JP2003024919A - 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法 - Google Patents

廃棄物炭化設備の飛灰処理方法

Info

Publication number
JP2003024919A
JP2003024919A JP2001217034A JP2001217034A JP2003024919A JP 2003024919 A JP2003024919 A JP 2003024919A JP 2001217034 A JP2001217034 A JP 2001217034A JP 2001217034 A JP2001217034 A JP 2001217034A JP 2003024919 A JP2003024919 A JP 2003024919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly ash
waste
thermal decomposition
pyrolysis gas
carbide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001217034A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4631227B2 (ja
Inventor
Hideyuki Hirano
秀之 平野
Mikio Mogi
幹夫 茂木
Munetaka Hagitani
宗高 萩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2001217034A priority Critical patent/JP4631227B2/ja
Publication of JP2003024919A publication Critical patent/JP2003024919A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4631227B2 publication Critical patent/JP4631227B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛灰を炭化物の一部として取り出すようにし
て従来の埋立処分するための中間処理を不要とさせる。 【解決手段】 廃棄物1を還元雰囲気下で加熱して炭化
物6と熱分解ガス7に熱分解させる熱分解キルン3を備
える。熱分解キルン3より取り出される炭化物6を燃料
として外部に搬出できるようにする。熱分解ガス7を、
熱分解ガス燃焼装置14で燃焼させる際に発生する飛灰
22を、熱分解ガス燃焼装置14や、その下流の空気予
熱器16、ガス冷却塔19、濾過式集塵器20より排出
させて回収する。回収した飛灰22を熱分解キルン3の
入口側に飛灰搬送コンベヤ23aにて搬送して熱分解キ
ルン3に投入し、炭化物6の一部として取り出させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみ等の廃棄物
を廃棄物炭化装置にて還元雰囲気下で熱分解処理(炭化
処理)して炭化物(チャー)と熱分解ガス(可燃ガス)
に分離して回収し、炭化物は各種燃焼設備の燃料として
再利用を図ると共に、熱分解ガスは燃焼させることによ
り上記廃棄物炭化装置の熱源として利用するようにして
ある廃棄物炭化設備において、上記熱分解ガスの燃焼時
に発生する飛灰を、中間処理装置を要することなく処理
できるようにする廃棄物炭化設備の飛灰処理方法に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】近年、都市ごみ等の廃棄物の処理方法と
しては、廃棄物を加工することにより資源として再利用
することが提案されており、かかる廃棄物の資源化の1
つとしては、上記廃棄物中の可燃成分を熱源として再利
用するものがある。 【0003】この種、廃棄物を熱源として再利用するた
めの手法の1つとしては、廃棄物を還元雰囲気下におい
て350〜500℃で熱分解処理することにより得られ
る炭化物が、高発熱量(17000〜21000kJ/
kg)を有し、しかも廃棄物中に含まれていた有機塩素
のほとんどが無機塩として固定されているため洗浄によ
り容易に除去することが可能であり、更に、上記炭化物
はダイオキシン濃度が低くて、重金属の溶出も非常に少
なく、吸湿性も少なくて変質しにくいため長期保存が可
能である等、上記炭化物の燃料としての優位性に着目し
て、廃棄物の熱分解により生じる炭化物を、外部に取り
出して発電用燃料や工業炉用燃料等の各種燃焼設備の燃
料として使用する方式が提案されてきている。 【0004】このように、廃棄物を熱分解させて、生成
する炭化物を外部に取り出し燃料として用いることがで
きるようにするための廃棄物炭化設備は、図2にその一
例の概略を示す如く、図示しない破砕機により破砕処理
した廃棄物1を、先ず、乾燥機2に投入して、該乾燥機
2内にて乾燥処理し、次に、乾燥処理された廃棄物1
を、上記乾燥機2の下流側に連接した廃棄物炭化装置と
しての外熱式熱分解キルン3に装入して、該熱分解キル
ン3内において、廃棄物1を約1時間滞留させながら、
熱風発生炉4で発生させた熱風5を用いて間接加熱する
ことにより、廃棄物1を無酸素に近い還元雰囲気下で3
50〜500℃に加熱して炭化物6と熱分解ガス7に熱
分解させ、この廃棄物1の熱分解処理により発生する炭
化物6と熱分解ガス7を、熱分解キルン3の出口側端部
に設けた分離部3aにて分離させて炭化物出口と熱分解
ガス出口からそれぞれ別々に取り出して回収できるよう
にしてあり、更に、上記熱分解キルン3の分離部3aよ
り取り出される炭化物6を、鉄・アルミ選別装置8に送
って、該鉄・アルミ選別装置8において炭化物6中に含
まれている鉄9やアルミ10やその他の不燃物11を除
去し、該各種不燃物が除去されて各種燃焼設備の燃料と
して使用可能な状態としてある炭化物6を、炭化物バン
カ12に貯留して外部への搬出に備えるようにしてあ
る。 【0005】一方、熱分解キルン3の分離部3aより取
り出された熱分解ガス7は、サイクロン13に導いて熱
分解ガス7中に浮遊する炭化物6を更に分離、回収した
後、その一部を熱風発生炉4に導いて燃焼させることに
より、熱風5を発生させる熱源として使用するようにし
てある。又、熱分解ガス7の残部は、熱分解ガス燃焼装
置14に導いて燃焼させ、この燃焼により生じる燃焼排
ガス15を、上記熱分解ガス燃焼装置14の下流側に連
設した空気予熱器16に導いて、押込送風機17により
送給される燃焼用空気18と熱交換させて、該燃焼用空
気18を予熱した後、ガス冷却塔19に導いて温度低下
させ、しかる後、濾過式集塵器20に送り、該濾過式集
塵器20にて集塵処理してから煙突21を経て大気中に
放出させるようにしてある。一方、空気予熱器16にて
予熱された燃焼用空気18は、上記熱風発生炉4及び熱
分解ガス燃焼装置14に供給されるようにしてある。 【0006】なお、上記熱風発生炉4より熱分解キルン
3に供給されて廃棄物1の間接加熱に供された熱風5
は、その後、乾燥機2に導いて該乾燥機2における廃棄
物1の乾燥用の熱源として使用できるようにしてあり、
更に、乾燥機2を通過した後の熱風5は、図示しない熱
風循環ラインを通して一部を熱風発生炉4に循環供給す
ると共に、残部を熱分解ガス燃焼装置14に供給して、
該熱風発生炉4や熱分解ガス燃焼装置14における熱分
解ガス7の燃焼中に炉内に吹き込むようにしてある。 【0007】ところで、上記熱分解ガス燃焼装置14に
おける熱分解ガス7の燃焼は、その燃焼過程がほとんど
ガス燃焼であるために完全燃焼し易いものではあるが、
サイクロン13を通過して熱分解ガス7に同伴される炭
化物6が熱分解ガス燃焼装置14での燃焼によりわずか
に飛灰22が発生し、該飛灰22が熱分解ガス燃焼装置
14や下流側の空気予熱器16、ガス冷却塔19、濾過
式集塵器20から排出されるようになる。この飛灰22
にはダイオキシン類や重金属類が含まれており、又、飛
灰22は特別管理一般廃棄物に指定されているごみ処理
に伴う媒塵であるため、上記飛灰22をそのままの形で
埋立処分や海洋投棄処分することは禁止されている。し
たがって、上記飛灰22は、溶出する重金属による最終
処分場浸出水の汚染を防止できるように、薬剤処理、溶
融固化処理、酸抽出処理、セメント固化処理のうちいず
れかの処理法により中間処理した後、埋立処分する必要
がある。 【0008】そのために、従来は、図2に示す如く、熱
分解ガス燃焼装置14、空気予熱器16、ガス冷却塔1
9、濾過式集塵器20より排出される飛灰22を回収す
る飛灰搬送コンベア23の下流側に、たとえば、飛灰2
2を薬剤処理するための中間処理設備として、上記飛灰
搬送コンベア23の搬送方向側端部に接続して、該飛灰
搬送コンベア23により搬送される飛灰22を一旦貯留
する貯留サイロ25と、重金属固定剤となるキレート剤
26を添加できるようにしてある加湿水タンク27と、
希釈水タンク28と、混練機29とを備えた構成の薬剤
処理設備24を設置して、飛灰搬送コンベヤ23により
搬送されて貯留サイロ25に貯留された飛灰22を、上
記混練機29に供給すると共に、加湿水タンク27より
キレート剤26を含む加湿水30を、又、希釈水タンク
28より希釈水31をそれぞれ所要量加えて混練機29
内で加湿混練することにより、飛灰22に含まれる重金
属に、上記加湿水30に含まれるキレート剤26を作用
させて飛灰22中の重金属を安定化させて溶出を防止で
きるようにした後、該重金属の安定化された飛灰22を
埋立処分するために外部に取り出すことができるように
してある。 【0009】なお、飛灰22の中間処理として溶融固化
処理を行う場合は、図2に示した飛灰搬送コンベヤ23
と同様に、熱分解ガス燃焼装置14、空気予熱器16、
ガス冷却塔19、濾過式集塵器20より排出される飛灰
22を回収する飛灰搬送コンベヤ23の下流側に、図2
に示した如き薬剤処理設備24に代えて、重油バーナを
用いた形式、又は、アーク炉、抵抗炉、マイクロ波炉、
プラズマ溶融炉等の電気式の灰溶融炉(図示せず)を備
えた中間処理設備を設けて、飛灰22を溶融固化させて
重金属を封じ込めた状態で外部に取り出すことができる
ようにしてある。又、飛灰22の中間処理として酸抽出
処理を行う場合には、飛灰搬送コンベヤ23の下流側に
飛灰22を水に溶解させる溶解槽と、該溶解槽にて飛灰
22を溶解させた水に塩酸又は硫酸を添加して酸溶液中
で飛灰22を撹拌することにより重金属を溶出させる第
1の反応槽と、重金属の溶出している酸溶液に重金属固
定剤等を添加して重金属を固体として沈殿させる第2の
反応槽と、該第2反応槽より送出される液中の重金属を
分離する固液分離装置を備えた構成の中間処理設備を設
けて、重金属を酸抽出して除去した状態の飛灰22を取
り出すことができるようにしてある。更に又、飛灰22
の中間処理としてセメント固化処理を行う場合には、飛
灰22を貯留する貯留サイロ25と、セメントを貯留す
るセメントサイロと、加湿水タンクと、混練成形機を備
えた構成としてある中間処理設備を設けて、飛灰22を
上記混練成形機においてセメント、加湿水と一緒に混練
した後、成形固化させることにより重金属を封じ込める
ことができるようにした飛灰22のセメント固化物を取
り出すようにしてある。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところが、熱分解ガス
7の燃焼時に発生する飛灰22を、上記従来の如く薬剤
処理、溶融固化処理、酸抽出処理、セメント固化処理の
いずれかの方法で中間処理した後、取り出して埋立処分
する場合には、上記いずれの中間処理方法を採用しても
飛灰22の中間処理設備、すなわち、薬剤処理を行う場
合には貯留サイロ25、加湿水タンク27、希釈水タン
ク28、混練機29等を、又、溶融固化処理を行う場合
には電気式あるいは重油バーナ式の灰溶融炉を、又、酸
抽出処理を行う場合には溶解槽や第1反応槽、第2反応
槽、固液分離装置等を、又、セメント固化処理を行う場
合には、セメントサイロ、加湿水タンク、混練成形機等
をそれぞれ備えた中間処理設備を設置する必要があるた
め設備コストが嵩み、更に、薬剤処理ではキレート剤2
6に要するコストが嵩み、又、溶融固化処理では電気あ
るいは重油に要するランニングコストが嵩み、又、酸抽
出処理では、固液分離装置にて沈殿化させた重金属を分
離した後の排水を処理する処理費が嵩み、セメント固化
処理では、セメントに要するコストが嵩むという問題が
ある。更に又、上記いずれの中間処理方法を採用して
も、重金属の溶出を防止できるようにした飛灰22は、
最終的には埋立処分するので、埋立処分費もかかるとい
う問題がある。 【0011】そこで、本発明は、廃棄物炭化設備の廃棄
物炭化装置より炭化物と分離されて排出される熱分解ガ
スを燃焼させる時に生じる飛灰の処理において、上述し
た従来の中間処理設備を用いる場合に生じる諸問題のな
い廃棄物炭化設備の飛灰処理方法を提供しようとするも
のである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、廃棄物を廃棄物炭化装置に投入して還元
雰囲気下で熱分解処理することにより生成される炭化物
と熱分解ガスを分離して取り出し、該取り出した熱分解
ガスを熱分解ガス燃焼装置で燃焼したときに発生する飛
灰を、熱分解ガス燃焼装置やその下流側の排ガス処理設
備から回収して上記廃棄物炭化装置に戻して廃棄物とと
もに熱分解し、炭化物として取り出すようにする廃棄物
炭化設備の飛灰処理方法とする。 【0013】廃棄物を廃棄物炭化装置にて還元雰囲気下
で加熱することにより炭化物と熱分解ガスに熱分解させ
た後、上記熱分解ガスを燃焼させると、ダイオキシン類
と重金属類を含有した飛灰が発生するが、この飛灰を、
廃棄物炭化装置に投入すると、該飛灰は、廃棄物炭化装
置内において、廃棄物と一緒に還元雰囲気下で廃棄物の
熱分解温度まで加熱され、この加熱により飛灰に含有さ
れるダイオキシン類は分解されると共に、飛灰に含有さ
れる重金属類は、廃棄物の熱分解により生成する炭化物
のカーボンにより外部への溶出が抑制されるため、飛灰
は、ダイオキシン類の濃度が低く且つ重金属の溶出が非
常に少ない炭化物の一部として、廃棄物炭化装置より回
収されるようになる。したがって、熱分解ガスの燃焼に
より発生する飛灰は、燃料として利用が図られる炭化物
と一緒に外部に取り出されるため、廃棄物炭化設備から
埋立処分すべき飛灰は排出されなくなる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 【0015】図1は本発明の廃棄物炭化設備の飛灰処理
方法の実施の一形態を示すもので、図2に示したものと
同様に、廃棄物1を還元雰囲気下で350〜500℃に
加熱して熱分解処理する熱分解キルン3と、該熱分解キ
ルン3より炭化物6と分離して回収される熱分解ガス7
を燃焼させる熱分解ガス燃焼装置14とを備え、更に、
該熱分解ガス燃焼装置14の下流側に、空気予熱器1
6、ガス冷却塔19、濾過式集塵器20を順に備えた構
成としてある廃棄物炭化設備において、熱分解ガス燃焼
装置14や、空気予熱器16、ガス冷却塔19、濾過式
集塵器20の如き排ガス処理設備より排出される飛灰2
2を回収して上記熱分解キルン3の入口側に搬送する飛
灰搬送コンベア23aを設けて、上記熱分解ガス燃焼装
置14における熱分解ガス7の燃焼により発生する飛灰
22を、熱分解キルン3に戻して投入して、廃棄物1と
一緒に還元雰囲気下で廃棄物1の熱分解温度まで加熱
し、炭化物の一部として取り出すようにする。 【0016】その他の構成は図2に示したものと同様で
あり、図2に示したものと同一のものには同一符号が付
してある。 【0017】廃棄物1を熱分解キルン3に投入し、熱分
解キルン3内にて、約1時間滞留させるようにしながら
還元雰囲気下で350〜500℃に加熱すると、廃棄物
1は炭化物6と熱分解ガス7に熱分解され、熱分解キル
ン3の分離部3aより炭化物6と熱分解ガス7はそれぞ
れ分離された状態で取り出される。該取り出された炭化
物6は、従来と同様に鉄・アルミ選別装置8により鉄9
やアルミ10、その他の不燃物11が除去された後、各
種燃焼設備に供給するための燃料とすべく炭化物バンカ
12に貯留される。一方、熱分解キルン3より取り出さ
れた熱分解ガス7は、その一部が熱風発生炉4において
燃焼されて熱分解キルン3の熱源となる熱風4を発生さ
せるために使用されると共に、残部が熱分解ガス燃焼装
置14にて燃焼され、これにより発生する燃焼排ガス1
5が、空気予熱器16において熱風発生炉4及び熱分解
ガス燃焼装置13に供給される燃焼用空気18の予熱の
ための熱源として使用された後、ガス冷却塔19にて冷
却され、濾過式集塵器20にて集塵処理されてから煙突
21に送られて大気中に放出される。 【0018】この際、熱分解ガス燃焼装置14における
熱分解ガス7の燃焼時には飛灰22が発生し、この飛灰
22が、熱分解ガス燃焼装置14から、更には燃焼排ガ
ス15が空気予熱器16、ガス冷却塔19、濾過式集塵
器20を通過中に該空気予熱器16、ガス冷却塔19、
濾過式集塵器20よりそれぞれ排出されると、該排出さ
れた飛灰22は飛灰搬送コンベヤ23aにより搬送され
て、熱分解キルン3の入口側に投入される。熱分解キル
ン3に投入された飛灰22は、該熱分解キルン3内にお
いて、廃棄物1と一緒に所定時間滞留させられながら、
還元雰囲気下で廃棄物1の熱分解温度となる350〜5
00℃に加熱され、この加熱により飛灰22に含有され
るダイオキシン類は分解されると共に、飛灰22に含有
される重金属類は、廃棄物1の熱分解により生成する炭
化物6のカーボンにより外部への溶出が抑制されるた
め、飛灰22は、ダイオキシン類の濃度が低く且つ重金
属の溶出が非常に少ない炭化物6の一部として、熱分解
キルン3より取り出されて回収される。 【0019】ここで、本発明の廃棄物炭化設備の飛灰処
理方法を採用した廃棄物炭化設備より取り出される炭化
物6に対して行った重金属類の溶出試験結果と、ダイオ
キシン類濃度の計測結果について説明する。 【0020】表1は、炭化物6の陸上埋立基準に即した
重金属溶出試験結果を示すもので、検液作成方法は、昭
和48年環境庁告示第13号「産業廃棄物に含まれる金
属等の検定方法」に従って実施した。 【0021】 【表1】【0022】表2は、炭化物6の土壌環境基準に即した
重金属溶出試験結果を示すもので、検液作成方法は、平
成3年環境庁告示第46号「土壌の汚染に係わる環境基
準について」に従って実施した。 【0023】 【表2】 この結果、本発明の実施により得られた炭化物6の重金
属溶出量は、陸上埋立基準及び土壌環境基準のいずれの
基準値と比較しても各金属の溶出量は大幅に抑制されて
いることが判明した。 【0024】表3は、炭化物6のダイオキシン類濃度の
計測結果を示すもので、本発明の実施により得られた炭
化物6を、熱分解キルン3より取り出した直後と、1日
経過後の2回に亘り計測した。 【0025】 【表3】 この結果、炭化物6中のダイオキシン類濃度は、0.0
019ng−TEQ/g及び0.0047ng−TEQ
/gであり、いずれの場合にも、飛灰のダイオキシン濃
度処理基準、3ng−TEQ/gに比して大幅に低いこ
とが判明した。 【0026】このように、熱分解ガス燃焼装置14にお
ける熱分解ガス7の燃焼により発生する飛灰22は、各
種燃焼設備で利用し得る燃料として外部に取り出される
炭化物6の一部として外部に取り出すことができるた
め、廃棄物炭化設備から埋立処分すべき飛灰22は排出
されなくなることから、飛灰22を薬剤処理、溶融固化
処理、酸抽出処理、セメント固化処理のいずれかの方法
により中間処理する必要をなくすことができ、したがっ
て、従来要していた薬剤処理設備24等の中間処理設備
を設置するための設備コストを不要にすることができる
と共に、中間処理設備に要するランニングコストを不要
とすることができ、更に、埋立処分費も不要となる。 【0027】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、飛灰搬送コンベヤ23aは、熱分
解ガス7の燃焼に伴って発生する飛灰22を、熱分解ガ
ス燃焼装置14やその下流側に設けた排ガス処理設備よ
り回収して熱分解キルン3の入口側に投入できるように
すれば、どのような形式のコンベヤを用いてもよいこ
と、廃棄物炭化装置としては、熱分解キルン3を用いた
ものを示したが、廃棄物1を炭化物6と熱分解ガス7に
熱分解して該各炭化物6と熱分解ガス7を分離して回収
できるものであれば、いかなる形式のものを採用しても
よいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。 【0028】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明の廃棄物炭化設
備の飛灰処理方法によれば、廃棄物を廃棄物炭化装置に
投入して還元雰囲気下で熱分解処理することにより生成
される炭化物と熱分解ガスを分離して取り出し、該取り
出した熱分解ガスを熱分解ガス燃焼装置で燃焼したとき
に発生する飛灰を、熱分解ガス燃焼装置やその下流側の
排ガス処理設備から回収して上記廃棄物炭化装置に戻し
て廃棄物とともに熱分解し、炭化物として取り出すよう
にするので、熱分解ガスの燃焼時に発生する飛灰を、廃
棄物炭化装置内において、廃棄物と一緒に還元雰囲気下
で廃棄物の熱分解温度まで加熱でき、これにより、飛灰
に含有されるダイオキシン類を分解できると共に、重金
属類を廃棄物の熱分解により生成する炭化物のカーボン
により外部へ溶出することを防止できるため、飛灰を、
ダイオキシン類の濃度が低く且つ重金属の溶出が非常に
少ない炭化物の一部として、すなわち、各種燃焼設備で
利用し得る燃料として外部に取り出される炭化物の一部
として外部に取り出すことができ、廃棄物炭化設備から
埋立処分すべき飛灰の排出をなくして飛灰の埋立処分の
ための中間処理を不要にできて、中間処理設備の設備コ
ストやランニングコスト及び埋立処分費を不要にするこ
とができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の廃棄物炭化設備の飛灰処理方法の実施
の一形態を示す概要図である。 【図2】従来の廃棄物炭化設備の一例を示す概要図であ
る。 【符号の説明】 1 廃棄物 3 熱分解キルン(廃棄物炭化装置) 6 炭化物 7 熱分解ガス 22 飛灰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 幹夫 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 萩谷 宗高 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 Fターム(参考) 4D004 AA37 AA46 AB03 AB07 BA03 CA26 CB09 CB45 DA02 DA06

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 廃棄物を廃棄物炭化装置に投入して還元
    雰囲気下で熱分解処理することにより生成される炭化物
    と熱分解ガスを分離して取り出し、該取り出した熱分解
    ガスを熱分解ガス燃焼装置で燃焼したときに発生する飛
    灰を、熱分解ガス燃焼装置やその下流側の排ガス処理設
    備から回収して上記廃棄物炭化装置に戻して廃棄物とと
    もに熱分解し、炭化物として取り出すようにすることを
    特徴とする廃棄物炭化設備の飛灰処理方法。
JP2001217034A 2001-07-17 2001-07-17 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法 Expired - Lifetime JP4631227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001217034A JP4631227B2 (ja) 2001-07-17 2001-07-17 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001217034A JP4631227B2 (ja) 2001-07-17 2001-07-17 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003024919A true JP2003024919A (ja) 2003-01-28
JP4631227B2 JP4631227B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=19051429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001217034A Expired - Lifetime JP4631227B2 (ja) 2001-07-17 2001-07-17 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4631227B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111922025A (zh) * 2019-05-13 2020-11-13 天津城建大学 基于摩擦电选联合微波再生的垃圾处理设备及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101287184B1 (ko) 2012-12-17 2013-07-17 한국생산기술연구원 연료 농후형 바이오매스 반탄화 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10205727A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法
JPH10238732A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Takuma Co Ltd 廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置
JPH11263977A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Meidensha Corp 被処理物の加熱処理装置
JP2000157959A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Hitachi Ltd 廃棄物の熱分解残渣冷却方法及び装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10205727A (ja) * 1997-01-21 1998-08-04 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法
JPH10238732A (ja) * 1997-02-26 1998-09-08 Takuma Co Ltd 廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置
JPH11263977A (ja) * 1998-03-19 1999-09-28 Meidensha Corp 被処理物の加熱処理装置
JP2000157959A (ja) * 1998-11-25 2000-06-13 Hitachi Ltd 廃棄物の熱分解残渣冷却方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111922025A (zh) * 2019-05-13 2020-11-13 天津城建大学 基于摩擦电选联合微波再生的垃圾处理设备及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4631227B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2789366B2 (ja) ゴミ焼却設備のスラグまたは他の焼却残留物を処理する方法およびその装置
PL178605B1 (pl) Sposób i układ do utylizacji odpadów
EP0653252B1 (en) Process and system for the remediation of soil containing waste material
KR20160065340A (ko) 인쇄회로기판 처리용 폐기물처리 시스템
JP3856711B2 (ja) 窯業原料として再利用が可能な無機化学成分を含む無機系廃棄物の再資源化方法及び再資源化装置
JP2001327950A (ja) 固形廃棄物の燃焼処理方法、及び燃焼処理装置
JP4631227B2 (ja) 廃棄物炭化設備の飛灰処理方法
JP3784581B2 (ja) 廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於ける有価物の回収装置及び有価物の回収方法
JP2005308281A (ja) 廃棄物の熱分解設備
JP2002086104A (ja) 廃棄物の集塵灰の処理方法及び装置
JP2001289413A (ja) 廃棄物処理設備
JP3957232B2 (ja) 都市ゴミ一般焼却灰を再利用するための前処理装置
JPH10205727A (ja) 集塵灰との混合による廃棄物熱分解方法
JP3714438B2 (ja) 廃棄物の処理方法及び装置
JPH07316339A (ja) 塩素を含有するプラスチックを含む廃棄物の熱分解方法
JPH1061924A (ja) 廃棄物処理装置における熱分解残留物分離方法及び装置
JP3217673B2 (ja) 金属を含む有機系廃棄物の処理装置
JP2002119820A (ja) 廃棄物焼却排ガスとダストの処理方法
JPH10230239A (ja) 廃棄物のスラグ回収装置及びスラグ化方法
JP4403486B2 (ja) シュレッダーダストの溶融処理方法および装置
JPH10332118A (ja) 廃棄物熱分解方法及び熱分解反応器
JPH11257623A (ja) 廃棄物処理方法及び装置
JPH1030808A (ja) 廃棄物処理装置
JP5892832B2 (ja) 有機性廃棄物の処理装置および有機性廃棄物の処理方法
JPH10103630A (ja) 廃棄物熱分解溶融システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101101

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4631227

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term