JP2002162008A - 焼却溶融装置 - Google Patents

焼却溶融装置

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JP2002162008A
JP2002162008A JP2000357960A JP2000357960A JP2002162008A JP 2002162008 A JP2002162008 A JP 2002162008A JP 2000357960 A JP2000357960 A JP 2000357960A JP 2000357960 A JP2000357960 A JP 2000357960A JP 2002162008 A JP2002162008 A JP 2002162008A
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melting
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Yoshiharu Tanaka
嘉春 田中
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】焼却材の焼却によるダイオキシン発生を防止す
る小型かつ経済的な焼却溶融装置を提供する。 【解決手段】 可燃性成分を含む蒸気を炉内に噴射す
る、焼却溶融炉11の頂部に設けられた蒸気噴射ノズル
群37と、蒸気噴射ノズル群37に蒸気を供給する蒸気
発生装置40とを備え、蒸気発生装置40が焼却溶融炉
11の排ガスで給水を加熱する熱交換器41と、熱交換
器41の上部に形成され、蒸気噴射ノズル群37に蒸気
管52を介して通じる蒸気室50とからなっている。焼
却溶融装置は、都市ごみや産業廃棄物などを焼却溶融炉
内に供給する。可燃性成分を含む蒸気と燃焼ガスとを混
合して蒸気中の可燃性成分を高温燃焼させるので、炉内
温度を飛灰や焼却残滓の溶融温度以上に維持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、都市ごみや産業
廃棄物などを焼却する焼却溶融装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の焼却炉は燃焼温度が800℃前後
であり、ダイオキシンの分解温度850℃以下であるた
めに塩素系の成分を含む焼却材を焼却する場合にダイオ
キシンの発生を防止することはできなかった。そこで、
2次燃焼炉を設けて燃焼温度を850℃以上にしてダイ
オキシンを分解しているが、その排ガスの廃熱回収過程
や大気放出の過程でガス温度が300〜500℃付近に
なるとダイオキシンが再生される。ダイオキシンの再生
を防ぐためには、排ガスを300〜500℃付近の温度
で短時間かつ急速に冷却しなければならない。
【0003】焼却炉で焼却された都市ごみや産業廃棄物
は焼却灰や焼却残滓として排出され、燃焼ガスは飛灰を
含んだ排ガスとして集塵機を経て大気に放出される。飛
灰や焼却残滓は高温溶融し、飛灰や焼却残滓より発生す
るダイオキシンを分解処理して無害化しなければならな
い。ストーカ式や流動床式の焼却炉から排出される飛灰
は集塵機で捕集され、焼却残滓は残滓受けに集められて
溶融処理される。飛灰や焼却残滓を溶融するには約12
00℃以上の高温が必要になり、そのために色々な溶融
炉が開発されている。例えば、アーク式、電気抵抗式、
バーナ燃焼方式など種々の方式の溶融炉が開発されてい
るが、いずれも多量のエネルギーを消費する。
【0004】一方、排ガスにより発生するダイオキシン
を防止するため、燃焼方式の改善やダイオキシン除去対
策が施されている。最も効果的な対策として焼却設備の
大型化と連続運転が推奨されており、これに基づき従来
の中小焼却炉が撤去され、ごみの集中化によりごみ焼却
設備に大型化が進んでいる。しかし、ごみ運搬車による
交通渋滞や大気汚染などの社会問題が発生している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、焼却材の
焼却によるダイオキシン発生を防止する小型かつ経済的
な焼却溶融装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の焼却溶融装置
は、炉本体と、着火バーナと、燃焼用空気供給装置と、
焼却材供給装置とを有する焼却溶融炉を備え、焼却材を
焼却、溶融する。前記焼却溶融炉は、可燃性成分を含む
蒸気を炉内に噴射する、前記焼却溶融炉の頂部に設けら
れた蒸気噴射ノズル群と、前記蒸気噴射ノズル群に蒸気
を供給する蒸気発生装置とを備えている。蒸気発生装置
は、前記蒸気発生装置が焼却溶融炉の排ガスで給水を加
熱する熱交換器と、熱交換器の上部に形成され、前記蒸
気噴射ノズル群に蒸気管を介して通じる蒸気室とからな
っている。
【0007】上記焼却溶融装置は、都市ごみや産業廃棄
物などを焼却溶融炉内に供給する。可燃性成分を含む蒸
気と燃焼ガスとを混合して蒸気中の可燃性成分を高温燃
焼させるので、炉内温度を飛灰や焼却残滓の溶融温度以
上に維持することができる。したがって、ごみなどの焼
却によってダイオキシンは生成されない。焼却溶融炉の
燃焼廃熱は、熱交換器で回収することができ、蒸気は助
燃蒸気として再利用されるので、燃焼効率の向上および
消費エネルギーの低減を図ることができる。焼却溶融炉
は小型であっても1200℃以上に炉内温度を維持する
ことができるので、焼却溶融装置を小型化し、分散配置
することが可能である。これにより、ごみ集中化および
設備大型化による交通渋滞、大気汚染などを防ぐことが
できる。
【0008】上記焼却溶融装置において、吸引室に燃料
供給口が開口し、前記蒸気に燃料を混合するエゼクタを
前記蒸気管内に設けるようにしてもよい。エゼクタによ
り、熱交換器で発生した蒸気に可燃性成分を簡単にかつ
均一に混合することができる。前記熱交換器に可燃性成
分を含む給水を供給するようにしてもよい。廃油などを
給水に混合すれば、省エネルギーおよび環境汚染を防ぐ
ことができる。
【0009】前記焼却材供給装置として、炉中心軸回り
に回転駆動され、炉内に焼却材を供給する焼却材供給ホ
ッパを炉本体の頂部に設けることが好ましい。ホッパ内
のごみなどはあらかじめ燃焼ガスにより予熱されるの
で、炉内の温度降下を防ぐことができる。
【0010】前記蒸気発生装置の出側に排ガス中の飛灰
(ダスト)を捕集する集塵機が設置し、捕集した飛灰を
前記焼却材供給装置に移送する移送装置を設けることが
好ましい。捕集した飛灰を再度焼却溶融して飛灰に生じ
るダイオキシンを分解し、ダイオキシンの大気中への放
散を防ぐことができる。
【0011】前記蒸気発生装置で発生した蒸気の一部を
蒸気利用設備に供給する、または前記熱交換器の排ガス
を廃熱回収ボイラに供給するなどして燃焼廃熱の有効利
用を図ることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
すもので、焼却溶融装置の構成図である。この発明の焼
却溶融装置10は、主として焼却溶融炉11および蒸気
発生装置40からなっている。
【0013】焼却溶融炉11は、完全密封の立円筒型炉
である。着火バーナ20が、炉本体12の頂部寄りに設
けられている。着火バーナ20は空気噴霧式油バーナで
2重構造となっており、燃料噴射ノズル21の先端部に
環状の燃焼用空気噴射ノズル22が形成されている。燃
料噴射ノズル21には、燃料油タンク24が燃料供給管
27を介して接続されている。燃料油は、燃料ポンプ2
5により燃料噴射ノズル21に供給される。燃料油は重
油、軽油、廃油などが用いられる。燃焼用空気噴射ノズ
ル22には、空気供給管31を介して燃焼用空気送風機
30から燃焼用空気が供給される。炉本体12には着火
バーナ20と同じ高さ位置に複数の空気供給口17が開
口している。燃焼用空気送風機30は、空気供給管32
を介して空気供給口17から炉内に燃焼用空気を供給す
る。
【0014】炉本体12の頂部中央に蒸気噴射ノズル箱
35が設けられている。蒸気噴射ノズル箱35には、次
に説明する蒸気発生装置40の蒸発室50が蒸気管52
を介して接続されている。蒸気管52内にエゼクタ54
が取り付けられており、エゼクタ54の吸引室55に燃
料管28の先端部が開口している。複数の蒸気噴射ノズ
ル群37が、蒸気噴射ノズル箱35の周壁および底部に
設けられている。蒸気噴射ノズル群37は、斜め下方に
かつ炉内壁13に沿う方向に開口している。したがっ
て、蒸気噴射ノズル群37から噴射された蒸気は、炉内
下方に向かってらせん状に進む。ダイオキシンを十分に
分解するには、燃焼ガスを炉内に2秒以上滞留させるこ
とが望ましい。このために、焼却溶融炉11の炉内容
積、燃焼用空気送風機30の風量などは、2秒以上の燃
焼ガス滞留時間が得られるように設計されている。
【0015】蒸気発生装置40は、熱交換器41および
蒸発室50からなっている。炉底部寄りに設けられた燃
焼ガス出口19が、燃焼ガス路43を介して熱交換器4
1のヘッダ44に連結されている。管板45に多数の煙
管46が取り付けられている。燃焼ガスは、煙突(図示
しない)大気に放出される。熱交換器41には、給水管
48を介して給水タンクおよび給水ポンプ(いずれも図
示しない)が接続されていれる。熱交換器41の上部
は、蒸発室50となっている。
【0016】焼却材供給ホッパ60が炉本体12の天井
板14上に回転可能に設けられている。焼却材供給ホッ
パ60のケーシング61にリングギア64が取り付けら
れている。駆動歯車63がリングギア64に噛み合って
おり、モーター62で駆動歯車63を駆動して焼却材供
給ホッパ60を炉本体中心軸周りに回転する。焼却材供
給ホッパ60のカバー65にシュート66が設けられて
いる。コンベヤ71で移送されてきたバッケト72から
焼却材がシュート66を経て焼却材供給ホッパ60内に
供給される。天井板14およびホッパ底板67に環状の
焼却材装入口15、68がそれぞれ設けられている。焼
却材供給ホッパ60内の焼却材は、焼却材装入口15,
68から上昇してくる燃焼ガスで予熱される。
【0017】炉底面16は取出し口18に向かって傾斜
しており、溶融残滓は炉底面16を流れて取出し口18
から排出管75を通って溶融残滓溜め76に排出され
る。
【0018】上記のように構成された焼却溶融装置10
の運転操作について説明する。燃焼用空気送風機30を
起動したのち、給油ポンプ25を起動し、着火バーナ2
0を着火する。燃料油は燃焼用空気送風機30から送ら
れてくる新鮮な空気のもとで着火燃焼する。炉内温度が
上昇し、熱交換器41で給水が加熱されて蒸発温度に達
し、給水は蒸発室50で蒸発し始める。蒸気は蒸気管5
2を経て蒸気噴射ノズル箱35に入る。その途中で、蒸
気はエゼクタ54で燃料油が混合される。燃料油が混合
された蒸気は、蒸気噴射ノズル箱35で炉内の燃焼ガス
により加熱され、乾燥蒸気となって蒸気噴射ノズル群3
7から炉内に噴射される。蒸気圧は、例えば1〜2 kg/
cm2 ab. である。噴射された蒸気は炉壁13に沿ってら
せん状に下降しながら燃焼ガスと混合する。燃焼ガスと
の混合によって、蒸気中の油分は完全燃焼する。燃料油
および蒸気中の油分の燃焼温度は、ダイオキシン分解温
度(850℃)以上となる。燃料油の混合された蒸気に
着火して炉内温度が850℃以上に達した時点で、着火
バーナ20は停止される。また、蒸気に燃料を混合しな
くても焼却材の燃焼のみで炉内温度が溶融に必要かつダ
イオキシンを発生しない十分な高温に維持できる場合に
は、蒸気に燃料を混入しなくてもよい。焼却溶融炉11
からの燃焼ガスは、燃焼ガス路43および熱交換器41
の煙管46を経て煙突から大気中に放出される。
【0019】燃料油と油分を含む給水の流量を調整しな
がら焼却溶融炉11の燃焼温度を徐々に約1200℃ま
で上げて行き、安定すれば燃料油の着火バーナ13への
供給を停止し、給水中の油分だけを燃焼させる。焼却材
は焼却材供給ホッパ60内で予熱され、炉内に連続的に
供給される。熱電対(図示しない)で炉内温度を検知し
ながら最適燃焼状態を維持する。上記のように、蒸気に
油分を混合して噴霧燃焼させることによって還元性高温
ガスが発生する。燃焼用空気は外周から炉内に円周方向
に噴射されるので、付近の炉壁を冷却しながら火炎スワ
ールを形成する。
【0020】着火バーナ20は空気噴霧式油バーナに限
らず、油圧噴霧式油バーナ、混合式ガスバーナその他の
バーナであってもよい。燃料は、重油、軽油などの液体
燃料のほかにLPG、都市ガスなどの気体燃料であって
もよい。気体燃料の場合、燃料タンク24および燃料ポ
ンプ25の代わりに、都市ガス供給ラインまたは気体燃
料充填ボンベから気体燃料をガスバーナに供給する。
【0021】図2は、この発明の他の実施の形態を示し
ている。図1に示す装置および部材と同様のものには同
一の参照符号を付け、その説明は省略する。この焼却溶
融装置80は、図に示すように焼却溶融装置10では蒸
気管に設けられたエゼクタで蒸気に燃料油を混入してい
たが、この実施の形態では給水中に油分が混入されてい
る点で異なっている。図に示すように、熱交換器41に
給水管83を介して給水タンク81が接続されている。
熱交換器41には、給水ポンプ82により油分を含む水
が給水される。給水タンク82内の水と油分は撹拌機8
4で撹拌される。油分として、重油、軽油、廃油などが
用いられる。
【0022】上記のように構成された焼却溶融装置10
の運転操作について説明する。給水タンク81にあらか
じめ貯蔵した少量(例えば10〜20重量%)の油分を
混入した給水を、蒸発室50の設定水位まで供給する。
ついで、燃焼用空気送風機30を起動したのち、給油ポ
ンプ25を起動し、着火バーナ20を着火する。熱電対
(図示しない)で炉内温度を検知しながら最適燃焼状態
を維持する。炉内温度が上昇し、熱交換器41で油分を
含む給水が加熱されて蒸発温度に達し、給水は蒸発室5
0で蒸発し始める。蒸気は水面の油膜層を通って油分
(一部は微細な粒状となっている)を含んだ蒸気とな
り、蒸気管52を経て蒸気噴射ノズル箱35に入る。蒸
気は蒸気噴射ノズル箱35で炉内の燃焼ガスにより加熱
され、乾燥蒸気となって蒸気噴射ノズル群37から炉内
に噴射される。蒸気圧は、例えば1〜2 kg/cm2 ab. で
ある。噴射された蒸気は炉壁13に沿ってらせん状に下
降しながら着火バーナ20からの燃焼ガスと混合する。
燃焼ガスとの混合によって、蒸気中の油分は完全燃焼す
る。燃料油および蒸気中の油分の燃焼温度は、ダイオキ
シン分解温度(850℃)以上となる。燃料油と油分を
含む給水の流量を調整しながら焼却溶融炉11の燃焼温
度を徐々に約1200℃まで上げて行き、安定すれば燃
料油の着火バーナ20への供給を停止し、給水中の油分
だけを燃焼させる。
【0023】図3は、この発明の焼却溶融装置の熱交換
器で発生した蒸気を利用する設備の例を示している。熱
交換器41で発生した蒸気の一部は、工場設備85(例
えば、材料加熱装置、暖房装置など)に供給される。こ
れら装置で生じたドレンはドレンタンク86に回収さ
れ、復水移送ポンプ87で給水タンク88に送られ、さ
らに給水ポンプ89で熱交換器41に送られる。熱交換
器41からの排ガスは排気ブロア112で吸引され、集
塵機110を経て煙突から大気に放出される。集塵機1
10で捕集されたダスト(焼却灰)はバケット72に集
められ、コンベヤ71を経て焼却溶融炉に供給される。
【0024】図4は、この発明の焼却溶融装置の熱交換
器で発生した蒸気を利用する設備の他の例を示してい
る。熱交換器41で発生した蒸気の一部は、蒸気過熱器
90を経て蒸気タービン91に供給される。蒸気タービ
ン91は、例えば加工装置92などを駆動する。蒸気タ
ービン91からの排気は材料加熱装置、暖房装置などの
工場設備85に供給され、これら装置で生じたドレンは
ドレンタンク86に回収される。ドレンは、復水移送ポ
ンプ87で脱気器94に送られ、さらに給水タンク95
に送られる。給水タンク95の水は給水ポンプ96で熱
交換器41に供給される。熱交換器41からの排ガスは
排気ブロア112で吸引され、集塵機110、蒸気過熱
器90および給水加熱器98を経て煙突から大気に放出
される。集塵機110で捕集された焼却灰はバケット7
2に集められ、コンベヤ71を経て焼却溶融装置10に
供給される。
【0025】図5は、この発明の焼却溶融装置の熱交換
器で発生した蒸気を利用する設備のさらに他の例を示し
ている。焼却溶融装置80からの排ガスは排気ブロア1
12で吸引され、集塵機110を経て廃熱回収ボイラ1
00に供給され、更に蒸気過熱器90および給水加熱器
98を経て煙突から排出される。廃熱回収ボイラー10
0からの蒸気は蒸気過熱器90を経て蒸気タービン91
に供給され発電機101を駆動する。蒸気タービン91
からの排気は、復水器102を経て復水ポンプ103に
よりドレンタンク86に供給される。ドレンは復水移送
ポンプ87で脱気器94を経て給水タンク95に供給さ
れる。給水タンク95の水は、給水ポンプ96で給水加
熱器98を経て廃熱回収ボイラー100に供給される。
【0026】
【発明の効果】この発明の焼却溶融装置は、可燃性成分
を含む蒸気と燃焼ガスとを混合して蒸気中の可燃性成分
を高温燃焼させるので、都市ごみなどの燃焼によって生
じたダイオキシンの分解温度以上に炉内温度を維持する
ことができる。したがって、ダイオキシンは炉内で分解
される。都市ごみなど燃焼で生じた飛灰や溶融残滓など
も溶融され、ダイオキシンは分解される。また、燃焼廃
熱を可燃性成分を含む給水の加熱・蒸気発生で回収する
ことができ、蒸気は助燃蒸気として再利用されるので、
燃焼効率が向上し、消費エネルギーの低減を図ることが
できる。蒸気による還元性ガスにより、NOxの発生も
抑えられる。焼却溶融炉は廃油などの粗悪油でも使用可
能であり、また構造および操作が簡単であるために小規
模設備に適している。蒸気圧は低くくてよいために、熱
交換器の伝熱管の表面温度が上がらず、高温腐食が起こ
り難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示すもので、焼却溶融
装置の構成図である。
【図2】この発明の他の実施の形態を示すもので、焼却
溶融装置の構成図である。
【図3】この発明の焼却溶融装置で発生した蒸気を利用
する設備の例を示す系統図である。
【図4】この発明の焼却溶融装置で発生した蒸気を利用
する設備の他の例を示す系統図である。
【図5】この発明の焼却溶融装置で発生した蒸気を利用
する設備の更に他の例を示す系統図である。
【符号の説明】
10 焼却溶融装置 71 コンベヤ 11 焼却溶融炉 72 バケット 20 着火バーナ 76 焼却残滓溜
め 24 燃料タンク 80 焼却溶融装
置 25 燃料ポンプ 81 給水タンク 30 燃焼用空気送風機 82 給水ポンプ 35 蒸気噴射ノズル箱 85 工場設備 37 蒸気噴射ノズル群 91 蒸気タービ
ン 40 蒸気発生装置 100 廃熱回収ボ
イラ 41 熱交換器 110 集塵機 46 燃焼ガス路 112 排気ブロア 46 煙管 50 蒸発室 52 蒸気管 54 エゼクタ 60 焼却材供給ホッパ 62 モータ 63 駆動歯車 64 リングギア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/46 ZAB F23G 7/05 ZABK 7/05 ZAB B09B 3/00 303J 303K Fターム(参考) 3K061 AA18 AB03 AC01 AC05 AC06 BA10 DA18 DA19 DB16 DB20 3K065 AA18 AB03 AC01 AC05 AC06 BA10 EA06 EA12 EA30 EA31 EA42 EA44 EA57 JA05 JA18 4D004 AA46 BA03 CA12 CA28 CA29 CA32 CB31 CB34 CB42 CB44

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉本体と、着火バーナと、燃焼用空気供
    給装置と、焼却材供給装置とを有する焼却溶融炉を備
    え、焼却材を焼却、溶融する焼却溶融装置において、可
    燃性成分を含む蒸気を炉内に噴射する、前記焼却溶融炉
    の頂部に設けられた蒸気噴射ノズル群と、前記蒸気噴射
    ノズル群に蒸気を供給する蒸気発生装置とを備え、前記
    蒸気発生装置が焼却溶融炉の排ガスで給水を加熱する熱
    交換器と、熱交換器の上部に形成され、前記蒸気噴射ノ
    ズル群に蒸気管を介して通じる蒸気室とからなることを
    特徴とする焼却溶融装置。
  2. 【請求項2】 吸引室に燃料供給口が開口し、前記蒸気
    に燃料を混合するエゼクタが前記蒸気管内に設けられて
    いる請求項1記載の焼却溶融装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器に可燃性成分を含む給水が
    供給される請求項1記載の焼却溶融装置。
  4. 【請求項4】 前記焼却材供給装置が、炉本体の頂部に
    設けられており、炉中心軸回りに回転駆動され、炉内に
    焼却材を供給する焼却材供給ホッパを備えている請求項
    1記載の焼却溶融装置。
  5. 【請求項5】 前記蒸気発生装置の出側に排ガス中のダ
    ストを捕集する集塵機が設けられており、捕集したダス
    トを前記焼却材供給装置に移送する移送装置を備えてい
    る請求項1記載の焼却溶融装置。
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KR20160071509A (ko) * 2014-12-11 2016-06-22 전정아 연기 및 배기가스 제거장치
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