JPH06107483A - グレーズドAlN基板 - Google Patents

グレーズドAlN基板

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JPH06107483A
JPH06107483A JP27946992A JP27946992A JPH06107483A JP H06107483 A JPH06107483 A JP H06107483A JP 27946992 A JP27946992 A JP 27946992A JP 27946992 A JP27946992 A JP 27946992A JP H06107483 A JPH06107483 A JP H06107483A
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glass
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aln
glazed
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JP27946992A
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Seiji Toyoda
誠司 豊田
Toshiyuki Nagase
敏之 長瀬
Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Hideaki Yoshida
秀昭 吉田
Yoshimasa Hayashi
芳昌 林
Tsumoru Yara
積 椰良
Osamu Miyazawa
修 宮澤
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Mitsubishi Materials Corp
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04B41/52Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 その放熱特性を改善し、表面平滑性が良好で
あり、かつ、基板上に積層されるガラス層間およびガラ
ス層と基板間の界面に気泡および割れや、ひびのはいら
ない堅牢なグレーズドAlN基板を提供する。 【構成】 グレーズドセラミック基板の基板材に放熱特
性のよいAlN焼結体11を使用し、このAlN焼結体
11の上に積層されるガラス層14とAlNとの反応を
防止し、かつ、その密着性を高めるために、両層の間に
表面酸化層12およびSiO2層13を介在させる。こ
のガラス層は複数層14〜16を積層して構成する。こ
れらのガラス層14〜16はガラス質結晶粒子(β−ユ
ークリプタイト)の添加量を制御することにより、その
熱膨張係数を最表層に向かって徐々に増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録装置のサーマ
ルヘッド、薄膜回路、厚膜回路等に用いられて好適なグ
レーズドAlN(窒化アルミニウム)基板、すなわち、
熱放射特性が良好で、かつ、表面平滑性に優れたグレー
ズドAlN基板に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミック基板の表面にガラスを薄くコ
ートし、凹凸をなくしたグレーズドセラミック基板は、
例えばサーマルヘッドに用いられる。サーマルヘッド
は、感熱記録方式において、感熱記録紙に密着し、内蔵
した発熱抵抗体の発熱によって記録を行うものである。
また、薄膜ハイブリッドIC用の回路基板は、高精度、
低雑音等の特性が要求され、高周波装置が搭載されるた
め、その表面が平滑であることが必要である。よって上
述のグレーズドセラミック基板が、薄膜回路基板に広く
使われている。さらに、厚膜回路基板においてもその特
性向上のためにグレーズドセラミック基板が用いられる
ことが多い。
【0003】このグレーズドセラミック基板材として
は、従来、Al23(アルミナ)基板が用いられてい
る。Al23は耐食性に優れており、酸化物系ガラス
(例えば、SiO2−B23−Al23−CaO系)と
の間で激しい反応を起こさないからである。そして、こ
のAl23基板上に直接ガラス層を塗布して焼成し、グ
レーズドAl23基板を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなグレーズドAl23基板は、Al23の熱伝導率が
20(W/m・K)程度であるので、放射特性が不十分
である。特に、このグレーズドAl23基板をサーマル
ヘッドに用いた熱転写プリンタにあっては、これを高速
化するためには、その発熱抵抗体部分の熱のこもりを低
減する必要がある。しかしながら、グレーズドAl23
基板にあっては、この発熱を速やかに放熱できない。こ
のため、残留熱により感熱記録紙の転写像に滲みがでた
り、輪郭がぼやける等の現象が起こりがちである。ま
た、各発熱抵抗体間で放熱量にばらつきがでて、サーマ
ルヘッドの温度分布が不均一となるという問題点もあ
る。
【0005】そこで、本発明者らは先願において、グレ
ーズドセラミック基板の基板材としてAl23より熱伝
導率が高い(160(W/m・K)程度)AlN焼結体
を用い、このAlN焼結体上に複数のガラス層を積層し
たグレーズドAlN基板を提案している。より詳細に
は、AlN焼結体上に積層される複数のガラス層の熱膨
張係数を表面層に向かうに従って徐々に高めていく構成
を採っている。そして、この熱膨張係数の変化は、ガラ
ス層の必須成分であるSiO2、Al23、CaO、B
aO、および、B23の組成を変えることによって行っ
ている。この結果、その特性に差のある異質なガラス層
を積層しているきらいがあった。
【0006】そこで、本発明は放熱特性が良好なグレー
ズドAlN基板を提供することを、その目的としてい
る。また、本発明は、ガラス層表面の平滑性が高いグレ
ーズドAlN基板を提供することを、その目的としてい
る。さらに、本発明は、ガラス層とAlN焼結体との接
合界面で気泡の発生がないグレーズドAlN基板を提供
することを、その目的としている。そして、本発明は、
成分的に均質で、特性に差がない複数のガラス層を有す
るグレーズドAlN基板を提供することを、その目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は下記の
本発明により達成される。すなわち、請求項1に記載の
発明は、AlN焼結体の表面に複数層からなるガラス層
を積層したグレーズドAlN基板であって、上記複数の
ガラス層は、層中に低熱膨張係数を有する結晶質粒子を
含み、かつ、その添加量を変更することにより、上記A
lN焼結体の直上の一層目から表面層に向かうにしたが
ってその熱膨張係数を徐々に大きくしたグレーズドAl
N基板である。また、請求項2に記載の発明は、上記A
lN焼結体の上記ガラス層側の表面に表面酸化層及びS
iO2層を形成した請求項1に記載のグレーズドAlN
基板である。
【0008】
【作用】本発明においては、グレーズドセラミック基板
の基板材として熱伝導率の比較的大きいAlN焼結体を
用いているため、放熱特性の良好なグレーズドAlN基
板が得られる。
【0009】しかしながら、このAlN焼結体上に、グ
レーズドAl23基板に用いられているガラスを塗布、
焼成した場合、AlN焼結体とガラス層との熱膨張係数
差が大きいため、ガラス層に縦割れが生じたり、反りが
発生し易い。この対策として、AlN焼結体の熱膨張係
数に近似した比較的熱膨張係数の小さいガラスを用いる
ことが考えられる。しかしながら、このようなガラスを
用いた場合、ガラス層表面の平滑性が十分に確保できな
いという問題点があった。一般に、熱膨張係数の小さい
ガラスほど軟化点が高いため、ガラス層表面の平滑性を
確保するには、高温で焼成する必要がある。しかしなが
ら、高温で焼成した場合、AlN焼結体と積層されるガ
ラス層との間での反応性が高くなり、それらの界面で反
応が起こり、気泡が発生し易い。したがって、界面での
反応が起こらず気泡が発生しないような比較的低温で焼
成した場合、そのガラス層の粘性が高く、表面が粗とな
るものである。
【0010】そこで、本発明においては、このAlN焼
結体の表面層としてAl23層を主成分とする表面酸化
層を設ける。このAl23層を介在させることにより、
その上に積層するガラス層との反応性を低減することが
できる。また、この表面酸化層上にSiO2層を設ける
ことにより、AlN焼結体とガラス層との接着力を高め
ることができる。
【0011】そして、本発明においては、このSiO2
層上に複数層のガラス層を設ける。このガラス層は、S
iO2層の直上の一層目から表面層に向かうにしたがっ
て、熱膨張係数が徐々に高くなるように構成し、隣合う
層同士の熱膨張係数差を例えば10×10-7/℃以下と
する。この熱膨張係数の制御は、比較的熱膨張率の低い
α−コーディエライトやβ−ユークリプタイト等の結晶
質粒子をガラス層に添加することにより行う。これらの
結晶質粒子は、複合酸化物からなる。表1に本発明にお
いて使用し得る結晶質粒子と、その熱膨張係数を示す。
【0012】
【表1】
【0013】本発明においては同一の成分組成のベース
ガラスに一種類のガラス質結晶粒子を含有させ、一層目
から表面層に向かうにしたがって、その添加量を減少さ
せ、隣合う層の熱膨張係数差が上述の値となるように制
御する。そして、最表層は、この結晶質粒子を全く添加
しない純ガラスで構成する。
【0014】このような構成をとることにより、グレー
ズドAlN基板の最上層(n層目)のガラス層として、
低軟化点の組成のガラスを使用することができる。この
ため、比較的低い温度で焼成しても、ガラスの粘性を低
くすることができ、表面が平滑なグレーズドセラミック
基板が得られる。
【0015】また、各層のガラスが、ほとんど均質であ
るため、複数のガラス層を積層した場合に現れる種々の
不都合、例えば隣り合うガラス層同士の軟化混合による
組成ずれ等を抑えることができる。
【0016】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例について詳述す
る。図1は本発明に係るグレーズドAlN基板を示す断
面図である。
【0017】この図に示すように、本発明に係るグレー
ズドAlN基板は、熱伝導率が160W/m・K以上、
熱膨張係数が44×10-7/℃程度のAlN焼結体11
を用いる。このAlN焼結体11の表面部に形成される
表面酸化層12は、このAl焼結体11を例えば110
0〜1500℃で酸素・水蒸気含有の雰囲気中で加熱処
理してAlN焼結体11の酸化により得られるAl23
層であり、その膜厚は0.2〜20μm程度である。こ
の表面酸化層12を後述するガラス層との間に介在させ
ることにより、反応性の高いAlNと軟化したガラス層
が直接接触することがなくなるので、それらの界面での
気泡の発生等を防止することができる。この表面酸化層
12上に積層されるSiO2層13は、0.01〜10
μm程度の層厚を有し、ゾルゲル法あるいはスパッタリ
ング法等により形成される。このSiO2層13によ
り、ガラス層との間の密着性が高まる。
【0018】SiO2層13上に形成されるガラス第1
層14は、AlN焼結体11との熱膨張係数差が10×
10-7/℃以下である45×10-7〜54×10-7/℃
程度の熱膨張係数となる。そして、ガラス第1層14上
に積層されるガラス第2層15も、同様にガラス第1層
14の熱膨張係数よりも大きい(その差は10×10-7
/℃以下である)55×10-7〜64×10-7/℃程度
の熱膨張係数となる。さらに、このガラス第2層15上
に積層されるガラス第3層16も、同様にガラス第2層
15に対してその熱膨張係数差が10×10-7/℃とな
るように、その熱膨張係数を制御する。
【0019】一般にガラス質材料は、熱膨張係数が小さ
なものほど軟化点が高いので、ガラスの粘性を低減して
表面の平滑性を高めるためには、高温で焼成するのが好
ましいが、グレーズドAlN基板の場合には、AlNと
ガラスとの反応性を抑えるためなるべく低温で焼成する
必要がある。このため、本発明においては、AlN基板
上に複数層のガラス層14〜16を積層し、ガラス第1
層14からガラス第3層16に向かうにしたがって、そ
のガラス層の熱膨張係数を徐々に高めていく。このよう
にすることで、最表層の第3層目は軟化点の低いガラス
層となり、比較的低温で焼成しても粘度は低く、表面が
平滑なガラス層となる。また、ガラス層間での割れ、ク
ラックなどの発生もない。
【0020】この第1〜3層のガラス層の全厚さは、1
0μm〜200μm程度とするのが好ましい。一層当た
りのガラス層の厚さは、この値を基準として層数nによ
って適宜決定すればよい。ここで、各ガラス層の層の厚
さはできるだけ均一とすることが好ましい。不均一であ
るとガラス層の焼成過程で発生する熱応力を十分に緩和
することができず、ガラス層間での割れやクラックが生
じる。なお、このガラス層はAlN焼結体11の全面に
積層する以外に、用途に応じて適宜部分的な積層を行っ
てもよい。
【0021】このガラス層14〜16の形成方法は通常
のグレーズドセラミック基板の製造法に準ずればよい。
例えば、ガラスペーストをAlN基板上にスクリーン印
刷する方法、プラスチックフィルムにガラスを塗布した
シートをAlN基板上に重ねる方法、ガラスの乳濁液中
へAlN基板をディップする方法等によればよい。これ
らの方法にてグレーズ層を塗布した基板を1000℃か
ら1200℃で焼成する。この結果、AlN焼結体11
の表面酸化層12、SiO2層13および各ガラス層1
4〜16の各界面が相溶し、強固な接着力を有するグレ
ーズドAlN基板が得られる。
【0022】より具体的には、AlN焼結体を50×5
0×0.8mmに切り出し、1300℃で熱酸化を行っ
て4.5μm厚のAl23表面酸化層を形成する。次い
で、このAl23層上にゾルゲル法により0.5μm厚
のSiO2層を形成する。こうして形成したSiO2層上
にガラス層を3層順次積層した。ガラスペーストの塗布
は、スクリーン印刷にて行い、各層の層厚は15μmと
し、全厚は45μmであった。第1層〜第3層のガラス
成分のベース組成を表2に示す。また、含有する結晶質
粒子としてβ−ユークリプタイト(β−LiAlSiO
4)を用いた例を表3に示す。また、熱膨張係数は、各
々、50×10-7/℃、58×10-7/℃、69×10
-7/℃であり、各層の熱膨張係数の差は、10×10-7
/℃以内であった。このように形成したグレーズドAl
N基板を1200℃にて焼成した。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】作製したグレーズドAlN基板について界
面状態および表面平滑性を評価した。界面状態について
は、SEMを用いてこの基板についてガラス層表面およ
び断面の観察を行ったところ、気泡の発生は認められな
かった。同様に表面平滑性も表面粗さ計を用いて評価し
たところ、Ra=0.05μmという良好な結果が得ら
れた。以上から本発明のグレーズドAlN基板はサーマ
ルヘッド、薄膜ハイブリッドIC回路および厚膜ハイブ
リッドIC回路等に使用すると良好な特性を示すもので
ある。
【0026】また、表4には本発明のガラス層に含有す
る結晶質粒子の他の例としてα−コーディエライト(α
−Mg2Al4Si518)を用いた場合を示している。
その第1層〜第3層の熱膨張係数は、各々、52×10
-7/℃、60×10-7/℃、69×10-7/℃であり、
各層の熱膨張係数の差は、10×10-7/℃以内であっ
た。
【0027】
【表4】
【0028】さらに、表5にはこの結晶質粒子としてセ
ルシアン(BaAl2Si28)を用いた場合の例を示
している。この場合の各層の熱膨張係数は、各々、53
×10-7/℃、61×10-7/℃、69×10-7/℃で
あり、各層の熱膨張係数の差は、10×10-7/℃以内
であった。
【0029】
【表5】
【0030】以上の表4、表5に示すAlN基板につい
てもまた、上記表3の場合と同様に、その界面状態およ
び表面平滑性は良好な結果を示すものである。さらに、
本発明にあっては、上記表3〜表5に示す例に限られ
ず、添加する粒子としては、その熱膨張係数が30×1
-7/℃以下の酸化物系結晶質粒子が望ましい。金属粒
子または非酸化物系粒子を添加した場合、粒子とガラス
との反応が起こり易く、ガラスの組成のずれが発生した
り、その反応により発生したガスがガラス層中に残存す
る等の不具合が生じるからである。そして、上記以外の
結晶質粒子としては、チタン酸アルミニウム(TiAl
25)、β−スポジューメン(β−LiAlSi28
等が使用可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明のグレーズドAlN基板は、基板
材としてAlN焼結体を用いているので、放熱特性が優
れている。また、AlN焼結体とガラス層との間に表面
酸化層およびSiO2層を介在させているので、AlN
とガラスとの反応が防止でき、かつ、その密着力も高
い。さらに、複数のガラス層を積層し、順次表面層に向
かうにしたがって徐々にその熱膨張係数が高まるため、
高温状態で使用しても各々の層の界面での割れやクラッ
クの発生等がないだけでなく、表面平滑性も良好であ
る。この結果、サーマルヘッド等に好適な回路基板が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレーズドAlN基板の一実施例
を示す断面図である。
【符号の説明】
11 AlN焼結体 12 表面酸化層(Al23層) 13 SiO2層 14〜16 ガラス層
フロントページの続き (72)発明者 吉田 秀昭 埼玉県大宮市北袋町一丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社中央研究所内 (72)発明者 林 芳昌 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270 三菱マ テリアル株式会社セラミックス研究所内 (72)発明者 椰良 積 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270 三菱マ テリアル株式会社セラミックス研究所内 (72)発明者 宮澤 修 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270 三菱マ テリアル株式会社セラミックス研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AlN焼結体の表面に複数層からなるガ
    ラス層を積層したグレーズドAlN基板にあって、 上記複数のガラス層は、層中に低熱膨張係数を有する結
    晶質粒子を含み、かつ、その添加量を変更することによ
    り、上記AlN焼結体の直上の一層目から表面層に向か
    うにしたがってその熱膨張係数を徐々に大きくしたこと
    を特徴とするグレーズドAlN基板。
  2. 【請求項2】 上記AlN焼結体の上記ガラス層側の表
    面には表面酸化層及びSiO2層が形成された請求項1
    に記載のグレーズドAlN基板。
JP27946992A 1992-09-22 1992-09-22 グレーズドAlN基板 Withdrawn JPH06107483A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0688047A1 (en) * 1994-06-13 1995-12-20 Mitsubishi Materials Corporation Aluminium nitride substrate and method of producing the same
JP5502331B2 (ja) * 2007-05-30 2014-05-28 ローム株式会社 加速度センサおよびその製造方法

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