JP3119042U - 型枠支持用器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】器具全体のコストを低減化させることができ、しかも、補修作業や作業前後における余分な作業を可能な限り不要にして、作業の省力化を図った型枠支持用器具及びサポート体変換器を提供する。
【解決手段】型枠支持用器具1は、垂直型枠201を支持するサポート体2と、水平型枠212に固定されるアンカー3と、サポート体変換器4とを具備する。具体的には、アンカー3を、水平型枠212の取り外し時に水平型枠212と一体に抜け可能な釘33で固定される駒状のアンカー本体30と、アンカー本体30に回動自在に取り付けられたアーム体35とで構成した。また、サポート体変換器4は、円錐台形状の先端部40と軸部45とで構成し、先端部40の先端面に設けたネジ穴に、アーム体35の先端部を螺入すると共に、軸部45に、サポート体2の先端部21aを螺入することができるようにした。
【選択図】図1

Description

この考案は、例えばコンクリート建築物のベランダ等に取り付けられた型枠を支持するための型枠支持用器具及びサポート体変換器に関するものである。
従来、この種の型枠支持用器具としては、例えば特許文献1に開示の技術がある。
図13は、従来の型枠支持用器具を示す断面図であり、図14は、アンカーを示す部分拡大断面図である。
図13に示すように、この型枠支持用器具100は、サポート体110とアンカー120とを備えて成る。具体的には、サポート体110の一方端を、コンクリート製の垂直駆体301を成型する垂直型枠201,202に斜めに取り付け、このサポート体110の他方端を、水平駆体302,303下面の水平型枠212に固定されたアンカー120に連結して、垂直型枠201,202と水平型枠212との相互をサポート体110及びアンカー120によって支持することができる。
これにより、水平型枠211,212の上面にコンクリートを打設すると共に垂直に配置された垂直型枠201,202間にコンクリートを打設して、コンクリートを養生、固化させることで、垂直駆体301及び水平駆体302,303を形成することができる。
登録実用新案第3082179号公報
しかし、上記した従来の技術では、次のような問題がある。
アンカー120は、図14に示すように、中央上方の取付板部121と左右下方の脚部122,122とを有した正面略台形の形状を成している。そして、アンカー120は、連結金具130aを有したコーン130が、取付板部121にボルト140で結合され、コーン131がボルト141で脚部122,122のそれぞれに取り付けられた多部品且つ複雑な構造になっている。したがって、アンカー120のコストが高く付いてしまう。特に、高層建築等の現場では、多量のアンカー120が必要となり、使用する型枠支持用器具自体のコストが膨大なものとなる。
また、作業終了後には、コーン130と連結金具130aとを一体にアンカー120の取付板部121から取り外すだけでなく、他の2つのコーン131をも水平型枠212と共に取り外す必要がある。このため、これらの部材を取り外した後には、コーン130やコーン131等の多数の跡穴が水平駆体302の上面や下面に残り、これらの跡穴をコンクリートで埋めるために、長時間の補修作業が必要となる。
さらに、アンカー120を水平型枠212に取り付ける際には、各コーン131から垂下している棒状のセパレータ131aをパイプP等に強固に固定する作業が必要であり、逆に、作業終了後、各コーン131を水平型枠212から取り外す際には、パイプP等をセパレータ131aから取り外す作業を行った後、コーン131を水平型枠212と一体に取り外す必要があり、アンカー120の取り付けや取り外し作業に多くの手間を要してしまう。
この考案は、上述した課題を解決するためになされたもので、器具全体のコストを低減化させることができ、しかも、補修作業や作業前後における余分な作業を可能な限り不要にして、作業の省力化を図った型枠支持用器具及びサポート体変換器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の考案は、コンクリート製の垂直駆体を成型するための垂直型枠を一方端部で支持するサポート体と、垂直駆体と交叉する水平駆体を成型するための水平型枠に固定されるアンカーと、このアンカーとサポート本体との間に設けられるサポート体変換器とを具備する型枠支持用器具であって、アンカーは、側部に穴を有し且つ水平型枠取り外し時に水平型枠と一体に抜け可能な釘で水平型枠上に固定される駒状のアンカー本体と、折り曲げられた一方端部がアンカー本体の穴に回動自在に挿入されて他方端部をサポート体の他方端部側に向けることが可能な略L字状のアーム体とを有して成り、サポート体変換器は、円錐台形状の先端部と、この先端部の大径面から先端部の中心軸に沿って突出した軸部とを有し、先端部の小径面側に凹設されたネジ穴に、アーム体の他方端部を螺入することができると共に、軸部に、サポート体の他方端部を連結することができる構成とした。
かかる構成により、サポート体の一方端部で垂直型枠を支持すると共に、アンカーを水平型枠に固定した状態で、サポート体変換器をアンカーとサポート本体との間に設けることで、垂直型枠と水平型枠とを支持することができる。このとき、アンカーのアーム体の他方端部を、サポート体変換器の先端部ネジ穴に螺入すると共に、サポート体の他方端部を、サポート体変換器の軸部に連結することで、型枠支持用器具が垂直型枠と水平型枠とを強固且つ確実に支持する。
そして、作業終了時に、水平型枠を取り外すと、アンカー本体の釘が水平型枠と一体に抜け、アンカー本体は水平駆体内に残るので、上記した従来技術のように、コーンの大きな跡穴が水平駆体に残るという事態は生じない。
請求項2の考案は、請求項1に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、軸部外周面に刻設された雄ネジ部を有し、雄ネジ部をサポート体の他方端部内面に形成された雌ネジ部に螺合することで、軸部を他方端部に連結する構成とした。
請求項3の考案は、請求項1に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、サポート体の他方端部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、サポート体の他方端部を軸部内に挿入し、1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、軸部を他方端部に連結する構成とした。
請求項4の考案は、請求項1に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、サポート体の他方端部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、軸部を筒状の他方端部内に挿入し、1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、軸部を他方端部に連結する構成とした。
請求項5の考案は、請求項1に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、サポート体の他方端部と一体に形成され、サポート体変換器がサポート体と一体を成す構成とした。
また、上記型枠支持用器具に用いられるサポート体変換器も新規な考案として成立する。
そこで、請求項6の考案は、円錐台形状の先端部と、この先端部の大径面から先端部の中心軸に沿って突出した軸部とを具備するサポート体変換器であって、先端部の小径面側に、アンカーと連結するためのネジ穴を有し、軸部に、サポート体の先端部と軸部とを連結するための連結機構を有する構成とした。
請求項7の考案は、請求項6に記載のサポート体変換器において、連結機構は、軸部外周面に刻設され、サポート体の先端部内面に形成された雌ネジ部に螺合する雄ネジ部である構成とした。
請求項8の考案は、請求項6に記載のサポート体変換器において、連結機構は、筒状の軸部と、この軸部の外周面に形成され互いに対向する1対の穴とを有して成り、先端部外周面から直径方向に貫通する穴を有したサポート体の先端部を筒状の軸部内に挿入し、1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、軸部とサポート体とを連結するものである構成とした。
請求項9の考案は、請求項6に記載のサポート体変換器において、連結機構は、軸部の外周面から直径方向に貫通する穴を有して成り、軸部を、サポート体の筒状の先端部内に挿入し、先端部の外周面に設けられた1対の穴と軸部の貫通穴とにピン体を挿通することで、軸部とサポート体とを連結するものである構成とした。
以上詳しく説明したように、この考案によれば、アンカーが駒状のアンカー本体と略L字状のアーム体とで構成されているので、アンカーの部品点数が少なく且つ簡単な構造である。したがって、アンカーのコストを低減化することができる。そして、サポート体変換器も円錐台形状の先端部と軸部とで構成され、低コストで製造することができる。この結果、型枠支持用器具自体のコストを低減化することができるという優れた効果がある。
また、水平型枠の取り外し時に、アンカー本体の釘が水平型枠と一体に抜け、上記した従来技術のように、コーンの大きな跡穴が水平駆体に残ることがないので、跡穴を埋めるための補修作業を必要としないという効果がある。
さらに、アンカーを水平型枠に取り付ける際には、アーム体が挿入されたアンカー本体を、釘で水平型枠上に固定すれば済み、上記した従来の技術のように、パイプ等で固定する必要がない。また、水平型枠の取り外し時においても、アンカーからパイプ等を外す余分な作業を必要としないので、その分、作業開始時及び終了時における作業の省力化を図ることができるという効果もある。
以下、この考案の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この考案の第1実施例に係る型枠支持用器具の装着状態を示す断面図であり、図2は、型枠支持用器具を示す正面図である。
図1に示すように、この実施例の型枠支持用器具1は、サポート体2とアンカー3とこれらの間に設けられたサポート体変換器4とを備え、図2に示すように、サポート体変換器4がサポート体2とアンカー3とを連結している。
サポート体2は、図1に示すように、ベランダ302のコンクリート製手摺り301(垂直駆体)を成型するための垂直型枠201,202を支持することができる部材である。
図3は、サポート体2を一部破断して示す正面図である。
図3に示すように、サポート体2は、第1パイプ20とこの第1パイプ20に伸縮自在に装着された第2パイプ21とを有しており、第1パイプ20の端部20a(サポート体2の一方端部)には、サポート体2を図1に示すパイプPに固定するためのクランプ22が取り付けられている。そして、第2パイプ21の先端部21a(サポート体2の他方端部)は、細径に設定され、その内側に雌ネジ21bが螺刻されている。
なお、この実施例では、1本のパイプPを挟持可能なクランプ22で垂直型枠201,202を支持する例を示しているが、サポート体2で垂直型枠201,202を支持する構造は、これに限らない。例えば、クランプ22の代わりに2本のパイプPを同時に興じ可能なクランプ等を第1パイプ20の端部20aに取り付けたり、クランプ以外の構造の機器を端部20aに取り付けて垂直型枠201,202を支持するようにしても良い。
また、図1及び図2において、アンカー3は、スラブ303の水平型枠212の下側に配置された水平型枠212に固定することができる部材である。すなわち、手摺り301と交叉するベランダのスラブ302と床部のスラブ303(水平駆体)を成型するために、水平型枠211,212が各スラブの下側に配置されるが、アンカー3は、水平型枠211,212のいずれかに固定することができるが、この実施例では、水平型枠212に固定する例を示す。
図4は、アンカー3を示す分解斜視図であり、図5は、図4の矢視A−A断面図であり、図6は、図4の矢視B−B断面図である。
アンカー3は、図4に示すように、アンカー本体30とアーム体35とで構成されている。
アンカー本体30は、駒状をなし、その側部に穴31を有している。また、アンカー本体30のその下面に4本の釘33を突出させている。
このアンカー本体30は、公知の部品であり、この実施例では、乾産業株式会社製の略矩形状の釘付Pコマ(商品名)を適用した。具体的には、図5及び図6に示すように、1対の収納部32がアンカー本体30内に設けられ、2本の釘33を支持した台座34が収納部32にそれぞれ圧入されている。したがって、このアンカー本体30の釘33を水平型枠等に打ち込んで、アンカー本体30を水平型枠等に固定した後、水平型枠等をアンカー本体30から引っ張って取り外すと、釘33と台座34とが水平型枠等に刺さった状態で、アンカー本体30から抜ける。
また、アンカー本体30は、プラスチック製であるが、図6に示すように、穴31内には、金属製の雌ネジ部材31aが圧入されており、アーム体35を穴31を通じてこの雌ネジ部材31aに螺入することで、アーム体35を穴31内に回転自在に挿入することができるようになっている。
アーム体35は、図4に示すように、略L字状の金属棒であり、上記釘付Pコマのセパレータをこのアーム体35として利用することができる。具体的には、アーム体35の折り曲げ部36の先端部(一方端部)に、雄ネジ36aが螺刻されており、この雄ネジ36aをアンカー本体30の穴31に螺入して、水平面に対するアーム体35の傾斜角度を任意に調整することができる。また、アーム体35の先端部(他方端部)には、サポート体変換器4用の雄ネジ35aが螺刻されている。
なお、この実施例では、アンカー3のアンカー本体30として、乾産業株式会社製の略矩形状の釘付Pコマ(商品名)を利用したが、同じく乾産業株式会社製の略矩形状のPスラブ駒(商品名)や略L字状のハイPコマ(商品名)等も利用することができることは勿論である。
さらに、図1及び図2において、サポート体変換器4は、上記アンカー3とサポート本体2との間に設けられて、アンカー3とサポート体2とを連結する部材である。
図7は、一部破断して示すサポート体変換器4の正面図であり、図8は、サポート体変換器4でサポート体2とアンカー3とを連結した状態を一部破断して示す連結状態図である。
サポート体変換器4は、図7に示すように、金属製の先端部40と軸部45とを有している。
先端部40は、先端側に向かうに従って小径になる円錐台形状をなし、その先端面(小径面)側には、ネジ穴41が凹設されている。これにより、図8に示すように、アンカー3のアーム体35の雄ネジ35aをこのネジ穴41に螺入することができるようになっている。そして、図7に示すように、先端部40の後部面(大径面)に、サポート体変換器4の中心軸Lに沿って、軸部45が突設されている。
軸部45は、先端部40と一体に形成された中実の軸体であり、サポート体2との連結機構を有する。具体的には、この連結機構は、軸部45外周面に刻設され且つサポート体2の第2パイプ21に設けられた雌ネジ21bに螺合可能な雄ネジ部46である。これにより、図8に示すように、軸部45の雄ネジ部46をサポート体2の雌ネジ21bに螺合させながら、軸部45を第2パイプ21の先端部21aに螺入することで、サポート体変換器4をサポート体2に連結することができるようになっている。
なお、符号47は、図示しないスパナでサポート体変換器4全体を回転させるためのスパナ用凹部である。
また、この実施例では、サポート体変換器4全体を金属で形成したが、サポート体変換器4のほぼ全体をプラスチックで形成し、先端部40の先端面に凹部を設けて、金属製の筒状雌ネジ部材をこの凹部に圧入することで、ネジ穴41を形成しても良い。また、軸部45の外側に金属製の筒状雄ネジ部材を嵌めて、雄ネジ部46を形成しても良い。
次に、この実施例の型枠支持用器具の使用例について説明する。
図1に示すように、アンカー3を、スラブ303の下側に位置する水平型枠212の上に固定する。この際、図4ないし図6に示す釘33を下側にして、アーム体35が挿入されているアンカー本体30の頭を殴打することで、釘33を容易に水平型枠212に突き刺すことができる。また、アンカー本体30が駒状をなし、小型であるので、鉄筋が水平型枠212上に格子状に配されている場合においても、アンカー本体30を鉄筋の隙間から水平型枠212上に容易に配置して、水平型枠212に固定することができる。
この作業と並行して、サポート体2のクランプ22で垂直型枠201,202のパイプPを挟持し、第2パイプ21をアンカー3側に向ける。
そして、アンカー3のアーム体35を第2パイプ21側に向けた状態で、図8に示したように、サポート体変換器4のネジ穴41をアーム体35の雄ネジ35aに螺入させて、サポート体変換器4をアンカー3のアーム体35に連結する。
しかる後、サポート体2の第2パイプ21をサポート体変換器4側に伸ばし、図8に示したように、その先端部21aをサポート体変換器4の軸部45に挿入し、第2パイプ21を軸部45に対して回転させることで、サポート体2をサポート体変換器4に連結する。
これにより、図1に示すように、垂直型枠201,202と水平型枠212とが、垂直型枠201,202と水平型枠212との間に装着された型枠支持用器具1によって強固に支持される。
かかる状態で、コンクリートを水平型枠211,212上に打設すると共に、垂直型枠201,202間にもコンクリートを打設する。この際、水平型枠212上のコンクリートは、サポート体変換器4の先端部40が一部露出する程度まで打設する。しかる後、このコンクリートを養生,固化させることで、コンクリート製の手摺り301とベランダや床部のスラブ302,303を形成する。
そして、垂直型枠201,202や水平型枠211,212を手摺り301やスラブ302,303から剥離する。具体的には、サポート体2のクランプ22をパイプPから取り外すと共に、サポート体2をサポート体変換器4から外れるように回転させて、第2パイプ21の先端部21aをサポート体変換器4の軸部45から取り外す。これにより、サポート体変換器4は、先端部40の一部と軸部45とをスラブ303の上に露出させた状態で、残存する。
かかる状態で、垂直型枠201,202を手摺り301から剥離すると共に、水平型枠211,212をスラブ302,303から剥離する。
図9は、アンカー3の機能を示す断面図である。
図9の(a)に示すように、アンカー3は、スラブ303内に埋没し、4本の釘33が水平型枠212に打ち込まれている。かかる状態で、水平型枠212をアンカー本体30から剥がすと、図9の(b)に示すように、台座34がアンカー本体30の収納部32から外れ、釘33と台座34とが水平型枠212に刺さった状態で、アンカー本体30から抜け出る。
したがって、従来技術のコーンの跡穴のような大きな跡穴が、スラブ303の下面に残ることはない。
そして、図1において、サポート体変換器4をアンカー3のアーム体35に対して外れる方向に回転させながら、サポート体変換器4の先端部40をスラブ303から抜き取る。これにより、サポート体変換器4の先端部40の小さな跡穴が、スラブ303の上面に残るので、コンクリートで補修する。
以上のように、この実施例の型枠支持用器具1によれば、アンカー3を、小型の駒状のアンカー本体30と略L字状のアーム体35とで構成したので、部品点数と構造の簡略化を図ることができる。そして、サポート体変換器4も低コストで製造可能な簡単な構造の先端部40と軸部45とで構成したので、型枠支持用器具1自体のコストの低減化を図ることができる。
また、図9に示したように、水平型枠212の取り外し時に、釘33と収納部32とが水平型枠212に突き刺さった状態でアンカー本体30から抜け、スラブ303の下面に大きな跡穴が残らないので、跡穴を埋めるための補修作業を削減することができる。
さらに、アンカー3を水平型枠212に取り付ける際には、アーム体35が挿入されたアンカー本体30を水平型枠212上に載せ、アンカー本体30の頭を殴打するだけで、簡単にアンカー3を水平型枠212に固定することができる。また、従来技術のように、パイプ等を取り外さなくとも、水平型枠212を簡単に取り外すことができるので、その分、作業開始時及び終了時における作業の省力化を図ることができる。
次に、この考案の第2実施例について説明する。
図10は、この考案の第2実施例に係る型枠支持用器具の要部を一部破断して示す正面図である。
この実施例は、サポート体2とサポート体変換器4との連結機構が、上記第1実施例と異なる。
すなわち、図10に示すように、サポート体変換器4の軸部45は、筒状に形成されている。そして、この筒状の軸部45の外周面には、互いに対向する1対の穴48,48が形成されている。
一方、サポート体2の第2パイプ21の先端部21aにも、外周面から直径方向に貫通する1対の穴21c,21cが形成されている。
そして、軸部45の径が先端部21aの径よりも大きく設定され、第2パイプ21の先端部21aを軸部45内に挿入することができるようになっている。
これにより、サポート体2の先端部21aをサポート体変換器4の軸部45内に挿入させ、穴48,48と穴21c,21cとを一致させた状態で、ピン体としてのボルト49aをこれらの穴48,48と穴21c,21cとに挿通し、ナット49bで締結することで、サポート体変換器4の軸部45をサポート体2の先端部21aに連結することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この考案の第3実施例について説明する。
図11は、この考案の第3実施例に係る型枠支持用器具の要部を一部破断して示す正面図である。
この実施例は、サポート体2とサポート体変換器4との連結機構が、上記第2実施例と異なる。
すなわち、図11に示すように、サポート体変換器4の軸部45を、筒状に形成すると共に、その外周面に、互いに対向する1対の穴48,48を形成し、サポート体2の第2パイプ21の先端部21aにも、外周面から直径方向に貫通する1対の穴21c,21cを形成している点は、上記第2実施例と同様である。しかし、この実施例では、サポート体変換器4の軸部45の径を、第2パイプ21の先端部21aの径よりも小さく設定し、第2パイプ21の先端部21a内に軸部45を挿入することができるようにしている。
その他の構成、作用及び効果は、上記第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この考案の第4実施例について説明する。
図12は、この考案の第4実施例に係る型枠支持用器具の要部を一部破断して示す正面図である。
この実施例では、図12に示すように、サポート体変換器4の軸部を、サポート体2の先端部21aと一体に形成して、サポート体変換器4がサポート体2と一体を成す構成とした。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
この考案の第1実施例に係る型枠支持用器具の装着状態を示す断面図である。 型枠支持用器具を示す正面図である。 サポート体を一部破断して示す正面図である。 アンカーを示す分解斜視図である。 図4の矢視A−A断面図である。 図4の矢視B−B断面図である。 一部破断して示すサポート体変換器の正面図である。 サポート体変換器でサポート体とアンカーとを連結した状態を一部破断して示す連結状態図である。 アンカーの機能を示す断面図である。 この考案の第2実施例に係る型枠支持用器具の要部を一部破断して示す正面図である。 この考案の第3実施例に係る型枠支持用器具の要部を一部破断して示す正面図である。 この考案の第4実施例に係る型枠支持用器具の要部を一部破断して示す正面図である。 従来の型枠支持用器具を示す断面図である。 アンカーを示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1…型枠支持用器具、 2…サポート体、 3…アンカー、 4…サポート体変換器、 20…第1パイプ、 20a…端部、 21…第2パイプ、 21a,40…先端部、 21b…雌ネジ、 21c,31,48…穴、 22…クランプ、 30…アンカー本体、 31a…雌ネジ部材、 32…収納部、 33…釘、 34…台座、 35…アーム体、 35a,36a…雄ネジ、 36…折り曲げ部、 41…ネジ穴、 45…軸部、 46…雄ネジ部、 49a…ボルト、 49b…ナット、 201,202…垂直型枠、 211,212…水平型枠、 301…手摺り、 302…スラブ、 P…パイプ。

Claims (9)

  1. コンクリート製の垂直駆体を成型するための垂直型枠を一方端部で支持するサポート体と、上記垂直駆体と交叉する水平駆体を成型するための水平型枠に固定されるアンカーと、このアンカーとサポート本体との間に設けられるサポート体変換器とを具備する型枠支持用器具であって、
    上記アンカーは、側部に穴を有し且つ水平型枠取り外し時に当該水平型枠と一体に抜け可能な釘で水平型枠上に固定される駒状のアンカー本体と、折り曲げられた一方端部が上記アンカー本体の穴に回動自在に挿入されて他方端部を上記サポート体の他方端部側に向けることが可能な略L字状のアーム体とを有して成り、
    上記サポート体変換器は、円錐台形状の先端部と、この先端部の大径面から先端部の中心軸に沿って突出した軸部とを有し、上記先端部の小径面側に凹設されたネジ穴に、上記アーム体の他方端部を螺入することができると共に、上記軸部に、上記サポート体の他方端部を連結することができる、
    ことを特徴とする型枠支持用器具。
  2. 請求項1に記載の型枠支持用器具において、
    上記サポート体変換器の軸部は、当該軸部外周面に刻設された雄ネジ部を有し、当該雄ネジ部を上記サポート体の他方端部内面に形成された雌ネジ部に螺合することで、軸部を当該他方端部に連結する、
    ことを特徴とする型枠支持用器具。
  3. 請求項1に記載の型枠支持用器具において、
    上記サポート体変換器の軸部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、上記サポート体の他方端部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、当該サポート体の他方端部を上記軸部内に挿入し、上記1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、上記軸部を当該他方端部に連結する、
    ことを特徴とする型枠支持用器具。
  4. 請求項1に記載の型枠支持用器具において、
    上記サポート体変換器の軸部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、上記サポート体の他方端部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、上記軸部を当該筒状の他方端部内に挿入し、上記1対の穴と当該貫通穴とにピン体を挿通することで、上記軸部を当該他方端部に連結する、
    ことを特徴とする型枠支持用器具。
  5. 請求項1に記載の型枠支持用器具において、
    上記サポート体変換器の軸部は、上記サポート体の他方端部と一体に形成され、当該サポート体変換器がサポート体と一体を成す、
    ことを特徴とする型枠支持用器具。
  6. 円錐台形状の先端部と、この先端部の大径面から先端部の中心軸に沿って突出した軸部とを具備するサポート体変換器であって、
    上記先端部の小径面側に、アンカーと連結するためのネジ穴を有し、
    上記軸部に、サポート体の先端部と当該軸部とを連結するための連結機構を有する、
    ことを特徴とするサポート体変換器。
  7. 請求項6に記載のサポート体変換器において、
    上記連結機構は、上記軸部外周面に刻設され、上記サポート体の先端部内面に形成された雌ネジ部に螺合する雄ネジ部である、
    ことを特徴とするサポート体変換器。
  8. 請求項6に記載のサポート体変換器において、
    上記連結機構は、筒状の上記軸部と、この軸部の外周面に形成され互いに対向する1対の穴とを有して成り、先端部外周面から直径方向に貫通する穴を有した上記サポート体の当該先端部を上記筒状の軸部内に挿入し、上記1対の穴と当該貫通穴とにピン体を挿通することで、上記軸部とサポート体とを連結するものである、
    ことを特徴とするサポート体変換器。
  9. 請求項6に記載のサポート体変換器において、
    上記連結機構は、上記軸部の外周面から直径方向に貫通する穴を有して成り、当該軸部を、上記サポート体の筒状の先端部内に挿入し、当該先端部の外周面に設けられた1対の穴と上記軸部の貫通穴とにピン体を挿通することで、上記軸部とサポート体とを連結するものである、
    ことを特徴とするサポート体変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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