JPH06101827A - 灰溶融方法 - Google Patents

灰溶融方法

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Publication number
JPH06101827A
JPH06101827A JP25031992A JP25031992A JPH06101827A JP H06101827 A JPH06101827 A JP H06101827A JP 25031992 A JP25031992 A JP 25031992A JP 25031992 A JP25031992 A JP 25031992A JP H06101827 A JPH06101827 A JP H06101827A
Authority
JP
Japan
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ash
hopper
melting
fed
melted
Prior art date
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Pending
Application number
JP25031992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Sasaki
邦夫 佐々木
Etsuo Ogino
悦生 荻野
Hideo Shitaya
英雄 下谷
Tadashi Kono
正 河野
Toyohisa Fujisaki
豊久 藤崎
Michio Ito
道雄 伊藤
Chitose Takakura
千登世 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Publication of JPH06101827A publication Critical patent/JPH06101827A/ja
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉耐火材の損傷や排出口のスラグ閉塞を効果
的に防止する。 【構成】 灰とともに破砕ガラスを混合して溶融炉に投
入し、加熱溶融させる。 【効果】 融点の低いガラスを先に溶融させて灰を取り
込ませ、灰の融点を下げるとともに、粘性を下げて流動
性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ焼却炉などから排
出される焼却灰や下水処理場からの下水汚泥などを加熱
溶融後、冷却固化し、容積の減容化および無害化をはか
る灰溶融方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のたとえばバーナー式溶融炉では、
ごみ焼却灰や汚泥灰を投入して1300〜1400℃の高温で溶
融させて取り出し、この溶融スラグを取り出して冷却水
中に投入し、水砕スラグを生成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記溶融炉で
は、極めて高温で灰の溶融を行うため、炉の耐火材を傷
めやすいという問題があった。また、溶融スラグを排出
口から取り出す時に生じやすいスラグ閉塞を避けるため
に、排出口を高温雰囲気を安定して保つ必要があるが、
高温を安定して保持するのはきわめて難しく、スラグ閉
塞が生じることがあった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するもので、
炉耐火材の損傷や排出口のスラグ閉塞を効果的に防止で
きる灰溶融方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の灰溶融方法は、灰に破砕ガラスを混合して
溶融炉に投入し、加熱溶融するものである。
【0006】
【作用】上記構成によれば、融点の低いガラスが先に溶
融して灰を取込み、灰のみの溶融温度より低い温度で溶
融し、さらに溶融スラグの粘性を低下させる。したがっ
て、灰が低温で溶融することにより、炉の耐火物の損傷
を減少させることができるとともに、溶融炉の燃料コス
トを低減することができ、溶融スラグの排出口の温度も
低くできるので安定した温度雰囲気を保ちやすくなると
ともに、溶融スラグの粘性が低下するので、溶融スラグ
の流動性が増して排出がしやすくなり、排出口のスラグ
閉塞を防止することができる。また使用するガラスは、
都市ごみ等に含まれるものを分別除去したものを破砕し
て使用することができ、他の都市ごみに比べて融点が低
いためストーカ上で溶融してストーカを目詰まりを生じ
やすいガラスを、有効に利用することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る灰溶融方法の一実施例を
図面に基づいて説明する。図1において、1はごみ焼却
灰や汚泥灰などの処理灰Cを溶融バーナー2により加熱
溶融して溶融スラグBを生成する灰溶融炉で、上流側の
灰投入口3には原料灰ホッパー4Aが配設されており、
この原料灰ホッパー4Aには、処理灰供給ホッパー4B
とガラスホッパー4Cから所定量の処理灰Cが混合ホッ
パー4Dで混合された後、原料灰ホッパー4Aに供給さ
れるように構成されている。灰溶融炉1の下流側の溶融
スラグBのスラグ抜出口5には、スラグ冷却室6が設け
られている。
【0008】この灰溶融炉1は上流側から下流側に下方
に傾斜して形成され、上流側に予熱室7が設けられると
ともに、下流側に溶融室8が設けられている。灰投入口
3の底部には、プッシャーシリンダー9bにより底壁1
bに沿ってプッシャー部材9aを出退させ原料灰ホッパ
ー4Aからの原料灰Aを予熱室7に送り出す灰プッシャ
ー装置9が設けられている。
【0009】灰溶融炉1の天壁1aには、溶融室8に対
応して溶融バーナー2が配設され、また予熱室7に対応
して下流側に第1追加空気ノズル10Aが、上流側に第
1排ガス管11Aがそれぞれ接続されている。これによ
り、溶融バーナー2により空気不足の状態で燃焼させた
燃焼排ガスの大部分を予熱室7に送り、第1追加空気ノ
ズル10Aから吹き込まれた追加空気により燃焼排ガス
中の未燃分を2次燃焼させるとともに、この燃焼排ガス
を予熱室7内の原料灰Aと対向接触させて加熱し、第1
排ガス管11Aから排出するように構成されている。
【0010】一方、スラグ冷却室6にも第2追加空気ノ
ズル10Bが接続されるとともに、第2排ガス管11B
が接続され、溶融バーナー2により空気不足の状態で燃
焼させた燃焼排ガスの一部をスラグ冷却室6に送り、第
2追加空気ノズル10Bから吹き込まれた追加空気によ
り2次燃焼させてスラグ冷却室6の溶融スラグBを加熱
し、スラグ閉塞のトラブルを防止するように構成されて
いる。
【0011】13A,13Bは第1,第2排ガス管11
A,11Bに介在させた排ガス調整ダンパーで、予熱室
7とスラグ冷却室に分流される燃焼排ガスの流量を調整
するものである。14は第1,第2排ガス管11A,1
1Bから排出する排ガスを利用する空気予熱器、16は
空気ファン15の吐出側に接続された空気供給管で、空
気予熱器14を介して溶融バーナー2と第1,第2追加
空気ノズル12A,12Bにそれぞれ接続されている。
【0012】上記構成において、ごみ焼却炉から排出さ
れた灰や汚泥灰からなる処理灰Cが処理灰供給ホッパー
4Bから所定量混合ホッパー4Dに切り出されるととも
に、ごみ焼却炉で分別収集または分別除去されたガラス
類を破砕機で粉砕したガラス片Dがガラス片ホッパー4
Cから所定量混合ホッパー4Dに切り出され、混合ホッ
パー4D内で混練混合された原料灰Aが原料灰ホッパー
14Aに切り出される。そして、原料灰Aは灰プッシャ
ー装置9により順次予熱室7に送られ、2次燃焼排ガス
に対向接触して加熱され、さらに溶融室8に送られて溶
融バーナー2により加熱溶融される。この時、原料灰に
はガラス片Dが含まれることから、融点の低いガラス片
Dが先に溶融して処理灰Cを取り込み、処理灰のみの溶
融温度より低い温度で処理灰Cを溶融させる。さらにこ
のガラス片Dにより、溶融スラグBの粘性が低下されて
流動性が高められるため、溶融スラグBKスラグ冷却室
6への流れが向上されている。溶融スラグBはスラグ抜
出口5からスラグ冷却室6に送られ冷却水に投入されて
水砕スラグが生成されるが、第2追加空気ノズル10B
からスラグ冷却室6吹き込まれた追加空気により、燃焼
排ガス中の未燃分が2次燃焼されて溶融スラグBが加熱
され、溶融スラグBの固化付着を防止されている。
【0013】次に、M市のごみ焼却炉から排出されるご
み焼却灰に、分別収集されたガラス片を混合して溶融さ
せた結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の実験結果によれば、ガラス片を処理
灰に混入させることにより、処理灰のみの時に比べて原
料灰の溶融温度が確実に低下していることがわかる。し
かも、溶融スラグの粘性が低下して溶融スラグの抜出率
が向上し、溶融スラグが抜き出しやすくなっているのが
わかる。また、Ig-loss すなわち燃焼残滓はガラス片の
添加によっても変化せず、未燃分は増加しないことも判
明した。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の灰溶融方法
によれば、融点の低いガラスが先に溶融して灰を取込
み、灰のみの溶融温度より低い温度で溶融し、さらに溶
融スラグの粘性を低下させる。したがって、灰が低温で
溶融することにより、炉の耐火物の損傷を減少させるこ
とができるとともに、溶融炉の燃料コストを低減するこ
とができ、溶融スラグの排出口の温度も低くできるので
安定した温度雰囲気を保ちやすくなるとともに、溶融ス
ラグの粘性が低下するので、溶融スラグの流動性が増し
て排出がしやすくなり、排出口のスラグ閉塞を防止する
ことができる。また使用するガラスは、都市ごみ等に含
まれるものを分別除去したものを破砕して使用すること
ができ、他の都市ごみに比べて融点が低いためストーカ
上で溶融してストーカを目詰まりを生じやすいガラス
を、有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る灰溶融を実施した灰溶融炉の一実
施例を示す断面図である。
【符号の説明】
A 原料灰 B 溶融スラグ C 処理灰 D ガラス片 1 灰溶融炉 2 溶融バーナー 4A 原料灰ホッパー 4B 処理灰ホッパー 4C ガラス片ホッパー 5 スラグ抜出口 6 スラグ冷却室 7 予熱室 8 溶融室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 正 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 藤崎 豊久 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 伊藤 道雄 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 高倉 千登世 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰に破砕ガラスを混合して溶融炉に投入
    し、加熱溶融することを特徴とする灰溶融方法。
JP25031992A 1992-09-21 1992-09-21 灰溶融方法 Pending JPH06101827A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25031992A JPH06101827A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 灰溶融方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25031992A JPH06101827A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 灰溶融方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06101827A true JPH06101827A (ja) 1994-04-12

Family

ID=17206141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25031992A Pending JPH06101827A (ja) 1992-09-21 1992-09-21 灰溶融方法

Country Status (1)

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JP (1) JPH06101827A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002638A (ja) * 2007-05-18 2009-01-08 Fujitsu Ltd 樹脂製品の廃棄処理方法及び樹脂製品の廃棄処理装置
JP2009008313A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Nippon Steel Engineering Co Ltd 廃棄物溶融炉の連続出湯装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009002638A (ja) * 2007-05-18 2009-01-08 Fujitsu Ltd 樹脂製品の廃棄処理方法及び樹脂製品の廃棄処理装置
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