JP3784581B2 - 廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於ける有価物の回収装置及び有価物の回収方法 - Google Patents

廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於ける有価物の回収装置及び有価物の回収方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は都市ごみ等の廃棄物の熱分解溶融燃焼処理に利用されるものであり、熱分解残渣から回収した有価物に付着しているカーボンや不純物を効率よく経済的に除去し、高価値の有価物の回収を可能にした廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於ける有価物の回収装置と回収方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従前の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の一例を示すものであり、供給装置1により乾留熱分解ドラム2内へ供給された廃棄物Cは、加熱ガスKにより空気の遮断下で300℃〜600℃の温度に一定時間加熱され、熱分解ガスGと熱分解残渣Dに変換されたあと、搬出装置3に於いて熱分解ガスGと熱分解残渣Dとに分離される。
【0003】
分離された熱分解ガスGは、搬出装置3から溶融燃焼装置4へ送られ、高温燃焼される。又、熱分解残渣Dの方は冷却コンベア6で冷却されたあと、選別装置5へ送られ、第1振動篩7aによって比較的粗い不燃性固形物Sと細かい可燃性固形物Iとに分離される。更に、分離された可燃性固形物Iは、第2振動篩7bに於いて残った不燃性固形物S′を除去したあと、粉砕装置8で微粉砕され、前記熱分解ガスGと共に溶融燃焼装置4へ供給され、1200℃以上の温度下で溶融燃焼される。
【0004】
前記乾留熱分解ドラム2及び溶融燃焼装置4の内部は、誘引通風機9により適宜の負圧に保持されており、これによって熱分解ガスGが乾留熱分解ドラム2から溶融燃焼装置4へ送られると共に、溶融燃焼装置4からの燃焼排ガスGO が廃熱ボイラ10、集じん器11、ガス浄化装置12、煙突13を通して大気中へ排出されて行く。また、溶融燃焼装置4内で形成された溶融スラグFは、水砕スラグとして順次外部へ取り出されて行く。
【0005】
又、前記選別装置5の第1振動篩7aで分離された不燃性固形物Sは、引き続き有価物分別機5aへ送られ、ここで土砂類Tと鉄Fe、アルミAl等の有価物とに分別されたあと、夫々の回収コンテナー(図示省略)へ排出されて行く。
【0006】
尚、前記図3に於いて、14は熱風発生炉、15は蒸気タービン発電装置、16は可燃性微粉貯留槽、17は循環ファン、18は廃棄物ピット、19は廃棄物供給用クレーン、20は押込送風機、21は緊急燃焼排気筒、22は送風機である。
また、前記不燃性固形物Sからの有価物の分離には、振動分離法やエアー分離法、洗浄分離法等が存在するが、現実には振動コンベアを用いた振動分離法とクリーニングドラムを用いた振動分離法の何れかが利用されており、その他の分離方法は実用に供されていない。
【0007】
ところで、前記第1振動篩7aに於いて分離された不燃性固形物Sには、若干のカーボン粒が単体又はAlやFe、土砂等に付着した形態で混入しており、現実に、混入したカーボン粒の総量が約10%程度になる場合もある。
【0008】
これに対して、不燃性固形物Sを処理する有価物分別機5aは、前述の通り振動分離法を採用した分別機であるため、不燃性固形物S、S′をAlとFeと単体のカーボン粒I′と土砂等に夫々分別することはできるが、AlやFe、土砂等に付着したカーボンや不純物を完全に分離除去することは不可能である。何故なら、振動分離法やエアー分離法は付着物の除去性能が基本的に高くないからである。
その結果、従前の選別装置5に於いては、多量のカーボンや不純物が付着したAlやFeの有価物が回収されることになる。
【0009】
しかし、回収されたAlやFeにカーボンやその他の不純物が付着していると、これ等の除去処理のための費用が別に掛かるため、付着物の無いAlやFeの回収物に比較して、一般にその経済的価値が低下する。その結果、有価物回収の経済性が大幅に低下すると云う問題がある。
【0010】
また、回収された有価物にカーボン等が付着していると、前述の通りその再利用に際して別途に洗浄処理や乾燥処理を施す必要があるが、洗浄装置や乾燥装置を別に設けて処理する場合には、設備費やエネルギーコストが相対的に割高となる。その結果、有価物のリサイクルシステム全体の総合的な経済性が低下すると云う問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従前の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於ける上述の如き問題、即ち▲1▼回収された有価物にカーボンやその他の不純物が付着していることにより、経済的価値が相対的に低いこと、及び▲2▼回収された有価物の再利用に際してカーボン等の除去処理を別途に施す場合には、設備費やエネルギーコストが割高となり、有価物のリサイクルシステム全体の総合的な経済性が低下すること等の問題を解決せんとするものであり、カーボン等の付着の無い高価値の有価物をより経済的に回収することを可能にした廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置における有価物の回収装置及び回収方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、廃棄物を乾留熱分解して熱分解ガスと熱分解残渣にする乾留熱分解ドラムと、熱分解残渣を不燃性固形物と可燃性固形物に分別すると共に不燃性固形物から有価物を分別する有価物分別機を設けた選別装置と、熱分解ガスと熱分解残渣内の可燃物を溶融燃焼させる溶融燃焼装置と、溶融燃焼装置の下流側に設けた廃熱ボイラと、廃熱ボイラからの燃焼排ガスを浄化するガス浄化装置と、ガス浄化装置の下流側に設けた誘引通風機と、誘引通風機からの燃焼排ガスを大気中へ放出する煙突とを備えた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於いて、前記選別装置の有価物分別機の下流側に、有価物水洗浄装置と有価物乾燥装置とを順に配設すると共に、前記誘引通風機の下流側から引抜いた燃焼排ガスを乾燥ファンにより有価物乾燥装置を経て誘引通風機の上流側へ還流させ、洗浄後の有価物を燃焼排ガスの熱により乾燥させる構成としたことを、発明の基本構成とするものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明に於いて、有価物乾燥装置を、横長状の本体ケースと、本体ケース内に配設した有価物搬送用コンベア装置とから構成するようにしたものである。
【0014】
請求項3の発明は、選別装置の有価物分別機により、乾留熱分解ドラムから導出した熱分解残渣内の有価物を分別し、前記分別した有価物を水洗浄することにより付着物を除去したあと、燃焼排ガスの熱によって有価物を乾燥する構成としたことを発明の基本構成とするものである。
【0015】
請求項4の発明は、請求項3の発明に於いて、誘引通風機の下流側から導出した燃焼排ガスを有価物に直接接触させると共に、前記接触により有価物を加熱した後の燃焼排ガスを誘引通風機の上流側へ還流させるようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施態様に係る有価物回収装置を適用した廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の全体系統図であり、図2は本発明の実施態様に係る有価物回収装置の要部を示す系統図である。尚、図1及び図2の中で、前記図3の場合と同じ部位・部材には、これと同じ参照番号が使用されている。
図1に於いて、1は供給装置、2は乾留熱分解ドラム、3は搬出装置、4は溶融燃焼装置、5は選別装置、5aは有価物分別機、6は冷却コンベア、7aは第1振動篩7a、7bは第2振動篩、8は粉砕装置、9は誘引通風機、10は廃熱ボイラ、11は集塵器、12はガス浄化装置、13は煙突、14は熱風発生炉、15は蒸気タービン発電装置、16は可燃性微粉貯留槽、17は循環ファン、18は廃棄物ピット、19は廃棄物供給用クレーン、20は押込送風機、21は緊急燃焼排気筒、22は送風機である。
また、図1に於いて23は有価物水洗浄装置、24は有価物乾燥装置、25はFe回収コンテナ、26はAl回収コンテナ、27は乾燥ファン、28は洗浄水ポンプ、29は燃焼排ガス通路であり、上記有価物水洗浄装置23、有価物乾燥装置24、乾燥ファン27、洗浄水ポンプ28、燃焼排ガス通路29等の部分を除くその他の部分は、前記図3の場合と同一の構成のものである。
【0017】
図1及び図2を参照して、有価物水洗浄装置23は、選別装置5を形成する有価物分別機5aの下流側に設けられており、有価物分別機5aから搬入されて来たFe及びAlを水洗浄し、付着したカーボン及び不純物等を除去する。尚、有価物水洗浄装置23の構成は如何なるものであってもよく、本実施形態に於いては、コンベア(図示省略)上の有価物に適宜に攪拌混合作用を加えると共に、これに噴霧水を噴射する構成とした洗浄装置が使用されている。
【0018】
前記有価物乾燥装置24は有価物水洗浄装置23の下流側に設けられており、横長状の本体ケース24aと、その内部に設けた搬送コンベア装置24bとから構成されている。
即ち、本体ケース24aの下流側(有価物の出口側)には、乾燥用の燃焼排ガスGO の供給口O1 と乾燥後の有価物の排出口O2 が、また、本体ケース24aの上流側(有価物の入口側)には燃焼排ガスGO の排出口O3 と有価物の搬入口O4 が夫々形成されている。
【0019】
尚、有価物乾燥装置の構成は如何なるものであってもよいが、本実施形態に於いては、コンベア装置24b上を流れる有価物に対して、150℃〜250℃の誘引通風機16の出口側から分岐吸引した燃焼排ガスGO を向流状に直接接触させ、これによって有価物に付着した洗浄用水を蒸発乾燥させる構成としている。
【0020】
次に、本発明に係る有価物回収装置を設けた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の作動について説明する。
廃棄物ピット18内に貯えられた廃棄物Cは、供給装置1によって順次乾留熱分解ドラム2内へ供給され、略酸素が遮断された状態の下で加熱ガスKにより、常温から300℃〜600℃、好ましくは400℃〜500℃の温度に加熱される。この状態で約1時間程度攪拌混合されることにより、乾留熱分解ドラム2内の廃棄物Cは熱分解され、熱分解ガスGと熱分解残渣Dが生成される。
【0021】
前記廃棄物Cの熱分解は通常約1時間程度で完了し、概ね75w%の熱分解ガスGと25w%の熱分解残渣Dとが生成される。尚、生成された熱分解残渣Dは、乾留熱分解ドラム2内で攪拌・混合されることにより均一化され、ほぼ一様な大きさの粒子となる。
また、熱分解残渣Dは炭素と灰分がその主体を成すものであるが、廃棄物C内に含まれていたFeやAl等の金属類や土砂類Tも、当然にこれに含まれている。
尚、前記熱分解残渣D内の炭素含有量は熱分解残渣Dの粒径によって変化し、粒径が小さいものほど炭素の含有量が増加する。例えば、熱分解残渣Dの粒径が5mm以下の場合には、炭素の含有量は概ね35wt%となる。
また、含有炭素の全てがほぼ一様な粒径の粒子になれば問題は無いが、前述の通りFeやAl、土砂等の不燃性固形物に付着した状態で排出されてくるものも、相当量存在する。
【0022】
乾留熱分解ドラム2からの熱分解ガスGと熱分解残渣Dは、隣接する搬出装置3内へ排出され、ここで熱分解ガスGと熱分解残渣Dとに分離される。
分離された熱分解ガスGは溶融燃焼装置4へ供給され、後述するカーボン残渣IO や集塵灰と共に所謂溶融燃焼される。
【0023】
一方、熱分解残渣Dの方は、冷却コンベア6上で約400℃〜500℃の温度から約80℃の温度にまで冷却され、先ず、選別装置5の第1振動篩7a及び第2振動篩により、可燃物を主体とする可燃性固形物Iと不燃性固形物S、S′に分離される。また、分離された不燃性固形物S、S′は、引き続き有価物分別機5aへ供給され、ここで有価物である鉄FeとアルミAlと砂、ガラスT等と可燃性固形物I′とに選別される。
【0024】
有価物分別機5aに於いて分別されたFe及びAlは、引き続き有価物水洗浄装置23へ搬入され、ここで洗浄水ポンプ28により供給された加圧洗浄水WによりFe及びAlが洗浄される。当該水洗浄により、AlやFeに付着しているカーボンや不純物は、その大部分が除去されることになる。
【0025】
前記水洗浄されたFe及びAlは、引き続き有価物乾燥装置24内へ搬入され、乾燥ファン27により燃焼排ガス通路29を通して送入された高温燃焼排ガスGO と向流接触することにより、付着した洗浄水が蒸発乾燥される。
尚、乾燥用の燃焼排ガスGO は誘引通風機9の出口側から分岐吸引されており、150℃〜250℃程度の温度を有している。
また、乾燥されたFe及びAlは、回収有価物として夫々回収コンテナ25、26へ回収される。
【0026】
一方、前記分離された可燃性固形物I、I′は、粉砕装置6で微粉化されたあとカーボン残渣IO として可燃性微粉貯留槽16に貯えられ、集塵灰と共に空気輸送によって溶融燃焼装置4へ送られ、ここで熱分解ガスGと共に灰の溶融温度より100〜150℃ほど高い約1300℃の高温で燃焼され、溶融スラグFとなってスラグ排出口からスラグ水冷コンベア(図示省略)上へ排出されることにより、所謂水砕スラグとなる。
【0027】
溶融燃焼装置4内で発生した約1100〜1200℃の高温の燃焼排ガスGO は廃熱ボイラ10へ送られ、排熱回収により約250℃位にまで冷却された排ガスGO は、集塵器11によってダストが除去された後、ガス浄化装置12で洗浄され、HClやSOx、NOxなどの有害物質を除去した後、煙突13より大気中へ排出されて行く。
また、大気中へ排出される燃焼排ガスGO の一部は有価物乾燥装置24へ送入され、燃焼排ガスGO の保有熱が有価物の水分乾燥に利用される。
【0028】
【発明の効果】
本発明に於いては、熱分解残渣Dから分別回収された有価物を水洗浄する構成としているため、有価物に付着したカーボン及び不純物のほぼ全量を確実に除去することが可能となる。その結果、カーボン等の付着の無い高価値の有価物を回収することができ、有価物回収の経済性が大幅に向上する。
また、水洗浄した有価物を燃焼排ガスGO の熱を用いて乾燥する構成としているため、短時間で経済的に且つ確実に乾燥させることができる。その結果、有価物搬送車からの水垂れが防止されると共に、排熱の有効利用が図れ、回収した有価物をその使用時に別途に設けた洗浄装置により洗浄する場合に比較して、有価物回収システム全体としての総合的な経済性が、大幅に向上することになる。
本発明は上述の通り優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様に係る有価物回収装置を設けた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の全体系統図である。
【図2】本発明の実施態様に係る有価物回収装置の要部を示す系統図である。
【図3】従前の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の一例を示す全体系統図である。
【符号の説明】
1は供給装置、2は乾留熱分解ドラム、3は搬出装置、4は溶融燃焼装置、5は選別装置、5aは有価物分別機、6は冷却コンベア、7aは第1振動篩、7bは第2振動篩、8は粉砕装置、9は誘引通風機、10は廃熱ボイラ、11は集塵器、12はガス浄化装置、13は煙突、14はは熱風発生炉、15は蒸気タービン発電装置、16は可燃性微粉貯留槽、17は循環ファン、18は廃棄物ピット、19は廃棄物供給用クレーン、20は押込送風機、21は緊急燃焼排気筒、23は有価物水洗浄装置、24は有価物乾燥装置、24aは本体ケース、24bは有価物搬送コンベア、25はFe回収コンテナ、26はAl回収コンテナ、27は乾燥ファン、28は洗浄水ポンプ、29は燃焼排ガス通路、Cは廃棄物、Dは熱分解残渣、Kは加熱ガス、Gは熱分解ガス、GO は燃焼排ガス、I、I′は可燃性固形物、S、S′は不燃性固形物、IO はカーボン残渣、Fは溶融スラグ、Wは洗浄用水。

Claims (4)

  1. 廃棄物を乾留熱分解して熱分解ガスと熱分解残渣にする乾留熱分解ドラムと、熱分解残渣を不燃性固形物と可燃性固形物に分別すると共に不燃性固形物から有価物を分別する有価物分別機を設けた選別装置と、熱分解ガスと熱分解残渣内の可燃物を溶融燃焼させる溶融燃焼装置と、溶融燃焼装置の下流側に設けた廃熱ボイラと、廃熱ボイラからの燃焼排ガスを浄化するガス浄化装置と、ガス浄化装置の下流側に設けた誘引通風機と、誘引通風機からの燃焼排ガスを大気中へ放出する煙突とを備えた廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於いて、前記選別装置の有価物分別機の下流側に、有価物水洗浄装置と有価物乾燥装置とを順に配設すると共に、前記誘引通風機の下流側から引抜いた燃焼排ガスを乾燥ファンにより有価物乾燥装置を経て誘引通風機の上流側へ還流させ、洗浄後の有価物を燃焼排ガスの熱により乾燥させる構成とした廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置における有価物の回収装置。
  2. 有価物乾燥装置を、横長状の本体ケースと、本体ケース内に配設した有価物搬送用コンベア装置とから構成するようにした請求項1に記載の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置における有価物回収装置。
  3. 選別装置の有価物分別機により、乾留熱分解ドラムから導出した熱分解残渣内の有価物を分別し、前記分別した有価物を水洗浄することにより付着物を除去したあと、燃焼排ガスの熱によって有価物を乾燥する構成としたことを特徴とする廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置における有価物回収方法。
  4. 誘引通風機の下流側から導出した燃焼排ガスを有価物に直接接触させると共に、前記接触により有価物を加熱した後の燃焼排ガスを誘引通風機の上流側へ還流させるようにした請求項3に記載の乾留熱分解溶融燃焼装置における有価物回収方法。
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