JP2681140B2 - 廃棄物の焼却・溶融処理装置及び焼却・溶融処理方法 - Google Patents
廃棄物の焼却・溶融処理装置及び焼却・溶融処理方法Info
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Description
キや都市ごみ等の廃棄物の処理に利用されるものであ
り、廃棄物の焼却機構と燃焼残渣の溶融機構とを機能的
に連結し、効率のよい溶融処理をできるようにした廃棄
物の焼却・溶融処理装置に関するものである。
多くは、流動式焼却炉やストーカ式焼却炉等を用いて焼
却処理されている。また、近年、焼却灰の減容や環境汚
染の防止を図るため、表面溶融炉や旋回溶融炉等を用い
て焼却後の焼却灰を溶融処理したり、或いは汚泥の脱水
ケーキ等を直接溶融処理することが行われている。
る処理方式は、溶融炉が大形化してその建設費が嵩むだ
けでなく、燃料費等を含めた設備のランニングコストが
高くつくと云う問題がある。一方、前者の焼却灰を表面
溶融炉等で溶融処理する方式に於いても、冷却後の焼却
灰を溶融処理する場合には、多量の熱エネルギーを要す
ることになり、処理コストが高くつく。また、高温状態
の焼却灰を溶融炉へコンベア等により搬入する場合に
は、焼却灰の搬入装置に様々なトラブルを生じると云う
問題がある。
されている従前の角形表面溶融炉の一例を示すものであ
り、焼却灰ホッパ50内へ投入された焼却灰Cをプッシ
ャ51によって順次溶融炉52内へ押し出し、バーナ5
3からの燃焼炎により焼却灰層Cの外表面Caを加熱・
溶融させ、溶融スラグDをスラグ排出シュート54を通
して、下方の水中スラグコンベア(図示省略)上へ落下
させるよう構成されている。しかし、当該表面溶融炉に
あっては、炉側壁55が溶融スラグDによって直接加熱
されるため、炉側壁55耐火物に溶損が生じ易く、補修
費の高騰や溶融炉の稼働率の低下等を生ずることにな
る。また、従前の表面溶融炉では、溶融スラグDが炉側
壁55へ直接に接触するため、炉側壁55を介しての伝
熱損失が大となり、省エネルギーが図れないと云う問題
がある。
物溶融処理に於ける上述の如き問題、即ち、廃棄物を
直接溶融処理する場合には、溶融炉の建設費や維持費が
高騰すること、焼却炉と溶融炉とを組み合わせた場合
には、装置が大形化すると共に、消費エネルギーが増大
したり(冷却後の焼却灰の溶融の場合)、焼却灰の搬入
装置にトラブルが多発すること(高温焼却灰の溶融の場
合)、溶融炉の炉側壁に溶損を生じたり、炉側壁から
の熱損失が増大すること、等の問題を解決せんとするも
のであり、廃棄物の焼却機構と燃焼残渣の溶融機構とを
有機的に一体化することにより、処理装置の大幅な小形
化を可能にすると共に、廃棄物の焼却処理と焼却・溶融
処理とを適宜に切替え選定することができ、しかも炉側
壁の溶損の完全防止と大幅な省エネルギーの達成を可能
とした廃棄物の焼却・溶融処理装置を提供するものであ
る。
カ式焼却炉より成る焼却部と;溶融炉より成る溶融部
と;前記焼却部と溶融部とを連結する灰ホッパーより成
る連結部と;前記連結部内に配設され、焼却部からの燃
焼残渣の移送方向を溶融部又は灰シュートの方向へ切替
える切替えダンパーと;前記連結部に配設され、切替ダ
ンパー上の燃焼残渣を溶融部内へ押し出す供給プッシャ
ーとを発明の基本構成とするものである。また、本件方
法発明は、ストーカ式焼却炉より成る焼却部と;溶融炉
より成る溶融部と;前記焼却部と溶融部とを連結する灰
ホッパーより成る連結部と;前記連結部内に配設され、
焼却部からの燃焼残渣の移送方向を溶融部又は灰シュー
トの方向へ切替える切替えダンパーと;前記連結部に配
設され、切替えダンパー上の燃焼残渣を溶融部内へ押し
出す供給プッシャーとから構成した廃棄物の焼却・溶融
処理装置を用い、前記切替ダンパーを焼却部からの燃焼
残渣を溶融部の方向へ移送する位置に切換えると共に焼
却部内へ供給する燃焼空気の量を絞って空気比が0.5
〜1.0の下で廃棄物を部分燃焼させ、また、前記供給
プッシャーを作動して焼却部からの前記燃焼残渣を溶融
部内へ供給すると共に前記焼却部への燃焼空気の絞りに
より生じた燃焼空気の残余分を溶融部へ供給して総合空
気比が1.1〜1.5の下で焼却部からの燃焼残渣を高
温燃焼させ、更に、溶融部で発生する燃焼ガスをスラグ
排出用シュートの下部で導出して当該燃焼ガスを焼却部
へ供給することを発明の基本構成とするものである。
形成する灰ホッパー4内の切替ダンパー9を作動させ、
溶融室12の搬入口8を閉鎖すると共に、供給プッシャ
ー7を引込み位置とする。これにより、ストーカ3上で
焼却された燃焼残渣Cは、灰ホッパー4及び灰シュート
10を通して灰スラグコンベア11上へ落下し、外部へ
取り出されていく。また、廃棄物を焼却・溶融処理する
場合には、前記切替えダンパー9を水平位置へ作動させ
ると共に、供給プッシャー7を作動して切替えダンパー
9上の燃焼残渣Cを溶融室12内へ供給し、溶融用バー
ナ13で加熱溶融させる。尚、溶融スラグは、スラグ排
出用シュート14及びシールダンパー15を通して、ス
ラグコンベア11上へ落下する。前記焼却・溶融処理時
には、焼却部A1内の空気比は約0.5〜1.0に調整さ
れ、廃棄物は部分燃焼の状態に保持される。その結果、
約20〜60%の未燃物を含む燃焼残渣Cが溶融部A2
内へ供給されることになり、溶融部A2内への熱量補給
が適宜に行われることになる。また、連結部A3の灰ホ
ッパー4内に貯った燃焼残渣Cは、溶融部A2からの高
温ガスが焼却部A1へ流れ込むのを阻止する作用とす
る。更に、焼却部A1へ供給する燃焼用空気の残量は溶
融部A2へ供給され、溶融部A2の入熱量のアップが図ら
れる。
する。図1は本発明に係る廃棄物焼却・溶融処理装置A
の中央縦断側面図であり、当該廃棄物焼却・溶融処理装
置Aは、廃棄物の焼却部A1と、燃焼残渣の溶融部A
2と、両者の連結部A3とからその主要部が構成されてい
る。即ち、前記廃棄物の焼却部A1は所謂階段式ストー
カ炉から形成されており、ホッパー1内へ投入された脱
水ケーキ等の廃棄物Bが供給プッシャー2によってスト
ーカ3上へ押し出され、順次乾燥・焼却されていく。ま
た、ストーカ3上に形成された燃焼残渣Cは、連結部A
3を構成する灰ホッパー4内へ順次落下していく。更
に、ストーカ燃焼用の空気Eはストーカ下部シュート5
a,5b,5c,5dを介して供給され、発生した燃焼
ガスFは煙道6を通して廃熱ボイラ等(図示省略)へ導
出され、廃熱を回収した後、煙突(図示省略)等より大
気中へ放散される。
灰ホッパー4の中途に配設された供給プッシャー7と、
供給プッシャー7の前方に開穿された投入口8と、プッ
シャー7の下方に配設された切替ダンパー9と、灰ホッ
パー4の下方に連通する灰シュート10等から形成され
ており、前記供給プッシャー7を引戻位置(非作動位
置)及び切替ダンパー9を竪向位置(非作動位置)とす
ることにより、燃焼残渣Cは灰シュート10を通して灰
スラグコンベア11上へ落下していく。尚、図1におい
ては、一基の供給プッシャー7と一個の投入口8が夫々
図上に記載されているが、当該供給プッシャー7及び投
入口8は、後述する如く灰ホッパー4の奥行方向に、高
さ位置を違えて複数基(個)並設されている。
れており、溶融室12と、溶融用バーナ13と、スラグ
排出シュート14と、スラグ排出用シュート14に設け
たシールダンパ15等を備えている。また、前記スラグ
排出用シュート14の下方部からは煙道16が引き出さ
れており、溶融室12内のガスGが熱交換器17を通し
て焼却部A1内へ戻されている。尚、18は溶融部A2へ
の溶融用空気Hの供給管である。
連結部A3の切替ダンパ9が作動位置(水平位置)にさ
れ、供給プッシャー7が作動される。これにより、灰ホ
ッパ4内の燃焼残渣Cが投入口8を通して溶融室12内
へ繰り出され、バーナ13からの火炎により加熱され、
燃焼残渣層Cの外表面から順次溶融されて行く。また、
溶融された溶融スラグDはスラグ排出シュート14内へ
落下し、シールダンパー15の開閉により、灰スラグコ
ンベア11上へ排出される。
A1へ供給する燃焼用空気Eの供給量が絞られ、空気比
が約1.0以下に下げられる。これにより、廃棄物B内
の可燃分は部分燃焼の状態となり、溶融部A2内への燃
焼残渣の持込熱量が増加して、溶融部A2内へほど良い
熱補給が行われることになる。また、前記連結部A3の
灰ホッパー4内に貯った燃焼残渣Cは、焼却部A1と溶
融部A2間の熱シールホッパーの機能を果たすことにな
り、これより溶融室12内のみが容易に高温(約130
0℃以上)状態に保持される。更に、焼却部A1への燃
焼用空気Eの供給を絞った場合には、残余の空気Eが溶
融用空気として利用され、溶融部A2への入熱として寄
与することになる。
2内の空気比は総合空気比が約1.1〜1.5になるよう
に制御されており、これにより、燃焼残渣Cは完全燃焼
をする。また、溶融室12内に生じたガスGは、溶融ス
ラグDに同伴して流れ、スラグ排出用シュート14の下
部より煙道16内へ導出され、熱交換器17で溶融用空
気Hを加熱したあと、焼却部A1内へ導入される。
り、連結部A3に於ける供給プッシャー7の配列と灰ホ
ッパー4の内部構造を示すものである。図2に於いて、
19a,19aは仕切壁、7aは主供給プッシャー、7
b,7bは副供給プッシャー、9aは主切替ダンパー、
9b,9bは副切替ダンパーであり、中央の下方に設け
た主供給プッシャー7aと両側の上方に設けた2台の副
供給プッシャー7b,7bとから前記供給プッシャー7
が形成されており、各プッシャー7a,7bは夫々同期
的に作動される。また、前記各プッシャー7a,7bの
下方に設けた主切替ダンパー9aと副切替ダンパー9
b,9bとによって前記切替ダンパー9が形成されてお
り、供給プッシャーの場合と同様に、各切替えダンパー
9a,9bは夫々同期的に作動される。即ち、燃焼残渣
Cを溶融せずにそのまま排出する場合には、各供給プッ
シャー7a,7bは引込み状態に、また、各切替ダンパ
ー9a,9bは竪向き姿勢とされ、後述する各投入口8
a,8bが閉鎖される。また、燃焼残渣Cを溶融処理す
る場合には、各切替ダンパー9a,9bは水平状態に保
持され、その上を各供給プッシャー7a,7bが後述す
る各投入口8a,8bへ向かって摺動し、これによって
燃焼残渣Cが溶融室12内へ供給されて行く。
であり、連結部A3の投入口8の配列状況を示すもので
ある。即ち、灰ホッパー4の溶融部A2側の壁面には、
前記各供給プッシャー7a,7bと対抗する位置に、主
投入口8aと副投入口8b,8bが穿設されており、各
供給プッシャー7a,7bにより溶融部A2側へ押し出
された燃焼残渣Cが、前記各投入口8a,8bを通して
溶融室12内へ供給される。尚、本実施例では、投入口
8を3個(即ち、3基の供給プッシャー7a,7b,7
bと3基の切替ダンパー9a,9b,9b)としている
が、この数を3個以上としてもよいことは勿論である。
であり、溶融室12の天井部の断面形状を示すものであ
る。溶融室12の天井は、図1に示す如く前方へ向けて
傾斜した平面状天井に形成されており、その平面状の天
井20の中央部には、垂直壁20a,20aと水平壁2
0bとからなる溝形の突出部20cが長手方向に形成さ
れている。また、当該突出部20cの両垂直壁20a,
20aの下端部は、水平壁20bよりも下方へ突出され
ており、突起体20d,20dを形成している。尚、2
1は溶融室側壁、22は溶融室床面であり、溶融室床面
22は前記主切替ダンパー9aとほぼ同一の高さ位置と
なっている。
A3廻りの拡大断面図であり、主供給プッシャー7aの
中央で断面したもの(即ち、図2に於けるD−D視断面
図)である。また、図6は、副供給プッシャー7bの中
央で断面した拡大図(即ち、図2に於けるE−E視断面
図)である。図4、図5及び図6を参照して、燃焼残渣
Cを溶融処理する場合には、主切替ダンパー9a及び副
切替えダンパー9b,9bを水平位置とし、且つ主供給
プッシャー7a及び副供給プッシャー7bが夫々作動さ
れる。即ち、上方に位置する副供給プッシャー7bが作
動され、副投入口8bを通して灰ホッパー4から燃焼残
渣Cが供給されることにより、溶融室12内の炉側壁2
1側には、三角錐状の燃焼残渣の推積Cbが形成され
る。また、溶融室床面22と同一平面上に位置する主供
給プッシャー7aの作動により、主投入口8aを通して
灰ホッパー4内の燃焼残渣Cが供給され、溶融室12の
中央部には燃焼残渣Cの溶融部Caが形成され、天井面
20の中央に設けたバーナ13により、前記溶融部Ca
の燃焼残渣がその外表面から溶融される。
部Caへは主プッシャー7aにより残渣Cが順次供給さ
れると共に、溶融の進行につれて両側壁21側の残渣推
積Cbの外表部が崩れ、溶融部Ca側へ落下する。しか
し、副プッシャー7bにより、推積部Cbへ燃焼残渣C
が順次補給されて行くため、炉側壁21へ溶融部Caの
溶融物が直接接触するようなことは起こらない。その結
果炉側壁21の溶損が大幅に減少する。また、燃焼残渣
の推積Cbにより、炉側壁21を通しての放熱損失が大
幅に減少し、省エネルギーが可能となる。
作動テストによれば、焼却部A1の火床下から供給する
空気を空気比で0.5〜1.0とすることにより、燃焼残
渣C内には20〜60%の未燃物が残存すると共に、3
00℃〜400℃の温度で溶融部A2内へ供給されるこ
とになり、従前の直接溶融方式や灰溶融方式に比較し
て、より高度な省エネルギーが可能となる。また、前記
副供給プッシャー7bの取付位置は、主供給プッシャー
7aより約500〜1000mm上方位置にするのが望
ましく、更に、炉側壁21と天井垂直壁20a間の距離
L1は300〜700mm程度が適切である。加えて、
溶融室12の両側の天井面20と中央部の水平壁20b
間の段差L2は、300〜700mm程度に、また、突
起体20dの水平壁20bからの突出長さL3は200
〜500mm程度にするのが、夫々最適である。
溶融部A2を灰ホッパー4からなる連結部A3により連結
すると共に、連結部A3に焼却部A1からの燃焼残渣Cの
移送方向を変える切替ダンパー9aと、燃焼残渣Cを溶
融部A2へ押し込む供給プッシャー7を配設する構成と
している。その結果、廃棄物の焼却処理と焼却・溶融処
理とを任意に選択切替えすることができ、廃棄物の処理
方式に対する柔軟な対応が可能になると共に、廃棄物を
直接に溶融処理する場合に比較して溶融部の小形化が可
能となり、建設費や処理費の引下げが可能となる。ま
た、本件装置発明では、供給プッシャー7を、中央部の
主供給プッシャー7aとそれより上方で且つ両側に位置
する副供給プッシャー7b,7bとから、また切替ダン
パー8を、各供給プッシャー7a,7bの下方に夫々配
設した主切替ダンパー8aと副切替ダンパー8b,8b
とから構成すると共に、溶融室12の天井には長手方向
に溝形の突出部20cを形成する構成としているその結
果、溶融室12内へ各プッシャー7a,7bにより供給
されてくる。燃焼残渣Cは、中央部の溶融部Caと両側
の推積部Cbとに区分され、溶融室の側壁21の近傍に
は、常時燃焼残渣Cの推積部Cbが形成されることにな
る。即ち、当該推積部Cbによって溶融室の側壁21は
高温の溶融部Caから隔離され、溶融スラグが接触して
側壁21に溶損を生ずることが皆無になると共に、側壁
21を介しての熱放散が減少し、省エネルギーが達成さ
れる。
いて、廃棄物の可燃物を空気比が1以下の状態下で部分
燃焼させると共に、焼却部A1からの燃焼残渣Cを溶融
部A2へ供給し、総合空気比が1.1〜1.5の下でこれ
を完全燃焼させるようにしている。その結果、燃焼残渣
Cによって溶融部A2へ持ち込まれる熱量が高まると共
に、連結部A3に貯まった燃焼残渣Cにより溶融部A2内
の高熱が焼却部A1へ流入するのが有効に阻止され、溶
融部A2の作動の安定や省エネルギーの達成が可能とな
る。本発明は上述の通り、優れた実用的効用を奏するも
のである。
縦断側面図である。
である。
溶融部、A3は連結部、Bは廃棄物、Cは燃焼残渣、D
は溶融スラグ、Eは燃焼用空気、Fは燃焼排ガス、Gは
溶融室内燃焼ガス、Hは溶融用空気、1はホッパ、2は
供給プッシャー、3はストーカ、4は灰ホッパー、5は
ストーカ下部シュート、6は炉煙道、7は供給プッシャ
ー、7aは主供給プッシャー、7bは副供給プッシャ
ー、8は投入口、8aは主投入口、8bは副投入口、9
は切替ダンパー、9aは主切替ダンパー、9bは副切替
ダンパー、10は灰シュート、11は灰スラグコンベ
ア、12は溶融室、13は溶融用バーナ、14はスラグ
排出用シュート、15はシールダンパー、16は煙道、
17は熱交換器、18は溶融空気供給管、19aは仕切
壁、20は溶融室天井面、20aは垂直壁、20bは水
平壁、20cは溝形突出部、20dは突起体、21は側
壁、22は床面。
Claims (5)
- 【請求項1】 ストーカ式焼却炉より成る焼却部と;溶
融炉より成る溶融部と;前記焼却部と溶融部とを連結す
る灰ホッパーより成る連結部と;前記連結部内に配設さ
れ、焼却部からの燃焼残渣の移送方向を溶融部又は灰シ
ュートの方向へ切替える切替えダンパーと;前記連結部
に配設され、切替えダンパー上の燃焼残渣を溶融部内へ
押し出す供給プッシャーとから構成したことを特徴とす
る廃棄物の焼却・溶融処理装置。 - 【請求項2】 供給プッシャーを、連結部の炉幅方向の
中央部に溶融部へ向けて突出自在に配設した主供給プッ
シャーと、炉幅方向の両側部に位置して前記主供給プッ
シャーの上方に溶融部へ向けて突出自在に配設した2基
の副供給プッシャーとから形成すると共に、切替えダン
パーを、主供給プッシャーの下方に設けた主切替えダン
パーと、各副供給プッシャーの下方に設けた副切替えダ
ンパーとより形成して成る請求項1に記載の廃棄物の焼
却・溶融処理装置。 - 【請求項3】 溶融部を、溶融室天井の炉幅方向の中央
部に垂直壁と水平壁とから成る溝形の突出部を炉の長手
方向に形成し、溶融室の両側部の天井高さを中央部の天
井高さより高くすると共に、前記両垂直壁の下端を下方
へ突出せしめた構成とした請求項1に記載の廃棄物の焼
却・溶融処理装置。 - 【請求項4】 溶融部で発生する燃焼ガスをスラグ排出
用シュートの下部で導出し、当該燃焼ガスを焼却部へ供
給する構成とした請求項1に記載の廃棄物の焼却・溶融
処理装置。 - 【請求項5】 ストーカ式焼却炉より成る焼却部と;溶
融炉より成る溶融部と;前記焼却部と溶融部とを連結す
る灰ホッパーより成る連結部と;前記連結部内に配設さ
れ、焼却部からの燃焼残渣の移送方向を溶融部又は灰シ
ュートの方向へ切替える切替えダンパーと;前記連結部
に配設され、切替えダンパー上の燃焼残渣を溶融部内へ
押し出す供給プッシャーとから構成した廃棄物の焼却・
溶融処理装置を用い、前記切替ダンパーを焼却部からの
燃焼残渣を溶融部の方向へ移送する位置に切換えると共
に焼却部内へ供給する燃焼空気の量を絞って空気比が
0.5〜1.0の下で廃棄物を部分燃焼させ、また、前
記供給プッシャーを作動して焼却部からの前記燃焼残渣
を溶融部内へ供給すると共に前記焼却部への燃 焼空気の
絞りにより生じた燃焼空気の残余分を溶融部へ供給して
総合空気比が1.1〜1.5の下で焼却部からの燃焼残
渣を高温燃焼させ、更に、溶融部で発生する燃焼ガスを
スラグ排出用シュートの下部で導出して当該燃焼ガスを
焼却部へ供給するようにした廃棄物の焼却・溶融処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4022184A JP2681140B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 廃棄物の焼却・溶融処理装置及び焼却・溶融処理方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05187621A JPH05187621A (ja) | 1993-07-27 |
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