JPH107435A - ガラスセラミック配線基板およびその製造方法 - Google Patents

ガラスセラミック配線基板およびその製造方法

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JPH107435A
JPH107435A JP18544096A JP18544096A JPH107435A JP H107435 A JPH107435 A JP H107435A JP 18544096 A JP18544096 A JP 18544096A JP 18544096 A JP18544096 A JP 18544096A JP H107435 A JPH107435 A JP H107435A
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glass
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ceramic
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average particle
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JP18544096A
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Hidekazu Shigaki
秀和 志垣
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Ag、Auなどの低融点金属を配線材料とする
低温焼成のガラスセラミック配線基板において、配線材
料と絶縁材料との焼成時の収縮挙動を接近したものと
し、配線基板の反りや変形を少なくすること。 【解決手段】ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜15
μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:
45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部と、
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズ部とを有すること。ガラス組成が、SiO2
40〜52重量%、Al23=27〜37重量%、Mg
O=11〜13重量%、B23=2〜8重量%、CaO
=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲で
あること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温焼成のセラミ
ック配線基板およびその製造方法に関する。特にAg、
Auなどの低融点金属が配線材料としてメタライズされ
た低温焼成のガラスセラミック配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIなどの半導体素子を実装す
る基板として、アルミナ系セラミックを絶縁材料とする
配線基板が使用されてきた。しかし、アルミナ系セラミ
ック材料の焼成温度が高く、同時焼成が可能な配線材料
としては高融点金属であるW、Mo等が使われるため、
導通抵抗が10〜20mΩ/□(mΩ/mm2)と高く
なる問題を有していた。そこで、Ag、Au、Ptなど
の低抵抗な配線材料と、それらと同時焼成可能な低温焼
成絶縁材料としてガラスあるいはガラスセラミックとを
用いる配線基板が使用されるようになってきた。特にガ
ラスセラミック配線基板は、800〜1100℃程度の
低温で焼成可能であり、かつセラミックの結晶相を構成
成分として含有するため、機械的強度にも優れており、
さらに誘電率も低く高速信号処理が可能となるため最近
注目されている。
【0003】ところで、ガラスセラミック配線基板に用
いられるAg、AuあるいはそれらにPd、Pt等を添
加してなるメタライズ組成物は、焼結開始温度が600
〜700℃程度となるものが多い。一方、ガラスセラミ
ックは焼結開始温度が700〜900℃程度である。こ
こで、メタライズの焼結開始温度とガラスセラミックの
焼結開始温度が大きく異なる場合、焼成時にまずメタラ
イズ組成物のみが収縮を開始するため、収縮の開始が高
温で始まるガラスセラミックとの収縮差が生じる。その
結果、配線基板に反りや変形を生じて所望とする寸法、
形状のものが得られないことがある。そこで、以下のよ
うな対策が考えられるが、よい効果が得られなかった。
すなわちメタライズ組成物としてガラスセラミックと同
程度あるいはそれ以上の軟化点を有するガラス成分を添
加する方法が考えられるが、メタライズ組成物の焼結開
始温度を大幅に高くするには至らなかった。その他、焼
成時において配線基板上に平坦な面を有するアルミナ等
のセラミック板を乗せ、強制的に反りを抑える方法があ
るが、大きなサイズの配線基板では、均一な収縮が達成
できないという問題や、配線基板がセラミック板に付着
するという問題が発生した。
【0004】以上の課題を解決するに当たり、参考とな
る文献として次のようなものがある。特開平4−501
41号公報には、セラミックフィラ−の粒径を1〜5μ
mとし、ガラスの粒径をセラミックフィラ−の粒径の1
/3以下とすると、ガラスセラミックの機械的強度が向
上するとの記載がある。特開昭63−79739号公報
には、特定組成のガラスとフィラ−の重量比を限定する
ことにより、低温焼成が可能であり、さらに機械的強度
が向上することが記載されている。また、その明細書中
に、フィラ−の粒度がガラス組成物の粒度と同等か、若
干小さめに設定するのが好ましいと記載されている。特
開平7−157363号公報にはガラスの組成重量比を
特定することにより、低誘電率化と高い機械的強度を達
成できると記載され、その実施例にアルミナ等のフィラ
−の平均粒径が2μmのものを使用したとある。以上の
公知資料は、ガラスセラミック自体の低誘電率化、機械
的強度の向上を主眼としたもので、配線基板等の反り、
変形に関する記載は特にない。
【0005】一方、配線基板の反り、変形の低減を目的
としたものとしては以下のものがある。特開平1−28
6389号公報では、フィラ−の粒径を0.5μm以
下、ガラスの粒径を2.5μm以下とすることにより、
セラミック部の焼成収縮率を大きくし、導体部の焼成収
縮率に近づけることで目的を達成しようとするものであ
る。しかし、焼成中の焼成収縮挙動を考慮したものでは
ない。特開平4−369509号公報は、セラミックフ
ィラ−の粒径と、ガラス粉末の粒径が種々異なり、収縮
率の違うグリ−ンシ−トを作製し、その組み合わせで配
線基板全体で反り、変形を小さくすることを目的とした
ものである。しかし、メタライズ部の収縮率、あるい
は、焼成収縮挙動を考慮したものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、A
g、Auなどの低融点金属を配線材料とする低温焼成の
セラミック配線基板において、配線材料とセラミック材
料との焼成時の収縮挙動を接近したものとし、配線基板
の反りや変形を少なくすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明は、ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が
8〜15μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20
〜55:45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶
縁部と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともA
gまたはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体
とするメタライズ部とを有することを特徴とするガラス
セラミック配線基板を要旨とする。
【0008】請求項2の発明は、化学組成がSiO2
40〜52重量%、Al23=27〜37重量%、Mg
O=11〜13重量%、B23=2〜8重量%、CaO
=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲で
あるホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであ
るアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:45の範
囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部と、Ag、A
u、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたはAuを含
む1種以上からなる導電用金属を主体とするメタライズ
部とを有することを特徴とするガラスセラミック配線基
板を要旨とする。
【0009】請求項3の発明は、平均粒径が1〜8μm
のホウケイ酸ガラス粉末と、平均粒径が8〜15μmで
あるアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:45の
範囲で含み、焼成によりガラスセラミックとなるセラミ
ックグリ−ンシ−トに、Ag、Au、Pd、Ptのうち
の少なくともAgまたはAuを含む1種以上からなる導
電用金属を主体とするメタライズぺ−ストを印刷または
塗布し、焼成することを特徴とするガラスセラミック配
線基板の製造方法を要旨とする。
【00010】請求項4の発明は、化学組成がSiO2
=40〜52重量%、Al23=27〜37重量%、M
gO=11〜13重量%、B23=2〜8重量%、Ca
O=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲
であり、平均粒径が1〜8μmのホウケイ酸ガラス粉末
と、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子とを重
量比80:20〜55:45の範囲で含み、焼成により
ガラスセラミックとなるセラミックグリ−ンシ−トに、
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズぺ−ストを印刷または塗布し、焼成することを
特徴とするガラスセラミック配線基板の製造方法を要旨
とする。
【0011】ここでアルミナ粒子の平均粒径を8〜15
μmとするのは、この範囲であるとガラスセラミック配
線基板の、焼成後の反り、変形が小さくなるためであ
る。一方、平均粒径が8μm未満であると、ガラスセラ
ミック配線基板の焼成後の反り、変形が大きいものとな
るため好ましくない。また、平均粒径が15μmより大
きいものとすると、配線基板表面の凹凸が大きくなり好
ましくない。また、製造工程においても、グリ−ンシ−
ト表面の凹凸が大きくなり、メタライズぺ−ストの印
刷、塗布時にかすれ等の不良原因となり好ましくない。
【0012】ホウケイ酸ガラスと、アルミナ粒子との重
量比を80:20〜55:45とするのは以下の理由に
よる。アルミナ粒子の重量比が20%より小さいと、ガ
ラスセラミックの強度向上に対する効果が小さくなるた
めである。一方、アルミナ粒子の重量比が45%より大
きいと、焼結性が低下するとともに、アルミナ粒子間の
ガラス成分の充填性が低下し、気密性が低下するため好
ましくない。
【0013】Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくと
もAgまたはAuを含む1種以上からなる導電用金属と
は、Ag、Auの単体からなるものの他、主成分として
AgまたはAuを含み、副成分として他の成分を1種以
上含むものも含む。例えば、Ag単体ではマイグレ−シ
ョン性が問題となる場合には、AgとPdとの合金であ
るAg80−Pd20なる組成であるもの等が使用できる。
また配線基板が多層配線を有する場合に、内部の配線を
導電率の高いAg単体からなる、あるいはPd含有量の
少ないAg−Pd合金を使用し、表層の配線にはマイグ
レ−ション防止のためAg80−Pd20なる合金を使用す
るものの他に、各配線層毎に配線材料が異なる場合にも
適応できる。
【0014】メタライズ部には、Ag、Au、Pd、P
tのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種以上か
らなる導電用金属の他に、ガラス組成物を含有すること
が好ましい。これはガラス組成物が、Ag、Au、P
d、Ptからなる導電用金属の焼結を助け、あるいは、
焼成温度の調節をすることができるためである。また、
導電用金属が多孔質状に焼結した場合に、その孔内を埋
めメタライズ部の気密性を得る目的も有する。さらに、
焼成工程の冷却過程の際に、メタライズ部の絶縁部に対
する熱膨張差を緩和し、反り、変形を小さくする働きも
有する。このようなガラス組成物としては、ホウケイ酸
ガラス(B23−SiO2系ガラス、アルミノホウケイ
酸ガラスであるB23−SiO2−Al23系ガラスも
これに含む)やホウケイ酸ガラスをマトリックスとする
ガラスセラミック組成物などが使用できる。また、ガラ
ス組成物として配線基板の絶縁材料と同組成の材料も使
用できる。
【0015】上記ガラス組成物は、メタライズ部の1〜
10重量部であるのが好ましい。これは1重量部未満で
あると、前段に記載の目的を達成できないためである。
また10重量部を越えると、メタライズ部の抵抗値が高
くなるため好ましくない。さらに、配線基板の表層に形
成されるメタライズにおいては、その最表面にガラス成
分が析出したり、あるいは最表面のガラス成分による被
覆などが発生することもあり好ましくない。
【0016】本発明のガラスセラミック配線基板の絶縁
材料に好ましく用いられるガラスセラミックとは、ホウ
ケイ酸ガラス粉末等のガラス粉末に、アルミナ粒子から
なるセラミックフィラ−を混合してなる混合系である
が、セラミックフィラ−としてアノ−サイト、コ−ジエ
ライト、シリカ等を用いたものでも適用可能である。
【0017】
【作用】ガラスセラミック配線基板の絶縁部を、ホウケ
イ酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ
粒子とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むガ
ラスセラミックとすることにより、絶縁部の焼結性が向
上する。すなわちより低温で焼結収縮が進むようにな
る。従って、絶縁部と絶縁部より低温で焼結収縮が進む
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズ部との焼結収縮挙動がより接近したものとな
り、配線基板の反りや変形がより少なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、本
発明の範囲内の例を実施例として、また本発明の範囲外
の例を比較例として記載する。
【0019】
【実施例】 実施例1〜8 導電用金属粉末として、平均粒径3.0μmのAg粉
末、平均粒径3.0μmのAg80Pd20合金粉末、平均
粒径2.0μmのAu粉末、平均粒径3.0μmのAg80
Pt20合金粉末を用意した。ガラス組成物としてはアル
ミノホウケイ酸ガラス(B23−SiO2−Al23
ガラス)なるもので、具体的にはSiO2:43%、A
23:28%、B23:8%、MgO:8%、Ca
O:12%、ZrO2:1%の重量割合となるガラスを
溶融、粉砕し平均粒径1.0μmにしたものを用意し
た。これらを導電用金属粉末100重量部に対して、そ
れぞれ表1に示す重量割合に秤量し混合した。さらに、
エチルセルロ−スを20重量%含むBCA(ブチル・カ
ルビト−ル・アセテ−ト)溶液をビヒクルとして、導電
用金属粉末100重量部に対して20重量部混合し、メ
タライズぺ−ストとした。
【0020】
【表1】
【0021】次にセラミックグリ−ンシ−トを以下のよ
うに別途用意した。セラミック原料粉末としてアルミノ
ホウケイ酸ガラス粉末とアルミナ粉末とを用意した。ア
ルミノホウケイ酸ガラス粉末は上記ガラス組成物と同じ
組成、すなわちSiO2:43%、Al23:28%、
23:8%、MgO:8%、CaO:12%、ZrO
2:1%とし、それらの酸化物粉末をそれぞれ秤量し、
混合し、溶融後、急冷してカレット状とし、さらに粉砕
し、50%粒子径(D50)=5μmとなるようにして作
製した。このガラス組成物の軟化点は890℃であっ
た。一方、アルミナ粉末として、市販の低ソ−ダのα−
アルミナ粉でD50が表2に示すものを用意した。
【0022】
【表2】
【0023】成形用バインダ−としては、メタクリル酸
エチル系のアクリル樹脂を用意した。次にアルミナ製の
ポットミルに、上記のガラス粉末と各種平均粒径のアル
ミナ粉末とを表2に示す重量比で、総量で1Kgとなる
ように秤量して入れた。さらに溶剤としてMEK(メチ
ル・エチル・ケトン)を200g、前記のアクリル樹脂
を100g、可塑剤としてDOP(ジ・オクチル・フタ
レ−ト)を50g、分散剤5gを上記ポットミルへ入れ
10時間混合した。こうしてセラミックグリ−ンシ−ト
成形用のスラリ−を得た。このスラリ−を用いて、ドク
タ−ブレ−ド法でシ−ト厚み0.4mmのセラミックグ
リ−ンシ−トを得た。
【0024】次に、上記のメタライズぺ−ストと、セラ
ミックグリ−ンシ−トとの焼成収縮挙動の違いによる反
り具合を評価するため、以下のようにテストピ−スを作
製し、評価した。はじめに、セラミックグリ−ンシ−ト
を厚さ1.2mmとなるように3枚積層し、さらに40
mm角に切断し積層体とした。次にメタライズぺ−スト
を、積層体の片面の全面に厚さ20μmとなるようにス
クリ−ン印刷し、70℃で乾燥した。次に積層体を大気
中250℃、10時間の熱処理で脱バインダ−を行い、
次いで大気中950℃、30分間の熱処理で焼成を行っ
た。
【0025】得られた焼結体の反りを、焼結体のメタラ
イズが施されていない面において対角線上で測定した。
測定は表面粗さ計で測定し、対角線をトレ−スした時の
焼結体の反りの最大値で評価し、これを表2に記載し
た。表2のように、本発明範囲内である、実施例1〜8
では、反りの最大値が60μm以下であった。特にアル
ミナ粒子の平均粒径が10〜15μmのものが反りが少
なく優れていた。
【0026】得られた焼結体の反りの測定と同時に、絶
縁部の表面粗度を、焼結体のメタライズが施されていな
い面において対角線上で測定した。これを表2に記載し
た。表2のように、本発明範囲内である、実施例1〜8
では、表面粗さの最大値が3.0μm以下であった。
【0027】その他別途、ガラスセラミック焼結体自身
の機械的強度を以下のように作製した試料で測定した。
前記のグリ−ンシ−トを必要枚数積層し、切断し、生成
形体を得、それを前記のメタライズされた焼結体を得る
のと同様に脱バインダ、焼成を行い焼結体を得た。これ
を研磨加工し、得られた試料をJIS R 1601に
準じて測定し、その結果を表2に併記した。
【0028】以上の評価で優れた特性を有する実施例2
のグリ−ンシ−トとメタライズペ−ストを用いて外形寸
法40mm×40mm×1mmで、3層構造の配線基板
を作製したところ、反りは8μmと満足できるものであ
った。
【0029】比較例1〜5 比較例1〜5は、アルミナ粒子の平均粒径およびまたは
ガラス粉末とアルミナ粒子との重量比が本発明の範囲外
である他は、実施例1〜8と同様に焼結体を作製し、評
価したものである。アルミナ粒子の平均粒径が本発明範
囲より大きい比較例1では、メタライズペ−ストを印刷
すると、印刷されない箇所(かすれ)ができた。また、
焼成後の表面粗度Raが3.5μmと大きいものとなっ
た。アルミナ粒子の平均粒径が本発明範囲より小さい比
較例2、3では、反りが172μm以上と大きいものと
なった。比較例4はガラスの重量比が多い例であり、こ
れは、絶縁部の機械的強度が不十分なものであった。比
較例5はガラスの重量比が少ない例であり、これは、別
途測定した結果、吸水率が5.6%と気孔の多いもので
あった。
【0030】実施例9、10 実施例9、10はガラス粉末の平均粒径をそれぞれ1μ
m、8μmと変えた他は実施例2と同様に、評価したもの
である。いずれも焼結体の反りは39μm以下と優れて
いた。
【0031】実施例11〜14 実施例11〜14は、セラミックグリ−ンシ−トに用い
るアルミノホウケイ酸ガラスを表3に示す組成とした他
は、実施例2と同様に評価したものである。その結果を
表4に示す。いずれも焼結体の反りは47μm以下と優
れていた。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】ホウケイ酸ガラス系のガラスセラミック
からなる絶縁部と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少
なくともAgまたはAuを含む1種以上からなる導電用
金属を主体とするメタライズ部とを有するガラスセラミ
ック配線基板において、ガラスセラミックがホウケイ酸
ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子
とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むものと
することにより、絶縁部の焼成収縮がより低温で進むよ
うになる。従って、低温で焼成収縮していたメタライズ
部と、セラミック部の焼結挙動がより接近したものとな
る。従って、セラミック配線基板の焼成時の反り、変形
の発生を抑制できるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/12 7511−4E H05K 3/12 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜1
    5μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20〜5
    5:45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部
    と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgま
    たはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体とす
    るメタライズ部とを有することを特徴とするガラスセラ
    ミック配線基板。
  2. 【請求項2】 化学組成が、SiO2=40〜52重量
    %、Al23=27〜37重量%、MgO=11〜13
    重量%、B23=2〜8重量%、CaO=2〜8重量
    %、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲であるホウケイ
    酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒
    子とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むガラ
    スセラミックからなる絶縁部と、Ag、Au、Pd、P
    tのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種以上か
    らなる導電用金属を主体とするメタライズ部とを有する
    ことを特徴とするガラスセラミック配線基板。
  3. 【請求項3】 平均粒径が1〜8μmのホウケイ酸ガラ
    ス粉末と、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子
    とを重量比80:20〜55:45の範囲で含み、焼成
    によりガラスセラミックとなるセラミックグリ−ンシ−
    トに、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAg
    またはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体と
    するメタライズぺ−ストを印刷または塗布し、焼成する
    ことを特徴とするガラスセラミック配線基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 化学組成が、SiO2=40〜52重量
    %、Al23=27〜37重量%、MgO=11〜13
    重量%、B23=2〜8重量%、CaO=2〜8重量
    %、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲であり、平均粒
    径が1〜8μmのホウケイ酸ガラス粉末と、平均粒径が
    8〜15μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20
    〜55:45の範囲で含み、焼成によりガラスセラミッ
    クとなるセラミックグリ−ンシ−トに、Ag、Au、P
    d、Ptのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種
    以上からなる導電用金属を主体とするメタライズぺ−ス
    トを印刷または塗布し、焼成することを特徴とするガラ
    スセラミック配線基板の製造方法。
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