JPH10205727A - 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法 - Google Patents
集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法Info
- Publication number
- JPH10205727A JPH10205727A JP9008501A JP850197A JPH10205727A JP H10205727 A JPH10205727 A JP H10205727A JP 9008501 A JP9008501 A JP 9008501A JP 850197 A JP850197 A JP 850197A JP H10205727 A JPH10205727 A JP H10205727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waste
- exhaust gas
- combustion
- pyrolysis
- dust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/30—Technologies for a more efficient combustion or heat usage
Landscapes
- Chimneys And Flues (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃焼溶融炉の排ガスからの集塵灰の搬送供給
を簡素化し、ダストの性状変化にも対応可能な廃棄物処
理における廃棄物熱分解方法を提供する。 【解決手段】 廃棄物aを熱分解反応器6で熱分解し、
熱分解ガスG1と主として不揮発性成分からなる熱分解
残留物bとを生成し、熱分解ガスG1と熱分解残留物b
の燃焼性成分とを燃焼溶融炉9で燃焼させて溶融スラグ
と燃焼排ガスG2とを生成する廃棄物処理装置で、燃焼
溶融炉9の後段の廃熱ボイラ21や、集塵器22等から
排出された集塵灰を、ごみなどの廃棄物aと混ぜて熱分
解反応器6へ供給するようにした。この方法により、ダ
ストの性状に拘らず熱分解処理することができ、さら
に、従来必要とした集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段
や、燃焼溶融炉内へ吹き込む手段などを省略でき、集塵
灰の搬送供給手段を簡素化できるので、メンテナンスが
向上し、廃棄物の処理コストが低減する。
を簡素化し、ダストの性状変化にも対応可能な廃棄物処
理における廃棄物熱分解方法を提供する。 【解決手段】 廃棄物aを熱分解反応器6で熱分解し、
熱分解ガスG1と主として不揮発性成分からなる熱分解
残留物bとを生成し、熱分解ガスG1と熱分解残留物b
の燃焼性成分とを燃焼溶融炉9で燃焼させて溶融スラグ
と燃焼排ガスG2とを生成する廃棄物処理装置で、燃焼
溶融炉9の後段の廃熱ボイラ21や、集塵器22等から
排出された集塵灰を、ごみなどの廃棄物aと混ぜて熱分
解反応器6へ供給するようにした。この方法により、ダ
ストの性状に拘らず熱分解処理することができ、さら
に、従来必要とした集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段
や、燃焼溶融炉内へ吹き込む手段などを省略でき、集塵
灰の搬送供給手段を簡素化できるので、メンテナンスが
向上し、廃棄物の処理コストが低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃棄物の熱分解方法
に係り、特に、廃棄物(家庭やオフィスなどから出され
る都市ごみなどの一般廃棄物、廃プラスチック、カーシ
ュレッダー・ダスト、廃オフィス機器、電子機器、化成
品等の産業廃棄物など、可燃物を含むもの)を熱分解処
理するのに好適な集塵灰との混合による廃棄物熱分解方
法に関する。
に係り、特に、廃棄物(家庭やオフィスなどから出され
る都市ごみなどの一般廃棄物、廃プラスチック、カーシ
ュレッダー・ダスト、廃オフィス機器、電子機器、化成
品等の産業廃棄物など、可燃物を含むもの)を熱分解処
理するのに好適な集塵灰との混合による廃棄物熱分解方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等の一般廃棄物や、廃プラスチ
ックなどの産業廃棄物等、燃焼性物を含む廃棄物の処理
装置の一つとして、廃棄物を熱分解反応器に入れて低酸
素雰囲気で加熱し、熱分解によって、熱分解ガスと主と
して不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成し、さら
に、この熱分解残渣を冷却した後、分離装置に導き、こ
の分離装置において灰分を含む細粒の燃焼性成分と、例
えば金属や陶器、砂利、コンクリート片等の瓦礫などの
粗粒の不燃焼性成分とに分離し、燃焼性成分を粉砕し、
この粉砕された燃焼性成分と前述の熱分解ガスとを燃焼
溶融炉に供給して燃焼させ、燃焼性成分に含まれていた
灰分を溶融スラグとなし、この溶融スラグを排出して冷
却し固化させるとともに、また、燃焼溶融炉の排ガスを
廃熱蒸気発生装置に供給して廃熱を回収するようにした
廃棄物処理装置が知られている(例えば、特公平6−5
6253号公報参照)。この種の廃棄物処理装置では、
燃焼溶融炉の排ガス中に含まれるダストは、例えば、燃
焼溶融炉の後段に配置されている廃熱蒸気発生装置、排
ガス冷却塔、あるいは排ガス濾過装置などから排出さ
れ、これらを燃焼溶融炉へ戻して溶融させ、溶融スラグ
内に混入させる処理を行っている。
ックなどの産業廃棄物等、燃焼性物を含む廃棄物の処理
装置の一つとして、廃棄物を熱分解反応器に入れて低酸
素雰囲気で加熱し、熱分解によって、熱分解ガスと主と
して不揮発性成分からなる熱分解残渣とを生成し、さら
に、この熱分解残渣を冷却した後、分離装置に導き、こ
の分離装置において灰分を含む細粒の燃焼性成分と、例
えば金属や陶器、砂利、コンクリート片等の瓦礫などの
粗粒の不燃焼性成分とに分離し、燃焼性成分を粉砕し、
この粉砕された燃焼性成分と前述の熱分解ガスとを燃焼
溶融炉に供給して燃焼させ、燃焼性成分に含まれていた
灰分を溶融スラグとなし、この溶融スラグを排出して冷
却し固化させるとともに、また、燃焼溶融炉の排ガスを
廃熱蒸気発生装置に供給して廃熱を回収するようにした
廃棄物処理装置が知られている(例えば、特公平6−5
6253号公報参照)。この種の廃棄物処理装置では、
燃焼溶融炉の排ガス中に含まれるダストは、例えば、燃
焼溶融炉の後段に配置されている廃熱蒸気発生装置、排
ガス冷却塔、あるいは排ガス濾過装置などから排出さ
れ、これらを燃焼溶融炉へ戻して溶融させ、溶融スラグ
内に混入させる処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術において、燃焼溶融炉の排ガス中に含まれるダス
トを集塵して、再び燃焼溶融炉へ戻して処理する方法に
は、以下のような、いくつかの問題点が存在する。 集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段や、燃焼溶融炉
内へ吹き込む手段などを必要とする。 排ガス冷却塔から排出されるダストは、固化して塊
になったものがあり、ダストの性状に応じて、燃焼溶融
炉内へ吹き込みあるいは押し込むなどのための粉砕手段
等を必要とする。 また一般に、熱分解反応器内では、廃棄物中のいわ
ゆる生ごみ等の内部に水分が含まれており、この水分を
早く処理して廃棄物を乾燥させることが望まれる。 本発明の目的は、上記問題点を解消するためになされた
もので、排ガスからの集塵灰の搬送供給を簡素化し、ダ
ストの性状変化にも対応できる廃棄物処理装置における
廃棄物熱分解方法を提供することである。
来技術において、燃焼溶融炉の排ガス中に含まれるダス
トを集塵して、再び燃焼溶融炉へ戻して処理する方法に
は、以下のような、いくつかの問題点が存在する。 集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段や、燃焼溶融炉
内へ吹き込む手段などを必要とする。 排ガス冷却塔から排出されるダストは、固化して塊
になったものがあり、ダストの性状に応じて、燃焼溶融
炉内へ吹き込みあるいは押し込むなどのための粉砕手段
等を必要とする。 また一般に、熱分解反応器内では、廃棄物中のいわ
ゆる生ごみ等の内部に水分が含まれており、この水分を
早く処理して廃棄物を乾燥させることが望まれる。 本発明の目的は、上記問題点を解消するためになされた
もので、排ガスからの集塵灰の搬送供給を簡素化し、ダ
ストの性状変化にも対応できる廃棄物処理装置における
廃棄物熱分解方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下のよう
にして解決される。請求項1記載発明は、廃棄物を熱分
解反応器へ供給して熱分解し、熱分解ガスと主として不
揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成し、前記熱分
解残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離して、前
記燃焼性成分と前記熱分解ガスとを燃焼溶融炉で燃焼さ
せ、溶融スラグと燃焼排ガスとを生成する廃棄物処理装
置の廃棄物熱分解方法において、前記燃焼溶融炉から排
出された前記燃焼排ガス中のダストを集塵し、この集塵
灰を前記廃棄物とともに前記熱分解反応器へ供給するこ
とを特徴とする。このような方法を採用することによ
り、従来必要とした集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段
や、燃焼溶融炉内へ吹き込む手段などを省略することが
でき、集塵灰の搬送供給手段を簡素化することができ
る。また、請求項2記載発明は、前記燃焼溶融炉の後段
に設置され、前記燃焼排ガスを供給する廃熱蒸気発生手
段、排ガス冷却手段、あるいは排ガス濾過手段等の排ガ
ス処理手段から排出された集塵灰を、前記熱分解反応器
へ供給することを特徴とする。本方法によれば、例えば
排ガス冷却手段から排出されたクリンカ状のダスト塊な
ど、上記排ガス処理手段のそれぞれから、どのような性
状のダストが排出されても、廃棄物とともに熱分解反応
器へ投入することにより熱分解処理される。さらに、熱
分解処理の過程において、混入したダストの吸湿性によ
り、廃棄物中のいわゆる生ごみ等の内部に含まれる水分
を表に吸い出し、廃棄物の乾燥作用を助長することが可
能である。また、請求項3記載発明は、廃棄物を加熱し
て熱分解し、熱分解ガスと主として不揮発性成分からな
る熱分解残留物とを生成する熱分解反応器と、前記熱分
解残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離する分離
装置と、前記熱分解ガスと前記燃焼性成分とを燃焼させ
て溶融スラグと燃焼排ガスとを生成する燃焼溶融炉とを
備えた廃棄物処理装置において、前記燃焼溶融炉の後段
に設置され、前記燃焼排ガスを供給する廃熱蒸気発生手
段、排ガス冷却手段、あるいは排ガス濾過手段等の排ガ
ス処理手段から、前記燃焼排ガス中のダストを集塵し、
この集塵灰を前記廃棄物とともに前記熱分解反応器へ供
給することを特徴とする。このような構成によれば、廃
棄物処理装置において、ダストの性状がどのようなもの
であっても、ごみなどの廃棄物と一緒に熱分解反応器へ
投入して、熱分解処理することができる。しかも、集塵
灰の搬送供給手段を簡素化できるので、メンテナンスが
向上し、廃棄物の処理コストを低減することができる。
にして解決される。請求項1記載発明は、廃棄物を熱分
解反応器へ供給して熱分解し、熱分解ガスと主として不
揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成し、前記熱分
解残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離して、前
記燃焼性成分と前記熱分解ガスとを燃焼溶融炉で燃焼さ
せ、溶融スラグと燃焼排ガスとを生成する廃棄物処理装
置の廃棄物熱分解方法において、前記燃焼溶融炉から排
出された前記燃焼排ガス中のダストを集塵し、この集塵
灰を前記廃棄物とともに前記熱分解反応器へ供給するこ
とを特徴とする。このような方法を採用することによ
り、従来必要とした集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段
や、燃焼溶融炉内へ吹き込む手段などを省略することが
でき、集塵灰の搬送供給手段を簡素化することができ
る。また、請求項2記載発明は、前記燃焼溶融炉の後段
に設置され、前記燃焼排ガスを供給する廃熱蒸気発生手
段、排ガス冷却手段、あるいは排ガス濾過手段等の排ガ
ス処理手段から排出された集塵灰を、前記熱分解反応器
へ供給することを特徴とする。本方法によれば、例えば
排ガス冷却手段から排出されたクリンカ状のダスト塊な
ど、上記排ガス処理手段のそれぞれから、どのような性
状のダストが排出されても、廃棄物とともに熱分解反応
器へ投入することにより熱分解処理される。さらに、熱
分解処理の過程において、混入したダストの吸湿性によ
り、廃棄物中のいわゆる生ごみ等の内部に含まれる水分
を表に吸い出し、廃棄物の乾燥作用を助長することが可
能である。また、請求項3記載発明は、廃棄物を加熱し
て熱分解し、熱分解ガスと主として不揮発性成分からな
る熱分解残留物とを生成する熱分解反応器と、前記熱分
解残留物を燃焼性成分と不燃焼性成分とに分離する分離
装置と、前記熱分解ガスと前記燃焼性成分とを燃焼させ
て溶融スラグと燃焼排ガスとを生成する燃焼溶融炉とを
備えた廃棄物処理装置において、前記燃焼溶融炉の後段
に設置され、前記燃焼排ガスを供給する廃熱蒸気発生手
段、排ガス冷却手段、あるいは排ガス濾過手段等の排ガ
ス処理手段から、前記燃焼排ガス中のダストを集塵し、
この集塵灰を前記廃棄物とともに前記熱分解反応器へ供
給することを特徴とする。このような構成によれば、廃
棄物処理装置において、ダストの性状がどのようなもの
であっても、ごみなどの廃棄物と一緒に熱分解反応器へ
投入して、熱分解処理することができる。しかも、集塵
灰の搬送供給手段を簡素化できるので、メンテナンスが
向上し、廃棄物の処理コストを低減することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の集塵灰との混合
による廃棄物熱分解方法を採用した廃棄物処理装置の一
実施形態を示す系統図である。図1に示すように、本実
施形態の廃棄物処理装置は、廃棄物aを加熱して熱分解
し、熱分解ガスG1と主として不揮発性成分からなる熱
分解残留物bとを生成する熱分解反応器6と、熱分解残
留物bを燃焼性成分dと不燃焼性成分eとに分離して排
出する分離装置13と、熱分解ガスG1とカーボンなど
の燃焼性成分dとを燃焼させて溶融スラグfと燃焼排ガ
スG2とを生成する燃焼溶融炉9とを備え、燃焼溶融炉
9の後段には、燃焼排ガスG2を供給し熱回収して蒸気
を発生する廃熱ボイラ21、さらに、燃焼排ガスG2を
濾過する集塵器22などが設置されている。このような
廃棄物処理装置において、廃熱ボイラ21および集塵器
22から排出されたダストgを集塵し、この集塵灰を廃
棄物aと混ぜて熱分解反応器6の回転ドラム7へ供給す
るため、集塵灰の搬送ラインL9をスクリューフィーダ
5に接続している。なお、集塵灰は熱分解反応器6に投
入される以前の廃棄物aへ混入されればよく、必ずしも
スクリューフィーダ5の部分に限定されるものではな
い。また、熱分解反応器6内へ直接供給することも可能
である。
を参照して説明する。図1は、本発明の集塵灰との混合
による廃棄物熱分解方法を採用した廃棄物処理装置の一
実施形態を示す系統図である。図1に示すように、本実
施形態の廃棄物処理装置は、廃棄物aを加熱して熱分解
し、熱分解ガスG1と主として不揮発性成分からなる熱
分解残留物bとを生成する熱分解反応器6と、熱分解残
留物bを燃焼性成分dと不燃焼性成分eとに分離して排
出する分離装置13と、熱分解ガスG1とカーボンなど
の燃焼性成分dとを燃焼させて溶融スラグfと燃焼排ガ
スG2とを生成する燃焼溶融炉9とを備え、燃焼溶融炉
9の後段には、燃焼排ガスG2を供給し熱回収して蒸気
を発生する廃熱ボイラ21、さらに、燃焼排ガスG2を
濾過する集塵器22などが設置されている。このような
廃棄物処理装置において、廃熱ボイラ21および集塵器
22から排出されたダストgを集塵し、この集塵灰を廃
棄物aと混ぜて熱分解反応器6の回転ドラム7へ供給す
るため、集塵灰の搬送ラインL9をスクリューフィーダ
5に接続している。なお、集塵灰は熱分解反応器6に投
入される以前の廃棄物aへ混入されればよく、必ずしも
スクリューフィーダ5の部分に限定されるものではな
い。また、熱分解反応器6内へ直接供給することも可能
である。
【0006】このような構成により、ダストgの性状が
どのようなものであっても、ごみなどの廃棄物aと一緒
に熱分解反応器6へ投入して熱分解処理することがで
き、また、熱分解処理の過程において、混入したダスト
gの吸湿性により、廃棄物a中のいわゆる生ごみ等の内
部に含まれる水分を表に吸い出し、廃棄物aの乾燥作用
を助長することが可能である。そして、従来必要とした
集塵灰を燃焼溶融炉9へ戻す搬送手段や、燃焼溶融炉内
へ吹き込む手段などを省略することができ、集塵灰の搬
送供給手段を簡素化することができるので、メンテナン
スが向上し、廃棄物の処理コストを低減することができ
る。
どのようなものであっても、ごみなどの廃棄物aと一緒
に熱分解反応器6へ投入して熱分解処理することがで
き、また、熱分解処理の過程において、混入したダスト
gの吸湿性により、廃棄物a中のいわゆる生ごみ等の内
部に含まれる水分を表に吸い出し、廃棄物aの乾燥作用
を助長することが可能である。そして、従来必要とした
集塵灰を燃焼溶融炉9へ戻す搬送手段や、燃焼溶融炉内
へ吹き込む手段などを省略することができ、集塵灰の搬
送供給手段を簡素化することができるので、メンテナン
スが向上し、廃棄物の処理コストを低減することができ
る。
【0007】図1を用いて、本実施形態の廃棄物処理装
置の動作をさらに詳述する。廃棄物受入れヤードAに配
置された例えば2軸剪断式の破砕機1に、都市ごみ等の
廃棄物aが第1のコンベア2により供給され、例えば1
50mm以下に粉砕される。この粉砕された廃棄物a
は、第2のコンベア3によって投入口4から、スクリュ
ーフィーダ5を経て熱分解反応器6の回転ドラム7に供
給される。この回転ドラム7は、内周壁に沿って複数の
加熱管を配置して形成され、図示しないシール機構によ
り、その内部の圧力が大気圧以下の雰囲気に保持されて
いる。
置の動作をさらに詳述する。廃棄物受入れヤードAに配
置された例えば2軸剪断式の破砕機1に、都市ごみ等の
廃棄物aが第1のコンベア2により供給され、例えば1
50mm以下に粉砕される。この粉砕された廃棄物a
は、第2のコンベア3によって投入口4から、スクリュ
ーフィーダ5を経て熱分解反応器6の回転ドラム7に供
給される。この回転ドラム7は、内周壁に沿って複数の
加熱管を配置して形成され、図示しないシール機構によ
り、その内部の圧力が大気圧以下の雰囲気に保持されて
いる。
【0008】回転ドラム7の加熱管内へは、燃焼溶融炉
9の後流側に配置された熱交換器(図示せず)により加
熱された加熱空気がラインL1により供給され、この加
熱空気により、回転ドラム7内の廃棄物aは300℃〜
600℃に、通常は450℃程度に間接加熱される。そ
のため、この回転ドラム7内に供給された廃棄物aは熱
分解され、熱分解ガスG1と、主として不揮発性の熱分
解残留物bとが生成する。
9の後流側に配置された熱交換器(図示せず)により加
熱された加熱空気がラインL1により供給され、この加
熱空気により、回転ドラム7内の廃棄物aは300℃〜
600℃に、通常は450℃程度に間接加熱される。そ
のため、この回転ドラム7内に供給された廃棄物aは熱
分解され、熱分解ガスG1と、主として不揮発性の熱分
解残留物bとが生成する。
【0009】熱分解ガスG1と熱分解残留物bとは、排
出装置10で分離して排出され、熱分解ガスG1はライ
ンL3を経て溶融炉9の燃焼バーナ11に供給される。
一方、熱分解残留物bは冷却装置12で80℃程度にま
で冷却され、その後、例えば篩、磁選式、うず電流式、
遠心式または風力選別式等の公知の分離装置13に供給
され、ここで細粒灰分を含む燃焼性成分dと、不燃焼性
成分である金属成分e1および非金属成分e2とに分離
される。
出装置10で分離して排出され、熱分解ガスG1はライ
ンL3を経て溶融炉9の燃焼バーナ11に供給される。
一方、熱分解残留物bは冷却装置12で80℃程度にま
で冷却され、その後、例えば篩、磁選式、うず電流式、
遠心式または風力選別式等の公知の分離装置13に供給
され、ここで細粒灰分を含む燃焼性成分dと、不燃焼性
成分である金属成分e1および非金属成分e2とに分離
される。
【0010】そして燃焼性成分dは、粉砕機14によ
り、例えば1mm以下に微粉砕され、ラインL4を経て
燃焼溶融炉9の燃焼バーナ11に供給され、ラインL3
より供給された熱分解ガスG1と、送風機15によって
ラインL5より供給された燃焼用空気Fとが、灰分の溶
融温度より高く設定された1300℃程度の高温域で燃
焼され、このとき発生した燃焼灰が溶融スラグとなって
燃焼溶融炉9の排出口16より水槽17内に流下して冷
却固化する。この固化したスラグは舗装材等の建材とし
て利用される。一方、不燃焼性成分である金属成分e1
はコンテナ18に入り回収されて再利用され、非金属性
成分e2は埋め立てに供せられるか、または粉砕機19
により粉砕され、ラインL6を経て溶融炉9内に供給さ
れ、スラグ内に混入され回収し再利用される。
り、例えば1mm以下に微粉砕され、ラインL4を経て
燃焼溶融炉9の燃焼バーナ11に供給され、ラインL3
より供給された熱分解ガスG1と、送風機15によって
ラインL5より供給された燃焼用空気Fとが、灰分の溶
融温度より高く設定された1300℃程度の高温域で燃
焼され、このとき発生した燃焼灰が溶融スラグとなって
燃焼溶融炉9の排出口16より水槽17内に流下して冷
却固化する。この固化したスラグは舗装材等の建材とし
て利用される。一方、不燃焼性成分である金属成分e1
はコンテナ18に入り回収されて再利用され、非金属性
成分e2は埋め立てに供せられるか、または粉砕機19
により粉砕され、ラインL6を経て溶融炉9内に供給さ
れ、スラグ内に混入され回収し再利用される。
【0011】燃焼溶融炉9で発生した高温排ガスG2
は、図示しない熱交換器(高温空気加熱器)を経てライ
ンL7から廃熱ボイラ21へ供給され、廃熱ボイラ21
で熱回収により発生した蒸気は、発電機に連結した蒸気
タービン25を回転する。さらに、排ガスG2は、L7
により集塵器22で除塵され、ガス浄化装置23で低温
のクリーンな排ガスG3となって煙突24へ大気へ放出
される。このクリーンな排ガスG3の一部はラインL8
を経て冷却装置12へ供給される。
は、図示しない熱交換器(高温空気加熱器)を経てライ
ンL7から廃熱ボイラ21へ供給され、廃熱ボイラ21
で熱回収により発生した蒸気は、発電機に連結した蒸気
タービン25を回転する。さらに、排ガスG2は、L7
により集塵器22で除塵され、ガス浄化装置23で低温
のクリーンな排ガスG3となって煙突24へ大気へ放出
される。このクリーンな排ガスG3の一部はラインL8
を経て冷却装置12へ供給される。
【0012】前述したように、このような廃棄物処理装
置において、廃熱ボイラ21および集塵器22から排出
されたダストgを集塵し、この集塵灰を搬送ラインL9
を経てスクリューフィーダ5で廃棄物aと混ぜて、熱分
解反応器6の回転ドラム7へ供給することにより、以下
のような優れた作用効果が得られる。 集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段や、燃焼溶融炉
内へ吹き込む手段あるいは押し込む手段などを省略で
き、集塵灰の搬送供給手段が簡素化する。 集塵灰の性状に拘らず、例えば固化して塊になって
いても、ごみなどの廃棄物と一緒に熱分解反応器の回転
ドラム内へ投入することにより、廃棄物と同様に解砕さ
れ熱分解処理される。 集塵灰の吸湿性により、廃棄物中のいわゆる生ごみ
等の内部に含まれる水分を表に吸い出し、廃棄物の乾燥
作用を助長することが可能である。 以上、本発明を図示の実施形態について詳述したが、本
発明はそれらの実施形態のみに限定されるものではな
く、本発明の精神を逸脱せずして種々改変を加え、多種
多様の変形をなし得ることは云うまでもない。
置において、廃熱ボイラ21および集塵器22から排出
されたダストgを集塵し、この集塵灰を搬送ラインL9
を経てスクリューフィーダ5で廃棄物aと混ぜて、熱分
解反応器6の回転ドラム7へ供給することにより、以下
のような優れた作用効果が得られる。 集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送手段や、燃焼溶融炉
内へ吹き込む手段あるいは押し込む手段などを省略で
き、集塵灰の搬送供給手段が簡素化する。 集塵灰の性状に拘らず、例えば固化して塊になって
いても、ごみなどの廃棄物と一緒に熱分解反応器の回転
ドラム内へ投入することにより、廃棄物と同様に解砕さ
れ熱分解処理される。 集塵灰の吸湿性により、廃棄物中のいわゆる生ごみ
等の内部に含まれる水分を表に吸い出し、廃棄物の乾燥
作用を助長することが可能である。 以上、本発明を図示の実施形態について詳述したが、本
発明はそれらの実施形態のみに限定されるものではな
く、本発明の精神を逸脱せずして種々改変を加え、多種
多様の変形をなし得ることは云うまでもない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、燃焼溶融炉から排出さ
れた燃焼排ガス中のダストを集塵し、この集塵灰をごみ
などの廃棄物とともに熱分解反応器へ供給するようにし
たので、従来必要とした集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送
手段や、燃焼溶融炉内へ粉砕して吹き込む手段などを省
略でき、集塵灰の搬送供給手段を簡素化することができ
る。また、ダストの性状がどのようなものであっても、
ごみなどの廃棄物と一緒に熱分解反応器へ投入して熱分
解処理することができ、しかも、集塵灰の搬送供給手段
を簡素化できるので、メンテナンスが向上し、廃棄物の
処理コストを低減させることができる。
れた燃焼排ガス中のダストを集塵し、この集塵灰をごみ
などの廃棄物とともに熱分解反応器へ供給するようにし
たので、従来必要とした集塵灰を燃焼溶融炉へ戻す搬送
手段や、燃焼溶融炉内へ粉砕して吹き込む手段などを省
略でき、集塵灰の搬送供給手段を簡素化することができ
る。また、ダストの性状がどのようなものであっても、
ごみなどの廃棄物と一緒に熱分解反応器へ投入して熱分
解処理することができ、しかも、集塵灰の搬送供給手段
を簡素化できるので、メンテナンスが向上し、廃棄物の
処理コストを低減させることができる。
【図1】本発明になる廃棄物処理装置の一実施形態を示
す系統図である。
す系統図である。
4 投入口 5 スクリューフィーダ 6 熱分解反応器 9 燃焼溶融炉 11 燃焼バーナ 13 分離装置 21 廃熱ボイラ 22 集塵器 23 ガス浄化装置 G1 熱分解ガス G2 燃焼排ガス G3 煙道ガス L1〜L9 ライン a 廃棄物 b 熱分解残留物 d 燃焼性成分 g ダスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 15/06 F23J 15/00 K
Claims (3)
- 【請求項1】 廃棄物を熱分解反応器へ供給して熱分解
し、熱分解ガスと主として不揮発性成分からなる熱分解
残留物とを生成し、前記熱分解残留物を燃焼性成分と不
燃焼性成分とに分離して、前記燃焼性成分と前記熱分解
ガスとを燃焼溶融炉で燃焼させ、溶融スラグと燃焼排ガ
スとを生成する廃棄物処理装置の廃棄物熱分解方法にお
いて、前記燃焼溶融炉から排出された前記燃焼排ガス中
のダストを集塵し、この集塵灰を前記廃棄物とともに前
記熱分解反応器へ供給することを特徴とする集塵灰との
混合による廃棄物熱分解方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の廃棄物熱分解方法にお
いて、前記燃焼溶融炉の後段に設置され、前記燃焼排ガ
スを供給する廃熱蒸気発生手段、排ガス冷却手段、ある
いは排ガス濾過手段等の排ガス処理手段から排出された
集塵灰を、前記熱分解反応器へ供給することを特徴とす
る集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法。 - 【請求項3】 廃棄物を加熱して熱分解し、熱分解ガス
と主として不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成
する熱分解反応器と、前記熱分解残留物を燃焼性成分と
不燃焼性成分とに分離する分離装置と、前記熱分解ガス
と前記燃焼性成分とを燃焼させて溶融スラグと燃焼排ガ
スとを生成する燃焼溶融炉とを備えた廃棄物処理装置に
おいて、前記燃焼溶融炉の後段に設置され、前記燃焼排
ガスを供給する廃熱蒸気発生手段、排ガス冷却手段、あ
るいは排ガス濾過手段等の排ガス処理手段から、前記燃
焼排ガス中のダストを集塵し、この集塵灰を前記廃棄物
とともに前記熱分解反応器へ供給することを特徴とする
廃棄物処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9008501A JPH10205727A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9008501A JPH10205727A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10205727A true JPH10205727A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11694876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9008501A Withdrawn JPH10205727A (ja) | 1997-01-21 | 1997-01-21 | 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10205727A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003024919A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-28 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法 |
-
1997
- 1997-01-21 JP JP9008501A patent/JPH10205727A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003024919A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-28 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法 |
JP4631227B2 (ja) * | 2001-07-17 | 2011-02-16 | 株式会社Ihi | 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
SK279573B6 (sk) | A vykonávanietohto spôsobu | |
JP2001327950A (ja) | 固形廃棄物の燃焼処理方法、及び燃焼処理装置 | |
KR200178486Y1 (ko) | 폐기물 건조 용융시스템 | |
JPH10205727A (ja) | 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法 | |
JPH10311526A (ja) | 横型高温空気加熱器および廃棄物処理装置 | |
JP2005308281A (ja) | 廃棄物の熱分解設備 | |
JPH10339416A (ja) | 廃棄物処理装置 | |
JP2001289413A (ja) | 廃棄物処理設備 | |
JPH102519A (ja) | 廃棄物熱分解ドラム及び熱分解方法 | |
JPH10332118A (ja) | 廃棄物熱分解方法及び熱分解反応器 | |
JPH1061924A (ja) | 廃棄物処理装置における熱分解残留物分離方法及び装置 | |
JPH10141620A (ja) | 熱分解残留物の排出方法および廃棄物処理装置 | |
JPH1030808A (ja) | 廃棄物処理装置 | |
JPH1099812A (ja) | 廃棄物処理装置における熱分解残留物分離装置 | |
JPH09236223A (ja) | 廃棄物処理装置における熱分解残留物分離装置 | |
JP2003024919A (ja) | 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法 | |
JPH10103630A (ja) | 廃棄物熱分解溶融システム | |
JPH10205731A (ja) | 熱分解反応器、および廃棄物処理装置 | |
JPH1054519A (ja) | 熱分解反応器の排出装置 | |
JPH1114031A (ja) | 熱分解残留物の冷却装置 | |
JPH1114023A (ja) | 粉体カーボンの搬送方法及び装置 | |
JPH10132245A (ja) | 廃棄物の熱分解ガス化溶融方法及び装置 | |
JPH10281423A (ja) | 廃棄物の焼却処理方法及び装置 | |
JPH09318027A (ja) | 廃棄物処理装置における熱分解反応器 | |
JPH10323624A (ja) | 廃棄物処理装置における熱分解残留物分離装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040406 |