JPH0949617A - 廃棄物の焼却,溶融処理方法 - Google Patents

廃棄物の焼却,溶融処理方法

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JPH0949617A
JPH0949617A JP22571695A JP22571695A JPH0949617A JP H0949617 A JPH0949617 A JP H0949617A JP 22571695 A JP22571695 A JP 22571695A JP 22571695 A JP22571695 A JP 22571695A JP H0949617 A JPH0949617 A JP H0949617A
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JP
Japan
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ash
melting
incineration
furnace
waste
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Pending
Application number
JP22571695A
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English (en)
Inventor
Tomio Suzuki
富雄 鈴木
Yasuo Azuma
康夫 東
Yoshiaki Shimizu
由章 清水
Takahiro Kuno
貴洋 久野
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼却,溶融処理に要する電力原単位を大きく
低減でき、かつ処理装置の小型化の要請にも十分応える
ことのできる廃棄物の焼却,溶融処理方法を提供する。 【解決手段】 焼却炉4から排出される焼却灰D及び排
ガスCを焼却炉4の出口で一旦分離し、焼却灰Dのみ
を、プラズマ溶融炉6へ直接供給し、高温状態の焼却灰
のもつ熱エネルギーを溶融処理時に有効利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃棄物の焼却,
溶融処理方法、特に都市ゴミ,下水処理,自動車シュレ
ッダーダスト,産業廃棄物等の焼却,溶融に適した処理
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題および資源リサイク
ル問題が注目されている。特に都市ゴミや産業廃棄物等
は年々増加しており、そのまま埋立処分するための処分
地の確保が大都市圏を中心に難しくなっている。そこで
都市ゴミや産業廃棄物等を一旦焼却し、減容して埋立処
分するのが一般的となっている。
【0003】しかしながら、これらの都市ゴミや産業廃
棄物等の中にはさまざまな有害物質や金属が含まれてい
る場合が多く、焼却後の灰や不燃物等の焼却残渣(以下
単に「焼却灰」と称す)の中には、これらの有害物質や
金属が残存する。このため、焼却灰をそのまま埋立処分
したのでは、地下水汚染という問題を引き起こすおそれ
がある。また焼却灰は比重が小さいため、埋立処分地と
して広大な容積が必要となり、埋立処分後の地盤も弱
く、跡地利用に困難を伴うことが多い。
【0004】そこで、これらの焼却灰を溶融し、その後
冷却,固化していわばスラグとすることが試みられてい
る。これは、一旦スラグ化されると、焼却灰中のクロム
等の重金属はスラグ内に封じ込められ、水に溶け出さな
いため、たとえ埋立処分しても地下水汚染の問題を回避
できる利点が着目されたからであり、またスラグはその
特性から建設用骨材,路盤材等に利用することができ、
この場合は資源の有効利用につながり、同時に埋立処分
地の容積を縮小できる利点が着目されたからである。
【0005】ところで、廃棄物を焼却,溶融処理する方
法としてこれまでに提案され、実施されているものに
は、大別して二つある。一つは、廃棄物の焼却から溶融
までの処理を同一の炉で行う方法であり、他は、焼却炉
とは別に溶融炉を設け、焼却炉から排出された焼却灰を
一旦冷却した後、溶融炉に供給してスラグ化する方法で
ある。
【0006】前者の構成は、図3に示す通りである。即
ち、図3はいわゆるシャフト炉の一例であり、廃棄物
は、炉31の上部の供給口32からコークス,石灰石等
と一緒に炉内に投入され、一方、炉31下部の燃焼用空
気供給口39からは高温空気が吹き込まれる。この結
果、炉31の運転時には、炉31内は、下方から上方に
かけて廃棄物の溶融帯33、燃焼帯34,熱分解帯3
5,乾燥予熱帯36が積層状態に形成され、底部からは
溶融スラグが排出され、また運転時に生じる焼却拝ガス
(以下単に「拝ガス」と称す)は、排出口37を経て別
に設置された拝ガス処理のための2次燃焼炉38で燃焼
される構成となっている。
【0007】後者の構成は、図4に示す通りである。即
ち、焼却炉41から排出された焼却灰42は、一旦灰溜
め43で冷却された後、コンベヤ44で灰ホッパー45
まで運ばれ、ホッパー45から溶融炉46に定量供給さ
れ、溶融処理された後、溶融炉46の底部から溶融スラ
グが排出される構成となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示すよ
うなシャフト炉による処理方法では、廃棄物を燃焼する
ための高温空気を多量に必要とする。そのため、それが
原因で生じる炉内温度の低下を防止する手段が必要とな
り、例えば、補助燃料としてコークスを追加したり、供
給用の高温空気として富酸素のものを使用する必要があ
り、ランニングコストの上昇を招いていた。また、拝ガ
スの量が多いため、炉本体や拝ガス処理のための2次燃
焼炉及び後処理装置が大型化し、設備コストの上昇を招
いていた。
【0009】一方、図4に示す処理方法は、上述のシャ
フト炉のように燃焼用の高温空気を多量に必要とするこ
とはなく、コークス等の補助燃料を全く必要としない
上、燃焼時に生じた拝ガス自体が保有する熱エネルギー
を回収して有効に利用できる可能性がある点が着目さ
れ、汎用されている。しかし、別途設置された溶融炉4
6を運転する際の熱源は、独立して供給されているた
め、たとえ拝ガスのもつ熱エネルギーをその熱源に利用
したとしても、廃棄物の焼却,溶融処理全体としての電
力原単位の大幅な節約の実現には至っていない。また、
灰溜め43、灰送りコンベヤ44、灰ホッパー45等の
機器を設置しなけれはならないため、焼却,溶融処理装
置の設置面積も広くなるだけでなく、装置の小型化とい
う要請にも対応できるにいたっていない。
【0010】この場合、高温状態で排出される焼却灰を
わざわざ一旦冷却することは熱エネルギー的に非常に無
駄であり、この熱エネルギーを溶融炉46にそのまま持
ち込めば、溶融炉46の熱源は少なくて済むはずであ
り、さらにその熱源として拝ガスの熱エネルギーを充て
れば、焼却,溶融処理全体としての消費電力を大きく節
約できると考えられる。
【0011】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、焼却,溶融処理に要する電力原単位を大きく低減で
き、かつ処理装置の小型化の要請にも十分応えることの
できる廃棄物の焼却,溶融処理方法を提供することを目
的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、焼却炉
から排出される焼却灰及び排ガスを一旦分離し、焼却灰
のみを、プラズマ溶融炉へ直接供給することを特徴とし
たものである。
【0013】ここで、「焼却炉」には、立形,横形,静
置式,回転式等あらゆる型式のものが含まれ、また「焼
却灰」とは、前述したように焼却後の灰だけでなく、不
燃物等を含めた焼却残渣を意味する。さらに、「直接供
給する」とは、焼却炉の焼却灰の排出口と溶融炉内部と
が連通された状態にあり、高温状態の焼却灰を、その高
温状態をほぼ維持したままで溶融炉へ供給することをい
う。
【0014】なお、焼却炉で発生した拝ガスまでが溶融
炉に入ると炉内温度が低下し、焼却灰のもつ熱エネルギ
ーを利用しようとする意味がなくなるので、焼却灰のみ
を溶融炉へ供給することとした。
【0015】さらに溶融炉としては、バーナ等化石燃料
を熱源として使用することも可能であるが、この場合に
は化石燃料を燃焼させるための空気が多量に溶融炉内へ
供給されることになり、せっかくの高温状態で投入され
た焼却灰が冷却されてしまい、また溶融炉内で多量の拝
ガスが新たに生じ、溶融炉自体が大型化する欠点があ
る。この点、プラズマによる溶融炉にすれば、拝ガス量
は燃焼法に比べ1/30で済み、また高温焼却灰のもつ
熱エネルギーを有効に利用するので、僅かな電力で炉内
を容易に高温状態とすることができる利点がある。この
点を考慮して、溶融炉としてはプラズマ溶融炉を採用し
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例をもとに説明する。図1に示す廃棄物の焼却,溶融
処理装置は、いわゆるキルンと称される横型回転式燃焼
炉4の出口部を、焼却灰を排出するための通路となるシ
ュート7と拝ガスの通路となる1次ダクト16に分岐す
ると共に、シュート7を溶融炉6に連結し、さらに溶融
炉6内のスラグを出滓するための出口11を分岐して、
下方はスラグ抜出装置に連結する一方、上方は溶融炉で
生じる拝ガスを導出するための2次ダクトとし、この2
次ダクトを1次ダクトに連結して構成されている。
【0017】このような装置で運転を開始すると、入口
1からキルン4内に投入された廃棄物Wは、噴射口2か
ら噴射された燃焼用1次空気A1 によって燃焼を始め
る。なお、キルン4の運転開始時または助燃が必要なと
きには、バーナ3を使用してキルン4内を昇温する。キ
ルン4は傾斜しており、かつモータ5により回転されて
いるので、キルン4内で燃焼を始めた廃棄物Wは、燃焼
が進むにつれてキルン4内を流下し、可燃物は完全に燃
焼した後、焼却灰Dとしてキルン出口からシュート7に
落下する。シュート7内に落下した高温の焼却灰Dはそ
のままシュート7内をすべり落ち、高温状態を維持して
溶融炉6のスラグ浴8内に落下し、溶融する。
【0018】溶融炉6は、その熱源としてプラズマトー
チ9を使用し、溶融炉6内に落下した焼却灰Dは、高温
のプラズマ炎10を受けて完全に溶融し、溶融炉6の底
部にスラグ浴8を形成する。キルン4による焼却運転が
さらに進めば、スラグ浴8の浴面が上昇し、ついには出
口11からオーバーフローしてスラグ流12となってス
ラグ抜出装置15内に落下し、装置15内のコンベヤに
より外部に取り出される。
【0019】一方、溶融炉6で発生した拝ガスEは、2
次ダクト13を通って1次ダクト16内に導かれ、キル
ン4の拝ガスCと混合した状態でさらに2次燃焼室14
内に導かれ、2次空気A2 の供給を受けて完全燃焼す
る。燃焼後の拝ガスは高温であるため、この熱エネルギ
ーを利用して廃熱ボイラ17で発電し、一部を溶融炉6
のプラズマ発生用電力として使用する。
【0020】従って、図1に示す処理方法によれば、一
般に700〜1200°Cの高温状態にある焼却灰のみ
を拝ガスCと分離して直ちに溶融炉6へ供給するので、
焼却灰Dのもつ熱エネルギーすべてを有効に利用でき、
プラズマ溶融炉6の運転に要する電力は僅かで済み、そ
の電力は廃熱ボイラ17からの電力供給でまかなえる。
また、プラズマ溶融炉6で生じる拝ガスEは僅かであ
る。
【0021】従って、溶融炉6自体の運転に要する電力
原単位を20〜45%低減することができ、溶融炉6本
体及び2次ダクト13等を含めた溶融設備の小型化も図
ることができる。ひいては、焼却,溶融処理に要する電
力原単位全体を大きく低減でき、かつ処理装置全体の小
型化の要請にも十分応えることができる。
【0022】図2に示す廃棄物の焼却,溶融処理装置
は、焼却炉としていわゆるストーカ型の定置式焼却炉2
1を採用した場合の実施形態であり、焼却炉21内の底
部に連設された各灰シュート23,24,25,26か
ら流下した、灰の混在した不燃物28は、出口27から
落下する完全燃焼の可燃物灰と混ざり、高温状態の焼却
灰Dとしてシュート7内に落下する。以降の溶融処理は
図1に示す形態と同じである。従って、この方法の場合
でも図1例と同様の効果を実現することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1項記載の発明は、廃棄物の焼却,溶融処理に要する
電力原単位の大幅な低減化及び処理装置の小型化の実現
を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の全体構成を示す概略説
明図である。
【図2】本発明に係る他の実施形態の全体構成を示す概
略構成図であ。
【図3】従来の処理方法を示す概略説明図である。
【図4】他の従来の処理方法を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1,22 廃棄物投入口 4 キルン 6 プラズマ溶融炉 7 シュート 8 スラグ浴 9 プラズマトーチ 10 プラズマ炎 11 スラグ出口 12 スラグ流 13 2次ダクト 14 2次燃焼室 15 スラグ抜出装置 16 1次ダクト 17 廃熱ボイラ 23,24,25,26 灰シュート C 焼却炉拝ガス D 焼却灰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 貴洋 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ゴミ,下水汚泥,産業廃棄物等の廃
    棄物を焼却,溶融するに当たり、焼却炉から排出される
    焼却灰及び排ガスを一旦分離し、焼却灰のみを、プラズ
    マ溶融炉へ直接供給することを特徴とする廃棄物の焼
    却,溶融処理方法。
JP22571695A 1995-08-09 1995-08-09 廃棄物の焼却,溶融処理方法 Pending JPH0949617A (ja)

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A02 Decision of refusal

Effective date: 20040106

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