JPH10185144A - 燃焼溶融炉への燃焼性成分の供給方法、および廃棄物処理装置 - Google Patents

燃焼溶融炉への燃焼性成分の供給方法、および廃棄物処理装置

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JPH10185144A
JPH10185144A JP34514496A JP34514496A JPH10185144A JP H10185144 A JPH10185144 A JP H10185144A JP 34514496 A JP34514496 A JP 34514496A JP 34514496 A JP34514496 A JP 34514496A JP H10185144 A JPH10185144 A JP H10185144A
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combustion
melting furnace
combustible component
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hopper
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JP34514496A
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Hiroyuki Fujio
弘幸 藤尾
Hidehiro Kiuchi
英洋 木内
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物の熱分解によるカーボンやダストの、
燃焼溶融炉への供給量制御が容易にでき、かつ装置構成
を簡略化してメンテナンスを向上させる。 【解決手段】 サブホッパ14を燃焼溶融炉15の炉頂近傍
に設ける。カーボン等の燃焼性成分10やダストをメイン
ホッパ11に貯留し、ロータリフィーダ12で適宜切り出
し、搬送供給手段13によりサブホッパ14へ搬送する。さ
らにロータリフィーダ16で定量切り出しを行ない、スク
リュフィーダ17で炉頂に設けたノズル18に接続した単管
19中へ供給する。これにより、カーボン等の燃焼性成分
は燃焼溶融炉の負圧により炉内へ吸引される。これによ
り、廃棄物の大型処理設備でもカーボンやダストを安定
かつ容易に供給でき、供給量制御が簡単にできる。ま
た、装置構成を簡略化し、メンテナンスが向上し、廃棄
物の処理コストが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物処理装置に係
り、特に、廃棄物(家庭やオフィスなどから出される都
市ごみなどの一般廃棄物、廃プラスチック、カーシュレ
ッダー・ダスト、廃オフィス機器、電子機器、化成品等
の産業廃棄物など、可燃物を含むもの)の処理により生
成した飛灰およびカーボン等の燃焼性成分を、効率的に
燃焼溶融処理するのに好適な燃焼溶融炉への燃焼性成分
等の供給方法および廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等の一般廃棄物や、廃プラスチ
ックなどの産業廃棄物等、燃焼性物を含む廃棄物の処理
装置の一つとして、廃棄物を熱分解反応器に入れて低酸
素雰囲気で加熱し、熱分解によって熱分解ガスと、主と
して不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成し、さ
らに、この熱分解残留物を冷却した後、分離装置におい
てカーボンや灰分を含む細粒の燃焼性成分と、例えば金
属や陶器、砂利、コンクリート片等の瓦礫などの粗粒の
不燃焼性成分とに分離し、燃焼性成分をさらに微粉砕し
て前述の熱分解ガスと共に燃焼溶融炉に供給して燃焼さ
せ、燃焼性成分に含まれていた灰分を溶融スラグとな
し、この溶融スラグを排出して冷却し固化させるととも
に、前述した燃焼排ガスを燃焼溶融炉から廃熱蒸気発生
装置に供給して熱回収を行ない、さらに集塵機でダスト
を除去し、ガス浄化装置でクリーンな煙道ガスにして大
気に放出するようにした廃棄物処理装置が知られている
(例えば、特公平6−56253号公報参照)。
【0003】この種の廃棄物処理装置では、燃焼溶融炉
から排出される燃焼排ガスは、最終的に集塵機で濾過さ
れ、排ガス中の飛灰などをダストとして地上ホッパに集
塵して貯留し、このダストをロータリフィーダで切り出
し、エジェクタによって燃焼溶融炉の頂部へ空気搬送し
ている。一方、カーボンや灰分を含む燃焼性成分も、微
粉砕してホッパに貯留し、同様にエジェクタによって燃
焼溶融炉頂部へ空気輸送している。こうして、ダストや
カーボンは燃焼溶融炉で燃焼溶融させ、溶融スラグ内に
混入させる処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、ダストやカーボンをホッパに貯留し、
エジェクタを用いて燃焼溶融炉へ供給する方法には、以
下のような、いくつかの問題点があった。 設備が大型になると、エジェクタでの搬送には、量
的に限界がある。 特に、カーボンは、燃料として供給量の正確な制御
が要求されるが、輸送距離が長くなるとカーボンの性状
変化による流れの変化によって、供給量の正確な制御が
難しくなる。 本発明の目的は、上記問題点を解消するためになされた
もので、廃棄物の熱分解によって生成したカーボンにつ
いて、燃料として容易に供給量の制御ができ、かつ、ダ
ストとともに、燃焼溶融炉に簡単かつ確実に搬送供給で
きる燃焼溶融炉への燃焼性成分の供給方法、および廃棄
物処理装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下のよう
にして解決される。請求項1記載発明は、廃棄物を熱分
解反応器へ供給して熱分解し、熱分解ガスと主として不
揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成し、前記熱分
解残留物をカーボン等の燃焼性成分と、金属や瓦礫等の
不燃焼性成分とに分離し、前記燃焼性成分、前記熱分解
ガス、および燃焼用空気を燃焼溶融炉へ供給して燃焼さ
せ、溶融スラグと燃焼排ガスとを生成するようにした燃
焼溶融炉への燃焼性成分の供給方法において、前記燃焼
溶融炉の頂部近傍に、前記燃焼性成分用のサブホッパを
配置し、該サブホッパから、前記燃焼性成分の供給量を
制御して前記燃焼溶融炉へ供給することを特徴とする。
これにより、カーボン等の燃焼性成分を、燃焼溶融炉の
炉頂近傍にサブホッパを設けて貯留し、そこから炉内へ
供給するようにしたので、特に、燃料としてのカーボン
の炉内への供給量制御が容易にでき、また、従来のエジ
ェクタによる搬送量の限界や、長距離搬送も解消され、
ダストやカーボンの安定した定量的供給が可能になる。
また、請求項2記載発明は、前記燃焼性成分を、前記サ
ブホッパから定量を切り出し、前記燃焼溶融炉の炉頂に
設けた燃焼性成分供給ノズルを介して、前記燃焼溶融炉
内の負圧により炉内へ供給することを特徴とするので、
従来の空気搬送に用いていたエジェクタを省略できる。
また、請求項3記載発明は、前記燃焼性成分を、前記サ
ブホッパから前記燃焼溶融炉内へ自由落下させて供給す
ることを特徴とするので、従来の用いていたエジェクタ
などの複雑な搬送機構を省略できる。また、請求項4記
載発明は、前記燃焼性成分を、前記燃焼用空気を利用し
て前記燃焼溶融炉へ供給することを特徴とするので、燃
焼用空気を炉内へ吹き込む速度圧を利用でき、カーボン
の燃焼溶融炉への吹き込み手段を簡略にできる。また、
請求項5記載発明は、前記燃焼性成分と集塵装置により
回収されるダストとを混合して粉体を生成し、前記粉体
を前記燃焼溶融炉へ供給することを特徴とする。このよ
うな構成によれば、ダストやカーボンの取り扱いが容易
になる。すなわち、ダストは吸湿性があって取り扱いが
難しく、一方、カーボンは流動性があって取り扱いは比
較的簡単である。そこで、ダストとカーボンとを混合し
て取り扱いの容易な粉体に調合して供給することによ
り、これらの供給作業の省力化や、メンテナンスを向上
できる。また、請求項6記載発明は、廃棄物を加熱して
熱分解し、熱分解ガスと主として不揮発性成分からなる
熱分解残留物とを生成する熱分解反応器と、前記熱分解
残留物をカーボン等の燃焼性成分と金属や瓦礫等の不燃
焼性成分とに分離する分離装置と、前記熱分解ガスと前
記燃焼性成分とを燃焼用空気とともに燃焼させ、溶融ス
ラグと燃焼排ガスとを生成する燃焼溶融炉とを備えた廃
棄物処理装置において、前記燃焼溶融炉の頂部近傍に、
前記燃焼性成分用のサブホッパが配置され、該サブホッ
パから前記燃焼性成分を、前記燃焼溶融炉へ供給する供
給手段を具備したことを特徴とするものである。上記構
成によれば、廃棄物処理装置において、カーボンを燃焼
溶融炉の炉頂近傍に貯留し、そこから炉内へ供給できる
ので、従来の長距離搬送による不安定な供給を解消で
き、安定した定量的供給が可能になる。また、請求項7
記載発明は、前記燃焼性成分の供給手段は、前記サブホ
ッパから定量切り出しを行なうロータリフィーダと、前
記ロータリフィーダに連結する単管と、前記単管に連結
し前記燃焼溶融炉頂部に設けられたノズルとから構成さ
れていることを特徴とするため、部品の少ない簡単な機
構で、燃焼溶融炉の負圧によりカーボンやダストを炉内
へ吸引できるので、従来の長距離空気搬送による欠点を
改善できる。また、請求項8記載発明は、前記ロータリ
フィーダと前記単管との間に、スクリュフィーダが設け
られていることを特徴とするため、カーボンは、炉頂近
傍からロータリフィーダで定量を切り出したのち、スク
リュフィーダで単管を介して炉頂のノズルに供給され、
炉内の負圧により吸引される。これにより、燃焼溶融炉
へのカーボンの供給量を、より確実で正確な制御が可能
になる。また、請求項9記載発明は、前記単管は、エジ
ェクタが組み込まれていることを特徴とするため、例え
ば、万が一、燃焼溶融炉内圧の変動が生じた場合でも、
エジェクタによってカーボンやダストを炉内へ供給する
ので、炉の内圧に影響されずに供給量の制御精度をあげ
ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の供給方法の一実
施形態を示す構成図である。以下、カーボン等の燃焼性
成分について説明するが、ダストの場合も構成は同じで
ある。図に示すように、廃棄物を熱分解して生成した熱
分解残留物から分離したカーボン等の燃焼性成分10を
メインホッパ11に貯留し、ロータリフィーダ12で適
宜切り出し、搬送供給手段13を介してサブホッパ14
へ搬送する。サブホッパ14は、燃焼性成分10を熱分
解ガスや燃焼用空気とともに燃焼させて溶融スラグと燃
焼排ガスとを生成する燃焼溶融炉15の炉頂近傍に設け
られている。サブホッパ14に一時的に貯留された燃焼
性成分10は、ロータリフィーダ16で定量切り出しを
行ない、スクリュフィーダ17で炉頂に設けたノズル1
8に接続されている単管19中へ供給される。
【0007】このような構成により、単管へ供給された
カーボン等の燃焼性成分は、燃焼溶融炉の負圧により、
ノズルから炉内へ吸引される。これにより、カーボン等
の燃焼性成分の燃焼溶融炉への供給を、より確実に行な
うことができるとともに、特に燃料としてのカーボン供
給量の正確な制御が可能になる。
【0008】なお、メインホッパ11とサブホッパ14
との間の搬送手段13は、パイプコンベア、バケットコ
ンベア、フライトコンベア、空気圧送等の、種々の搬送
手段を採用することができる。また、カーボン等の燃焼
性成分を燃焼溶融炉へ供給する場合と同様の構成で、集
塵装置により回収されるダストを燃焼溶融炉へ供給する
ことができる。この場合、装置構成を別々に設けること
により、カーボンやダストをそれぞれ別々にコントロー
ルすることができ、供給量の制御性能が向上する。ダス
トは吸湿性があり、取り扱いが難しく、カーボンは流動
性があり、取り扱いは比較的簡単である。そこで、ダス
トとカーボンとを混合して取り扱いの容易な粉体に調合
して供給することも可能である。この場合の装置構成は
個別ではなく、一式でよいことはもちろんである。
【0009】図2は、本発明の供給方法の他の実施形態
を示す構成図である。図に示すように、本実施形態が図
1と相違するところは、単管19にエジェクタ20が組
み込まれていることである。その他の装置構成は図1の
ものと同様である。通常、燃焼溶融炉の内圧は殆ど変動
しないが、万が一、何かの理由で内圧が変化しても、エ
ジェクタを組み込んだことにより、内圧変化に影響され
ずに供給量の制御精度をあげることができる。
【0010】図3は、本発明の供給方法のさらに他の実
施形態を示す構成図である。図に示すように、本実施形
態が図1と相違するところは、スクリュフィーダ17を
省略したことである。その他の装置構成は図1のものと
同様である。サブホッパを炉頂近傍の任意の適所に設け
ることにより、スクリュフィーダを省略しても、自由落
下により、カーボンやダストを燃焼溶融炉へ供給でき
る。そのため、装置コストが低減する。
【0011】図4は、本発明の供給方法のさらに他の実
施形態を示す構成図である。図に示すように、本実施形
態が図3と相違するところは、単管19にエジェクタ2
0が組み込まれていることである。その他の装置構成は
図3のものと同様である。本例によれば、何かの理由で
燃焼溶融炉内圧が変化しても、内圧変化に影響されずに
供給量の制御精度をあげることができる。
【0012】次に、本発明の廃棄物処理装置の一実施形
態を、図面を参照して説明する。図5は、本実施形態の
廃棄物処理装置の系統図である。図に示すように、廃棄
物受入れヤード30に配置された例えば2軸剪断式の破
砕機32に、都市ごみ等の廃棄物aが第1のコンベア3
1により供給され、例えば150mm以下に粉砕され
る。この粉砕された廃棄物aは、第2のコンベア33に
よって投入口34からスクリューフィーダ35を経て、
熱分解反応器36の回転ドラム37に供給される。この
回転ドラム37は、内周壁に沿って複数の加熱管を配置
して形成され、図示しないシール機構により、その内部
の圧力が大気圧以下の雰囲気に保持されている。
【0013】回転ドラム37の加熱管内へは、燃焼溶融
炉50の後流側に配置された熱交換器(図示せず)で加
熱された加熱空気がラインL1により供給され、この加
熱空気により、回転ドラム37内の廃棄物は、300℃
〜600℃に、通常は450℃程度に間接加熱される。
そのため、この回転ドラム37内に供給された廃棄物a
は熱分解され、熱分解ガスG1と、主として不揮発性の
熱分解残留物bとが生成する。
【0014】熱分解ガスG1と熱分解残留物bとは、排
出装置38で分離して排出され、熱分解ガスG1はライ
ンL3を経て燃焼溶融炉50のバーナ48に供給され
る。一方、熱分解残留物bは冷却装置39で80℃程度
に冷却され、その後、例えば篩、磁選式、うず電流式、
遠心式または風力選別式等の、公知の分離装置40に供
給され、ここで細粒灰分を含む燃焼性成分dと、不燃焼
性成分である金属成分e1および非金属成分e2とに分
離される。このカーボン等を含む燃焼性成分dが、粉砕
機43により例えば1mm以下に微粉砕され、ホッパ4
4に一時的に貯留される。
【0015】本装置では、ホッパ44に貯留されたカー
ボン等の燃焼性成分dを、燃焼溶融炉50へ供給するに
際し、図1に示した構成を採用している。すなわち、カ
ーボン等の燃焼性成分dは、ホッパ44からロータリフ
ィーダによって適宜切り出され、搬送手段45を介して
サブホッパ46へ搬送される。サブホッパ46からは、
図1に示したロータリフィーダ、スクリュフィーダ、炉
頂のノズルに接続する単管等から構成される供給手段4
7によって燃焼溶融炉50内へ供給され、ラインL3よ
り供給された熱分解ガスG1と、送風機49によってラ
インL5より供給された燃焼用空気Fとともに、バーナ
48によって灰分の溶融温度より高く設定された130
0℃程度の高温域で燃焼される。
【0016】このとき発生した燃焼灰が溶融スラグとな
って燃焼溶融炉50の排出口51から水槽52内に流下
して冷却固化する。この固化したスラグは舗装材等の建
材として利用される。一方、不燃焼性成分である金属成
分e1はコンテナ41に入り回収されて再利用され、非
金属性成分e2は埋め立てに供せられるか、または粉砕
機42により粉砕され、ラインL6を経て燃焼溶融炉5
0内に供給され、スラグ内に混入され回収し再利用され
る。
【0017】燃焼溶融炉50で発生した高温排ガスG2
は、図示しない熱交換器を経てラインL7から廃熱ボイ
ラ53へ供給され、廃熱ボイラ53で熱回収により発生
した蒸気は、発電機54の蒸気タービンを回転する。さ
らに、排ガスG2は、ラインL7を経て集塵器55で除
塵され、ガス浄化装置56で低温のクリーンな煙道ガス
G3となって煙突57から大気へ放出される。このクリ
ーンな煙道ガスG3の一部はラインL8を経て冷却装置
40へ供給される。
【0018】そして、燃焼排ガスG2中に含まれる飛灰
等のダストは、集塵機55などから回収され、これらの
回収されたダストgは、カーボン等の燃焼性成分と同様
に、図1の構成を採用して、ホッパ58に一時的に貯留
され、搬送手段59を経てサブホッパ46へ投入され、
カーボン等の燃焼性成分dと混合されて、供給手段47
により燃焼溶融炉50内へ供給され、熱分解ガスG1や
燃焼用空気Fとともに燃焼溶融を図られて溶融スラグ内
に混入される。
【0019】このように、本実施形態の廃棄物処理装置
によれば、カーボンやダストを、燃焼溶融炉の炉頂近傍
のサブホッパから炉内へ供給できるようにしたので、以
下のような優れた作用効果が得られる。 従来のエジェクタによる搬送では量的に限界があっ
たが、本実施形態によれば、廃棄物処理の設備を大型化
させても、カーボンやダストの定量的な処理が可能とな
る。 特に、燃料として供給量の正確な制御が要求される
カーボンは、サブホッパから燃焼溶融炉への距離が短い
ので、カーボンが性状変化する前に炉内へ供給でき、供
給量の正確な制御が可能である。 従来の長距離空気輸送に用いていたエジェクタを省
略できるので、装置コストを低減できる。 炉頂近傍のサブホッパから、燃焼用空気を利用して
カーボンやダストを燃焼溶融炉へ供給することにより、
燃焼用空気の吹き込み速度圧を利用でき、カーボンやダ
ストの燃焼溶融炉への吹き込み手段を簡略にすることが
可能である。 流動性があって取り扱いが比較的簡単なカーボン
と、吸湿性により取り扱いの難しいダストとを混合して
粉体を生成することにより、ダストやカーボンの供給作
業の省力化や、メンテナンスの向上が可能になる。 サブホッパからの供給手段にエジェクタを組み込む
ことにより、燃焼溶融炉内圧に、万が一、変動が生じた
場合でも、供給量の制御精度を高精度に維持できる。 以上、本発明を図示の実施形態について詳述したが、本
発明はそれらの実施形態のみに限定されるものではな
く、本発明の精神を逸脱せずして種々改変を加え、多種
多様の変形をなし得ることは云うまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄物の熱分解によっ
て生成したカーボンについて、燃料として容易に供給量
の制御ができ、また、ダストについても、燃焼溶融炉に
簡単かつ確実に搬送供給できるので、供給量制御が容易
確実であり、従来の長距離輸送を廃止できるので、装置
構成が簡略化し、メンテナンスも向上し、コストが低減
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる燃焼性成分等の供給方法の一実施
形態を示す系統図である。
【図2】本発明になる燃焼性成分等の供給方法の他の実
施形態を示す系統図である。
【図3】本発明になる燃焼性成分等の供給方法のさらに
他の実施形態を示す系統図である。
【図4】本発明になる燃焼性成分等の供給方法のさらに
他の実施形態を示す系統図である。
【図5】本発明になる廃棄物処理装置の一実施形態を示
す系統図である。
【符号の説明】
10 カーボン 11 メインホッパ 12 ロータリフィーダ 13 搬送手段 14 サブホッパ 15 燃焼溶融炉 16 ロータリフィーダ 17 スクリュフィーダ 18 ノズル 19 単管 20 エジェクタ 30 廃棄物受入れヤード 31 第1のコンベア 32 破砕機 33 第2のコンベア 34 投入口 35 スクリューフィーダ 36 熱分解反応器 37 回転ドラム 38 排出装置 39 冷却装置 40 分離装置 41 コンテナ 42 粉砕機 43 粉砕機 44 メインホッパ 45 搬送手段 46 サブホッパ 47 供給手段 48 バーナ 49 送風機 50 燃焼溶融炉 51 排出口 52 水槽 53 廃熱ボイラ 54 発電機 55 集塵器 56 ガス浄化装置 57 煙突 58 メインホッパ 59 搬送手段 G1 熱分解ガス G2 燃焼排ガス G3 煙道ガス L1〜L8 ライン a 廃棄物 b 熱分解残留物 d 燃焼性成分 e 不燃焼性成分 e1 金属成分 e2 非金属成分 g ダスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23G 5/027 ZAB F23G 5/027 ZABZ F23J 1/00 F23J 1/00 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を熱分解反応器へ供給して熱分解
    し、熱分解ガスと主として不揮発性成分からなる熱分解
    残留物とを生成し、前記熱分解残留物をカーボン等の燃
    焼性成分と、金属や瓦礫等の不燃焼性成分とに分離し、
    前記燃焼性成分、前記熱分解ガス、および燃焼用空気を
    燃焼溶融炉へ供給して燃焼させ、溶融スラグと燃焼排ガ
    スとを生成するようにした燃焼溶融炉への燃焼性成分の
    供給方法において、前記燃焼溶融炉の頂部近傍に、前記
    燃焼性成分用のサブホッパを配置し、該サブホッパか
    ら、前記燃焼性成分の供給量を制御して前記燃焼溶融炉
    へ供給することを特徴とする燃焼溶融炉への燃焼性成分
    の供給方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の供給方法において、前
    記燃焼性成分を、前記サブホッパから定量を切り出し、
    前記燃焼溶融炉の炉頂に設けた燃焼性成分供給ノズルを
    介して、前記燃焼溶融炉内の負圧により炉内へ供給する
    ことを特徴とする燃焼溶融炉への燃焼性成分の供給方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の供給方法において、前
    記燃焼性成分を、前記サブホッパから前記燃焼溶融炉内
    へ自由落下させて供給することを特徴とする燃焼溶融炉
    への燃焼性成分の供給方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の供給方法において、前
    記燃焼性成分を、前記燃焼用空気を利用して前記燃焼溶
    融炉へ供給することを特徴とする燃焼溶融炉への燃焼性
    成分の供給方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の供給方法において、前
    記燃焼性成分と集塵装置により回収されるダストとを混
    合して粉体を生成し、前記粉体を前記燃焼溶融炉へ供給
    することを特徴とする燃焼溶融炉への燃焼性成分の供給
    方法。
  6. 【請求項6】 廃棄物を加熱して熱分解し、熱分解ガス
    と主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成
    する熱分解反応器と、前記熱分解残留物をカーボン等の
    燃焼性成分と金属や瓦礫等の不燃焼性成分とに分離する
    分離装置と、前記熱分解ガスと前記燃焼性成分とを燃焼
    用空気とともに燃焼させ、溶融スラグと燃焼排ガスとを
    生成する燃焼溶融炉とを備えた廃棄物処理装置におい
    て、前記燃焼溶融炉の頂部近傍に、前記燃焼性成分用の
    サブホッパが配置され、該サブホッパから前記燃焼性成
    分を、前記燃焼溶融炉へ供給する供給手段を具備したこ
    とを特徴とする廃棄物処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記燃焼性成分の供給手段は、前記サブホッパから
    定量切り出しを行なうロータリフィーダと、前記ロータ
    リフィーダに連結する単管と、前記単管に連結し前記燃
    焼溶融炉頂部に設けられたノズルとから構成されている
    ことを特徴とする廃棄物処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の廃棄物処理装置におい
    て、前記ロータリフィーダと前記単管との間に、スクリ
    ュフィーダが設けられていることを特徴とする廃棄物処
    理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6または7に記載の廃棄物処理装
    置において、前記単管は、エジェクタが組み込まれてい
    ることを特徴とする廃棄物処理装置。
JP34514496A 1996-12-25 1996-12-25 燃焼溶融炉への燃焼性成分の供給方法、および廃棄物処理装置 Withdrawn JPH10185144A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007205640A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Ube Ind Ltd 可燃性廃棄物の燃焼処理方法とその装置
KR100958813B1 (ko) 2009-05-14 2010-05-24 주식회사 포스코건설 건조슬러지의 투입장치 및 그의 투입방법

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