JPH107435A - ガラスセラミック配線基板およびその製造方法 - Google Patents
ガラスセラミック配線基板およびその製造方法Info
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- JPH107435A JPH107435A JP18544096A JP18544096A JPH107435A JP H107435 A JPH107435 A JP H107435A JP 18544096 A JP18544096 A JP 18544096A JP 18544096 A JP18544096 A JP 18544096A JP H107435 A JPH107435 A JP H107435A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】Ag、Auなどの低融点金属を配線材料とする
低温焼成のガラスセラミック配線基板において、配線材
料と絶縁材料との焼成時の収縮挙動を接近したものと
し、配線基板の反りや変形を少なくすること。 【解決手段】ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜15
μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:
45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部と、
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズ部とを有すること。ガラス組成が、SiO2=
40〜52重量%、Al2O3=27〜37重量%、Mg
O=11〜13重量%、B2O3=2〜8重量%、CaO
=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲で
あること。
低温焼成のガラスセラミック配線基板において、配線材
料と絶縁材料との焼成時の収縮挙動を接近したものと
し、配線基板の反りや変形を少なくすること。 【解決手段】ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜15
μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:
45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部と、
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズ部とを有すること。ガラス組成が、SiO2=
40〜52重量%、Al2O3=27〜37重量%、Mg
O=11〜13重量%、B2O3=2〜8重量%、CaO
=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲で
あること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温焼成のセラミ
ック配線基板およびその製造方法に関する。特にAg、
Auなどの低融点金属が配線材料としてメタライズされ
た低温焼成のガラスセラミック配線基板に関する。
ック配線基板およびその製造方法に関する。特にAg、
Auなどの低融点金属が配線材料としてメタライズされ
た低温焼成のガラスセラミック配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIなどの半導体素子を実装す
る基板として、アルミナ系セラミックを絶縁材料とする
配線基板が使用されてきた。しかし、アルミナ系セラミ
ック材料の焼成温度が高く、同時焼成が可能な配線材料
としては高融点金属であるW、Mo等が使われるため、
導通抵抗が10〜20mΩ/□(mΩ/mm2)と高く
なる問題を有していた。そこで、Ag、Au、Ptなど
の低抵抗な配線材料と、それらと同時焼成可能な低温焼
成絶縁材料としてガラスあるいはガラスセラミックとを
用いる配線基板が使用されるようになってきた。特にガ
ラスセラミック配線基板は、800〜1100℃程度の
低温で焼成可能であり、かつセラミックの結晶相を構成
成分として含有するため、機械的強度にも優れており、
さらに誘電率も低く高速信号処理が可能となるため最近
注目されている。
る基板として、アルミナ系セラミックを絶縁材料とする
配線基板が使用されてきた。しかし、アルミナ系セラミ
ック材料の焼成温度が高く、同時焼成が可能な配線材料
としては高融点金属であるW、Mo等が使われるため、
導通抵抗が10〜20mΩ/□(mΩ/mm2)と高く
なる問題を有していた。そこで、Ag、Au、Ptなど
の低抵抗な配線材料と、それらと同時焼成可能な低温焼
成絶縁材料としてガラスあるいはガラスセラミックとを
用いる配線基板が使用されるようになってきた。特にガ
ラスセラミック配線基板は、800〜1100℃程度の
低温で焼成可能であり、かつセラミックの結晶相を構成
成分として含有するため、機械的強度にも優れており、
さらに誘電率も低く高速信号処理が可能となるため最近
注目されている。
【0003】ところで、ガラスセラミック配線基板に用
いられるAg、AuあるいはそれらにPd、Pt等を添
加してなるメタライズ組成物は、焼結開始温度が600
〜700℃程度となるものが多い。一方、ガラスセラミ
ックは焼結開始温度が700〜900℃程度である。こ
こで、メタライズの焼結開始温度とガラスセラミックの
焼結開始温度が大きく異なる場合、焼成時にまずメタラ
イズ組成物のみが収縮を開始するため、収縮の開始が高
温で始まるガラスセラミックとの収縮差が生じる。その
結果、配線基板に反りや変形を生じて所望とする寸法、
形状のものが得られないことがある。そこで、以下のよ
うな対策が考えられるが、よい効果が得られなかった。
すなわちメタライズ組成物としてガラスセラミックと同
程度あるいはそれ以上の軟化点を有するガラス成分を添
加する方法が考えられるが、メタライズ組成物の焼結開
始温度を大幅に高くするには至らなかった。その他、焼
成時において配線基板上に平坦な面を有するアルミナ等
のセラミック板を乗せ、強制的に反りを抑える方法があ
るが、大きなサイズの配線基板では、均一な収縮が達成
できないという問題や、配線基板がセラミック板に付着
するという問題が発生した。
いられるAg、AuあるいはそれらにPd、Pt等を添
加してなるメタライズ組成物は、焼結開始温度が600
〜700℃程度となるものが多い。一方、ガラスセラミ
ックは焼結開始温度が700〜900℃程度である。こ
こで、メタライズの焼結開始温度とガラスセラミックの
焼結開始温度が大きく異なる場合、焼成時にまずメタラ
イズ組成物のみが収縮を開始するため、収縮の開始が高
温で始まるガラスセラミックとの収縮差が生じる。その
結果、配線基板に反りや変形を生じて所望とする寸法、
形状のものが得られないことがある。そこで、以下のよ
うな対策が考えられるが、よい効果が得られなかった。
すなわちメタライズ組成物としてガラスセラミックと同
程度あるいはそれ以上の軟化点を有するガラス成分を添
加する方法が考えられるが、メタライズ組成物の焼結開
始温度を大幅に高くするには至らなかった。その他、焼
成時において配線基板上に平坦な面を有するアルミナ等
のセラミック板を乗せ、強制的に反りを抑える方法があ
るが、大きなサイズの配線基板では、均一な収縮が達成
できないという問題や、配線基板がセラミック板に付着
するという問題が発生した。
【0004】以上の課題を解決するに当たり、参考とな
る文献として次のようなものがある。特開平4−501
41号公報には、セラミックフィラ−の粒径を1〜5μ
mとし、ガラスの粒径をセラミックフィラ−の粒径の1
/3以下とすると、ガラスセラミックの機械的強度が向
上するとの記載がある。特開昭63−79739号公報
には、特定組成のガラスとフィラ−の重量比を限定する
ことにより、低温焼成が可能であり、さらに機械的強度
が向上することが記載されている。また、その明細書中
に、フィラ−の粒度がガラス組成物の粒度と同等か、若
干小さめに設定するのが好ましいと記載されている。特
開平7−157363号公報にはガラスの組成重量比を
特定することにより、低誘電率化と高い機械的強度を達
成できると記載され、その実施例にアルミナ等のフィラ
−の平均粒径が2μmのものを使用したとある。以上の
公知資料は、ガラスセラミック自体の低誘電率化、機械
的強度の向上を主眼としたもので、配線基板等の反り、
変形に関する記載は特にない。
る文献として次のようなものがある。特開平4−501
41号公報には、セラミックフィラ−の粒径を1〜5μ
mとし、ガラスの粒径をセラミックフィラ−の粒径の1
/3以下とすると、ガラスセラミックの機械的強度が向
上するとの記載がある。特開昭63−79739号公報
には、特定組成のガラスとフィラ−の重量比を限定する
ことにより、低温焼成が可能であり、さらに機械的強度
が向上することが記載されている。また、その明細書中
に、フィラ−の粒度がガラス組成物の粒度と同等か、若
干小さめに設定するのが好ましいと記載されている。特
開平7−157363号公報にはガラスの組成重量比を
特定することにより、低誘電率化と高い機械的強度を達
成できると記載され、その実施例にアルミナ等のフィラ
−の平均粒径が2μmのものを使用したとある。以上の
公知資料は、ガラスセラミック自体の低誘電率化、機械
的強度の向上を主眼としたもので、配線基板等の反り、
変形に関する記載は特にない。
【0005】一方、配線基板の反り、変形の低減を目的
としたものとしては以下のものがある。特開平1−28
6389号公報では、フィラ−の粒径を0.5μm以
下、ガラスの粒径を2.5μm以下とすることにより、
セラミック部の焼成収縮率を大きくし、導体部の焼成収
縮率に近づけることで目的を達成しようとするものであ
る。しかし、焼成中の焼成収縮挙動を考慮したものでは
ない。特開平4−369509号公報は、セラミックフ
ィラ−の粒径と、ガラス粉末の粒径が種々異なり、収縮
率の違うグリ−ンシ−トを作製し、その組み合わせで配
線基板全体で反り、変形を小さくすることを目的とした
ものである。しかし、メタライズ部の収縮率、あるい
は、焼成収縮挙動を考慮したものではない。
としたものとしては以下のものがある。特開平1−28
6389号公報では、フィラ−の粒径を0.5μm以
下、ガラスの粒径を2.5μm以下とすることにより、
セラミック部の焼成収縮率を大きくし、導体部の焼成収
縮率に近づけることで目的を達成しようとするものであ
る。しかし、焼成中の焼成収縮挙動を考慮したものでは
ない。特開平4−369509号公報は、セラミックフ
ィラ−の粒径と、ガラス粉末の粒径が種々異なり、収縮
率の違うグリ−ンシ−トを作製し、その組み合わせで配
線基板全体で反り、変形を小さくすることを目的とした
ものである。しかし、メタライズ部の収縮率、あるい
は、焼成収縮挙動を考慮したものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明は、A
g、Auなどの低融点金属を配線材料とする低温焼成の
セラミック配線基板において、配線材料とセラミック材
料との焼成時の収縮挙動を接近したものとし、配線基板
の反りや変形を少なくすることを課題とする。
g、Auなどの低融点金属を配線材料とする低温焼成の
セラミック配線基板において、配線材料とセラミック材
料との焼成時の収縮挙動を接近したものとし、配線基板
の反りや変形を少なくすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明は、ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が
8〜15μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20
〜55:45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶
縁部と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともA
gまたはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体
とするメタライズ部とを有することを特徴とするガラス
セラミック配線基板を要旨とする。
の請求項1の発明は、ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が
8〜15μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20
〜55:45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶
縁部と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともA
gまたはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体
とするメタライズ部とを有することを特徴とするガラス
セラミック配線基板を要旨とする。
【0008】請求項2の発明は、化学組成がSiO2=
40〜52重量%、Al2O3=27〜37重量%、Mg
O=11〜13重量%、B2O3=2〜8重量%、CaO
=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲で
あるホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであ
るアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:45の範
囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部と、Ag、A
u、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたはAuを含
む1種以上からなる導電用金属を主体とするメタライズ
部とを有することを特徴とするガラスセラミック配線基
板を要旨とする。
40〜52重量%、Al2O3=27〜37重量%、Mg
O=11〜13重量%、B2O3=2〜8重量%、CaO
=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲で
あるホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであ
るアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:45の範
囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部と、Ag、A
u、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたはAuを含
む1種以上からなる導電用金属を主体とするメタライズ
部とを有することを特徴とするガラスセラミック配線基
板を要旨とする。
【0009】請求項3の発明は、平均粒径が1〜8μm
のホウケイ酸ガラス粉末と、平均粒径が8〜15μmで
あるアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:45の
範囲で含み、焼成によりガラスセラミックとなるセラミ
ックグリ−ンシ−トに、Ag、Au、Pd、Ptのうち
の少なくともAgまたはAuを含む1種以上からなる導
電用金属を主体とするメタライズぺ−ストを印刷または
塗布し、焼成することを特徴とするガラスセラミック配
線基板の製造方法を要旨とする。
のホウケイ酸ガラス粉末と、平均粒径が8〜15μmで
あるアルミナ粒子とを重量比80:20〜55:45の
範囲で含み、焼成によりガラスセラミックとなるセラミ
ックグリ−ンシ−トに、Ag、Au、Pd、Ptのうち
の少なくともAgまたはAuを含む1種以上からなる導
電用金属を主体とするメタライズぺ−ストを印刷または
塗布し、焼成することを特徴とするガラスセラミック配
線基板の製造方法を要旨とする。
【00010】請求項4の発明は、化学組成がSiO2
=40〜52重量%、Al2O3=27〜37重量%、M
gO=11〜13重量%、B2O3=2〜8重量%、Ca
O=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲
であり、平均粒径が1〜8μmのホウケイ酸ガラス粉末
と、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子とを重
量比80:20〜55:45の範囲で含み、焼成により
ガラスセラミックとなるセラミックグリ−ンシ−トに、
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズぺ−ストを印刷または塗布し、焼成することを
特徴とするガラスセラミック配線基板の製造方法を要旨
とする。
=40〜52重量%、Al2O3=27〜37重量%、M
gO=11〜13重量%、B2O3=2〜8重量%、Ca
O=2〜8重量%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲
であり、平均粒径が1〜8μmのホウケイ酸ガラス粉末
と、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子とを重
量比80:20〜55:45の範囲で含み、焼成により
ガラスセラミックとなるセラミックグリ−ンシ−トに、
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズぺ−ストを印刷または塗布し、焼成することを
特徴とするガラスセラミック配線基板の製造方法を要旨
とする。
【0011】ここでアルミナ粒子の平均粒径を8〜15
μmとするのは、この範囲であるとガラスセラミック配
線基板の、焼成後の反り、変形が小さくなるためであ
る。一方、平均粒径が8μm未満であると、ガラスセラ
ミック配線基板の焼成後の反り、変形が大きいものとな
るため好ましくない。また、平均粒径が15μmより大
きいものとすると、配線基板表面の凹凸が大きくなり好
ましくない。また、製造工程においても、グリ−ンシ−
ト表面の凹凸が大きくなり、メタライズぺ−ストの印
刷、塗布時にかすれ等の不良原因となり好ましくない。
μmとするのは、この範囲であるとガラスセラミック配
線基板の、焼成後の反り、変形が小さくなるためであ
る。一方、平均粒径が8μm未満であると、ガラスセラ
ミック配線基板の焼成後の反り、変形が大きいものとな
るため好ましくない。また、平均粒径が15μmより大
きいものとすると、配線基板表面の凹凸が大きくなり好
ましくない。また、製造工程においても、グリ−ンシ−
ト表面の凹凸が大きくなり、メタライズぺ−ストの印
刷、塗布時にかすれ等の不良原因となり好ましくない。
【0012】ホウケイ酸ガラスと、アルミナ粒子との重
量比を80:20〜55:45とするのは以下の理由に
よる。アルミナ粒子の重量比が20%より小さいと、ガ
ラスセラミックの強度向上に対する効果が小さくなるた
めである。一方、アルミナ粒子の重量比が45%より大
きいと、焼結性が低下するとともに、アルミナ粒子間の
ガラス成分の充填性が低下し、気密性が低下するため好
ましくない。
量比を80:20〜55:45とするのは以下の理由に
よる。アルミナ粒子の重量比が20%より小さいと、ガ
ラスセラミックの強度向上に対する効果が小さくなるた
めである。一方、アルミナ粒子の重量比が45%より大
きいと、焼結性が低下するとともに、アルミナ粒子間の
ガラス成分の充填性が低下し、気密性が低下するため好
ましくない。
【0013】Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくと
もAgまたはAuを含む1種以上からなる導電用金属と
は、Ag、Auの単体からなるものの他、主成分として
AgまたはAuを含み、副成分として他の成分を1種以
上含むものも含む。例えば、Ag単体ではマイグレ−シ
ョン性が問題となる場合には、AgとPdとの合金であ
るAg80−Pd20なる組成であるもの等が使用できる。
また配線基板が多層配線を有する場合に、内部の配線を
導電率の高いAg単体からなる、あるいはPd含有量の
少ないAg−Pd合金を使用し、表層の配線にはマイグ
レ−ション防止のためAg80−Pd20なる合金を使用す
るものの他に、各配線層毎に配線材料が異なる場合にも
適応できる。
もAgまたはAuを含む1種以上からなる導電用金属と
は、Ag、Auの単体からなるものの他、主成分として
AgまたはAuを含み、副成分として他の成分を1種以
上含むものも含む。例えば、Ag単体ではマイグレ−シ
ョン性が問題となる場合には、AgとPdとの合金であ
るAg80−Pd20なる組成であるもの等が使用できる。
また配線基板が多層配線を有する場合に、内部の配線を
導電率の高いAg単体からなる、あるいはPd含有量の
少ないAg−Pd合金を使用し、表層の配線にはマイグ
レ−ション防止のためAg80−Pd20なる合金を使用す
るものの他に、各配線層毎に配線材料が異なる場合にも
適応できる。
【0014】メタライズ部には、Ag、Au、Pd、P
tのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種以上か
らなる導電用金属の他に、ガラス組成物を含有すること
が好ましい。これはガラス組成物が、Ag、Au、P
d、Ptからなる導電用金属の焼結を助け、あるいは、
焼成温度の調節をすることができるためである。また、
導電用金属が多孔質状に焼結した場合に、その孔内を埋
めメタライズ部の気密性を得る目的も有する。さらに、
焼成工程の冷却過程の際に、メタライズ部の絶縁部に対
する熱膨張差を緩和し、反り、変形を小さくする働きも
有する。このようなガラス組成物としては、ホウケイ酸
ガラス(B2O3−SiO2系ガラス、アルミノホウケイ
酸ガラスであるB2O3−SiO2−Al2O3系ガラスも
これに含む)やホウケイ酸ガラスをマトリックスとする
ガラスセラミック組成物などが使用できる。また、ガラ
ス組成物として配線基板の絶縁材料と同組成の材料も使
用できる。
tのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種以上か
らなる導電用金属の他に、ガラス組成物を含有すること
が好ましい。これはガラス組成物が、Ag、Au、P
d、Ptからなる導電用金属の焼結を助け、あるいは、
焼成温度の調節をすることができるためである。また、
導電用金属が多孔質状に焼結した場合に、その孔内を埋
めメタライズ部の気密性を得る目的も有する。さらに、
焼成工程の冷却過程の際に、メタライズ部の絶縁部に対
する熱膨張差を緩和し、反り、変形を小さくする働きも
有する。このようなガラス組成物としては、ホウケイ酸
ガラス(B2O3−SiO2系ガラス、アルミノホウケイ
酸ガラスであるB2O3−SiO2−Al2O3系ガラスも
これに含む)やホウケイ酸ガラスをマトリックスとする
ガラスセラミック組成物などが使用できる。また、ガラ
ス組成物として配線基板の絶縁材料と同組成の材料も使
用できる。
【0015】上記ガラス組成物は、メタライズ部の1〜
10重量部であるのが好ましい。これは1重量部未満で
あると、前段に記載の目的を達成できないためである。
また10重量部を越えると、メタライズ部の抵抗値が高
くなるため好ましくない。さらに、配線基板の表層に形
成されるメタライズにおいては、その最表面にガラス成
分が析出したり、あるいは最表面のガラス成分による被
覆などが発生することもあり好ましくない。
10重量部であるのが好ましい。これは1重量部未満で
あると、前段に記載の目的を達成できないためである。
また10重量部を越えると、メタライズ部の抵抗値が高
くなるため好ましくない。さらに、配線基板の表層に形
成されるメタライズにおいては、その最表面にガラス成
分が析出したり、あるいは最表面のガラス成分による被
覆などが発生することもあり好ましくない。
【0016】本発明のガラスセラミック配線基板の絶縁
材料に好ましく用いられるガラスセラミックとは、ホウ
ケイ酸ガラス粉末等のガラス粉末に、アルミナ粒子から
なるセラミックフィラ−を混合してなる混合系である
が、セラミックフィラ−としてアノ−サイト、コ−ジエ
ライト、シリカ等を用いたものでも適用可能である。
材料に好ましく用いられるガラスセラミックとは、ホウ
ケイ酸ガラス粉末等のガラス粉末に、アルミナ粒子から
なるセラミックフィラ−を混合してなる混合系である
が、セラミックフィラ−としてアノ−サイト、コ−ジエ
ライト、シリカ等を用いたものでも適用可能である。
【0017】
【作用】ガラスセラミック配線基板の絶縁部を、ホウケ
イ酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ
粒子とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むガ
ラスセラミックとすることにより、絶縁部の焼結性が向
上する。すなわちより低温で焼結収縮が進むようにな
る。従って、絶縁部と絶縁部より低温で焼結収縮が進む
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズ部との焼結収縮挙動がより接近したものとな
り、配線基板の反りや変形がより少なくなる。
イ酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ
粒子とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むガ
ラスセラミックとすることにより、絶縁部の焼結性が向
上する。すなわちより低温で焼結収縮が進むようにな
る。従って、絶縁部と絶縁部より低温で焼結収縮が進む
Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgまたは
Auを含む1種以上からなる導電用金属を主体とするメ
タライズ部との焼結収縮挙動がより接近したものとな
り、配線基板の反りや変形がより少なくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、本
発明の範囲内の例を実施例として、また本発明の範囲外
の例を比較例として記載する。
発明の範囲内の例を実施例として、また本発明の範囲外
の例を比較例として記載する。
【0019】
【実施例】 実施例1〜8 導電用金属粉末として、平均粒径3.0μmのAg粉
末、平均粒径3.0μmのAg80Pd20合金粉末、平均
粒径2.0μmのAu粉末、平均粒径3.0μmのAg80
Pt20合金粉末を用意した。ガラス組成物としてはアル
ミノホウケイ酸ガラス(B2O3−SiO2−Al2O3系
ガラス)なるもので、具体的にはSiO2:43%、A
l2O3:28%、B2O3:8%、MgO:8%、Ca
O:12%、ZrO2:1%の重量割合となるガラスを
溶融、粉砕し平均粒径1.0μmにしたものを用意し
た。これらを導電用金属粉末100重量部に対して、そ
れぞれ表1に示す重量割合に秤量し混合した。さらに、
エチルセルロ−スを20重量%含むBCA(ブチル・カ
ルビト−ル・アセテ−ト)溶液をビヒクルとして、導電
用金属粉末100重量部に対して20重量部混合し、メ
タライズぺ−ストとした。
末、平均粒径3.0μmのAg80Pd20合金粉末、平均
粒径2.0μmのAu粉末、平均粒径3.0μmのAg80
Pt20合金粉末を用意した。ガラス組成物としてはアル
ミノホウケイ酸ガラス(B2O3−SiO2−Al2O3系
ガラス)なるもので、具体的にはSiO2:43%、A
l2O3:28%、B2O3:8%、MgO:8%、Ca
O:12%、ZrO2:1%の重量割合となるガラスを
溶融、粉砕し平均粒径1.0μmにしたものを用意し
た。これらを導電用金属粉末100重量部に対して、そ
れぞれ表1に示す重量割合に秤量し混合した。さらに、
エチルセルロ−スを20重量%含むBCA(ブチル・カ
ルビト−ル・アセテ−ト)溶液をビヒクルとして、導電
用金属粉末100重量部に対して20重量部混合し、メ
タライズぺ−ストとした。
【0020】
【表1】
【0021】次にセラミックグリ−ンシ−トを以下のよ
うに別途用意した。セラミック原料粉末としてアルミノ
ホウケイ酸ガラス粉末とアルミナ粉末とを用意した。ア
ルミノホウケイ酸ガラス粉末は上記ガラス組成物と同じ
組成、すなわちSiO2:43%、Al2O3:28%、
B2O3:8%、MgO:8%、CaO:12%、ZrO
2:1%とし、それらの酸化物粉末をそれぞれ秤量し、
混合し、溶融後、急冷してカレット状とし、さらに粉砕
し、50%粒子径(D50)=5μmとなるようにして作
製した。このガラス組成物の軟化点は890℃であっ
た。一方、アルミナ粉末として、市販の低ソ−ダのα−
アルミナ粉でD50が表2に示すものを用意した。
うに別途用意した。セラミック原料粉末としてアルミノ
ホウケイ酸ガラス粉末とアルミナ粉末とを用意した。ア
ルミノホウケイ酸ガラス粉末は上記ガラス組成物と同じ
組成、すなわちSiO2:43%、Al2O3:28%、
B2O3:8%、MgO:8%、CaO:12%、ZrO
2:1%とし、それらの酸化物粉末をそれぞれ秤量し、
混合し、溶融後、急冷してカレット状とし、さらに粉砕
し、50%粒子径(D50)=5μmとなるようにして作
製した。このガラス組成物の軟化点は890℃であっ
た。一方、アルミナ粉末として、市販の低ソ−ダのα−
アルミナ粉でD50が表2に示すものを用意した。
【0022】
【表2】
【0023】成形用バインダ−としては、メタクリル酸
エチル系のアクリル樹脂を用意した。次にアルミナ製の
ポットミルに、上記のガラス粉末と各種平均粒径のアル
ミナ粉末とを表2に示す重量比で、総量で1Kgとなる
ように秤量して入れた。さらに溶剤としてMEK(メチ
ル・エチル・ケトン)を200g、前記のアクリル樹脂
を100g、可塑剤としてDOP(ジ・オクチル・フタ
レ−ト)を50g、分散剤5gを上記ポットミルへ入れ
10時間混合した。こうしてセラミックグリ−ンシ−ト
成形用のスラリ−を得た。このスラリ−を用いて、ドク
タ−ブレ−ド法でシ−ト厚み0.4mmのセラミックグ
リ−ンシ−トを得た。
エチル系のアクリル樹脂を用意した。次にアルミナ製の
ポットミルに、上記のガラス粉末と各種平均粒径のアル
ミナ粉末とを表2に示す重量比で、総量で1Kgとなる
ように秤量して入れた。さらに溶剤としてMEK(メチ
ル・エチル・ケトン)を200g、前記のアクリル樹脂
を100g、可塑剤としてDOP(ジ・オクチル・フタ
レ−ト)を50g、分散剤5gを上記ポットミルへ入れ
10時間混合した。こうしてセラミックグリ−ンシ−ト
成形用のスラリ−を得た。このスラリ−を用いて、ドク
タ−ブレ−ド法でシ−ト厚み0.4mmのセラミックグ
リ−ンシ−トを得た。
【0024】次に、上記のメタライズぺ−ストと、セラ
ミックグリ−ンシ−トとの焼成収縮挙動の違いによる反
り具合を評価するため、以下のようにテストピ−スを作
製し、評価した。はじめに、セラミックグリ−ンシ−ト
を厚さ1.2mmとなるように3枚積層し、さらに40
mm角に切断し積層体とした。次にメタライズぺ−スト
を、積層体の片面の全面に厚さ20μmとなるようにス
クリ−ン印刷し、70℃で乾燥した。次に積層体を大気
中250℃、10時間の熱処理で脱バインダ−を行い、
次いで大気中950℃、30分間の熱処理で焼成を行っ
た。
ミックグリ−ンシ−トとの焼成収縮挙動の違いによる反
り具合を評価するため、以下のようにテストピ−スを作
製し、評価した。はじめに、セラミックグリ−ンシ−ト
を厚さ1.2mmとなるように3枚積層し、さらに40
mm角に切断し積層体とした。次にメタライズぺ−スト
を、積層体の片面の全面に厚さ20μmとなるようにス
クリ−ン印刷し、70℃で乾燥した。次に積層体を大気
中250℃、10時間の熱処理で脱バインダ−を行い、
次いで大気中950℃、30分間の熱処理で焼成を行っ
た。
【0025】得られた焼結体の反りを、焼結体のメタラ
イズが施されていない面において対角線上で測定した。
測定は表面粗さ計で測定し、対角線をトレ−スした時の
焼結体の反りの最大値で評価し、これを表2に記載し
た。表2のように、本発明範囲内である、実施例1〜8
では、反りの最大値が60μm以下であった。特にアル
ミナ粒子の平均粒径が10〜15μmのものが反りが少
なく優れていた。
イズが施されていない面において対角線上で測定した。
測定は表面粗さ計で測定し、対角線をトレ−スした時の
焼結体の反りの最大値で評価し、これを表2に記載し
た。表2のように、本発明範囲内である、実施例1〜8
では、反りの最大値が60μm以下であった。特にアル
ミナ粒子の平均粒径が10〜15μmのものが反りが少
なく優れていた。
【0026】得られた焼結体の反りの測定と同時に、絶
縁部の表面粗度を、焼結体のメタライズが施されていな
い面において対角線上で測定した。これを表2に記載し
た。表2のように、本発明範囲内である、実施例1〜8
では、表面粗さの最大値が3.0μm以下であった。
縁部の表面粗度を、焼結体のメタライズが施されていな
い面において対角線上で測定した。これを表2に記載し
た。表2のように、本発明範囲内である、実施例1〜8
では、表面粗さの最大値が3.0μm以下であった。
【0027】その他別途、ガラスセラミック焼結体自身
の機械的強度を以下のように作製した試料で測定した。
前記のグリ−ンシ−トを必要枚数積層し、切断し、生成
形体を得、それを前記のメタライズされた焼結体を得る
のと同様に脱バインダ、焼成を行い焼結体を得た。これ
を研磨加工し、得られた試料をJIS R 1601に
準じて測定し、その結果を表2に併記した。
の機械的強度を以下のように作製した試料で測定した。
前記のグリ−ンシ−トを必要枚数積層し、切断し、生成
形体を得、それを前記のメタライズされた焼結体を得る
のと同様に脱バインダ、焼成を行い焼結体を得た。これ
を研磨加工し、得られた試料をJIS R 1601に
準じて測定し、その結果を表2に併記した。
【0028】以上の評価で優れた特性を有する実施例2
のグリ−ンシ−トとメタライズペ−ストを用いて外形寸
法40mm×40mm×1mmで、3層構造の配線基板
を作製したところ、反りは8μmと満足できるものであ
った。
のグリ−ンシ−トとメタライズペ−ストを用いて外形寸
法40mm×40mm×1mmで、3層構造の配線基板
を作製したところ、反りは8μmと満足できるものであ
った。
【0029】比較例1〜5 比較例1〜5は、アルミナ粒子の平均粒径およびまたは
ガラス粉末とアルミナ粒子との重量比が本発明の範囲外
である他は、実施例1〜8と同様に焼結体を作製し、評
価したものである。アルミナ粒子の平均粒径が本発明範
囲より大きい比較例1では、メタライズペ−ストを印刷
すると、印刷されない箇所(かすれ)ができた。また、
焼成後の表面粗度Raが3.5μmと大きいものとなっ
た。アルミナ粒子の平均粒径が本発明範囲より小さい比
較例2、3では、反りが172μm以上と大きいものと
なった。比較例4はガラスの重量比が多い例であり、こ
れは、絶縁部の機械的強度が不十分なものであった。比
較例5はガラスの重量比が少ない例であり、これは、別
途測定した結果、吸水率が5.6%と気孔の多いもので
あった。
ガラス粉末とアルミナ粒子との重量比が本発明の範囲外
である他は、実施例1〜8と同様に焼結体を作製し、評
価したものである。アルミナ粒子の平均粒径が本発明範
囲より大きい比較例1では、メタライズペ−ストを印刷
すると、印刷されない箇所(かすれ)ができた。また、
焼成後の表面粗度Raが3.5μmと大きいものとなっ
た。アルミナ粒子の平均粒径が本発明範囲より小さい比
較例2、3では、反りが172μm以上と大きいものと
なった。比較例4はガラスの重量比が多い例であり、こ
れは、絶縁部の機械的強度が不十分なものであった。比
較例5はガラスの重量比が少ない例であり、これは、別
途測定した結果、吸水率が5.6%と気孔の多いもので
あった。
【0030】実施例9、10 実施例9、10はガラス粉末の平均粒径をそれぞれ1μ
m、8μmと変えた他は実施例2と同様に、評価したもの
である。いずれも焼結体の反りは39μm以下と優れて
いた。
m、8μmと変えた他は実施例2と同様に、評価したもの
である。いずれも焼結体の反りは39μm以下と優れて
いた。
【0031】実施例11〜14 実施例11〜14は、セラミックグリ−ンシ−トに用い
るアルミノホウケイ酸ガラスを表3に示す組成とした他
は、実施例2と同様に評価したものである。その結果を
表4に示す。いずれも焼結体の反りは47μm以下と優
れていた。
るアルミノホウケイ酸ガラスを表3に示す組成とした他
は、実施例2と同様に評価したものである。その結果を
表4に示す。いずれも焼結体の反りは47μm以下と優
れていた。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】ホウケイ酸ガラス系のガラスセラミック
からなる絶縁部と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少
なくともAgまたはAuを含む1種以上からなる導電用
金属を主体とするメタライズ部とを有するガラスセラミ
ック配線基板において、ガラスセラミックがホウケイ酸
ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子
とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むものと
することにより、絶縁部の焼成収縮がより低温で進むよ
うになる。従って、低温で焼成収縮していたメタライズ
部と、セラミック部の焼結挙動がより接近したものとな
る。従って、セラミック配線基板の焼成時の反り、変形
の発生を抑制できるようになる。
からなる絶縁部と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少
なくともAgまたはAuを含む1種以上からなる導電用
金属を主体とするメタライズ部とを有するガラスセラミ
ック配線基板において、ガラスセラミックがホウケイ酸
ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子
とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むものと
することにより、絶縁部の焼成収縮がより低温で進むよ
うになる。従って、低温で焼成収縮していたメタライズ
部と、セラミック部の焼結挙動がより接近したものとな
る。従って、セラミック配線基板の焼成時の反り、変形
の発生を抑制できるようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/12 7511−4E H05K 3/12 B
Claims (4)
- 【請求項1】 ホウケイ酸ガラスと、平均粒径が8〜1
5μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20〜5
5:45の範囲で含むガラスセラミックからなる絶縁部
と、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAgま
たはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体とす
るメタライズ部とを有することを特徴とするガラスセラ
ミック配線基板。 - 【請求項2】 化学組成が、SiO2=40〜52重量
%、Al2O3=27〜37重量%、MgO=11〜13
重量%、B2O3=2〜8重量%、CaO=2〜8重量
%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲であるホウケイ
酸ガラスと、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒
子とを重量比80:20〜55:45の範囲で含むガラ
スセラミックからなる絶縁部と、Ag、Au、Pd、P
tのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種以上か
らなる導電用金属を主体とするメタライズ部とを有する
ことを特徴とするガラスセラミック配線基板。 - 【請求項3】 平均粒径が1〜8μmのホウケイ酸ガラ
ス粉末と、平均粒径が8〜15μmであるアルミナ粒子
とを重量比80:20〜55:45の範囲で含み、焼成
によりガラスセラミックとなるセラミックグリ−ンシ−
トに、Ag、Au、Pd、Ptのうちの少なくともAg
またはAuを含む1種以上からなる導電用金属を主体と
するメタライズぺ−ストを印刷または塗布し、焼成する
ことを特徴とするガラスセラミック配線基板の製造方
法。 - 【請求項4】 化学組成が、SiO2=40〜52重量
%、Al2O3=27〜37重量%、MgO=11〜13
重量%、B2O3=2〜8重量%、CaO=2〜8重量
%、ZrO2=0.1〜3重量%の範囲であり、平均粒
径が1〜8μmのホウケイ酸ガラス粉末と、平均粒径が
8〜15μmであるアルミナ粒子とを重量比80:20
〜55:45の範囲で含み、焼成によりガラスセラミッ
クとなるセラミックグリ−ンシ−トに、Ag、Au、P
d、Ptのうちの少なくともAgまたはAuを含む1種
以上からなる導電用金属を主体とするメタライズぺ−ス
トを印刷または塗布し、焼成することを特徴とするガラ
スセラミック配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18544096A JPH107435A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | ガラスセラミック配線基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18544096A JPH107435A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | ガラスセラミック配線基板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107435A true JPH107435A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16170834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18544096A Pending JPH107435A (ja) | 1996-06-26 | 1996-06-26 | ガラスセラミック配線基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH107435A (ja) |
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11340039A (ja) * | 1998-05-22 | 1999-12-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 積層セラミック部品およびその製造方法 |
JP2001240470A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-04 | Kyocera Corp | 高周波用磁器組成物および高周波用磁器並びに高周波用磁器の製造方法 |
WO2003040057A1 (fr) * | 2001-11-05 | 2003-05-15 | Asahi Glass Company, Limited | Composition de vitroceramique |
KR20180126464A (ko) * | 2016-01-31 | 2018-11-27 | 3디 글래스 솔루션즈 인코포레이티드 | 통합 디바이스를 갖는 다층 광 정의형 유리 |
US10665377B2 (en) * | 2014-05-05 | 2020-05-26 | 3D Glass Solutions, Inc. | 2D and 3D inductors antenna and transformers fabricating photoactive substrates |
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US11962057B2 (en) | 2019-04-05 | 2024-04-16 | 3D Glass Solutions, Inc. | Glass based empty substrate integrated waveguide devices |
-
1996
- 1996-06-26 JP JP18544096A patent/JPH107435A/ja active Pending
Cited By (25)
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---|---|---|---|---|
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US11929199B2 (en) | 2014-05-05 | 2024-03-12 | 3D Glass Solutions, Inc. | 2D and 3D inductors fabricating photoactive substrates |
KR20180126464A (ko) * | 2016-01-31 | 2018-11-27 | 3디 글래스 솔루션즈 인코포레이티드 | 통합 디바이스를 갖는 다층 광 정의형 유리 |
KR20200088513A (ko) * | 2016-01-31 | 2020-07-22 | 3디 글래스 솔루션즈 인코포레이티드 | 통합 디바이스를 갖는 다층 광 정의형 유리 |
JP2019504813A (ja) * | 2016-01-31 | 2019-02-21 | スリーディー グラス ソリューションズ,インク3D Glass Solutions,Inc | 集積デバイスを有する多層感光性ガラス |
US11264167B2 (en) | 2016-02-25 | 2022-03-01 | 3D Glass Solutions, Inc. | 3D capacitor and capacitor array fabricating photoactive substrates |
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