JPH0610150U - 紙 袋 - Google Patents

紙 袋

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JPH0610150U
JPH0610150U JP10287091U JP10287091U JPH0610150U JP H0610150 U JPH0610150 U JP H0610150U JP 10287091 U JP10287091 U JP 10287091U JP 10287091 U JP10287091 U JP 10287091U JP H0610150 U JPH0610150 U JP H0610150U
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bag
paper
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秋雄 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の袋本体の端部を将来の開封口とするよ
うに折り曲げて閉鎖した時、紙袋外壁面への衝撃的な加
圧力による内容物の回り込み及びこぼれの発生防止を図
る。 【構成】 複数の筒状体11,12からなる袋本体13
において将来の開封口となる一端を壁面に重なるように
最初に折り曲げ、更に続けてこの折曲げ部16を巻き込
んで内層筒状体端部開口を巻き込み中心に位置させるよ
う2度折り曲げて3重折曲げ部19とし、この3重折曲
げ部19を包囲するように袋本体13の両壁面13a,
13bに跨がる開封テープ22付きの当て紙20を両外
壁面に接着して閉鎖したことを特徴とする。 【効果】 内層筒状体11の端部口部が3重折曲げ部1
9の巻き込み中心部の狭い空間28に位置することから
紙袋10の外壁面に衝撃的な圧迫力が加えられた時当該
空間28の圧力が瞬時に高まって空気の流れが止まり、
内容物の折曲げ部への回り込みおよび開封時の折曲げ部
からのこぼれが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は紙袋に関し、更に詳細には複数の襞付の筒状体からなる紙袋における 内容物取出しの際の開封口となる袋底部の閉鎖構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の襞付の筒状体からなる袋本体の底部を折り曲げ、この折曲げ部を 開封用テープ付きの当て紙で包囲して閉鎖し、この閉鎖部を将来の開封口とする 紙袋は開封のしやすさから最近注目されている。この種の紙袋における底部閉鎖 部は、袋本体の底部側端部の折り曲げ回数を少なくし、それでいて漏れの少ない 3重折り曲げ構造とするため、特開平2−98551号公報に開示されているよ う構成されていた。
【0003】 すなわち、この公開公報に開示された紙袋の底部閉鎖部は図8および図9に示 されるように袋本体1の底部側端部を第1の折線2で1度折り曲げ、この折曲げ 部分のほぼ中央部に沿う第2の折線3で最初の折り曲げ方向とは反対の方向か若 しくは同方向に折り曲げ、この折曲げ部4を包囲するように外層の両外壁面に跨 がる開封用テープ5付きの当て紙6を当てその各端部の各外壁面に接着して構成 されていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の紙袋における底部閉鎖部は、その独特な折り曲 げ方(2回折りで折曲げ部が3重となる)により漏れが起りにくい点でそれなり に大きな効果を奏するが、実際の荷扱い中に内容物が折曲げ部の特にa部および これを越えて回り込む。このような内容物の回り込みがあると、開封時に折曲げ 部を戻して口部を開く際a部を越えて外方へ回り込んだ内容物はほぼ全部こぼれ て周囲を汚すだけでなく内容物自体の損失ともなる。また、a部に回り込んだ内 容物も折曲げ部を元に戻す時に該a部が一時的に下方向へ向くためその一部がや はりこぼれる可能性があった。
【0005】 本考案の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、内容 物が粉粒状物のようなもので種々の荷扱いをされた場合でも底部閉鎖部に内容物 の回り込みのない紙袋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の紙袋は、少なくとも内容物取出しの際の開封口となる一端が直線切り された複数の襞付筒状体を該一端が一致するように組合わせてなる袋本体におい て、該袋本体の当該一端を1度折り曲げ、この折曲げ部を巻き込み中心に位置さ せるように更に続けて2度折り曲げて3重折曲げ部とし、この3重折曲げ部を包 囲するように前記袋本体の両外壁面に跨がる開封テープ付きの当て紙を前記両外 壁面に接着して閉鎖したことを特徴とする。
【0007】 更に、本考案の紙袋は、少なくとも内容物取出しの際の開封口となる一端が直 線切りされた襞付筒状体と、同様に前記開封口となる一端部における表裏端縁の いずれか一方が他方から突出するフラップを形成した襞付筒状体とを、前記フラ ップを除く端縁を揃えて組合わせてなる袋本体において、前記フラップをこれが 対向する側の該袋本体壁面に重なるよう最初に折り曲げ、更に続けてこの折曲げ 部を巻き込み中心に位置させるよう2度折り曲げて3重折曲げ部とし、この3重 折曲げ部を包囲するように前記袋本体の両外壁面に跨がる開封テープ付きの当て 紙を前記両外壁面に接着して閉鎖したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の紙袋によると、最初に袋本体の端部或いはフラップだけを折り曲げ、 次いでこの折曲げ部を巻き込むよう更に続けて2度折り曲げて3重折曲げ部を形 成しているため、袋本体の一端開口は3重折曲げ部の巻込み中心に位置し、しか もこの一端開口の指向する方向は最初に折り曲げられた袋本体の端部或いはフラ ップの内側で閉鎖され、しかもその両側は紙層が中央部に対して倍の厚さになる 襞部であるため内容物が入ると内圧で密封状態となり、その結果一端開口からの 空気の流れは該折曲げ部内面によって大きな抵抗を受ける。
【0009】 そのため紙袋の外壁面に衝撃的な圧迫力が加えられた場合、3重折曲げ部の巻 込み部内の圧力が瞬間的に高くなって一端開口からの空気の流れが阻止され、こ れにより紙袋内の内容物の動きが止まり、折曲げ部への回り込みが防止される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の紙袋を図に示された実施例について更に詳細に説明する。図1 には本考案の第1の実施例に係る紙袋10が示されている。この紙袋10は、図 2に示されるように両端を直線切りした同一長さの2つの襞付筒状体11,12 をそれぞれ内層および外層として各筒状体11,12の端縁が一致するように組 合わされてなる袋本体13を含む。いま、この袋本体13の外壁部をそれぞれ1 3a,13bおよび各端縁を13c,13dの符号で示す。
【0011】 紙袋10の底部側は、充填された内容物を取出す際の開封口となるもので、そ のため将来の開封が容易なように閉鎖された底部閉鎖部14を構成している。こ の底部閉鎖部14は図3に示されるように袋本体13の端部を最初に端縁に平行 で且つ袋本体中央寄りの折線15で折り曲げ、この初回折曲げ部16を巻き込み 中心に位置させるように続けて2度、折線17および折線18で折り曲げて3重 折曲げ部19を形成し、更にこの3重折曲げ部19を包囲するように跨がる当て 紙20を当て、この当て紙20の各端部を袋本体13の外壁面に接着剤21で固 着することにより構成されている。なお、当て紙20の内面には3重折曲げ部1 9の位置する側に開封即ち当て紙20を引き破るためのテープ22が接着されて いる。
【0012】 他方、袋本体13の口部側端部には、袋本体13の一方の壁部13aに該壁部 と同幅の2枚の補強紙即ち補助フラップ23,24がその一端を接着剤25で固 着して取付けられ、これによって紙袋10の口部即ち内容物の充填口が形成され る。1枚の補助フラップ23は、その他端が袋本体13の口部端縁13dより外 方へ突出(この突出部分を符号23aで示す)する長さとし、また他の1枚の補 助フラップ24は補助フラップ23の外側に重ねて配置されると共にその他端が 内側の補助フラップ23の端縁よりも更に外方に突出(この突出部分を符号24 aで示す)する長さとされている。
【0013】 この外側の補助フラップ24の一端は内側の補助フラップ23の表面に接着さ れるだけでなく、図2に示されるように該補助フラップ23の一端縁を越えて袋 本体13の外壁部13aに直接対向する位置まで伸び該外壁部13aとも接着さ れることが強度上好ましい。
【0014】 このようにして2枚の補助フラップ23,24を備えた袋本体13の口部は、 実質的に階段面に形成され、この補助フラップ23,24の他端における階段面 即ち突出部分23a,24aの表面及びその僅か下にのみ図1および図2に示さ れるようにホットメルト系接着剤26が塗布され、これによって最終的に紙袋1 0が形成されることとなる。このように袋本体13の口部に補助フラップ23, 24を設けて階段面とし、ここにホットメルト系接着剤26を塗布して紙袋10 の口部を形成する理由は以下の通りである。
【0015】 従来、端部を予め階段状に形成された複数の筒状体からなる袋本体のこの階段 面に熱で再活性するホットメルト系接着剤を塗布した紙袋は、ピンチバッグと称 して既に大量に使用されている。このような口部閉鎖構造は、閉鎖部の強度が高 く、口部からの漏れもなく、しかも口部での襞の飛び出しもない、という大きな 利点があると共に多くの使用者がこのピンチバッグの口部閉鎖用専用機械(トッ プシーラー)を所有している。そのため、このような閉鎖方法を本紙袋10にも 適用すればその効果を享受できると共に使用者に設備費用の負担を掛けることも ない。
【0016】 このような紙袋10の口部は、該紙袋10に内容物が充填された後、袋本体1 3の端縁13dより中央寄りの口部折線27で折り曲げられ、熱で再活性された ホットメルト系接着剤26によって閉鎖される。なお、この紙袋10から内容物 を取り出す際には、紙袋10の底部側を上にして、開封用テープ22を引き上げ ることにより当て紙20を幅方向に亘って直線上に引き破り、紙袋10の3重折 曲げ部19を延ばして元の真直ぐな状態に戻し、ここを口として内容物を取り出 す。
【0017】 このように開封口側の端部が直線切りで形成された複数の襞付筒状体11,1 2からなる袋本体13で構成された紙袋10によると、内容物取り出しの際開封 口となる底部閉鎖部14が端部を1回折り曲げ、この初回折曲げ部16を巻き込 み中心に位置するように続けて2度折り曲げて3重折曲げ部19で構成されてい ることにより、内層筒状体11の端部開口の指向する方向には初回折曲げ部16 があり、且つこの端部開口が位置するところは極めて狭い密閉空間28となって いる。
【0018】 そのため、内層筒状体11の端部開口から瞬間的に流れ出る空気は行き場がな く、その結果、その狭い密閉空間28内の圧力が瞬間的に上昇する。これにより 、内層筒状体11の端部開口からの空気の流出が阻止され、内容物の回り込みが 防止される。
【0019】 次に、図5には本考案の第2の実施例に係る紙袋30における底部閉鎖部34 が示されている。この紙袋30は、図6に示されるように内容物取出しの際の開 封口となる底部において壁部32bから一体的に伸長するフラップ32cを端部 に備える襞付きの筒状体32を外層とし、両端が直線切りされた襞付きの筒状体 31を内層として配置して袋本体33で構成されている。
【0020】 そこで、最初にこの袋本体33の構成を詳細に説明する。外層の筒状体32は 、図6に示されるように底部においてフラップ32cとは反対側の壁部端縁32 dおよび両襞部の端縁が直線で形成され、内層の筒状体31とはその直線端縁3 1aと外層筒状体32のフラップ32cを除く直線端縁32dとを一致させるよ うにして組合わされている。
【0021】 更に、この筒状体32は従来法に従って長尺の紙から連続的に製造されるので 、底部側にフラップ32cを形成すると反対側の端部すなわち口部においては壁 部32bの端縁32eがフラップ32cの突出長さに等しい長さだけ対向する端 縁32fより軸方向中央寄り(袋本体の軸方向内方寄り)に位置して形成される こととなる。
【0022】 このような袋本体33から紙袋30を形成する時、底部側における外層の筒状 体32のフラップ32cを対向する端縁32d(内層筒状体31の端縁31aと も一致する)に沿う第1の折線15で壁部32a側に折り曲げられる(図7)。 そして、その後、この折曲げ部(フラップ32c)を巻き込み中心に位置させる ようにして折線15に平行な第2の折線17および第3の折線18に沿って全層 を2度折り曲げて3重折曲げ部35を形成する。
【0023】 次いで、第1の実施例と同様にこの3重折曲げ部35を包囲するように跨がる 当て紙20を当て、該当て紙20の各端部をそれぞれ筒状体32の壁部32aお よび壁部32bに接着剤21で固着する。これによって紙袋30の底部閉鎖部3 4が形成されることとなる。なお、当て紙20の内面には3重折曲げ部35の位 置する側に開封即ち当て紙20を引き破るためのテープ22が接着されているこ とも第1の実施例と同じである。
【0024】 このように底部が閉鎖された袋本体33の口部には第1の実施例と同様に2枚 の補強紙即ち補助フラップ23,24が接着剤25によって取付けられている。 この補助フラップ23,24の外層筒状体口部への取付け方は第1の実施例とま ったく同じであるので、これ以上の説明は省略する。
【0025】 このような紙袋30の口部は、該紙袋30に内容物が充填された後、外層筒状 体32口部の壁部32b端縁32e即ち壁部32a端縁32fより中央寄り端縁 に沿う口部折線27で折り曲げられ、再活性されたホットメルト系接着剤26に よって閉鎖される。なお、この紙袋30から内容物の取り出し方は第1の実施例 の場合と同じである。
【0026】 このように直線切り端部31aを有する筒状体31を内層とし、フラップ32 cを有する筒状体32を外層として構成された紙袋30によると、内容物取り出 しの際開封口となる底部閉鎖部が最初にフラップ32cだけを折り曲げ、次いで これを巻き込み中心に位置するように続けて2度折り曲げて3重折曲げ部35で 構成されていることにより、内層筒状体31の端部開口の指向する方向には初回 に折り曲げたフラップ32cがあり、且つこの端部開口が位置するところは極め て狭い密閉空間36となっている。
【0027】 そのため、内層筒状体31の端部開口から瞬間的に流れ出る空気は行き場がな く、その結果、その狭い密閉空間36の圧力が瞬間的に上昇する。これにより、 内層筒状体31の底部側端部開口からの空気の流出が阻止され、内容物の回り込 みが防止される。
【0028】 前述した第1の実施例および第2の実施例の各紙袋10,30における底部閉 鎖構造の回り込み防止効果については、袋の強度を測定する落下試験で実際にテ ストをしてみたところからも明らかである。すなわち、このテストは、袋本体の 底部を2回折り曲げ、当て紙で閉鎖した紙袋,図9に示される従来構造の紙袋お よび図3,図5にそれぞれ示される底部閉鎖構造の紙袋(本実施例)の各々につ いて3つの紙袋(No.1〜No.3)に樹脂成形用のペレットを詰め、各紙袋について 表裏を交互に水平下向きにして1.5mの高さから5回、および同じく1.5mの高 さから10回の落下を行なった後底部閉鎖部を上にして立て、開封テープ22を 引いて底を開いた時こぼれたペレットの数及びa部に回り込んだペレットの数を 調べてこれを表1にした。なお、前述したようにこぼれはa部を越えて内容物が 回っている場合に発生するものである。
【0029】
【表1】
【0030】 このテスト結果からも明らかなように、本実施例の紙袋10,30の場合には 落下5回ではこぼれ並びに折曲げ部への回り込みがいずれも0であった。特に、 第2の実施例の紙袋30では落下10回でもこぼれ並びに回り込みが共に0で、 その効果を大きさを示している。しかも、この第2の実施例の紙袋30において は、前述したように将来開封口となる底部の閉鎖構造がフラップ32cの折り曲 げを含んで3重折曲げ部35とされているため、最初のフラップ折曲げ分につい てはほとんど厚みがなく、従ってこの3重折曲げ部35の厚みは全層について3 度折り曲げる場合よりもかなり薄くなる。
【0031】 このように底部閉鎖部34の厚みが薄くなると、次のような利点がある。通常 、内容物を充填する場合は包装機に紙袋を多数セットして自動で給袋している。 ところが偏平な状態の紙袋で底が厚くなると口端と底端との厚さが異なり袋数を 多くセットできず、作業者が常に紙袋を補給しなければならない。しかし、第2 の実施例の紙袋30では底部閉鎖部34の厚みを薄くできるので、従来通りほぼ 所定の数の紙袋を包装機にセットできるので、このような不都合を解決できる。
【0032】 前述の第2の実施例の紙袋30では底部閉鎖構造を構成するフラップ32bが 外層筒状体32の壁部32bから一体的に伸長するものであったが、内外層いず れの筒状体の両端部も直線切りし、別途フラップを外層筒状体の一方の外壁部に 貼着してもその効果はまったく同じである。
【0033】 前述の各実施例における紙袋10,30では口部閉鎖のための階段面を形成す べく外層筒状体12,32の壁部に2枚の補助フラップ23,24を筒状体の端 縁から突出させるように設けた例であったが、このような補助フラップ23,2 4を外層筒状体の他方の壁部に貼着して、口部閉鎖の際底部の折り曲げ方向と同 じ方向に折り曲げてもよい。
【0034】 また、この補助フラップを別途準備をして筒状体に貼着するのではなく、筒状 体の口部片側(正面側又は裏面側端部および口部襞部を直線的に切り取っていず れか一方の壁部と一体的なフラップを形成してもよい。
【0035】 更に、前述した各実施例の紙袋は、内容物充填後の口部閉鎖手段がホットメル ト系接着剤による貼り合せ閉鎖方法によるものであったが、本考案は口部閉鎖手 段について種々の方法を採用することができ、例えば一例としてミシン縫いによ る閉鎖であってもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の紙袋によれば、底部閉鎖部を内容物取り出しの 際に極めて開封容易な構造としながらも、内容物が粉状物、粒状物のようなもの で且つ外壁面に衝撃的な圧力が加えられたような場合でも紙袋の底部閉鎖部への 内容物の回り込みを防止することができ、従ってこぼれの発生もない。また、底 部にフラップを形成した場合には底部閉鎖構造の3重折曲げ部が最初のフラップ だけの折り曲げを含んでの構成であるため、3重折曲げ部でありながら厚みは実 質2重折曲げ分しかなく、従って底部閉鎖部を薄くでき、その結果内容物充填時 における紙袋供給でのセット(積み重ね)数量の減少もなく、更に一回分の折り 曲げ代の減少ともなるので紙袋の製造コスト低減の利点も得られる。
【提出日】平成5年2月18日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は紙袋に関し、更に詳細には複数の筒状体からなる紙袋における内容物 取出しの際の開封口となる袋底部の閉鎖構造に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の筒状体からなる袋本体の底部を折り曲げ、この折曲げ部を開封用 テープ付きの当て紙で包囲して閉鎖し、この閉鎖部を将来の開封口をする紙袋は 開封のしやすさから最近注目されている。この種の紙袋における底部閉鎖部は、 袋本体の底部側端部の折り曲げ回数を少なくし、それでいて漏れの少ない3重折 り曲げ構造とするため、特開平2−98551号公報に開示されているよう構成 されていた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の紙袋は、少なくとも内容物取出しの際の開封口となる一端が直線切り された複数の筒状体を該一端が一致するように組合わせてなる袋本体において、 該袋本体の当該一端を1度折り曲げ、この折曲げ部を巻き込み中心に位置させる ように更に続けて2度折り曲げて3重折曲げ部とし、この3重折曲げ部を包囲す るように前記袋本体の両外壁面に跨がる開封テープ付きの当て紙を前記両外壁面 に接着して閉鎖したことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 更に、本考案の紙袋は、少なくとも内容物取出しの際の開封口となる一端が直 線切りされた筒状体と、同様に前記開封口となる一端部における表裏端縁のいず れか一方が他方から突出するフラップを形成した筒状体とを、前記フラップを除 く端縁を揃えて組合わせてなる袋本体において、前記フラップをこれが対向する 側の該袋本体壁面に重なるよう最初に折り曲げ、更に続けてこの折曲げ部を巻き 込み中心に位置させるよう2度折り曲げて3重折曲げ部とし、この3重折曲げ部 を包囲するように前記袋本体の両外壁面に跨がる開封テープ付きの当て紙を前記 両外壁面に接着して閉鎖したことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】
本考案の紙袋によると、最初に袋本体の端部或いはフラップだけを折り曲げ、 次いでこの折曲げ部を巻き込むよう更に続けて2度折り曲げて3重折曲げ部を形 成しているため、袋本体の一端開口は3重折曲げ部の巻込み中心に位置し、しか もこの一端開口の指向する方向は最初に折り曲げられた袋本体の端部或いはフラ ップの内側で閉鎖され、しかも襞付きの場合はその両側は紙層が中央部に対して 倍の厚さになる襞部であるため内容物が入ると内圧で押されて密封状態となり、一方、襞なしの場合は内容物が入るとふくらみ、底折曲げ部の両端は曲線的に曲 るため同じように押されて密封状態となり、 その結果一端開口からの空気の流れ は該折曲げ部内面によって大きな抵抗を受ける。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】 このテスト結果からも明らかなように、本実施例の紙袋10,30の場合には 落下5回ではこぼれ並びに折曲げ部への回り込みがいずれも0であった。特に、 第2の実施例の紙袋30では落下10回でもこぼれ並びに回り込みが共に0で、 その効果大きさを示している。また襞なしの紙袋については微紛状の活性炭を 入れ試験をしたところ荷扱い上全く問題とならないまでの密封性が得られること が確認された。 しかも、この第2の実施例の紙袋30においては、前述したよう に将来開封口となる底部の閉鎖構造がフラップ32cの折り曲げを含んで3重折 曲げ部35とされているため、最初のフラップ折曲げ分についてはほとんど厚み がなく、従ってこの3重折曲げ部35の厚みは全層について3度折り曲げる場合 よりもかなり薄くなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 更に、前述した各実施例の紙袋は、内容物充填後の口部閉鎖手段がホットメル ト系接着剤による貼り合せ閉鎖方法によるものであったが、本考案は口部閉鎖手 段について種々の方法を採用することができ、例えば一例としてミシン縫いによ る閉鎖であってもよい。 また、前述の各実施例は、主として襞付きの紙袋について説明したが、襞なし の紙袋についても同様に本考案を採用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係る紙袋を示す平面図
である。
【図2】図1に示される紙袋を構成する袋本体の概略的
な断面図である。
【図3】図1に示される紙袋の底部閉鎖部を概略的に示
す図1のIII −III に沿って得た断面図である。
【図4】図2の袋本体底部側の端部を1回折曲げた状態
で示す当該袋本体底部の概略的な断面図である。
【図5】本考案の第2の実施例に係る紙袋における底部
閉鎖部を概略的に示す断面図である。
【図6】図5に示される実施例の紙袋を構成する袋本体
の概略的な断面図である。
【図7】図6の袋本体底部におけるフラップを折り曲げ
た状態で示す当該袋本体底部の概略的な断面図である。
【図8】従来の紙袋における底部折曲げ閉鎖部を概略的
に示す断面図である。
【図9】従来の他の紙袋における底部折曲げ閉鎖部を概
略的に示す断面図である。
【符号の説明】
10 紙袋 11 内層の襞付筒状体 12 外層の襞付筒状体 13 袋本体 13a 袋本体の正面壁部 13b 袋本体の裏面壁部 14 底部閉鎖部 15 第1の折線 17 第2の折線 18 第3の折線 19 3重折曲げ部 20 当て紙 22 開封用テープ 23 補助フラップ 24 補助フラップ 26 ホットメルト系接着剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求項の範囲】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内容物取出しの際の開封口と
    なる一端が直線切りされた複数の襞付筒状体を該一端が
    一致するように組合わせてなる袋本体において、該袋本
    体の当該一端を1度折り曲げ、この初回折曲げ部を巻き
    込み中心に位置させるように更に続けて2度折り曲げて
    3重折曲げ部とし、この3重折曲げ部を包囲するように
    前記袋本体の両外壁面に跨がる開封テープ付きの当て紙
    を前記両外壁面に接着して閉鎖したことを特徴とする紙
    袋。
  2. 【請求項2】 少なくとも内容物取出しの際の開封口と
    なる一端が直線切りされた襞付筒状体と、同様に前記開
    封口となる一端部における表裏端縁のいずれか一方が他
    方から突出するフラップを形成した襞付筒状体とを、前
    記フラップを除く端縁を揃えて組合わせてなる袋本体に
    おいて、前記フラップをこれが対向する側の該袋本体壁
    面に重なるよう最初に折り曲げ、更に続けてこの折曲げ
    部を巻き込み中心に位置させるよう2度折り曲げて3重
    折曲げ部とし、この3重折曲げ部を包囲するように前記
    袋本体の両外壁面に跨がる開封テープ付きの当て紙を前
    記両外壁面に接着して閉鎖したことを特徴とする紙袋。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4325020Y1 (ja) * 1965-08-12 1968-10-21
JPS5266608A (en) * 1975-11-28 1977-06-02 Sanyo Kokusaku Pulp Co Method of producing veneers
JPS6129111A (ja) * 1984-07-20 1986-02-10 Hitachi Ltd 電流検出装置

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