JP3755055B2 - 溶融処理装置及びそれを備える廃棄物処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばゴミ焼却時に排出される焼却灰、アルミニウム、鉄、銅等の金属の精錬時又は鋳物の鋳造時に発生する金属スケール等のような廃棄物を加熱溶融するための溶融処理装置及びそれを備える廃棄物処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような溶融処理装置は、廃棄物を溶融させるための溶融炉を備えている。この溶融炉は、その内部に廃棄物を貯留するための溶融室が区画形成されるとともに、溶融室内には燃料を燃焼させたときに生ずる燃焼熱で溶融室に貯留された廃棄物を溶融するための溶融バーナーが配設されている。この溶融バーナーの燃料としては、化石燃料より得られる可燃性ガス等が用いられ、これを燃焼させることにより、約1300℃以上の高い燃焼熱を得ることができるようになっている。また、さらに高い燃焼熱を得る必要があるならば、例えばテルミット剤等のような溶融促進剤が廃棄物とともに投入され、この溶融促進剤が溶融バーナーからの炎で着火されることにより、高い燃焼熱を得ることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の溶融処理装置によれば、溶融バーナーの燃料として、化石燃料より得られる可燃性ガス等を用いるため、これを燃焼させるために溶融室内に空気を供給する必要がある。しかし、このような燃料を空気中で燃焼させると、空気中の窒素が酸化されて窒素酸化物(NO)が生成されたり、燃焼時に大量の一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)等が生成されたり等して、これらが装置の外部に排ガスとして排気されてしまうという問題があった。
【0004】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、燃料に空気を供給することなく、廃棄物の溶融処理を行うことができる溶融処理装置及びそれを備える廃棄物処理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の溶融処理装置の発明は、廃棄物を堆積して溶融するための溶融室と、水素及び酸素ガスをモル比が水素:酸素で2:1となるように混合してなるブラウンガスを燃料として用い、ブラウンガスを燃焼させて廃棄物を溶融するための溶融バーナーと、前記溶融室への外部からの空気の流入を遮断するための遮断手段とを備えるとともに、前記溶融バーナーを廃棄物の対向位置に配設し、ブラウンガスの燃焼によって生じる炎を廃棄物に向け、その燃焼熱で廃棄物を溶融するとき、前記遮断手段により溶融室に外部から空気が流入することを遮断するように構成する
そして、前記の溶融処理装置において、前記溶融室の後方上部には廃棄物を投入するための投入口を設け、溶融室の前方下部には溶融された廃棄物を排出するための排出口を設け、溶融室の内部において廃棄物を投入口から排出口に向かって傾斜するように堆積させるとともに、前記溶融バーナーを溶融室に対して進退可能に構成し、溶融バーナーが廃棄物の表面から一定の距離を保持しながら溶融室に進出することにより、堆積した廃棄物をその表面から所定厚さだけ溶融させた後、溶融バーナーが溶融室から後退し、前記投入口から廃棄物を溶融室に堆積された廃棄物の表面に溶融した分量だけ投入するように構成してなることを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の溶融処理装置の発明は、請求項1に記載の発明において、前記溶融室の後方下部には供給口を設け、溶融バーナーで堆積した廃棄物をその表面から溶融させながら、該供給口を介して堆積された廃棄物の後方から溶融室内に廃棄物を連続して供給することにより、廃棄物を連続して溶融可能に構成することを特徴とするものである。
【0007】
請求項3に記載の溶融処理装置の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記溶融室より下流側には、該溶融室で廃棄物を溶融させたときに生じる排ガスを移送するため、溶融室と連通された排気路を有する排ガス処理部を設けるとともに、当該排ガス処理部には前記ブラウンガスを燃料として用い、ブラウンガスの燃焼によって生じる燃焼熱で排気路を移動する排ガスを燃焼させて熱分解するためのバーナーを設けることを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に記載の廃棄物処理システムの発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶融処理装置と、外部より供給された熱エネルギーを利用して内部に収容された被対象物を燃焼又は加熱するための熱エネルギー利用設備とを備え、当該溶融処理装置の溶融室より下流側に設けられた排ガス処理部と熱エネルギー利用設備との間を熱媒体供給管で接続し、溶融処理装置の溶融室で廃棄物を溶融させたときに生じる排ガスを熱媒体供給管を介して熱エネルギー利用設備に供給し、この排ガスを被対象物を燃焼又は加熱させるための熱エネルギーとして利用するように構成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項5に記載の廃棄物処理システムの発明は、請求項4に記載の発明において、前記熱エネルギー利用設備と、排ガス処理部との間を排ガス移送管で接続し、熱エネルギー利用設備で被対象物を燃焼又は加熱させた後に生じる排ガスを排ガス移送管を介して排ガス処理部の排気路に送り込み、この排ガスを排ガス処理部に備えるバーナーを用いて熱分解するように構成したことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、この発明の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図3に示すように、廃棄物処理システムは溶融処理装置41を備え、この溶融処理装置41にガス発生装置42と、熱エネルギー利用設備としての焼却炉43とが接続されて構成されている。溶融処理装置41は、廃棄物に溶融処理を施すための溶融炉10と、廃棄物を溶融したときに生じる溶融スラグを回収するためのスラグ回収部20と、廃棄物を溶融したときに生じる排ガスを処理するための排ガス処理部30とから構成されている。
【0012】
前記ガス発生装置42はその原料に水を用いてこれを電気分解又は熱分解することにより、水素及び酸素ガスをモル比が水素:酸素で2:1となるように混合してなるブラウンガスを発生させるようになっている。ガス発生装置42で発生したブラウンガスは、溶融処理装置41の溶融炉10、スラグ回収部20及び排ガス処理部30に供給され、それぞれで廃棄物又は排ガスを処理するための燃料として使用されている。
【0013】
前記焼却炉43はその内部に収容された、例えば紙くず、木くず、布屑、プラスチック屑、可燃ゴミ等のような被対象物としての燃焼物を焼却するように構成されている。焼却炉43には溶融処理装置41の排ガス処理部30から廃棄物を溶融したときに生じる排ガスが供給されており、この排ガスが燃焼物を焼却するための熱エネルギーとして利用されている。また、燃焼物を焼却したときに生じる排ガスは、溶融処理装置41の排ガス処理部30へと送られ、ここで処理されている。さらに、燃焼物を焼却したときに生じる焼却灰は溶融処理装置41の溶融炉10へと送られ、廃棄物として溶融処理を施されるように構成されている。
【0014】
次に、前記溶融処理装置41の構成について説明する。まず、溶融炉10について説明する。図1及び図2に示すように、溶融炉10は溶融処理装置41の左側上部に配設され、その内部にジルコニア製の耐熱壁60によって区画形成された溶融室11を有している。溶融炉10の後方側となる左側壁において、その上部には投入口12が溶融室11の後方上部で開口するように透設されている。この投入口12よりも装置の外部には筒状の投入部15が配設されている。この投入部15の内部にはプッシャー13が投入部15の内部と投入口12の間を往復動可能に設けられるとともに、投入部15の上部にはホッパー14が取り付けられている。
【0015】
図1のホッパー14近傍の矢印で示すように、投入部15にはホッパー14からその内部に廃棄物70が供給される。この廃棄物70としては、前記焼却炉43で燃焼物を焼却したときに生じる焼却灰等の焼成残滓が挙げられる。その他にも、例えばゴミ処理場等でゴミ焼却時に排出される焼却灰等の焼成残滓、アルミニウム、鉄、銅等の金属の精錬時又は鋳物の鋳造時に発生する金属スケール等のような水分をほとんど含有しないもの、あるいは汚泥、廃棄薬剤等のような水分を含有するものが挙げられる。
【0016】
図2で示すように、投入部15の内部に廃棄物70が供給された状態で、プッシャー13が投入口12に向かって移動することにより、投入部15内の廃棄物70が投入口12を介して溶融室11に上方から投入される。また、プッシャー13の先端には遮断手段を構成するシール部13aが設けられており、プッシャー13が投入口12に向かって移動した状態で投入口12はシール部13aにより閉塞されている。
【0017】
溶融炉10の底壁において、前方側となる右側部には排出口16が溶融室11の前方下部で開口するように透設されるとともに、溶融室11の底面17は、この排出口16に接近するに従って高くなるように傾斜されている。溶融室11に投入された廃棄物70は、傾斜した底面17により、その底面17上において投入口12側に偏って堆積されている。そして、廃棄物70は、その表面70aが排出口16に向かうに従って低くなる斜面状、つまり投入口12から排出口16に向かって傾斜するように堆積されている。また、底面17の排出口16側となる端部には、堆積された廃棄物70が崩れた際、これをせき止めて排出口16からこぼれ落ちることを防止するストッパ16aが突設されている。
【0018】
溶融炉10の上部には溶融バーナー18が堆積された廃棄物70と対向する位置となるように配設されている。この溶融バーナー18は、その先端面18cが廃棄物70の表面70aと略平行状になるように、基端部においてシリンダ19により支持されている。さらに、このシリンダ19が伸縮することにより、溶融バーナー18は、図2中に実線及び二点鎖線で示すように、溶融室11に対して進退可能となっている。
【0019】
溶融バーナー18の基端部にはガス供給管18aを介して前記ガス発生装置42が接続されており、このガス発生装置42から溶融バーナー18に燃料としてブラウンガスが供給されている。ブラウンガスは、溶融バーナー18の先端部で燃焼されることにより、その炎が溶融バーナー18の先端面18cから廃棄物70の表面70aに向かって延びるように構成されている。そして、ブラウンガスが燃焼されて生じる炎の燃焼熱により、廃棄物70がその表面70aから溶融されるようになっている。また、ブラウンガスは燃焼後には水蒸気となる。
【0020】
ブラウンガスの燃焼により生じる炎は、その周囲の温度が直近位置では2000〜2500℃と非常に高く、近傍に溶融物がないか、あるいは直近から遠ざかると温度が1000〜1500℃と急激に低くなる性質を有している。このため、溶融バーナー18の先端面18cと廃棄物70の表面70aとの間の距離Lは、ブラウンガスが燃焼されて生じる炎の燃焼熱が最も高い温度となる位置になるように、約100mmに保持されている。また、溶融バーナー18の内部には、先端面18cの直近位置を通るように溶融バーナー18の外方から延びる冷却管18bが配設されている。この冷却管18b内には水、空気等の冷媒が流されており、冷却管18b内を流れる冷媒によって溶融バーナー18の先端面18cが冷却され、2000〜2500℃と非常に高いブラウンガスの燃焼熱による溶融バーナー18の溶融が防止されている。
【0021】
溶融バーナー18は、廃棄物70をその表面70aから溶融させながらシリンダ19の伸張により約150mm移動するように設定されている。これにより廃棄物70は、その表面70aから約150mmの厚さまでの範囲が溶融されるようになっている。このため、表面70aから約150mmより内奥に堆積された廃棄物70は、溶融されることなく溶融室11に残留し、その周囲の耐熱壁60をブラウンガスの炎から保護するようになっている。そして、溶融された廃棄物70は、液状の溶融スラグ70bとなり、ストッパ16aを乗り越えて溶融室11から排出口16へ排出されるようになっている。
【0022】
溶融室11で廃棄物70を溶融した際に生じる窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等の有毒ガスは、ブラウンガスの燃焼による2000〜2500℃という高温度の炎でそのほとんどが燃焼し、分解されて無害なものとなる。また、ブラウンガスが燃焼して生じる水蒸気もブラウンガスの高温度の炎で燃焼し、分解されて水素及び酸素ガスの混合ガスとなる。そして、この混合ガスに燃え残った若干の有毒ガスが混合したものが排ガスとして、液状の溶融スラグ70bとともに溶融室11から排出口16へ排出されている。
【0023】
次に、前記スラグ回収部20について説明する。図1に示すように、スラグ回収部20は溶融炉10よりも装置の下流側となるように溶融炉10の下方に配設されており、その内部には耐熱壁60によって区画形成された回収室20aを有している。前記排出口16はこの回収室20aの上端で開口されており、排出口16を介して回収室20aが溶融室11に連通されている。さらに、回収室20aの下半部には回収漕21が耐熱壁60によって区画形成されている。スラグ回収部20の下部において、回収漕21の右側部には回収室20aと装置の外部とを連通するように第1吐出路22が設けられている。第1吐出路22の下方位置には第1冷却漕23が配設されるとともに、第1冷却漕23内には水等の冷却用液体が貯留されている。
【0024】
回収漕21の底壁には第2吐出路24が装置の下方に開口するように設けられるとともに、第2吐出路24の下方位置には水等の冷却用液体が貯留された第2冷却漕25が配設されている。加えて、第1吐出路22及び第2吐出路24の装置の外部への開口端にはそれぞれ遮断手段を構成するバルブ26が設けられている。これらバルブ26を操作することにより、第1吐出路22及び第2吐出路24を開放及び閉塞することができるようになっている。
【0025】
スラグ回収部20の回収室20aには、排出口16を介して前記溶融炉10の溶融室11から液状の溶融スラグ70b及び排ガスが送り込まれている。それらのうち液状の溶融スラグ70bは、排出口16から回収室20aの回収漕21内に流れ込み、貯留されている。また、図1の回収漕21及び第1吐出路22の間の矢印で示すように、回収漕21内に貯留された液状の溶融スラグ70bは所定量を越えると回収漕21から第1吐出路22へとオーバーフローするようになっている。この状態でバルブ26を操作し、第1吐出路22を開放することにより、液状の溶融スラグ70bは第1冷却漕23内に滴下される。この際、冷却用液体によって液状の溶融スラグ70bは固化され、固体のスラグとして第1冷却漕23で回収される。また、メンテナンス等の場合には第2吐出路24が開放され、溶融スラグ70bが第2冷却漕25にて固体のスラグとして回収される。
【0026】
スラグ回収部20の回収室20aにおいて、回収漕21よりも上方位置には第2溶融バーナー44が配設されるとともに、第2溶融バーナー44には前記ガス発生装置42から燃料としてブラウンガスが供給されている。この第2溶融バーナー44でブラウンガスを燃焼させ、炎を生じさせることにより回収室20aは1000〜2000℃に加熱されている。また、第2溶融バーナー44は、溶融スラグ70b及び排ガスが排出口16から回収室20aへ排出される方向と直交する方向にその炎を延ばすように位置固定されている。
【0027】
排出口16から回収室20aへ排出される溶融スラグ70b及び排ガスは、第2溶融バーナー44から延びるブラウンガスの炎中を通過するように構成されている。ブラウンガスの高温の炎中を通過し、回収漕21内に貯留される溶融スラグ70bは、その内部に含まれる未溶融の廃棄物70の粒子、有毒ガス等の不純物が加熱分解されて取り除かれるようになっている。また、回収室20aの排ガスは、第2溶融バーナー44から延びるブラウンガスの高温の炎により、これに若干量含まれる有毒ガスがほぼ完全に分解され、取り除かれている。
【0028】
次いで、前記排ガス処理部30について説明する。排ガス処理部30を構成する排気部31aは、スラグ回収部20よりも装置の下流側となる右側方に配設されている。排気部31aの内部には前記回収室20aを介して溶融室11と連通する排気路31が区画形成されるとともに、一側部には排気路31と連通し、装置の外部に開口する排気口32が設けられている。この排気口32には装置の外部から排煙塔35が接続されるとともに、この排煙塔35の上端には排気ダクト36が接続されている。これら排気部31a、排煙塔35及び排気ダクト36により、排ガス処理部30が構成されている。
【0029】
溶融炉10から回収室20aへ送られた排ガスは、回収室20aから排気路31へと流れ込み、排気路31を排気口32へ向かって進むようになっている。この排気路31には複数の障壁33が設けられており、排ガスはこれら障壁33に衝突しながら排気口32へと進むことにより、気体中に含まれる煤等の不純物を除去されるようになっている。排気口32から排気された排ガスは、排煙塔35を介して排気ダクト36から外部へと排気される。
【0030】
排煙塔35の内部には遮断手段を構成するファン34が設けられている。このファン34は、回転時には排煙塔35内の排ガスを排気ダクト36へと送るとともに、回転していないときには排煙塔35と排気ダクト36の間の空気の流れを遮断するようになっている。排気ダクト36の内部には前記溶融バーナー18へと延びる冷却管18bの一端が波状に配設されており、冷却管18b内を流れる冷媒は、排気ダクト36内で排ガスにより予熱されている。このように冷媒を予熱することにより、急激な温度変化で溶融バーナー18が破損することを防止することが可能となる。
【0031】
排気部31aの排気路31には複数のバーナー45が配設されるとともに、これらバーナー45には前記ガス発生装置42からブラウンガスが供給されている。これらのバーナー45でブラウンガスを燃焼させることにより、その炎によって排気路31は850〜1500℃に加熱されている。排気路31を通過する排ガスはブラウンガスの炎の燃焼熱により、含まれる有毒ガスが完全に熱分解され、水素及び酸素ガスの混合ガスとなる。
【0032】
水素及び酸素ガスの混合ガスは、排気口32から排煙塔35を通って排気ダクト36へ達するまでに450±50℃まで冷やされて再び水蒸気に戻る。そして、水蒸気は、排気ダクト36内で冷却管18bを介して冷媒に熱を伝達することによって約100℃に冷やされ、排気ダクト36から外部へと排気される。
【0033】
回収室20aと排気路31との境界部にはチャンバー46が設けられており、このチャンバー46には装置の外部から熱媒体供給管47の一端が接続されている。この熱媒体供給管47の他端は前記焼却炉43に接続されている。回収室20aから排気路31へ送られる排ガスは、チャンバー46を通過する際、少なくともその一部が熱媒体供給管47を介して焼却炉43に送られている。溶融室11から回収室20aを通過してチャンバー46に到った排ガスはその温度が900〜2000℃であり、焼却炉43内の燃焼物を焼却するに足る十分な熱エネルギーを有している。
【0034】
また、焼却炉43と排気部31aとの間には排ガス移送管48が接続されている。この排ガス移送管48は、前記熱媒体供給管47よりも装置の下流側で排気路31と連通するように接続されている。焼却炉43で燃焼物を焼却した際に生じる有毒ガスを含む排ガスは排ガス移送管48を介して排気部31aの排気路31へ送られている。そして、焼却炉43から排気部31aへ送られた排ガスは、排気路31において複数のバーナー45で加熱されることにより、有毒ガスを分解され、水素及び酸素ガスの混合ガスとなって排煙塔35へ送られるように構成されている。
【0035】
上記の溶融炉10、スラグ回収部20及び排気部31aから構成される溶融処理装置41内において、廃棄物70は、ブラウンガスの燃焼により生じる高温度の炎によって迅速かつ確実に溶融される。また、廃棄物70の燃焼時に生じるおそれのある有毒ガスも、2000〜2500℃という高温度の炎によって燃焼し、さらに分解されて無害なものとなる。
【0036】
溶融処理装置41はブラウンガスの燃焼により生じる炎を高温度に維持するため、溶融炉10のプッシャー13のシール部13a、スラグ回収部20のバルブ26及び排気部31aのファン34より構成される遮断手段を操作することにより、その外部から溶融室11への空気の流れを遮るように構成されている。これらプッシャー13のシール部13a、バルブ26及びファン34による空気の流れの遮断は、溶融炉10に設けられた複数の温度センサ10aによる溶融室11内の温度の検出に基づいて行われる。具体的には、温度センサ10aでの測定による溶融室11内の温度が2000〜2500℃の場合、ブラウンガスに不純物が混じることによって燃焼温度が低下することを抑制するため、装置の外部と溶融室11の間の空気の流れが遮断される。
【0037】
前記廃棄物処理システムの作用について以下に記載する。
【0038】
さて、図1に示すような廃棄物処理システムの溶融処理装置41を使用するときには、まずスラグ回収部20のバルブ26及び排気部31aのファン34から溶融室11への空気の流れが遮られる。この状態で溶融バーナー18、第2溶融バーナー44及び各バーナー45にガス発生装置42からブラウンガスが供給され、着火される。この後、温度センサ10aで溶融室11の温度が1500℃まで上昇したことを確認した後、投入部15から溶融室11内へ廃棄物70が投入される。このとき、廃棄物70はその一部が投入口12を出た直後に溶融されながら投入される。
【0039】
その後、プッシャー13のシール部13aで投入口12を閉塞し、装置の外部から溶融室11への空気の流れが完全に遮られる。そして、溶融室11の温度が2000℃まで上昇したことを温度センサ10aで確認した後、図2に示すように溶融バーナー18がシリンダ19の伸張により廃棄物70の表面70aから約100mmの位置まで移動し、堆積された廃棄物70を溶融し始める。溶融された廃棄物70は、液状の溶融スラグ70bとなって堆積された廃棄物70の表面70aを下方へと流れ落ち、排出口16及び回収室20aを介して回収漕21で回収される。
【0040】
次いで、溶融バーナー18は、廃棄物70を溶融させながら約150mm移動した位置で停止する。堆積された廃棄物70がその表面70aから約150mmの厚さまでほぼ完全に溶融されると、周囲に溶融物がなくなることにより、溶融室11の温度が低下し始める。この温度の低下が温度センサ10aによって検知されると、溶融バーナー18がシリンダ19の収縮により溶融室11から後退する。また、これとほぼ同時に、スラグ回収部20ではバルブ26が開放され、第1吐出路22を介して第1冷却漕23内に溶融スラグ70bが滴下され、回収される。
【0041】
溶融室11で廃棄物70を溶融するときに生じる有毒ガスは、まず溶融バーナー18でブラウンガスが燃焼時に発生させる炎の燃焼熱が2000〜2500℃と非常に高温度であるため、溶融室11でそのほとんどが燃焼されて分解される。また、溶融室11で燃え残った有毒ガスは、回収室20aにおいて、第2溶融バーナー44でブラウンガスが燃焼時に発生させる炎の燃焼熱によりほぼ完全に燃焼されて分解される。さらに、ブラウンガスが燃焼した後に生じる水蒸気はブラウンガスの炎の燃焼熱により分解され、水素及び酸素ガスの混合ガスとなる。
【0042】
この混合ガスは、排ガスとして回収室20aから排気部31aの排気路31へと送られるときにチャンバー46内を通過する。このとき、排ガスの温度が900℃未満の場合には、この排ガスはチャンバー46から排気路31へと送られる。また、排ガスの温度が900℃以上の場合には、この排ガスは熱媒体供給管47を介して焼却炉43へ供給され、焼却炉43内の燃焼物を燃焼させるための熱エネルギーとして利用される。そして、焼却炉43内で燃焼物を燃焼させたときに生じる有毒ガスを含む排ガスは、排ガス移送管48を介して排気部31aの排気路31へ送られ、チャンバー46内を通過した排ガスに合流される。そして、排気路31の排ガスは、複数のバーナー45からのブラウンガスの炎で含有する有毒ガスを分解され、水素及び酸素ガスの混合ガスとなって排煙塔35へと送られる。
【0043】
排ガスである混合ガスはファン34が停止している間、排煙塔35内に保持される。溶融炉10における溶融処理が一旦停止され、ファン34が回転し始めると、混合ガスはファン34の回転により、排煙塔35から排気ダクトへ送られる。このとき、水素及び酸素ガスの混合ガスは、排気ダクト36へ達するまでに450℃程度まで冷やされて水蒸気となる。その後、排気ダクト36内で水蒸気は、冷却管18bを介して冷媒に熱を伝達することによって約100℃に冷やされ、排気ダクト36から外部へと排気される。
【0044】
スラグ回収部20でのスラグの回収及び排ガス処理部30からの水蒸気の排気が行われ、温度センサ10aで溶融室11の温度が約1500℃まで下降したことが確認された後、投入部15から溶融室11内へ新たな廃棄物70が上記操作で溶融された分量と等量となるように投入される。この新たな廃棄物70としては、焼却炉43で生じた焼成残滓が主に使用される。そして、上記操作が繰り返されることにより廃棄物70の溶融処理が行われる。
【0045】
前記の第1実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第1実施形態の溶融処理装置41によれば、廃棄物70を溶融させるため、燃料としてブラウンガスが使用されている。このブラウンガスは空気を供給することなく燃焼させることができるとともに、燃焼時には高温度の燃焼熱を発生させることができる。さらに、ブラウンガスの燃焼時には遮断手段を構成する溶融炉10のプッシャー13のシール部13a、スラグ回収部20のバルブ26及び排気部31aのファン34により、装置外部から溶融室11への空気の流入が遮断されている。これにより、ブラウンガスに不純物が混じり、燃焼温度が低下することを防止することができる。加えて、ブラウンガスの燃焼温度が2000〜2500℃と非常に高温度であるため、窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等をも燃焼させ、分解させることができ、これらが装置外に排出されることを防止することができる。
【0046】
・ この溶融処理装置41は、溶融バーナー18が溶融室11に対して進退可能に構成されている。そして、廃棄物70の溶融時には溶融バーナー18を進出させ、廃棄物70を所定量溶融した後には一旦溶融バーナー18を後退させ、廃棄物70の溶融を一時的に停止する、いわゆるバッチ式処理により溶融処理が行われている。このため、廃棄物70の投入時に溶融バーナー18に廃棄物70が付着し、溶融バーナー18が破損することを防止することができるとともに、廃棄物70の溶融処理を確実に行うことができる。
【0047】
・ 溶融処理装置41の排ガス処理部30を構成する排気部31aの排気路31には複数のバーナー45が配設されている。このバーナー45は、ガス発生装置42から供給されたブラウンガスを燃焼させることにより、排気路31を通過する排ガスを燃焼させるように構成されている。このため、排ガス中に含まれる窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等の有毒ガスを燃焼し、分解することができ、これらが装置外に排出されることを確実に防止することができる。
【0048】
・ 廃棄物処理システムは、上記のような溶融処理装置41に熱エネルギー利用設備としての焼却炉43を接続して構成されている。そして、焼却炉43で燃焼物を燃焼させるための熱エネルギーには溶融処理装置41で廃棄物70を溶融処理したときに生じる高温度の排気ガスを利用している。このため、廃棄物70を溶融処理した後の余剰エネルギーを無駄にすることなく、効率的に利用することができ、燃焼物の燃焼処理における省エネルギー化を図ることができる。
【0049】
・ さらに、廃棄物処理システムは焼却炉43で生じた排ガスを排ガス移送管48を介して溶融処理装置41の排ガス処理部30に送り、ここで廃棄物70を溶融処理したときに生じる排ガスとともに処理するように構成されている。このため、排ガス処理においては、廃棄物処理システム全体で窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等の有毒ガスが外部に排出されないクローズドシステムを構成することができ、有毒ガスの排出を確実に防止することができる。加えて、溶融処理装置41及び焼却炉43のそれぞれで排ガスを無害なものとするための処理を行うことと比較して、排ガスの処理効率の向上を図ることができる。
【0050】
・ 焼却炉43で生じた焼成残滓は、溶融処理装置41の溶融炉10に送られ、廃棄物処理システムの外部に排出されることなく、ここで溶融処理されてスラグとされるように構成されている。従って、この廃棄物処理システムにより、ゴミ等の燃焼物の焼却からその焼却後の焼成残滓の溶融までの処理は、排ガス処理を含め、外部に有毒物、有毒ガス等を排出することなく、1つのシステム内で行うことができるクローズドシステムを構成することができる。このため、外部に焼成残滓等の廃棄物、有毒ガス等といった産業廃棄物の処理を高効率で行うことができるとともに、外部にこのような産業廃棄物を一切出すことのない、いわゆるゼロ・エミッションを達成することができる。
【0051】
・ 排ガス移送管48は、熱媒体供給管47よりも装置の下流側で排気路31と連通するように接続されている。従って、焼却炉43で生じた排ガスが熱媒体供給管47から焼却炉43に再び戻されることを防止することができ、焼却炉43と排ガス処理部30との間で有毒ガスが循環されることを防止することができる。
【0052】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0053】
図4(a)に示すように、第2実施形態の溶融処理装置41を構成する溶融炉10には、溶融室11の後方下部に開口する供給口12aが透設されている。この供給口12aよりも装置の外部には筒状の第2投入部15aが配設されている。第2投入部15aと投入部15との間には連通管15bが接続されており、この連通管15bを介して第2投入部15aの内部と投入部15の内部とが連通されている。
【0054】
第2投入部15aの内部には、その先端に遮断手段を構成するシール部13aが取着された第2プッシャー13bが第2投入部15aの内部と供給口12aの間を往復動可能に設けられている。そして、投入部15のプッシャー13がそのシール部13aで投入口12を閉塞した状態で、廃棄物70はホッパー14から連通管15bを介して第2投入部15aに投入され、ここから第2プッシャー13bにより溶融室11へと供給される。
【0055】
第2プッシャー13bにより溶融室11へ廃棄物70を供給する際、新たな廃棄物70は溶融室11に堆積された廃棄物70の後方下部に押し出される。そして、第2プッシャー13bによる溶融室11への新たな廃棄物70の供給を複数回繰り返すと、やがて図4(b)に示すように、廃棄物70の表面70aの傾斜角度が変化する。この廃棄物70の表面70aの傾斜角度の変化に対応することができるように、溶融バーナー18はシリンダ19に対して揺動可能に構成されている。
【0056】
すなわち、溶融バーナー18はシリンダ19の先端に回動軸18dを介して回動可能に取り付けられるとともに、図示しない駆動機構を備えている。そして、溶融バーナー18は廃棄物70の表面70aの傾斜角度の変化に応じ、駆動機構によってシリンダ19の先端で回動軸18dを中心に回動し、先端面18cが廃棄物70の表面70aと略平行状になるように揺動するように構成されている。また、図示してはいないが、この第2実施形態の溶融バーナー18も第1実施形態のものと同様にガス供給管及び冷却管を有している。
【0057】
さて、上記の溶融処理装置41で溶融処理を行うときには、まず投入部15から廃棄物70が投入された後、溶融バーナー18により溶融が行われる。一旦廃棄物70の溶融が終わった後の溶融室11内への廃棄物70の供給は、次のように供給口12aを介して第2投入部15aから行われる。すなわち、まず第2投入部15aにはホッパー14から連通管15bを介して廃棄物70がその内部に投入される。温度センサ10aにより溶融室11内の温度が下降し始めたことが検知されると、第2プッシャー13bの供給口12aへの移動により、堆積された廃棄物70の後方から新たな廃棄物70が溶融室11の内部に供給される。
【0058】
このとき、新たな廃棄物70が溶融室11内で堆積された廃棄物70の内部に押し込まれることにより、その表面70aの傾斜角度が変化し、溶融バーナー18の先端面18cが廃棄物70の表面70aと略平行状とならず、溶融室11内の温度が上昇しない。すると、温度センサ10aにより溶融室11内の温度が上昇していないことが検知され、駆動機構が操作されて溶融バーナー18が揺動される。
【0059】
溶融バーナー18が揺動され、堆積された廃棄物70がその表面70aから再び溶融され始めると、溶融室11内の温度が上昇し始め、駆動機構による溶融バーナー18の揺動が停止されて、溶融バーナー18は廃棄物70の表面70aと略平行状となった状態で固定される。そして、第2投入部15a内にはホッパー14を介して廃棄物70が投入されるとともに、溶融室11の温度の下降が検知される毎に第2プッシャー13bが往復動を繰り返し、溶融室11に連続して廃棄物70を投入され、溶融処理が行われる。また、第2投入部15aからの廃棄物70の供給量は、堆積された廃棄物70の溶融量と等量となるように調整される。
【0060】
前記の第2実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 第2実施形態の溶融処理装置41によれば、温度センサ10aにより溶融室11の温度の下降が検知される毎に、第2投入部15aから供給口12aを介して廃棄物70を溶融室11に連続して供給することができる。従って、廃棄物70の溶融処理を連続して行うことができ、溶融処理の効率を向上させることができる。
【0061】
・ 第2投入部15aからの廃棄物70の供給量を堆積された廃棄物70の溶融量と等量となるように調整することにより、廃棄物70の処理効率の向上及び処理時間の短縮化を図ることができる。
【0062】
・ 第2プッシャー13bの先端には遮断手段を構成するシール部13aが設けられている。そして、第2投入部15aからの廃棄物70の投入後、供給口12aを第2プッシャー13bのシール部13aで閉塞することにより、溶融室11への空気の流入を確実に遮断することができる。
【0063】
なお、本発明の実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0064】
・ 第1実施形態において、例えば投入口12と溶融バーナー18との間に投入された廃棄物70が溶融バーナー18に付着することを防止するシールド壁を設け、溶融バーナー18の溶融室11に対する位置を固定してもよい。
【0065】
・ 第1実施形態では堆積された廃棄物70は、その表面70aが投入口12から排出口16に向かうように傾斜されているが、これに限定されず、例えば廃棄物70をその表面70aが水平面状をなすように堆積させ、これに対応して溶融バーナー18をその先端面が水平面状をなすように配設してもよい。
【0066】
・ 各実施形態において、焼却炉43の焼成残渣を取り出すための取出口と、溶融炉10のホッパー14との間に移送手段として、例えばコンベア、台車等を設けてもよい。そして、この移送手段により、焼却炉43の焼成残渣を溶融炉10のホッパー14へ自動又は手動により供給するように構成してもよい。このように構成した場合、焼却炉43の残渣を溶融炉10へ容易かつ迅速に移送することができ、作業効率を向上させ、処理時間の短縮化を図ることができる。
【0067】
・ 各実施形態において、熱エネルギー利用設備は焼却炉43に限らず、熱エネルギーを利用して、内部に収容された被対象物を燃焼又は加熱するものであれば、例えば火力発電所の発電機としてもよい。この場合、被対象物は化石燃料が混合された混合気となる。その他にも、被対象物としてのボイラ水を加熱するボイラー装置、化石燃料が混合された混合気を燃焼させるガスタービン装置等としてもよい。
【0068】
・ 第2実施形態において、連通管15bを省略し、第2投入部15aの上部に第2のホッパーを設け、この第2のホッパーから第2投入部15aの内部に廃棄物70を投入してもよい。
【0069】
・ 各実施形態において、溶融バーナー18を冷却する冷媒として水を用いた場合には溶融バーナー18を冷却した後の水をガス発生装置42に送り、この水からブラウンガスを発生させることによって、水をブラウンガスの原料として再利用するように構成してもよい。このように構成した場合、廃棄物処理システムを運用する際に必要とする水の総使用量の低減を図り、省エネルギー化を図ることができる。
【0070】
・ 排気ダクト36から排気される水蒸気を回収し、溶融バーナー18を冷却する冷媒として利用してもよい。他にも、この水蒸気を回収した後、液化させて水とし、これをガス発生装置42に供給し、ブラウンガスの原料としたり、溶融バーナー18を冷却する冷媒として利用したり等してもよい。さらには、排気ダクト36から排気される水蒸気を、例えばボイラー装置、水耕栽培等といった蒸気利用設備に供給するように構成してもよい。このように構成した場合、エネルギー効率をさらに高めることができる。
【0071】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記熱エネルギー利用設備と、溶融処理装置の溶融炉との間には、熱エネルギー利用設備で被対象物を燃焼又は加熱した後に生じる残滓を溶融炉へ移送するための移送手段を設け、当該移送手段によって溶融炉へ移送された残滓を廃棄物として溶融室に投入し、溶融処理を施すように構成したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の廃棄物処理システム。このように構成した場合、被対象物を燃焼又は加熱からその後の残滓の溶融処理までのサイクルを全て1つのシステム内で行うクローズドシステムを構成することができ、システム外に廃棄物、有毒ガス等が排出されることを防止することができるとともに、それらの処理を高効率で行うことができる。
【0072】
・ 前記排ガス処理部は、溶融炉で廃棄物を溶融するときに排気路を介して外部から溶融室へ空気が流れ込むことを遮るための遮断手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の溶融処理装置。このように構成した場合、ブラウンガスの燃焼時において、排気部から溶融室に空気が流入することを遮断することができる。
【0073】
・ 前記溶融バーナーの内部には冷却管を配設し、当該冷却管内に冷媒を流すことによって溶融バーナーを冷却するように構成するとともに、この冷却管の一端部を前記排ガス処理部の内部に配設し、排ガス処理部で排ガスを熱分解したときに生じる余剰熱で冷却管内の冷媒を予熱することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶融処理装置。このように構成した場合、急激な温度変化による溶融バーナーの破損を防止することができるとともに、排ガスが有する熱エネルギーを有効に利用することができる。
【0074】
・ 前記投入口よりも装置の外部には、この投入口を介して溶融室に廃棄物を投入するためのプッシャーを備える投入部を配設するとともに、このプッシャーの端部にシール部を設けて遮断手段を構成し、廃棄物の投入後、プッシャーのシール部により投入口を閉塞することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶融処理装置。このように構成した場合、投入口から溶融室への空気の流入を確実に遮断することができる。
【0075】
・ 前記熱エネルギー利用設備を焼却炉とし、被対象物を焼却炉の内部に収容された燃焼物とし、焼却炉で燃焼物を燃焼させた後に生じる焼却灰を廃棄物として溶融処理装置を構成する溶融炉の溶融室に投入するとともに、燃焼物を燃焼させた後に生じる排ガスを排ガス処理部の排気路に送り込むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の廃棄物処理システム。このように構成した場合、例えば紙くず、木くず、布屑、プラスチック屑、可燃ゴミ等のような燃焼物の焼却処理からその焼却灰の溶融処理までを1つのシステムで行うことができる。さらに、これら燃焼物を焼却したときに生じる窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等の排ガスが外部へ排出されることを防止することができる。
【0076】
・ 前記廃棄物を溶融するとき、溶融室の温度が2000〜2500℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶融処理装置。このように構成した場合、廃棄物を溶融するときに発生する窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等の有毒ガスを燃焼させることができ、これらを分解させることができる。
【0077】
・ 前記溶融炉で廃棄物を溶融させたときに生じる排ガスの温度が900〜1500℃であり、この900〜1500℃の排ガスを熱エネルギー利用設備に供給することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の廃棄物処理システム。このように構成した場合、熱エネルギー利用設備に収容された被対象物を確実に燃焼又は加熱することができる。
【0078】
・ 前記バーナーを用いて排気路の温度を850〜1500℃とし、この雰囲気下で排ガスを熱分解させることを特徴とする請求項3に記載の溶融処理装置。このように構成した場合、廃棄物を溶融するときに発生する窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等の有毒ガスを確実に燃焼させて分解することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、燃料に空気を供給することなく、廃棄物の溶融処理を行うことができる。
【0080】
また、この請求項1の発明によれば、前記の効果に加えて、溶融バーナーの破損を防止することができるとともに、廃棄物の溶融処理を確実に行うことができる。
【0081】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、溶融処理の処理効率の向上及び処理時間の短縮化を図ることができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、排ガス中に含まれる窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等を燃焼させ、分解させることができる。従って、これらの成分が装置外に排出されることを防止することができる。
【0082】
請求項4に記載の発明によれば、燃料に空気を供給することなく、廃棄物の溶融処理を行うことができるとともに、廃棄物を溶融処理した後の余剰エネルギーを無駄にすることなく効率的に利用し、省エネルギー化を図ることができる。
【0083】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、熱エネルギー利用設備で生じる窒素酸化物(NO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(SO)、ダイオキシン等が外部に排出されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の溶融処理装置の断面を示す概念図。
【図2】 溶融炉の断面を示す概念図。
【図3】 廃棄物処理システムの全体構成を示すブロック図。
【図4】 (a)は第2実施形態の溶融炉の断面を示す概念図、(b)は第2実施形態の溶融炉の断面を示す概念図。
【符号の説明】
11…溶融室、12…投入口、12a…供給口、13a…遮断手段を構成するシール部、16…排出口、18…溶融バーナー、26…遮断手段を構成するバルブ、30…排ガス処理部、31…排気路、34…遮断手段を構成するファン、41…溶融処理装置、43…熱エネルギー利用設備としての焼却炉、45…バーナー、47…熱媒体供給管、48…排ガス移送管、70…廃棄物、70a…廃棄物の表面。

Claims (5)

  1. 廃棄物を堆積して溶融するための溶融室と、水素及び酸素ガスをモル比が水素:酸素で2:1となるように混合してなるブラウンガスを燃料として用い、ブラウンガスを燃焼させて廃棄物を溶融するための溶融バーナーと、前記溶融室への外部からの空気の流入を遮断するための遮断手段とを備えるとともに、前記溶融バーナーを廃棄物の対向位置に配設し、ブラウンガスの燃焼によって生じる炎を廃棄物に向け、その燃焼熱で廃棄物を溶融するとき、前記遮断手段により溶融室に外部から空気が流入することを遮断するように構成してなる溶融処理装置であって、
    前記溶融室の後方上部には廃棄物を投入するための投入口を設け、溶融室の前方下部には溶融された廃棄物を排出するための排出口を設け、溶融室の内部において廃棄物を投入口から排出口に向かって傾斜するように堆積させるとともに、前記溶融バーナーを溶融室に対して進退可能に構成し、溶融バーナーが廃棄物の表面から一定の距離を保持しながら溶融室に進出することにより、堆積した廃棄物をその表面から所定厚さだけ溶融させた後、溶融バーナーが溶融室から後退し、前記投入口から廃棄物を溶融室に堆積された廃棄物の表面に溶融した分量だけ投入するように構成してなることを特徴とする溶融処理装置。
  2. 前記溶融室の後方下部には供給口を設け、溶融バーナーで堆積した廃棄物をその表面から溶融させながら、該供給口を介して堆積された廃棄物の後方から溶融室内に廃棄物を連続して供給することにより、廃棄物を連続して溶融可能に構成することを特徴とする請求項1に記載の溶融処理装置。
  3. 前記溶融室より下流側には、該溶融室で廃棄物を溶融させたときに生じる排ガスを移送するため、溶融室と連通された排気路を有する排ガス処理部を設けるとともに、当該排ガス処理部には前記ブラウンガスを燃料として用い、ブラウンガスの燃焼によって生じる燃焼熱で排気路を移動する排ガスを燃焼させて熱分解するためのバーナーを設けることを特徴とする請求項1又は2に記載の溶融処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶融処理装置と、外部より供給された熱エネルギーを利用して内部に収容された被対象物を燃焼又は加熱するための熱エネルギー利用設備とを備え、当該溶融処理装置の溶融室より下流側に設けられた排ガス処理部と、前記熱エネルギー利用設備との間を熱媒体供給管で接続し、溶融処理装置の溶融室で廃棄物を溶融させたときに生じる排ガスを熱媒体供給管を介して熱エネルギー利用設備に供給し、この排ガスを被対象物を燃焼又は加熱させるための熱エネルギーとして利用するように構成したことを特徴とする廃棄物処理システム。
  5. 前記熱エネルギー利用設備と、排ガス処理部との間を排ガス移送管で接続し、熱エネルギー利用設備で被対象物を燃焼又は加熱させた後に生じる排ガスを排ガス移送管を介して排ガス処理部における排気路に送り込み、この排ガスを該排ガス処理部に備えるバーナーを用いて熱分解するように構成したことを特徴とする請求項4に記載の廃棄物処理システム。
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