JPS6130026Y2 - - Google Patents

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JPS6130026Y2
JPS6130026Y2 JP1979015802U JP1580279U JPS6130026Y2 JP S6130026 Y2 JPS6130026 Y2 JP S6130026Y2 JP 1979015802 U JP1979015802 U JP 1979015802U JP 1580279 U JP1580279 U JP 1580279U JP S6130026 Y2 JPS6130026 Y2 JP S6130026Y2
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furnace
combustion chamber
incinerator
hearth
incineration
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JP1979015802U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は安定した焼却処理ができるとともに、
焼却効率に極めて優れた、特に廃プラスチツクス
類の焼却処理に適した焼却炉関するものである。
従来、ポリエチレンあるいは塩化ビニールなど
の合成樹脂フイルム又はシート、あるいは合成樹
脂繊維などよりなる紙又は布等の廃プラスチツク
ス類の焼却処理に使用される焼却炉としては、金
属類が炉内にあまり露出せず炉内ほとんどが耐火
物等によつて覆われた例えば第1図に示すような
構造よりなり、炉体1の頂部2に可燃物投入口3
および近傍に排ガス排出口4が設けられ、燃焼室
5の側壁にはバーナー6を設けるとともに複数個
所に空気供給口7が設けられ、さらに炉底部8に
はダンパー9をはさんで塵灰室10を形成した構
造のものが知れている。しかしながらこのような
構造の焼却炉で可燃物、特に廃プラスチツクス類
の焼却処理を行うと、可燃物の熱分解にともな
い、可燃性ガスが一度に多量に発生するため、未
燃ガスが生成し、黒煙を発生したり、あるいは黒
煙の発生を防止し完全燃焼を促進させるため、バ
ーナー6を高負荷燃焼させるとともに複数個の空
気供給口7より多量の空気を炉中に供給すれば黒
煙の発生は防止できても、燃料が多量に必要とな
つて不経済となつたり、さらには可燃物の投入量
が少なくなると過剰の空気により逆に炉内が冷却
され、燃焼効率がかえつて低下するものであり、
供給空気量の調節を頻繁に行わなければならず、
安定した焼却処理が因難である欠点があつた。ま
た多量の空気を炉中へ供給すると灰分の飛散量が
多くなるので大型の排ガス処理設備が必要となつ
たり、さらには炉底部8のダンパー9の周囲より
溶融状態のプラスチツクスが塵灰室10内に流出
する等の多くの欠点があつた。
本考案の焼却炉は以上のような従来の欠点を解
決するためになされたものであり、特に安定した
焼却処理ができるとともに焼却効率に極めて優
れ、さらに溶融プラスチツクスの流出あるいは灰
分の飛散の少ない焼却炉であり、耐火物よりなる
炉壁11によつて囲まれた燃焼室12の上方に焼
却物投入口13と排ガス排出口14とを有し、燃
焼室12の下方にバーナー15を設けた形式の焼
却炉において、燃焼室12の下部側壁が炉内方向
に張出して形成された傾斜炉床17と、該傾斜炉
床17にたいし接線方向でかつ炉内下方に向けて
燃焼室12内に旋回流を発生させるよう設けられ
た複数個の空気吹込口18と、焼却炉の底部にあ
つて開閉自在な構造よりなりかつ炉内方向に開口
する凹部19を有する耐火物よりなる炉底床20
と、燃焼室12の下部に炉底床20を介して、前
記燃焼室12と区分された焼却灰取出室21と、
前記燃焼室12の中間部に接線方向に設けられた
二次空気吹込口16とを具備し、炉内に金属露出
のない構造よりなることを特徴とするプラスチツ
クス類の焼却処理に適した焼却炉である。
本考案の更に詳しい構成を、一具体例を示す第
2図に基づいて説明すると、耐火物よりなる炉壁
11によつて囲まれた燃焼室12の上部には、廃
プラスチツクス等の焼却物投入口13および燃焼
排ガスの排出口14が設けられており、燃焼室1
2の側壁には可燃物を焼却するバーナー15が設
置されているとともに近傍に二次空気吹込口16
がそれぞれ設けられている。そして燃焼室12の
下部側壁が炉内方向に張出して傾斜炉床17を形
成し、該傾斜炉床17には焼却室12内に旋回流
を発生させるとともに可燃物を燃焼させるための
燃焼用空気を炉内に吹込む複数個の空気吹込口1
8が炉内下方に向けて設置されている。この場
合、前記の焼却物投入口13は傾斜炉床17の直
上部に設けられている。そして更に、焼却炉の底
部には、開閉自在な構造であり、かつ炉内方向に
開口する半球状あるいは箱状よりなる凹部19を
有する耐火物よりなる炉底床20が設けられ、塵
灰室21と燃焼室12とを分離している炉内に金
属類の露出のない構造よりなる焼却炉である。
すなわち、本考案においては焼却炉の底部の炉
底床20に耐火物よりなる凹部19が形成されて
いるとともに傾斜炉床17に設けられた空気吹込
口18を旋回流を発生させるよう炉壁に対し接線
方向でかつ炉内下方に向けて設け、さらに炉内の
ほとんどが耐火物によつて覆われて炉内に金属類
の露出のないことが最も重要であり、そのことに
より後述するように灰分の飛散や溶融物の流出お
よび炉内腐蝕等が防止できるものである。
そして本考案は上記のような凹部19を有する
耐火物よりなる炉底床20を有することおよび傾
斜炉床に設けた空気吹込口を炉内下方に向けて炉
内ガスが旋回流を発生するように空気吹込口18
を設けたことおよび炉内に金属類の露出のないこ
との相乗的効果により、後述の優れた数多くの利
点を有する焼却炉を考案したものである。
なお、本考案において傾斜炉床17および焼却
物投入口13を傾斜炉床17上に設けるのは、焼
却物を投入した際、焼却物が直接炉底床上に落下
せず、傾斜炉床上に落下して焼却物を溶融するた
めであり、又凹部19を設けるのは、溶融物を受
けて貯留させる間にガス化して溶融物を塵灰室2
1に流下させないためである。さらに空気吹込口
18を炉内下方に向けて設置するのは、灰分の飛
散を少なくするためである。
なお二次空気吹込口16は、傾斜炉床17に設
けられている空気吹込口18と同じように旋回流
を発生させる構造よりなるものが最も好ましく、
それらはいずれも第3図に示すように複数の空気
吹込口18を燃焼室12に対して接線方向に斜め
に貫通設置することにより、簡単に旋回流を発生
させる空気吹込口を設けることができるものであ
る。そして孔22の数は2個以上がよく、通常は
3〜6個程度が最もよいものである。また、バー
ナー15燃焼室12の炉壁11に直接設けてもよ
いし、別途に設けてダクト等で連結して間接加熱
方式としても勿論よいものである。
本考案の焼却炉は以上に述べたような構成より
成るものであるので、たとえば廃プラスチツクス
類等の焼却物を傾斜炉床17の直上方にある焼却
物投入口13より燃焼室12中に投入すると、焼
却物は赤熱された傾斜炉床17上に落下するとと
もに一部は瞬時に溶融し熱分解してガス化する。
そして発生した可燃ガスは空気吹込口18より吹
込まれた空気と混合されて燃焼し、その熱でもつ
て傾斜炉床17上を流動落下する溶融物をさらに
加熱し、熱分解および燃焼を促進する。そして傾
斜炉床17上で溶融しなかつた残物および傾斜炉
床17上で溶融しガス化しなかつた溶融物は炉底
床20の耐火物よりなる凹部19中に落下し、炉
内の輻射熱およびバーナー15による加熱によつ
て完全に耐火物よりなる凹部19中で溶融すると
同時に熱分解して可燃性ガスを発生し、空気吹込
口18より供給された空気によつて燃焼されると
ともに、灰分中に含まれる未燃分も同時に燃焼し
焼却される。この場合自然が継続できればバーナ
ー15は勿論消火してもよい。そして生成した可
燃ガスは空気吹込口18より供給された一次燃焼
用空気とともに旋回流を形成し効率の良い燃焼が
行われ、更に二次空気吹込口16より供給された
二次燃焼用空気により完全に燃焼が行われるもの
である。そして燃焼室12中のガス流がほとんど
旋回流を形成しているので、例えば一度多量の可
燃性ガスが発生しても空気との混合が十分できる
ので完全に燃焼がされるものであり、未然分も少
なく、ほとんど黒煙を発生することがないもので
ある。また焼却物は炉底床20の耐火物よりなる
凹部19中で完全に溶融し熱分解してガス化燃焼
するのと傾斜炉床を設けた空気吹込口が炉内下方
に向けて設けられているため、灰分の飛散は極め
て少ないものであり、さらに溶融物の塵灰室21
への流出も全くないものである。従つて燃焼ガス
の排出口より排出される排ガス中には黒煙その他
の未燃分および灰分がほとんど含まれていないの
で排ガス処理装置も小型のもので十分である。そ
して長時間の焼却処理により炉底床20の耐火物
よりなる凹部19中に灰分が多く溜まつたならば
炉の運転を中止し炉底床20を開いて灰分を塵灰
室21中に取り出せば、安定した焼却処理が簡単
に再開できるものである。
さらに、焼却炉内方向のほとんどが耐火物によ
つて覆われていて金属類の露出のない炉であるの
で、焼却中に発生する腐蝕性ガスによつても炉内
が侵蝕されることがなく耐久性に優れた焼却炉で
ある。
本考案の効果は下記のとおりである。
(1) 本考案は空気吹込口の下方に向いており、か
つ傾斜炉床に対して接線方向に設けられている
ので空気吹込により旋回流が発生し、可燃性ガ
スと燃焼用空気とが充分混合され効率的に燃焼
する。
(2) 本考案によると、吹込空気は直接炉底床20
に当たらず気化した可燃性ガスと空気とを混合
させ、燃焼させる。
(3) 本考案は、炉床下部にダンパを介して焼却灰
取出室が別に設けられているので、連続した焼
却においても焼却物の供給を一時的に停止して
ダンパを開き焼却灰を炉床から焼却灰取出室に
排出するのみで焼却物の供給を開始でき、安定
した連続焼却が可能である。
(4) 本考案は、焼却灰を常に取出すことが可能な
ため炉床への焼却灰堆積量が少なく、よつてプ
ラスチツクス等の溶融物が灰中に浸透して燃焼
性が低下することはない。
(5) 本考案は、傾斜炉床に旋回流を発生させるよ
う接線方向でかつ炉内下方に向けて設置された
複数個の空気吹込口を有しているので、傾斜炉
床および炉底床にてプラスチツクス類が溶融
し、発生した可燃性ガスと空気とを迅速かつ均
一に混合し燃焼するため、黒煙の発生が極めて
少ない効果がある。
(6) 本考案では回転自在の炉底床20により下方
に設けた焼却灰取出室21に連結しているので
焼却物の供給を短時間停止するだけで、灰の冷
却を待たずに灰を灰取出し室21に取出しがで
きるので、従来のものに比して灰と溶融物の混
在による燃焼効率の低下が防止でき、効率よく
プラスチツクスを燃焼できる。
以上述べたとおり、本考案の焼却炉は構造が比
較的簡単であるにもかかわらず、プラスチツクス
のような急速燃焼する可燃物の焼却処理に対して
安定した焼却処理ができるものであり、しかも塵
灰の飛散、溶融物の流出および腐蝕性ガスによる
侵蝕がほとんど無い等の優れた利点を有するもの
であるので、廃プラスチツクス類などの焼却処理
に特に適した焼却炉であつてプラスチツクス廃棄
物公害防止にも役立つものであり、産業上極めて
有用な焼却炉である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の焼却炉の一具体例の断面を示す
説明図、第2図は本考案の焼却炉の一具体例の断
面を示す説明図、第3図は本考案の焼却炉の空気
吹込口の設置状態を示す説明図である。 1……炉体、2……頂部、3……可燃物投入
口、4……排ガス排出口、5……燃焼室、6……
バーナー、7……空気供給口、8……炉底部、9
……ダンパー、10……塵灰室、11……炉壁、
12……燃焼室、13……焼却物投入口、14…
…排出口、15……バーナー、16……二次空気
吹込口、17……傾斜炉床、18……空気吹込
口、19……凹部、20……炉底床、21……塵
灰室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐火物よりなる炉壁11によつて囲まれた燃焼
    室12の上方に焼却物投入口13と排ガス排出口
    14とを有し、燃焼室12の下方にバーナー15
    を設けた形式の焼却炉において、燃焼室12の下
    部側壁が炉内方向に張出して形成された傾斜炉床
    17と、該傾斜炉床17にたいし接線方向でかつ
    炉内下方に向けて燃焼室12内に旋回流を発生さ
    せるよう設けられた複数個の空気吹込口18と、
    焼却炉の底部にあつて開閉自在な構造よりなりか
    つ炉内方向に開口する凹部19を有する耐火物よ
    りなる炉底床20と、燃焼室12の下部に炉底床
    20を介して、前記燃焼室12と区分された焼却
    灰取出室21と、前記燃焼室12の中間部に接線
    方向に設けられた二次空気吹込口16とを具備
    し、炉内に金属類の露出のない構造よりなること
    を特徴とするプラスチツクス類の焼却処理に適し
    た焼却炉。
JP1979015802U 1979-02-13 1979-02-13 Expired JPS6130026Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1979015802U JPS6130026Y2 (ja) 1979-02-13 1979-02-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979015802U JPS6130026Y2 (ja) 1979-02-13 1979-02-13

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Publication Number Publication Date
JPS55119524U JPS55119524U (ja) 1980-08-23
JPS6130026Y2 true JPS6130026Y2 (ja) 1986-09-03

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ID=28838152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979015802U Expired JPS6130026Y2 (ja) 1979-02-13 1979-02-13

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JP (1) JPS6130026Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4897379A (ja) * 1972-03-23 1973-12-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4897379A (ja) * 1972-03-23 1973-12-12

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JPS55119524U (ja) 1980-08-23

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