JP3306391B2 - 溶解装置 - Google Patents

溶解装置

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JP3306391B2
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有限会社 船鋼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有害物質を含む産
業廃棄物等に対して有効に作用する溶解装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より種々のゴミ焼却炉が開発されて
いる。焼却すべきゴミの種類は多岐にわたっており、所
謂産業廃棄物、家庭廃棄物をはじめとする極めて多量の
ゴミが処理される。一方、近年ゴミ焼却所から有害なダ
イオキシン等が放出される等、深刻な社会問題にまで発
展している。
【0003】従来ゴミ焼却所で一般に行われている焼却
方法もしくは装置によれば、黒煙を水蒸気分解するとい
うものである。この水蒸気分解では炉内の燃焼により生
じる黒煙が、焼却所の煙突から排出される際白煙状に見
えるため、一見すると安全性があるように見える。ま
た、ゴミ焼却所で焼却された産業廃棄物等は焼却灰とな
り、この焼却灰はゴミ処分場に投棄され、あるいは埋立
て場での埋立て用等に利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
焼却炉では特に有害物質を含む産業廃棄物等のゴミを焼
却する場合、焼却所から放出される焼却灰にダイオキシ
ン等が含まれ、このような有害化学物質を焼却しきれな
いことがある。この有害焼却灰はそのままでは、ゴミ処
分場に投棄することはできない。したがって、ゴミ焼却
炉で大量に発生する焼却灰を適切に処理して、無害化す
ることが待望されていた。
【0005】本発明はかかる実情に鑑み、有害物質を完
全焼却すると共に極めて高い効率でゴミ焼却を行う溶解
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による溶解装置
は、焼却灰を含む溶融液を収容し、電気ヒータおよび火
炎手段によって該溶融液を高温加熱する溶解炉本体と、
水蒸気発生タンクおよび冷却水タンクを有し、前記溶解
炉本体で発生する燃排を冷却する冷却装置とを備え、前
記溶融炉本体において、その底部に前記溶解テーブルを
有し、この溶解テーブルの上側を高温領域にするととも
に下側を低温領域にするように前記電気ヒータおよび火
炎手段が配置され、前記溶解炉本体内に定量線まで高温
溶融液を満たすとともに、溶解対象物を前記溶解テーブ
ル上に定量線まで載せ、該溶解テーブル上に載せられた
前記溶解対象物全体を前記高温溶融液中に浸漬して、そ
の熱で溶融し、前記冷却装置において、燃排自体の熱に
より前記水蒸気発生タンクで水蒸気を発生させるととも
に、その水蒸気と燃排を混合して前記冷却水タンク内を
通し冷却、液化することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して、本
発明による溶解装置の好適な実施の形態を説明する。図
1は、この実施形態における溶解装置の全体概略構成を
示している。この溶解装置は、焼却灰を含む高温溶融液
を収容する溶解炉10と、溶解炉10で発生する燃排を
冷却する冷却装置100とを備える。
【0012】図2は、溶解炉10の構成を示している。
図2において、11は炉本体、12は蓋、13は炉本体
11および蓋12を結合するボルト、14は廃棄物等の
投入口、15は外蓋、16は中蓋である。炉本体11の
底部に溶解対象物全体を載せるための溶解テーブル17
を有する。また、炉本体11の底部に溜まる溶融スラグ
を玉砂利状の小塊に固化するスラグ排出装置18を有す
る。
【0013】図2においてまた、焼却灰を含む高温溶融
液は定量線19aまで満たされ、また廃棄物等の投入物
は定量線19bまで投入される。後述するヒータ等によ
って溶融液を高温加熱するが、溶解テーブル17の高さ
位置20から上側が高温領域(1800〜2000℃)
で、高さ位置20から下側が低温領域(1000〜12
00℃)となっている。
【0014】21は電気ヒータ電極であり、電源からの
リード線(+)22,(−)23が接続されている。ヒ
ータ電極21は図3にも示されるように、炉本体11の
角部に4本挿入される。24はガスバーナであり、炉本
体11の周囲に4箇所設置される(図4参照)。25は
溶融スラグ排出口であり、この排出口25から余剰の溶
融スラグを自動排出するようになっている。なお、図4
に示されるように炉本体11の底部11aや溶解テーブ
ル17は、耐火レンガで作られている。
【0015】つぎに、図5および図6は、スラグ排出装
置18の詳細構成例を示している。図において、26は
炉本体11の側部に形成された排出口、27は排出口2
6を開閉する開閉蓋、28は排出口26に繋がった排出
シュートであり、これらは耐火レンガで作られている。
開閉蓋27は油圧シリンダ29によって操作されるよう
になっている。
【0016】排出シュート28の先端部の下側には、エ
アおよび水のノズルユニット30が配置されている。3
1はノズル支持体、32はエアパイプ、33はエアバル
ブ、34はエアバルブ33に接続されたエア噴射ノズル
である。また、35は水圧パイプ、36は水圧バルブ、
37は水圧バルブ36に接続された水噴射ノズルであ
り、エア噴射ノズル34と水噴射ノズル37はたとえば
図示のように、交互に配置されている。これらのエア噴
射ノズル34および水噴射ノズル37は、排出シュート
28から流れ落ちる溶融スラグに対して斜め上方にエア
および水を吹きつけるようになっている。
【0017】つぎに、図7は、ガスバーナ24の詳細構
成例を示している。図7において、38はバーナ本体、
39はメイン火炎口であり、その先端のバーナ口39a
が炉本体11内に開口している。40は予備火炎口であ
り、その先端のバーナ口40aが炉本体11内に開口し
ている。メイン火炎口39と予備火炎口40にはそれぞ
れ、セットプレート41によってエア吹出し口42およ
びガス吹出し口43が設定される。エア吹出し口42お
よびガス吹出し口43はそれぞれ、高圧エアパイプ44
およびガスパイプ45が接続される。
【0018】ここで、炉本体11および投入口14はそ
れぞれ、図1に示されるように燃排出管46および47
を介して、冷却装置100と接続される。
【0019】つぎに、図8は、冷却装置100の構成を
示している。図8において、101は水蒸気発生用の湯
102が入った水蒸気発生タンク、103は冷却水10
4が入った冷却水タンク、105は水蒸気発生タンク1
01と冷却水タンク103を隔絶する隔壁、106は燃
排出管46に接続された燃排出パイプであり、図示のよ
うに水蒸気発生タンク101内で螺旋状に巻かれて、水
蒸気発生タンク101の上部で冷却水タンク103側へ
延び出す。107は水蒸気発生タンク101内で発生し
た水蒸気が吸入され、その水蒸気を冷却水タンク103
側へ導く水蒸気パイプである。燃排出パイプ106と水
蒸気パイプ107は、図示のように冷却水タンク103
内で螺旋状に巻かれて、途中の合流点108で合流して
冷却水タンク103の下部にて排出管109から外部へ
排出される。
【0020】また、110はエア吸込み口を有する水蒸
気パイプ107内の湯量の定量器、111は湯量の定量
器110から水蒸気が水蒸気パイプ107から放出され
るのを防ぐ放出防止口、112は冷却水タンク103内
の冷却水量の定量器であり、吸入口112aおよび排出
口112bを有している。
【0021】113は排出管109から排出された水1
14が入った水槽タンク、115は炉本体11の温燃冷
却済みエアと水の分り管、116は炉本体11の温燃冷
却済みエアを前述したガスバーナへ送るパイプ、117
は水槽タンク113内の水を冷却水タンク103へ送る
ポンプである。
【0022】上記構成において、まず炉本体11に投入
口14から乾燥した焼却灰等が投入される。この炉本体
11に投入された焼却灰は、電気ヒータあるいはガスバ
ーナによって1800〜2000℃の温度で溶かされ
る。そして、この焼却灰を含む高温溶融液中に自動車ス
クラップ(タイヤ付であってもよい)等の溶解対象物が
投入、浸漬される。この場合溶解対象物は溶解テーブル
17上に置かれるため、高温領域の溶融液中で完全に溶
解する。このように高温溶融液中で溶解させるため、有
害ガスを含む燃焼ガス等は高温溶融液の湯面から発生せ
ず、そのまま溶融液の一部となる。
【0023】一方、炉本体11の底部11aに溜まった
溶融スラグは、スラグ排出装置18の排出シュート28
から排出される。この場合ノズルユニット30のエア噴
射ノズル34および水噴射ノズル37は、排出シュート
28から流れ落ちる溶融スラグに対して斜め上方にエア
および水を吹きつける。このとき溶融スラグはエアおよ
び水によって冷却されることで、その場で凝固して小粒
状になる。
【0024】このように溶融スラグを玉砂利状の小塊に
固化するスラグ排出装置18を有することで、溶融スラ
グを効率的に処理することができる。従来ではこの種の
溶融スラグは冷却、固化後クラッシャ等によってわざわ
ざ小さく粉砕しており、その手間等はかなりのものであ
った。
【0025】炉本体11内の燃排は燃排出管46および
47を介して、冷却装置100へ送られる。燃排出パイ
プ106内の燃排は、水蒸気発生タンク101内の湯1
02を沸騰させて、水蒸気を発生させる。この水蒸気は
冷却水タンク103内で冷却されながら、燃排出パイプ
106内の燃排と合流して排出管109から水槽タンク
113へ排出される。
【0026】上述したように溶解対象物は溶解炉本体1
0において高温溶融液中で溶解することで、有害ガスを
含む燃焼ガス等は高温溶融液の湯面から全く発生しな
い。これとともに、溶解炉本体10内の溶融スラグはス
ラグ排出装置18によって、排出と同時に小粒化される
ため、簡単かつ効率的に溶融スラグの処理を行うことが
できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の廃棄物処理において廃棄物を完全溶解することに
より有害物質を出すことなく、極めて高い効率で処理す
ることができる。しかも溶融スラグの処理に手間がかか
らず、低コストで廃棄物処理を行うことができる等の利
点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における溶解炉の全体概略構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態における溶解炉本体を示す斜
視図である。
【図3】本発明の実施形態における溶解炉本体を示す上
面図である。
【図4】本発明の実施形態における溶解炉本体の内部を
示す平面図である。
【図5】本発明の実施形態におけるスラグ排出装置を示
す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるノズルユニットを示
す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態におけるガスバーナを示す斜
視図である。
【図8】本発明の実施形態における冷却装置を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10 溶解炉 11 炉本体 12 蓋 14 廃棄物等の投入口 17 溶解テーブル 18 スラグ排出装置 21 電気ヒータ電極 24 ガスバーナ 25 溶融スラグ排出口 27 開閉蓋 28 排出シュート 30 ノズルユニット 34 エア噴射ノズル 37 水噴射ノズル 39 メイン火炎口 40 予備火炎口 100 冷却装置 101 水蒸気発生タンク 103 冷却水タンク 106 燃排出パイプ 107 水蒸気パイプ 109 排出管 113 水槽タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F23J 1/08 B09B 3/00 ZAB 15/04 303K 15/06 303L F23J 15/00 K D (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 1/00 B09B 3/00 F23G 5/00 F23J 1/08 F23J 15/04 F23J 15/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却灰を含む溶融液を収容し、電気ヒー
    タおよび火炎手段によって該溶融液を高温加熱する溶解
    炉本体と、水蒸気発生タンクおよび冷却水タンクを有
    し、前記溶解炉本体で発生する燃排を冷却する冷却装置
    とを備え、 前記溶融炉本体において、その底部に前記溶解テーブル
    を有し、この溶解テーブルの上側を高温領域にするとと
    もに下側を低温領域にするように前記電気ヒータおよび
    火炎手段が配置され、 前記溶解炉本体内に定量線まで高温溶融液を満たすとと
    もに、溶解対象物を前記溶解テーブル上に定量線まで載
    せ、該溶解テーブル上に載せられた前記溶解対象物全体
    を前記高温溶融液中に浸漬して、その熱で溶融し、 前記冷却装置において、燃排自体の熱により前記水蒸気
    発生タンクで水蒸気を発生させるとともに、その水蒸気
    と燃排を混合して前記冷却水タンク内を通し冷却、液化
    することを特徴とする溶解装置。
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