JP3117940U - 鉄筋用アンカー及び型枠支持用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度が高く且つ不要な切断作業を省き、しかも製造コストの低減化を図ることができる鉄筋用アンカー及び型枠支持用器具を提供する。
【解決手段】型枠支持用器具1は、垂直型枠201を支持するサポート体2と、梁300の主鉄筋310に係止される鉄筋用アンカー3と、サポート体2と鉄筋用アンカー3とを連結するサポート体変換器4とを具備する。具体的には、鉄筋用アンカー3を、主鉄筋310を嵌める鉄筋受け部31を有した板状のアンカー本体30と、アンカー本体30に進退自在に取り付けられた軸体35とで構成した。好ましくは、鉄筋受け部31を弧状部32とく状部33とで構成する。また、サポート体変換器4は円錐台形状の先端部40と軸部45とで構成し、先端部40の先端面に設けたネジ穴に、軸体35を螺入すると共に、軸部45に、サポート体2の先端部21aを螺入することができるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】型枠支持用器具1は、垂直型枠201を支持するサポート体2と、梁300の主鉄筋310に係止される鉄筋用アンカー3と、サポート体2と鉄筋用アンカー3とを連結するサポート体変換器4とを具備する。具体的には、鉄筋用アンカー3を、主鉄筋310を嵌める鉄筋受け部31を有した板状のアンカー本体30と、アンカー本体30に進退自在に取り付けられた軸体35とで構成した。好ましくは、鉄筋受け部31を弧状部32とく状部33とで構成する。また、サポート体変換器4は円錐台形状の先端部40と軸部45とで構成し、先端部40の先端面に設けたネジ穴に、軸体35を螺入すると共に、軸部45に、サポート体2の先端部21aを螺入することができるようにした。
【選択図】図1
Description
この考案は、例えばベランダや梁等の型枠を支持する鉄筋用アンカー及び型枠支持用器具に関するものである。
従来、この種の鉄筋用アンカーとしては、例えば特許文献1に開示の技術がある。
図19は、特許文献1に開示された第1従来例に係る鉄筋用アンカーを示す斜視図であり、図20は、従来の鉄筋用アンカーの取り付け状態を示す断面図である。
図19に示すように、この鉄筋用アンカー100は、ベランダ等の手摺りの型枠を支持するサポート体に連結して使用するものであり、アンカー本体110に軸120を螺着した構造になっている。具体的には、アンカー本体110は、基板部111の両側に、側板部112,112を設けた略コ字状の板体であり、各側板部112は、半円状の鉄筋受部112aを有している。
これにより、図20に示すように、アンカー本体110の鉄筋受部112aを梁300内の主鉄筋310に嵌め、軸120の先端を主鉄筋310に圧接することで、鉄筋用アンカー100を主鉄筋310に取り付けることができる。しかる後、鉄筋用アンカー100の軸120をサポート体400の先端部401に連結させる共に、サポート体400の他方端部をベランダの垂直型枠201,202に固定することができる。
図19は、特許文献1に開示された第1従来例に係る鉄筋用アンカーを示す斜視図であり、図20は、従来の鉄筋用アンカーの取り付け状態を示す断面図である。
図19に示すように、この鉄筋用アンカー100は、ベランダ等の手摺りの型枠を支持するサポート体に連結して使用するものであり、アンカー本体110に軸120を螺着した構造になっている。具体的には、アンカー本体110は、基板部111の両側に、側板部112,112を設けた略コ字状の板体であり、各側板部112は、半円状の鉄筋受部112aを有している。
これにより、図20に示すように、アンカー本体110の鉄筋受部112aを梁300内の主鉄筋310に嵌め、軸120の先端を主鉄筋310に圧接することで、鉄筋用アンカー100を主鉄筋310に取り付けることができる。しかる後、鉄筋用アンカー100の軸120をサポート体400の先端部401に連結させる共に、サポート体400の他方端部をベランダの垂直型枠201,202に固定することができる。
また、他の鉄筋用アンカーとして、例えば特許文献2に開示の技術がある。
図21は、特許文献2に開示された第2従来例に係る鉄筋用アンカーの側面図であり、図22は、鉄筋用アンカーの正面図である。
図21及び図22に示すように、この鉄筋用アンカー100′は、図20に示した梁300の幅方向(図面の表裏方向)の端部に取り付ける型枠を支持するセパレータに連結して使用するもので、アンカー本体130に締結ボルト140を取り付けた構造になっている。具体的には、このアンカー本体130も、基板部131の両側に、側板部132を有する略コ字状の板体であり、各側板部132は、半円状の鉄筋受部132aと、径が異なる2つのネジ孔133,134を有している。
これにより、図23に示すように、アンカー本体130の鉄筋受部132a(図21参照)を梁300内の主鉄筋310に嵌め、締結ボルト140で主鉄筋310を締め付けることで、鉄筋用アンカー100′を主鉄筋310に取り付けることができる。しかる後、セパレータ410を梁300の幅方向の梁用型枠216に通し、その先端部410aを鉄筋用アンカー100′のネジ孔133に螺入すると共に、先端部410aの後端部側をコ−ン411とパイプPと締結金具412とで固定することで、梁用型枠216を鉄筋用アンカー100′とセパレータ410とで支持することができる。
図21は、特許文献2に開示された第2従来例に係る鉄筋用アンカーの側面図であり、図22は、鉄筋用アンカーの正面図である。
図21及び図22に示すように、この鉄筋用アンカー100′は、図20に示した梁300の幅方向(図面の表裏方向)の端部に取り付ける型枠を支持するセパレータに連結して使用するもので、アンカー本体130に締結ボルト140を取り付けた構造になっている。具体的には、このアンカー本体130も、基板部131の両側に、側板部132を有する略コ字状の板体であり、各側板部132は、半円状の鉄筋受部132aと、径が異なる2つのネジ孔133,134を有している。
これにより、図23に示すように、アンカー本体130の鉄筋受部132a(図21参照)を梁300内の主鉄筋310に嵌め、締結ボルト140で主鉄筋310を締め付けることで、鉄筋用アンカー100′を主鉄筋310に取り付けることができる。しかる後、セパレータ410を梁300の幅方向の梁用型枠216に通し、その先端部410aを鉄筋用アンカー100′のネジ孔133に螺入すると共に、先端部410aの後端部側をコ−ン411とパイプPと締結金具412とで固定することで、梁用型枠216を鉄筋用アンカー100′とセパレータ410とで支持することができる。
しかし、上記した従来の技術では、次のような問題がある。
図24は、鉄筋用アンカーに外力が加わっている様子を示す部分拡大平面図であり、図25は、サポート体400がスラブ302に埋まっている状態を示す部分拡大断面図である。
まず、上記第1従来例に係る鉄筋用アンカー100では、図24に示すように、垂直型枠201,202(図20参照)を支持している際に、外力Fが、軸120を通じて、板状の基板部111の面に垂直な方向に加わるため、軸120と基板部111との接合点に応力が集中し、基板部111が破線で示すように、変形するおそれがある。
また、図25に示すように、サポート体400の先端部側がスラブ302に埋まってしまうため、コンクリートの固化後に、サポート体400を切断しなければならない。これに対して、軸120を長くして、先端部401の一部のみがスラブ302に埋まるようにすることで、コンクリートの固化後に、サポート体400を鉄筋用アンカー100から取り外すことができるが、この際、鉄筋用アンカー100の軸120の先端部がスラブ302から露出してしまい、その露出部分を切断する作業が必要となる。
図24は、鉄筋用アンカーに外力が加わっている様子を示す部分拡大平面図であり、図25は、サポート体400がスラブ302に埋まっている状態を示す部分拡大断面図である。
まず、上記第1従来例に係る鉄筋用アンカー100では、図24に示すように、垂直型枠201,202(図20参照)を支持している際に、外力Fが、軸120を通じて、板状の基板部111の面に垂直な方向に加わるため、軸120と基板部111との接合点に応力が集中し、基板部111が破線で示すように、変形するおそれがある。
また、図25に示すように、サポート体400の先端部側がスラブ302に埋まってしまうため、コンクリートの固化後に、サポート体400を切断しなければならない。これに対して、軸120を長くして、先端部401の一部のみがスラブ302に埋まるようにすることで、コンクリートの固化後に、サポート体400を鉄筋用アンカー100から取り外すことができるが、この際、鉄筋用アンカー100の軸120の先端部がスラブ302から露出してしまい、その露出部分を切断する作業が必要となる。
次に、上記第2従来例に係る鉄筋用アンカー100′では、図21及び図22で示したように、このアンカー本体130を、基板部131の両側に、側板部132を有する略コ字状の板体に形成し、各側板部132に、半円状の鉄筋受部132aと、径が異なる2つのネジ孔133,134を設け、締結ボルト140をアンカー本体130の基板部131に進退自在に取り付けた複雑な構造であるので、多数の製造工程を要し、その分製造コストが高くなってしまう。
この考案は、上述した課題を解決するためになされたもので、強度が高く且つ不要な切断作業を省き、しかも製造コストの低減化を図ることができる鉄筋用アンカー及び型枠支持用器具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の考案は、鉄筋に係止させるための板状のアンカー本体と、このアンカー本体に取り付けられ且つ軸方向に進退自在な軸体とを備える鉄筋用アンカーであって、アンカー本体は、アンカー本体の所定の1辺側で開口する湾曲状の鉄筋受け部と、1辺上であって鉄筋受け部の開口の近傍に1辺と平行に設けられ鉄筋受け部を覗く第1ナット部とを有し、軸体は、第1ナット部に軸体の先端部を進退自在に螺入可能なネジ部を有する構成とした。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を開口側から鉄筋に嵌めて、軸体を第1ナット部に螺入することで、軸体が鉄筋受け部内に進入し、この軸体の先端と鉄筋受け部とで鉄筋を支持することができる。そして、軸体に外力を加えて、軸方向に引っ張ると、外力が第1ナット部に加わる。このとき、第1ナット部がアンカー本体の1辺と平行に設けられているので、外力が第1ナット部を介してアンカー本体の1辺に沿って加わることとなる。すなわち、軸体に加わった外力は、アンカー本体の1辺に対する剪断力となり、アンカー本体の面に対して集中することはない。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を開口側から鉄筋に嵌めて、軸体を第1ナット部に螺入することで、軸体が鉄筋受け部内に進入し、この軸体の先端と鉄筋受け部とで鉄筋を支持することができる。そして、軸体に外力を加えて、軸方向に引っ張ると、外力が第1ナット部に加わる。このとき、第1ナット部がアンカー本体の1辺と平行に設けられているので、外力が第1ナット部を介してアンカー本体の1辺に沿って加わることとなる。すなわち、軸体に加わった外力は、アンカー本体の1辺に対する剪断力となり、アンカー本体の面に対して集中することはない。
請求項2の考案は、請求項1に記載の鉄筋用アンカーにおいて、アンカー本体の鉄筋受け部は、鉄筋受け部の最奥部に位置し且つ使用する最大径の鉄筋の周面に対応した曲率を有する弧状部と、その折曲部が第1ナット部の開口とほぼ向かい合うように第1ナット部と対向する位置に設けられたく状部とを有して成る構成とした。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を最大径の鉄筋に係止すると、鉄筋の周面が弧状部に面接触すると共に、く状部にも当接する。そして、軸体を第1ナット部に螺入させ、鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が軸体の先端とく状部によって三点支持される。また、鉄筋受け部を最大径よりも小径のの鉄筋に係止すると、鉄筋がく状部に挟まれた状態で当接する。そして、軸体を鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が軸体の先端とく状部によって強固に三点支持される。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を最大径の鉄筋に係止すると、鉄筋の周面が弧状部に面接触すると共に、く状部にも当接する。そして、軸体を第1ナット部に螺入させ、鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が軸体の先端とく状部によって三点支持される。また、鉄筋受け部を最大径よりも小径のの鉄筋に係止すると、鉄筋がく状部に挟まれた状態で当接する。そして、軸体を鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が軸体の先端とく状部によって強固に三点支持される。
請求項3の考案は、請求項2に記載の鉄筋用アンカーにおいて、鉄筋受け部のく状部における折曲部を、使用する最小径の鉄筋の周面に対応した曲率を有する弧状に形成した構成とする。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を最小径の鉄筋に係止すると、鉄筋の周面が弧状のく状部に面接触する。そして、軸体を鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が軸体の先端と弧状のく状部によって強固に支持される。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を最小径の鉄筋に係止すると、鉄筋の周面が弧状のく状部に面接触する。そして、軸体を鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が軸体の先端と弧状のく状部によって強固に支持される。
請求項4の考案は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の鉄筋用アンカーにおいて、アンカー本体の第1ナット部上に、第2ナット部を並設し、締結用ボルトを第1ナット部に進退自在に螺入すると共に、軸体の先端部を第2ナット部に進退自在に螺入した構成とする。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部に嵌めた鉄筋を締結用ボルトで支持することができ、軸体を引っ張ることで、アンカー本体による鉄筋への係止力を強めることができる。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部に嵌めた鉄筋を締結用ボルトで支持することができ、軸体を引っ張ることで、アンカー本体による鉄筋への係止力を強めることができる。
請求項5の考案は、コンクリート製の垂直駆体を成型するための垂直型枠を一方端部で支持するサポート体と、垂直駆体と交叉する水平駆体や梁等に埋設され且つ垂直駆体とほぼ平行に配された鉄筋に係止される請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の鉄筋用アンカーと、この鉄筋用アンカーとサポート体との間に設けられるサポート体変換器とを具備する型枠支持用器具であって、サポート体変換器は、円錐台形状の先端部と、この先端部の大径面から先端部の中心軸に沿って突出した軸部とを有し、先端部の小径面側に凹設されたネジ穴に、鉄筋用アンカーの軸体の後端部を螺入することができると共に、軸部に、サポート体の他方端部を連結することができる構成とした。
かかる構成により、サポート体の一方端部で垂直型枠を支持すると共に、鉄筋用アンカーを鉄筋に係止させた状態で、サポート体変換器を鉄筋用アンカーとサポート体との間に設けることで、垂直型枠を支持することができる。このとき、鉄筋用アンカーの軸体の後端部を、サポート体変換器の先端部ネジ穴に螺入すると共に、サポート体の他方端部を、サポート体変換器の軸部に連結することで、型枠支持用器具が垂直型枠を強固且つ確実に支持する。
かかる構成により、サポート体の一方端部で垂直型枠を支持すると共に、鉄筋用アンカーを鉄筋に係止させた状態で、サポート体変換器を鉄筋用アンカーとサポート体との間に設けることで、垂直型枠を支持することができる。このとき、鉄筋用アンカーの軸体の後端部を、サポート体変換器の先端部ネジ穴に螺入すると共に、サポート体の他方端部を、サポート体変換器の軸部に連結することで、型枠支持用器具が垂直型枠を強固且つ確実に支持する。
請求項6の考案は、請求項5に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、軸部外周面に刻設された雄ネジ部を有し、雄ネジ部をサポート体の他方端部内面に形成された雌ネジ部に螺合することで、軸部を他方端部に連結する構成とした。
請求項7の考案は、請求項5に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、サポート体の他方端部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、サポート体の他方端部を軸部内に挿入し、1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、軸部を他方端部に連結する構成とした。
請求項8の考案は、請求項5に記載の型枠支持用器具において、サポート体変換器の軸部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、サポート体の他方端部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、軸部を筒状の他方端部内に挿入し、1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、軸部を他方端部に連結する構成とした。
また、請求項9の考案は、鉄筋に係止させるための板状のアンカー本体と、このアンカー本体に取り付けられ且つ軸方向に進退自在な締結ボルトとを備える鉄筋用アンカーであって、アンカー本体は、アンカー本体の所定の1辺側で開口する湾曲状の鉄筋受け部と、1辺上であって鉄筋受け部の開口の近傍に1辺と平行に設けられ鉄筋受け部を覗くナット部と、セパレータの先端部を取り付けるためのセパレータ取付孔とを有し、締結ボルトは、ナット部に進退自在に螺入されている構成とした。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を開口側から鉄筋に嵌めて、ナット部に螺入されている締結ボルトを鉄筋受け部内に進入させることで、締結ボルトの先端と鉄筋受け部とで鉄筋を支持することができる。そして、セパレータの先端部をアンカー本体の面方向からセパレータ取付孔に取り付けることができる。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を開口側から鉄筋に嵌めて、ナット部に螺入されている締結ボルトを鉄筋受け部内に進入させることで、締結ボルトの先端と鉄筋受け部とで鉄筋を支持することができる。そして、セパレータの先端部をアンカー本体の面方向からセパレータ取付孔に取り付けることができる。
請求項10の考案は、請求項9に記載の鉄筋用アンカーにおいて、アンカー本体の鉄筋受け部は、鉄筋受け部の最奥部に位置し且つ使用する最大径の鉄筋の周面に対応した曲率を有する弧状部と、その折曲部がナット部の開口とほぼ向かい合うようにナット部と対向する位置に設けられたく状部とを有して成り、セパレータ取付孔は、鉄筋受け部のく状部側の部位に穿設されている構成とした。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を最大径の鉄筋に係止すると、鉄筋の周面が弧状部に面接触すると共に、く状部にも当接する。そして、第1ナット部に螺入されている締結ボルトを鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が締結ボルトの先端とく状部によって三点支持される。また、鉄筋受け部を最大径よりも小径のの鉄筋に係止すると、鉄筋がく状部に挟まれた状態で当接する。そして、締結ボルトを鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が締結ボルトの先端とく状部によって強固に三点支持される。
かかる構成により、アンカー本体の鉄筋受け部を最大径の鉄筋に係止すると、鉄筋の周面が弧状部に面接触すると共に、く状部にも当接する。そして、第1ナット部に螺入されている締結ボルトを鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が締結ボルトの先端とく状部によって三点支持される。また、鉄筋受け部を最大径よりも小径のの鉄筋に係止すると、鉄筋がく状部に挟まれた状態で当接する。そして、締結ボルトを鉄筋受け部内に進入させることで、鉄筋が締結ボルトの先端とく状部によって強固に三点支持される。
また、請求項11の考案に係る型枠支持用器具は、梁に埋設され且つ梁の幅方向に水平に配された鉄筋に係止される請求項9又は請求項10に記載の鉄筋用アンカーと、梁の幅方向にほぼ水平に配され、先端部が鉄筋用アンカーのセパレータ取付孔に取り付けられるセパレータと、セパレータの後端部を梁の幅方向端部に配された型枠に締結する締結具とを具備する構成とした。
かかる構成により、 鉄筋用アンカーを梁に埋設され且つ梁の幅方向に水平に配された鉄筋に係止すると共に、セパレータを梁の幅方向にほぼ水平に配し、その先端部を鉄筋用アンカーのセパレータ取付孔に取り付けることができる。そして、セパレータの後端部を締結具によって梁の幅方向端部に配された型枠に締結することで、型枠が鉄筋用アンカーとセパレータと締結具とで強固に支持される。
かかる構成により、 鉄筋用アンカーを梁に埋設され且つ梁の幅方向に水平に配された鉄筋に係止すると共に、セパレータを梁の幅方向にほぼ水平に配し、その先端部を鉄筋用アンカーのセパレータ取付孔に取り付けることができる。そして、セパレータの後端部を締結具によって梁の幅方向端部に配された型枠に締結することで、型枠が鉄筋用アンカーとセパレータと締結具とで強固に支持される。
以上詳しく説明したように、この考案によれば、請求項1ないし請求項4の鉄筋用アンカーによれば、軸体に加わった外力は、アンカー本体の1辺に対する剪断力となり、アンカー本体の面に対して集中することはないので、図24で示した従来の鉄筋用アンカーのように変形することがない。すなわち、高強度の鉄筋用アンカーを提供することができるという優れた効果がある。
特に、請求項2及び請求項3の考案によれば、鉄筋が軸体の先端とく状部によって強固に三点支持されるので、鉄筋用アンカーを小径の鉄筋から大径の鉄筋にわたって確実且つ強固に係止することができるという効果がある。
また、請求項4の考案によれば、 軸体の先端部を第2ナット部に進退自在に螺入することができるので、軸体の進退距離を調整することで、鉄筋への係止力を弱めることなく、鉄筋用アンカー全体の長さを調整することができるという効果がある。
特に、請求項2及び請求項3の考案によれば、鉄筋が軸体の先端とく状部によって強固に三点支持されるので、鉄筋用アンカーを小径の鉄筋から大径の鉄筋にわたって確実且つ強固に係止することができるという効果がある。
また、請求項4の考案によれば、 軸体の先端部を第2ナット部に進退自在に螺入することができるので、軸体の進退距離を調整することで、鉄筋への係止力を弱めることなく、鉄筋用アンカー全体の長さを調整することができるという効果がある。
請求項5の考案によれば、鉄筋用アンカーの軸体の後端部を、サポート体変換器の先端部のネジ穴に螺入すると共に、サポート体の他方端部を、サポート体変換器の軸部に連結することで、垂直型枠を支持することができるので、サポート体変換器の先端部を除く大部分を水平駆体から露出させた状態でも、垂直型枠を支持することができる。したがって、コンクリート固化後において、鉄筋用アンカーの軸体が水平駆体内に埋まった状態で、サポート体変換器を取り外すことができる。この結果、鉄筋用アンカーの軸体の切断等の作業を必要としないので、この型枠支持用器具を用いることで、補修作業の省力化を図ることができるという効果がある。
請求項9ないし請求項11の考案によれば、鉄筋用アンカーが、板状のアンカー本体に
締結ボルトを設けた簡単な構造であるので、鉄筋用アンカー及びこれを用いた型枠支持用器具の製造コストを低減化することができるという効果がある。
締結ボルトを設けた簡単な構造であるので、鉄筋用アンカー及びこれを用いた型枠支持用器具の製造コストを低減化することができるという効果がある。
以下、この考案の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この考案の第1実施例に係る型枠支持用器具の取り付け状態を示す断面図であり、図2は、型枠支持用器具を示す正面図である。
図1に示すように、この実施例の型枠支持用器具1は、サポート体2と鉄筋用アンカー3とこれらの間に設けられたサポート体変換器4とを備え、図2に示すように、サポート体変換器4がサポート体2と鉄筋用アンカー3とを連結している。
サポート体2は、図1に示すように、ベランダ302のコンクリート製手摺り301(垂直駆体)を成型するための垂直型枠201,202を支持することができる部材である。
図3は、サポート体2を一部破断して示す正面図である。
図3に示すように、サポート体2は、第1パイプ20とこの第1パイプ20に伸縮自在に装着された第2パイプ21とを有しており、第1パイプ20の端部20a(サポート体2の一方端部)には、サポート体2を図1に示すパイプPに固定するためのクランプ22が取り付けられている。そして、第2パイプ21の先端部21a(サポート体2の他方端部)は、細径に設定され、その内側に雌ネジ21bが螺刻されている。
なお、この実施例では、1本のパイプPを挟持可能なクランプ22で垂直型枠201,202を支持する例を示しているが、サポート体2で垂直型枠201,202を支持する構造は、これに限らない。例えば、クランプ22の代わりに2本のパイプPを同時に興じ可能なクランプ等を第1パイプ20の端部20aに取り付けたり、クランプ以外の構造の機器を端部20aに取り付けて垂直型枠201,202を支持するようにしても良い。
図3は、サポート体2を一部破断して示す正面図である。
図3に示すように、サポート体2は、第1パイプ20とこの第1パイプ20に伸縮自在に装着された第2パイプ21とを有しており、第1パイプ20の端部20a(サポート体2の一方端部)には、サポート体2を図1に示すパイプPに固定するためのクランプ22が取り付けられている。そして、第2パイプ21の先端部21a(サポート体2の他方端部)は、細径に設定され、その内側に雌ネジ21bが螺刻されている。
なお、この実施例では、1本のパイプPを挟持可能なクランプ22で垂直型枠201,202を支持する例を示しているが、サポート体2で垂直型枠201,202を支持する構造は、これに限らない。例えば、クランプ22の代わりに2本のパイプPを同時に興じ可能なクランプ等を第1パイプ20の端部20aに取り付けたり、クランプ以外の構造の機器を端部20aに取り付けて垂直型枠201,202を支持するようにしても良い。
また、図1及び図2において、鉄筋用アンカー3は、図1に示す梁300にに埋設され且つ手摺り301とほぼ平行に配された主鉄筋310に係止するための部材である。スラブ302と床部のスラブ303(水平駆体)内にも、手摺り301と平行な鉄筋が配置され、鉄筋用アンカー3は、その鉄筋又は上記主鉄筋310のいずれかに係止することができるが、この実施例では、梁300の主鉄筋310に係止する例を示す。
図4は、鉄筋用アンカー3を示す分解斜視図であり、図5は、鉄筋用アンカー3の側面図である。
鉄筋用アンカー3は、図4に示すように、主鉄筋310に係止させるための板状のアンカー本体30と軸体35とで構成されている。
アンカー本体30は、アンカー本体30の図中上側の辺30a(1辺)で開口する鉄筋受け部31とナット部34(第1ナット部)とを有している。
鉄筋用アンカー3は、図4に示すように、主鉄筋310に係止させるための板状のアンカー本体30と軸体35とで構成されている。
アンカー本体30は、アンカー本体30の図中上側の辺30a(1辺)で開口する鉄筋受け部31とナット部34(第1ナット部)とを有している。
鉄筋受け部31は、図5に示すように、鉄筋受け部31の最下部(最奥部)に位置する弧状部32と、弧状部32と連続したく状部33とで構成されている。
弧状部32の曲率は、使用する最大径の鉄筋の周面に対応させる。通常、鉄筋の直径は10mm〜32mmである。したがって、32mm以下のあらゆる直径の主鉄筋310に使用する必要がある場合には、弧状部32の曲率を、32mmの主鉄筋310の周面の湾曲に対応させる。また、直径25mmや20mm以下の主鉄筋310に使用することができれば足りる場合には、弧状部32の曲率を、25mm又は20mmの主鉄筋310の周面の湾曲に対応させる。また、弧状部32上に当接された最大径の主鉄筋310の中心Oがナット部34のほぼ中心線L1上に位置するように、弧状部32の位置設定がされている。
一方、く状部33は、ナット部34と対向する位置に形成され、その折曲部33aがナット部34の開口とほぼ向かい合うように設定されている。具体的には、く状部33の折曲部33aがナット部34の中心線L1上に位置し、折曲部33aの角度θが60°〜150°程度に設定されている。
弧状部32の曲率は、使用する最大径の鉄筋の周面に対応させる。通常、鉄筋の直径は10mm〜32mmである。したがって、32mm以下のあらゆる直径の主鉄筋310に使用する必要がある場合には、弧状部32の曲率を、32mmの主鉄筋310の周面の湾曲に対応させる。また、直径25mmや20mm以下の主鉄筋310に使用することができれば足りる場合には、弧状部32の曲率を、25mm又は20mmの主鉄筋310の周面の湾曲に対応させる。また、弧状部32上に当接された最大径の主鉄筋310の中心Oがナット部34のほぼ中心線L1上に位置するように、弧状部32の位置設定がされている。
一方、く状部33は、ナット部34と対向する位置に形成され、その折曲部33aがナット部34の開口とほぼ向かい合うように設定されている。具体的には、く状部33の折曲部33aがナット部34の中心線L1上に位置し、折曲部33aの角度θが60°〜150°程度に設定されている。
また、ナット部34は、長状の六角ジョイントナットであり、鉄筋受け部31の開口の近傍の辺30a上に取り付けられている。具体的には、ナット部34は、辺30aと平行に配された状態で、辺30a上に溶接されており、そのネジ穴34a(図4参照)が鉄筋受け部31を覗いている。
軸体35は、ネジ部35a,35bを先端部と後端部とにそれぞれ有しており、先端部のネジ部35aをナット部34のネジ穴34aに螺入している。これにより、軸体35を回転させることで、軸体35の先端部を鉄筋受け部31内で進退させることができる。
鉄筋用アンカー3がかかる構造を有することにより、各種径の主鉄筋310を正確且つ強固に支持することができる。
図6は、鉄筋用アンカー3の支持機能を説明するための側面図である。
これにより、図6の二点鎖線で示すように、最大径の主鉄筋310を鉄筋受け部31内に嵌め、軸体35を進入させて、主鉄筋310を軸体35の先端35cで押圧すると、この主鉄筋310は、面接触状態の弧状部32とく状部33との接点Qと先端35cとで支持される。そして、破線で示すように、直径の小さな主鉄筋310′を用いた場合においても、その中心O′がほぼ中心線L1上に位置するので、これら小径の主鉄筋310′は、く状部33との2つの接点と軸体35の先端35cとで三点支持される。
図6は、鉄筋用アンカー3の支持機能を説明するための側面図である。
これにより、図6の二点鎖線で示すように、最大径の主鉄筋310を鉄筋受け部31内に嵌め、軸体35を進入させて、主鉄筋310を軸体35の先端35cで押圧すると、この主鉄筋310は、面接触状態の弧状部32とく状部33との接点Qと先端35cとで支持される。そして、破線で示すように、直径の小さな主鉄筋310′を用いた場合においても、その中心O′がほぼ中心線L1上に位置するので、これら小径の主鉄筋310′は、く状部33との2つの接点と軸体35の先端35cとで三点支持される。
図1及び図2において、サポート体変換器4は、上記鉄筋用アンカー3とサポート体2との間に設けられて、鉄筋用アンカー3とサポート体2とを連結する部材である。
図7は、一部破断して示すサポート体変換器4の正面図であり、図8は、サポート体変換器4でサポート体2と鉄筋用アンカー3とを連結した状態を一部破断して示す連結状態図である。
サポート体変換器4は、図7に示すように、金属製の先端部40と軸部45とを有している。
サポート体変換器4は、図7に示すように、金属製の先端部40と軸部45とを有している。
先端部40は、先端側に向かうに従って小径になる円錐台形状をなし、その先端面(小径面)側には、ネジ穴41が凹設されている。これにより、図8に示すように、鉄筋用アンカー3の軸体35のネジ部35bをこのネジ穴41に螺入することができるようになっている。そして、図7に示すように、先端部40の後部面(大径面)に、サポート体変換器4の中心線L2に沿って、軸部45が突設されている。
軸部45は、先端部40と一体に形成された中実の軸体35であり、サポート体2との連結機構を有する。具体的には、この連結機構は、軸部45外周面に刻設され且つサポート体2の第2パイプ21に設けられた雌ネジ21bに螺合可能な雄ネジ部46である。これにより、図8に示すように、軸部45の雄ネジ部46をサポート体2の雌ネジ21bに螺合させながら、軸部45を第2パイプ21の先端部21aに螺入することで、サポート体変換器4をサポート体2に連結することができるようになっている。
なお、符号47は、図示しないスパナでサポート体変換器4全体を回転させるためのスパナ用凹部である。
また、この実施例では、サポート体変換器4全体を金属で形成したが、サポート体変換器4のほぼ全体をプラスチックで形成し、先端部40の先端面に凹部を設けて、金属製の筒状雌ネジ部材をこの凹部に圧入することで、ネジ穴41を形成しても良い。また、軸部45の外側に金属製の筒状雄ネジ部材を嵌めて、雄ネジ部46を形成しても良い。
なお、符号47は、図示しないスパナでサポート体変換器4全体を回転させるためのスパナ用凹部である。
また、この実施例では、サポート体変換器4全体を金属で形成したが、サポート体変換器4のほぼ全体をプラスチックで形成し、先端部40の先端面に凹部を設けて、金属製の筒状雌ネジ部材をこの凹部に圧入することで、ネジ穴41を形成しても良い。また、軸部45の外側に金属製の筒状雄ネジ部材を嵌めて、雄ネジ部46を形成しても良い。
次に、この実施例の型枠支持用器具の使用例について説明する。
図1に示すように、鉄筋用アンカー3を、梁300内の主鉄筋310に係止する。この際、アンカー本体30の鉄筋受け部31の開口を下側にして、鉄筋受け部31を主鉄筋310に嵌める。そして、軸体35を回転させて、鉄筋受け部31内に進入させ、図6に示したように、主鉄筋310を弧状部32とく状部33と軸体35の先端35cとで確実且つ強固に狭持することができる。
図1に示すように、鉄筋用アンカー3を、梁300内の主鉄筋310に係止する。この際、アンカー本体30の鉄筋受け部31の開口を下側にして、鉄筋受け部31を主鉄筋310に嵌める。そして、軸体35を回転させて、鉄筋受け部31内に進入させ、図6に示したように、主鉄筋310を弧状部32とく状部33と軸体35の先端35cとで確実且つ強固に狭持することができる。
この作業と並行して、サポート体2のクランプ22で垂直型枠201,202のパイプPを挟持し、第2パイプ21を鉄筋用アンカー3側に向ける。
そして、鉄筋用アンカー3の軸体35を第2パイプ21側に向けた状態で、図8に示したように、サポート体変換器4のネジ穴41を軸体35のネジ部35bに螺入させて、サポート体変換器4を鉄筋用アンカー3の軸体35に連結する。
そして、鉄筋用アンカー3の軸体35を第2パイプ21側に向けた状態で、図8に示したように、サポート体変換器4のネジ穴41を軸体35のネジ部35bに螺入させて、サポート体変換器4を鉄筋用アンカー3の軸体35に連結する。
しかる後、サポート体2の第2パイプ21をサポート体変換器4側に伸ばし、図8に示したように、その先端部21aをサポート体変換器4の軸部45に挿入し、第2パイプ21を軸部45に対して回転させることで、サポート体2をサポート体変換器4に連結する。
これにより、図1に示すように、垂直型枠201,202が、垂直型枠201,202と主鉄筋310との間に装着された型枠支持用器具1によって強固に支持される。
かかる状態においては、大きな外力Fがサポート体2やサポート体変換器4を通じて鉄筋用アンカー3の軸体35に加わり、軸体35が軸方向に引っ張ると、図5に示すように、外力Fがナット部34に加わる。このとき、ナット部34は、アンカー本体30の辺30aと平行に配された状態で、辺30a上に溶接されているので、外力Fはナット部34を介してアンカー本体30の辺30aに沿って加わることとなる。したがって、軸体35に加わった外力Fは、アンカー本体30の辺30aに対する剪断力となり、アンカー本体30の面に対して集中することはないので、図24で示した従来の鉄筋用アンカーように、アンカー本体30が変形することがない。
これにより、図1に示すように、垂直型枠201,202が、垂直型枠201,202と主鉄筋310との間に装着された型枠支持用器具1によって強固に支持される。
かかる状態においては、大きな外力Fがサポート体2やサポート体変換器4を通じて鉄筋用アンカー3の軸体35に加わり、軸体35が軸方向に引っ張ると、図5に示すように、外力Fがナット部34に加わる。このとき、ナット部34は、アンカー本体30の辺30aと平行に配された状態で、辺30a上に溶接されているので、外力Fはナット部34を介してアンカー本体30の辺30aに沿って加わることとなる。したがって、軸体35に加わった外力Fは、アンカー本体30の辺30aに対する剪断力となり、アンカー本体30の面に対して集中することはないので、図24で示した従来の鉄筋用アンカーように、アンカー本体30が変形することがない。
かかる状態で、図1に示すように、コンクリートを水平型枠211,212上と梁用型枠213〜215内に打設すると共に、垂直型枠201,202間にもコンクリートを打設する。この際、水平型枠212上のコンクリートは、サポート体変換器4の先端部40が一部露出する程度まで打設する。しかる後、このコンクリートを養生,固化させることで、コンクリート製の梁300と手摺り301とベランダや床部のスラブ302,303を形成する。
そして、垂直型枠201,202,水平型枠211,212及び梁用型枠213〜215を手摺り301,スラブ302,303及び300から剥離する。
具体的には、サポート体2のクランプ22をパイプPから取り外すと共に、サポート体2をサポート体変換器4から外れるように回転させて、第2パイプ21の先端部21aをサポート体変換器4の軸部45から取り外す。これにより、サポート体変換器4は、先端部40の一部と軸部45とをスラブ302の上に露出させた状態で、残存する。
かかる状態で、梁用型枠213〜215を梁300から剥離し、垂直型枠201,202を手摺り301から剥離すると共に、水平型枠211,212をスラブ302,303から剥離する。
そして、垂直型枠201,202,水平型枠211,212及び梁用型枠213〜215を手摺り301,スラブ302,303及び300から剥離する。
具体的には、サポート体2のクランプ22をパイプPから取り外すと共に、サポート体2をサポート体変換器4から外れるように回転させて、第2パイプ21の先端部21aをサポート体変換器4の軸部45から取り外す。これにより、サポート体変換器4は、先端部40の一部と軸部45とをスラブ302の上に露出させた状態で、残存する。
かかる状態で、梁用型枠213〜215を梁300から剥離し、垂直型枠201,202を手摺り301から剥離すると共に、水平型枠211,212をスラブ302,303から剥離する。
そして、サポート体変換器4を鉄筋用アンカー3の軸体35に対して外れる方向に回転させながら、サポート体変換器4の先端部40をスラブ302から抜き取る。
このとき、図8に示したように、鉄筋用アンカー3の軸体35のネジ部35bのみがサポート体変換器4のネジ穴41に螺入されているので、サポート体変換器4の先端部40をスラブ302から抜き取った後に、軸体35の後端部がスラブ302から露出することはない。この結果、当該軸体35の切断等の作業を必要としないので、この型枠支持用器具1を用いることで、補修作業の省力化を図ることができる。
このとき、図8に示したように、鉄筋用アンカー3の軸体35のネジ部35bのみがサポート体変換器4のネジ穴41に螺入されているので、サポート体変換器4の先端部40をスラブ302から抜き取った後に、軸体35の後端部がスラブ302から露出することはない。この結果、当該軸体35の切断等の作業を必要としないので、この型枠支持用器具1を用いることで、補修作業の省力化を図ることができる。
図9は、この考案の第2実施例に係る型枠支持用器具に用いられる鉄筋用アンカーの側面図である。
この実施例は、鉄筋用アンカー3のアンカー本体30に形成された鉄筋受け部31の形状が異なる。
すなわち、図9に示すように、鉄筋受け部31のく状部33における折曲部33aを弧状に形成して、その曲率を、破線で示す最小径の主鉄筋310、例えば直径10mmの主鉄筋310の周面に対応させた。
すなわち、図9に示すように、鉄筋受け部31のく状部33における折曲部33aを弧状に形成して、その曲率を、破線で示す最小径の主鉄筋310、例えば直径10mmの主鉄筋310の周面に対応させた。
かかる構成により、破線で示す最小径の主鉄筋310を鉄筋受け部31内に嵌めて、主鉄筋310をく状部33で係止すると、主鉄筋310の周面が弧状の折曲部33aに面接触する。この結果、破線で示すように、軸体35を鉄筋受け部31内に進入させると、主鉄筋310が軸体35の先端35cと弧状の折曲部33aによって強固に支持される。
その他の構成,作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
その他の構成,作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
図10は、この考案の第3実施例に係る型枠支持用器具に用いられる鉄筋用アンカーの側面図である。
この実施例は、鉄筋用アンカー3全体の長さを調整することができるようにした点が、上記第1及び第2実施例の鉄筋用アンカー3と異なる。
すなわち、ナット部36(第2ナット部)を、アンカー本体30のナット部34の上に載置し、締結用ボルト37をナット部34に取り付けると共に、軸体35をナット部36に取り付けた。具体的には、ナット部36は、長状の六角ジョイントナットであり、ナット部34と平行に配された状態で、ナット部34上に溶接されている。そして、軸体35の先端部がこのナット部36に進退自在に螺入され、締結用ボルト37が下側のナット部34に進退自在に螺入されている。
すなわち、ナット部36(第2ナット部)を、アンカー本体30のナット部34の上に載置し、締結用ボルト37をナット部34に取り付けると共に、軸体35をナット部36に取り付けた。具体的には、ナット部36は、長状の六角ジョイントナットであり、ナット部34と平行に配された状態で、ナット部34上に溶接されている。そして、軸体35の先端部がこのナット部36に進退自在に螺入され、締結用ボルト37が下側のナット部34に進退自在に螺入されている。
かかる構成により、鉄筋受け部31に嵌めた主鉄筋310を締結用ボルト37を鉄筋受け部31内に進入させることで、主鉄筋310を強固に支持することができる。
ところで、上記第1及び第2実施例の鉄筋用アンカー3では、軸体35をナット部34に取り付けて、主鉄筋310をこの軸体35で支持する構造であるので、アンカー本体30と軸体35とを含む鉄筋用アンカー3全体の長さを自由に調整することができない。しかし、この実施例の鉄筋用アンカー3では、主鉄筋310を締結用ボルト37で支持する構造であるので、軸体35を矢印で示すように進退させることで、主鉄筋310への鉄筋用アンカー3の係止力を弱めることなく、鉄筋用アンカー3全体の長さを自由に調整することができる。
その他の構成,作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
ところで、上記第1及び第2実施例の鉄筋用アンカー3では、軸体35をナット部34に取り付けて、主鉄筋310をこの軸体35で支持する構造であるので、アンカー本体30と軸体35とを含む鉄筋用アンカー3全体の長さを自由に調整することができない。しかし、この実施例の鉄筋用アンカー3では、主鉄筋310を締結用ボルト37で支持する構造であるので、軸体35を矢印で示すように進退させることで、主鉄筋310への鉄筋用アンカー3の係止力を弱めることなく、鉄筋用アンカー3全体の長さを自由に調整することができる。
その他の構成,作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
(変形例)
ここで、上記第1ないし第3実施例に適用された鉄筋用アンカー3の変形例について説明する。
図11は、上記第1実施例の鉄筋用アンカー3に関する変形例を示す側面図である。
図11(a)は、長状の六角ジョイントナットであるナット部34に代えて、短長の六角ナット34−1を用いた鉄筋用アンカーを示す。勿論、破線で示すように、ナット部34−1を複数用いても良い。
図11(b)は、アンカー本体30に顎部30bを設けた鉄筋用アンカーを示す。これにより、アンカー本体30の強度を増加させることができると共に、主鉄筋310を鉄筋受け部31に嵌める際のガイドとして、顎部30bを利用することができる。
図11(c)は、アンカー本体30の下側(図の下側)に存在する余分な隅部30c,30cを削除した鉄筋用アンカーである。これにより、材料コストの低減化を図ることができる。
図11(d)は、図11(c)の鉄筋用アンカーにおけるアンカー本体30に顎部30bを設けた鉄筋用アンカーである。これにより、図11(b)の鉄筋用アンカーに比較して、材料コストの低減化を図ることができ、且つアンカー本体30の強度を増加させることができる。そして、主鉄筋310を鉄筋受け部31に嵌める際のガイドとして、顎部30bを利用することができる。
図11(a)〜図11(d)に示した変形は、上記第2及び第3実施例にも適用することができる。
ここで、上記第1ないし第3実施例に適用された鉄筋用アンカー3の変形例について説明する。
図11は、上記第1実施例の鉄筋用アンカー3に関する変形例を示す側面図である。
図11(a)は、長状の六角ジョイントナットであるナット部34に代えて、短長の六角ナット34−1を用いた鉄筋用アンカーを示す。勿論、破線で示すように、ナット部34−1を複数用いても良い。
図11(b)は、アンカー本体30に顎部30bを設けた鉄筋用アンカーを示す。これにより、アンカー本体30の強度を増加させることができると共に、主鉄筋310を鉄筋受け部31に嵌める際のガイドとして、顎部30bを利用することができる。
図11(c)は、アンカー本体30の下側(図の下側)に存在する余分な隅部30c,30cを削除した鉄筋用アンカーである。これにより、材料コストの低減化を図ることができる。
図11(d)は、図11(c)の鉄筋用アンカーにおけるアンカー本体30に顎部30bを設けた鉄筋用アンカーである。これにより、図11(b)の鉄筋用アンカーに比較して、材料コストの低減化を図ることができ、且つアンカー本体30の強度を増加させることができる。そして、主鉄筋310を鉄筋受け部31に嵌める際のガイドとして、顎部30bを利用することができる。
図11(a)〜図11(d)に示した変形は、上記第2及び第3実施例にも適用することができる。
次に、この考案の第4実施例について説明する。
図12は、この考案の第4実施例に用いられるサポート体変換器を一部破断して示す正面図である。
この実施例は、サポート体2とサポート体変換器4との連結機構が、上記第1ないし第3実施例と異なる。
すなわち、図12に示すように、サポート体変換器4の軸部45は、筒状に形成されている。そして、この筒状の軸部45の外周面には、互いに対向する1対の穴48,48が形成されている。
一方、サポート体2の第2パイプ21の先端部21aにも、外周面から直径方向に貫通する1対の穴21c,21cが形成されている。
そして、軸部45の径が先端部21aの径よりも大きく設定され、第2パイプ21の先端部21aを軸部45内に挿入することができるようになっている。
図12は、この考案の第4実施例に用いられるサポート体変換器を一部破断して示す正面図である。
この実施例は、サポート体2とサポート体変換器4との連結機構が、上記第1ないし第3実施例と異なる。
すなわち、図12に示すように、サポート体変換器4の軸部45は、筒状に形成されている。そして、この筒状の軸部45の外周面には、互いに対向する1対の穴48,48が形成されている。
一方、サポート体2の第2パイプ21の先端部21aにも、外周面から直径方向に貫通する1対の穴21c,21cが形成されている。
そして、軸部45の径が先端部21aの径よりも大きく設定され、第2パイプ21の先端部21aを軸部45内に挿入することができるようになっている。
これにより、サポート体2の先端部21aをサポート体変換器4の軸部45内に挿入させ、穴48,48と穴21c,21cとを一致させた状態で、ピン体としてのボルト49aをこれらの穴48,48と穴21c,21cとに挿通し、ナット49bで締結することで、サポート体変換器4の軸部45をサポート体2の先端部21aに連結することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この考案の第5実施例について説明する。
図13は、この考案の第5実施例に用いられるサポート体変換器を一部破断して示す正面図である。
この実施例は、サポート体2とサポート体変換器4との連結機構が、上記第1ないし第4実施例と異なる。
すなわち、図13に示すように、サポート体変換器4の軸部45を、筒状に形成すると共に、その外周面に、互いに対向する1対の穴48,48を形成し、サポート体2の第2パイプ21の先端部21aにも、外周面から直径方向に貫通する1対の穴21c,21cを形成している点は、上記第2実施例と同様である。しかし、この実施例では、サポート体変換器4の軸部45の径を、第2パイプ21の先端部21aの径よりも小さく設定し、第2パイプ21の先端部21a内に軸部45を挿入することができるようにしている。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第4実施例と同様であるので、その記載は省略する。
図13は、この考案の第5実施例に用いられるサポート体変換器を一部破断して示す正面図である。
この実施例は、サポート体2とサポート体変換器4との連結機構が、上記第1ないし第4実施例と異なる。
すなわち、図13に示すように、サポート体変換器4の軸部45を、筒状に形成すると共に、その外周面に、互いに対向する1対の穴48,48を形成し、サポート体2の第2パイプ21の先端部21aにも、外周面から直径方向に貫通する1対の穴21c,21cを形成している点は、上記第2実施例と同様である。しかし、この実施例では、サポート体変換器4の軸部45の径を、第2パイプ21の先端部21aの径よりも小さく設定し、第2パイプ21の先端部21a内に軸部45を挿入することができるようにしている。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第4実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この考案の第6実施例について説明する。
図14は、この考案の第6実施例に係る型枠支持用器具を分解して示す斜視図であり、図15は、鉄筋用アンカー3′の側面図である。
図14に示すように、この型枠支持用器具1′は、鉄筋用アンカー3′とセパレータ5と締結具6とで構成される。
図14は、この考案の第6実施例に係る型枠支持用器具を分解して示す斜視図であり、図15は、鉄筋用アンカー3′の側面図である。
図14に示すように、この型枠支持用器具1′は、鉄筋用アンカー3′とセパレータ5と締結具6とで構成される。
鉄筋用アンカー3′は、図14及び図15に示すように、主鉄筋310に係止させるための板状のアンカー本体30′と、アンカー本体30′に取り付けられ且つ軸方向に進退自在な締結用ボルト37′とを備える。
アンカー本体30′は、上記第1実施例で説明したアンカー本体30とほぼ同構造を成す。
すなわち、アンカー本体30′は、辺30a′で開口する鉄筋受け部31′とナット部34′とを有し、鉄筋受け部31′は、弧状部32′とく状部33′とで構成されている。また、ナット部34′は、鉄筋受け部31′の開口の近傍の辺30a′上に取り付けられ、ネジ穴34a′が鉄筋受け部31′を覗いている。かかる鉄筋受け部31′,ナット部34′,弧状部32′,く状部33′は、上記第1実施例のアンカー本体30における鉄筋受け部31,ナット部34,弧状部32,く状部33とほぼ同様に設定されている。そして、締結用ボルト37′が、ナット部34′に進退自在にに螺入されている。
これにより、図15に示すように、折曲部33a′がナット部34′内の締結用ボルト37′のほぼ中心線L3上に位置する。
アンカー本体30′は、上記第1実施例で説明したアンカー本体30とほぼ同構造を成す。
すなわち、アンカー本体30′は、辺30a′で開口する鉄筋受け部31′とナット部34′とを有し、鉄筋受け部31′は、弧状部32′とく状部33′とで構成されている。また、ナット部34′は、鉄筋受け部31′の開口の近傍の辺30a′上に取り付けられ、ネジ穴34a′が鉄筋受け部31′を覗いている。かかる鉄筋受け部31′,ナット部34′,弧状部32′,く状部33′は、上記第1実施例のアンカー本体30における鉄筋受け部31,ナット部34,弧状部32,く状部33とほぼ同様に設定されている。そして、締結用ボルト37′が、ナット部34′に進退自在にに螺入されている。
これにより、図15に示すように、折曲部33a′がナット部34′内の締結用ボルト37′のほぼ中心線L3上に位置する。
このような中心線L3上であって、く状部33′側の部位に、セパレータ取付孔38が穿設されている。
セパレータ取付孔38は、図14に示すように、セパレータ5の先端部を取り付けるための貫通孔である。
セパレータ取付孔38は、図14に示すように、セパレータ5の先端部を取り付けるための貫通孔である。
セパレータ5は、棒状の軸体であり、先端部と後端部とにネジ部5a,5bを有している。これにより、セパレータ5の先端部を鉄筋用アンカー3′のセパレータ取付孔38に挿通し、ナット51,52をネジ部5aに螺入させ、アンカー本体30に締め付けることでセパレータ5の先端部を鉄筋用アンカー3′に取り付けることができる。
締結具6は、セパレータ5の後端部を梁300(図1参照)の幅方向端部に配された型枠に締結するための器具である。この締結具6は、公知の部材であり、この実施例では、コーン60が先端部に固着されたネジ棒61に、押さえ金具62を遊嵌させ、ナット63で押さえ金具62を所定の型枠に押圧固定する構造の締結具6を用いた。このような締結具6においては、コーン60の先端にネジ穴60aが凹設され、押さえ金具62の一方面にパイプを嵌める凹部62a,62aが凹設されている。
次に、この実施例の型枠支持用器具の使用例について説明する。
図16は、この実施例の型枠支持用器具1′を梁に取り付けた状態を示す断面図であり、図17は、型枠支持用器具1′の取り付け状態を示す部分拡大断面図である。
図16に示すように、型枠支持用器具1′は、梁300の幅方向(図15の左右方向)の両端部にある梁用型枠216,216を支持するために使用することができる。
図16は、この実施例の型枠支持用器具1′を梁に取り付けた状態を示す断面図であり、図17は、型枠支持用器具1′の取り付け状態を示す部分拡大断面図である。
図16に示すように、型枠支持用器具1′は、梁300の幅方向(図15の左右方向)の両端部にある梁用型枠216,216を支持するために使用することができる。
すなわち、図15に示すように、型枠支持用器具1′の鉄筋受け部31′を主鉄筋310に嵌め、締結用ボルト37′を進入させる。これにより、主鉄筋310の中心Oをほぼ中心線L3上に位置させ、主鉄筋310′を、く状部33′の2つの接点と締結用ボルト37′の先端とで三点支持することができる。また、図17に示すように、セパレータ5の先端部を鉄筋用アンカー3′のセパレータ取付孔38(図14参照)に挿通し、ナット51,52をアンカー本体30′に締め付けることでセパレータ5の先端部を鉄筋用アンカー3′に取り付けることができる。また、このセパレータ5は、締結具6によって支持することができる。具体的には、ネジ棒61の先端部に固着されたコーン60のネジ穴60a(図14参照)にセパレータ5の後端部のネジ部5bを螺入させ、ネジ棒61を、梁用型枠216外側に配され且つ互いに直交するパイプ対P1,P1とパイプ対P2,P2との間に通す。そして、このネジ棒61に遊嵌されている押さえ金具62をパイプ対P2,P2の外側に配すると共に、凹部62a,62aをパイプ対P2,P2にそれぞれ当てがう。この状態で、ナット63をネジ棒61に螺入して、押さえ金具62を締め付けることで、鉄筋用アンカー3′とセパレータ5とを締結具6によって強固に支持することができる。
このように、この実施例の型枠支持用器具1′によれば、セパレータ5の先端部を鉄筋用アンカー3′のセパレータ取付孔38に挿通し、ナット51,52をアンカー本体30に締め付けるだけで、セパレータ5を鉄筋用アンカー3′に取り付けることができるので、図21及び図22に示した従来の鉄筋用アンカーに比べて、取り付け作業性に優れている。
また、鉄筋用アンカー3′が、板状のアンカー本体30′に締結用ボルト37′を設けただけの簡単な構造であるので、鉄筋用アンカー3′及びこれを用いた型枠支持用器具1′の製造コストを低減化することができる。
また、鉄筋用アンカー3′が、板状のアンカー本体30′に締結用ボルト37′を設けただけの簡単な構造であるので、鉄筋用アンカー3′及びこれを用いた型枠支持用器具1′の製造コストを低減化することができる。
(変形例)
ここで、上記第6実施例に適用された鉄筋用アンカー3′の変形例について説明する。
図18は、上記第6実施例の鉄筋用アンカー3′に関する変形例を示す側面図である。
図18(a)は、長状の六角ジョイントナットであるナット部34′に代えて、短長の六角ナット34′−1を用いた鉄筋用アンカーを示す。勿論、破線で示すように、ナット部34′−1を複数用いても良い。
図18(b)は、アンカー本体30′に顎部30b′を設けた鉄筋用アンカーを示す。これにより、アンカー本体30′の強度を増加させることができると共に、主鉄筋310を鉄筋受け部31′に嵌める際のガイドとして、顎部30b′を利用することができる。
図18(c)は、アンカー本体30′の下側に存在する余分な隅部30c′,30c′を削除した鉄筋用アンカーである。これにより、材料コストの低減化を図ることができる。
図18(d)は、図18(c)の鉄筋用アンカーにおけるアンカー本体30′に顎部30b′を設けた鉄筋用アンカーである。これにより、図18(b)の鉄筋用アンカーに比較して、材料コストの低減化を図ることができ、且つアンカー本体30′の強度を増加させることができる。そして、主鉄筋310を鉄筋受け部31に嵌める際のガイドとして、顎部30b′を利用することができる。
ここで、上記第6実施例に適用された鉄筋用アンカー3′の変形例について説明する。
図18は、上記第6実施例の鉄筋用アンカー3′に関する変形例を示す側面図である。
図18(a)は、長状の六角ジョイントナットであるナット部34′に代えて、短長の六角ナット34′−1を用いた鉄筋用アンカーを示す。勿論、破線で示すように、ナット部34′−1を複数用いても良い。
図18(b)は、アンカー本体30′に顎部30b′を設けた鉄筋用アンカーを示す。これにより、アンカー本体30′の強度を増加させることができると共に、主鉄筋310を鉄筋受け部31′に嵌める際のガイドとして、顎部30b′を利用することができる。
図18(c)は、アンカー本体30′の下側に存在する余分な隅部30c′,30c′を削除した鉄筋用アンカーである。これにより、材料コストの低減化を図ることができる。
図18(d)は、図18(c)の鉄筋用アンカーにおけるアンカー本体30′に顎部30b′を設けた鉄筋用アンカーである。これにより、図18(b)の鉄筋用アンカーに比較して、材料コストの低減化を図ることができ、且つアンカー本体30′の強度を増加させることができる。そして、主鉄筋310を鉄筋受け部31に嵌める際のガイドとして、顎部30b′を利用することができる。
なお、上記実施例では、鉄筋用アンカー3(3′)のアンカー本体30(30′)の鉄筋受け部31(31′)を弧状部32(32′)とく状部33(33′)とで構成した例について説明したが、く状部33(33′)が無く単に湾曲した半円形状の鉄筋受け部31(31′)を有する鉄筋用アンカー3(3′)及びこれを用いた型枠支持用器具1(1′)を、この考案の範囲から除外する意ではない。
1,1′…型枠支持用器具、 2…サポート体、 3,3′…鉄筋用アンカー、 4…サポート体変換器、 5…セパレータ、 6…締結具、 20,21…パイプ、 22…クランプ、 30,30′…アンカー本体、 30a,30a′…辺、 31,31′…鉄筋受け部、 32,32′…弧状部、 33,33′…く状部、 33a,33a′…折曲部、 34,34′,36…ナット部、 35…軸体、 37,37′…締結用ボルト、 38…セパレータ取付孔、 40…先端部、 45…軸部、 60…コーン、 61…ネジ棒、 62…押さえ金具、 63…ナット、 201,202…垂直型枠、 211,212…水平型枠、 213〜215,216…梁用型枠、 300…梁、 301…手摺り、 302,303…スラブ、 310…主鉄筋。
Claims (11)
- 鉄筋に係止させるための板状のアンカー本体と、このアンカー本体に取り付けられ且つ軸方向に進退自在な軸体とを備える鉄筋用アンカーであって、
上記アンカー本体は、アンカー本体の所定の1辺側で開口する湾曲状の鉄筋受け部と、当該1辺上であって上記鉄筋受け部の開口の近傍に当該1辺と平行に設けられ上記鉄筋受け部を覗く第1ナット部とを有し、
上記軸体は、上記第1ナット部に軸体の先端部を進退自在に螺入可能なネジ部を有する、
ことを特徴とする鉄筋用アンカー。 - 請求項1に記載の鉄筋用アンカーにおいて、
上記アンカー本体の鉄筋受け部は、鉄筋受け部の最奥部に位置し且つ使用する最大径の鉄筋の周面に対応した曲率を有する弧状部と、その折曲部が上記第1ナット部の開口とほぼ向かい合うように上記第1ナット部と対向する位置に設けられたく状部とを有して成る、
ことを特徴とする鉄筋用アンカー。 - 請求項2に記載の鉄筋用アンカーにおいて、
上記鉄筋受け部のく状部における上記折曲部を、使用する最小径の鉄筋の周面に対応した曲率を有する弧状に形成した、
ことを特徴とする鉄筋用アンカー。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の鉄筋用アンカーにおいて、
上記アンカー本体の第1ナット部上に、第2ナット部を並設し、
締結用ボルトを上記第1ナット部に進退自在に螺入すると共に、上記軸体の上記先端部を上記第2ナット部に進退自在に螺入した、
ことを特徴とする鉄筋用アンカー。 - コンクリート製の垂直駆体を成型するための垂直型枠を一方端部で支持するサポート体と、上記垂直駆体と交叉する水平駆体や梁等に埋設され且つ上記垂直駆体とほぼ平行に配された鉄筋に係止される請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の鉄筋用アンカーと、この鉄筋用アンカーとサポート体との間に設けられるサポート体変換器とを具備する型枠支持用器具であって、
上記サポート体変換器は、円錐台形状の先端部と、この先端部の大径面から先端部の中心軸に沿って突出した軸部とを有し、上記先端部の小径面側に凹設されたネジ穴に、上記鉄筋用アンカーの軸体の後端部を螺入することができると共に、上記軸部に、上記サポート体の他方端部を連結することができる、
ことを特徴とする型枠支持用器具。 - 請求項5に記載の型枠支持用器具において、
上記サポート体変換器の軸部は、当該軸部外周面に刻設された雄ネジ部を有し、当該雄ネジ部を上記サポート体の他方端部内面に形成された雌ネジ部に螺合することで、軸部を当該他方端部に連結する、
ことを特徴とする型枠支持用器具。 - 請求項5に記載の型枠支持用器具において、
上記サポート体変換器の軸部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、上記サポート体の他方端部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、当該サポート体の他方端部を上記軸部内に挿入し、上記1対の穴と貫通穴とにピン体を挿通することで、上記軸部を当該他方端部に連結する、
ことを特徴とする型枠支持用器具。 - 請求項5に記載の型枠支持用器具において、
上記サポート体変換器の軸部は、外周面から直径方向に貫通する穴を有し、上記サポート体の他方端部は、外周面に互いに対向する1対の穴を有した筒状を成し、上記軸部を当該筒状の他方端部内に挿入し、上記1対の穴と当該貫通穴とにピン体を挿通することで、上記軸部を当該他方端部に連結する、
ことを特徴とする型枠支持用器具。 - 鉄筋に係止させるための板状のアンカー本体と、このアンカー本体に取り付けられ且つ軸方向に進退自在な締結ボルトとを備える鉄筋用アンカーであって、
上記アンカー本体は、アンカー本体の所定の1辺側で開口する湾曲状の鉄筋受け部と、当該1辺上であって上記鉄筋受け部の開口の近傍に当該1辺と平行に設けられ上記鉄筋受け部を覗くナット部と、セパレータの先端部を取り付けるためのセパレータ取付孔とを有し、
上記締結ボルトは、上記ナット部に進退自在に螺入されている、
ことを特徴とする鉄筋用アンカー。 - 請求項9に記載の鉄筋用アンカーにおいて、
上記アンカー本体の鉄筋受け部は、鉄筋受け部の最奥部に位置し且つ使用する最大径の鉄筋の周面に対応した曲率を有する弧状部と、その折曲部が上記ナット部の開口とほぼ向かい合うように上記ナット部と対向する位置に設けられたく状部とを有して成り、 上記セパレータ取付孔は、鉄筋受け部のく状部側の部位に穿設されている、
ことを特徴とする鉄筋用アンカー。 - 梁に埋設され且つ梁の幅方向に水平に配された鉄筋に係止される請求項9又は請求項10に記載の鉄筋用アンカーと、
上記梁の幅方向にほぼ水平に配され、先端部が上記鉄筋用アンカーの上記セパレータ取付孔に取り付けられるセパレータと、
セパレータの後端部を上記梁の幅方向端部に配された型枠に締結する締結具と、
を具備することを特徴とする型枠支持用器具。
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JP2005008820U JP3117940U (ja) | 2005-10-25 | 2005-10-25 | 鉄筋用アンカー及び型枠支持用器具 |
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