JP3071172B2 - 廃棄物の溶融装置 - Google Patents

廃棄物の溶融装置

Info

Publication number
JP3071172B2
JP3071172B2 JP10075377A JP7537798A JP3071172B2 JP 3071172 B2 JP3071172 B2 JP 3071172B2 JP 10075377 A JP10075377 A JP 10075377A JP 7537798 A JP7537798 A JP 7537798A JP 3071172 B2 JP3071172 B2 JP 3071172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste
melting
oxygen
fixed lid
upper fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10075377A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11270815A (ja
Inventor
英樹 山田
勝敏 部田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP10075377A priority Critical patent/JP3071172B2/ja
Publication of JPH11270815A publication Critical patent/JPH11270815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3071172B2 publication Critical patent/JP3071172B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性廃棄物等の
有害廃棄物の溶融処理に適した廃棄物の溶融装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】原子力施設から発生する雑固体廃棄物の
最終処理法として、従来から溶融処理が行われている。
雑固体廃棄物のうち、不燃物は高周波溶融炉などにより
溶融処理されており、可燃物は焼却炉で焼却し焼却灰と
したうえで不燃物と一緒に溶融処理されているのが普通
である。
【0003】しかし、焼却後に溶融する方法は最も確実
な方法であるが、焼却炉と溶融炉の2つの装置が必要で
経済性およびエネルギの有効活用の面に問題があった。
また、特開平6−273591号公報には焼却と溶融と
を同じ装置で行う方法が開示されているが、廃棄物の持
つエネルギを有効に活用されていないとの問題があっ
た。
【0004】一方、プラズマ溶融炉は有機物を含めて処
理できる利点があるが、プラズマ装置のコストが高いう
え、プラズマトーチは極めて高温で使用されるために寿
命が短く、また冷却が必要なためにエネルギー効率が悪
いという問題があった。さらにプラズマガスには窒素や
空気を使用するため、可燃物を燃焼するには多量の空気
が必要であり、大型の排ガス系が必要であるという問題
もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、大型の排ガス系を必要とせず、原子
力施設等から発生する可燃物や不燃物を経済的に溶融処
理できる廃棄物の溶融方法及びその装置を提供するため
になされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明の廃棄物の溶融装置は、少なく
とも廃棄物投入口と排ガス出口等を備えた上部固定蓋
と、出湯用ノズルを備えた下部溶融槽とからなり、この
下部溶融槽を傾動自在とするとともに、上部固定蓋と下
部溶融槽とを気密を保持できる耐熱性の蛇腹により連結
したことを特徴とするものである。
【0007】さらにの発明の廃棄物の溶融装置は、
記上部固定蓋には、富酸素供給口を設け、可燃物を含む
廃棄物を炉内で富酸素燃焼させることにより発生する高
熱を利用し、同一炉内で上記廃棄物を溶融させるように
した形態に、または、廃油、廃活性炭または廃樹脂を燃
料とする酸素バーナを設けた形態に、または、廃棄物が
放射性廃棄物である形態に具体化できる。
【0008】本発明の廃棄物の溶融装置によれば、単一
の炉により廃棄物の焼却と溶融とを行うことができる。
しかも廃棄物を富酸素燃焼させるため、廃棄物の持つエ
ネルギを溶融のために有効に活用できるうえ、排ガス量
を減少させることができ大型の排ガス系を必要としな
い。また放射性廃棄物等の有害廃棄物の焼却・溶融を単
一の炉により行えるとともに、下部溶融槽を傾動させる
ことにより、溶融物の出湯が容易に行える。しかもこの
出湯の際にも、炉内から有害物が外部に飛散することが
ない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を示す。図1は本発明の廃棄物の溶融装置の断面図で
あり、1は上部固定蓋、2は下部溶融槽である。これら
の内側には耐火物3がライニングされており、上部固定
蓋1と下部溶融槽2とによって炉体が構成されている。
上部固定蓋1は架台に固定されており、その上部には廃
棄物投入機4、廃棄物投入口5が設けられている。放射
性廃棄物等の廃棄物は、例えばドラム缶に収納されたま
ま廃棄物投入口5を通じて炉内に投入される。放射性廃
棄物は可燃物と不燃物とに区分されていることが多いた
め、廃棄物投入口5も可燃物用と不燃物用との2つを設
けておくことが好ましい。
【0010】上部固定蓋1にはこのほか、富酸素空気供
給口6、排ガス出口7が設けられている。富酸素空気供
給口6からは25〜40%の酸素濃度の空気が供給され
る。富酸素空気供給口6は炉内でのガスとの混合を良好
にするために、複数の供給口から接線方向に供給するこ
とが好ましい。また、補助熱源として1800℃以上の
高温が得られる酸素バーナ8を設けるほか、出湯時に下
部溶融槽2の出湯用ノズル9の部分を加熱するための補
助バーナ10を設けておくことが好ましい。
【0011】下部溶融槽2は傾動機構11により、図1
の状態から図2の状態まで傾動させることができるよう
になっている。このため、出湯用ノズル9のカバー12
を開いたうえで下部溶融槽2を傾動させ、内部の溶融物
を下方に設置された溶融物受け容器13に出湯させるこ
とができる。
【0012】下部溶融槽2は常時は上部固定蓋1に密着
され、シール14、15の部分でシールされている。し
かし上記のように傾動したときにはこの部分が開くた
め、外側に耐熱金属製の蛇腹16を設け、炉内に放射性
物質などの有害物質が外部に飛散することを防止してい
る。なお、17は炉全体を覆うシールドである。
【0013】図3に示されるように、排ガス出口7は二
次燃焼室18、冷却塔19、セラミックフィルタ20、
乾式吸着塔21、排ガスブロワ22等の公知の排ガス処
理系統を経て放出されるようになっている。
【0014】このように構成された本発明の廃棄物の溶
融装置により可燃物を含む廃棄物(ポリエチレン、ゴ
ム、木材等の可燃性雑固体廃棄物)を溶融するには、廃
棄物投入口5から廃棄物を炉内に投入したうえ、富酸素
空気供給口6から富酸素空気を供給して廃棄物を燃焼さ
せる。これらの廃棄物は7000〜8000kcal/
kgという高い発熱量を持つものが多いうえに、富酸素
空気は燃焼に寄与しない窒素分が少ないため、炉内温度
は1400〜1600℃の高温に達する。この結果、廃
棄物及びその焼却残査は廃棄物自体の持つエネルギを利
用して同一炉内で溶融され、溶融スラグとなる。
【0015】なお可燃性廃棄物の比率が低いような場合
には、酸素バーナ8により補助的な加熱を行ってもよい
ことはいうまでもない。このように可燃物を含む廃棄物
はそれ自体の持つエネルギで溶融されるため、ランニン
グコストが安価となるばかりでなく、通常の空気を用い
た場合に比較して排ガス量を50〜70%程度に抑える
ことができるので、排ガス処理系統を小型化でき、設備
コストを引き下げることができる。
【0016】また不燃性の廃棄物を溶融する場合には、
酸素バーナ8に燃料として原子力施設から発生する廃
油、廃活性炭または廃樹脂を供給し、高温の燃焼ガスに
より溶融させる。ただし酸素バーナ8は廃油用と、廃活
性炭または廃樹脂用との2本が必要となる。この酸素バ
ーナ8により不燃性の廃棄物は溶融されて溶融スラグと
なる。
【0017】可燃物、不燃物のいずれの場合にも、溶融
スラグは下部溶融槽2を傾動させることにより、出湯用
ノズル9から下方に設置された溶融物受け容器13に出
湯される。また排ガス中の未燃分は二次燃焼室18で完
全燃焼される。二次燃焼室18にも富酸素空気を供給す
ることが好ましく、二次燃焼室18の出口のCO濃度又
はO2 濃度を監視し、富酸素空気の供給量をコントロー
ルすることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の溶融装
置を用いれば、可燃物を含む廃棄物を炉内で富酸素燃焼
させることにより、廃棄物自体の持つエネルギを利用し
て同一炉内で焼却と溶融とを行わせることができる。ま
た、不燃性の廃棄物を廃油、廃活性炭または廃樹脂を燃
料とする酸素バーナで加熱し、同一炉内で溶融させるこ
とができる。
【0019】このように、本発明の溶融装置では、単一
の炉内で実施できるうえ、従来のプラズマ炉のような高
価な装置は不要であり、しかも富酸素燃焼を採用したこ
とにより排ガス処理系統を小型化できるから、設備コス
トとランニングコストのいずれも低減させることができ
る。
【0020】また本発明の溶融装置は、上部固定蓋と下
部溶融槽を分離し、下部溶融槽を傾動させて出湯させる
構造としたので、溶融物を飛散させることなく静かに出
湯することができる。このとき、上部固定蓋と下部溶融
槽とは耐熱性の蛇腹により連結されているので継ぎ目部
分から内容物が飛散することがなく、浸食され易い下部
溶融槽のみをメンテナンスし易い利点もある。
【0021】よって本発明は放射性廃棄物等の有害物質
の溶融処理に適したものであるが、放射性廃棄物以外の
有害な産業廃棄物等の処理にも使用できることはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物の溶融装置の断面図である。
【図2】出湯状態を示す断面図である。
【図3】排ガス処理系統を含めた全体図である。
【符号の説明】
1 上部固定蓋、2 下部溶融槽、3 耐火物、4 廃
棄物投入機、5 廃棄物投入口、6 富酸素空気供給
口、7 排ガス出口、8 酸素バーナ、9 出湯用ノズ
ル、10 補助バーナ、11 傾動機構、12 カバ
ー、13 溶融物受け容器、14 シール、15 シー
ル、16 耐熱金属製の蛇腹、17 シールド、18
二次燃焼室、19 冷却塔、20 セラミックフィル
タ、21 乾式吸着塔、22 排ガスブロワ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F23L 7/00 F23L 7/00 A G21F 9/30 551 G21F 9/30 551G (56)参考文献 特開 平7−35318(JP,A) 特開 昭52−103872(JP,A) 特開 平6−323526(JP,A) 特開 平6−273591(JP,A) 特開 平10−2537(JP,A) 実開 昭48−44673(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/00 F23G 7/00 F23G 7/05 F23G 7/12 F23J 1/00 F23J 1/08 F23L 7/00 G21F 9/30 F23G 5/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも廃棄物投入口と排ガス出口等
    を備えた上部固定蓋と、出湯用ノズルを備えた下部溶融
    槽とからなり、この下部溶融槽を傾動自在とするととも
    に、上部固定蓋と下部溶融槽とを気密を保持できる耐熱
    性の蛇腹により連結したことを特徴とする廃棄物の溶融
    装置。
  2. 【請求項2】 前記上部固定蓋には、富酸素供給口を設
    け、可燃物を含む廃棄物を炉内で富酸素燃焼させること
    により発生する高熱を利用し、同一炉内で上記廃棄物を
    溶融させるようにした請求項1に記載の廃棄物の溶融装
    置。
  3. 【請求項3】 廃油、廃活性炭または廃樹脂を燃料とす
    る酸素バーナを設けた請求項1または2に記載の廃棄物
    の溶融装置。
  4. 【請求項4】 廃棄物が放射性廃棄物である請求項1ま
    たは2または3に記載の廃棄物の溶融装置。
JP10075377A 1998-03-24 1998-03-24 廃棄物の溶融装置 Expired - Fee Related JP3071172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10075377A JP3071172B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 廃棄物の溶融装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10075377A JP3071172B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 廃棄物の溶融装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11270815A JPH11270815A (ja) 1999-10-05
JP3071172B2 true JP3071172B2 (ja) 2000-07-31

Family

ID=13574460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10075377A Expired - Fee Related JP3071172B2 (ja) 1998-03-24 1998-03-24 廃棄物の溶融装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3071172B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3844327B2 (ja) * 1999-07-23 2006-11-08 日本碍子株式会社 放射性黒鉛の処理方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11270815A (ja) 1999-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EA016681B1 (ru) Печь
JP3034467B2 (ja) 直結型焼却灰溶融処理設備及びその処理方法
KR200314296Y1 (ko) 감염성 폐기물 소각/ 용융 일체형 처리 시스템
JP3071172B2 (ja) 廃棄物の溶融装置
JP3525077B2 (ja) 直結型焼却灰溶融設備及びその運転制御方法
JP3623751B2 (ja) 灰溶融装置を備えた竪型ごみ焼却施設とその運転方法
JP2007127355A (ja) ごみ焼却溶融方法及びこれに用いるごみ焼却溶融装置
KR200189422Y1 (ko) 폐기물 처리 시에 발생되는 소각회를 처리할 수 있는장치를 구비하는 소각로
JP3525078B2 (ja) 別置型焼却灰溶融設備及びその運転制御方法
JP2950754B2 (ja) ごみ焼却灰の溶融処理方法及び溶融処理設備
CA2154715A1 (en) Method of Incinerating and Melting Wastes and Apparatus Therefor
JP3844327B2 (ja) 放射性黒鉛の処理方法及び装置
JP2007292363A (ja) 産業廃棄物焼却用竪型ごみ焼却炉
JPH11101420A (ja) ストーカ式焼却炉
JP3858250B2 (ja) 廃棄物の熱分解残渣又は燃焼性固体炭素を含む焼却残渣の溶融処理方法
KR100458470B1 (ko) 폐자원가공연료를 이용한 소각장치 및 소각방법
KR20040009944A (ko) 폐기물 소각로
JP3190316B2 (ja) 乾留炉を備えた熱処理装置
JPH0735321A (ja) 可燃性廃棄物の処理装置
JP2001317717A (ja) 含油スラッジ焼却炉および含油スラッジ焼成方法
JPH10332125A (ja) 廃棄物処理装置
JPS6130026Y2 (ja)
JP3725770B2 (ja) 放射性炭素質廃棄物の処理装置
JP2004044894A (ja) 火格子式廃棄物焼却炉及びその操業方法
JP2006097915A (ja) 焼却設備

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000509

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees