JP2003202105A - 溶融処理装置及びそれを備える廃棄物処理システム - Google Patents

溶融処理装置及びそれを備える廃棄物処理システム

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JP2003202105A JP2002027441A JP2002027441A JP2003202105A JP 2003202105 A JP2003202105 A JP 2003202105A JP 2002027441 A JP2002027441 A JP 2002027441A JP 2002027441 A JP2002027441 A JP 2002027441A JP 2003202105 A JP2003202105 A JP 2003202105A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料に空気を供給することなく、廃棄物の溶
融処理を行うことができる溶融処理装置及びそれを備え
る廃棄物処理システムを提供する。 【解決手段】 廃棄物処理システムを構成する溶融処理
装置41は、溶融炉10と、この溶融炉10の下方位置
に配設されたスラグ回収部20と、スラグ回収部20の
側方に配設された排気部31aとから構成されている。
溶融炉10は、その内部に溶融室11を有し、上部には
溶融バーナー18が配設されている。この溶融バーナー
18は、その燃料として水素及び酸素ガスをモル比が水
素:酸素で2:1となるように均一に混合して得られる
ブラウンガスが使用されている。そして、ブラウンガス
を燃焼させ、その燃焼熱により廃棄物70を溶融させる
ときには、装置外部から溶融室11への空気の流入が遮
断されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばゴミ焼却
時に排出される焼却灰、アルミニウム、鉄、銅等の金属
の精錬時又は鋳物の鋳造時に発生する金属スケール等の
ような廃棄物を加熱溶融するための溶融処理装置及びそ
れを備える廃棄物処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような溶融処理装置は、廃
棄物を溶融させるための溶融炉を備えている。この溶融
炉は、その内部に廃棄物を貯留するための溶融室が区画
形成されるとともに、溶融室内には燃料を燃焼させたと
きに生ずる燃焼熱で溶融室に貯留された廃棄物を溶融す
るための溶融バーナーが配設されている。この溶融バー
ナーの燃料としては、化石燃料より得られる可燃性ガス
等が用いられ、これを燃焼させることにより、約130
0℃以上の高い燃焼熱を得ることができるようになって
いる。また、さらに高い燃焼熱を得る必要があるなら
ば、例えばテルミット剤等のような溶融促進剤が廃棄物
とともに投入され、この溶融促進剤が溶融バーナーから
の炎で着火されることにより、高い燃焼熱を得ることが
できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
溶融処理装置によれば、溶融バーナーの燃料として、化
石燃料より得られる可燃性ガス等を用いるため、これを
燃焼させるために溶融室内に空気を供給する必要があ
る。しかし、このような燃料を空気中で燃焼させると、
空気中の窒素が酸化されて窒素酸化物(NOx)が生成
されたり、燃焼時に大量の一酸化炭素(CO)、二酸化
炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)等が生成されたり
等して、これらが装置の外部に排ガスとして排気されて
しまうという問題があった。
【0004】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、燃料に空気を供給することなく、廃棄物の
溶融処理を行うことができる溶融処理装置及びそれを備
える廃棄物処理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の溶融処理装置の発明は、廃棄物
を堆積して溶融するための溶融室と、水素及び酸素ガス
をモル比が水素:酸素で2:1となるように混合してな
るブラウンガスを燃料として用い、ブラウンガスを燃焼
させて廃棄物を溶融するための溶融バーナーと、前記溶
融室への外部からの空気の流入を遮断するための遮断手
段とを備えるとともに、前記溶融バーナーを廃棄物の対
向位置に配設し、ブラウンガスの燃焼によって生じる炎
を廃棄物に向け、その燃焼熱で廃棄物を溶融するとき、
前記遮断手段により溶融室に外部から空気が流入するこ
とを遮断するように構成することを特徴とするものであ
る。
【0006】請求項2に記載の溶融処理装置の発明は、
請求項1に記載の発明において、前記溶融室の後方上部
には廃棄物を投入するための投入口を設け、溶融室の前
方下部には溶融された廃棄物を排出するための排出口を
設け、溶融室の内部において廃棄物を投入口から排出口
に向かって傾斜するように堆積させるとともに、前記溶
融バーナーを溶融室に対して進退可能に構成し、溶融バ
ーナーが廃棄物の表面から一定の距離を保持しながら溶
融室に進出することにより、堆積した廃棄物をその表面
から所定厚さだけ溶融させた後、溶融バーナーが溶融室
から後退し、前記投入口から廃棄物を溶融室に堆積され
た廃棄物の表面に溶融した分量だけ投入するように構成
することを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の溶融処理装置の発明は、
請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記溶融
室の後方下部には供給口を設け、溶融バーナーで堆積し
た廃棄物をその表面から溶融させながら、該供給口を介
して堆積された廃棄物の後方から溶融室内に廃棄物を連
続して供給することにより、廃棄物を連続して溶融可能
に構成することを特徴とするものである。
【0008】請求項4に記載の溶融処理装置の発明は、
請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明におい
て、前記溶融室より下流側には、該溶融室で廃棄物を溶
融させたときに生じる排ガスを移送するため、溶融室と
連通された排気路を有する排ガス処理部を設けるととも
に、当該排ガス処理部には前記ブラウンガスを燃料とし
て用い、ブラウンガスの燃焼によって生じる燃焼熱で排
気路を移動する排ガスを燃焼させて熱分解するためのバ
ーナーを設けることを特徴とするものである。
【0009】請求項5に記載の溶融処理装置の発明は、
請求項1に記載の発明において、前記廃棄物は溶融室の
後方から前方へ移動するように構成され、溶融室の後方
には、投入口を介して溶融室に廃棄物を連続して投入す
る連続投入機構を備えるとともに、溶融室の中間部に
は、廃棄物をその移動過程で溶融する溶融バーナーが設
けられていることを特徴とするものである。
【0010】請求項6に記載の溶融処理装置の発明は、
請求項5に記載の発明において、前記溶融室の両側部に
は、廃棄物の移動過程に沿って溶融バーナーがそれぞれ
設けられていることを特徴とするものである。
【0011】請求項7に記載の廃棄物処理システムの発
明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の溶融処
理装置と、外部より供給された熱エネルギーを利用して
内部に収容された被対象物を燃焼又は加熱するための熱
エネルギー利用設備とを備え、当該溶融処理装置の排ガ
ス処理部と熱エネルギー利用設備との間を熱媒体供給管
で接続し、溶融処理装置の溶融室で廃棄物を溶融させた
ときに生じる排ガスを熱媒体供給管を介して熱エネルギ
ー利用設備に供給し、この排ガスを被対象物を燃焼又は
加熱させるための熱エネルギーとして利用することを特
徴とするものである。
【0012】請求項8に記載の廃棄物処理システムの発
明は、請求項7に記載の発明において、前記熱エネルギ
ー利用設備と、排ガス処理部との間を排ガス移送管で接
続し、熱エネルギー利用設備で被対象物を燃焼又は加熱
させた後に生じる排ガスを排ガス移送管を介して排ガス
処理部の排気路に送り込み、この排ガスをバーナーを用
いて熱分解するように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図3に示すように、廃棄物処理システムは
溶融処理装置41を備え、この溶融処理装置41にガス
発生装置42と、熱エネルギー利用設備としての焼却炉
43とが接続されて構成されている。溶融処理装置41
は、廃棄物に溶融処理を施すための溶融炉10と、廃棄
物を溶融したときに生じる溶融スラグを回収するための
スラグ回収部20と、廃棄物を溶融したときに生じる排
ガスを処理するための排ガス処理部30とから構成され
ている。
【0015】前記ガス発生装置42はその原料に水を用
いてこれを電気分解又は熱分解することにより、水素及
び酸素ガスをモル比が水素:酸素で2:1となるように
混合してなるブラウンガスを発生させるようになってい
る。ガス発生装置42で発生したブラウンガスは、溶融
処理装置41の溶融炉10、スラグ回収部20及び排ガ
ス処理部30に供給され、それぞれで廃棄物又は排ガス
を処理するための燃料として使用されている。
【0016】前記焼却炉43はその内部に収容された、
例えば紙くず、木くず、布屑、プラスチック屑、可燃ゴ
ミ等のような被対象物としての燃焼物を焼却するように
構成されている。焼却炉43には溶融処理装置41の排
ガス処理部30から廃棄物を溶融したときに生じる排ガ
スが供給されており、この排ガスが燃焼物を焼却するた
めの熱エネルギーとして利用されている。また、燃焼物
を焼却したときに生じる排ガスは、溶融処理装置41の
排ガス処理部30へと送られ、ここで処理されている。
さらに、燃焼物を焼却したときに生じる焼却灰は溶融処
理装置41の溶融炉10へと送られ、廃棄物として溶融
処理を施されるように構成されている。
【0017】次に、前記溶融処理装置41の構成につい
て説明する。まず、溶融炉10について説明する。図1
及び図2に示すように、溶融炉10は溶融処理装置41
の左側上部に配設され、その内部にジルコニア製の耐熱
壁60によって区画形成された溶融室11を有してい
る。溶融炉10の後方側となる左側壁において、その上
部には投入口12が溶融室11の後方上部で開口するよ
うに透設されている。この投入口12よりも装置の外部
には筒状の投入部15が配設されている。この投入部1
5の内部にはプッシャー13が投入部15の内部と投入
口12の間を往復動可能に設けられるとともに、投入部
15の上部にはホッパー14が取り付けられている。
【0018】図1のホッパー14近傍の矢印で示すよう
に、投入部15にはホッパー14からその内部に廃棄物
70が供給される。この廃棄物70としては、前記焼却
炉43で燃焼物を焼却したときに生じる焼却灰等の焼成
残滓が挙げられる。その他にも、例えばゴミ処理場等で
ゴミ焼却時に排出される焼却灰等の焼成残滓、アルミニ
ウム、鉄、銅等の金属の精錬時又は鋳物の鋳造時に発生
する金属スケール等のような水分をほとんど含有しない
もの、あるいは汚泥、廃棄薬剤等のような水分を含有す
るものが挙げられる。
【0019】図2で示すように、投入部15の内部に廃
棄物70が供給された状態で、プッシャー13が投入口
12に向かって移動することにより、投入部15内の廃
棄物70が投入口12を介して溶融室11に上方から投
入される。また、プッシャー13の先端には遮断手段を
構成するシール部13aが設けられており、プッシャー
13が投入口12に向かって移動した状態で投入口12
はシール部13aにより閉塞されている。
【0020】溶融炉10の底壁において、前方側となる
右側部には排出口16が溶融室11の前方下部で開口す
るように透設されるとともに、溶融室11の底面17
は、この排出口16に接近するに従って高くなるように
傾斜されている。溶融室11に投入された廃棄物70
は、傾斜した底面17により、その底面17上において
投入口12側に偏って堆積されている。そして、廃棄物
70は、その表面70aが排出口16に向かうに従って
低くなる斜面状、つまり投入口12から排出口16に向
かって傾斜するように堆積されている。また、底面17
の排出口16側となる端部には、堆積された廃棄物70
が崩れた際、これをせき止めて排出口16からこぼれ落
ちることを防止するストッパ16aが突設されている。
【0021】溶融炉10の上部には溶融バーナー18が
堆積された廃棄物70と対向する位置となるように配設
されている。この溶融バーナー18は、その先端面18
cが廃棄物70の表面70aと略平行状になるように、
基端部においてシリンダ19により支持されている。さ
らに、このシリンダ19が伸縮することにより、溶融バ
ーナー18は、図2中に実線及び二点鎖線で示すよう
に、溶融室11に対して進退可能となっている。
【0022】溶融バーナー18の基端部にはガス供給管
18aを介して前記ガス発生装置42が接続されてお
り、このガス発生装置42から溶融バーナー18に燃料
としてブラウンガスが供給されている。ブラウンガス
は、溶融バーナー18の先端部で燃焼されることによ
り、その炎が溶融バーナー18の先端面18cから廃棄
物70の表面70aに向かって延びるように構成されて
いる。そして、ブラウンガスが燃焼されて生じる炎の燃
焼熱により、廃棄物70がその表面70aから溶融され
るようになっている。また、ブラウンガスは燃焼後には
水蒸気となる。
【0023】ブラウンガスの燃焼により生じる炎は、そ
の周囲の温度が直近位置では2000〜2500℃と非
常に高く、近傍に溶融物がないか、あるいは直近から遠
ざかると温度が1000〜1500℃と急激に低くなる
性質を有している。このため、溶融バーナー18の先端
面18cと廃棄物70の表面70aとの間の距離Lは、
ブラウンガスが燃焼されて生じる炎の燃焼熱が最も高い
温度となる位置になるように、約100mmに保持され
ている。また、溶融バーナー18の内部には、先端面1
8cの直近位置を通るように溶融バーナー18の外方か
ら延びる冷却管18bが配設されている。この冷却管1
8b内には水、空気等の冷媒が流されており、冷却管1
8b内を流れる冷媒によって溶融バーナー18の先端面
18cが冷却され、2000〜2500℃と非常に高い
ブラウンガスの燃焼熱による溶融バーナー18の溶融が
防止されている。
【0024】溶融バーナー18は、廃棄物70をその表
面70aから溶融させながらシリンダ19の伸張により
約150mm移動するように設定されている。これによ
り廃棄物70は、その表面70aから約150mmの厚
さまでの範囲が溶融されるようになっている。このた
め、表面70aから約150mmより内奥に堆積された
廃棄物70は、溶融されることなく溶融室11に残留
し、その周囲の耐熱壁60をブラウンガスの炎から保護
するようになっている。そして、溶融された廃棄物70
は、液状の溶融スラグ70bとなり、ストッパ16aを
乗り越えて溶融室11から排出口16へ排出されるよう
になっている。
【0025】溶融室11で廃棄物70を溶融した際に生
じる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、二酸
化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダイオキシン
等の有毒ガスは、ブラウンガスの燃焼による2000〜
2500℃という高温度の炎でそのほとんどが燃焼し、
分解されて無害なものとなる。また、ブラウンガスが燃
焼して生じる水蒸気もブラウンガスの高温度の炎で燃焼
し、分解されて水素及び酸素ガスの混合ガスとなる。そ
して、この混合ガスに燃え残った若干の有毒ガスが混合
したものが排ガスとして、液状の溶融スラグ70bとと
もに溶融室11から排出口16へ排出されている。
【0026】次に、前記スラグ回収部20について説明
する。図1に示すように、スラグ回収部20は溶融炉1
0よりも装置の下流側となるように溶融炉10の下方に
配設されており、その内部には耐熱壁60によって区画
形成された回収室20aを有している。前記排出口16
はこの回収室20aの上端で開口されており、排出口1
6を介して回収室20aが溶融室11に連通されてい
る。さらに、回収室20aの下半部には回収漕21が耐
熱壁60によって区画形成されている。スラグ回収部2
0の下部において、回収漕21の右側部には回収室20
aと装置の外部とを連通するように第1吐出路22が設
けられている。第1吐出路22の下方位置には第1冷却
漕23が配設されるとともに、第1冷却漕23内には水
等の冷却用液体が貯留されている。
【0027】回収漕21の底壁には第2吐出路24が装
置の下方に開口するように設けられるとともに、第2吐
出路24の下方位置には水等の冷却用液体が貯留された
第2冷却漕25が配設されている。加えて、第1吐出路
22及び第2吐出路24の装置の外部への開口端にはそ
れぞれ遮断手段を構成するバルブ26が設けられてい
る。これらバルブ26を操作することにより、第1吐出
路22及び第2吐出路24を開放及び閉塞することがで
きるようになっている。
【0028】スラグ回収部20の回収室20aには、排
出口16を介して前記溶融炉10の溶融室11から液状
の溶融スラグ70b及び排ガスが送り込まれている。そ
れらのうち液状の溶融スラグ70bは、排出口16から
回収室20aの回収漕21内に流れ込み、貯留されてい
る。また、図1の回収漕21及び第1吐出路22の間の
矢印で示すように、回収漕21内に貯留された液状の溶
融スラグ70bは所定量を越えると回収漕21から第1
吐出路22へとオーバーフローするようになっている。
この状態でバルブ26を操作し、第1吐出路22を開放
することにより、液状の溶融スラグ70bは第1冷却漕
23内に滴下される。この際、冷却用液体によって液状
の溶融スラグ70bは固化され、固体のスラグとして第
1冷却漕23で回収される。また、メンテナンス等の場
合には第2吐出路24が開放され、溶融スラグ70bが
第2冷却漕25にて固体のスラグとして回収される。
【0029】スラグ回収部20の回収室20aにおい
て、回収漕21よりも上方位置には第2溶融バーナー4
4が配設されるとともに、第2溶融バーナー44には前
記ガス発生装置42から燃料としてブラウンガスが供給
されている。この第2溶融バーナー44でブラウンガス
を燃焼させ、炎を生じさせることにより回収室20aは
1000〜2000℃に加熱されている。また、第2溶
融バーナー44は、溶融スラグ70b及び排ガスが排出
口16から回収室20aへ排出される方向と直交する方
向にその炎を延ばすように位置固定されている。
【0030】排出口16から回収室20aへ排出される
溶融スラグ70b及び排ガスは、第2溶融バーナー44
から延びるブラウンガスの炎中を通過するように構成さ
れている。ブラウンガスの高温の炎中を通過し、回収漕
21内に貯留される溶融スラグ70bは、その内部に含
まれる未溶融の廃棄物70の粒子、有毒ガス等の不純物
が加熱分解されて取り除かれるようになっている。ま
た、回収室20aの排ガスは、第2溶融バーナー44か
ら延びるブラウンガスの高温の炎により、これに若干量
含まれる有毒ガスがほぼ完全に分解され、取り除かれて
いる。
【0031】次いで、前記排ガス処理部30について説
明する。排ガス処理部30を構成する排気部31aは、
スラグ回収部20よりも装置の下流側となる右側方に配
設されている。排気部31aの内部には前記回収室20
aを介して溶融室11と連通する排気路31が区画形成
されるとともに、一側部には排気路31と連通し、装置
の外部に開口する排気口32が設けられている。この排
気口32には装置の外部から排煙塔35が接続されると
ともに、この排煙塔35の上端には排気ダクト36が接
続されている。これら排気部31a、排煙塔35及び排
気ダクト36により、排ガス処理部30が構成されてい
る。
【0032】溶融炉10から回収室20aへ送られた排
ガスは、回収室20aから排気路31へと流れ込み、排
気路31を排気口32へ向かって進むようになってい
る。この排気路31には複数の障壁33が設けられてお
り、排ガスはこれら障壁33に衝突しながら排気口32
へと進むことにより、気体中に含まれる煤等の不純物を
除去されるようになっている。排気口32から排気され
た排ガスは、排煙塔35を介して排気ダクト36から外
部へと排気される。
【0033】排煙塔35の内部には遮断手段を構成する
ファン34が設けられている。このファン34は、回転
時には排煙塔35内の排ガスを排気ダクト36へと送る
とともに、回転していないときには排煙塔35と排気ダ
クト36の間の空気の流れを遮断するようになってい
る。排気ダクト36の内部には前記溶融バーナー18へ
と延びる冷却管18bの一端が波状に配設されており、
冷却管18b内を流れる冷媒は、排気ダクト36内で排
ガスにより予熱されている。このように冷媒を予熱する
ことにより、急激な温度変化で溶融バーナー18が破損
することを防止することが可能となる。
【0034】排気部31aの排気路31には複数のバー
ナー45が配設されるとともに、これらバーナー45に
は前記ガス発生装置42からブラウンガスが供給されて
いる。これらのバーナー45でブラウンガスを燃焼させ
ることにより、その炎によって排気路31は850〜1
500℃に加熱されている。排気路31を通過する排ガ
スはブラウンガスの炎の燃焼熱により、含まれる有毒ガ
スが完全に熱分解され、水素及び酸素ガスの混合ガスと
なる。
【0035】水素及び酸素ガスの混合ガスは、排気口3
2から排煙塔35を通って排気ダクト36へ達するまで
に450±50℃まで冷やされて再び水蒸気に戻る。そ
して、水蒸気は、排気ダクト36内で冷却管18bを介
して冷媒に熱を伝達することによって約100℃に冷や
され、排気ダクト36から外部へと排気される。
【0036】回収室20aと排気路31との境界部には
チャンバー46が設けられており、このチャンバー46
には装置の外部から熱媒体供給管47の一端が接続され
ている。この熱媒体供給管47の他端は前記焼却炉43
に接続されている。回収室20aから排気路31へ送ら
れる排ガスは、チャンバー46を通過する際、少なくと
もその一部が熱媒体供給管47を介して焼却炉43に送
られている。溶融室11から回収室20aを通過してチ
ャンバー46に到った排ガスはその温度が900〜20
00℃であり、焼却炉43内の燃焼物を焼却するに足る
十分な熱エネルギーを有している。
【0037】また、焼却炉43と排気部31aとの間に
は排ガス移送管48が接続されている。この排ガス移送
管48は、前記熱媒体供給管47よりも装置の下流側で
排気路31と連通するように接続されている。焼却炉4
3で燃焼物を焼却した際に生じる有毒ガスを含む排ガス
は排ガス移送管48を介して排気部31aの排気路31
へ送られている。そして、焼却炉43から排気部31a
へ送られた排ガスは、排気路31において複数のバーナ
ー45で加熱されることにより、有毒ガスを分解され、
水素及び酸素ガスの混合ガスとなって排煙塔35へ送ら
れるように構成されている。
【0038】上記の溶融炉10、スラグ回収部20及び
排気部31aから構成される溶融処理装置41内におい
て、廃棄物70は、ブラウンガスの燃焼により生じる高
温度の炎によって迅速かつ確実に溶融される。また、廃
棄物70の燃焼時に生じるおそれのある有毒ガスも、2
000〜2500℃という高温度の炎によって燃焼し、
さらに分解されて無害なものとなる。
【0039】溶融処理装置41はブラウンガスの燃焼に
より生じる炎を高温度に維持するため、溶融炉10のプ
ッシャー13のシール部13a、スラグ回収部20のバ
ルブ26及び排気部31aのファン34より構成される
遮断手段を操作することにより、その外部から溶融室1
1への空気の流れを遮るように構成されている。これら
プッシャー13のシール部13a、バルブ26及びファ
ン34による空気の流れの遮断は、溶融炉10に設けら
れた複数の温度センサ10aによる溶融室11内の温度
の検出に基づいて行われる。具体的には、温度センサ1
0aでの測定による溶融室11内の温度が2000〜2
500℃の場合、ブラウンガスに不純物が混じることに
よって燃焼温度が低下することを抑制するため、装置の
外部と溶融室11の間の空気の流れが遮断される。
【0040】前記廃棄物処理システムの作用について以
下に記載する。さて、図1に示すような廃棄物処理シス
テムの溶融処理装置41を使用するときには、まずスラ
グ回収部20のバルブ26及び排気部31aのファン3
4から溶融室11への空気の流れが遮られる。この状態
で溶融バーナー18、第2溶融バーナー44及び各バー
ナー45にガス発生装置42からブラウンガスが供給さ
れ、着火される。この後、温度センサ10aで溶融室1
1の温度が1500℃まで上昇したことを確認した後、
投入部15から溶融室11内へ廃棄物70が投入され
る。このとき、廃棄物70はその一部が投入口12を出
た直後に溶融されながら投入される。
【0041】その後、プッシャー13のシール部13a
で投入口12を閉塞し、装置の外部から溶融室11への
空気の流れが完全に遮られる。そして、溶融室11の温
度が2000℃まで上昇したことを温度センサ10aで
確認した後、図2に示すように溶融バーナー18がシリ
ンダ19の伸張により廃棄物70の表面70aから約1
00mmの位置まで移動し、堆積された廃棄物70を溶
融し始める。溶融された廃棄物70は、液状の溶融スラ
グ70bとなって堆積された廃棄物70の表面70aを
下方へと流れ落ち、排出口16及び回収室20aを介し
て回収漕21で回収される。
【0042】次いで、溶融バーナー18は、廃棄物70
を溶融させながら約150mm移動した位置で停止す
る。堆積された廃棄物70がその表面70aから約15
0mmの厚さまでほぼ完全に溶融されると、周囲に溶融
物がなくなることにより、溶融室11の温度が低下し始
める。この温度の低下が温度センサ10aによって検知
されると、溶融バーナー18がシリンダ19の収縮によ
り溶融室11から後退する。また、これとほぼ同時に、
スラグ回収部20ではバルブ26が開放され、第1吐出
路22を介して第1冷却漕23内に溶融スラグ70bが
滴下され、回収される。
【0043】溶融室11で廃棄物70を溶融するときに
生じる有毒ガスは、まず溶融バーナー18でブラウンガ
スが燃焼時に発生させる炎の燃焼熱が2000〜250
0℃と非常に高温度であるため、溶融室11でそのほと
んどが燃焼されて分解される。また、溶融室11で燃え
残った有毒ガスは、回収室20aにおいて、第2溶融バ
ーナー44でブラウンガスが燃焼時に発生させる炎の燃
焼熱によりほぼ完全に燃焼されて分解される。さらに、
ブラウンガスが燃焼した後に生じる水蒸気はブラウンガ
スの炎の燃焼熱により分解され、水素及び酸素ガスの混
合ガスとなる。
【0044】この混合ガスは、排ガスとして回収室20
aから排気部31aの排気路31へと送られるときにチ
ャンバー46内を通過する。このとき、排ガスの温度が
900℃未満の場合には、この排ガスはチャンバー46
から排気路31へと送られる。また、排ガスの温度が9
00℃以上の場合には、この排ガスは熱媒体供給管47
を介して焼却炉43へ供給され、焼却炉43内の燃焼物
を燃焼させるための熱エネルギーとして利用される。そ
して、焼却炉43内で燃焼物を燃焼させたときに生じる
有毒ガスを含む排ガスは、排ガス移送管48を介して排
気部31aの排気路31へ送られ、チャンバー46内を
通過した排ガスに合流される。そして、排気路31の排
ガスは、複数のバーナー45からのブラウンガスの炎で
含有する有毒ガスを分解され、水素及び酸素ガスの混合
ガスとなって排煙塔35へと送られる。
【0045】排ガスである混合ガスはファン34が停止
している間、排煙塔35内に保持される。溶融炉10に
おける溶融処理が一旦停止され、ファン34が回転し始
めると、混合ガスはファン34の回転により、排煙塔3
5から排気ダクトへ送られる。このとき、水素及び酸素
ガスの混合ガスは、排気ダクト36へ達するまでに45
0℃程度まで冷やされて水蒸気となる。その後、排気ダ
クト36内で水蒸気は、冷却管18bを介して冷媒に熱
を伝達することによって約100℃に冷やされ、排気ダ
クト36から外部へと排気される。
【0046】スラグ回収部20でのスラグの回収及び排
ガス処理部30からの水蒸気の排気が行われ、温度セン
サ10aで溶融室11の温度が約1500℃まで下降し
たことが確認された後、投入部15から溶融室11内へ
新たな廃棄物70が上記操作で溶融された分量と等量と
なるように投入される。この新たな廃棄物70として
は、焼却炉43で生じた焼成残滓が主に使用される。そ
して、上記操作が繰り返されることにより廃棄物70の
溶融処理が行われる。
【0047】前記の第1実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ 第1実施形態の溶融処理装置41によれば、廃棄物
70を溶融させるため、燃料としてブラウンガスが使用
されている。このブラウンガスは空気を供給することな
く燃焼させることができるとともに、燃焼時には高温度
の燃焼熱を発生させることができる。さらに、ブラウン
ガスの燃焼時には遮断手段を構成する溶融炉10のプッ
シャー13のシール部13a、スラグ回収部20のバル
ブ26及び排気部31aのファン34により、装置外部
から溶融室11への空気の流入が遮断されている。これ
により、ブラウンガスに不純物が混じり、燃焼温度が低
下することを防止することができる。加えて、ブラウン
ガスの燃焼温度が2000〜2500℃と非常に高温度
であるため、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(C
O)、二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダ
イオキシン等をも燃焼させ、分解させることができ、こ
れらが装置外に排出されることを防止することができ
る。
【0048】・ この溶融処理装置41は、溶融バーナ
ー18が溶融室11に対して進退可能に構成されてい
る。そして、廃棄物70の溶融時には溶融バーナー18
を進出させ、廃棄物70を所定量溶融した後には一旦溶
融バーナー18を後退させ、廃棄物70の溶融を一時的
に停止する、いわゆるバッチ式処理により溶融処理が行
われている。このため、廃棄物70の投入時に溶融バー
ナー18に廃棄物70が付着し、溶融バーナー18が破
損することを防止することができるとともに、廃棄物7
0の溶融処理を確実に行うことができる。
【0049】・ 溶融処理装置41の排ガス処理部30
を構成する排気部31aの排気路31には複数のバーナ
ー45が配設されている。このバーナー45は、ガス発
生装置42から供給されたブラウンガスを燃焼させるこ
とにより、排気路31を通過する排ガスを燃焼させるよ
うに構成されている。このため、排ガス中に含まれる窒
素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素
(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダイオキシン等の有
毒ガスを燃焼し、分解することができ、これらが装置外
に排出されることを確実に防止することができる。
【0050】・ 廃棄物処理システムは、上記のような
溶融処理装置41に熱エネルギー利用設備としての焼却
炉43を接続して構成されている。そして、焼却炉43
で燃焼物を燃焼させるための熱エネルギーには溶融処理
装置41で廃棄物70を溶融処理したときに生じる高温
度の排気ガスを利用している。このため、廃棄物70を
溶融処理した後の余剰エネルギーを無駄にすることな
く、効率的に利用することができ、燃焼物の燃焼処理に
おける省エネルギー化を図ることができる。
【0051】・ さらに、廃棄物処理システムは焼却炉
43で生じた排ガスを排ガス移送管48を介して溶融処
理装置41の排ガス処理部30に送り、ここで廃棄物7
0を溶融処理したときに生じる排ガスとともに処理する
ように構成されている。このため、排ガス処理において
は、廃棄物処理システム全体で窒素酸化物(NOx)、
一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化
物(SOx)、ダイオキシン等の有毒ガスが外部に排出
されないクローズドシステムを構成することができ、有
毒ガスの排出を確実に防止することができる。加えて、
溶融処理装置41及び焼却炉43のそれぞれで排ガスを
無害なものとするための処理を行うことと比較して、排
ガスの処理効率の向上を図ることができる。
【0052】・ 焼却炉43で生じた焼成残滓は、溶融
処理装置41の溶融炉10に送られ、廃棄物処理システ
ムの外部に排出されることなく、ここで溶融処理されて
スラグとされるように構成されている。従って、この廃
棄物処理システムにより、ゴミ等の燃焼物の焼却からそ
の焼却後の焼成残滓の溶融までの処理は、排ガス処理を
含め、外部に有毒物、有毒ガス等を排出することなく、
1つのシステム内で行うことができるクローズドシステ
ムを構成することができる。このため、外部に焼成残滓
等の廃棄物、有毒ガス等といった産業廃棄物の処理を高
効率で行うことができるとともに、外部にこのような産
業廃棄物を一切出すことのない、いわゆるゼロ・エミッ
ションを達成することができる。
【0053】・ 排ガス移送管48は、熱媒体供給管4
7よりも装置の下流側で排気路31と連通するように接
続されている。従って、焼却炉43で生じた排ガスが熱
媒体供給管47から焼却炉43に再び戻されることを防
止することができ、焼却炉43と排ガス処理部30との
間で有毒ガスが循環されることを防止することができ
る。
【0054】(第2実施形態)以下、この発明の第2実
施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この
第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を中
心に説明する。
【0055】図4(a)に示すように、第2実施形態の
溶融処理装置41を構成する溶融炉10には、溶融室1
1の後方下部に開口する供給口12aが透設されてい
る。この供給口12aよりも装置の外部には筒状の第2
投入部15aが配設されている。第2投入部15aと投
入部15との間には連通管15bが接続されており、こ
の連通管15bを介して第2投入部15aの内部と投入
部15の内部とが連通されている。
【0056】第2投入部15aの内部には、その先端に
遮断手段を構成するシール部13aが取着された第2プ
ッシャー13bが第2投入部15aの内部と供給口12
aの間を往復動可能に設けられている。そして、投入部
15のプッシャー13がそのシール部13aで投入口1
2を閉塞した状態で、廃棄物70はホッパー14から連
通管15bを介して第2投入部15aに投入され、ここ
から第2プッシャー13bにより溶融室11へと供給さ
れる。
【0057】第2プッシャー13bにより溶融室11へ
廃棄物70を供給する際、新たな廃棄物70は溶融室1
1に堆積された廃棄物70の後方下部に押し出される。
そして、第2プッシャー13bによる溶融室11への新
たな廃棄物70の供給を複数回繰り返すと、やがて図4
(b)に示すように、廃棄物70の表面70aの傾斜角
度が変化する。この廃棄物70の表面70aの傾斜角度
の変化に対応することができるように、溶融バーナー1
8はシリンダ19に対して揺動可能に構成されている。
【0058】すなわち、溶融バーナー18はシリンダ1
9の先端に回動軸18dを介して回動可能に取り付けら
れるとともに、図示しない駆動機構を備えている。そし
て、溶融バーナー18は廃棄物70の表面70aの傾斜
角度の変化に応じ、駆動機構によってシリンダ19の先
端で回動軸18dを中心に回動し、先端面18cが廃棄
物70の表面70aと略平行状になるように揺動するよ
うに構成されている。また、図示してはいないが、この
第2実施形態の溶融バーナー18も第1実施形態のもの
と同様にガス供給管及び冷却管を有している。
【0059】さて、上記の溶融処理装置41で溶融処理
を行うときには、まず投入部15から廃棄物70が投入
された後、溶融バーナー18により溶融が行われる。一
旦廃棄物70の溶融が終わった後の溶融室11内への廃
棄物70の供給は、次のように供給口12aを介して第
2投入部15aから行われる。すなわち、まず第2投入
部15aにはホッパー14から連通管15bを介して廃
棄物70がその内部に投入される。温度センサ10aに
より溶融室11内の温度が下降し始めたことが検知され
ると、第2プッシャー13bの供給口12aへの移動に
より、堆積された廃棄物70の後方から新たな廃棄物7
0が溶融室11の内部に供給される。
【0060】このとき、新たな廃棄物70が溶融室11
内で堆積された廃棄物70の内部に押し込まれることに
より、その表面70aの傾斜角度が変化し、溶融バーナ
ー18の先端面18cが廃棄物70の表面70aと略平
行状とならず、溶融室11内の温度が上昇しない。する
と、温度センサ10aにより溶融室11内の温度が上昇
していないことが検知され、駆動機構が操作されて溶融
バーナー18が揺動される。
【0061】溶融バーナー18が揺動され、堆積された
廃棄物70がその表面70aから再び溶融され始める
と、溶融室11内の温度が上昇し始め、駆動機構による
溶融バーナー18の揺動が停止されて、溶融バーナー1
8は廃棄物70の表面70aと略平行状となった状態で
固定される。そして、第2投入部15a内にはホッパー
14を介して廃棄物70が投入されるとともに、溶融室
11の温度の下降が検知される毎に第2プッシャー13
bが往復動を繰り返し、溶融室11に連続して廃棄物7
0を投入され、溶融処理が行われる。また、第2投入部
15aからの廃棄物70の供給量は、堆積された廃棄物
70の溶融量と等量となるように調整される。
【0062】前記の第2実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ 第2実施形態の溶融処理装置41によれば、温度セ
ンサ10aにより溶融室11の温度の下降が検知される
毎に、第2投入部15aから供給口12aを介して廃棄
物70を溶融室11に連続して供給することができる。
従って、廃棄物70の溶融処理を連続して行うことがで
き、溶融処理の効率を向上させることができる。
【0063】・ 第2投入部15aからの廃棄物70の
供給量を堆積された廃棄物70の溶融量と等量となるよ
うに調整することにより、廃棄物70の処理効率の向上
及び処理時間の短縮化を図ることができる。
【0064】・ 第2プッシャー13bの先端には遮断
手段を構成するシール部13aが設けられている。そし
て、第2投入部15aからの廃棄物70の投入後、供給
口12aを第2プッシャー13bのシール部13aで閉
塞することにより、溶融室11への空気の流入を確実に
遮断することができる。
【0065】(第3実施形態)以下、この発明の第3実
施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、この
第3実施形態においては、第1実施形態と異なる点を中
心に説明する。また、以下の説明において、前後は図5
における右左を基準にするとともに、左右は図6におけ
る上下を基準にする。
【0066】図5及び図6に示すように、第3実施形態
の溶融処理装置41を構成する溶融炉10は、前後方向
に延びる長四角箱状の溶融室11を有し、その左側壁に
おいて、後方上部には投入口12が開口されている。こ
の投入口12よりも装置の外部には、連続投入機構が設
けられている。
【0067】連続投入機構は、投入口12に接続されて
いる筒状の投入筒部71を備え、その内部にはプッシャ
ー72が投入口12に対して進退可能に設けられるとと
もに、外端上面にはホッパー73が取付けられている。
このホッパー73から投入筒部71内に廃棄物70が供
給された後、プッシャー72が投入口12に対して前進
することにより、廃棄物70は投入口12を介して溶融
室11に投入される。ここで、プッシャー72は、その
先端が投入口12まで到達することなく、投入部15の
途中で前進が停止するように構成されている。
【0068】溶融炉10の底壁において、その前端部に
は溶融室11に投入された廃棄物70の移動を規制する
ための流出防止壁74が立設されている。この流出防止
壁74の上端部の中央には、溶融後の溶融スラグを前方
へ排出するための排出凹部75が凹設されている。
【0069】溶融室11の底面17は、流出防止壁74
に接近するに従って低くなるように傾斜され、溶融室1
1に投入された廃棄物70及び溶融スラグを溶融室11
の底面17上において投入口12から流出防止壁74に
向かって誘導するようになっている。
【0070】溶融炉10において、その底壁の流出防止
壁74より前方位置には排出口16が設けられるととも
に、その下方位置には、四角箱状のスラグ回収部20が
延設されている。このスラグ回収部20の内部は、排出
口16を介して溶融室11と連通するとともに、水等の
冷却用液体が貯留されている。スラグ回収部20の後側
壁にはスラグ回収孔76が透設され、そこにはスラグ回
収部20内に設けられた第1回収コンベア77と連動す
る第2回収コンベア78が設けられている。
【0071】そして、これら回収コンベア77,78に
よって、スラグ回収部20内のスラグを外方へ搬出する
ようになっている。さらに、スラグ回収孔76は、遮断
手段を構成する図示しないエアーカーテン等によって開
放又は閉塞することができるようになっている。
【0072】図5〜図7に示すように、溶融室11の左
右両側壁において、投入口12と流出防止壁74との間
には、溶融バーナー取付け部79がそれぞれ貫通支持さ
れている。これら溶融バーナー取付け部79は、内側面
下部80がほぼ45度に傾斜するようにそれぞれ構成さ
れているとともに、上下一対の溶融バーナーとしての第
3溶融バーナー81が、溶融室11の前後方向にそれぞ
れ3対ずつ取付けられている。各一対の第3溶融バーナ
ー81は、両側壁間で前後方向に交互に位置している。
【0073】図5及び図6に示すように、溶融室11の
前側壁には第1排気口82が透設され、この第1排気口
82には排ガス処理部30を構成する逆L字状の排煙塔
35が接続されている。この排煙塔35内は溶融室11
と連通する排気路31となり、溶融室11で廃棄物70
に溶融処理を施したときに発生する排ガスが第1排気口
82を介して排気路31へ送られるようになっている。
【0074】排煙塔35には一対のバーナー取付け部4
5aが排気路31を挟んで対向するように貫通支持さ
れ、その内部にバーナーとしての第2バーナー45bが
それぞれ取付けられている。これら第2バーナー45b
は、第3溶融バーナー81と同一にそれぞれ構成されて
いる。さらに、排煙塔35の端部には、その内部に遮断
手段を構成するファン34が設けられている。
【0075】スラグ回収部20の前側壁には第2排気口
83が透設されるとともに、この第2排気口83と排煙
塔35との間には、排ガス処理部30を構成するバイパ
ス筒84が接続されている。そして、溶融室11とスラ
グ回収部20内との排気調整を行うようになっている。
【0076】次に、第3溶融バーナー81について説明
する。図8及び図9(a)に示すように、有底円筒状の
バーナー本体85の底壁には有底円筒状の冷媒供給管8
6が貫通支持されている。この冷媒供給管86の先端部
はバーナー本体85内に位置するとともに、端部に向か
うに従い縮径するテーパ状に形成されている。
【0077】また、冷媒供給管86の基端部は、バーナ
ー本体85の底壁よりも基端側に位置している。この冷
媒供給管86内において、底壁には円筒状のガス供給管
87が貫通支持され、その先端部はバーナー本体85の
先端部よりも先端側に位置している。ガス供給管87の
基端部には図示しないガス発生装置が接続され、ガス発
生装置で発生したブラウンガスがガス供給管87内に送
られる。
【0078】バーナー本体85の先端部には略円環状の
ノズル固定部88が設けられ、ガス供給管87の先端部
には円環状のノズル取付け部89の基端部が螺合されて
いる。このノズル取付け部89は、ガス供給管87の先
端部に螺合された状態において、ノズル固定部88の内
周面上に設けられた固定段部90に係合するとともに、
六角孔付きボルト91によってノズル固定部88に固定
されている。このとき、ノズル取付け部89の基端面と
固定段部90との間は、図示しないゴム材料製のシール
リングによってシールされている。
【0079】ノズル取付け部89の先端部は、その内径
が基端部の内径よりも大きく設定されるとともに、略円
筒状のノズル92の基端部が着脱可能に螺着されてい
る。図9(a)及び(b)に示すように、ノズル92の
内部はガス噴射口93として構成され、その内径はガス
供給管87の内径よりも大きく設定されている。このた
め、ガス供給管87内に供給されたブラウンガスは、そ
の圧力がガス供給管87内よりも減圧された状態でノズ
ル92のガス噴射口93から噴射される。そして、噴射
されたブラウンガスが燃焼されることにより炎が発生す
る。
【0080】図8に示すように、冷媒供給管86の基端
部の周壁には冷媒供給孔94が貫通形成され、バーナー
本体85の基端部の周壁には冷媒排出孔95が貫通形成
されている。冷媒供給管86内には、冷媒供給孔94を
介して冷媒としての水が圧入される。この水は、冷媒供
給管86とガス供給管87との間をそれらの先端方向へ
流れた後、端部に向かうに従い縮径するテーパ状に形成
された冷媒供給管86の先端部によって圧縮されて、そ
の圧力が高められる。
【0081】そして、水は、冷媒供給管86の先端部か
らノズル取付け部89の基端面に向けて噴射され、ノズ
ル取付け部89を介してノズル92を冷却する。次い
で、バーナー本体85と冷媒供給管86との間をそれら
の基端方向へ流れた後、冷媒排出孔95からバーナー本
体85の外部へ排水される。
【0082】さて、上記の溶融処理装置41で溶融処理
を行うときには、プッシャー72が投入筒部71内を後
退した状態において、まずホッパー73から投入筒部7
1内に廃棄物70が供給される。次いで、プッシャー7
2が投入口12に対して前進することにより、投入筒部
71内の廃棄物70は、投入口12を介して溶融室11
に投入される。このとき、プッシャー72はその先端の
前進が投入筒部71の途中で停止するために、廃棄物7
0の一部は投入筒部71内に残留する。このため、投入
口12は残留した廃棄物70が実質的な壁となって閉塞
される。
【0083】続いて、プッシャー72が再び後退した
後、ホッパー73から投入筒部71内に廃棄物70が供
給される。そして、前述と同様にして廃棄物70が溶融
室11に投入される。以上の操作が繰り返して行われる
ことによって廃棄物70が連続して投入され、溶融室1
1に堆積される。
【0084】図5に示すように、溶融室11に堆積され
た廃棄物70において、各第3溶融バーナー81の近傍
位置のものは、各第3溶融バーナー81の炎及び燃焼熱
によってそれぞれ溶融される。溶融された廃棄物70は
液状の溶融スラグとなり、堆積された廃棄物70の表面
70aに沿って溶融室11の前方へと流れて廃棄物70
と流出防止壁74との間に貯留される。
【0085】そして、この貯留された溶融スラグの表面
が排出凹部75に達したときには、溶融スラグが排出凹
部75を通り、排出口16からスラグ回収部20内に流
下する。このとき、スラグ回収部20内の冷却用液体に
よって溶融スラグは固化され、この固化されたスラグ
は、各回収コンベア77,78によってスラグ回収孔7
6から外方へ搬出される。
【0086】前記の第3実施形態によって発揮される効
果について、以下に記載する。 ・ 第3実施形態の溶融処理装置41によれば、溶融室
11には廃棄物70が連続して投入される。よって、廃
棄物70を連続して溶融可能となるために、廃棄物70
の溶融処理の効率を向上させることができる。
【0087】・ 第3実施形態の溶融処理装置41によ
れば、溶融室11の左右両側部には、複数の第3溶融バ
ーナー81を有する溶融バーナー取付け部79がそれぞ
れ貫通支持されている。よって、廃棄物70を左右両側
から同時に溶融することができるために、廃棄物70の
溶融処理の効率をより向上させることができる。
【0088】・ 第3実施形態の溶融処理装置41によ
れば、第3溶融バーナー81のノズル92のガス噴射口
93は、その内径がガス供給管87の内径よりも大きく
設定されている。このため、ブラウンガスは、その圧力
がガス供給管87内よりも減圧された状態でノズル92
のガス噴射口93から噴射される。よって、ブラウンガ
スの燃焼による炎がノズル92から離間するのを防止
し、ノズル92の近傍位置に集中させることができる。
【0089】・ 第3実施形態の溶融処理装置41によ
れば、第3溶融バーナー81のノズル92は、ノズル取
付け部89に着脱可能に螺着されている。よって、ノズ
ル92を交換することによってガス噴射口93の内径を
変更してガス噴射口93から噴射されるブラウンガスの
圧力を容易に変更することができるために、ブラウンガ
スの燃焼による炎の大きさを容易に変更することができ
る。
【0090】・ 第3実施形態の溶融処理装置41によ
れば、第3溶融バーナー81の冷媒供給管86内に圧入
される水は、ノズル取付け部89の基端面に向けて噴射
されるときには、冷媒供給管86の先端部においてその
圧力が高められている。よって、水をノズル取付け部8
9の基端面に確実に当てることができるために、ノズル
取付け部89を介してノズル92を確実に冷却すること
ができる。
【0091】・ 第3実施形態の溶融処理装置41によ
れば、第3溶融バーナー81の冷媒供給管86内には冷
媒としての水が圧入され、この水によってノズル92は
冷却されている。よって、ブラウンガスの燃焼熱による
ノズル92の溶融を防止することができる。さらに、冷
媒供給管86内に圧入される水の量又は圧力を調節して
ノズル92の冷却の度合いを変更することにより、ブラ
ウンガスの圧力や体積を容易に調節することができる。
このため、ノズル92の先端部と廃棄物70の表面70
aとの距離に合わせてブラウンガスの燃焼による炎の大
きさを容易に変更することができる。
【0092】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 第1実施形態において、例えば投入口12と溶融バ
ーナー18との間に投入された廃棄物70が溶融バーナ
ー18に付着することを防止するシールド壁を設け、溶
融バーナー18の溶融室11に対する位置を固定しても
よい。
【0093】・ 第1実施形態では堆積された廃棄物7
0は、その表面70aが投入口12から排出口16に向
かうように傾斜されているが、これに限定されず、例え
ば廃棄物70をその表面70aが水平面状をなすように
堆積させ、これに対応して溶融バーナー18をその先端
面が水平面状をなすように配設してもよい。
【0094】・ 各実施形態において、焼却炉43の焼
成残渣を取り出すための取出口と、溶融炉10のホッパ
ー14との間に移送手段として、例えばコンベア、台車
等を設けてもよい。そして、この移送手段により、焼却
炉43の焼成残渣を溶融炉10のホッパー14へ自動又
は手動により供給するように構成してもよい。このよう
に構成した場合、焼却炉43の残渣を溶融炉10へ容易
かつ迅速に移送することができ、作業効率を向上させ、
処理時間の短縮化を図ることができる。
【0095】・ 各実施形態において、熱エネルギー利
用設備は焼却炉43に限らず、熱エネルギーを利用し
て、内部に収容された被対象物を燃焼又は加熱するもの
であれば、例えば火力発電所の発電機としてもよい。こ
の場合、被対象物は化石燃料が混合された混合気とな
る。その他にも、被対象物としてのボイラ水を加熱する
ボイラー装置、化石燃料が混合された混合気を燃焼させ
るガスタービン装置等としてもよい。
【0096】・ 第2実施形態において、連通管15b
を省略し、第2投入部15aの上部に第2のホッパーを
設け、この第2のホッパーから第2投入部15aの内部
に廃棄物70を投入してもよい。
【0097】・ 各実施形態において、溶融バーナー1
8又はノズル92を冷却する冷媒として水を用いた場合
には溶融バーナー18又はノズル92を冷却した後の水
をガス発生装置42に送り、この水からブラウンガスを
発生させることによって、水をブラウンガスの原料とし
て再利用するように構成してもよい。このように構成し
た場合、廃棄物処理システムを運用する際に必要とする
水の総使用量の低減を図り、省エネルギー化を図ること
ができる。
【0098】・ 排気ダクト36から排気される水蒸気
を回収し、溶融バーナー18を冷却する冷媒として利用
してもよい。他にも、この水蒸気を回収した後、液化さ
せて水とし、これをガス発生装置42に供給し、ブラウ
ンガスの原料としたり、溶融バーナー18を冷却する冷
媒として利用したり等してもよい。さらには、排気ダク
ト36から排気される水蒸気を、例えばボイラー装置、
水耕栽培等といった蒸気利用設備に供給するように構成
してもよい。このように構成した場合、エネルギー効率
をさらに高めることができる。
【0099】・ 第3実施形態において、溶融室11及
びスラグ回収部20をジルコニア製の耐熱壁によって区
画形成してもよい。 ・ 第3実施形態において、排煙塔35に2対以上のバ
ーナー取付け部45aを貫通支持させてもよい。
【0100】・ 第3実施形態において、溶融室11の
左右両側壁に貫通支持された溶融バーナー取付け部79
に、第3溶融バーナー81を溶融室11の前後方向にそ
れぞれ2対以下、又は4対以上ずつ取付けてもよい。ま
た、溶融室11の左右両側壁に、その内部に第3溶融バ
ーナー81が1つ取付けられた溶融バーナー取付け部を
複数それぞれ貫通支持させてもよい。このとき、各第3
溶融バーナー81は同一平面上に位置してもよいし、複
数の平面上にそれぞれ位置してもよい。さらに、各第3
溶融バーナー81は、両側壁間で前後方向に交互に位置
しているのが好ましい。
【0101】・ 第3実施形態において、溶融バーナー
取付け部79に取付けられた上下一対の第3溶融バーナ
ー81を図10に示すような構成の第4溶融バーナー9
6に変更してもよい。この第4溶融バーナー96は、上
下に延びる有底筒状の冷媒供給管86を有し、その中間
部及び下端部には、分岐冷媒供給管97がそれぞれ取付
けられている。さらに、各分岐冷媒供給管97の内部に
は、分岐ガス供給管98がそれぞれ配置されている。
【0102】各分岐ガス供給管98の基端部は冷媒供給
管86を貫通するとともに、有底筒状のガス供給管87
の中間部又は下端部にそれぞれ取付けられている。各分
岐冷媒供給管97の先端部は、第1連結筒99の基端部
にそれぞれ螺入されている。各第1連結筒99は、中間
部でほぼ45度下方に向けて折曲されるとともに、先端
部には筒状のノズル固定部100の基端部がそれぞれ螺
入されている。各ノズル固定部100の先端部は、板状
のノズル固定板101によってそれぞれ閉塞されてい
る。各ノズル固定板101の先端面は、溶融バーナー取
付け部79の内側面下部80を通る平面上にそれぞれ位
置している。
【0103】各ノズル固定部100の先端部の周壁には
冷媒排出孔95がそれぞれ貫通形成されるとともに、冷
媒排出管102がそれぞれ取付けられている。一方、各
分岐ガス供給管98の先端部は、第1連結筒99と平行
に延びる第2連結筒103の基端部にそれぞれ螺入され
ている。各第2連結筒103の先端部には、筒状のノズ
ル92がそれぞれ螺入されている。
【0104】各ノズル92の内部はそれぞれガス噴射口
93となり、それらの内径は、基端部が分岐ガス供給管
98の内径よりも小さく設定されるとともに、先端部は
基端部よりも小さくそれぞれ設定されている。各ノズル
92の先端部は、ノズル固定板101を貫通してノズル
固定部100から突出している。
【0105】ガス供給管87には図示しないガス発生装
置が接続され、このガス発生装置からブラウンガスが供
給される。ガス供給管87内のブラウンガスは、各分岐
ガス供給管98内及び各第2連結筒103内を通った
後、各ノズル92のガス噴射口93の先端から噴射され
る。このとき、ブラウンガスはガス噴射口93の基端部
において圧縮されてその圧力が高められるとともに、先
端部においてさらに圧縮されてその圧力がさらに高めら
れた後、噴射される。そして、ブラウンガスがノズル9
2の外端部で燃焼することにより炎が発生する。
【0106】一方、冷媒供給管86内には冷媒としての
水が圧入される。この水は、各分岐冷媒供給管97と各
分岐ガス供給管98との間及び第1連結筒99と第2連
結筒103との間を、各分岐ガス供給管98及び第2連
結筒103を冷却しながらそれらの先端方向へ流れた
後、ノズル固定部100とノズル92との間においてノ
ズル92を冷却する。次いで、冷媒排出孔95及び冷媒
排出管102内を通って排水される。
【0107】よって、この第4溶融バーナー96におい
ても、第3溶融バーナー81と同様に、冷媒供給管86
内に圧入される水の量又は圧力を調節してブラウンガス
の圧力や体積を変更することにより、ブラウンガスの燃
焼による炎の大きさを容易に変更することができる。
【0108】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 前記熱エネルギー利用設備と、溶融処理装置の溶融
炉との間には、熱エネルギー利用設備で被対象物を燃焼
又は加熱した後に生じる残滓を溶融炉へ移送するための
移送手段を設け、当該移送手段によって溶融炉へ移送さ
れた残滓を廃棄物として溶融室に投入し、溶融処理を施
すように構成したことを特徴とする請求項7又は請求項
8に記載の廃棄物処理システム。このように構成した場
合、被対象物を燃焼又は加熱からその後の残滓の溶融処
理までのサイクルを全て1つのシステム内で行うクロー
ズドシステムを構成することができ、システム外に廃棄
物、有毒ガス等が排出されることを防止することができ
るとともに、それらの処理を高効率で行うことができ
る。
【0109】・ 前記排ガス処理部は、溶融炉で廃棄物
を溶融するときに排気路を介して外部から溶融室へ空気
が流れ込むことを遮るための遮断手段を備えることを特
徴とする請求項4に記載の溶融処理装置。このように構
成した場合、ブラウンガスの燃焼時において、排気部か
ら溶融室に空気が流入することを遮断することができ
る。
【0110】・ 前記溶融バーナーの内部には冷却管を
配設し、当該冷却管内に冷媒を流すことによって溶融バ
ーナーを冷却するように構成するとともに、この冷却管
の一端部を前記排ガス処理部の内部に配設し、排ガス処
理部で排ガスを熱分解したときに生じる余剰熱で冷却管
内の冷媒を予熱することを特徴とする請求項1から請求
項4のいずれかに記載の溶融処理装置。このように構成
した場合、急激な温度変化による溶融バーナーの破損を
防止することができるとともに、排ガスが有する熱エネ
ルギーを有効に利用することができる。
【0111】・ 前記投入口よりも装置の外部には、こ
の投入口を介して溶融室に廃棄物を投入するためのプッ
シャーを備える投入部を配設するとともに、このプッシ
ャーの端部にシール部を設けて遮断手段を構成し、廃棄
物の投入後、プッシャーのシール部により投入口を閉塞
することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか
に記載の溶融処理装置。このように構成した場合、投入
口から溶融室への空気の流入を確実に遮断することがで
きる。
【0112】・ 前記熱エネルギー利用設備を焼却炉と
し、被対象物を焼却炉の内部に収容された燃焼物とし、
焼却炉で燃焼物を燃焼させた後に生じる焼却灰を廃棄物
として溶融処理装置を構成する溶融炉の溶融室に投入す
るとともに、燃焼物を燃焼させた後に生じる排ガスを排
ガス処理部の排気路に送り込むことを特徴とする請求項
7又は請求項8に記載の廃棄物処理システム。このよう
に構成した場合、例えば紙くず、木くず、布屑、プラス
チック屑、可燃ゴミ等のような燃焼物の焼却処理からそ
の焼却灰の溶融処理までを1つのシステムで行うことが
できる。さらに、これら燃焼物を焼却したときに生じる
窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭
素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダイオキシン等の
排ガスが外部へ排出されることを防止することができ
る。
【0113】・ 前記廃棄物を溶融するとき、溶融室の
温度が2000〜2500℃であることを特徴とする請
求項1から請求項6のいずれかに記載の溶融処理装置。
このように構成した場合、廃棄物を溶融するときに発生
する窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、二酸
化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダイオキシン
等の有毒ガスを燃焼させることができ、これらを分解さ
せることができる。
【0114】・ 前記溶融炉で廃棄物を溶融させたとき
に生じる排ガスの温度が900〜1500℃であり、こ
の900〜1500℃の排ガスを熱エネルギー利用設備
に供給することを特徴とする請求項7又は請求項8に記
載の廃棄物処理システム。このように構成した場合、熱
エネルギー利用設備に収容された被対象物を確実に燃焼
又は加熱することができる。
【0115】・ 前記バーナーを用いて排気路の温度を
850〜1500℃とし、この雰囲気下で排ガスを熱分
解させることを特徴とする請求項4に記載の溶融処理装
置。このように構成した場合、廃棄物を溶融するときに
発生する窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、
二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダイオキ
シン等の有毒ガスを確実に燃焼させて分解することがで
きる。
【0116】・ 前記連続投入機構は、投入筒部と、投
入筒部内に設けられるとともに、投入口に対して進退可
能に構成されているプッシャーと、投入筒部の周壁に設
けられたホッパーとから構成され、ホッパーから投入筒
部内に廃棄物が供給された後、プッシャーが投入口に対
して前進することにより廃棄物が溶融室に投入され、さ
らにプッシャーが後退した後、ホッパーから投入筒部内
に廃棄物が供給される操作が繰り返して行われるように
構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6
に記載の溶融処理装置。この構成によれば、廃棄物を溶
融室に容易に連続投入することができる。
【0117】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明に
よれば、燃料に空気を供給することなく、廃棄物の溶融
処理を行うことができる。
【0118】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、溶融バーナーの破損を防
止することができるとともに、廃棄物の溶融処理を確実
に行うことができる。
【0119】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、溶融処理の
処理効率の向上及び処理時間の短縮化を図ることができ
る。請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求
項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、排ガス中
に含まれる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(C
O)、二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダ
イオキシン等を燃焼させ、分解させることができる。従
って、これらの成分が装置外に排出されることを防止す
ることができる。
【0120】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、溶融処理の処理効率をより
向上させることができる。請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項5に記載の発明の効果に加え、溶融処理の処
理効率をさらに向上させることができる。
【0121】請求項7に記載の発明によれば、燃料に空
気を供給することなく、廃棄物の溶融処理を行うことが
できるとともに、廃棄物を溶融処理した後の余剰エネル
ギーを無駄にすることなく効率的に利用し、省エネルギ
ー化を図ることができる。
【0122】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の効果に加えて、熱エネルギー利用設備で
生じる窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、二
酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、ダイオキシ
ン等が外部に排出されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の溶融処理装置の断面を示す概
念図。
【図2】 溶融炉の断面を示す概念図。
【図3】 廃棄物処理システムの全体構成を示すブロッ
ク図。
【図4】 (a)は第2実施形態の溶融炉の断面を示す
概念図、(b)は第2実施形態の溶融炉の断面を示す概
念図。
【図5】 第3実施形態の溶融処理装置の断面を示す概
念図。
【図6】 溶融炉を示す要部破断図。
【図7】 溶融炉を示す要部破断図。
【図8】 第3溶融バーナーを示す部分拡大断面図。
【図9】 (a)は第3溶融バーナーを示す部分拡大断
面図、(b)は第3溶融バーナーを示す正面図。
【図10】 第3実施形態の第3溶融バーナーの別例を
示す断面図。
【符号の説明】
11…溶融室、12…投入口、12a…供給口、13a
…遮断手段を構成するシール部、16…排出口、18…
溶融バーナー、26…遮断手段を構成するバルブ、30
…排ガス処理部、31…排気路、34…遮断手段を構成
するファン、41…溶融処理装置、43…熱エネルギー
利用設備としての焼却炉、45…バーナー、45b…第
2バーナー、47…熱媒体供給管、48…排ガス移送
管、70…廃棄物、70a…廃棄物の表面、71…連続
投入機構を構成する投入筒部、72…連続投入機構を構
成するプッシャー、73…連続投入機構を構成するホッ
パー、81…溶融バーナーとしての第3溶融バーナー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23J 15/08 F23J 15/00 L (72)発明者 宮田 忠 岐阜県羽島市正木町新井字二町目433番地 1 株式会社エム・シー・エル・エンジニ アリング内 Fターム(参考) 3K061 AA24 AB01 AB03 AC01 AC02 AC03 BA05 CA01 3K065 AA24 AB01 AB03 AC01 AC02 AC03 BA05 EA06 EA15 EA16 EA28 JA05 JA13 JA18 3K070 DA02 DA03 DA05 DA06 DA56 3K078 AA05 BA02 BA03 BA22 BA24 BA26 BA27 CA02 CA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を堆積して溶融するための溶融室
    と、水素及び酸素ガスをモル比が水素:酸素で2:1と
    なるように混合してなるブラウンガスを燃料として用
    い、ブラウンガスを燃焼させて廃棄物を溶融するための
    溶融バーナーと、前記溶融室への外部からの空気の流入
    を遮断するための遮断手段とを備えるとともに、前記溶
    融バーナーを廃棄物の対向位置に配設し、ブラウンガス
    の燃焼によって生じる炎を廃棄物に向け、その燃焼熱で
    廃棄物を溶融するとき、前記遮断手段により溶融室に外
    部から空気が流入することを遮断するように構成するこ
    とを特徴とする溶融処理装置。
  2. 【請求項2】 前記溶融室の後方上部には廃棄物を投入
    するための投入口を設け、溶融室の前方下部には溶融さ
    れた廃棄物を排出するための排出口を設け、溶融室の内
    部において廃棄物を投入口から排出口に向かって傾斜す
    るように堆積させるとともに、前記溶融バーナーを溶融
    室に対して進退可能に構成し、溶融バーナーが廃棄物の
    表面から一定の距離を保持しながら溶融室に進出するこ
    とにより、堆積した廃棄物をその表面から所定厚さだけ
    溶融させた後、溶融バーナーが溶融室から後退し、前記
    投入口から廃棄物を溶融室に堆積された廃棄物の表面に
    溶融した分量だけ投入するように構成することを特徴と
    する請求項1に記載の溶融処理装置。
  3. 【請求項3】 前記溶融室の後方下部には供給口を設
    け、溶融バーナーで堆積した廃棄物をその表面から溶融
    させながら、該供給口を介して堆積された廃棄物の後方
    から溶融室内に廃棄物を連続して供給することにより、
    廃棄物を連続して溶融可能に構成することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の溶融処理装置。
  4. 【請求項4】 前記溶融室より下流側には、該溶融室で
    廃棄物を溶融させたときに生じる排ガスを移送するた
    め、溶融室と連通された排気路を有する排ガス処理部を
    設けるとともに、当該排ガス処理部には前記ブラウンガ
    スを燃料として用い、ブラウンガスの燃焼によって生じ
    る燃焼熱で排気路を移動する排ガスを燃焼させて熱分解
    するためのバーナーを設けることを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の溶融処理装置。
  5. 【請求項5】 前記廃棄物は溶融室の後方から前方へ移
    動するように構成され、溶融室の後方には、投入口を介
    して溶融室に廃棄物を連続して投入する連続投入機構を
    備えるとともに、溶融室の中間部には、廃棄物をその移
    動過程で溶融する溶融バーナーが設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の溶融処理装置。
  6. 【請求項6】 前記溶融室の両側部には、廃棄物の移動
    過程に沿って溶融バーナーがそれぞれ設けられているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の溶融処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の溶融処理装置と、外部より供給された熱エネルギーを
    利用して内部に収容された被対象物を燃焼又は加熱する
    ための熱エネルギー利用設備とを備え、当該溶融処理装
    置の排ガス処理部と熱エネルギー利用設備との間を熱媒
    体供給管で接続し、溶融処理装置の溶融室で廃棄物を溶
    融させたときに生じる排ガスを熱媒体供給管を介して熱
    エネルギー利用設備に供給し、この排ガスを被対象物を
    燃焼又は加熱させるための熱エネルギーとして利用する
    ことを特徴とする廃棄物処理システム。
  8. 【請求項8】 前記熱エネルギー利用設備と、排ガス処
    理部との間を排ガス移送管で接続し、熱エネルギー利用
    設備で被対象物を燃焼又は加熱させた後に生じる排ガス
    を排ガス移送管を介して排ガス処理部の排気路に送り込
    み、この排ガスをバーナーを用いて熱分解するように構
    成したことを特徴とする請求項7に記載の廃棄物処理シ
    ステム。
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