JP2004169976A - ダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備 - Google Patents

ダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備 Download PDF

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勝彦 毎山
Toshio Jo
俊雄 城
Kazuya Onishi
和弥 大西
Shigekatsu Mori
滋勝 森
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Abstract

【課題】溶融灰の再利用を容易するとともに、灰溶融炉の運転準備を容易する。
【解決手段】本発明に係るダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備は、固形燃料焼却炉30を備えるダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備10であって、固形燃料焼却炉30から排出された灰YD,FDを炉内で加熱して溶融させ、その灰YD,FDに含まれるダイオキシンを分解する灰溶融炉40を有しており、灰溶融炉40は、コークスCの燃焼熱で灰YD,FDを加熱する構成であることを特徴とする。このため、灰溶融炉40から排出される溶融灰に金属が入り込むことがない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固形燃料焼却炉を備えるダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
これに関する従来のダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備が特開2002―48327号公報において開示されている。
このダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備70は、図3に示すように、都市ゴミ固形燃料(RDF)を焼却する固形燃料焼却炉71の熱を利用してボイラー本体72を加熱する方式である。
都市ゴミRDFの燃焼により発生した燃焼ガス(排ガス)及び燃焼灰YDには有害なダイオキシンが含まれている。しかし、上記ダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備70では、排ガス中の塩素ガスを消石灰で中和することにより、排ガス中のダイオキシンを規定値以下に抑えている。また、燃焼灰YDをテルミット式の灰溶融炉73内で1200℃以上に加熱して溶融させることで、ダイオキシンを分解し、その燃焼灰YDを無害化している。ここで、テルミット式の灰溶融炉73は、酸化鉄とアルミニウムとの酸化還元反応であるテルミット反応熱とバーナ加熱との複合作用で燃焼灰YDを加熱溶融させ、溶融スラグに転化させるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−48327号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したテルミット式の灰溶融炉73の場合、酸化鉄とアルミニウムとの酸化還元反応を利用するため、その灰溶融炉73から排出された溶融灰に金属が入り込むようになる。このため、溶融灰の再利用が難しい。
また、灰溶融炉73の運転に酸化鉄の微粉末とアルミの微粉末とが必要となるため、それら微粉末の調製が面倒である。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、灰溶融炉から排出された溶融灰の再利用を容易にするとともに、準備が容易で安価な燃料を使用して灰溶融炉を運転できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、固形燃料焼却炉を備えるダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備であって、前記固形燃料焼却炉から排出された灰を炉内で加熱して溶融させ、その灰に含まれるダイオキシンを分解する灰溶融炉を有しており、前記灰溶融炉は、コークスの燃焼熱で前記灰を加熱する構成であることを特徴とする。
【0006】
本発明によると、灰溶融炉は、コークスの燃焼熱で灰を加熱溶融させる構成のため、灰溶融炉から排出される溶融灰に金属が入り込むことがなく、その溶融灰の再利用が容易になる。また、コークスを使用するため、灰溶融炉の運転準備が容易になるとともに、燃料費も安価になる。
【0007】
請求項2の発明によると、灰溶融炉は、炉内で発生したガスを固形燃料焼却炉内に供給できるように構成されている。このため、コークスの燃焼熱等をボイラーの過熱に使用できるようになる。
【0008】
請求項3の発明によると、灰溶融炉は、高さ方向に長く形成された炉本体と、前記炉本体の下部に形成されており、その炉本体の内部に燃焼空気を供給するための空気吹き込み口と、前記空気吹き込み口の下方で前記炉本体の底部に形成されており、溶融状態の灰を流出させるための灰排出口と、前記炉本体の上端部に形成されており、その炉本体の内部で発生したガスを排出するための発生ガス出口とを有している。
【0009】
このように、灰溶融炉の炉本体は高さ方向に長く形成されているため、炉内でコークスを積み上げることが容易になる。また、炉本体の下部に空気吹き込み口が形成されているため、炉本体の下部では酸化雰囲気下でコークスを燃焼させることができる。酸化雰囲気下におけるコークスの燃焼で発生した二酸化炭素は、炉内を上昇する過程で赤熱したコークスに接触し、一酸化炭素に変わる。このため、炉本体の上部は還元性雰囲気となる。そして、炉本体の上部の一酸化炭素ガス等が発生ガス出口から固形燃料焼却炉に供給され、その固形燃料焼却炉内で燃焼するようになる。このため、コークスの燃焼熱と灰溶融炉で発生したガス(一酸化炭素ガス等)の燃焼熱とをボイラーの過熱に利用できるようになり、エネルギー効率が向上する。
また、灰排出口が炉本体の底部に形成されているため、溶融状態の灰を効率的に外部に排出できるようになる。
【0010】
請求項4の発明によると、灰溶融炉は、灰を溜めるホッパーと、そのホッパーに溜められた灰をほぼ一定量づつ炉内に供給するフィーダとから構成される灰供給装置を備えている。このように、灰を灰供給装置でほぼ一定量づつ炉内に供給できるため、一定条件下で前記灰の加熱溶融を行なえるようになる。
【0011】
請求項5の発明によると、固形燃料焼却炉で発生した燃焼灰と、前記固形燃料焼却炉の排気ガス中に含まれる飛灰とを回収する回収手段と、回収した燃焼灰と飛灰とを灰溶融炉まで搬送する搬送手段とを有している。このため、燃焼灰のみならず飛灰も灰溶融炉で処理することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1、図2に基づいて、本発明の実施形態1に係るダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備の説明を行う。本実施形態に係るダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備は、固形燃料焼却炉の熱を利用してボイラー本体を加熱する方式であり、図1にダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備を構成するボイラー本体、固形燃料焼却炉及び灰溶融炉の縦断面図が示されている。また、図2には、ダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備の全体構成図が示されている。
ダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備10は、図2に示すように、ボイラー本体20と、固形燃料焼却炉30と、排ガス処理装置50と、灰溶融炉40とから構成されている。
【0013】
ボイラー本体20は、水(缶水)を溜める略円筒形をした密閉容器であり、固形燃料焼却炉30上に設置されている。ボイラー本体20は、図1等に示すように、密閉容器を長手方向(図中左右方向)に貫通する複数本の煙管25,27を備えている。煙管25,27は、ボイラー本体20の中央よりも上側と下側とに分けられており、下側の煙管25(第1煙管25)の出口と上側の煙管27(第2煙管27)の入口とがガス室29を介して連通している。また、第1煙管25の入口は、固形燃料焼却炉30の下部煙道36dに接続されており、第2煙管27の出口が固形燃料焼却炉30の上部煙道36uに接続されている。
【0014】
これによって、固形燃料焼却炉30の排気ガスがボイラー本体20の第1煙管25からガス室29、第2煙管27を通過できるようになる。そして、その排気ガスが第1煙管25及び第2煙管27を通過する過程で、排気ガスと缶水との間で熱交換が行われる。
ボイラー本体20には、後記する排ガス処理装置50のエコノマイザー52を通過した温水が供給される(図2参照)。そして、前記温水がボイラー本体20で加熱され、それにより発生した蒸気が蒸気タービンを備える発電装置22に供給される。また、発電装置22の蒸気タービンを出た蒸気が、例えば、暖房等に使用される。
【0015】
固形燃料焼却炉30は、固形燃料、例えば、ゴミ固形燃料(RDF)やプラスチック固形燃料あるいは木質固形燃料等を燃焼させる炉であり、図1等に示すように、炉底部33と、ガス化部34と、燃焼部35及び煙道部36とから構成されている。
固形燃料焼却炉30の炉底部33には、奥側(図1において右側)に灰溜室33hが形成されており、その灰溜室33h内にプッシャ式の幅方向灰出部材33pが設置されている。灰溜室33hは一定高さの隔壁33kによって炉底部33の前室33fと仕切られており、その前室33fに灰を掻き出す掻出部材33yが設置されている。前室33fに溜まった燃焼灰YDは掻出部材33yによってピット33xに落されるようになっている。
【0016】
固形燃料焼却炉30のガス化部34は、固形燃料焼却炉30に投入された固形燃料Rを移動させながら熱分解してガス化させる部分であり、炉底部33の上に位置している。ガス化部34には、燃料供給フィーダ34fと水冷式ストーカ34w及び図示されていない着火バーナ等が設けられている。
水冷式ストーカ34wは、燃料供給フィーダ34fによって投入された固形燃料Rを受けてその固形燃料Rを投入位置から灰溜室33hまで重力を利用してほぼ定速で搬送する装置であり、固形燃料Rの滞留を防止するため、振動装置を備えている。
【0017】
固形燃料焼却炉30の燃焼部35は、ガス化部34でガス化された固形燃料Rのガス化成分を火炎燃焼させる部分であり、燃焼したガスが2秒以上滞留できる容積を備えている。燃焼部35の後半部とガス化部34の後半部とは、輻射熱防止壁34bによって上下に仕切られている。また、燃焼部35の上部は天井壁35yによって塞がれており、その天井壁35yの上にボイラー本体20が設置されている。また、天井壁35yの後端部には、垂下壁35tが形成されており、その垂下壁35tと輻射熱防止壁34bとの間に燃焼部出口35dが形成されている。
【0018】
固形燃料焼却炉30の煙道部36は、燃焼部35の燃焼部出口35dから排出された排気ガスをボイラー本体20に導くとともに、ボイラー本体20を通過した排気ガスを排ガス処理装置50まで導けるように構成されている。即ち、煙道部36は、上部煙道36uと下部煙道36dとから構成されており、その下部煙道36dによって固形燃料焼却炉30の燃焼部35とボイラー本体20の第1煙管25とが接続されている。また、上部煙道36uによってボイラー本体20の第2煙管27と排ガス処理装置50とが接続されている。
【0019】
排ガス処理装置50は、排気ガス中の飛灰や有毒成分(ダイオキシン等)を除去する装置であり、図2に示すように、エコノマイザー52、消石灰投入器53、バグフィルター54及び誘引ファン55、煙突56等から構成されている。エコノマイザー52は、排気ガスの温度を180℃以下まで冷却する装置であり、排気ガスの冷却に使用された水(温水)がボイラー本体20の缶水として使用される。
消石灰投入器53は、排気ガス中の塩素ガスを中和してダイオキシン濃度を規定値以下に抑える働きをする。
バグフィルター54は、排気ガスを濾過してその排気ガス中の粉塵(飛灰)を除去する働きをする。なお、排気ガスの温度はエコノマイザー52で180℃以下まで冷却されるため、前記排気ガスの熱でバグフィルター54の濾布が劣化することはない。
【0020】
灰溶融炉40は、固形燃料焼却炉30から排出された燃焼灰YDに含まれるダイオキシンと、バグフィルター54で回収された排気ガス中の飛灰FDに含まれるダイオキシンとを熱で分解して無害化するための炉であり、それらの灰YD,FDをコークスCの燃焼熱で1200℃以上に加熱できるように構成されている。
灰溶融炉40は、コークスCを積み上げ可能なように、高さ方向に長く形成された炉本体42を備えている。炉本体42は、図1に示すように、熱で溶融した灰(以下、溶融灰という)を溜めることができる底部42bを備えており、その底部42bの側面に前記溶融灰を流出させるための灰排出口43が形成されている。なお、灰排出口43は図示されていないプラグにより閉鎖可能に構成されている。
【0021】
炉本体42の下部で、底部42bの若干上方には、周方向にほぼ等間隔で空気吹き込み口44が形成されており、それらの空気吹き込み口44から炉本体42の内部に燃焼空気が吹き込まれるようになっている。燃焼空気は空気ブロア44bによって空気吹き込み口44に供給される構成であり、それらの空気吹き込み口44と空気ブロア44bとを連通させる配管(図示されていない)の途中に空気流量調節弁が装着されている。
【0022】
また、炉本体42の上部外側面には、炉本体42の内部に燃焼灰YD及び飛灰FDを供給する灰供給装置45が取付けられている。灰供給装置45は、燃焼灰YD及び飛灰FDを溜めることができるホッパー45hと、そのホッパー45hに溜められた燃焼灰YD及び飛灰FDをほぼ一定量づつ炉本体42の内部に供給するフィーダ45fとから構成されている。このように、灰供給装置45で燃焼灰YD及び飛灰FDをほぼ一定量づつ炉本体42の内部に供給できるため、ほぼ一定条件下で前記灰YD,FDの加熱溶融を行なえるようになる。
【0023】
灰供給装置45のホッパー45hには、密閉構造のコンベヤ(図示されていない)によって固形燃料焼却炉30のピット33xに溜められた燃焼灰YDとバグフィルター54で回収された飛灰FDとが定期的に供給されるようになっている。
即ち、固形燃料焼却炉30のピット33x及びバグフィルター54等が本発明の回収手段に相当し、密閉構造のコンベヤが本発明の搬送手段に相当する。
【0024】
炉本体42の側面には、灰供給装置45とほぼ同じ高さ位置にコークスCの投入口(図示されていない)が形成されており、その投入口が蓋部材(図示されていない)によって開閉可能に構成されている。
また、炉本体42の天井部42tの近傍には、その炉本体42の内部で発生したガス(主として一酸化炭素ガス)の出口47(以下、発生ガス出口47という)が形成されており、その発生ガス出口47と固形燃料焼却炉30の下部煙道36dとが戻り配管48によって接続されている。このため、炉本体42の内部で発生したガスは戻り配管48によって固形燃料焼却炉30の下部煙道36dまで導かれる。
【0025】
炉本体42の下方には、その炉本体42の灰排出口43から流出する溶融灰を受ける受け部材49が設置されている。その受け部材49には、常時、溶融灰を冷却するための水が溜められている。
【0026】
次に、上記したダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備10の動作を簡単に説明する。
燃料供給フィーダ34fによって固形燃料Rが固形燃料焼却炉30内に連続的に投入されると、固形燃料Rは水冷式ストーカ34wによって受けられ、ゆっくりと灰溜室33hの方向に移動する。移動中の固形燃料Rは、燃焼部35の炉壁からの輻射熱を受けて加熱(約300℃から約450℃程度)されてガス化する。固形燃料Rのガス化成分は燃焼部35まで上昇し、火炎燃焼する。この状態で、燃焼部35内の平均温度は約800℃以上となり、燃焼したガスの滞留時間は2秒以上となる。前述のように、燃焼部35の天井壁35y上にはボイラー本体20が設置されているため、ボイラー本体20の缶水は燃焼部35の熱で加熱される。
【0027】
燃焼部35で燃焼したガス(排気ガス)は、燃焼部出口35d、下部煙道36d、ボイラー本体20の第1煙管25、ガス室29及び第2煙管27を通過して缶水を加熱した後、上部煙道36uから排ガス処理装置50に導かれる。
排ガス処理装置50に導かれた排気ガスは、エコノマイザー52で180℃以下まで冷却され、消石灰投入器53から消石灰が投入されることで排気ガス中の塩素ガスが中和される。さらに、中和後の排気ガスはバグフィルター54で濾過された後、煙突56から排出される。
【0028】
また、固形燃料焼却炉30から排出された燃焼灰YDと、バグフィルター54で回収された飛灰FDとは、密閉構造のコンベヤによって灰溶融炉40の灰供給装置45まで搬送される。
【0029】
次に、灰溶融炉40の動作説明を行なう。
灰溶融炉40においてコークスCの着火を行なう場合には、炉本体42の底部42に薪を入れて着火し、その上にコークスCを置くことにより行なう。コークスCが着火された後は、一定量のコークスCを投入した後、一定量の燃焼灰YD及び飛灰FDを供給し、さらに一定量のコークスCを投入するという作業を繰り返し、コークス層とコークス層との間に燃焼灰YD及び飛灰FDを挟むようにする。このとき、コークスCと燃焼灰YD及び飛灰FDとの体積比は、およそ10対1に設定するのが好ましい。なお、前記体積比は燃焼灰YD及び飛灰FD等の条件によって適宜変更する。
【0030】
さらに、炉本体42の下部でコークスCが不完全燃焼しないように、炉本体42の内部には空気吹き込み口44から適量の燃焼空気が吹き込まれる。このように、炉本体42の下部では燃焼空気が吹き込まれるため、酸化雰囲気下でコークスの燃焼が行われる。コークスCの燃焼により発生した二酸化炭素は、炉本体42の内部を上昇する過程で赤熱したコークスCに接触し、一酸化炭素に変わる。このため、炉本体42の上部は還元性雰囲気となる。そして、炉本体42の上部の一酸化炭素ガス等が発生ガス出口47から戻り配管48によって固形燃料焼却炉30に供給され、その固形燃料焼却炉30内で燃焼するようになる。このため、コークスCの燃焼熱と、灰溶融炉42で発生したガス(一酸化炭素ガス等)の燃焼熱とをボイラーの過熱に利用できるようになり、エネルギー効率が向上する。
【0031】
炉本体42に供給された燃焼灰YD及び飛灰FDはコークスCの燃焼熱で1200℃以上に加熱され、それらの灰YD,FDに含まれるダイオキシンは熱分解されて無害化する。加熱された灰YD,FDは溶融して、炉本体42の底部42bに溜まり、灰排出口43から定期的に排出される。そして、排出された溶融灰が受け部材49に落下し、その受け部材49に溜められた水で冷却され、スラグとなる。前記スラグは乾燥された後、路盤材等として再利用される。
【0032】
上記したように、本実施形態に係るダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備10によると、灰溶融炉40は、コークスCの燃焼熱で燃焼灰YD及び飛灰FDを加熱溶融させる構成のため、灰溶融炉40の運転の準備が容易になるとともに、燃料費も安価になる。また、灰溶融炉40から排出される溶融灰に金属が入り込むことがないため、その溶融灰の再利用が容易になる。
【0033】
また、灰溶融炉40の炉本体42内で燃焼灰YD及び飛灰FDをコークス層とコークス層との間に配置するため、コークスCの熱を効率的に燃焼灰YD及び飛灰FDに伝達できるようになる。
なお、本実施形態では、水冷式ストーカ34wを有する固形燃料焼却炉30を備えるダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備10を例に説明をしたが、例えば、チェーンストーカやレシプロストーカを有する固形燃料焼却炉を備える固形燃料ボイラー設備に本発明を応用することも可能である。
【0034】
また、本実施形態では、灰溶融炉40の発生ガスを戻り配管48によって固形燃料焼却炉30の下部煙道36dに戻す例を示したが、固形燃料焼却炉30の燃焼部35に戻すことも可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によると、溶融灰の再利用が容易になるとともに、灰溶融炉の運転準備が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備を構成するボイラー本体、固形燃料焼却炉及び灰溶融炉の縦断面図である。
【図2】ダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備の全体構成図である。
【図3】従来のダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備の概略縦断面図である。
【符号の説明】
YD 燃焼灰
FD 飛灰
C コークス
20 ボイラー本体
30 固形燃料焼却炉
33x ピット(回収手段)
33y 掻出部材(回収手段)
40 灰溶融炉
42 炉本体
43 灰排出口
44 空気吹き込み口
47 発生ガス出口
54 バグフィルター(回収手段)

Claims (5)

  1. 固形燃料焼却炉を備えるダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備であって、
    前記固形燃料焼却炉から排出された灰を炉内で加熱して溶融させ、その灰に含まれるダイオキシンを分解する灰溶融炉を有しており、
    前記灰溶融炉は、コークスの燃焼熱で前記灰を加熱する構成であることを特徴とするダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備。
  2. 請求項1に記載されたダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備であって、
    灰溶融炉は、炉内で発生したガスを固形燃料焼却炉内に供給できるように構成されていることを特徴とするダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備であって、
    灰溶融炉は、
    高さ方向に長く形成された炉本体と、
    前記炉本体の下部に形成されており、その炉本体の内部に燃焼空気を供給するための空気吹き込み口と、
    前記空気吹き込み口の下方で前記炉本体の底部に形成されており、溶融状態の灰を流出させるための灰排出口と、
    前記炉本体の上端部に形成されており、その炉本体の内部で発生したガスを排出するための発生ガス出口と、
    を有することを特徴とするダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備。
  4. 請求項1〜請求項3に記載のダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備であって、
    灰溶融炉は、灰を溜めるホッパーと、そのホッパーに溜められた灰をほぼ一定量づつ炉内に供給するフィーダとから構成される灰供給装置を備えていることを特徴とするダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備。
  5. 請求項1〜請求項4に記載のダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備であって、
    固形燃料焼却炉で発生した燃焼灰と、前記固形燃料焼却炉の排気ガス中に含まれる飛灰とを回収する回収手段と、
    回収した燃焼灰と飛灰とを灰溶融炉まで搬送する搬送手段と、
    を有することを特徴とするダイオキシン対応固形燃料ボイラー設備。
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