固定用棒状部材内側端の
拡大径部を、台座部材の表側部外径より大きくしたこと
を特徴とする。拡大径部は同一体に形成しても良いし、
別体のもので形成しても良い。
【0014】また、本発明は、台座部材を表側部と内側
部に分割形成すると共に、内側部に対して軸線方向に適
宜長さ状の表側部を着脱自在に備えたことを特徴とす
る。この表側部は、コンクリート打設時における型枠の
厚さに応じて、適宜長さのものを選択する。表側部と内
側部の着脱構造は、嵌め込み或いは螺子込み等の適宜着
脱手段を選択する。
【0015】また、本発明は、台座部材の貫通孔におけ
る内面部側開口に固定用棒状部材の拡大径部と対応する
突部を、拡大径部に対してとまりばめ状の嵌め合い関係
を呈する態様に形成したことを特徴とする。この突部
は、環状でも良いし、間欠環状であっても良い。尚、後
者の場合における突部の高さは、開口と拡大径部との間
の隙間からコンクリートが浸入しない程度に設定する。
【0016】本発明における台座部材は、円筒,角筒等
の筒形状、その他の適宜形状に形成し、外表面には突起
等を設けてコンクリートとの結合状態が強化されるよう
にしても良い。この台座部材の材質は、金属製或いは合
成樹脂製であり、また、棒状部材がボルト部材である場
合、貫通孔の雌螺子部のみを金属で形成した合成樹脂と
の複合体にしたり、貫通孔の一部にナット部材を埋設し
て形成したものとしても良く自由である。また、回動操
作部は、各種の工具を用いて操作可能な形態であれば良
く、例えば六角,四角等の角形状、仕上げ材取付用螺子
部の先端に凹設した適宜角孔状、凹溝状、その他等、公
知の方法から適宜選択する。
【0017】そして、前記の支持具を用いたコンクリー
ト壁の施工構造については、表側および裏側に型枠を配
してコンクリート打設空間を形成し、前記コンクリート
打設空間内には、表側型枠内面に台座部材表面部を、裏
側型枠内面に保持部材裏面部を、それぞれ当接状に配し
て、この台座部材と保持部材間に間隔保持用棒状部材を
配すると共に、間隔保持用棒状部材における台座部材側
の端部を、台座部材を貫通して表側型枠の表面に突出状
の固定用棒状部材と連結させ、前記コンクリート打設空
間にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後に、
固定用棒状部材を回動させて間隔保持用棒状部材との連
結状態から解除し、この固定用棒状部材を外側に適宜引
き出して、同棒状部材先端の突出部に仕上げ材を配した
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明における施工構造では、表側
型部材と仕上げ材の間に空気層が存在するように形成し
ても良い。この場合、コンクリートが完全に硬化する前
に、仕上げ材の施工を行っても、空気層の存在によって
コンクリートの乾燥が進行し、一般に言われるコンクリ
ートの養生期間を待つことなく施工でき、工期の短縮に
有効である。
【0019】型枠は、発泡ポリスチレン,ウレタンフォ
ーム,発泡板,複合板等の断熱性能を備えたもの、普通
の合板等で、ともに施工時には縦バタ,横バタと呼ばれ
ている角材や金属製の鋼管等によって押えられる。仕上
げ材としては、固定用棒状部材にレベル調整具等を取付
けて、このレベル調整具に固定した垂木または胴縁に取
付けられるところのタイル乾式工法によるタイル張り、
あるいは金属製の外装板等である。
【0020】保持部材は台座部材と取り替えても良く、
表裏の両型枠に台座部材をそれぞれ配して間隔保持用棒
状部材で連結しても良い。この場合、両面に仕上げ材を
配したコンクリート壁構造にすることも可能である。
【0021】
【作用】コンクリート壁の施工に用いられる支持具を、
表側型枠内面に当接する台座部材と、表側型枠の外側に
突出する固定用棒状部材により構成して、台座部材の貫
通孔に貫通している固定用棒状部材内側端とコンクリー
ト打設空間内に埋設される間隔保持用棒状部材を直接連
結してあるため、コンクリート打設時の衝撃および引っ
張り力は両棒状部材に負荷されることになり、打設時の
外圧によって台座部材が破損するようなことがない。
【0022】固定用棒状部材と間隔保持用棒状部材の連
結を、固定用棒状部材の回動操作部を回動させて解除可
能にしてあるため、コンクリート打設後に連結解除して
両棒状部材を分離することができ、ヒートブリッジそし
てクールブリッジの影響がなく、十分な断熱能力を有す
る。
【0023】ヒートブリッジそしてクールブリッジの断
熱の問題が解消されていて、しかも、固定用棒状部材の
拡大径部が大径孔部の底部に当接して、台座部材から固
定用棒状部材が抜け出ないようにしてあるため、固定用
棒状部材の突出端部を仕上げ材の支持部として用いて、
別途にアンカーを打ち込むことなく、仕上げ材の施工を
行うことができると共に、この固定用棒状部材について
は、表側型枠の外側への突出レベルを自在に調整可能で
あるから、仕上げ材の仕上げ厚さに応じて容易にレベル
出しすることができる。
【0024】そして、台座部材の雌螺子部に固定用棒状
部材の雄螺子部を螺合させて、固定用棒状部材の突出レ
ベルを微調整可能にしてあるため、仕上げ材の仕上げ厚
さに応じて固定用棒状部材の突出レベルを微調整するこ
とができる。
【0025】固定用棒状部材内側端の拡大径部を、台座
部材の表側部外径より大きくしてあるため、固定用棒状
部材の最大突出レベルを規制でき、特に台座部材が樹脂
製で、コンクリート打設後の火災等により溶けても、台
座部材の表側部跡のコンクリート孔部に拡大径部が当た
って抜け出ることがなく、仕上げ材をコンクリート壁か
ら脱落しないように保持し続けることができる。
【0026】台座部材を表側部と内側部に分割形成する
と共に、内側部に対して軸線方向に適宜長さ状の表側部
を着脱自在に備えてあるため、コンクリート打設時に、
型枠の厚さに応じて適当な長さの表側部のみを付け替え
ることにより、対応することができる。
【0027】台座部材の貫通孔における内面部側開口に
固定用棒状部材の拡大径部と対応する突部を、拡大径部
に対してとまりばめ状の嵌め合い関係を呈する態様に形
成してあるため、台座部材と固定用棒状部材が双方の自
転運動を緩く拘束し合い、台座部材はコンクリート打設
時の衝撃や振動で動かないように仮止めされて、打設空
間を所定間隔に維持できる。
【0028】前記の支持具を用いるコンクリート壁の施
工構造について、表側および裏側に型枠を配してコンク
リート打設空間を形成し、前記コンクリート打設空間内
には、表側型枠内面に台座部材表面部を、裏側型枠内面
に保持部材裏面部を、それぞれ当接状に配して、この台
座部材と保持部材間に間隔保持用棒状部材を配すると共
に、間隔保持用棒状部材における台座部材側の端部を、
台座部材を貫通して表側型枠の表面に突出状の固定用棒
状部材と連結させているため、コンクリート打設時の衝
撃や引っ張り力によって台座部材が破壊されて、コンク
リート打設空間が損なわれるようなことがなく、所定の
コンクリート壁を得ることができると共に、コンクリー
ト硬化後には固定用棒状部材と間隔保持用棒状部材の連
結が解除されて分離しているので、外断熱性に優れ、ヒ
ートブリッジそしてクールブリッジの影響はコンクリー
ト部材まで及ばず良好である。
【0029】そして、コンクリートの硬化後に、固定用
棒状部材を回動させて間隔保持用棒状部材との連結状態
から解除し、この固定用棒状部材を外側に適宜引き出し
て、同棒状部材先端の突出部に仕上げ材を配してあるた
め、固定用棒状部材の突出レベルを調整するだけで、コ
ンクリートの仕上面を様々な仕上げ厚さの仕上げ材によ
り仕上げることができる。
【0030】固定用棒状部材の突出端部を仕上げ材の支
持部として用いて、仕上げ材の施工を行っているため、
従来のアンカーを用いるものに比べて、作業性が著しく
向上して短期施工につながる。しかも、その仕上げ材の
固定用棒状部材が台座部材を介してコンクリート部材に
埋設されているため、後打ちのアンカーによる壁構造の
ものと比較して、優れた取付け強度を得ることができ
る。
【0031】
【実施例】図1および図2には本発明のコンクリート壁
施工用の断熱支持具の第1実施例を例示しており、支持
具1は台座部材2と固定用ボルト部材3で構成してあ
る。台座部材2は適宜長さの円柱状に成型した樹脂製の
もので、小径状の表側部2A前縁に前フランジ4を、大径
状の内側部2B後縁に後フランジ5を、それぞれ形成する
と共に、内側部2B外側面に突条6を軸線方向に沿い形成
しており、コンクリート部材に埋設された状態で、前後
のフランジ4,5が間にコンクリートを抱持して台座部
材2の軸線方向の動きを牽制して働き、突条6がコンク
リート部材と結合して台座部材2の軸線回りの動きを牽
制して働くようにしてある。
【0032】そして、表側部2Aの表面部2aから内側部2B
の内面部2bまで貫通孔7を貫通させて形成してある。こ
の貫通孔7における表側部2A側には雌螺子部8を、内側
部2B側には大径孔部9を、それぞれ形成している。大径
孔部9は表側部2A外径および後で説明する固定用ボルト
部材3の拡大径部10外径よりも大径孔状に形成すると共
に、拡大径部10が軸線方向に移動可能な孔長さ状に形成
してある。また、大径孔部9には内面部2b側の開口に突
部11を、拡大径部10に対してとまりばめ状の嵌め合い関
係を呈する態様に形成してある。
【0033】この台座部材2の貫通孔7に貫通している
固定用ボルト部材3は、外周面の雄螺子部12を雌螺子部
8と螺合させている。この固定用ボルト部材3における
表側型部材を貫通して表面側に突出可能な外側端には仕
上げ材取付け用の螺子部13と六角形状の回動操作部14を
形成してあり、螺子部13に後のコンクリート壁構造で説
明する押え具保持用ボルト部材15或いはレベル調整具16
を取付け可能にし、且つ、回動操作部14を回動させて、
台座部材2に対する固定用ボルト部材3の突出レベルを
調整自在にすると共に、後で説明する間隔保持用ボルト
部材17との連結を解除自在にしてある。
【0034】また、固定用ボルト部材3は内側端に拡大
径部10を表側部外径より大きい外径状に形成していて、
固定用ボルト部材3の突出レベルを、拡大径部10が大径
孔部9の底部9aに当接するまで調整自在にすると共に、
最大突出レベルで台座部材2から抜け出ないようにして
ある。また、固定用ボルト部材3の内側端における雌螺
子部18には、後で説明する間隔保持用ボルト部材17の一
端部17a を螺着して連結可能にしてあり、間隔保持用ボ
ルト部材17の他端部17b には後で説明する保持部材を取
付け可能にしてある。
【0035】これにより、台座部材2の貫通孔7に貫通
している固定用ボルト部材3内側端とコンクリート打設
空間内に埋設される間隔保持用ボルト部材17が直接連結
しているため、コンクリート打設時の衝撃および引っ張
り力は両ボルト部材3,17 に負荷されることになり、打
設時の外圧によって台座部材2が破損するようなことが
ない。
【0036】固定用ボルト部材3と間隔保持用ボルト部
材17の連結状態を、固定用ボルト部材3の回動操作部14
を回動させて解除可能にしてあるため、コンクリート打
設後に連結解除して両ボルト部材3,17 を分離すること
ができ、ヒートブリッジそしてクールブリッジの影響が
なく、十分な断熱能力を有する。
【0037】また、ヒートブリッジそしてクールブリッ
ジの断熱の問題が解消されているため、固定用ボルト部
材3の螺子部13を仕上げ材の支持部として用いて、別途
にアンカーを打ち込むことなく、仕上げ材の施工を行う
ことができると共に、この固定用ボルト部材3の回動操
作部14を適宜回動させて、表側型枠の外側への突出レベ
ルを自在に調整可能であるから、仕上げ材の仕上げ厚さ
に応じて容易にレベル出しすることができる。
【0038】そして、固定用ボルト部材3内側端に拡大
径部10を台座部材2の表側部2A外径より大きい外径状に
形成して、この拡大径部10が台座部材2の貫通孔7にお
ける内側部2B側の大径孔部9底に当接して抜け止めされ
るようにしてあるため、固定用ボルト部材3の最大突出
レベルを規制でき、特に台座部材2が樹脂製で、コンク
リート打設後の火災等により溶けても、台座部材2の表
側部2A跡のコンクリート孔部に拡大径部10が当たって抜
け出ることがなく、仕上げ材をコンクリート壁から脱落
しないように保持し続けることができる。
【0039】台座部材2の貫通孔7における内面部2b側
開口に固定用ボルト部材3の拡大径部10と対応する突部
11を、拡大径部10に対してとまりばめ状の嵌め合い関係
を呈する態様に形成してあるため、台座部材2と固定用
ボルト部材3が双方の自転運動を緩く拘束し合い、台座
部材2はコンクリート打設時の衝撃や振動で動かないよ
うに仮止めされて、打設空間を所定間隔に維持できる。
【0040】また、台座部材2はコンクリート部材に埋
設された際に、前後のフランジ4,5が間にコンクリー
トを抱持して台座部材2の軸線方向の動きを牽制して働
き、突条6がコンクリート部材と結合して台座部材2の
軸線回りの動きを牽制して働くようにしてあるため、後
打ちのアンカーによる壁構造のものと比較して、優れた
取付け強度を得ることができる。
【0041】図3および図4には本発明のコンクリート
壁施工用の断熱支持具の第2実施例を例示しており、構
成は前記第1実施例のものと基本的に同一であるため、
共通する構成の説明を省略し、相違している構成につい
て説明する。
【0042】固定用ボルト部材3と間隔保持用ボルト部
材17は金属製のナット状連結部材19で連結してある。こ
の連結部材19は大径孔部9の内面部2b側に圧入固定され
ていて、表側の雌螺子部19a には固定用ボルト部材3内
側端を、裏側の雌螺子部19bには間隔保持用ボルト部材1
7の一端部17a を、それぞれ螺着して、両ボルト部材3,
17 を一体接続状に連結している。拡大径部10は固定用
ボルト部材3の内側端近くに形成して、レベル調整可能
にすると共に、雌螺子部19a への螺着を妨げないように
してある。
【0043】これにより、前記第1実施例のものと同様
の作用効果がある。
【0044】図5乃至図7には本発明のコンクリート壁
施工用の断熱支持具の第3実施例を例示しており、構成
は前記第1実施例のものと基本的に同一であるため、共
通する構成の説明を省略し、相違している構成について
説明する。
【0045】台座部材2における大径孔部9の底部9aに
雌螺子部8としての金属ナット20を埋設している。この
態様のものでは、ナット20が底部9aとなる。また、突部
11は除いてあり、大径孔部9と拡大径部10はとまりばめ
状の嵌め合い関係に形成してある。
【0046】これにより、前記第1実施例のものと同様
の作用効果を有し、さらに固定用ボルト部材3と台座部
材2の螺合関係が強化されていて、構造的に強固であ
る。
【0047】図8には本発明のコンクリート壁施工用の
断熱支持具の第4実施例を例示しており、構成は前記第
1実施例のものと基本的に同一であるため、共通する構
成の説明を省略し、相違している構成について説明す
る。
【0048】台座部材2は前フランジ4外周に斜め外側
に向けて拡開する延長部4aを形成しており、この延長部
4a内の凹部21に固定用ボルト部材3における回動操作部
14が収まるようにしてある。回動操作部14は、固定用ボ
ルト部材3のほぼ中間部位にナットを固定して形成して
いる。
【0049】また台座部材2における大径孔部9の内面
部2b側には環状突部22を突設しており、この環状突部22
の表側に固定用ボルト部材3内側端近くのリング板状拡
大径部10が、裏側に間隔保持用の特殊フォームタイ23の
袋ナット部23a が、それぞれ当接すると共に、固定用ボ
ルト部材3内側端が袋ナット部23a に螺着して連結して
いる。
【0050】これにより、前記第1実施例のものと同様
の作用効果を有し、さらに固定用ボルト部材3と間隔保
持用特殊フォームタイ23を連結且つ解除可能である。こ
の態様では、打設後の固定用ボルト部材3の連結解除操
作のために、固定用ボルト部材3が貫通する断熱材の孔
をナット状回動操作部14の回動操作用治具が出し入れ可
能な程度に拡大形成する。
【0051】図9および図10には本発明のコンクリート
壁施工用の断熱支持具の第5実施例を例示しており、構
成は前記第1実施例のものと基本的に同一であるため、
共通する構成の説明を省略し、相違している構成につい
て説明する。
【0052】台座部材2は表側部2Aと内側部2Bに分割形
成して、内側部2B表側の接続部24に対して表側部2A裏側
の被接続部25を着脱自在に接続してある。この表側部2A
は軸線方向に適宜長さ状のものを用意し、適宜付け替え
し得るようにしてある。そして、表側部2A側の貫通孔7
には雌螺子部8を設けず、内側部2Bにおける大径孔部9
側に雌螺子部8を形成して、外周面が棒状の固定用部材
3内側端の拡大径部10外周に形成した雄螺子部26と螺合
させている。
【0053】これにより、前記第1実施例のものと同様
の作用効果を有し、さらに表側部2Aを適宜長さのものと
付け替えて、コンクリート打設時における型枠の厚さに
対応することができる。
【0054】図11および図12には、図1の支持具1を用
いて施工した本発明のコンクリート壁構造について、施
工順に例示している。
【0055】第1工程(図11参照) 表面側に断熱材27および表側型部材28を、裏面側に裏側
型部材29を、それぞれ配して、両型部材28,29 間にコン
クリート打設空間30を形成する。このコンクリート打設
空間30内における断熱材28内面には台座部材2の表面部
2aを、裏側型部材29内面には保持部材31の裏面部31a
を、それぞれ当接状に配すると共に、間隔保持用ボルト
部材17の他端部17b を保持部材31の雌螺子部32に螺着
し、そして間隔保持用ボルト部材17の一端部17a を台座
部材2の貫通孔7に貫通している固定用ボルト部材3内
側端と螺着して連結する。
【0056】固定用ボルト部材3は、表側型部材28を貫
通して表面側に突出している螺子部13に押え具保持用ボ
ルト部材33を螺着し、この押え具保持用ボルト部材33に
おける押え具保持部材34をナット35で抜け止めして、表
面側の縦バタ,横バタ等の押え具36を表側型部材28に当
てがった状態に固定する。また同様に、保持部材裏面部
31a から裏側型部材29を貫通して突出するボルト部には
押え具保持用ボルト部材37を螺着して、この押え具保持
用ボルト部材37における押え具保持部材をナットで抜け
止めして、裏面側の縦バタ,横バタ等の押え具を裏側型
部材29に当てがった状態に固定した後、コンクリート打
設空間30にコンクリートを打設する。
【0057】第2工程(図12参照) コンクリート部材38の硬化後に、表面側の固定用ボルト
部材3における螺子部13から押え具保持用ボルト部材33
を外すと共に、裏面側の保持部材31から押え具保持用ボ
ルト部材37を外して、表裏の型部材28,29 を取り外す。
次に、断熱材27から突出状の固定用ボルト部材3におけ
る回動操作部14に治具をあてがい、回動させて、固定用
ボルト部材3と間隔保持用ボルト部材17との連結状態を
解除すると共に、螺子部13の突出レベルを調整して、こ
の螺子部13にレベル調整具16を螺合する。
【0058】ボルト部材3における螺子部13に仕上げ材
39として、垂木部材40をレベル調整具16で垂直状態を調
整して固定すると共に、この垂木部材40表面側の支持部
材41にタイル42を取付ける。また、断熱材27表面と仕上
げ材38裏面との間には空気層43を形成している。
【0059】こうして施工されたコンクリート壁構造
は、コンクリート打設時の衝撃や引っ張り力によって台
座部材2が破壊されて、コンクリート打設空間30が損な
われるようなことがないため、所定のコンクリート壁を
得ることができると共に、コンクリート硬化後には固定
用ボルト部材3と間隔保持用ボルト部材17の連結が解除
されて分離しているので、外断熱性に優れ、ヒートブリ
ッジそしてクールブリッジの影響はコンクリート部材38
まで及ばず良好である。
【0060】そして、固定用ボルト部材3を回動させて
外側に適宜引き出して、同ボルト部材3先端の螺子部13
に仕上げ材39を配してあるため、固定用ボルト部材3の
突出レベルを調整するだけで、コンクリートの仕上面を
様々な仕上げ厚さの仕上げ材39により仕上げることがで
きる。
【0061】台座部材2が樹脂製で、コンクリート打設
後の火災等により溶けても、台座部材2の表側部2A跡の
コンクリート孔部に拡大径部10が当たって抜け出ること
がないため、仕上げ材39はコンクリート壁から脱落した
りせず、安全性が高い壁構造である。
【0062】固定用ボルト部材3の螺子部13を仕上げ材
39の支持部として用いて、仕上げ材39の施工を行ってい
るため、従来のアンカーを用いるものに比べて、作業性
が著しく向上して短期施工につながる。しかも、仕上げ
材39の固定用ボルト部材3が台座部材2を介してコンク
リート部材38に埋設されているため、後打ちのアンカー
による壁構造のものと比較して、優れた取付け強度を得
ることができる。
【0063】また、施工時に、固定用ボルト部材3の螺
子部13を縦バタや横バタ等の押え具36の押え具保持用ボ
ルト部材33の取付け部としても用いているので、構造が
簡素化されて作業性が優れている。
【0064】断熱材27と仕上げ材39の間に空気層43を介
在させてあるため、コンクリートが完全に硬化する前
に、仕上げ材39の施工を行っても、空気層43の存在によ
ってコンクリートの乾燥が進行し、一般に言われるコン
クリートの養生期間を待つことなく施工でき、工期の短
縮に有効である。
【0065】表面がタイル張り仕様のコンクリート壁構
造を得ることができる。
【0066】図13には図1の支持具1を用いて施工した
本発明のコンクリート壁構造の他の実施例を例示してい
る。尚、構成は前記した壁構造のものと基本的に同一で
あるため、共通する構成の説明を省略し、相違している
構成について説明する。
【0067】断熱材27から突出状の固定用ボルト部材3
における螺子部13のレベル調整具16に仕上げ材39とし
て、垂木部材44をビス等の固定具45で止着すると共に、
この垂木部材44表面側に角波状金属板46をビス等の固定
具47で取付ける。また、断熱材27表面と仕上げ材39裏面
との間には空気層43を形成している。
【0068】これにより、前記実施例のものと同様の作
用効果を有し、さらに、表面が角波状金属板仕様のコン
クリート壁構造を得ることができる。
【0069】
【発明の効果】
A.請求項1により、台座部材の貫通孔に貫通している
固定用棒状部材内側端とコンクリート打設空間内に埋設
される間隔保持用棒状部材を直接連結してあるため、コ
ンクリート打設時の衝撃および引っ張り力は両棒状部材
に負荷されることになり、打設時の外圧によって台座部
材が破損するようなことがない。
【0070】B.同項により、固定用棒状部材と間隔保
持用棒状部材の連結を、固定用棒状部材の回動操作部を
回動させて解除可能にしてあるため、コンクリート打設
後に連結解除して両棒状部材を分離することができ、ヒ
ートブリッジそしてクールブリッジの影響がなく、十分
な断熱能力を有する。
【0071】C.同項により、ヒートブリッジそしてク
ールブリッジの断熱の問題が解消されていて、しかも、
固定用棒状部材の拡大径部が大径孔部の底部に当接し
て、台座部材から固定用棒状部材が抜け出ないようにし
ているため、固定用棒状部材の突出端部を仕上げ材の支
持部として用いて、別途にアンカーを打ち込むことな
く、仕上げ材の施工を行うことができると共に、この固
定用棒状部材については、表側型枠の外側への突出レベ
ルを自在に調整可能であるから、仕上げ材の仕上げ厚さ
に応じて容易にレベル出しすることができる。
【0072】D.請求項2により、台座部材の雌螺子部
に固定用棒状部材の雄螺子部を螺合させて、固定用棒状
部材の突出レベルを微調整可能にしてあるため、仕上げ
材の仕上げ厚さに応じて固定用棒状部材の突出レベルを
微調整することができる。
【0073】D.請求項3により、固定用棒状部材内側
端の拡大径部を、台座部材の表側部外径より大きくして
あるため、固定用棒状部材の最大突出レベルを規制で
き、特に台座部材が樹脂製で、コンクリート打設後の火
災等により溶けても、台座部材の表側部跡のコンクリー
ト孔部に拡大径部が当たって抜け出ることがなく、仕上
げ材をコンクリート壁から脱落しないように保持し続け
ることができる。
【0074】E.請求項4により、台座部材を表側部と
内側部に分割形成すると共に、内側部に対して軸線方向
に適宜長さ状の表側部を着脱自在に備えてあるため、コ
ンクリート打設時に、型枠の厚さに応じて適当な長さの
表側部のみを付け替えることにより、対応することがで
きる。
【0075】F.請求項5により、台座部材の貫通孔に
おける内面部側開口に固定用棒状部材の拡大径部と対応
する突部を、拡大径部に対してとまりばめ状の嵌め合い
関係を呈する態様に形成してあるため、台座部材と固定
用棒状部材が双方の自転運動を緩く拘束し合い、台座部
材はコンクリート打設時の衝撃や振動で動かないように
仮止めされて、打設空間を所定間隔に維持できる。
【0076】G.請求項6により、コンクリート打設時
の衝撃や引っ張り力によって台座部材が破壊されて、コ
ンクリート打設空間が損なわれるようなことがないた
め、所定のコンクリート壁を得ることができると共に、
コンクリート硬化後には固定用棒状部材と間隔保持用棒
状部材の連結が解除されて分離しているので、外断熱性
に優れ、ヒートブリッジそしてクールブリッジの影響は
コンクリート部材まで及ばず良好である。
【0077】H.同項により、コンクリートの硬化後
に、固定用棒状部材を回動させて間隔保持用棒状部材と
の連結状態から解除し、この固定用棒状部材を外側に適
宜引き出して、同棒状部材先端の突出部に仕上げ材を配
してあるため、固定用棒状部材の突出レベルを調整する
だけで、コンクリートの仕上面を様々な仕上げ厚さの仕
上げ材により仕上げることができる。
【0078】I.同項により、固定用棒状部材の突出端
部を仕上げ材の支持部として用いて、仕上げ材の施工を
行っているため、従来のアンカーを用いるものに比べ
て、作業性が著しく向上して短期施工につながる。しか
も、その仕上げ材の固定用棒状部材が台座部材を介して
コンクリート部材に埋設されているため、後打ちのアン
カーによる壁構造のものと比較して、優れた取付け強度
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第1実施例を例示している分解側面図で一部断面して
いる。
【図2】 図1のイ−イ断面図。
【図3】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第2実施例を例示している分解側面図で一部断面して
いる。
【図4】 図3のロ−ロ断面図。
【図5】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第3実施例を例示している分解側面図で一部断面して
いる。
【図6】 図5のハ−ハ断面図。
【図7】 図5のニ−ニ断面図。
【図8】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第4実施例を例示している分解側面図で一部断面して
いる。
【図9】 本発明のコンクリート壁の施工用断熱支持具
の第5実施例を例示している分解側面図で一部断面して
いる。
【図10】 図9のホ−ホ断面図。
【図11】 本発明のコンクリート壁構造について、施工
例の第1工程を例示した縦断面図。
【図12】 第2工程を例示した縦断面図。
【図13】 本発明のコンクリート壁構造の他の実施例を
例示した縦断面図。
【符号の説明】
1 支持具 2 台座部材 2A 台座部材の表側部 2B 対座部材の内側部 2a 台座部材の表面部 2b 台座部材の内面部 2c 台座部材の側面部 3 固定用ボルト部材(固定用棒状部材) 4 台座部材の前フランジ 4a 前フランジの延長部 5 台座部材の後フランジ 6 台座部材の突条 7 台座部材の貫通孔 8 貫通孔の雌螺子部 9 貫通孔の大径孔部 10 固定用ボルト部材の拡大径部 11 大径孔部の突部 12 固定用ボルト部材の雄螺子部 13 固定用ボルト部材の螺子部 14 固定用ボルト部材の回動操作部 15 押え具保持用ボルト部材 16 レベル調整具 17 間隔保持用ボルト部材(間隔保持用棒状部材) 17a 間隔保持用ボルト部材の一端部 17b 間隔保持用ボルト部材の他端部 18 固定用ボルト部材の雌螺子部 19 連結部材 19a,19b 連結部材の雌螺子部 20 補強部 21 台座部材の凹部 22 環状突部 23 特殊フォームタイ 23a 特殊フォームタイの袋ナット部 24 内側部の接続部 25 表側部の被接続部 26 拡大径部の雄螺子部 27 断熱材 28 表側型部材 29 裏側型部材 30 コンクリート打設空間 31 保持部材 31a 保持部材の裏面部 32 保持部材の雌螺子部 33,37 押え具保持用ボルト部材 34 押え具保持部材 35 ナット 36 押え具 38 コンクリート部材 39 仕上げ材 40,44 垂木部材 41 支持部材 42 タイル 43 空気層 45,47 固定具 46 金属板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁体の施工に用いられる支
    持具において、前記支持具は固定用棒状部材と台座部材
    からなり、前記台座部材は表側型枠裏面に当接する表面
    部から内面部まで貫通状の貫通孔を備え、且つ前記貫通
    孔は内側部側に表側部内径より大きい大径孔部を形成
    し、固定用棒状部材は外側端に仕上げ材取付け用螺子部
    と回動操作部を、内側端に前記大径孔部と略等しい拡大
    径部を有し、固定用棒状部材外側端を台座部材の貫通孔
    から表面部に突出させ、この固定用棒状部材内側端には
    コンクリートに埋設される間隔保持用棒状部材を連結且
    つ前記回動操作部を回動させて連結解除可能にしたこと
    を特徴とするコンクリート壁の断熱支持具。
  2. 【請求項2】 台座部材の貫通孔内に雌螺子部を有し、
    固定用棒状部材の外周面に前記雌螺子部と螺合する雄螺
    子部を有することを特徴とする請求項1記載のコンクリ
    ート壁の断熱支持具。
  3. 【請求項3】 固定用棒状部材内側端の拡大径部は、台
    座部材の表側部外径より大きいことを特徴とする請求項
    1、2いずれかに記載のコンクリート壁の断熱支持具。
  4. 【請求項4】 台座部材を表側部と内側部に分割形成す
    ると共に、内側部に対して軸線方向に適宜長さ状の表側
    部を着脱自在に備えたことを特徴とする請求項1乃至3
    いずれかに記載のコンクリート壁の断熱支持具。
  5. 【請求項5】 台座部材の貫通孔における内面部側開口
    に固定用棒状部材の拡大径部と対応する突部を、拡大径
    部に対してとまりばめ状の嵌め合い関係を呈する態様に
    形成したことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記
    載のコンクリート壁の断熱支持具。
  6. 【請求項6】 コンクリート壁の施工構造において、表
    側および裏側に型枠を配してコンクリート打設空間を形
    成し、前記コンクリート打設空間内には、表側型枠内面
    に台座部材表面部を、裏側型枠内面に保持部材裏面部
    を、それぞれ当接状に配して、この台座部材と保持部材
    間に間隔保持用棒状部材を配すると共に、間隔保持用棒
    状部材における台座部材側の端部を、台座部材を貫通し
    て表側型枠の表面に突出状の固定用棒状部材内側端と連
    結させ、前記コンクリート打設空間にコンクリートを打
    設し、コンクリートの硬化後に、固定用棒状部材を回動
    させて間隔保持用棒状部材との連結状態から解除し、こ
    の固定用棒状部材を外側に適宜引き出して、同棒状部材
    先端の突出部に仕上げ材を配したことを特徴とするコン
    クリート壁構造。
JP26225392A 1992-09-30 1992-09-30 コンクリート壁の断熱支持具とこの支持具を用いたコンクリート壁構造 Expired - Fee Related JPH0692694B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181227A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 原子炉格納容器の壁体構造および原子炉格納容器の壁体建造方法
KR20170142250A (ko) * 2016-06-17 2017-12-28 주식회사 대미 콘크리트벽체와 복합단열 마감재를 일체형으로 시공하는 벽체 시공 방법

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