JP3025925B2 - 低温焼成セラミック回路基板の焼成方法 - Google Patents
低温焼成セラミック回路基板の焼成方法Info
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- JP3025925B2 JP3025925B2 JP4234036A JP23403692A JP3025925B2 JP 3025925 B2 JP3025925 B2 JP 3025925B2 JP 4234036 A JP4234036 A JP 4234036A JP 23403692 A JP23403692 A JP 23403692A JP 3025925 B2 JP3025925 B2 JP 3025925B2
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Description
ために使用する低温焼成セラミック回路基板の焼成方法
に関する。
d等の銀系の表面導体ペーストを800〜1000℃で
焼成可能な低温焼成セラミックグリーンシート基板材料
の焼成の際、これらを載置する焼成用セッター面に導体
が付着して剥がれたり、導体面にセッター粉が付着した
りして、焼成後セラミック回路基板の表面あるいはセッ
ター面を研摩して修正する必要があった。
ペーストの回路形成には、内層回路を形成したセラミッ
ク基板の焼成後、表面回路を形成し、導体面とセッター
面を接触させずに焼成する方法等がとられている。しか
しこの方法は、同時焼成でないため、焼成回数が増加し
コスト高となる。さらに、表面回路と接続する基板のビ
アホールの位置は、焼成時にセラミック基板と同じバラ
ツキを有し、後付けの表面のスクリーン印刷の導体位置
と合わなくなる場合がある。この位置ズレ(断線につな
がる)を防ぐため、従来セラミック基板の寸法を極力小
さくして位置ズレを避けてきた。
ラミック基板の導体面と焼成用セッター面の接触による
導体の剥がれ、該セッターへの付着の生じない焼成方法
を提供するものである。
表面に、融点が960℃以上のAg系導体ペーストを印
刷した、800〜1000℃で焼成可能な一層、または
二層以上積層した低温焼成セラミックグリーンシート基
板材料の焼成において、前記焼成温度で軟化せず,かつ
気孔率が5〜40%のセラミックからなる焼成用セッタ
ーを、該基板材料の表面導体ペースト面側に使用して同
時焼成することを特徴とする低温焼成セラミック回路基
板の焼成方法である。
2・B2O3系のガラスとアルミナからなるガラス・ア
ルミナセラミック系の低温焼成材料または、ZnO・M
gO・Al2O3・SiO2系等の結晶化ガラス系等の
800〜1000℃で焼成可能な多層回路を含む低温焼
成基板の焼成で、少なくとも1表面すなわち、上下の両
表面または、何れのか一方のグリーンシート表面の導体
が焼成用セッター面と接する場合、表面導体ペーストと
セッター表面の接着を防ぐことを可能にするものであ
る。発明者等は、種々のセッターを試験した結果、表面
導体ペーストとセッター面の接着が焼結過程で起きるこ
とから前記セッターを使用した場合、セッター内の空気
の影響によりその接着を防止できることが分かった。こ
の気孔率5〜40%の焼成用セラミックセッターを使用
することにより、外表面に導体ペーストで回路を形成
し、同時焼成でセラミック回路基板を得ることが可能と
なった。なお、本発明に使用する焼成用セッターは、8
00〜1000℃で軟化する材質はセラミックとして機
能を果たせなくなるので使用できない。また、本発明の
Ag系の導体ペーストは、低温同時焼成の温度で溶融せ
ず、融点が960℃以上のAg単体、または、Agとp
t、Au、Pd等の何れか一種または二種以上の混合物
あるいは、これらの金属の合金粉末を主成分とするもの
であって低温焼成セラミックと同時焼成を可能とするも
のである。
O(30%)−Al2O3(5%)−SiO2 (65
%)−B2O3(10%)のガラス60%とアルミナ4
0%からなる低温焼成セラミック基板材料の混合粉末に
溶剤、バインダー、可塑剤を加えてスラリーを作成し、
常法のドクターブレード法を用いて厚み0.2mmのグ
リーンシートを作成した。このグリーンシートを150
mm□に切断し6層、8層の各試料を熱圧着して一体化
した。それぞれの外表面には、導体としてAg・Pdペ
ースト(Ag90:Pd10の混合物、この合金の融点
は、1060℃)またはAgペースト(融点960℃)
を印刷した。これらの試料の表面導体面をセッター面側
にして、アルミナ及びアルミナ/シリカ(80/20)
の材質で表1に示す気孔率を有する焼成用セッターを用
いて900℃で同時焼成した。その結果を表1に示す。
表1の結果から明らかのように、低温焼成温度で軟化し
ないAl2O3、Al2O3・SiO2の何れの焼成用
セッターも、気孔率が5〜40%の場合に、表面導体ペ
ーストとセッターは、接着せず良好な試験結果が得られ
た。
含むことのあるMO(但しM:CaまたはMgの一種以
上)10〜55%、SiO245%〜70%、Al2O
3O〜30%、B2O3O〜30%であるガラスを用
い、かつガラス/アルミナ比で40〜65%/60〜3
5%の低温焼成セラミック材料でAg・Pd等の表面導
体ペースト面に本発明の方法の焼成用セッターを用いて
800〜1000℃で同時焼成した場合も同様の効果が
得られた。
用セラミックセッターを使用することにより、低温焼成
セラミック回路基板の焼成の際、その表面のAg系導体
ペーストとセッター面との接触により生じる導体材料の
剥がれ、セッター材料の導体への付着等を容易に防止で
きる。さらに、外表面に形成された導体ペーストと共に
同時焼成で800〜1000℃で低温焼成セラミック回
路基板の製造を可能とするものである。
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも一表面に、融点が960℃以上
のAg系導体ペーストを印刷した、800〜1000℃
で焼成可能な一層、または二層以上積層した低温焼成セ
ラミックグリーンシート基板材料の焼成において、前記
焼成温度で軟化せず,かつ気孔率が5〜40%のセラミ
ックからなる焼成用セッターを、該基板材料の表面導体
ペースト面側に使用して同時焼成することを特徴とする
低温焼成セラミック回路基板の焼成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4234036A JP3025925B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 低温焼成セラミック回路基板の焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4234036A JP3025925B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 低温焼成セラミック回路基板の焼成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632662A JPH0632662A (ja) | 1994-02-08 |
JP3025925B2 true JP3025925B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=16964561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4234036A Expired - Lifetime JP3025925B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 低温焼成セラミック回路基板の焼成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025925B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0474768A (ja) * | 1990-07-10 | 1992-03-10 | Nec Corp | 焼成方法および焼成治具 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP4234036A patent/JP3025925B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0632662A (ja) | 1994-02-08 |
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